JP6777458B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents

電気部品用ソケット Download PDF

Info

Publication number
JP6777458B2
JP6777458B2 JP2016161368A JP2016161368A JP6777458B2 JP 6777458 B2 JP6777458 B2 JP 6777458B2 JP 2016161368 A JP2016161368 A JP 2016161368A JP 2016161368 A JP2016161368 A JP 2016161368A JP 6777458 B2 JP6777458 B2 JP 6777458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
socket
cover
pressing member
pressing
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016161368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018029040A (ja
Inventor
亮太 外山
亮太 外山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enplas Corp
Original Assignee
Enplas Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enplas Corp filed Critical Enplas Corp
Priority to JP2016161368A priority Critical patent/JP6777458B2/ja
Publication of JP2018029040A publication Critical patent/JP2018029040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6777458B2 publication Critical patent/JP6777458B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Connecting Device With Holders (AREA)

Description

この発明は、配線基板上に配設され、半導体装置(以下「ICパッケージ」という)等の電気部品の試験等を行うため、この電気部品を収容する電気部品用ソケットに関するものである。
従来、電気部品用ソケットとしては、電気部品(例えば、半導体デバイス、ICパッケージなど)を収容するベースモジュール(例えば、ソケット本体など)と、ベースモジュールを閉止するため、これに回動可能に設けられたカバーと、ベースモジュールとカバーを固定して電気部品を押圧するロック機構とを備えたものが提案されている。
この電気部品用ソケットでは、ベースモジュールに電気部品を収容した後、このベースモジュールにカバーを閉止してロックすることにより、ベースモジュールに配設されたコンタクトピンに電気部品の端子を所定の押圧力で接触させて、この電気部品を評価することができるようになっている。
この電気部品は、種類によって電気部品の押圧方向の長さ(電気部品の厚さ)が異なる場合があり、電気部品を押圧するカバーの押圧面の高さ位置によっては適切に電気部品を押圧できない場合がある。そのため、ベースモジュールに配設されたコンタクトピンと電気部品の端子を適切に接触できない場合がある。そこで、高さが異なる電気部品であっても、カバーの押圧により、コンタクトピンと電気部品の端子を適切に接触させることが重要となる。
ここで、従来の技術として、回転軸を中心として回動可能であり、偏心カムを有する操作レバーを、カバーの側面に備えた技術が知られている。この操作レバーを回動させることにより、カバーの押圧部材が電気部品を押圧する(例えば、特許文献1参照)。この偏心カムを有する操作レバーにより、押圧部材の高さを複数設定できるようにして、厚さが異なる複数の電気部品を評価する方法が考えられる。
この電気部品用ソケットを用いて厚さが異なる電気部品の評価を行う場合、電気部品の高さに適した押圧部材の高さになるように操作レバーの待機位置を選択して回動させる。これにより、電子部品は適切な押圧力で押圧されて、電気部品の端子とベースモジュールに配設されたコンタクトピンを適切に接触させることが可能となる。
特願2015−125984
しかしながら、特許文献1に記載されている偏心カムを有する操作レバーを備えた電気部品用ソケットでは、この偏心カムと操作レバーが設けられていることにより、カバーの側面部分で場所をとってしまう。そのため、カバーの押圧部材にヒートシンクが設けられている場合では、ヒートシンクの配設面積が小さくなり、電気部品の放熱が行われにくくなる場合がある。
そこで、この発明は、厚さが異なる電気部品を評価することができ、且つ、その押圧部材の高さの調節のために操作する部材が設けられていても、カバーの配設面積を確保できる電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
上記の課題を鑑みて、請求項1に記載の発明は、配線基板上に配設され、端子を有する電気部品が収容される電気部品用ソケットであって、前記配線基板上に配設され、前記電気部品が収容されるソケット本体と、該ソケット本体に回動自在に設けられたカバーを有し、該カバーは、前記ソケット本体に回動自在に設けられたカバー本体と、前記カバーの閉時に前記電気部品を押圧する押圧部材と、前記カバー本体と前記押圧部材の間にスライド可能に設けられたスライド部材とを有し、該スライド部材がスライドされることにより、前記カバー本体と前記押圧部材が対向する方向において前記カバー本体と前記押圧部材の相対位置を調節する位置調節手段とを備え、前記押圧部材は、箱体と、該箱体の周囲に形成されたフランジ部とを有し、前記スライド部材は、略コの字型の板材で形成され、該コの字型の板材の内側に前記箱体が位置し、前記コの字型の板材の互いに対向する板辺が前記フランジ部の両側に配置され、前記位置調節手段は、前記スライド部材の互いに対向する前記板辺の両方にそれぞれ複数個ずつ回転自在に保持されて前記フランジ部の上を転動する転動部材と、前記フランジ部に設けられ、前記カバー本体と前記押圧部材が対向する方向の高さが異なる第1部位と第2部位とを有し、前記スライド部材がスライドされて、前記転動部材が前記第1部位に転動したときの前記スライド部材を位置決めするとともに、前記転動部材が前記第2部位に転動したときの前記スライド部材を位置決めする位置決め手段を備え、前記転動部材が前記第1部位に位置し又は前記第2部位に位置することにより、前記カバー本体と前記押圧部材の相対位置が調節されるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記第1部位の高さが前記第2部位より低く、前記第1部位と前記第2部位の間の位置に前記第2部位の面より高い突起が設けられていることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、カバー本体は、前記ソケット本体に回動自在に設けられた回動部材と前記押圧部材を押圧する介在部材とを有し、前記回動部材と前記介在部材との間に前記押圧部材を付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、電気部品用ソケットは、スライド部材により、偏心カムを有する操作レバーを設けたときより、カバーの配設面積を確保することができ、カバーの押圧部材にヒートシンクが設けられている場合、従来のものより、その配設面積を大きくすることが可能となる。
また、請求項1に記載の発明によれば、押圧部材の高さを調節する際に、転動部材は、押圧部材に設けられた高い部位及び低い部位(第1部位又は第2部位)の間を転動して移動できることにより、安定してスライド部材をスライドさせることが可能となる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、スライド部材が略コの字型の板材で形成されており、また、その板材のうち対向する板辺の両方にそれぞれ複数個の転動部材が保持されていることにより、スライド部材は、板辺の両方の部分でカバー本体と押圧部材の間に保持され、また、それぞれの転動部材が第1部位と第2部位の間を移動するため、安定してスムーズにスライドすることが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、第1部位と第2部位の間の位置に設けられている突起が、転動部材を第1部位より高さが高い第2部位の面に留めさせるようにする。そのため、電気部品を評価している間、スライド部材をスライドさせるように力をかけなければ、転動部材が別の部位に不用意に移動しないようにできるため、電気部品の端子とソケット本体に設けられた配線基板の接触不良を防ぐことができる。
さらにまた、請求項に記載の発明によれば、電気部品を押圧して過剰な押圧力がかかった場合、カバー本体の回動部材と介在部材の間に設けられている弾性部材により、弾性部材の付勢力に抗て、介在部材が高さ方向で上部に逃げる方向に移動するため、電気部品への押圧力を適切にすることが可能となる。
この発明の実施の形態に係る電気部品用ソケットのカバー及びロックレバーを開けてソケット本体を開放させた状態の斜視図である。 同実施の形態に係る電気部品用ソケットのソケット本体をカバー及びロックレバーで閉止させた状態の斜視図である。 同実施の形態に係るカバーの分解図である。 同実施の形態に係る電気部品用ソケットにおいて、(a)は転動部材が押圧部材の第1部位に位置しているときの電気部品用ソケットの平面図、(b)は転動部材が第2部位に位置しているときの電気部品用ソケットの平面図である。 同実施の形態に係る電気部品用ソケットにおいて、(a)は転動部材が押圧部材の第1部位に位置しているときのスライド部材の位置を示す平面図、(b)は転動部材が押圧部材の第2部位に位置しているときのスライド部材の位置を示す平面図である。 同実施の形態が示す図で、(a)は図4(a)の状態の電気部品用ソケットのA−A線による断面図、(b)は図4(b)の状態の電気部品用ソケットのC−C線による断面図である。 同実施の形態が示す図で(a)は図4(a)の状態の電気部品用ソケットのB−B線による断面図、(b)は図4(b)の状態の電気部品用ソケットのD−D線による断面図である。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図7には、この発明の実施の形態を示す。
この実施の形態に係る「電気部品用ソケット」としてのICソケット100は、図7(a)及び(b)に示すように、配線基板2上に配設されるようになっている。また、「電気部品」としてのICパッケージ1が収容されて、配線基板2の電極とICパッケージ1の端子とが電気的に接続されるように構成されている。そして、例えばICパッケージ1のバーンイン試験等に用いられるものである。
この実施の形態のICパッケージ1は、平面視で方形状となっており、所定の厚さを有するパッケージ本体を有し、このパッケージ本体の下面に球状の端子がマトリックス状に複数突出して形成されている。
一方、ICソケット100は、図7(a)及び(b)に示すように、配線基板2に固定され、図1に示すように、ICパッケージ1を収容するソケット本体10と、当該ソケット本体10に軸17を中心として回動自在に設けられ、後述するフローティングプレート16上を開閉し、ICパッケージ1を押圧するカバー30と、ソケット本体10に設けられた軸18を中心として回動自在に設けられ、下方向に回動させたときに閉止したカバー30を上から押さえ込んで固定するロック機構20とを有している。
このソケット本体10は、図1に示すように、略四角形状に形成された枠部材13と、当該枠部材13の内側に設けられたコンタクトピン配設ユニット11とを有している。このコンタクトピン配設ユニット11は、図7(a)及び(b)に示すように、上側プレート14と下側プレート15と、当該上側プレート14の上側に付勢された状態でICパッケージ1を収容する「収容部」としてのフローティングプレート16とを有している。
また、図示されてはいないが、この上側プレート14に設けられた複数の上側貫通孔と下側プレート15に設けられた下側貫通孔とフローティングプレート16に設けられた複数の貫通孔に、コンタクトピンが挿入されて保持されており、これにより複数のコンタクトピンがマトリックス状に配置されている。このコンタクトピンは、ICパッケージ1の端子の下面に接触すると共に、配線基板2の電極に電気的に接続されるようになっている。
さらに、ソケット本体10には、図1に示すように、枠部材13の縁部分に設けられ、カバー30を回動させるための軸17が設けられており、また、この軸17と対向する縁部分には、後述するロック機構20のロックレバー22を回動させるための軸18が設けられている。さらに、ソケット本体10には、軸17の側部に、後述するロック機構20のロックレバー22に設けられた被係止部23を係止してロックレバー22をロックする係止部12が設けられている。
一方、カバー30は、図3に示すように、ソケット本体10に回動自在に設けられているカバー本体40と、カバー本体40の下側に設けられ、ICパッケージ1を押圧する押圧部材50と、カバー本体40と押圧部材50の間をスライド可能に設けられているスライド部材70と、スライド部材70がスライドされることにより、高さ方向でカバー本体40と押圧部材50の相対位置を調節して、押圧部材50の高さを調節する位置調節手段90とで構成されている。
このカバー本体40は、図3に示すように、回動部材41と介在部材42を有する。
この回動部材41は、略四角形状の枠体で形成されている。また、回動部材41には、軸挿入孔(図示せず)が設けられており、この軸挿入孔にソケット本体10の軸17が挿入されて保持され、この軸17を中心として回動部材41は、回動自在になるように構成されている。さらに、回動部材41の回動部分の縁部分と対向する縁部分には、後述するロック機構20のラッチ部25に係合される被係合部91が設けられている。
また、介在部材42は、略四角形状の枠体で形成され、回動部材41の下方に取り付けられている。
さらに、この回動部材41には、図6(a),(b)に示すように、回動部材41に円柱形状の凹部48が複数設けられ、また、介在部材42には、図3及び図6(a),(b)に示すように、円柱形状の凹部49が複数設けられている。その対向する凹部48,49の内部に、図6(a),(b)に示すように、コイルスプリング47が配設され、図3及び図6(a),(b)に示すように、介在部材42の挿入孔45から、回動部材41の挿入孔93にガイドピン44が挿入されて、回動部材41に対して介在部材42が上下動自在に取り付けられている。
一方、押圧部材50は、図3に示すように、略直方体形状の箱体62とその箱体62の外周部より一回り面積が大きい板状のフランジ部61で形成されている。この箱体62には、図1乃至図3等に示すように、配線基板2の電極と電気的に接触したICパッケージ1が発生する熱を放熱する、フィン形状のヒートシンク54が設けられている。また、フランジ部61の裏面中央部には、図1に示すように、略直方体の凸部で形成され、ICパッケージ1を押圧する押圧部58が設けられている。
このフランジ部61には、図3及び図6(a),(b)に示すように、凹部で形成され、後述するスライド部材70に保持されている転動部材72が転動するための転動部60が設けられており、その転動部60の内部に、高さが低い面を有する第1部位51と高さが高い面を有する第2部位52が設けられている。
また、この第1部位51と第2部位52の間の位置には、図3、図6(a)及び(b)に示すように、第2部位52の面より高さが高い突起57が設けられている。
一方、また、スライド部材70は、図3に示すように、板材により略コの字型で形成されている。また、その内枠は、押圧部材50の箱体62の外周より大きくなるように構成されている。この略コの字型のスライド部材70のうち対向する両方の板辺79にそれぞれ二つずつ孔75が設けられ、これらの孔75に円柱形状の転動部材72がそれぞれ回転自在に保持されている。また、この両方の板辺79の長手方向の中央部分には、カバー30の外側方向に延出し、さらに上方に延出したつまみ80がそれぞれ一つずつ設けられている。このつまみ80を持ってスライド部材70をスライドさせることにより、転動部材72が押圧部材50の転動部60上を転動して、スライド部材70が図4(a)及び図5(a)に示す左にスライドした状態と図4(b)及び図5(b)に示す右にスライドした状態になるように構成されている。
このスライド部材70を、図5(a)に示す左にスライドさせると、図6(a)に示すように、転動部材72は押圧部材50の第1部位51の面に位置して、図7(a)に示すように、押圧部材50とカバー本体40の相対位置を調節して、押圧部58の高さH1に調整できるようになっている。また、スライド部材70を図5(b)に示す右にスライドさせたとき、図6(b)に示すように、転動部材72は第2部位52の面に位置して、図7(b)に示すように、押圧部58の高さH2に調整できるようになっている。
このように、これら転動部材72と転動部60の第1部位51と第2部位52とで押圧部材50の高さの位置調節手段90は構成されている。
また、このスライド部材70の板辺79の付け根付近には、図3及び図6(a),(b)に示すように、位置決めピン71の先端部分を挿入させるための略ひょうたん形状の位置決め孔74が設けられている。この位置決めピン71を位置決め孔74から引き抜いて、スライド部材70を左右にスライドさせた後、再び位置決めピン71を位置決め孔74に挿入することにより、スライド部材70を任意の位置に移動させて固定させることができるように構成されている。これら位置決めピン71及び位置決め孔74は、位置決め手段を構成する。
一方、位置決めピン71を挿入するために、図3に示すように、回動部材41の被係合部91の付近に円形状の挿入孔77が設けられており、また、介在部材42の凹部49の付近に円形状の挿入孔78が設けられている。
そして、図6(a)及び(b)に示すように、位置決めピン71を挿入孔77の上部から挿入孔78、位置決め孔74の順に挿入されている。また、位置決めピン71の挿入部には、図6(a)又は(b)に示すように、ストッパー81が設けられ、そのストッパー81と回動部材41の間にコイルスプリング46が配設されていることにより、位置決めピン71を引き抜く方向と逆の方向に移動するように構成されている。
このスライド部材70には、図3に示すように、ガイドピン55を挿入するための長孔76が設けられている。この長孔76は、ガイドピン55が挿入されたとき、スライド部材70がスライド可能になるように構成されている。
一方、押圧部材50には、図3に示すように、ガイドピン55を挿入するための円形の挿入孔56が設けられており、また、カバー本体40の介在部材42には、図6(a)及び(b)に示すように、ガイドピン55の先端部を挿入して係止するための挿入孔59が設けられている。そして、ガイドピン55を押圧部材50の挿入孔56の下方から、スライド部材70の長孔76、介在部材42の挿入孔59に挿入して係止することで、カバー30として、これら押圧部材50、スライド部材70及びカバー本体40は一体化されている。
また、ロック機構20は、図1及び図2に示すように、ロックレバー22と回動部材41の被係合部91を係合するラッチ部25を有する。このロックレバー22は、カバー30の外周より大きい略四角形状の枠体で形成され、軸18を中心として回動できるように、ソケット本体10に設けられている。また、ロックレバー22には、ソケット本体10の係止部12に係止される被係止部23が設けられている。
これにより、カバー30を下方に回動してソケット本体10を閉止して、回動部材41の被係合部91をラッチ部25に係合させる。そして、ロックレバー22を下方向に回動することにより、ラッチ部25が下方に移動して、被係合部91を押し込み、押圧部材50の押圧部58がソケット本体10に収納されたICパッケージ1を押圧するように構成されている。この状態で、ロックレバー22の被係止部23をソケット本体10の係止部12に係止させて固定させる。
この実施の形態に係るICソケット100を用いたICパッケージ1の評価手順を、厚さが厚い場合と薄い場合とで分けて説明する。
まず、評価するICパッケージ1が厚い場合、位置決めピン71を引き上げて、スライド部材70をスライド可能にして、つまみ80を手に取り左に動かして、図5(a)に示すようにスライド部材70を左にスライドさせる。そして、転動部材72は、押圧部材50の転動部60上を転動して、図6(a)に示すように、高さが低い第1部位51の面に移動する。
また、ICソケット100のソケット本体10に設けられているフローティングプレート16の上にICパッケージ1を収容する。
そして、カバー30を下方向に回動させて、ソケット本体10を閉止して、ラッチ部25で被係合部91を係合させる。その後、ロックレバー22を下方向に回動させて、ラッチ部25を下方向に移動させ、カバー30を押し込む。これにより、押圧部58がICパッケージ1を押圧するようになり、この状態で、ロックレバー22の被係止部23をソケット本体10の係止部12に係止させてロックレバー22を固定する。
このとき、押圧部材50の押圧部58の高さは、図7(a)に示すように、高さH1に調整されている。そのため、ICパッケージ1の厚さに適した所定の押し込み量にすることができる。そして、押圧部材50を介してICパッケージ1を適切に押圧できて、ICパッケージ1の端子とコンタクトピンの接圧を確保することができる。この状態で、ICパッケージ1を通電して評価をする。
一方、評価するICパッケージ1が薄い場合では、まず、位置決めピン71を引き上げて、スライド部材70をスライド可能にして、つまみ80を手に取り、右に動かして、図5(b)に示すようにスライド部材70を右にスライドさせる。これにより、転動部材72は、押圧部材50の転動部60上を転動して、図6(b)に示すように、高さが高い第2部位52の面に移動する。
そして、ICパッケージ1が薄い場合の時と同様の手順でICパッケージ1を押圧する。
このとき、押圧部材50の押圧部58の高さは、図7(b)に示すように、高さH2に調整されている。そのため、ICパッケージ1の厚さに適した所定の押圧量に調整することができ、ICパッケージ1の端子とフローティングプレート16に設けられたコンタクトピンの接圧を確保することができる。この状態で、ICパッケージ1を通電して評価をする。
このとき、スライド部材70は、偏心カムを有する操作レバーを備えたICソケットより、カバー30の配設場所を確保でき、従来より押圧部材50に設けられているヒートシンク54の配設面積を大きくすることができる。
また、薄いICパッケージ1を通電して評価しているとき、転動部材72は、押圧部材50の第2部位52の面より高い突起57により、第2部位52の面に留められている。そのため、スライド部材70をスライドさせるように力をかけることなしに、転動部材72は、高さが高い第2部位52の面から高さが低い第1部位51の面に不用意に転動することはなく、押圧部材50の押圧部58の高さが変わることを防ぐことができる。
さらに、この実施の形態では、スライド部材70をスライドさせる時において、スライド部材70は、転動部材72が転動部60を転動することにより、高さが低い第1部位51から高さが高い第2部位52に乗り上げることができ、スムーズにスライドさせることができる。
また、スライド部材70は、略コの字型の板材で形成されているため、その略コの字型の対向する板辺79の両方の部分でカバー本体40と押圧部材50の間に保持され、また、両方の板辺79にそれぞれ設けられている2つの転動部材72が転動するため、平行に安定にしてスライドすることができる。
さらにまた、この実施の形態では、ICパッケージ1を押圧するときにおいては、カバー本体40の回動部材41と介在部材42の凹部48,49の内部に設けられているコイルスプリング47により、その付勢力に抗て、介在部材42が上方に移動することができる。そのため、ICパッケージ1を押圧量が適切にでき、ICパッケージ1の端子とコンタクトピンを適切に接圧することができる。
なお、この実施の形態において、位置調節手段90は、転動部材72が、押圧部材50の第1部位51の面と第1部位51と高さが異なる第2部位52の面のいずれかに転動されて位置することで押圧部58の高さを調節するように構成されている。
しかし、上述した構成に限らず、例えば、実施の形態において、押圧部材50に転動部60が設けられ、その転動部60の内部に高さが異なる第1部位51及び第2部位52が設けられている構成に代えて、カバー本体40の下面に転動部材72の転動部があり、その転動部に高さの異なる部位が二つ設けられても良い。また、押圧部材50に転動部材72が回転可能に保持できる凹部が設けられ、スライド部材70に転動部材72が転動する転動部が設けられ、その転動部に高さが異なる部位が設けられても良い。
さらに、この実施の形態では転動部材72が位置調節手段90の構成の一つとして設けられているが、転動部材72に代えて、スライド部材70に、第1部位51の面から高い第2部位52の面に移動可能な突起物が設けられていても良い。
また、転動部60に、高さ方向で高さが異なる第1部位51と第2部位52が押圧部材50に設けられているが、第1部位51及び第2部位52と高さが異なる部位がさらに複数設けられてもよい。この構成をとる場合、さらにICパッケージ1の高さに合う押圧部材50の押圧高さの位置を設定することが可能となり、適切な押圧力で押圧部材50を介してICパッケージ1を押圧することが可能となる。
さらにまた、この押圧部材50には、転動部60の内部に第1部位51と第2部位52で構成された段差が設けられているが、この段差の形状に限らず、高さが異なる部位が形成されていればよく、例えば、スロープであって、そこに転動部材72を留めさせる突起が設けられているものでもよい。
また、この実施の形態において、スライド部材70は略コの字型の板材73で形成されているが、略コの字型の棒材、略四角形状の枠材等であってもよい。また、スライド部材70には、転動部材72を回転自在に保持するため、孔75が設けられているが、転動部材72が回転自在に保持できる凹部であってもよい。
さらにまた、この実施の形態では、回動部材41と介在部材32の凹部48,49の内部にコイルスプリング47が設けられているが、これに代えて、ゴム部材が設けられても良い。
また、この実施の形態では、1種類のICパッケージの評価を行っているが、複数の種類のICパッケージを同時に評価することも可能である。
さらに、上述した実施の形態では、「電気部品用ソケット」としてのICソケット100にこの発明を適用したが、これに限らず、他の装置にも適用できることは勿論である。
また、上記各実施の形態は本発明の例示であり、本発明が上記各実施の形態のみに限定されることを意味するものではないことは、いうまでもない。
1……ICパッケージ
10……ソケット本体
11……フローティングプレート
20……ロック機構
30……カバー
40……カバー本体
41……回動部材
42……介在部材
47……コイルスプリング(弾性部材)
50……押圧部材
51……第1部位
52……第2部位
54……ヒートシンク
57……第1部位と第2部位の間の突起
58……押圧部
70……スライド部材
71……位置決めピン(位置決め手段)
72……転動部材
74……位置決め孔(位置決め手段)
90……位置調節手段
100……ICソケット

Claims (3)

  1. 配線基板上に配設され、端子を有する電気部品が収容される電気部品用ソケットであって、
    前記配線基板上に配設され、前記電気部品が収容されるソケット本体と、該ソケット本体に回動自在に設けられたカバーを有し、
    該カバーは、前記ソケット本体に回動自在に設けられたカバー本体と、
    前記カバーの閉時に前記電気部品を押圧する押圧部材と、
    前記カバー本体と前記押圧部材の間にスライド可能に設けられたスライド部材とを有し、
    該スライド部材がスライドされることにより、前記カバー本体と前記押圧部材が対向する方向において前記カバー本体と前記押圧部材の相対位置を調節する位置調節手段とを備え
    前記押圧部材は、箱体と、該箱体の周囲に形成されたフランジ部とを有し、
    前記スライド部材は、略コの字型の板材で形成され、該コの字型の板材の内側に前記箱体が位置し、前記コの字型の板材の互いに対向する板辺が前記フランジ部の両側に配置され、
    前記位置調節手段は、前記スライド部材の互いに対向する前記板辺の両方にそれぞれ複数個ずつ回転自在に保持されて前記フランジ部の上を転動する転動部材と、前記フランジ部に設けられ、前記カバー本体と前記押圧部材が対向する方向の高さが異なる第1部位と第2部位とを有し、
    前記スライド部材がスライドされて、前記転動部材が前記第1部位に転動したときの前記スライド部材を位置決めするとともに、前記転動部材が前記第2部位に転動したときの前記スライド部材を位置決めする位置決め手段を備え、
    前記転動部材が前記第1部位に位置し又は前記第2部位に位置することにより、前記カバー本体と前記押圧部材の相対位置が調節されるように構成されていることを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記第1部位の高さが前記第2部位より低く、前記第1部位と前記第2部位の間の位置に前記第2部位の面より高い突起が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記カバー本体は、前記ソケット本体に回動自在に設けられた回動部材と前記押圧部材を押圧する介在部材とを有し、前記回動部材と前記介在部材との間に前記押圧部材を付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気部品用ソケット。
JP2016161368A 2016-08-19 2016-08-19 電気部品用ソケット Active JP6777458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016161368A JP6777458B2 (ja) 2016-08-19 2016-08-19 電気部品用ソケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016161368A JP6777458B2 (ja) 2016-08-19 2016-08-19 電気部品用ソケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018029040A JP2018029040A (ja) 2018-02-22
JP6777458B2 true JP6777458B2 (ja) 2020-10-28

Family

ID=61248437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016161368A Active JP6777458B2 (ja) 2016-08-19 2016-08-19 電気部品用ソケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6777458B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101926387B1 (ko) * 2018-10-10 2018-12-10 황동원 반도체 소자 테스트용 소켓장치
CN110456106B (zh) * 2019-06-24 2021-04-30 宁波图锐自动化设备有限公司 一种用于液晶屏翻盖式插口对插机的控制方法及对插机
JP2022112095A (ja) * 2021-01-21 2022-08-02 山一電機株式会社 ヒートシンクユニット、icソケット、半導体パッケージの製造方法、及び半導体パッケージ
CN113253087B (zh) * 2021-06-18 2021-11-02 陕西开尔文测控技术有限公司 一种碳化硅动态检测设备
KR102619575B1 (ko) * 2021-07-13 2023-12-29 주식회사 아이에스시 검사용 가압 장치

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10144438A (ja) * 1996-11-14 1998-05-29 Mitsubishi Electric Corp Lsiの試験用治具
JP2003058768A (ja) * 2001-08-21 2003-02-28 Aimu System Service:Kk 顧客管理システム、顧客管理方法、およびプログラム
JP5796104B1 (ja) * 2014-05-07 2015-10-21 株式会社 Synax 電子部品測定用のコンタクトモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018029040A (ja) 2018-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6777458B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP5530312B2 (ja) 電気部品用ソケット
US7393232B2 (en) Socket for electrical parts
KR20150124092A (ko) 반도체 소자 테스트용 소켓장치
JP7018309B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP6251104B2 (ja) 昇降機構及び電気部品用ソケット
TWI791703B (zh) 電氣零件用插座
US7540745B2 (en) Burn-in socket having pick-up arrangement for quickly pick-up IC package after IC package is tested
US9859641B2 (en) Socket for electrical component
TW571467B (en) Socket for electronic component
WO2015152035A1 (ja) ラッチ機構及び電気部品用ソケット
JP2003264044A (ja) 電気部品用ソケット
JP5836112B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP6095982B2 (ja) 電気部品用ソケット
TW201725803A (zh) 電氣部件用插座
US7407401B2 (en) Socket for electrical parts
JP4283018B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP2003168534A (ja) 電気部品用ソケット
JP7170393B2 (ja) 開閉体の開閉機構
US6767236B2 (en) Socket for electrical parts
JP7063613B2 (ja) 開閉体の開閉機構
JP6682353B2 (ja) 電気部品用ソケット
US7661962B2 (en) Socket for electric component
JP2017027758A (ja) 電気部品用ソケット
US20080299792A1 (en) Burn-in socket having loading plate with uneven seating surface

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6777458

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150