JP6776944B2 - 樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、樹脂成形体の製造方法に関する。
下記特許文献1には、繊維強化熱可塑性樹脂成形体の製造方法が開示されている。この製造方法では、ベース部分上に3次元形状部分を有する繊維強化熱可塑性樹脂成形体が、成形型を用いたプレス成形により製造されている。
特開2014−188831号公報
ところで、繊維強化熱可塑性樹脂材料により形成された樹脂基材が成形温度に加熱されて成形型に配置されると、成形型との接触により成形型へ樹脂基材の熱が奪われる。これにより、樹脂基材の一部、特に樹脂基材の成形型に接触する被加圧成形面の中央部位が成形前に冷却されて硬化してしまう。このため、プレス成形により樹脂基材から繊維強化熱可塑性樹脂体(成形品)を形成すると、成形前に硬化された一部分において厚さが厚くなり、成形品の厚さを精度良く均一に成形することが難しかった。
本発明は上記事実を考慮し、樹脂成形体の厚さを均一に成形することができる樹脂成形体の製造方法を得ることが目的である。
上記課題を解決する樹脂成形体の製造方法は、強化繊維を含む熱可塑性樹脂を主組成とし、被加圧成形面の中央部位に凹部を有する樹脂基材を形成する工程と、成形型の加圧成形面に被加圧成形面を接触させて加圧成形面に樹脂基材を配置し、樹脂基材を成形型により加圧成形して樹脂基材から樹脂成形体を形成する工程と、を備えている。
上記樹脂成形体の製造方法では、まず樹脂基材が形成される。樹脂基材は、強化繊維を含む熱可塑性樹脂を主組成とし、被加圧成形面の中央部位に凹部を有する。次に、樹脂基材の被加圧成形面を成形型の加圧成形面に接触させて、加圧成形面に樹脂基材が配置される。そして、樹脂基材が成形型により加圧成形され、樹脂基材から樹脂成形体が形成される。
ここで、樹脂基材の被加圧成形面の中央部位には凹部が形成される。成形型の加圧成形面に樹脂基材が配置されても、被加圧成形面の中央部位と加圧成形面とが非接触状態となるので、被加圧成形面の中央部位から加圧成形面へ熱が奪われ難くなる。このため、加圧成形前において、被加圧成形面の中央部位に相当する樹脂基材の一部の硬化を効果的に抑制することができる。従って、加圧成形により、被加圧成形面の中央部位からその周囲へ加圧成形面に沿って樹脂基材を均一な厚さで流動させて、樹脂基材から樹脂成形体を成形することができる。
上記樹脂成形体の製造方法は、樹脂成形体の厚さを均一に成形することができるという優れた効果を有する。
(A)は一実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法に使用される成形前の樹脂基材の斜視図、(B)は(A)に示されるB−B切断線で切った拡大断面図、(C)は一実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法を使用して樹脂基材から成形された樹脂成形体の一部を示す斜視図である。 一実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法を説明する、樹脂基材及び成形型の断面構造を含む第1工程断面図である。 樹脂成形体の製造方法を説明する、図2に対応する第2工程断面図である。 樹脂成形体の製造方法を説明する、図2に対応する第3工程断面図である。 (A)は第1変形例に係る樹脂成形体の製造方法に使用される図1に対応する樹脂基材の斜視図、(B)は第2変形例に係る樹脂成形体の製造方法に使用される図1に対応する樹脂基材の斜視図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の一実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法を説明する。ここで、図中、適宜示されている矢印U方向は、説明の便宜上、上方向を示し、矢印D方向は下方向を示している。なお、樹脂成形体の製造方法の適用方向が本実施の形態により限定されるものではない。
(樹脂基材の構成)
図1(A)に示されるように、本実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法では、プレス成形前の基材として、矩形ブロック状の樹脂基材10が使用されている。樹脂基材10は強化繊維を含む熱可塑性樹脂を主組成としたコンポジット材料により形成されている。本実施の形態では、樹脂基材10にプレス成形を施して、樹脂基材10から図1(C)に示される樹脂成形体(成形品)20が成形されている。樹脂成形体20は、ここでは自動車等の車両のフロントサイドドアのインナパネルとして使用されている。
詳しく説明すると、樹脂基材10の強化繊維としては炭素繊維(CF:Carbon Fiber)が使用されている。つまり、本実施の形態では、樹脂基材10として炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastic)が使用されている。炭素繊維は5mm〜20mmの長さを有する長繊維とされている。長繊維が使用されることにより、プレス成形時において樹脂基材10の流動性が改善されている。
炭素繊維強化プラスチックは、複雑な形状を容易に作成可能であり、強度が高く、かつ、例えば金属材料に比べて軽く、車両のパネル材として最適である。また、炭素繊維強化プラスチックは車室内の意匠面(加飾面)としても使用可能である。
なお、強化繊維としては、炭素繊維に代えて、ガラス繊維(GF:Glass Fiber)、アラミド繊維、バサルト繊維、竹繊維、鉄等の金属繊維、セルロース繊維、ポリプロピレン繊維(自己補強タイプ)のいずれかの繊維が使用可能である。
熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂(例えば、略号PA6、PA66、PA610、PA10T等)、芳香族ポリアミド樹脂、半芳香族ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタラート(PBT)樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、アクリル(PMMA)樹脂、ABS樹脂、熱可塑性エポキシ樹脂のいずれかの樹脂材料が使用可能である。
図1(B)に示されるように、樹脂基材10は、図示を省略した強化繊維が一方向に配向された1mm〜2mmの厚さを有するシート状の樹脂材料10Cを、強化繊維の配向の方向を変えて、数枚〜数十枚重合わせて形成されている。強化繊維の配向の方向は3次元方向とされている。ここで、本実施の形態では、樹脂基材10の厚さt1は例えば20mmに設定されている。
図1(A)及び図1(B)に示されるように、樹脂基材10の上面は水平方向に広がる矩形状の第1被加圧成形面10Aとされている。また、樹脂基材10の下面は、第1被加圧成形面10Aと対向して配置され、第1被加圧成形面10Aに対して平行に広がる矩形状の第2被加圧成形面10Bとされている。第1被加圧成形面10Aは、図2に示される成形型30の第1成形型(上成形型)36の第1加圧成形面38に接触し、第1加圧成形面38によりプレス成形される面である。第2被加圧成形面10Bは、成形型30の第2成形型(下成形型)32の第2加圧成形面34に接触し、第2加圧成形面34によりプレス成形される面である。
第1被加圧成形面10Aは、プレス成形後には、図1(C)に示される第1被加圧成形面20Aとされる。同様に、第2被加圧成形面10Bはプレス成形後には第2被加圧成形面20Bとされる。樹脂成形体20の厚さt2は樹脂基材10の厚さt1に対して約3分の1の6mm〜8mmに形成される。
図1(A)及び図1(B)に戻って、樹脂基材10において、第1被加圧成形面10Aの中央部位には第1被加圧成形面10Aから内部側(下方側)へ凹む凹部12が形成されている。ここでは、凹部12の平面視における開口形状は第1被加圧成形面10Aと同様の矩形状とされている。同様に、第2被加圧成形面10Bの中央部位には第2被加圧成形面10Bから内部側(上方側)へ凹む凹部14が形成されている。凹部14は、凹部12の開口形状と同様に平面視において矩形状とされ、本実施の形態では凹部12の開口寸法と同一開口寸法に設定されている。
図1(B)に示されるように、凹部12の断面形状は逆台形状又は矩形状に形成されている。凹部14の断面形状は台形状又は矩形状に形成されている。凹部12の深さd1、凹部14の深さd2はここでは同一寸法に設定され、深さd1及び深さd2の合計寸法は樹脂基材10の3分の1〜5分の1に設定されている。例えば、樹脂基材10の厚さt1が20mmに設定されているので、深さd1、深さd2のそれぞれは3.3mm〜2.0mmに設定されている。本実施の形態では、深さd1、深さd2のそれぞれは2.5mmに設定されている。
第1被加圧成形面10Aに凹部12が形成されると、樹脂基材10の第1被加圧成形面10Aの中央部位において第1成形型36の第1加圧成形面38(図2参照)との接触が無くなる。つまり、樹脂基材10の一部(中間部位10F)から第1成形型36へ熱が奪われ難くなり、樹脂基材10の一部のプレス成形前の硬化を効果的に抑制することができる。同様に、第2被加圧成形面10Bに凹部14が形成されると、樹脂基材10の第2被加圧成形面10Bの中央部位において第2成形型32の第2加圧成形面34との接触が無くなる。従って、樹脂基材10の一部(中間部位10F)から第2成形型32へ熱が奪われ難くなり、樹脂基材10の一部のプレス成形前の硬化を効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態では、樹脂基材10において、凹部14の開口寸法は凹部12の開口寸法に対して大きい設定としてもよい。さらに、樹脂基材10において、凹部14の深さd2は凹部12の深さd1に対して大きい設定としてもよい。このように構成すれば、樹脂基材10が第1成形型36に接触する時間よりも第2成形型32に接触する時間が長いので、樹脂基材10から第2成形型32へ奪われる熱量を小さくすることができる。
(樹脂成形体の製造方法)
本実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法は以下の通りである。この製造方法は、図1(A)〜図1(C)を参照しつつ、図2〜図4を用いて説明する。
最初に、図1(A)及び図1(B)に示される樹脂基材10が形成される。樹脂基材10は、前述の通り、強化繊維を含む熱可塑性樹脂を主組成として形成されている。樹脂基材10は、図示を省略した混練機を用いて形成され、混練機から吐出後にプリフォーム用プレス機を用いて所定の形状、具体的には矩形ブロック状に成形される。さらに、プリフォーム用プレス機では、樹脂基材10の全体的な形状の成形と共に、樹脂基材10の上面側の第1被加圧成形面10Aの中央部位に凹部12が形成され、かつ、下面側の第2被加圧成形面10Bの中央部位に凹部14が形成される。このとき、樹脂基材10は例えば220℃〜260℃の温度範囲内に保温されている。
全体的なプレス成形機の形状は省略するが、図2に示されるように、プレス成形機に装着された成形型30において第2成形型32の第2加圧成形面34に樹脂基材10が配置される。樹脂基材10は、その第2被加圧成形面10Bを第2加圧成形面34に接触させて、第2成形型32に配置される。第2成形型32は、樹脂基材10の温度よりも低い、例えば150℃〜190℃の温度に加熱されている。
ここで、樹脂基材10の第2被加圧成形面10Bでは、凹部14が形成されているので、第2加圧成形面34との接触面積が小さくなり、かつ、中央部位において第2加圧成形面34との接触が無い。このため、樹脂基材10から第2成形型32への熱が奪われ難くなる。言い換えれば、樹脂基材10の第2被加圧成形面10Bにおいて、熱を奪われ冷却されたことにより形成される一部硬化領域10Dは凹部14の周囲だけになって、一部硬化領域10Dの面積(体積)を極力小さくすることができる。
図3に示されるように、樹脂基材10の第1被加圧成形面10Aに第1成形型36の第1加圧成形面38を接触させ、引き続き第1成形型36を下方へ移動させて、樹脂基材10が成形型30により加圧成形される。加圧成形条件として、例えば加圧力Pが9800kN〜19600kN、型保持時間が2分である。
ここで、加圧成形途中の樹脂基材10及び成形型30が図3に示されている。樹脂基材10では、第2被加圧成形面10Bと同様に、第1被加圧成形面10Aの中央部位に凹部12が形成されている。このため、樹脂基材10から第1成形型36への熱が奪われ難くなり、熱を奪われ冷却されたことにより形成される一部硬化領域10Eは凹部12の周囲だけになって、一部硬化領域10Eの面積(体積)を極力小さくすることができる。
加えて、加圧成形では、第2成形型32と第1成形型36との間に樹脂基材10が挟まれて、第1加圧成形面38及び第2加圧成形面34に沿って樹脂基材10が加圧されて流動する。樹脂基材10の凹部12と凹部14との間の中間部位10Fでは、最も厚さが厚くなり易い。本実施の形態では、樹脂基材10に凹部12及び凹部14が予め形成されているので、樹脂基材10の中間部位10Fの厚さは元々薄くされている。さらに、中間部位10Fが第1加圧成形面38、第2加圧成形面34のそれぞれに接触し、熱を奪われて硬化するタイミングが、凹部12及び凹部14を形成しているので、第1被加圧成形面10Aの周辺部位、第2被加圧成形面10Bの周辺部位のそれぞれに比して遅くなる。このため、第1加圧成形面38、第2加圧成形面34のそれぞれに沿って、樹脂基材10が均一な厚さによりスムーズに流動する。
そして、第2成形型32に対して第1成形型36が予め設定された位置まで型締めされる。これにより、図1(C)及び図4に示されるように、樹脂基材10から厚さt2が均一とされた樹脂成形体20を精度良く成形することができる。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法では、図1(A)及び図1(B)に示されるように、まず樹脂基材10が形成される。樹脂基材10は、強化繊維を含む熱可塑性樹脂を主組成とし、少なくとも第2被加圧成形面10Bの中央部位に凹部14を有する。次に、図2に示されるように、樹脂基材10の第2被加圧成形面10Bを第2成形型32の第2加圧成形面34に接触させて、第2加圧成形面34に樹脂基材10が配置される。そして、図3及び図4に示されるように、樹脂基材10が第2成形型32(及び第1成形型36)により加圧成形され、樹脂基材10から図1(C)に示される樹脂成形体20が形成される。
ここで、樹脂基材10の第2被加圧成形面10Bの中央部位には凹部14が形成される。第2成形型32の第2加圧成形面34に樹脂基材10が配置されても、第2被加圧成形面10Bと第2加圧成形面34とが非接触状態になるので、第2被加圧成形面10Bの中央部位から第2加圧成形面34へ熱が奪われ難くなる。このため、加圧成形前において、樹脂基材10の一部、特に図2に示される中間部位10Fの硬化を効果的に抑制することができる。従って、加圧成形により、第2被加圧成形面10Bの中央部位からその周囲へ第2加圧成形面34に沿って樹脂基材10を均一な厚さで流動させて、樹脂基材10から樹脂成形体20を成形することができる。
これにより、樹脂成形体20の厚さを均一に成形することができる。表現を代えれば、厚さを均一に成形することができるので、樹脂成形体20の成形精度を向上させることができる。
また、上記樹脂成形体の製造方法では、樹脂基材10の第1被加圧成形面10Aの中央部位にも凹部12が形成される。このため、より一層、樹脂成形体20の厚さを均一に成形することができる。
(第1変形例)
本実施の形態の第1変形例に係る樹脂成形体の製造方法では、図5(A)に示されるように、第1被加圧成形面10Aに凹部12Aを有し、第2被加圧成形面10Bに凹部14Aを有する樹脂基材10が使用されている。凹部12Aは、第1被加圧成形面10Aの一端から対向する他端まで延設された溝状とされている。同様に、凹部14Aは、第2被加圧成形面10Bの一端から対向する他端まで延設された溝状とされている。矢印C方向から見て、樹脂基材10はH型形状に形成されている。
凹部12A及び凹部14Aは、上記実施の形態において説明したプリフォーム用プレス機により形成されている。なお、混練機の吐出口にH型形状の口金を装着し、混練機から樹脂基材10が吐出されると同時に、口金を用いて樹脂基材10に凹部12A及び凹部14Aが形成される方式が採用されてもよい。
第1変形例では、樹脂基材10の凹部12A及び凹部14Aの形状が異なるだけで、樹脂成形体の製造方法は上記実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法と同様である。従って、第1変形例に係る樹脂成形体の製造方法では、上記実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法により得られる作用及び効果と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、第1変形例における樹脂基材10では、第1被加圧成形面10A、第2被加圧成形面10Bのそれぞれの面積が上記実施の形態における樹脂基材10に比べて小さくなる。このため、樹脂成形体20の厚さをより一層均一に成形することができる。
(第2変形例)
本実施の形態の第2変形例に係る樹脂成形体の製造方法では、図5(B)に示されるように、第1被加圧成形面10Aに凹部12Bを有し、第2被加圧成形面10Bに凹部14Bを有する樹脂基材10が使用されている。凹部12Bは、第1被加圧成形面10Aの一端から対向する他端まで延設された溝と、この溝と交差して第1被加圧成形面10Aの他の一端から対向する他の他端まで延設された溝とを有し、平面視において十字溝状とされている。同様に、凹部14Bは、凹部12Bと同様に、第2被加圧成形面10Bに形成された十字溝状とされている。矢印D方向、矢印E方向のいずれから見ても、樹脂基材10はH型形状に形成されている。
凹部12B及び凹部14Bは、上記実施の形態において説明したプリフォーム用プレス機により形成されている。また、第1変形例における口金を用いた方式とプリフォーム用プレス機とを併用して、凹部12B及び凹部14Bが形成されてもよい。
第2変形例では、樹脂基材10の凹部12B及び凹部14Bの形状が異なるだけで、樹脂成形体の製造方法は上記実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法と同様である。従って、第2変形例に係る樹脂成形体の製造方法では、上記実施の形態に係る樹脂成形体の製造方法により得られる作用及び効果と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、第2変形例における樹脂基材10では、第1変形例における樹脂基材10に比べて、第1被加圧成形面10A、第2被加圧成形面10Bのそれぞれの面積が更に小さくなる。このため、樹脂成形体20の厚さを更に均一に成形することができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、上記実施の形態、第1変形例及び第2変形例では、樹脂基材の第1被加圧成形面、第2被加圧成形面のそれぞれに凹部が形成されているが、本発明では、成形型との接触時間が長くなる樹脂基材の下面側の第2被加圧成形面だけに凹部が形成されてもよい。
また、本発明では、平面視、底面視のそれぞれにおいて、樹脂基材の凹部の開口形状が、五角形以上の多角形状、円形状、楕円形状、若しくはこれらの形状を複数組み合わせた形状とされてもよい。
さらに、本発明は、フロントサイドドアのインナパネルを樹脂成形体とする製造方法に限定されるものではない。本発明は、例えば、リアサイドドア、バックドア等のインナパネル、又はフード、フロントサイドドア、リアサイドドア、バックドア等のアウタパネル、インストルメントパネル等の加飾パネルを樹脂成形体として、この樹脂成形体の製造方法に適用してもよい。
10 樹脂基材
10A、20A 第1被加圧成形面
10B、20B 第2被加圧成形面
12、12A、12B、14、14A、14B 凹部
20 樹脂成形体
30 成形型
32 第2成形型
34 第2加圧成形面
36 第1成形型
38 第1加圧成形面

Claims (2)

  1. 強化繊維を含む熱可塑性樹脂を主組成とし、被加圧成形面の中央部位に凹部を有する樹脂基材を形成する工程と、
    成形型の加圧成形面に前記被加圧成形面を接触させて前記加圧成形面に前記樹脂基材を配置し、当該樹脂基材を前記成形型により加圧成形して前記樹脂基材から樹脂成形体を形成する工程と、
    を備え、
    前記樹脂基材を形成する工程で、前記凹部の底を平面状に形成すると共に、前記凹部の底の面積を前記被加圧成形面の面積よりも大きく形成する樹脂成形体の製造方法。
  2. 前記樹脂基材を形成する工程で、前記凹部を前記被加圧成形面の一端から他端まで形成する請求項1に記載の樹脂成形体の製造方法。
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