JP6777882B2 - 水洗ポータブルトイレ装置 - Google Patents
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Description
そこで、特許文献1には、人間の尊厳を守った状態で排泄を可能にした水洗式のポータブルトイレ装置(以後、「水洗ポータブルトイレ装置」という。)が記載されている。このような水洗ポータブルトイレ装置は、トイレ移動がやや困難な身体状態となっている人が、居間や寝室において水洗便器を使用することを可能にさせるものである。今後進むと予想される高齢化社会において、このように居間等において使用可能な水洗ポータブルトイレ装置を普及させることは、非常に重要な課題である。
例えば、このような水洗式のポータブルトイレ装置の使用者(主に高齢者)の身体状態は、時々刻々と変化する。そのため、使用者自身であっても、購入時に購入後どの程度の期間使用するか(又は使用できるか)の予測をすることは大変難しい。
また、水洗ポータブルトイレ装置は、トイレ移動がやや困難な身体状態となっている人等の、限られた身体状態の人に特に使用価値のある装置であるため、使用者の身体状態が変化する、例えば寝たきりになってしまうことで、水洗ポータブルトイレ装置の価値がなくなる(使用しなくなる又は使用できなくなる)ことがあるという特性を持っている。
このように使用期間の予測をすることが大変難しい装置であるにも関わらず、汚物の粉砕や圧送等を行うような処理装置が高価であるため、水洗ポータブルトイレ装置全体の価格も非常に高くなってしまうという問題がある。また、導入費用が高額であるため、水洗ポータブルトイレ装置の導入を躊躇している間に、高齢者がトイレ移動がやや困難な身体状態から寝たきりの身体状態まで、身体状態が変化してしまうという問題もあった。
具体的には、水洗ポータブルトイレ装置をレンタルさせるためには、汚染部を洗浄・消毒することが必要となるが、見えない部分や見えにくい部分等も含めて、汚染部全体を洗浄・消毒することが大変な作業且つ困難な作業である。また、仮に、汚染部の衛生面の課題をクリアできたとしても、汚染部を洗浄・消毒するレンタル事業者の負担が大きくなることから、水洗ポータブルトイレ装置を取扱うレンタル事業者が減少することも想定され、水洗ポータブルトイレ装置を普及させるための問題が十分に解決されたとは言えない。
レンタルを行う事業者が、水洗ポータブルトイレ装置において、汚染部から非汚染部を分離し、非汚染部を回収してレンタルの用に供する。このとき、レンタルを行う事業者に、汚染部を持ち帰らせることとすると、輸送時の汚染の問題などから非常に嫌がられるため、普及を妨げる要因となる。
また、従来の水洗ポータブルトイレ装置においては、非汚染部である粉砕圧送手段のモータ等の駆動部を、汚物経路部内に配置されているインペラから取り外すためには、汚物経路部全体を分解しなければならず、レンタルを行う事業者に作業負荷がかかったり、作業現場に臭気が生じたり、作業現場を汚染してしまったり、という更なる課題が発生する。
よって、水洗ポータブルトイレ装置において、汚物経路部全体を分解せずに、汚染部と非汚染部を分離できる構造が必要となるという課題が生じる。
このように構成された本発明においては、動力伝達機構により、汚物経路側ユニット側の組立状態を維持したまま、汚物経路側ユニットの動作部から、非汚物経路側ユニットの駆動部を分離できるように構成されているため、汚物経路側ユニットを分解することによって作業者の身体や作業現場を汚物で汚すことなく、汚染部を構成する汚物経路側ユニットから、非汚染部を構成する非汚染経路側ユニットを分離することができる。
また、非汚染部を構成する非汚染経路側ユニットをレンタルすることが可能となり、その場合には、水洗ポータブルトイレ装置の初期導入費用を極めて大きく低減させることができ、導入しようとする使用者の経済的負担を軽減させることができる。
また、このように構成された本発明においては、非汚物経路側ユニットは、駆動部と制御部とが1つのユニットとしてまとめて取外し可能に構成されているので、作業者は、駆動部と制御部とをまとめて容易に取り外すことができ、作業者の作業負担を軽減することができ、汚染部を構成する汚物経路側ユニットから、非汚染部を構成する非汚物経路側ユニットを比較的容易に分離することができる。
このように構成された本発明においては、汚物経路側ユニットの動作部と、非汚物経路側ユニットの駆動部と、を接触式の伝達機構により機会的に接続したので、接続及び分離を確実且つ簡易に行うことができる。その結果、作業者は、汚物経路側ユニットを分解することによって作業者の身体や作業現場を汚すことなく、汚染部を構成する汚物経路側ユニットから、非汚染部を構成する非汚物経路側ユニットを分離することができる。
このように構成された本発明においては、汚物経路側ユニットの動作部と、非汚物経路側ユニットの駆動部と、非接触式の伝達機構により離間した状態で接続したので、接続及び分離を簡易且つ容易に行うことができる。その結果、作業者は、汚物経路側ユニットを分解することによって作業者の身体や作業現場を汚すことなく、汚染部を構成する汚物経路側ユニットから、非汚染部を構成する非汚物経路側ユニットを分離することができる。
このように構成された本発明においては、動力伝達機構により、汚物経路側ユニット側の組立状態を維持したまま、汚物経路側ユニットの動作部から、非汚物経路側ユニットの駆動部を分離できるように構成されているため、汚物経路側ユニットを分解することによって作業者の身体や作業現場を汚物で汚すことなく、汚染部を構成する汚物経路側ユニットから、非汚染部を構成する非汚染経路側ユニットを分離することができる。また、非汚染部を構成する非汚染経路側ユニットをレンタルすることが可能となり、その場合には、水洗ポータブルトイレ装置の初期導入費用を極めて大きく低減させることができ、導入しようとする使用者の経済的負担を軽減させることができる。
また、このように構成された本発明においては、非汚物経路側ユニットは、フレームと駆動部とが1つのユニットとしてまとめて取外し可能に構成されているので、作業者は、フレームと駆動部とをまとめて容易に取り外すことができ、作業者の作業負担を軽減することができ、汚染部を構成する汚物経路側ユニットから、非汚染部を構成する非汚物経路側ユニットを比較的容易に分離することができる。
このように構成された本発明においては、動力伝達機構により、汚物経路側ユニット側の組立状態を維持したまま、汚物経路側ユニットの動作部から、非汚物経路側ユニットの駆動部を分離できるように構成されているため、汚物経路側ユニットを分解することによって作業者の身体や作業現場を汚物で汚すことなく、汚染部を構成する汚物経路側ユニットから、非汚染部を構成する非汚染経路側ユニットを分離することができる。また、非汚染部を構成する非汚染経路側ユニットをレンタルすることが可能となり、その場合には、水洗ポータブルトイレ装置の初期導入費用を極めて大きく低減させることができ、導入しようとする使用者の経済的負担を軽減させることができる。
また、このように構成された本発明においては、汚物経路側ユニットのボウル部の脚部により、汚物経路側ユニットが非汚物経路側ユニットから取り外された状態において、ボウル部自身を自立した状態で保持することができ、ボウル部が倒れることによりボウル部の内部の汚染物が流出し、作業者の身体や作業現場を汚すことを防ぐことができる。
図1は本発明の第1実施形態による水洗ポータブルトイレ装置の斜視図であり、図2は本発明の第1実施形態による水洗ポータブルトイレ装置を斜め後方から見た斜視図であり、図3は本発明の第1実施形態による水洗ポータブルトイレ装置を後方から見た概略図であり、図4は図3のIV−IV線に沿って見た断面図である。
水洗ポータブルトイレ装置1は、水洗式の便器装置であるので、使用者の居室に配置可能なポータブルトイレのように汚物を他者が後始末する必要がなく、且つ汚物から臭気が発生することなく、居室等に配置することができる。ベッドサイドの設置されているような居室において臭気が発生することを防ぐことができることは使用者にとって非常に重要なメリットである。
水洗ポータブルトイレ装置1は、使用者又は事業者等によって移動可能となっており、そのため、水洗ポータブルトイレ装置1は、居室内において、自在に設置位置を変更することができるようになっている。
このとき、水洗ポータブルトイレ装置1の使用者にとっては、水洗ポータブルトイレ装置1の全ての構成部材を購入するよりも、汚物経路側ユニット2を購入する費用を抑制することができる。また、非汚物経路側ユニット3を借用することにより、非汚物経路側ユニット3の部分の構成部材を全て購入する費用に比べて、非汚物経路側ユニット3を借用する費用を抑制することができる。従って、使用者(又は介護事業者又は施工事業者)は、水洗ポータブルトイレ装置1の初期導入費用を極めて大きく低減させる(例えば購入に比して半減若しくは3分の2以上の減額)ことができ、水洗ポータブルトイレ装置1の導入費用全体についても大きく低減させることができ、導入しようとする使用者の経済的負担を軽減させることができ、より多くの使用者に導入してもらうことができる。
また、使用者は、非汚染部を主に構成する非汚物経路側ユニット3については、他人が使用したものを再利用することによる心理的抵抗感を感じる割合が低い場合には、非汚物経路側ユニット3を借用することができる。
介護事業者又は施工事業者は、汚物経路側ユニット2と、非汚物経路側ユニット3とを比較的簡単に取付け(組合せ)、水洗ポータブルトイレ装置1を完成させることができるため、施工時の作業負担も低減させることができる。また、介護事業者又は施工事業者(以下、「事業者」という)は、汚物経路側ユニット2と、非汚物経路側ユニット3とを比較的簡単に取り外し(分離し)、非汚物経路側ユニット3を回収することができるため、施工時の作業負担も低減させることができる(図7参照)。介護事業者又は施工事業者は、汚物経路側ユニット2については、分離後、専門の廃棄業者等に廃棄を依頼することができ、分解解体に伴う作業負担を低減させることができる。
汚物経路側ユニット2の便器本体4には、この便器本体4の汚物を受けるボウル部12と、給水管22からボウル部12に洗浄水を供給する導水路14とが形成されている。
ここで、水洗ポータブルトイレ装置1の便器本体4として使用される便器は、洗い落し式の便器であるが、これ以外に、サイホン式やサイホンジェット式の便器、或いは、排出口部18にフラップ弁を設けたフラップ弁方式の便器等でもよい。
給水管22は、その少なくとも一部が給水ホース等により可撓性に形成され、建物に対しての水洗ポータブルトイレ装置1の位置を変更することができる。また、給水管22の位置を調整することも可能である。この給水バルブ24は、後述する制御部30からの指令により開閉動作が制御され、給水装置6の給水管22から便器本体4への洗浄水の給水又は止水が切り替えられるようになっている。
水洗ポータブルトイレ装置1は、便器本体4を支持するフレーム5を備えている。フレーム5は、例えば、便器本体4のボウル部12を支持する。フレーム5は、便器本体4の側部上方においてアームレスト5aを備え、このアームレスト5aが使用者の立ち座りをサポートし、さらに座った状態のバランスを確保できるようになっている。また、フレーム5の下部には、粉砕装置10の一部である回転駆動部38が取付けられている。回転駆動部38はフレーム5とともに1つのユニットとしてまとめて取り外しすることができる。
操作部28は、制御部30と制御信号の通信ができるように接続されている。これにより、使用者が便器本体4の使用後、リモコン(図示せず)等に設けられた洗浄開始を指令するための洗浄スイッチ(図示せず)をオンにすると、制御部30が、その指令に基づいて給水装置6に給水指令をし、給水装置6から便器本体4内へ所定時間給水が行われ、便器本体4が洗浄されるようになっている。また、制御部30は、所定のプログラム等に基づいて粉砕装置10による汚物を粉砕して圧送する粉砕圧送動作を実行させる。
図5は、図4の粉砕装置及び動力伝達機構近傍の部分拡大断面図である。
ボウル部12の後方の下部に粉砕装置10が設けられている。粉砕装置10は、回転動作部側の回転動作部20と、回転駆動部側の回転駆動部38と、を備えている。
粉砕装置10は、作動状態においては、回転動作部20と、回転駆動部38とが、動力伝達機構32を介して機械的に連絡されているが、粉砕装置10の設置前の状態又は設置を取りやめるための非汚物経路側ユニット3の回収時点においては、回転動作部20と、回転駆動部38とに分離して回収することができる。よって、粉砕装置10は、動力伝達機構32を介して、回転動作部20と、回転駆動部38とに容易に分離及びこれらを連絡させることができるように構成されている(図7参照)。
圧送室62は、下方から見て、円形に近い空間を形成している。インペラ64は、下方から見て円形の羽根車であり、回転板から上方に延びる羽根が形成されている。インペラ64は、圧送室62の内径よりもやや小さい直径を有している。
電動モータ54は、回転数を電気的に制御できるDCブラシレスモーターを用いている。この電動モータ54は、制御部30の指令に基づいてその回転数及び駆動の開始及び停止が制御されるようになっている。電動モータ54の回転数を連続的に変化するように制御することも可能である。電動モータ54は、その中心にシャフト58が配置され、磁石から得られる磁界中に電流が流れることによりこのシャフト58に回転駆動力を生じさせるようになっている。
本実施形態において、非汚物経路側ユニット3において、特に、フレーム5、制御部30及び粉砕装置10の回転駆動部38は、汚水及び汚物等が直接流れる汚物経路外の空間に配置され、恒常的に汚物が付着することが想定されない部材であり、基本的に汚染されくい、非汚染部を構成している。また、フレーム5、制御部30及び粉砕装置10の回転駆動部38は、恒常的に汚物が付着することが想定されない部材であるため、仮に軽度の汚染がなされた場合においても、軽度の清掃、メンテナンス作業により、衛生状態を保った状態で、再利用又は使用を継続することが可能である。
このように、非汚物経路側ユニット3は、特に、フレーム5、制御部30及び粉砕装置10の回転駆動部38を含んでいるが、例えば、これらのうちの1つ又は2つから構成されるとしてもよい。
また、非汚物経路側ユニット3は、非汚染部を構成するような恒常的に汚物が付着することが想定されない部材であれば、上述のようなフレーム5、制御部30及び粉砕装置10の回転駆動部38等と接続して一体又は簡単に取り外しできるような概ね一体のユニットを構成する他の構成要素及び構成部材を含んでいてもよい。
図6は、図5のVI−VI線に沿って見た断面図である。
動力伝達機構32は、棒状の回転軸部を形成している。動力伝達機構32は、汚物経路側ユニット2側の粉砕装置10内に設けられた粉砕手段36及びインペラ64から、汚物経路側ユニット2の外部まで延びている。より具体的には、動力伝達機構32は、粉砕装置10の回転動作部側ハウジング42から回転動作部側ハウジング42に形成された軸部開口42aを通って、回転動作部側ハウジング42の外方の居室内の空間(非汚染部側の空間)に突出するように延びている。
このように、動力伝達機構32の動作部側端部32a及び中間部32bは、回転動作部20に取付けられている。
嵌合穴58aは、四角形状、三角形状、凸形状、楕円形状、曲線形状等の他の形状に形成されていてもよい。駆動部側端部32cも、嵌合穴58aと嵌合するように、嵌合穴58aと対応する形状に形成されている。本実施形態においては、駆動部側端部32cも、嵌合穴58aよりわずかに小さな「D」字形状に形成されている。
このように、動力伝達機構32の駆動部側端部32cは、回転駆動部38に取付けられている。従って、動力伝達機構32は、汚物経路側ユニット2の回転動作部20と、非汚物経路側ユニット3側の回転駆動部38とを接続し且つ回転駆動力を伝達するようになっている。
また、動力伝達機構32は、汚物経路側ユニット2側及び非汚物経路側ユニット3側の両者にまたがって形成されていてもよい。すなわち、動力伝達機構32は、動力伝達機構32自身が、汚物経路側ユニット2側の構成部材と、非汚物経路側ユニット3側の構成部材とによって形成され、汚物経路側ユニット2側の構成部材と、非汚物経路側ユニット3側の構成部材とに分かれて分離できるような構造として構成されていてもよい。
従って、動力伝達機構32の駆動部側端部32cと、シャフト58の嵌合穴58aとの嵌合により、シャフト58の回転駆動力を動力伝達機構32の回転駆動力として伝達することができる。さらに、駆動部側端部32cと、シャフト58の嵌合穴58aとの嵌合は、動力伝達機構32とシャフト58とを軸線方向D2に沿って相対移動させることにより容易に解除されることができる。また、駆動部側端部32cと、シャフト58の嵌合穴58aとの嵌合を、非汚染部側の空間領域内において解除することができる。よって、非汚染部に配置される回転駆動部38を、分離作業時において、周囲の外環境を非汚染状態に保ったまま、汚染させずに動力伝達機構32から簡単な作業で容易に取り外すことができる。
図7は本発明の第1実施形態による水洗ポータブルトイレ装置の汚物経路側ユニットと非汚物経路側ユニットとの関係を示す構成図であり、図8は本発明の第1実施形態による水洗ポータブルトイレ装置の汚物経路側ユニットと、非汚物経路側ユニットとの分離方法及び非汚物経路側ユニットを貸与するシステム(方法)を説明する図であり、図9は、本発明の第1実施形態による水洗ポータブルトイレ装置において、汚物経路側ユニットを非汚物経路側ユニットから分離する様子を示す図であり、図10は本発明の第1実施形態による水洗ポータブルトイレ装置において、汚物経路側ユニットを非汚物経路側ユニットから分離する様子を、図3のIV−IV線に沿って見た断面において示す図であり、図11は本発明の第1実施形態による水洗ポータブルトイレ装置において、汚物経路側ユニットが非汚物経路側ユニットから取り外された状態において、ボウル部が自身を自立した状態で保持する脚部を備えている様子を示す概略斜視図である。ここで、図8において、Sは各ステップを示している。
ステップS2に示すように、設置後、使用者は、水洗ポータブルトイレ装置1の使用を開始する。
図8のステップS3及び図7に示すように、使用者の水洗ポータブルトイレ装置1の使用の終了(使用者の身体状況の変化による契約の中断、終了等)後に、事業者等が水洗ポータブルトイレ装置1を汚物経路側ユニット2と、非汚物経路側ユニット3とに分離する。
事業者等の作業者は、汚物経路側ユニット2をボウル部12及び粉砕装置10の回転動作部20等を分解することによって作業者の身体や作業現場を汚染物により汚すことなく、汚染経路を構成する汚物経路側ユニット2から、非汚染部を構成する非汚物経路側ユニット3を分離することができる。
このとき、ステップS1においても同様であるが、事業者等は、新規に製造された非汚物経路側ユニット3を購入し、使用者が購入する非汚物経路側ユニット3と、使用者が購入する汚物経路側ユニット2とを組合せて水洗ポータブルトイレ装置1を組立且つ完成させ、使用者の居室等に設置することができる。さらに、事業者等は、非汚物経路側ユニット3を使用者に貸与する状態で、使用者に貸与される非汚物経路側ユニット3と、使用者が購入する汚物経路側ユニット2とを組合せて水洗ポータブルトイレ装置1を組立且つ完成させ、使用者の居室等に設置することができる。非汚物経路側ユニット3は、事業者等から使用者に貸与される。
事業者等は、非汚物経路側ユニット3を、汚物経路側ユニット2と区分して認識し、使用者が購入する汚物経路側ユニット2と、使用者に貸与される非汚物経路側ユニット3とを比較的簡単に取付けして水洗ポータブルトイレ装置1を完成させることができる。
事業者等は、事業者等が水洗ポータブルトイレ装置1を汚物経路側ユニット2と、非汚物経路側ユニット3とを結合して組立てる場合においては、事業者等は、汚物経路側ユニット2を、汚物経路側ユニット2の組立状態を維持したまま、汚物経路側ユニット2全体を一体としてまとめて、非汚物経路側ユニット3の上方から下降させるようにして非汚物経路側ユニット3に容易に取付けすることができる。すなわち、汚物経路側ユニット2の粉砕装置10の回転動作部20を、非汚物経路側ユニット3の粉砕装置10の回転駆動部38に下降させながら取付けることができる。より具体的には、動力伝達機構32の駆動部側端部32cを、シャフト58の嵌合穴58aに嵌合させるように下降させる。
従って、事業者は、使用者が購入する汚物経路側ユニット2を、使用者に貸与される非汚物経路側ユニット3に、比較的簡単に組合せて水洗ポータブルトイレ装置1を形成することができる。また、汚物経路側ユニット2の構成部材は、動力伝達機構32を回転駆動部38に取付けるために、分解される必要がない。
ステップS8に示すように、使用者の水洗ポータブルトイレ装置1の使用の終了(使用者の身体状況の変化による契約の中断、終了等)後に、事業者等が水洗ポータブルトイレ装置1を汚物経路側ユニット2と、非汚物経路側ユニット3とに分離する。
また、居室に配置可能であり且つ汚物を粉砕して圧送する粉砕装置10を備えた水洗ポータブルトイレ装置1を、汚染部を構成する汚物経路側ユニット2と、非汚染部を構成する非汚物経路側ユニット3とを組合せて構成することができるため、非汚染部を構成する非汚物経路側ユニット3を貸与により調達することが可能となり、この場合には、水洗ポータブルトイレ装置1の初期導入費用を極めて大きく低減させることができ、導入しようとする使用者の経済的負担を軽減させることができる。
図12は、本発明の第2実施形態による水洗ポータブルトイレ装置の中央断面に沿って見た断面図であり、図13は図12の粉砕装置10及び動力伝達機構近傍の部分拡大断面図であり、図14は本発明の第2実施形態による水洗ポータブルトイレ装置の動力伝達機構の動作部側マグネット部のマグネットが配置されている表面を見た平面図であり、図15は本発明の第2実施形態による水洗ポータブルトイレ装置の動力伝達機構の駆動部側マグネット部のマグネットが配置されている表面を見た平面図であり、図16は本発明の第2実施形態による水洗ポータブルトイレ装置において、汚物経路側ユニットを非汚物経路側ユニットから分離する様子を、図12の中央断面に沿って見た断面図である。
第2実施形態による水洗ポータブルトイレ装置101は、上述した第1実施形態による水洗ポータブルトイレ装置1と構造がほぼ同じであるため、同様な部分については同一符号を付して説明を省略し、ここでは、第2実施形態の第1実施形態とは異なる部分を主に説明する。
動作部側マグネット部146は、円盤状に形成され、その中心部が回転軸部144の中間部144bに取り付けられている。また、動作部側マグネット部146は、インペラ64とも接合されている。よって、動作部側マグネット部146の回転駆動力が、回転軸部144およびインペラ64に伝達されるようになっている。
よって、汚物経路側ユニット2を非汚物経路側ユニット3から分離しようとするとき、汚物経路側ユニット2側の回転動作部20を分解して回転軸部144及び動作部側マグネット部146を取り出す必要がなく、汚物経路側ユニット2を分解するようなこれらの汚物経路の分解作業を省略し、汚物経路側ユニット2の組立状態を維持したまま、汚物経路側ユニット2(及び汚物経路側ユニット2に取付けられている動力伝達機構132)から非汚物経路側ユニット3を取り外すことができる。
2 汚物経路側ユニット
3 非汚物経路側ユニット
4 便器本体
5 フレーム
5a アームレスト
5b フレーム基部
6 給水装置
8 機能部
10 粉砕装置
12 ボウル部
13 脚部
14 導水路
18 排出口部
20 回転動作部
22 給水管
24 給水バルブ
28 操作部
30 制御部
32 動力伝達機構
32a 動作部側端部
32b 中間部
32c 駆動部側端部
34 粉砕部
36 粉砕手段
38 回転駆動部
40 圧送部
42 回転動作部側ハウジング
42a 軸部開口
45 シール部材
50 粉砕室
54 電動モータ
58 シャフト
58a 嵌合穴
62 圧送室
64 インペラ
66 排水管
101 水洗ポータブルトイレ装置
132 動力伝達機構
144 回転軸部
144a 動作部側端部
144b 中間部
146 動作部側マグネット部
146a 回転体
146b マグネット
148 駆動部側マグネット部
148a 回転体
148b マグネット
158 シャフト
B 床
D1 周方向
D2 軸線方向
D3 軸線方向
Claims (5)
- 水洗ポータブルトイレ装置であって、
汚物を受けるボウル部と、このボウル部の汚物を外部に排出する排水管と、汚物を処理する動作部と、を備えた汚物経路側ユニットと、
上記汚物経路側ユニットの動作部を駆動させる駆動部と、この駆動部を制御する制御部と、を備えた非汚物経路側ユニットと、
上記汚物経路側ユニットの動作部と、上記非汚物経路側ユニットの駆動部との間に設けられ、上記非汚物経路側ユニットの上記駆動部の駆動力を、上記汚物経路側ユニットの上記動作部に伝達し且つ汚物経路側ユニットの組立状態を維持したまま上記動作部から上記非汚物経路側ユニットの上記駆動部を分離可能に形成されている動力伝達機構と、を有し、上記非汚物経路側ユニットの上記駆動部と上記制御部とが1つのユニットとして上記汚物経路側ユニットから取り外し可能に構成されていることを特徴とする水洗ポータブルトイレ装置。 - 水洗ポータブルトイレ装置であって、
汚物を受けるボウル部と、このボウル部の汚物を外部に排出する排水管と、汚物を処理する動作部と、を備えた汚物経路側ユニットと、
上記汚物経路側ユニットの動作部を駆動させる駆動部と、この駆動部を制御する制御部と、を備えた非汚物経路側ユニットと、
上記汚物経路側ユニットの動作部と、上記非汚物経路側ユニットの駆動部との間に設けられ、上記非汚物経路側ユニットの上記駆動部の駆動力を、上記汚物経路側ユニットの上記動作部に伝達し且つ汚物経路側ユニットの組立状態を維持したまま上記動作部から上記非汚物経路側ユニットの上記駆動部を分離可能に形成されている動力伝達機構と、を有し、上記非汚物経路側ユニットは、上記ボウル部を支持するフレームを備え、このフレームと上記駆動部とが1つのユニットとして上記汚物経路側ユニットから取り外し可能に構成されていることを特徴とする水洗ポータブルトイレ装置。 - 水洗ポータブルトイレ装置であって、
汚物を受けるボウル部と、このボウル部の汚物を外部に排出する排水管と、汚物を処理する動作部と、を備えた汚物経路側ユニットと、
上記汚物経路側ユニットの動作部を駆動させる駆動部と、この駆動部を制御する制御部と、を備えた非汚物経路側ユニットと、
上記汚物経路側ユニットの動作部と、上記非汚物経路側ユニットの駆動部との間に設けられ、上記非汚物経路側ユニットの上記駆動部の駆動力を、上記汚物経路側ユニットの上記動作部に伝達し且つ汚物経路側ユニットの組立状態を維持したまま上記動作部から上記非汚物経路側ユニットの上記駆動部を分離可能に形成されている動力伝達機構と、を有し、上記汚物経路側ユニットの上記ボウル部は、上記汚物経路側ユニットが上記非汚物経路側ユニットから取り外された状態において、上記ボウル部自身を自立した状態で保持する脚部を備えていることを特徴とする水洗ポータブルトイレ装置。 - 上記動力伝達機構は、上記汚物経路側ユニットの上記動作部と、上記非汚物経路側ユニットの上記駆動部と、を機械的に接続する接触式の伝達機構である、請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗ポータブルトイレ装置。
- 上記動力伝達機構は、上記汚物経路側ユニットの上記動作部と、上記非汚物経路側ユニットの上記駆動部と、を離間した状態で接続する非接触式の伝達機構である、請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗ポータブルトイレ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016173062A JP6777882B2 (ja) | 2016-09-05 | 2016-09-05 | 水洗ポータブルトイレ装置 |
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