JP6776299B2 - 位相差フィルム及び光学積層体 - Google Patents
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Description
前記位相差層は、幅方向の一方の端部を含む第1端領域と、前記幅方向において前記第1端領域に隣接する第1隣接領域とを有し、
前記第1隣接領域は第1遅相軸を有し、
前記第1端領域は、前記第1遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第2遅相軸を有する、位相差フィルム。
前記第2隣接領域は第3遅相軸を有し、
前記第2端領域は、前記第3遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第4遅相軸を有する、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の位相差フィルム。
前記位相差層は、前記配向層上にあり、
前記配向層は、幅方向の一方の端部を含む第3端領域と、前記幅方向において前記第3端領域に隣接する第3隣接領域とを有し、
前記第3隣接領域は第1配向軸を有し、
前記第3端領域は、前記第1配向軸とは異なる方向の配向軸である第2配向軸を有する、位相差フィルム。
前記第4隣接領域は第3配向軸を有し、
前記第4端領域は、前記第1配向軸とは異なる方向の配向軸である第4配向軸を有する、〔6〕に記載の位相差フィルム。
前記光学フィルムは、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層されている、基材層付き光学積層体。
前記光学フィルムは、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層されており、
前記第1端領域の前記第2遅相軸は、前記直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の一方の端部は、前記位相差層の前記第1端領域上、又は、前記第1端領域と前記第1隣接領域との境界となる第1境界線上にある、基材層付き光学積層体。
前記光学フィルムは、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層されており、
前記第1隣接領域の前記第1遅相軸は、前記直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の一方の端部は、前記位相差層の前記第1隣接領域上、又は、前記第1端領域と前記第1隣接領域との境界となる第1境界線上にある、基材層付き光学積層体。
前記第2端領域の前記第4遅相軸は、前記直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の他方の端部は、前記位相差層の前記第2端領域上、又は、前記第2端領域と前記第2隣接領域との境界となる第2境界線上にある、〔9〕又は〔10〕に記載の基材層付き光学積層体。
前記第2隣接領域の前記第3遅相軸は、前記直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の他方の端部は、前記位相差層の前記第2隣接領域上、又は、前記第2端領域と前記第2隣接領域との境界となる第2境界線上にある、〔9〕又は〔10〕に記載の基材層付き光学積層体。
前記位相差層は、液晶化合物を含み、
前記位相差層は、幅方向における一方の端部の位置が、前記接着層の前記幅方向における一方の端部の位置と同じである、光学積層体。
前記幅方向において、前記配向層の一方の端部の位置は、前記接着層の一方の端部の位置と同じである、〔13〕又は〔14〕に記載の光学積層体。
前記第1隣接領域は第1遅相軸を有し、
前記第1’端領域は、前記第1遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第2遅相軸を有する、〔13〕〜〔17〕のいずれかに記載の光学積層体。
前記第2隣接領域は第3遅相軸を有し、
前記第2’端領域は、前記第3遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第4遅相軸を有する、〔18〕又は〔19〕に記載の光学積層体。
前記配向層は、前記幅方向における一方の端部を含む第3’端領域と、前記幅方向において前記第3’端領域に隣接する第3隣接領域とを有し、
前記第3隣接領域は第1配向軸を有し、
前記第3’端領域は、前記第1配向軸とは異なる方向の配向軸である第2配向軸を有する、〔15〕〜〔17〕のいずれかに記載の光学積層体。
前記第4隣接領域は第3配向軸を有し、
前記第4’端領域は、前記第3配向軸とは異なる方向の配向軸である第4配向軸を有する、〔22〕に記載の光学積層体。
前記基材層上に前記配向層を形成する配向層形成工程と、
前記配向層上に前記位相差層含有層を形成する位相差層形成工程と、を有する、位相差フィルムの製造方法。
前記配向層形成工程は、前記光配向性ポリマーに偏光紫外線を照射する工程を有する、〔24〕に記載の位相差フィルムの製造方法。
光学フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層する積層工程と、を有する、基材層付き光学積層体の製造方法。
光学フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層する積層工程と、を有し、
前記第1端領域の前記第2遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記積層工程において設けられた前記接着層は、前記幅方向における一方の端部が、前記位相差層の前記第1端領域上、又は、前記第1端領域と前記第1隣接領域との境界となる第1境界線上にある、基材層付き光学積層体の製造方法。
光学フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層する積層工程と、を有し、
前記第1隣接領域の前記第1遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記積層工程において設けられた前記接着層は、前記幅方向における一方の端部が、前記位相差層の前記第1隣接領域上、又は、前記第1端領域と前記第1隣接領域との境界となる第1境界線上にある、基材層付き光学積層体の製造方法。
前記第2端領域の前記第4遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の他方の端部は、前記位相差層の前記第2端領域上、又は、前記第2端領域と前記第2隣接領域との境界となる第2境界線上にある、〔27〕又は〔28〕に記載の基材層付き光学積層体の製造方法。
前記第2隣接領域の前記第3遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の他方の端部は、前記位相差層の前記第2隣接領域上、又は、前記第2端領域と前記第2隣接領域との境界となる第2境界線上にある、〔27〕又は〔28〕に記載の基材層付き光学積層体の製造方法。
前記基材層付き光学積層体に含まれる前記基材層を含む剥離層を、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向に対して平行な方向に剥離する剥離工程と、を有する、光学積層体の製造方法。
本発明の位相差フィルムは、基材層、配向層、及び、少なくとも1層の位相差層を含む位相差層含有層をこの順に含む位相差フィルムであって、
位相差層は、幅方向の一方の端部を含む第1端領域と、幅方向において第1端領域に隣接する第1隣接領域とを有し、
第1隣接領域は第1遅相軸を有し、
第1端領域は、第1遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第2遅相軸を有するものである。
位相差層は、配向層上にあり、
配向層は、幅方向の一方の端部を含む第3端領域と、幅方向において第3端領域に隣接する第3隣接領域とを有し、
前記第3隣接領域は第1配向軸を有し、
前記第3端領域は、前記第1配向軸とは異なる方向の配向軸である第2配向軸を有するものであってもよい。
[第1の実施形態]
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。
図1(A)は、本実施の形態の位相差フィルムの一例を模式的に示す平面図であり、図1(B)は、図1(A)のX−X断面図である。図中、Wは幅方向を表し、Lは、平面視において幅方向Wに直交する直交方向を表す。位相差フィルム1は、基材層11、配向層12、1層の位相差層13(位相差層含有層)をこの順に含む。位相差フィルム1は、例えば図1(A)及び(B)に示すように、その幅方向断面において、基材層11、配向層12、位相差層13の順に幅方向の長さが短くなっており、配向層12の両端の幅方向の位置は、基材層の両端の幅方向の位置よりも内側にあり、位相差層13の両端の幅方向の位置は、配向層12の両端の幅方向の位置よりも内側にある。
図2は、本実施の形態の基材層付き光学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。図2に示すように、基材層付き光学積層体51は、図1(B)に示す位相差フィルム1と、光学フィルム20とを含み、光学フィルム20は、接着層30を介して位相差フィルム1の位相差層13上に積層されている。
図3は、本実施の形態の基材層付き光学積層体から剥離層を剥離した状態を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。図3に示すように、光学積層体81は、光学フィルム20と、1層の位相差層13’(位相差層含有層)とが、接着層30を介して積層されてなり、位相差層13’の接着層30とは反対側の面上に配向層12’を含む。位相差層13’及び配向層12’は、幅方向Wにおける両端部の位置が、接着層30の幅方向Wにおける両端部の位置と同じである。光学フィルム20は、幅方向Wにおける両端部の位置が、接着層30の幅方向Wにおける両端部の位置よりも外側であってもよく、幅方向Wにおける一方の端部が、接着層30の幅方向Wにおける一方の端部の位置よりも外側であってもよい。
上記のとおり、位相差フィルム1の位相差層13は液晶化合物を含み、第1端領域13aと第1隣接領域13caとの配向状態が異なり、また、第2端領域13bと第2隣接領域13cbとの配向状態も異なる。そのため、位相差層13は、その領域に応じた配向状態に液晶化合物を配向させ、この配向状態を維持して固定することが好ましい。
基材層付き光学積層体51の製造方法は、
位相差フィルム1を準備する工程と、
光学フィルム20を準備する工程と、
光学フィルム20を、接着層30を介して位相差フィルム1の位相差層13(位相差層含有層)上に積層する積層工程と、を有することが好ましい。基材層付き光学積層体51の製造方法では、長尺の位相差フィルム1及び長尺の光学フィルム20を用い、これらを連続的に搬送しながら各工程を行うことが好ましい。
光学積層体81の製造方法は、
基材層付き光学積層体51を準備する工程と、
基材層付き光学積層体51に含まれる基材層11(剥離層)を、位相差層13の面内において幅方向Wに直交する方向である直交方向Lに対して平行な方向に剥離する剥離工程と、を有することが好ましい。光学積層体の製造方法では、長尺の基材層付き光学積層体を用い、これを連続的に搬送しながら剥離工程を行うことが好ましい。
上記で説明した図1(A)及び(B)に示す位相差フィルム1では、位相差層13の幅方向両端に第1端領域13a及び第2端領域13bを有している場合を例に挙げて説明したが、位相差フィルムは、第1端領域及び第2端領域のうちいずれか一方を有するものであってもよい。この場合、位相差フィルムは、配向層12の第3端領域及び第4端領域のうちいずれか一方を有するものであってもよい。例えば、第1端領域を有し、第2端領域を有さない位相差層を有する位相差フィルムを用いた基材層付き光学積層体では、接着層を、第1端領域上又は第1境界線上に設けることにより基材層を剥離することができ、基材層を剥離したときに、第1端領域側において、接着層の幅方向の端部が位相差層の端部及び配向層の端部と同じ位置にある光学積層体を得ることができる。
上記で説明した図1(A)及び(B)に示す位相差フィルム1では、位相差層13の第1端領域13aの第2遅相軸が直交方向L(又は第1境界線13p)と20°以下の角度をなす方向の遅相軸である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。位相差フィルムは、第1隣接領域13caの第1遅相軸が、直交方向L(又は第1境界線13p)と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であってもよい。同様に、位相差層13の第2端領域13bの第4遅相軸が直交方向L(又は第2境界線13q)と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であることに代えて、第2隣接領域13cbの第3遅相軸が、直交方向L(又は第2境界線13q)と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であってもよい。
上記で説明した図2に示す基材層付き光学積層体51では、接着層30の両端部が、それぞれ第1端領域13a上及び第2端領域13b上にある場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されない。接着層30の端部は、第1境界線13p上や第2境界線13q上にあってもよく、これらを任意に組み合わせた形態であってもよい。この場合、接着層30の第1端領域13a側の端部は、配向層12の第3端領域12aと第3隣接領域12caとの境界部分に設けることができ、接着層30の第2端領域13b側の端部は、配向層12の第4端領域12bと第4隣接領域12cbとの境界部分に設けることができる。接着層30の両端部が、それぞれ第1境界線13p上及び第2境界線13q上にある場合には、基材層付き光学積層体から基材層を剥離することにより、図4に示す光学積層体82を得ることができる。図4に示す光学積層体82は、位相差フィルムの位相差層の第1端領域及び第2端領域に由来する領域、すなわち、図3に示す光学積層体81の位相差層13’には存在する第1端領域13’a及び第2端領域13’bを含まないものとすることができる。
上記で説明した図3に示す光学積層体81では、位相差層13’に第1端領域13’a及び第2端領域13’bを含む場合を例に挙げて説明したが、光学積層体は、これらの端領域のうち一方又は両方を含まないものであってもよい。光学積層体の位相差層の両端部が端領域を有しない場合、図4に示す光学積層体82を得ることができ、図4に示すように、光学積層体82の位相差層の一方の端部を含む領域は、位相差フィルムの第1隣接領域に由来する領域となり、他方の端部を含む領域は、位相差フィルムの第2隣接領域に由来する領域となる。
上記で説明した図3に示す光学積層体81は、光学フィルム20、接着層30、位相差層13’、配向層12’をこの順に積層したものである場合を例に挙げて説明したが、光学積層体は、図5に示す光学積層体83であってもよい。光学積層体83は、光学フィルム20、接着層30、位相差層13’をこの順に積層したものであって、図3に示す光学積層体81が有する配向層12’を含まないものである。この場合、図5に示す光学積層体83は、幅方向Wにおいて、接着層30の両端部の位置が位相差層13’の両端部の位置と同じとなる。このような光学積層体83は後述するように、例えば、図2に示す基材層付き光学積層体から、基材層11及び配向層12を剥離層として剥離することによって得ることができる(図5)。この場合も、光学フィルム20は、幅方向Wにおける少なくとも一方の端部の位置が、接着層30の幅方向Wにおける少なくとも一方の端部の位置よりも外側であってもよい。
上記で説明した光学積層体81の製造方法では、基材層付き光学積層体51から基材層11を剥離層として剥離する場合を例に挙げて説明したが、基材層付き光学積層体51から基材層11及び配向層12を剥離層として剥離してもよい。この場合、図5に示すように、基材層付き光学積層体から剥離層(基材層11及び配向層12)を剥離したときに、光学フィルム20、接着層30、位相差層13’がこの順に積層され、接着層30の両端部と位相差層13’の両端部の位置とが同じである光学積層体83を得ることができる。なお、剥離層に含まれる層は、例えば位相差フィルムにおける各層間の密着力の関係を調整することによって設定することができる。
上記で説明した図2に示す基材層付き光学積層体51では、光学フィルム20を有する場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されない。例えば、図7(A)に示すように、光学フィルムが、位相差フィルム10である基材層付き光学積層体52であってもよい。また、図7(B)に示すように、光学フィルムが位相差層113である基材層付き光学積層体53であってもよく、図7(C)に示すように、光学フィルムが配向層112及び位相差層113である基材層付き光学積層体54であってもよい。
本実施の形態では、2層の位相差層を含む位相差層含有層を有する点において、第1の実施形態とは異なっている。以下では、先の実施形態で説明したものと同じ部材については同じ符号を付し、その説明を省略する。
図8(A)は、本実施の形態の位相差フィルムの一例を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。本実施形態では、第1の実施形態の変形例7において説明した図7(B)に示す基材層付き光学積層体53を、位相差フィルムとして用いるため、図8(A)に示す本実施の形態の位相差フィルム100は、図7(B)に示す基材層付き光学積層体53に相当する。
図8(B)は、本実施の形態の基材層付き光学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。図8(B)に示すように、基材層付き光学積層体151は、図8(A)に示す位相差フィルム100と、光学フィルム20とを含み、光学フィルム20は、接着層30を介して位相差フィルム100に含まれる位相差層含有層130の第2位相差層113上に積層されている。
図8(C)は、本実施の形態の光学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。図8(C)に示すように、光学積層体181は、光学フィルム20と位相差層含有層130’とが、接着層30を介して積層されてなる。図8(C)に示す位相差層含有層130’は、第1位相差層13’、位相差層用接着層15’、及び、第2位相差層113’を含み、接着層30は、位相差層含有層130’の第2位相差層113’上に設けられている。図8(C)に示すように、光学積層体181では、位相差層含有層130’が有する第1位相差層13’及び第2位相差層113’の幅方向の両端部の位置が、接着層30の幅方向における両端部の位置と同じである。光学フィルム20は、幅方向Wにおける両端部の位置が、接着層30の幅方向Wにおける両端部の位置よりも外側であってもよく、幅方向Wにおける少なくとも一方の端部が、接着層30の幅方向Wにおける一方の端部の位置よりも外側であってもよい。
図9(A)及び(B)は、図8(A)に示す位相差フィルム100の製造工程の一例を示す概略断面図である。位相差フィルム1を形成する工程と、位相差フィルム1の第1位相差層13上に、位相差層用接着層15を介して第2位相差層113を形成する工程と、を有することができる。位相差フィルム1を形成する工程は、先の実施形態で説明したとおりであって、基材層11上に配向層12を形成する配向層形成工程と、配向層12上に位相差層13を形成する工程とを含む。位相差層フィルム100の製造方法では、位相差層13を形成する工程と、第2位相差層113を形成する工程とが、配向層12上に位相差層含有層130を形成する位相差層形成工程となる。位相差フィルム100の製造方法では、長尺の基材層11を連続的に搬送しながら連続的に、配向層12、第1位相差層13、位相差層用接着層15、及び、第2位相差層113を形成する工程を行うことが好ましい。
基材層付き光学積層体151の製造方法は、
位相差フィルム100を準備する工程と(図8(A))、
光学フィルム20を準備する工程と、
光学フィルム20を、接着層30を介して位相差フィルム100の位相差層含有層130上に積層する積層工程と、を有することが好ましい(図8(B))。基材層付き光学積層体151の製造方法では、長尺の位相差フィルム100及び長尺の光学フィルム20を用い、これらを連続的に搬送しながら各工程を行うことが好ましい。
光学積層体181の製造方法は、基材層付き光学積層体151を準備する工程と(図8(B))、
基材層付き光学積層体151に含まれる基材層11及び配向層12(剥離層)を、位相差層含有層130の面内において幅方向Wに直交する方向である直交方向Lに対して平行な方向に剥離する剥離工程と、を有することが好ましい(図8(C))。光学積層体181の製造方法では、長尺の基材層付き光学積層体151を用い、これを連続的に搬送しながら剥離工程を行うことが好ましい。
上記で説明した図8(A)に示す位相差フィルム100では、第1位相差層13及び第2位相差層113の幅方向両端に、第1端領域13a,113a及び第2端領域13b,113bを有している場合を例に挙げて説明したが、位相差フィルムは、第1端領域及び第2端領域のうちいずれか一方を有するものであってもよい。この場合、位相差フィルムは、配向層12の第3端領域及び第4端領域のうちいずれか一方を有するものであってもよい。
上記で説明した図8(A)に示す位相差フィルム100では、第1位相差層13及び第2位相差層113の第1端領域13a,113aの第2,2’遅相軸が直交方向L(又は第1境界線13p)と20°以下の角度をなす方向の遅相軸である場合を例に挙げて説明したが、位相差フィルムは、第1隣接領域13ca,113caの第1,1’遅相軸が、直交方向L(又は第1境界線13p,113p)と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であってもよい。同様に、第1位相差層13及び第2位相差層113の第2端領域13b,113bの第4,4’遅相軸が直交方向L(又は第2境界線13q,113q)と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であることに代えて、第2隣接領域13cb,113cbの第3,3’遅相軸が、直交方向L(又は第2境界線13q,113q)と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であってもよい。
上記で説明した図8(A)に示す位相差フィルム100では、基材層11、配向層12、第1位相差層13、位相差層用接着層15、第2位相差層113をこの順に積層したものである場合を例に挙げて説明したが、さらに、第2位相差層113上に配向層112を有するものであってもよい(図10)。この配向層112は、第2位相差層113の位相差特性を調整する配向規制力を有する。このような位相差フィルムは、図9(A)に示す位相差フィルム1と位相差フィルム10とを位相差層用接着層15を介して積層したものから、基材層101を剥離して製造することができる。この場合、図10に示す配向層112は、図9(A)に示す配向層102に由来する層である。
上記で説明した図8(A)に示す位相差フィルム100では、位相差層含有層に含まれる2つの位相差層(第1位相差層13及び第2位相差層113)のいずれもが、位相差特性の異なる領域を有する場合を例に挙げて説明したが、いずれか一方の位相差層が位相差特性の異なる領域を有しており、他方の位相差層は、その位相差特性が全体にわたって同じであってもよい。
上記で説明した図8(A)に示す位相差フィルム100では、位相差層含有層が2つの位相差層を有する場合を例に挙げて説明したが、3つ以上の位相差層を含んでいてもよい。位相差層含有層が3つ以上の位相差層を含む場合、位相差層間にそれぞれ位相差層用接着層を設けて、3つ以上の位相差層を積層することができる。このような位相差層含有層では、位相差層含有層に含まれる少なくとも1つの位相差層が、位相差特性の異なる領域を有していればよい。
上記で説明した図8(B)に示す基材層付き光学積層体151では、接着層30の両端部が、それぞれ第1端領域13a,113a上及び第2端領域13b,113b上にある場合を例に挙げて説明しているが、接着層30の端部は、第1境界線13p,113p上や第2境界線13q,113q上にあってもよく、これらを任意に組み合わせた形態であってもよい。この場合、接着層30の第1端領域13a側の端部は、配向層12の第3端領域12aと第3隣接領域12caとの境界部分に設けることができ、接着層30の第2端領域13b側の端部は、配向層12の第4端領域12bと第4隣接領域12cbとの境界部分に設けることができる。接着層30の両端部が、それぞれ第1境界線13p,113p上及び第2境界線13q,113q上にある場合には、基材層付き光学積層体から基材層を剥離することにより、図11(A)に示すように、接着層30の両端部の位置が、位相差層含有層130”をなす第1位相差層13”、位相差層用接着層15”、及び、第2位相差層113”の両端部の位置と同じ光学積層体184を得ることができる。この光学積層体184に含まれる第1位相差層13”及び第2位相差層113”は、基材層付き光学積層体の第1位相差層及び第2位相差層の第1端領域及び第2端領域に由来する領域、すなわち、図8(C)に示す光学積層体181の第1位相差層13’及び第2位相差層113’には存在する第1端領域13’a,113’a及び第2端領域13’b,113’bを含まないものとすることができる。この場合、光学フィルム20は、幅方向Wにおける両端部の位置が、接着層30の幅方向Wにおける両端部の位置よりも外側であってもよく、幅方向Wにおける一方の端部が、接着層30の幅方向Wにおける一方の端部の位置よりも外側であってもよい。
上記で説明した図8(C)に示す光学積層体181では、第1位相差層13’及び第2位相差層113’に第1端領域13’a,113’a及び第2端領域13’b,113’bを含む場合を例に挙げて説明したが、光学積層体は、これらの端領域のうち一方又は両方を含まないものであってもよい。光学積層体の第1位相差層及び第2位相差層の両端部が端領域を有しない場合、光学積層体の第1位相差層及び第2位相差層の一方の端部を含む領域は、位相差フィルムの第1隣接領域に由来する領域となり、他方の端部を含む領域は、位相差フィルムの第2隣接領域に由来する領域となる。
上記で説明した図8(C)に示す光学積層体181は、光学フィルム20、接着層30、第2位相差層113’、位相差層用接着層15’、第1位相差層13’をこの順に積層したものである場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、図11(B)に示すように、接着層30と第2位相差層113’との間にさらに配向層112’を有する光学積層体185であってもよく、図11(C)に示すように、第1位相差層13’の位相差層用接着層15’とは反対側の表面上に配向層12’を有する光学積層体186ものであってもよく、これらを組み合わせたものであってもよい(図12)。
上記で説明した図8(C)に示す光学積層体181では、位相差層含有層130’に含まれる2つの位相差層(第1位相差層13’及び第2位相差層113’)のいずれもが、位相差特性の異なる領域を有する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、2つの位相差層の位相差特性が全体にわたって同じであってもよく、いずれか一方の位相差層が位相差特性の異なる領域を有しており、他方の位相差層は、その位相差特性が全体にわたって同じであってもよい。
上記で説明した図8(C)に示す光学積層体181では、位相差層含有層が2つの位相差層を有する場合を例に挙げて説明したが、3つ以上の位相差層を含んでいてもよい。位相差層含有層が3つ以上の位相差層を含む場合、位相差層間にそれぞれ位相差層用接着層を設けて、3つ以上の位相差層を積層することができる。この場合、位相差層含有層の含まれるすべての位相差層の位相差特性が全体にわたって同じであってもよく、すべての位相差層が位相差特性の異なる領域を有していてもよく、少なくとも1つの位相差層が位相差特性の異なる領域を有していてもよい。
基材層は、その上に形成される配向層及び位相差層を支持する支持層としての機能を有する。基材層は、樹脂材料で形成されたフィルムであることが好ましい。樹脂材料としては、例えば、透明性、機械的強度、熱安定性、延伸性等に優れる樹脂材料が用いられる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ノルボルネン系ポリマー等の環状ポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース及びセルロースアセテートプロピオネート等のセルロースエステル系樹脂;ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル等のビニルアルコール系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリエーテルケトン系樹脂;ポリフェニレンスルフィド系樹脂;ポリフェニレンオキシド系樹脂、及びこれらの混合物、共重合物等を挙げることができる。これらの樹脂のうち、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロースエステル系樹脂及び(メタ)アクリル酸系樹脂のいずれか又はこれらの混合物を用いることが好ましい。なお、上記「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸及びメタクリル酸の少なくとも1種」を意味する。
配向層については上記〔位相差フィルムの製造方法〕で説明したとおりである。配向層の厚みは通常10〜500nmであり、10〜200nmであることが好ましい。
位相差層は、光に所定の位相差を与えるものであれば特に限定されず、例えば、1/2波長板、1/4波長板、ポジティブCプレート、逆波長分散性の1/4波長板等として機能するものを挙げることができる。位相差層は、公知の液晶化合物を用いて形成することができる。液晶化合物の種類は特に限定されず、棒状液晶化合物、円盤状液晶化合物、及びこれらの混合物を用いることができる。また、液晶化合物は、高分子液晶化合物であってもよく、重合性液晶化合物であってもよく、これらの混合物であってもよい。
光学フィルムとしては、偏光フィルム、反射フィルム、半透過型反射フィルム、輝度向上フィルム、光学補償フィルム、防眩機能付きフィルム等を挙げることができる。また、上記した位相差フィルムと同様の構造を有するものであってもよい。光学フィルムは1層構造であってもよく、2層以上の多層構造の積層光学フィルムであってもよい。
接着層は、接着剤、粘着剤及びこれらの組み合わせによって形成することができ、通常1層であるが、2層以上であってもよい。接着層が2層以上の層からなる場合、各層は互いに同じ材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。
位相差層用接着層は、接着剤、粘着剤及びこれらの組み合わせによって形成することができる。位相差層用接着層は、通常1層であるが、2層以上の層で形成されていてもよい。位相差層用接着層が2層以上の層からなる場合、各層は互いに同じ材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。
Claims (38)
- 位相差フィルムと、光学フィルムとを含む基材層付き光学積層体であって、
前記位相差フィルムは、基材層、配向層、及び、少なくとも1層の位相差層を含む位相差層含有層をこの順に含み、
前記光学フィルムは、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層されており、
前記位相差層は、幅方向の一方の端部を含む第1端領域と、前記幅方向において前記第1端領域に隣接する第1隣接領域とを有し、
前記第1隣接領域は、前記位相差層における前記第1端領域以外の全領域であり、
前記第1隣接領域は第1遅相軸を有する領域のみからなり、
前記第1端領域は、前記第1遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第2遅相軸を有する領域のみからなる、基材層付き光学積層体。 - 前記第1遅相軸又は第2遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸である、請求項1に記載の基材層付き光学積層体。
- 前記配向層は光配向性ポリマーを含む、請求項1又は2に記載の基材層付き光学積層体。
- 位相差フィルムと、光学フィルムとを含む基材層付き光学積層体であって、
前記位相差フィルムは、基材層、配向層、及び、少なくとも1層の位相差層を含む位相差層含有層をこの順に含み、
前記光学フィルムは、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層されており、
前記位相差層は、幅方向の一方の端部を含む第1端領域と、前記幅方向の他方の端部を含む第2端領域と、前記幅方向において前記第1端領域及び前記第2端領域に隣接する第2隣接領域とを有し、
前記第2隣接領域は第3遅相軸を有する領域のみからなり、
前記第1端領域は、前記第3遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第2遅相軸を有する領域のみからなり、
前記第2端領域は、前記第3遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第4遅相軸を有する領域のみからなる、基材層付き光学積層体。 - 前記第3遅相軸又は前記第4遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸である、請求項4に記載の基材層付き光学積層体。
- 位相差フィルムと、光学フィルムとを含む基材層付き光学積層体であって、
前記位相差フィルムは、基材層、配向層、及び、少なくとも1層の位相差層を含む位相差層含有層をこの順に含み、
前記光学フィルムは、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層されており、
前記位相差層は、前記配向層上にあり、
前記配向層は、幅方向の一方の端部を含む第3端領域と、前記幅方向において前記第3端領域に隣接する第3隣接領域とを有し、
前記第3隣接領域は、前記配向層における前記第3端領域以外の全領域であり、
前記第3隣接領域は第1配向軸を有する領域のみからなり、
前記第3端領域は、前記第1配向軸とは異なる方向の配向軸である第2配向軸を有する領域のみからなる、基材層付き光学積層体。 - 位相差フィルムと、光学フィルムとを含む基材層付き光学積層体であって、
前記位相差フィルムは、基材層、配向層、及び、少なくとも1層の位相差層を含む位相差層含有層をこの順に含み、
前記光学フィルムは、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層されており、
前記位相差層は、前記配向層上にあり、
前記配向層は、幅方向の一方の端部を含む第3端領域と、前記幅方向の他方の端部を含む第4端領域と、前記幅方向において前記第3端領域及び前記第4端領域に隣接する第4隣接領域とを有し、
前記第4隣接領域は第3配向軸を有する領域のみからなり、
前記第3端領域は、前記第3配向軸とは異なる方向の配向軸である第2配向軸を有する領域のみからなり、
前記第4端領域は、前記第3配向軸とは異なる方向の配向軸である第4配向軸を有する領域のみからなる、基材層付き光学積層体。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の基材層付き光学積層体であって、
前記第1端領域の前記第2遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の一方の端部は、前記位相差層の前記第1端領域上、又は、前記第1端領域と前記第1隣接領域との境界となる第1境界線上にある、基材層付き光学積層体。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の基材層付き光学積層体であって、
前記第1隣接領域の前記第1遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の一方の端部は、前記位相差層の前記第1隣接領域上、又は、前記第1端領域と前記第1隣接領域との境界となる第1境界線上にある、基材層付き光学積層体。 - 請求項4又は5に記載の基材層付き光学積層体であって、
前記第2端領域の前記第4遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の他方の端部は、前記位相差層の前記第2端領域上、又は、前記第2端領域と前記第2隣接領域との境界となる第2境界線上にある、基材層付き光学積層体。 - 請求項4又は5に記載の基材層付き光学積層体であって、
前記第2隣接領域の前記第3遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の他方の端部は、前記位相差層の前記第2隣接領域上、又は、前記第2端領域と前記第2隣接領域との境界となる第2境界線上にある、基材層付き光学積層体。 - 光学フィルムと、少なくとも1層の位相差層を含む位相差層含有層とが、接着層を介して積層されてなる光学積層体であって、
前記位相差層は、液晶化合物を含み、
前記位相差層は、幅方向における一方の端部の位置が、前記接着層の前記幅方向における一方の端部の位置と同じであり、
前記位相差層は、前記幅方向における一方の端部を含む第1’端領域と、前記幅方向において前記第1’端領域に隣接する第1隣接領域とを有し、
前記第1隣接領域は、前記位相差層における前記第1’端領域以外の全領域であり、
前記第1隣接領域は第1遅相軸を有する領域のみからなり、
前記第1’端領域は、前記第1遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第2遅相軸を有する領域のみからなる、光学積層体。 - 前記位相差層は、幅方向における他方の端部の位置が、前記接着層の前記幅方向における他方の端部の位置と同じである、請求項12に記載の光学積層体。
- さらに、前記位相差層含有層は、前記位相差層上に配向層を有し、
前記幅方向において、前記配向層の一方の端部の位置は、前記接着層の一方の端部の位置と同じである、請求項12又は13に記載の光学積層体。 - 前記幅方向において、前記配向層の他方の端部の位置は、前記接着層の他方の端部の位置と同じである、請求項14に記載の光学積層体。
- 前記配向層は、光配向性ポリマーを含む、請求項14又は15に記載の光学積層体。
- 前記第2遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸である、請求項12〜16のいずれか1項に記載の光学積層体。
- 光学フィルムと、少なくとも1層の位相差層を含む位相差層含有層とが、接着層を介して積層されてなる光学積層体であって、
前記位相差層は、液晶化合物を含み、
前記位相差層は、幅方向における一方の端部の位置が、前記接着層の前記幅方向における一方の端部の位置と同じであり、
前記位相差層は、前記幅方向の一方の端部を含む第1’端領域と、前記幅方向における他方の端部を含む第2’端領域と、前記幅方向において前記第1’端領域及び前記第2’端領域に隣接する第2隣接領域とを有し、
前記第2隣接領域は第3遅相軸を有する領域のみからなり、
前記第1’端領域は、前記第3遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第2遅相軸を有する領域のみからなり、
前記第2’端領域は、前記第3遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第4遅相軸を有する領域のみからなる、光学積層体。 - 前記第4遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸である、請求項18に記載の光学積層体。
- 前記位相差層は、前記配向層上にあり、
前記配向層は、前記幅方向における一方の端部を含む第3’端領域と、前記幅方向において前記第3’端領域に隣接する第3隣接領域とを有し、
前記第3隣接領域は第1配向軸を有し、
前記第3’端領域は、前記第1配向軸とは異なる方向の配向軸である第2配向軸を有する、請求項14〜16のいずれか1項に記載の光学積層体。 - さらに、前記位相差層含有層は、前記位相差層上に配向層を有し、
前記配向層は、前記幅方向における他方の端部を含む第4’端領域と、前記幅方向において前記第4’端領域に隣接する第4隣接領域とを有し、
前記第4隣接領域は第3配向軸を有し、
前記第4’端領域は、前記第3配向軸とは異なる方向の配向軸である第4配向軸を有する、請求項18に記載の光学積層体。 - 光学フィルムと、少なくとも1層の位相差層を含む位相差層含有層とが、接着層を介して積層されてなる光学積層体であって、
前記位相差層含有層は、第1位相差層、位相差層用接着層、及び第2位相差層をこの順に有し、
前記第1位相差層及び前記第2位相差層は、液晶化合物を含み、
前記第1位相差層及び前記第2位相差層は、幅方向における一方の端部の位置が、前記接着層の前記幅方向における一方の端部の位置と同じであり、
前記光学フィルムは、幅方向における一方の端部の位置が、前記接着層の前記一方の端部の位置よりも外側にあり、
前記第1位相差層は、前記幅方向における一方の端部を含む第1’端領域と、前記幅方向において前記第1’端領域に隣接する第1隣接領域とを有し、
前記第1隣接領域は第1遅相軸を有し、
前記第1’端領域は、前記第1遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第2遅相軸を有し、
前記第2遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸である、光学積層体。 - 前記第1位相差層及び前記第2位相差層は、幅方向における他方の端部の位置が、前記接着層の前記幅方向における他方の端部の位置と同じである、請求項22に記載の光学積層体。
- さらに、前記位相差層含有層は、前記第1位相差層の前記位相差層用接着層とは反対側に配向層を有し、
前記幅方向において、前記配向層の一方の端部の位置は、前記接着層の一方の端部の位置と同じである、請求項22又は23に記載の光学積層体。 - 前記幅方向において、前記配向層の他方の端部の位置は、前記接着層の他方の端部の位置と同じである、請求項24に記載の光学積層体。
- 前記配向層は、光配向性ポリマーを含む、請求項24又は25に記載の光学積層体。
- 前記第1位相差層は、さらに、前記幅方向における他方の端部を含む第2’端領域と、前記幅方向において前記第2’端領域に隣接する第2隣接領域とを有し、
前記第2隣接領域は第3遅相軸を有し、
前記第2’端領域は、前記第3遅相軸とは異なる方向の遅相軸である第4遅相軸を有する、請求項22〜26のいずれか1項に記載の光学積層体。 - 前記第4遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸である、請求項27に記載の光学積層体。
- 前記第1位相差層は、前記配向層上にあり、
前記配向層は、前記幅方向における一方の端部を含む第3’端領域と、前記幅方向において前記第3’端領域に隣接する第3隣接領域とを有し、
前記第3隣接領域は第1配向軸を有し、
前記第3’端領域は、前記第1配向軸とは異なる方向の配向軸である第2配向軸を有する、請求項24〜26のいずれか1項に記載の光学積層体。 - 前記配向層は、前記幅方向における他方の端部を含む第4’端領域と、前記幅方向において前記第4’端領域に隣接する第4隣接領域とを有し、
前記第4隣接領域は第3配向軸を有し、
前記第4’端領域は、前記第3配向軸とは異なる方向の配向軸である第4配向軸を有する、請求項29に記載の光学積層体。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の基材層付き光学積層体の製造方法であって、
前記位相差フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層する積層工程と、を有する、基材層付き光学積層体の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の基材層付き光学積層体の製造方法であって、
前記位相差フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層する積層工程と、を有し、
前記第1端領域の前記第2遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記積層工程において設けられた前記接着層は、前記幅方向における一方の端部が、前記位相差層の前記第1端領域上、又は、前記第1端領域と前記第1隣接領域との境界となる第1境界線上にある、基材層付き光学積層体の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の基材層付き光学積層体の製造方法であって、
前記位相差フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層する積層工程と、を有し、
前記第1隣接領域の前記第1遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記積層工程において設けられた前記接着層は、前記幅方向における一方の端部が、前記位相差層の前記第1隣接領域上、又は、前記第1端領域と前記第1隣接領域との境界となる第1境界線上にある、基材層付き光学積層体の製造方法。 - 請求項4又は5に記載の基材層付き光学積層体の製造方法であって、
前記位相差フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層する積層工程と、を有し、
前記第2端領域の前記第4遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の他方の端部は、前記位相差層の前記第2端領域上、又は、前記第2端領域と前記第2隣接領域との境界となる第2境界線上にある、基材層付き光学積層体の製造方法。 - 請求項4又は5に記載の基材層付き光学積層体の製造方法であって、
前記位相差フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを準備する工程と、
前記光学フィルムを、接着層を介して前記位相差フィルムの前記位相差層含有層上に積層する積層工程と、を有し、
前記第2隣接領域の前記第3遅相軸は、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向と20°以下の角度をなす方向の遅相軸であり、
前記幅方向における前記接着層の他方の端部は、前記位相差層の前記第2隣接領域上、又は、前記第2端領域と前記第2隣接領域との境界となる第2境界線上にある、基材層付き光学積層体の製造方法。 - 前記位相差フィルムを準備する工程は、
前記基材層上に前記配向層を形成する配向層形成工程と、
前記配向層上に前記位相差層含有層を形成する位相差層形成工程と、を有する、請求項31〜35のいずれか1項に記載の基材層付き光学積層体の製造方法。 - 前記配向層は、光配向性ポリマーを含み、
前記配向層形成工程は、前記光配向性ポリマーに偏光紫外線を照射する工程を有する、請求項36に記載の基材層付き光学積層体の製造方法。 - 請求項1〜11のいずれか1項に記載の基材層付き光学積層体を準備する工程と、
前記基材層付き光学積層体に含まれる前記基材層を含む剥離層を、前記位相差層の面内において前記幅方向に直交する方向である直交方向に対して平行な方向に剥離する剥離工程と、を有する、光学積層体の製造方法。
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