JP5682843B2 - 長繊維強化樹脂成形体とその製造方法 - Google Patents

長繊維強化樹脂成形体とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、長繊維強化樹脂成形体とその製造方法に関する。
従来、炭素繊維などの長繊維を強化繊維として用いた長繊維強化樹脂成形体を製造する際には、長繊維に熱硬化性樹脂を含浸したプリプレグが中間材として使用されている。このようなプリプレグとしては、具体的には、一方向に引きそろえられた長繊維に熱硬化性樹脂を含浸した一方向プリプレグ、長繊維の織物に熱硬化性樹脂を含浸したクロスプリプレグなどがある。
プリプレグを所望の形状に成形する方法としては、相対移動自在な上型と下型とを有する圧縮成形用型を使用して、加熱下で成形する圧縮成形法がある。
図6は、面状の長繊維強化樹脂成形体を製造するための従来の圧縮成形用型の一例を示す図である。図7は、図6の圧縮成形用型を用いて成形された面状の成形体を示す図である。図6の圧縮成形用型は、上型31と下型32とが上下に相対接近してキャビティ33を形成し、キャビティ33内でプリプレグを圧縮成形するようになっている(例えば特許文献1の図2参照。)。
このような圧縮成形用型30では、上型31と下型32は、これらが上下に相対接近してキャビティ33を形成した際に、キャビティ33の外周縁部において上型31と下型32とが上下方向に延びるガス抜き用の間隔34を形成しつつ、嵌合されるようになっている。この間隙34は、通常、加熱により流動性が高くなった樹脂材料ははみ出さず、例えば熱硬化反応によりキャビティ33内で発生したガスが抜ける程度の距離C’(例えば、0.05〜0.1mm)に設定されている。このような間隙34が形成される部分はシェアエッジ部と呼ばれている。
国際公開第04/048435号
しかしながら、図7に示すように、このような圧縮成形用型30を用いて成形された成形体40の縁部は、角部41a、41bを有する形状となる。
このような角部41a、41bを有する形状は、この成形体40が人の手などに触れるものである場合には、角部41a、41bが怪我の原因となる可能性がある点や、角部41a、41bが製造時に欠損しやすい点などから、好適ではない。
このような問題を解決するために、成形体40の角部41a、41bを切削加工などの後処理で削り落とし、丸めることも考えられるが、このような切削加工は非常に手間がかかり、生産性の点で問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、角部のない縁部を備え、物性や外観が良好で、生産性にも優れた長繊維強化樹脂成形体とその製造方法の提供を課題とする。
本発明の長繊維強化樹脂成形体は、縁部が充填材を内包し、かつ、前記縁部の端面が凸曲面状をなすように一体成形されている。
前記充填材は、SMCからなることが好ましい。
本発明の長繊維強化樹脂成形体としては、長繊維強化樹脂成形体本体の縁部に、前記充填材を備えた縁部材が一体化されている形態が好ましい。
その他には、縁部が前記充填材を内包するように巻き込まれている形態も例示できる。
本発明の長繊維強化樹脂成形体の製造方法は、縁部が充填材を内包するプリプレグを圧縮成形して、前記縁部の端面が凸曲面状である長繊維強化樹脂成形体を一体成形するものである。
本発明によれば、角部のない縁部を備え、物性や外観が良好で、生産性にも優れた長繊維強化樹脂成形体とその製造方法を提供できる。
第1実施形態例の長繊維強化樹脂成形体を示す部分断面図である。 図1の長繊維強化樹脂成形体の圧縮成形に好適に使用される圧縮成形用型の(a)部分縦断面図と、(b)(a)の一部を拡大した拡大図である。 第2実施形態例の長繊維強化樹脂成形体を示す部分断面図である。 第3実施形態例の長繊維強化樹脂成形体を示す部分断面図である。 第4実施形態例の長繊維強化樹脂成形体を示す部分断面図である。 圧縮成形用型の一例を示す部分縦断面図である。 図6の圧縮成形型で成形された成形体の部分断面図である。
本発明の長繊維強化樹脂成形体は、縁部が充填材を内包し、かつ、この縁部を構成する端面が凸曲面状をなすように、一体成形(一括成形)されたものである。
ここで「充填材を内包する」とは、充填材が露出しないように被覆された状態のことを意味する。
以下本発明について、実施形態例を挙げて詳細に説明する。
[第1実施形態例]
図1は、第1実施形態例の長繊維強化樹脂成形体(以下、成形体という。)10Aについて、その縁部を含む要部を示した部分断面図である。
この例の成形体10Aは、面状に形成された長繊維強化樹脂成形体本体(以下、成形体本体という。)11と、この成形体本体11の縁部における一方の面11aに一体化された縁部材12とを有して構成されている。成形体本体11は、長繊維で熱硬化性樹脂が強化された長繊維強化樹脂からなっている。そして、縁部において、成形体本体11と縁部材12とで構成される端面13は、凸曲面状に形成されている。
また、この例の縁部材12は、充填材12aを備えるとともに、この充填材12aが露出しないように充填材12aの全周を覆う被覆材12bを備えている。充填材12aはSMC(短繊維と熱硬化性樹脂からなるシートモールディングコンパウンド)からなり、被覆材12bは、成形体本体11と同じ種類の長繊維と同じ種類の熱硬化性樹脂とを備えた長繊維強化樹脂からなっている。
このような成形体10Aは、端面13が凸曲面状に形成されているため、端面13が平面状に形成されている場合のような角部が存在しない。そのため、この成形体10Aが人の手などに触れるものであっても、怪我の原因となる可能性が低く、製造時における角部の欠損も起こらない。
また、このような成形体10Aは、縁部が充填材12aを内包している。そのため、成形時の樹脂流れによって熱硬化性樹脂が過剰になり、強度が低下して欠けやすい傾向にある成形体本体11の縁部を充填材12aで補強することができ、物性に優れた成形体10Aとすることができる。加えて、充填材12aは露出しないように内包されているため、樹脂流れが起こりやすいSMCなどが充填材12aとして使用されている場合であっても、SMC中の熱硬化性樹脂が成形時に成形体本体11側へと移動してしまう現象を効果的に防ぐことができる。よって、このような樹脂流れに起因して、成形体本体11の繊維配向が乱れて物性が変化してしまうという問題や、外観が低下するという問題を防止することができる。
また、このような成形体10Aは、後述の圧縮成形用型を使用した圧縮成形により、一体成形されたものであって、縁部を切削加工するなどの後処理工程や、成形体本体11と縁部材12とを別々に製造して接着剤で接着する工程などを必要としないため、少ない工程数で製造でき、生産性に優れる。
また、この例では、充填材12aが露出しないようにあらかじめ被覆材12bで全周が覆われたうえで、縁部材12が成形体本体11に一体化されている。そのため、より効果的に上述の樹脂流れを防ぐことができる。加えて、成形体本体11と縁部材12との接着部分では、成形体本体11と充填材12aではなく、成形体本体11と被覆材12bとが接着している。よって、成形体本体11と被覆材12bとを同じ種類の長繊維と同じ種類の熱硬化性樹脂とで構成することによって、成形体本体11と縁部材12との接着性も優れる。
この例の成形体10Aは、例えば次のようにして製造することができる。
まず、充填材用のSMCと、被覆材用のシート状プリプレグとを用意する。ついで、シート状プリプレグでSMCの全周を覆い、プリプレグ縁部材を製造する。一方、成形体本体用の面状のプリプレグ本体を用意し、このプリプレグ本体の縁部における一方の面にプリプレグ縁部材を配置して、縁部が充填材を内包するプリプレグを製造する。
ついで、このプリプレグを図2に示すような圧縮成形用型20で圧縮成形する。
または、シート状プリプレグでSMCの全周を覆ったものを圧縮成形型20に装填後、引き続き、成形体本体用の面状のプリプレグ本体を圧縮成形型20に装填することにより、縁部が充填材を内包するプリプレグを圧縮成形型20内において製造し、これを引き続き圧縮成形してもよい。
圧縮成形の前には、予備成形と脱気とを行ってもよい。
この圧縮成形用型20は、一対の型として上型21と下型22とを備え、この例では、下型22に対して上型21が鉛直方向に昇降することで、相対移動自在、すなわち相対接近または相対離間が可能とされている。上型21と下型22には、成形面23、24がそれぞれ形成され、上型21と下型22とが相対接近することにより、これら成形面23、24で囲まれたキャビティ25が形成される。キャビティ25内では、プリプレグが加熱されながら圧縮され、図1の成形体10Aが圧縮成形される。なお、この例では、プリプレグを加熱する手段は図示していない。
そして、この圧縮成形用型20は、上型21と下型22とがそれぞれ対向面21a、22aを有しており、上型21と下型22とが相対接近してキャビティ25を形成した際には、この一対の対向面21a、22aが対向するようになっている。
具体的には、この対向面21a、22aは、相対移動の方向に対して垂直な面(この例では水平面)であり、キャビティ25の外周縁部において、相対移動の方向に対して垂直方向(この例では水平方向)に延びる間隙26を介して、互いに対向するように形成されている。対向面21a、22aの間に形成された間隙26は、プリプレグが加熱されて、プリプレグを構成する熱硬化性樹脂の流動性が高くなったとしてもはみ出さず、熱硬化反応などによりキャビティ25内で発生したガスが抜ける程度の距離C(例えば、0.05〜0.1mm)に設定されている。
なお、この例の圧縮成形用型20では、間隙26は、対向面21a、22aにおいて水平方向に延びた後、垂下して、型外に通じるように形成されている。
圧縮成形では、まず、予め上型21と下型22とを所定の温度(成形温度)まで加熱しておく。ついで、プリプレグを下型22の成形面24上に配置した後、上型21を下型22の方に降下させて圧縮成形用型20を型締めし、上型21および下型22により形成されるキャビティ25内で、プリプレグを加熱しながら圧縮する。
こうして圧縮成形した後、上型21を上昇させて圧縮成形型20を型開きし、成形された成形体10Aを取り出す。
取り出された成形体10Aには、圧縮成形中に間隙26の部分に熱硬化性樹脂がはみ出したことによるバリが形成されていることがあるが、その場合には、バリを落とすための研磨などを必要に応じて行う。
上型21と下型22の材質としては、圧縮成形時に溶融したり変形したりしないものであればよく、好ましくは金属が用いられるが、場合によっては樹脂であってもよい。
このような圧縮成形用型20を使用することによって、縁部が充填材12aを内包し、かつ、凸曲面状であって角部のない端面13を備えた図1のような成形体10Aを一体成形することができる。
成形体本体11を構成する長繊維強化樹脂としては、一方向に引きそろえられた長繊維に熱硬化性樹脂を含浸した一方向プリプレグ、長繊維の織物に熱硬化性樹脂を含浸したクロスプリプレグなどから製造されるものが例示できる。成形体本体11は、このようなプリプレグを適宜複数枚重ねた積層体から形成されてもよい。
長繊維としては、例えば炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、炭化珪素繊維、高強度ポリエチレン、PBO繊維、ステンレススチール繊維等が挙げられ、熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、マレイミド樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
縁部材12を構成する充填材12aとしては、成形性に優れるとともに、縁部をより効果的に補強できる点から、強化繊維として短繊維を用いたSMCが好適であるが、例えば、強化繊維を含まない熱硬化性樹脂を使用してもよい。また、軽量な金属、樹脂が発泡剤により発泡した発泡体、プリフォームされた樹脂成形体などを使用してもよい。SMCを使用する場合には、成形体本体11に使用された長繊維と同じ材質の短繊維と、成形体本体11と同じ種類の熱硬化性樹脂とから構成されるものを使用することが好ましい。
充填材12aを被覆する被覆材12bとしては、成形体本体11と同じ種類の長繊維と熱硬化性樹脂とを備えたクロスプリプレグや、スクリムクロスプリプレグなどから製造される長繊維強化樹脂を使用すると、成形体本体11との接着性が優れるとともに、充填材12aがSMC、熱硬化性樹脂などの場合にも、硬化前の熱硬化性樹脂が外側に漏れにくく好ましい。
[第2実施形態例]
図3は、第2実施形態例の成形体10Bについて、その縁部を含む要部を示した部分断面図である。
この例の成形体10Bの縁部材12は、充填材12aが露出しないように、被覆材12bが充填材12aを覆っているだけでなく、成形体本体11の一方の面(縁部材12が一体化された側の面)11aに沿って端面13側とは反対側に延出し、この延出した延出部12cも成形体本体11の一方の面11aと接着している点で、第1実施形態例の成形体10Aと異なっている。
このような成形体10Bによれば、延出部12cの分だけ、第1実施形態例の成形体10Aよりも成形体本体11と縁部材12との接着面積が大きくなるため、成形体本体11と縁部材12とがより良好に接着する。
この成形体10Bも、第1実施形態例の場合と同様の方法により、一体成形することができる。
[第3実施形態例]
図4は、第3実施形態例の成形体10Cについて、その縁部を含む要部を示した部分断面図である。
この例の成形体10Cの縁部材12は、充填材12aが露出しないように、被覆材12bが充填材12aを覆っている点では第1および第2実施形態例の成形体10A、10Bと同様である。ただし、被覆材12bが充填材12aの全周を覆っているのではなく、充填材12aにおいて成形体本体11の一方の面11aとは接触していない非接触面のみを覆っている。そして、縁部材12が成形体本体11と一体化されることで、充填材12aが露出せず内包されるように構成されている点で、第1および第2実施形態例の成形体10A、10Bとは異なっている。そして、被覆材12bは、成形体本体11の一方の面11aに沿って端面13側とは反対側に延出するとともに、成形体本体11の端面13側にも延出し、これら延出した延出部12cが成形体本体11と接着することで、成形体本体11と縁部材12とが一体化されている。
この際、被覆材12bと、この被覆材12bと接着する成形体本体11の表面とで、同じ種類のプリプレグが使用されていると、被覆材12bの延出部12cが成形体本体11と良好に接着し、好適である。
この成形体10Cも、第1および第2実施形態例の場合と同様の方法により、一体成形することができる。ただし、この例の場合には、シート状プリプレグでSMCの全周を覆ったプリプレグ縁部材を製造する必要はなく、面状のプリプレグ本体の縁部における一方の面に、充填材用のSMCを配置してから、これを覆うように被覆材用のシート状プリプレグを配置して、これを圧縮成形用型20で圧縮成形すればよい。
[第4実施形態例]
図5は、第4実施形態例の成形体10Dについて、その縁部を含む要部を示した部分断面図である。
この例の成形体10Dは、成形体本体と充填材を有する縁部材とが一体化された構成ではなく、面状の成形体14の縁部が充填材12aを内包するように巻き込まれている点で、第1〜3実施形態例の成形体10A〜10Cと異なっている。
この例の成形体10Dによれば、第1〜3実施形態例のように、被覆材12bを使用する必要がないため、少ない材料で構成でき、コストを抑制することができる。
この成形体10Dを製造する場合には、面状の長繊維強化樹脂からなるプリプレグを圧縮成形型20内に配置し、さらにその縁部に充填材12aを配置し、充填材12aが露出しないように縁部を内側に巻き込んだ状態として、圧縮成形すればよい。
以上説明したように、各例の成形体10A〜10Dによれば、端面13が凸曲面状に形成されている。そのため、この成形体10A〜10Dが人の手などに触れるものであっても、怪我の原因となる可能性が低く、製造時における角部の欠損も起こらない。
また、このような成形体10A〜10Dは、縁部が充填材12aを内包している。そのため、強度が低下しやすい傾向にある縁部を充填材12aで補強することができ、物性に優れた成形体10A〜10Dとすることができる。加えて、樹脂流れが起こりやすいSMCなどが充填材12aとして使用されている場合であっても、SMC中の熱硬化性樹脂の移動を防ぎ、物性変化や外観低下を抑制することができる。
また、このような成形体10A〜10Dは、一体成形されたものであって、縁部13を切削加工するなどの後処理工程や、成形体本体11と縁部材12とを別々に製造して接着剤で接着する工程などを必要としないため、少ない工程数で製造でき、生産性に優れる。
なお、成形体10A〜10Dは、その縁部の全部、すなわち全周縁部が充填材を内包し、かつ、全周端面が凸曲面状をなすものであってもよいし、必要に応じて部分的に充填材を内包し、その部分を構成する端面が凸曲面状をなすものであってもよい。
10A〜10D 長繊維強化樹脂成形体
11 長繊維強化樹脂成形体本体
12 縁部材
12a 充填材
12b 被覆材
12c 延出部
13 端面
14 面状の成形体
20 圧縮成形用型
21 上型
21a 対向面
22 下型
22a 対向面
23 成形面
24 成形面
25 キャビティ
26 間隙

Claims (3)

  1. 縁部に長繊維強化樹脂からなる被覆材で覆われた充填材を備えた縁部材が設けられ、かつ、前記縁部の端面が凸曲面状をなすように一体成形された面状の長繊維強化樹脂成形体であって、
    面状の長繊維強化樹脂成形体本体の縁部における一方の面に、前記縁部材が前記長繊維強化樹脂成形体本体の前記縁部に巻き込まれることなく一体化されている、長繊維強化樹脂成形体。
  2. 前記充填材は、SMCからなる請求項1に記載の長繊維強化樹脂成形体。
  3. 縁部に被覆材用のシート状プリプレグで覆われた充填材を備えた縁部材が設けられたプリプレグを圧縮成形して、前記縁部の端面が凸曲面状である面状の長繊維強化樹脂成形体を一体成形する長繊維強化樹脂成形体の製造方法であって、
    面状の長繊維強化樹脂成形体本体の縁部における一方の面に、前記縁部材を前記長繊維強化樹脂成形体本体の前記縁部に巻き込むことなく一体化する、長繊維強化樹脂成形体の製造方法。
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