JP6662992B2 - 円偏光板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、円偏光板の製造方法に関する。
有機EL表示装置や液晶表示装置等の表示装置では、偏光フィルムや位相差フィルム等の光学異方性フィルムを含む部材が用いられている。特に有機EL表示装置では、金属電極による外光反射によって視認性が低下しやすいため、この外光反射の防止を目的として偏光フィルムと光学異方性フィルムとを組み合わせた円偏光板と呼ばれる部材が用いられている。円偏光板に用いられる光学異方性フィルムとして、基材フィルム上に液晶化合物の層を形成したものが知られている。例えば、特許文献1には、円偏光板等に用いられる光学フィルムの位相差層に液晶材料を用いることが記載されている。
特開2014−222282号公報
円偏光板は通常、有機EL表示パネルの視認側に備えられるため、円偏光板にシワや気泡、ムラ等の外観異常が発生すると、有機EL表示装置の視認性が低下しやすい。
本発明は、液晶層を有する円偏光板を形成するために好適な円偏光板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下に示す円偏光板の製造方法を提供する。
〔1〕 直線偏光層を少なくとも含む偏光機能層、偏光機能層用接着層、第1液晶層、接着層、及び第2液晶層をこの順に含む円偏光板の製造方法であって、
第1基材層及び前記第1液晶層を有する基材層付き第1液晶層の前記第1液晶層側に、前記接着層、前記第2液晶層、及び第2基材層を、この順に有する第1の基材層付き液晶層含有層を準備する工程と、
前記第1の基材層付き液晶層含有層から前記第1基材層を剥離して前記第1液晶層の前記第1基材層側に露出面を形成する工程と、
前記露出面に前記偏光機能層用接着層を形成するための偏光機能層用接着組成物層が設けられた第1の組成物層付き液晶層含有層を得る工程と、
前記第1の組成物層付き液晶層含有層の前記偏光機能層用接着組成物層に、前記偏光機能層を貼合する工程と、を含み、
前記第1液晶層は、前記第1基材層上で重合性液晶化合物を重合して得られたものであり、
前記第1液晶層及び前記第2液晶層は、下記[a]又は[b]:
[a]前記第1液晶層が1/2波長板であり、前記第2液晶層が1/4波長板である、
[b]前記第1液晶層及び前記第2液晶層のうちの一方が逆波長分散性の1/4波長板であり、他方がポジティブCプレートである、
の関係を満たす、円偏光板の製造方法。
〔2〕 直線偏光層を少なくとも含む偏光機能層、偏光機能層用接着層、第1液晶層、接着層、及び第2液晶層をこの順に含む円偏光板の製造方法であって、
前記偏光機能層と、前記偏光機能層用接着層と、前記偏光機能層用接着層側から順に前記第1液晶層及び第1基材層を有する基材層付き第1液晶層とを、この順に有する第2の基材層付き液晶層含有層を準備する工程と、
前記第2の基材層付き液晶層含有層から前記第1基材層を剥離して前記第1液晶層の前記第1基材層側に露出面を形成する工程と、
前記露出面に前記接着層を形成するための接着組成物層が設けられた第2の組成物層付き液晶層含有層を得る工程と、
前記第2の組成物層付き液晶層含有層の前記接着組成物層に、第2基材層及び前記第2液晶層を有する基材層付き第2液晶層の前記第2液晶層側を貼合する工程と、を含み、
前記第1液晶層は、前記第1基材層上で重合性液晶化合物を重合して得られたものであり、
前記第1液晶層及び前記第2液晶層は、下記[a]又は[b]:
[a]前記第1液晶層が1/2波長板であり、前記第2液晶層が1/4波長板である、
[b]前記第1液晶層及び前記第2液晶層のうちの一方が逆波長分散性の1/4波長板であり、他方がポジティブCプレートである、
の関係を満たす、円偏光板の製造方法。
〔3〕 前記第2の基材層付き液晶層含有層を準備する工程は、
前記偏光機能層に、前記偏光機能層用接着層を形成するための偏光機能層用接着組成物層が設けられた組成物層付き偏光機能層を準備する工程と、
前記組成物層付き偏光機能層の前記偏光機能層用接着組成物層に、前記基材層付き第1液晶層の第1液晶層側を貼合する工程と、を含む、〔2〕に記載の円偏光板の製造方法。
〔4〕 前記基材層付き第1液晶層は、前記第1液晶層と前記第1基材層との間に第1配向層を含み、
前記露出面を形成する工程は、前記第1基材層とともに前記第1配向層を剥離する、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の円偏光板の製造方法。
〔5〕 前記基材層付き第1液晶層は、前記第1液晶層と前記第1基材層との間に第1配向層を含み、
前記第1の組成物層付き液晶層含有層は、前記第1液晶層と前記偏光機能層用接着組成物層との間に前記第1配向層を有する、〔1〕に記載の円偏光板の製造方法。
〔6〕 前記基材層付き第1液晶層は、前記第1液晶層と前記第1基材層との間に第1配向層を含み、
前記第2の組成物層付き液晶層含有層は、前記第1液晶層と前記接着組成物層との間に前記第1配向層を有する、〔2〕又は〔3〕に記載の円偏光板の製造方法。
〔7〕 前記第1液晶層はレベリング剤を含む、〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の円偏光板の製造方法。
〔8〕 前記接着層は、接着剤硬化層又は粘着剤層である、〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の円偏光板の製造方法。
〔9〕 前記接着層は、接着剤硬化層であり、
前記接着層を形成するための接着組成物層は、活性エネルギー線硬化型接着剤を含む、〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の円偏光板の製造方法。
〔10〕 前記第1液晶層が1/2波長板であり、前記第2液晶層が1/4波長板である、〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の円偏光板の製造方法。
〔11〕 前記第1液晶層が逆波長分散性の1/4波長板であり、前記第2液晶層がポジティブCプレートである、〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の円偏光板の製造方法。
〔12〕 前記偏光機能層用接着層は、接着剤硬化層又は粘着剤層である、〔1〕〜〔11〕のいずれかに記載の円偏光板の製造方法。
〔13〕 前記第2液晶層は、前記第2基材層上で重合性液晶化合物を重合して得られたものである、〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の円偏光板の製造方法。
〔14〕 前記貼合する工程の後に、前記第2基材層を剥離する工程を含む、〔1〕〜〔13〕のいずれかに記載の円偏光板の製造方法。
〔15〕 前記偏光機能層は、前記直線偏光層の少なくとも一方の面に保護層を含む偏光板である、〔1〕〜〔14〕のいずれかに記載の円偏光板の製造方法。
本発明によれば、円偏光板を製造するために好適な製造方法を提供することができる。
(a)〜(e)は、本発明の円偏光板の製造工程の一例を模式的に示す概略断面図である。 (a)〜(c)は、図1に示す円偏光板の製造工程の続きを模式的に示す概略断面図である。 (a)〜(c)は、図2に示す円偏光板の製造工程の続きを模式的に示す概略断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の円偏光板の製造工程の他の例を模式的に示す概略断面図である。 (a)〜(c)は、図4に示す円偏光板の製造工程の続きを模式的に示す概略断面図である。
本発明の円偏光板の製造方法によって製造される円偏光板は、直線偏光層を少なくとも含む偏光機能層、偏光機能層用接着層、第1液晶層、接着層、及び第2液晶層をこの順に含むものである。円偏光板において、第1液晶層は、第1基材層上で重合性液晶化合物を重合して得られたものである。また、円偏光板における第1液晶層及び第2液晶層は、下記[a]又は[b]:
[a]第1液晶層が1/2波長板であり、第2液晶層が1/4波長板である、
[b]第1液晶層及び第2液晶層のうちの一方が逆波長分散性の1/4波長板であり、他方がポジティブCプレートである、
の関係を満たす。上記[b]において、前記第1液晶層が逆波長分散性の1/4波長板であり、前記第2液晶層がポジティブCプレートであることが好ましい。
上記の円偏光板は、極めて薄い厚みとすることができるため、例えば次世代の有機EL表示装置である、折曲げや巻回し等が可能なフレキシブル有機EL表示装置に適用する上で有用である。以下では、上記の直線偏光層を単に「偏光層」ということがあり、直線偏光層の少なくとも一方の面に保護層が形成された直線偏光板を単に「偏光板」ということがある。
以下、図面を参照して本発明の円偏光板の製造方法の好ましい実施形態について説明する。なお、以下に示す各実施形態及びその変形例は任意に組み合わせてもよい。また、各実施形態及びその変形例において、それらよりも先の実施形態又はその変形例で説明した部材と同じ部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
[実施形態1]
図1〜図3は、本発明の円偏光板の製造工程の一例(実施形態1)を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。本発明の製造方法により得られる円偏光板52は、図3(b)に示すように、偏光層の少なくとも一方の面に保護層が形成された偏光板60(偏光機能層)、偏光板用接着層36(偏光機能層用接着層)、第1液晶層12、接着層30、第2液晶層22をこの順に含む。本発明の製造方法により得られる円偏光板は、図3(a)及び図3(c)に示すように、第2液晶層22の接着層30とは反対側に第2基材層21や光学素子用接着組成物層35を含むものであってもよい。後述のように、第1液晶層12はレベリング剤を含むものであることが好ましい。
図3(b)に示す円偏光板52の製造方法では、まず、偏光板60の一方の面に偏光板用接着層36を形成するための偏光板用接着組成物層36a(偏光機能層用接着組成物層)が設けられた組成物層付き偏光板61(組成物層付き偏光機能層)を準備する工程(図1(a))、第1基材層11に第1液晶層12が積層された構成の基材層付き第1液晶層10を準備する工程(図1(b))、及び、第2基材層21に第2液晶層22が積層された構成の基材層付き第2液晶層20を準備する工程(図1(c))を行う。
組成物層付き偏光板61を準備する工程は、円偏光板52の偏光板用接着層36が接着剤硬化層である場合には、偏光板60の一方の面に接着剤を塗布する工程を有してもよく、必要に応じて塗布された接着剤を乾燥する工程を有していてもよい。また、組成物層付き偏光板61を準備する工程は、円偏光板52の偏光板用接着層36が粘着剤層である場合には、偏光板60の一方の面に粘着剤を塗布する工程や、必要に応じて塗布された粘着剤を乾燥する工程を有していてもよく、あるいは離型フィルムの離型処理面に粘着剤層を形成し、離型フィルムの粘着剤層を偏光板60に転写する工程を有していてもよい。
基材層付き第1液晶層10を準備する工程は、第1基材層11と、第1基材層11上で重合性液晶化合物を重合して得られた第1液晶層12とを含む基材層付き第1液晶層10が準備できればよく、第1基材層11上で重合性液晶化合物を重合して第1液晶層12を形成する工程を有していてもよい。第1基材層11上で重合性液晶化合物を重合する際には、第1基材層11上に、重合性液晶化合物を含む液晶層形成用組成物を塗布して乾燥した後、重合性液晶化合物を重合して第1液晶層12を形成してもよい。液晶層形成用組成物は、重合性液晶化合物の他に、溶剤、重合開始剤、反応性添加剤、レベリング剤、重合禁止剤等を含んでいてもよい。特に、本発明においては、液晶層形成用組成物がレベリング剤を含む場合(第1液晶層がレベリング剤を含む場合)に、一層顕著な効果を奏する。同様に、基材層付き第2液晶層20を準備する工程は、第2基材層21上で重合性液晶化合物を重合して第2液晶層22を形成する工程を有していてもよく、第2基材層21上に重合性液晶化合物を含む液晶層形成用組成物を塗布して乾燥した後、重合性液晶化合物を重合して第2液晶層22を形成してもよい。
次に、組成物層付き偏光板61の偏光板用接着組成物層36aと、基材層付き第1液晶層10の第1液晶層12とを貼合して(図1(d))、さらに偏光板用接着組成物層36aから偏光板用接着層36を形成して基材層付き液晶層含有層41(第2の基材層付き液晶層含有層)を得る(図1(e))。偏光板用接着組成物層36aから偏光板用接着層36を形成する方法としては、偏光板用接着組成物層36aに含まれる成分に応じて選択すればよく、例えば、偏光板用接着組成物層36aを硬化させる処理を行ってもよく、硬化処理が必要でない成分である場合には特段の処理を行うことなく、偏光板用接着組成物層36aを偏光板用接着層36としてもよい。基材層付き液晶層含有層41は、図1(e)に示すように、偏光板60、偏光板用接着層36、第1液晶層12、及び第1基材層11をこの順に含む。
続いて、図2及び図3を参照して、上記のようにして準備した基材層付き液晶層含有層41から円偏光板52を得る方法について説明する。まず、基材層付き液晶層含有層41から第1基材層11を剥離することにより、偏光板60、偏光板用接着層36、及び第1液晶層12をこの順に含む液晶層含有層42を得る(図2(a))。その後、液晶層含有層42に接着層30を形成するための接着組成物層30aが設けられた組成物層付き液晶層含有層43(第2の組成物層付き液晶層含有層)を得る工程を行う(図2(b))。組成物層付き液晶層含有層43を得る工程では、図2(b)に示すように、液晶層含有層42の基材層付き液晶層含有層41から第1基材層11を剥離して露出した第1液晶層12の第1基材層11側の露出面に、接着組成物層30aを形成する。液晶層含有層42に接着組成物層30aを形成する工程は、円偏光板52(図3(b))の接着層30が接着剤硬化層である場合には、液晶層含有層42に接着剤を塗布する工程を有してもよく、必要に応じて塗布された接着剤を乾燥する工程を有していてもよい。また、液晶層含有層42に接着組成物層30aを形成する工程は、円偏光板52(図3(b))の接着層30が粘着剤層である場合には、液晶層含有層42に粘着剤を塗布する工程や、必要に応じて塗布された粘着剤を乾燥する工程を有していてもよく、あるいは離型フィルムの離型処理面に粘着剤層を形成し、離型フィルムの粘着剤層を液晶層含有層42に転写する工程を有していてもよい。組成物層付き液晶層含有層43は、図2(b)に示すように、偏光板60、偏光板用接着層36、第1液晶層12、及び接着組成物層30aをこの順に含む。
次に、組成物層付き液晶層含有層43の接着組成物層30aと、図1(c)に示す基材層付き第2液晶層20の第2液晶層22とを貼合する工程を行い(図2(c))、接着組成物層30aから接着層30を形成して基材層付き円偏光板51(円偏光板)を得る(図3(a))。接着組成物層30aから接着層30を形成する方法としては、接着組成物層30aに含まれる成分に応じて選択すればよく、例えば、接着組成物層30aを硬化させる処理を行ってもよく、硬化処理が必要でない成分である場合には特段の処理を行うことなく、接着組成物層30aを接着層30としてもよい。基材層付き円偏光板51は、図3(a)に示すように、偏光板60、偏光板用接着層36、第1液晶層12、接着層30、第2液晶層22、及び第2基材層21をこの順に含むため、本発明で得られる円偏光板であり、また、第2基材層21を有する基材層付き円偏光板でもあり得る。
円偏光板52の製造方法は、さらに、組成物層付き液晶層含有層43と基材層付き第2液晶層20とを貼合する工程の後に、第2基材層21を剥離する工程(図3(b))、具体的には、基材層付き円偏光板51から第2基材層21を剥離する工程(図3(b))を含んでいてもよい。また、円偏光板52の製造方法は、さらに、第2基材層21を剥離して露出した第2液晶層22の第2基材層21側の露出面に光学素子用接着組成物層35を形成して、接着組成物層付き円偏光板53(円偏光板)を得る工程(図3(c))を含んでいてもよい。接着組成物層付き円偏光板53は、図3(c)に示すように、偏光板60、偏光板用接着層36、第1液晶層12、接着層30、第2液晶層22、及び光学素子用接着組成物層35をこの順に含むため、本発明で得られる円偏光板であり、また、光学素子用接着組成物層を有する接着組成物層付き円偏光板でもあり得る。
円偏光板52の製造方法では、図1(e)、図2(a)及び図2(b)に示すように、液晶層含有層42の基材層付き液晶層含有層41から第1基材層11を剥離して露出した第1液晶層12の第1基材層11側の露出面(以下、「液晶層含有層42の露出面」ということがある。)に接着組成物層30aを形成している。接着組成物層30aは、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側よりも、液晶層含有層42の露出面に親和性を示す。そのため、液晶層含有層42の露出面に接着組成物層30aを形成した場合には、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側に接着組成物層を形成した場合に比べて、液晶層含有層42の露出面に高い密着力で接着組成物層30aを形成することができる。
この理由は次のように推測される。第1液晶層12は、第1基材層11上で重合性液晶化合物が重合(反応)して形成されたものであるため、液晶層含有層42の露出面と、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側(重合性液晶化合物の重合時に大気に曝されている側)とは、第1液晶層12の表面特性が異なっていると考えられる。このような表面特性の違いにより、各表面での接着組成物層30aをなす接着組成物に対する親和性が異なり、液晶層含有層42の露出面では、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側に比較して、ハジキを抑制して接着組成物層30aを形成することができると推測される。その結果、液晶層含有層42の露出面では、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側に比較して、液晶層含有層42上に形成された接着組成物層30aにムラが発生することを抑制し、液晶層含有層42と接着組成物層30aとを高い密着力で積層することができると考えられる。これにより、円偏光板52において、シワが発生したり、液晶層含有層42と接着層30との間に気泡が発生したりすることを抑制することができ、液晶層含有層42と第2液晶層22とを高い密着力で積層することができると考えられる。また、円偏光板52においてムラやシワ、気泡の発生を抑制することにより、良好な外観の円偏光板を得ることができるため、有機EL表示装置に適用した場合に視認性が低下することを抑制することができる。
特に、第1基材層11上に重合性液晶化合物とともにレベリング剤を含む液晶層形成用組成物を塗布して第1液晶層12を形成した場合には、第1液晶層12の第1基材層11側の表面特性と、その反対側の表面特性との違いが大きくなりやすいと推測される。レベリング剤は、液晶層形成用組成物を塗布して形成された塗布層及び塗布層から得られる第1液晶層の平坦性を調整する機能を有しており、レベリング剤を含む液晶層形成用組成物を塗布して形成された第1液晶層12では、第1基材層11とは反対側(重合性液晶化合物の重合時に大気に曝されている側)にレベリング剤が集まりやすいと考えられるからである。基材層付き液晶層含有層41から第1基材層11を剥離して露出した側である液晶層含有層42の露出面では、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側に比較するとレベリング剤の量が少なくなっているために、接着組成物層30aをなす接着組成物に対する親和性が高くなっていると推測される。これにより、第1液晶層がレベリング剤を含む場合には、液晶層含有層42の露出面では、液晶層含有層42上に形成された接着組成物層30aにムラが発生することを抑制しやすく、液晶層含有層42と接着組成物層30aとをより高い密着力で積層することができ、良好な外観の円偏光板が得られると考えられる。
なお、本発明において円偏光板を製造するために用いられる、基材層付き第1液晶層10、基材層付き第2液晶層20、組成物層付き偏光板61、及びこれらを用いて得られる積層物等のフィルム状物は、いずれも長尺のフィルム状物であることが好ましく、これらを連続的に搬送しながら各工程を行うことが好ましい。幅方向Wは、フィルム状物の長さ方向に直交する方向である。
本発明の円偏光板の製造方法は、以下に示す変形例のように変更されてもよい。また、上記した実施形態及び下記に示す変形例を任意に組み合わせてもよい。
(実施形態1の変形例1)
上記では、第1基材層11上に第1液晶層12が形成された基材層付き第1液晶層10(図1(b))、及び、第2基材層21上に第2液晶層22が形成された基材層付き第2液晶層20(図1(c))を用いる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。基材層付き第1液晶層は、第1基材層と第1液晶層との間に第1配向層を有していてもよく、基材層付き第2液晶層は、第2基材層と第2液晶層との間に第2配向層を有していてもよい。
基材層付き第1液晶層が第1配向層を有している場合、本発明の円偏光板の製造方法によって得られる円偏光板は第1配向層を有していてもよく、有していなくてもよい。円偏光板が第1配向層を有する場合、基材層付き液晶層含有層から第1基材層を剥離する際に、第1液晶層上に第1配向層が残るように各層間の密着力を調整すればよく、円偏光板が第1配向層を有しない場合、基材層付き液晶層含有層から第1基材層を剥離する際に、第1基材層とともに第1配向層を剥離できるように各層間の密着力を調整すればよい。円偏光板が第1配向層を有する場合、液晶層含有層は、第1液晶層12の偏光板用接着層36とは反対側に第1配向層を有し、組成物層付き液晶層は、第1液晶層12と接着組成物層30aとの間に第1配向層を有する。なお、本発明者らは、基材層付き液晶層含有層から第1基材層を剥離することによって形成される液晶層含有層の露出面が第1配向層である場合にも、接着組成物に対する親和性が、第1液晶層の第1基材層とは反対側に比べて高いことを確認している。そのため、液晶層含有層の露出面が第1配向層である場合にも、この第1配向層上に接着組成物層を形成することにより、液晶層含有層と接着組成物層とを高い密着力で積層することができると考えられる。
基材層付き第2液晶層20が第2配向層を有している場合、円偏光板は、第2配向層を有していてもよく、有していなくてもよい。基材層付き第2液晶層が第2配向層を有している場合、基材層付き円偏光板から第2基材層を剥離する際に、第2液晶層上に第2配向層が残るように、又は、第2基材層とともに第2配向層を剥離できるように、各層間の密着力を調整すればよい。円偏光板が第2配向層を含む場合、第2配向層は第2液晶層の接着層とは反対側に設けられ、この第2配向層上に光学素子用接着組成物層が形成される。
各層間の密着力は、各層に含まれる成分や各層の表面に対して行われる表面処理によって調整することができる。例えば、配向層(第1配向層又は第2配向層)と、基材層(第1基材層又は第2基材層)及び液晶層(第1液晶層又は第2液晶層)との密着力は、配向層や液晶層に含まれる重合開始剤、反応性添加剤、レベリング剤、重合禁止剤等の添加剤の種類や量、基材層の配向層側の表面や基材層上に設けられた配向層の表面に対して行うコロナ処理、プラズマ処理、火炎処理等の表面処理によって調整することができる。
(実施形態1の変形例2)
上記では、偏光板60及び組成物層付き偏光板61を用いる場合を例に挙げて説明したが、本発明の円偏光板の製造方法は、これに限定されない。偏光板60及び組成物層付き偏光板61に代えて、転写基材層、及び、転写基材層の一方の面に、転写基材用接着層を形成するための転写基材用接着組成物層が設けられた組成物層付き転写基材層を用いてもよい。転写基材用接着組成物層は、上記した偏光板用接着層36と同様に形成することができる。
組成物層付き転写基材層を用いる場合、基材層付き第1液晶層の第1液晶層と、組成物層付き転写基材層の転写基材用接着組成物層とを貼合して、転写基材用接着組成物層から転写基材用接着層を形成して基材層付き液晶層含有層を得ることができる。転写基材用接着組成物層から転写基材用接着層を形成する方法は、偏光板用接着組成物層36aから偏光板用接着層36を形成する方法と同様に行うことができる。得られた基材層付き液晶層含有層は、転写基材層、転写基材層用接着層、第1液晶層、及び第1基材層をこの順に含む。
続いて、基材層付き液晶層含有層から第1基材層を剥離して、第1液晶層の第1基材層側に露出面を形成することにより、転写基材層、転写基材層用接着層、及び第1液晶層をこの順に含む液晶層含有層を得る。得られた液晶層含有層の第1液晶層側に、上記した実施形態と同様の手順で接着組成物層を設けた後、この接着組成物層と基材層付き第2液晶層の第2液晶層とを貼合する。次に、第2基材層を剥離して、第2液晶層の第2基材層側に形成された露出面に、組成物層付き偏光板の組成物層を貼合して、円偏光板を得ることができる。本変形例の円偏光板において、転写基材用接着組成物層は、上記実施形態における光学素子用接着組成物層として用いてもよく、転写基材層はセパレータとして用いてもよい。
このように、基材層付き液晶層含有層が転写基材層を備える場合には、第1液晶層の基材層側に露出面を形成する工程において、転写基材層を剥離することなく第1基材層を剥離することによって、液晶層含有層を得ることができる。
なお、本変形例においては、第1液晶層及び第2液晶層をなす位相差層は、下記[a’]又は[b]:
[a’]第1液晶層が1/4波長板であり、第2液晶層が1/4波長板である、
[b]前記第1液晶層及び前記第2液晶層のうちの一方が逆波長分散性の1/4波長板であり、他方がポジティブCプレートである、
の関係を満たす。上記[b]において、前記第1液晶層がポジティブCプレートであり、前記第2液晶層が逆波長分散性の1/4波長板であることが好ましい。
[実施形態2]
図4〜図5は、本発明の円偏光板の製造工程の一例(実施形態2)を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。本発明の製造方法により得られる円偏光板57の層構造は、図5(b)に示すように、偏光層の少なくとも一方の面に保護層が形成された偏光板60(偏光機能層)、偏光板用接着層31(偏光機能層用接着層)、第1液晶層12、接着層34(接着層)、及び第2液晶層22をこの順に含む。本発明の製造方法により得られる円偏光板は、図5(a)及び(c)に示すように、第2液晶層22の接着層34とは反対側に第2基材層21や光学素子用接着組成物層35を含むものであってもよい。
図5(b)に示す円偏光板57の製造方法では、先の実施形態でも説明した第1基材層11(基材層)に第1液晶層12が積層された構成の基材層付き第1液晶層10を準備する工程(図1(b))、及び、第2基材層21に第2液晶層22が積層された構成の基材層付き第2液晶層20を準備する工程(図1(c))を行う。基材層付き第1液晶層10を準備する工程は、第1基材層11と、第1基材層11上で重合性液晶化合物を重合して得られた第1液晶層12とを含む基材層付き第1液晶層10が準備できればよく、第1基材層11上で重合性液晶化合物を重合して第1液晶層12を形成する工程を有していてもよい。同様に、基材層付き第2液晶層20を準備する工程は、第2基材層21上で重合性液晶化合物を重合して第2液晶層22を形成する工程を有していてもよい。
次に、接着層34を介して第1液晶層12と第2液晶層22とが対向するように、基材層付き第1液晶層10と基材層付き第2液晶層20とを積層して基材層付き液晶層含有層46(第1の基材層付き液晶層含有層)を得る(図4(a))。基材層付き液晶層含有層46は、図4(a)に示すように、第1基材層11、第1液晶層12、接着層34、第2液晶層22、及び第2基材層21をこの順に含む。
続いて、図4及び図5を参照して、上記のようにして準備した基材層付き液晶層含有層46から円偏光板57を得る方法について説明する。まず、基材層付き液晶層含有層46から第1基材層11を剥離することにより、第1液晶層12、接着層34、第2液晶層22、及び第2基材層21をこの順に含む液晶層含有層47を得る(図4(b))。
その後、液晶層含有層47に偏光板用接着層31を形成するための偏光板用接着組成物層31a(偏光機能層用接着組成物層)が設けられた組成物層付き液晶層含有層48(第1の組成物層付き液晶層含有層)を得る工程を行う(図4(c))。組成物層付き液晶層含有層48を得る工程では、図4(c)に示すように、液晶層含有層47の基材層付き液晶層含有層46から第1基材層11を剥離して露出した第1液晶層12の第1基材層11側の露出面に、偏光板用接着組成物層31aを形成する。液晶層含有層47に偏光板用接着組成物層31aを形成する工程は、円偏光板57(図5(b))の偏光板用接着層31が接着剤硬化層である場合には、液晶層含有層47に接着剤を塗布する工程を有してもよく、必要に応じて塗布された接着剤を乾燥する工程を有していてもよい。また、液晶層含有層47に偏光板用接着組成物層31aを形成する工程は、円偏光板57(図5(b))の偏光板用接着層31が粘着剤層である場合には、液晶層含有層47に粘着剤を塗布する工程や、必要に応じて塗布された粘着剤を乾燥する工程を有していてもよく、あるいは離型フィルムの離型処理面に粘着剤層を形成し、離型フィルムの粘着剤層を液晶層含有層47に転写する工程を有していてもよい。組成物層付き液晶層含有層48は、図4(c)に示すように、偏光板用接着組成物層31a、第1液晶層12、接着層34、第2液晶層22、及び第2基材層21をこの順に含む。
次に、組成物層付き液晶層含有層48の偏光板用接着組成物層31aと偏光板60とを貼合する工程を行い(図4(d))、偏光板用接着組成物層31aから偏光板用接着層31を形成して基材層付き円偏光板56(円偏光板)を得る(図5(a))。偏光板用接着組成物層31aから偏光板用接着層31を形成する方法としては、偏光板用接着組成物層31aに含まれる成分に応じて選択すればよく、例えば、偏光板用接着組成物層31aを硬化させる処理を行ってもよく、硬化処理が必要でない成分である場合には特段の処理を行うことなく、偏光板用接着組成物層31aを偏光板用接着層31としてもよい。基材層付き円偏光板56は、図5(a)に示すように、偏光板60、偏光板用接着層31、第1液晶層12、接着層34、第2液晶層22、及び第2基材層21をこの順に含むため、本発明で得られる円偏光板であり、また、第2基材層21を有する基材層付き円偏光板でもあり得る。
円偏光板57の製造方法は、さらに、基材層付き円偏光板56から第2基材層21を剥離する工程(図5(b))、及び、第2基材層21を剥離して露出した第2液晶層22の第2基材層21側の露出面側に光学素子用接着組成物層35を形成して、接着組成物層付き円偏光板58(円偏光板)を得る工程(図5(c))を含んでいてもよい。接着組成物層付き円偏光板58は、図5(c)に示すように、偏光板60、偏光板用接着層31、第1液晶層12、接着層34、第2液晶層22、及び光学素子用接着組成物層35をこの順に含むため、本発明で得られる円偏光板であり、また、光学素子用接着組成物層を有する接着組成物層付き円偏光板でもあり得る。
円偏光板57の製造方法では、図4(a)〜(c)に示すように、液晶層含有層47の基材層付き液晶層含有層46から第1基材層11を剥離して露出した第1液晶層12の第1基材層11側の露出面(以下、「液晶層含有層47の露出面」ということがある。)に偏光板用接着組成物層31aを形成している。偏光板用接着組成物層31aは、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側よりも、液晶層含有層47の液晶層含有層47の露出面に親和性を示す。そのため、液晶層含有層47の露出面に偏光板用接着組成物層31aを形成した場合には、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側に偏光板用接着組成物層31aを形成した場合に比べて、液晶層含有層47に高い密着力で偏光板用接着組成物層31aを形成することができる。
この理由は先の実施形態でも説明したとおり、第1基材層11上で重合性液晶化合物が重合(反応)して第1液晶層12を形成しているために、液晶層含有層47の露出面の表面特性と、その反対側(重合性液晶化合物の重合時に大気に曝されている側)の表面特性とが異なり、液晶層含有層47の露出面では、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側に比較して、ハジキを抑制して偏光板用接着組成物層31aを形成することができるためと考えられる。これにより、液晶層含有層47の露出面では、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側に比較して、液晶層含有層47上に形成された偏光板用接着組成物層31aにムラが発生することを抑制し、液晶層含有層47と偏光板用接着組成物層31aとを高い密着力で積層して、円偏光板57においてシワが発生したり、液晶層含有層47と偏光板用接着層31との間に気泡が発生したりすることを抑制して、液晶層含有層47と第2液晶層22とを高い密着力で積層することができると推測される。また、円偏光板52においてムラやシワ、気泡の発生を抑制することにより、良好な外観の円偏光板を得ることができるため、有機EL表示装置に適用した場合に視認性が低下することを抑制することができる。
また、先の実施形態でも説明したとおり、第1基材層11上に重合性液晶化合物とともにレベリング剤を含む液晶層形成用組成物を塗布して第1液晶層12を形成した場合には、レベリング剤の存在量の違いにより第1液晶層12の第1基材層11側の表面特性と、その反対側の表面特性との違いが大きくなりやすいと推測される。そのため、基材層付き液晶層含有層46から第1基材層11を剥離して露出した側である液晶層含有層47の露出面では、第1液晶層12の第1基材層11とは反対側に比較するとレベリング剤の量が少なくなっているために、液晶層含有層47上に形成された偏光板用接着組成物層31aにムラが発生することを抑制しやすく、液晶層含有層47と偏光板用接着組成物層31aとをより高い密着力で積層することができ、良好な外観の円偏光板が得られると考えられる。
なお、本実施形態において円偏光板を製造するために用いられる、基材層付き第1液晶層10、基材層付き第2液晶層20、偏光板60、及びこれらを用いて得られる積層物等のフィルム状物は、いずれも長尺のフィルム状物であることが好ましく、これらを連続的に搬送しながら各工程を行うことが好ましい。幅方向Wは、フィルム状物の長さ方向に直交する方向である。
本実施形態の円偏光板の製造方法は、以下に示す変形例のように変更されてもよい。また、上記した実施形態及び下記に示す変形例を任意に組み合わせてもよい。
(実施形態2の変形例)
先の実施形態と同様に、本実施形態においても、基材層付き第1液晶層は、第1基材層と第1液晶層との間に第1配向層を有していてもよく、基材層付き第2液晶層は、第2基材層と第2液晶層との間に第2配向層を有していてもよい。第1配向層や第2配向層を有する場合の説明については、先の実施形態の変形例において説明したとおりであるので、その説明を省略する。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及びその変形例に限定されることはなく、例えば、上記の各実施形態及びその変形例の各構造及び各工程を組合わせて実施することもできる。以下、全ての実施形態及びその変形例において共通する各事項について詳細に説明する。
(本発明の製造方法で得られる円偏光板)
図3(b)に示す円偏光板52及び図5(b)に示す円偏光板57において、偏光板60は直線偏光板であり、第1液晶層12は1/2波長板であり、第2液晶層22は1/4波長板である。また、偏光板60は直線偏光板であり、第1液晶層12は逆波長分散性の1/4波長板であり、第2液晶層22はポジティブCプレートである、又は、第1液晶層12はポジティブCプレートであり、第2液晶層22は逆波長分散性の1/4波長板である。
(偏光機能層)
偏光機能層としては、偏光層、偏光層の少なくとも片面に保護層が形成された偏光板、偏光板の少なくとも片面にプロテクトフィルムが積層されたプロテクトフィルム付き偏光板を用いることができる。また、偏光層上又は偏光板上に、反射フィルム、半透過型反射フィルム、光学補償フィルム、防眩機能付きフィルム、位相差フィルムのうちの1つを有するものであってもよく、2つ以上を有する多層構造を有していてもよい。また、偏光機能層に含まれる偏光層は、液晶層、すなわち、重合性液晶化合物を用いて形成される偏光層(後述)であってもよい。本明細書において「偏光層」とは、無偏光の光を入射させたとき、吸収軸に直交する振動面をもつ直線偏光を透過させる性質を有する直線偏光層をいう。
(直線偏光層(偏光層))
偏光機能層に含まれる偏光層としては、ポリビニルアルコール樹脂フィルムを配向させたものに、ヨウ素等の二色性色素を吸着配向させたものであることが好ましい。偏光層は、単層のポリビニルアルコール樹脂フィルム(ポリビニルアルコール樹脂フィルムに含まれるポリビニルアルコール分子が配向したもの)に二色性色素が吸着配向したものであってもよく、基材フィルム上に二色性色素が吸着配向したポリビニルアルコール樹脂層を設けた二層以上の積層フィルムであってもよい。このような偏光層は、本技術分野で公知の種々の方法によって製造することができる。
(偏光板)
偏光機能層は、偏光板であってもよい。偏光板は、典型的には、ポリビニルアルコール樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向した形式の偏光層の片面又は両面に保護層(保護フィルム)を貼合してなる偏光板である。この保護層としては例えば、透明性、機械的強度、熱安定性、延伸性等に優れる樹脂材料からなるものが用いられる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ノルボルネン系ポリマー等の環状ポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース及びセルロースアセテートプロピオネート等のセルロースエステル系樹脂;ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル等のビニルアルコール系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリエーテルケトン系樹脂;ポリフェニレンスルフィド系樹脂;ポリフェニレンオキシド系樹脂、及びこれらの混合物、共重合物等を挙げることができる。これらの樹脂のうち、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロースエステル系樹脂及び(メタ)アクリル酸系樹脂のいずれか又はこれらの混合物を用いることが好ましい。なお、上記「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸及びメタクリル酸の少なくとも1種」を意味する。
保護層は、樹脂材料を1種類又は2種以上を混合した単層であってもよく、2層以上の多層構造を有していてもよい。多層構造を有する場合、各層をなす樹脂は互いに同じであってもよく異なっていてもよい。保護層が樹脂材料で形成されたフィルムである場合、保護層には、任意の添加剤が添加されていてもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、可塑剤、離型剤、着色防止剤、難燃剤、核剤、帯電防止剤、顔料、及び着色剤等が挙げられる。
ポリビニルアルコール樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向した形の偏光層の厚みは、20μm以下が好ましく、10μm以下がさらに好ましい。
本発明の円偏光板が有する偏光機能層は、偏光層の片面にのみ保護層を貼合したもの(以下、「片保護偏光板」という)が特に好ましい。上述のように、第1液晶層及び第2液晶層は重合性液晶化合物から形成されるものであり、極めて薄膜のものである。直線偏光板が片保護偏光板であると、その厚みは薄いものであるので、結果として、本発明の円偏光板の厚みを薄くできる。そのため、例えば、本発明の円偏光板を備えた有機EL表示装置が、折曲げや巻回し等が可能なフレキシブル有機EL表示装置である場合に、折曲げや巻回し等に影響を及ぼしにくく、極めて有利である。片保護偏光板における保護層の厚みは、偏光層自体の厚みに応じて最適化できるが、本発明の円偏光板の良好なフレキシブル性を確保するためには、その厚みは50μm以下が好ましく、30μm以下がさらに好ましい。
上記の片保護偏光版は、例えば、特開2016−122025号公報等に開示されているものを用いることができる。
また、本発明の円偏光板が有する偏光機能層に含まれる偏光層は、上記したように、重合性液晶化合物に二色性色素を配向させ、重合性液晶化合物を重合させた硬化膜であってもよい。この場合の偏光層は、通常、基材層、又はこの上に設けられた配向層上に、重合性液晶化合物及び二色性色素を含む組成物を塗工して乾燥し、紫外線等の活性エネルギー線照射により、塗工膜に含まれる重合性液晶化合物を重合させて硬化させることで得ることができる。このようにして得られた基材と偏光層(硬化膜)との積層体は、片保護偏光板として用いることができる。
上記の硬化膜を形成するための基材層の厚みは特に限定されないが、一般には強度や取扱い性等の作業性の点から1〜300μmであることが好ましく、10〜200μmであることがより好ましく、30〜120μmであることがさらに好ましい。
(第1基材層及び第2基材層)
第1基材層及び第2基材層(以下、両者をまとめて「基材層」ということがある。)は、樹脂材料で形成されたフィルムであることが好ましい。この樹脂材料も、上記の偏光板の保護フィルムを形成する材料と同じく、例えば、透明性、機械的強度、熱安定性、延伸性等に優れる樹脂材料が用いられる。樹脂材料の典型例及び好適例は、偏光板の保護層として例示した樹脂材料を用いることができる。
基材層は、樹脂材料を1種類又は2種以上を混合した単層であってもよく、2層以上の多層構造を有していてもよい。多層構造を有する場合、各層をなす樹脂材料は互いに同じであってもよく異なっていてもよい。基材層が樹脂材料で形成されたフィルムである場合、基材層には、任意の添加剤が添加されていてもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、可塑剤、離型剤、着色防止剤、難燃剤、核剤、帯電防止剤、顔料、及び着色剤等が挙げられる。
液晶層を形成するための基材層の厚みは特に限定されないが、一般には強度や取扱い性等の作業性の点から1〜300μmであることが好ましく、10〜200μmであることがより好ましく、30〜120μmであることがさらに好ましい。
(第1配向層及び第2配向層)
円偏光板が含んでいてもよい第1配向層及び第2配向層(以下、両者をまとめて「配向層」ということがある。)は、その上に形成される液晶層に含まれる重合性液晶化合物を所望の方向に液晶配向させる、配向規制力を有する。配向層としては、配向性ポリマーで形成された配向性ポリマー層、光配向ポリマーで形成された光配向性ポリマー層、層表面に凹凸パターンや複数のグルブ(溝)を有するグルブ配向層を挙げることができる。配向層の厚みは、通常10〜500nmであり、10〜200nmであることが好ましい。
配向性ポリマー層は、配向性ポリマーを溶剤に溶解した組成物を基材層に塗布して溶剤を除去し、必要に応じてラビング処理をして形成することができる。この場合、配向規制力は、配向性ポリマーで形成された配向性ポリマー層では、配向性ポリマーの表面状態やラビング条件によって任意に調整することが可能である。
光配向性ポリマー層は、光反応性基を有するポリマー又はモノマーと溶剤とを含む組成物を基材層に塗布し、偏光を照射することによって形成することができる。この場合、配向規制力は、光配向性ポリマー層では、光配向性ポリマーに対する偏光照射条件等によって任意に調整することが可能である。
グルブ配向層は、例えば感光性ポリイミド膜表面にパターン形状のスリットを有する露光用マスクを介して露光、現像等を行って凹凸パターンを形成する方法、表面に溝を有する板状の原盤に、活性エネルギー線硬化性樹脂の未硬化の層を形成し、この層を基材層に転写して硬化する方法、基材層に活性エネルギー線硬化性樹脂の未硬化の層を形成し、この層に、凹凸を有するロール状の原盤を押し当てる等により凹凸を形成して硬化させる方法等によって形成することができる。
(第1液晶層及び第2液晶層)
第1液晶層及び第2液晶層(以下、両者をまとめて「液晶層」ということがある。)は、いずれも重合性液晶化合物を用いて形成したものであり、この重合性液晶化合物は公知のものを使用できる。重合性液晶化合物の種類は特に限定されず、棒状液晶化合物、円盤状液晶化合物、及びこれらの混合物を用いることができる。ここで、逆波長分散性の1/4波長板を形成するための重合性液晶化合物は棒状液晶化合物、例えば、特開2011−207765号公報に記載の重合性液晶化合物が好ましい。このような重合性液晶化合物を用いる場合には、重合性液晶化合物と溶剤、必要に応じて各種添加剤を含む液晶層形成用組成物を、配向層上に塗布して塗膜を形成し、この塗膜を硬化させることによって、液晶硬化層である液晶層を形成することができる。あるいは、基材層上に液晶層形成用組成物を塗布して塗膜を形成し、この塗膜を基材層とともに延伸することによって液晶層を形成してもよい。液晶層は、位相差層であってもよい。
液晶層形成用組成物は、上記した重合性液晶化合物及び溶剤の他に、重合開始剤、反応性添加剤、レベリング剤、重合禁止剤等を含んでいてもよい。重合性液晶化合物、溶剤、重合開始剤、反応性添加剤、レベリング剤、重合禁止剤等は、公知のものを適宜用いることができる。液晶層形成用組成物及び液晶層に含まれていてもよいレベリング剤としては、例えば、有機変性シリコーンオイルを主成分とするレベリング剤、ポリアクリレート化合物を主成分とするレベリング剤、パーフルオロアルキル等のフッ素原子含有化合物を主成分とするレベリング剤等を挙げることができる。ここで主成分とは、レベリング剤に含まれる全成分のうち、最も配合量が多い成分をいう。レベリング剤としては、上記のうち、ポリアクリレート化合物を主成分とするレベリング剤、パーフルオロアルキル等のフッ素原子含有化合物を主成分とするレベリング剤を用いることが好ましい。液晶層形成用組成物におけるレベリング剤の含有量は、重合性液晶化合物100質量部に対して、0.01〜5質量部が好ましく、0.1質量部〜3質量部であることが好ましい。
上述のとおり、本発明の円偏光板においては、第1液晶層はレベリング剤を含むと好ましいため、第1液晶層を形成するための液晶層形成用組成物は、レベリング剤を含むものが好ましい。
(接着層)
接着層は、第1液晶層と第2液晶層との間に設けられ、これら2つの液晶層を貼り合わせるために用いられる接着層である。接着層は、第1液晶層及び第2液晶層に直接接していてもよいが、第1液晶層上に設けられた第1配向層や第2液晶層上に設けられた第2配向層に直接接していてもよい。
接着層は、接着剤、粘着剤及びこれらの組み合わせによって形成することができ、通常1層であるが、2層以上であってもよい。接着層が2層以上の層からなる場合、各層は互いに同じ材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。
接着剤としては、例えば、水系接着剤、活性エネルギー線硬化型接着剤、粘着剤等のうち1又は2種以上を組み合せて形成することができる。水系接着剤としては、例えばポリビニルアルコール系樹脂水溶液、水系二液型ウレタン系エマルジョン接着剤等を挙げることができる。活性エネルギー線硬化型接着剤としては、紫外線等の活性エネルギー線を照射することによって硬化する接着剤であり、例えば重合性化合物及び光重合性開始剤を含むもの、光反応性樹脂を含むもの、バインダー樹脂及び光反応性架橋剤を含むもの等を挙げることができる。上記重合性化合物としては、光硬化性エポキシ系モノマー、光硬化性アクリル系モノマー、光硬化性ウレタン系モノマー等の光重合性モノマーや、これらモノマーに由来するオリゴマー等を挙げることができる。上記光重合開始剤としては、紫外線等の活性エネルギー線を照射して中性ラジカル、アニオンラジカル、カチオンラジカルといった活性種を発生する物質を含むものを挙げることができる。
粘着剤としては、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂等をベースポリマーとし、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物等の架橋剤を加えた組成物を挙げることができる。
接着層は、活性エネルギー線硬化型接着剤を用いて形成されることが好ましく、特に、紫外線硬化性のエポキシ系モノマー及び光カチオン重合開始剤を含む接着剤を用いて形成されることが好ましい。
接着層が形成される層の表面に対して、必要に応じてコロナ処理、プラズマ処理、火炎処理等の表面処理を行ってもよい。
接着層は接着剤硬化層であることが好ましい。この場合、接着組成物層は接着剤を用いて形成された層であり、接着剤は、紫外線硬化性接着剤等の活性エネルギー線硬化型接着剤であることが好ましい。接着層が接着剤硬化層であることにより、円偏光板をフレキシブル有機EL表示装置に適用した場合等において、フレキシブル有機EL表示装置の折曲げや巻回しに伴い、円偏光板が折曲げられたり巻回されたりしたときにも、第1液晶層と第2液晶層との間にシワが生じることを抑制しやすい。
以上、接着層を形成する接着剤及び粘着剤について説明したが、本発明の円偏光板において、第1液晶層と第2液晶層とを貼合するための接着層は、接着剤を用いて形成した接着剤硬化層であることが好ましい。
(偏光板用接着層)
偏光板用接着層は、接着剤、粘着剤及びこれらの組み合わせによって形成することができ、通常1層であるが、2層以上であってもよい。偏光板用接着層が2層以上の層からなる場合、各層は互いに同じ材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。偏光板用接着層を形成するための接着剤及び粘着剤としては、上記接着層に用いられる接着剤及び粘着剤と同様のものが挙げられる。偏光板用接着層が形成される層の表面に対して、必要に応じてコロナ処理、プラズマ処理、火炎処理等の表面処理を行ってもよい。
(光学素子用接着組成物層)
光学素子用接着組成物層は、接着剤、粘着剤及びこれらの組み合わせによって形成することができ、通常1層であるが、2層以上であってもよい。光学素子用接着組成物層が2層以上の層からなる場合、各層は互いに同じ材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。光学素子用接着組成物層をなす接着剤及び粘着剤としては、上記接着層に用いられる接着剤及び粘着剤と同様のものが挙げられる。光学素子用接着組成物層は、粘着剤を用いて形成することが好ましい。光学素子用接着組成物層が形成される層の表面に対して、必要に応じてコロナ処理、プラズマ処理、火炎処理等の表面処理を行ってもよい。光学素子用接着組成物層は、粘着剤を用いて形成した粘着剤層であることが好ましい。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。実施例中の「%」及び「部」は、特記しない限り、質量%及び質量部である。
[接着組成物の準備]
下記に示すカチオン硬化性成分a1〜a3及びカチオン重合開始剤を混合した後、下記に示すカチオン重合開始剤及び増感剤をさらに混合し、脱泡して、光硬化型の接着組成物を調製した。なお、下記の配合量は固形分量に基づく。
・カチオン硬化性成分a1(70部):
3',4'−エポキシシクロヘキシルメチル 3',4'−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(商品名:CEL2021P、株式会社ダイセル製)
・カチオン硬化性成分a2(20部):
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(商品名:EX−211、ナガセケムテックス株式会社製)
・カチオン硬化性成分a3(10部):
2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(商品名:EX−121、ナガセケムテックス株式会社製)
・カチオン重合開始剤(2.25部(固形分量)):
商品名:CPI−100(サンアプロ株式会社製)の50%プロピレンカーボネート溶液
・増感剤(2部):
1,4−ジエトキシナフタレン
〔比較例1〕
(光配向層形成用組成物の調製)
下記の成分を混合し、得られた混合物を温度80℃で1時間攪拌することにより、光配向層形成用組成物を得た。
・光配向性材料(5部):
Figure 0006662992

・溶剤(95部):シクロペンタノン
(液晶層形成用組成物(A)の調製)
下記の成分を混合し、得られた混合物を80℃で1時間攪拌することにより、液晶層形成用組成物(A)を得た。重合性液晶化合物A1は、特開2011−207765号公報に記載の化合物(A11−1)の合成方法で合成することができる。重合性液晶化合物A2は、特開2010−31223号公報に記載の化合物(x−1)の合成方法で合成することができる。
・重合性液晶化合物A1(80部):
Figure 0006662992

・重合性液晶化合物A2(20部):
Figure 0006662992

・重合開始剤(6部):
2−ジメチルアミノ−2−ベンジル−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン(イルガキュア369;チバスペシャルティケミカルズ社製)
・レベリング剤(0.1部):
ポリアクリレート化合物(BYK−361N;BYK−Chemie社製)
・溶剤(400部):シクロペンタノン
(偏光板の製造)
例えば、特開2016−122025号公報の実施例に記載の方法にしたがって、片面に保護フィルムが貼合された偏光板(片保護偏光板)を製造する。
(基材層付き第1液晶層(1)の製造)
厚み100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを基材層として用い、このPETフィルムにコロナ処理装置(AGF−B10、春日電機株式会社製)を用いて出力0.3kW、処理速度3m/分の条件で1回処理した。コロナ処理を施した表面に、光配向層形成用組成物をバーコーターを用いて塗布し、80℃で1分間乾燥し、偏光UV照射装置(SPOT CURE SP−7;ウシオ電機株式会社製)を用いて、100mJ/cmの積算光量で偏光UV露光を実施して、光配向層を得た。得られた光配向層の厚みをレーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)で測定したところ、100nmであった。
続いて、光配向層上に液晶層形成用組成物(A)を、バーコーターを用いて塗布し、120℃で1分間乾燥した後、高圧水銀ランプ(ユニキュアVB―15201BY−A、ウシオ電機株式会社製)を用いて、紫外線を照射(窒素雰囲気下、波長:365nm、波長365nmにおける積算光量:1000mJ/cm)することにより、位相差層としての液晶層を形成して、基材層付き第1液晶層(1)を得た。液晶層の厚みは2μmであった。
得られた基材層付き第1液晶層(1)について、液晶層の基材層とは反対側に上記した接着組成物を塗布して塗布面を目視で観察したところ、ハジキが見られた。
このように、ハジキがみられた接着層(第1液晶層(1)上の接着組成物)を介して、片保護偏光板を貼り合わせれば、得られる円偏光板は、このハジキに基づく、外観異常が観察されると考えられる。
〔実施例1〕
比較例1と同様の手順で基材層付き第1液晶層(1)を得た。得られた基材層付き第1液晶層(1)の液晶層側を、厚み5μmのシート状粘着剤〔リンテック株式会社製「NCF #L2」〕を介してガラス基板〔コーニング社製の無アルカリガラス「イーグルXG」、厚み0.2mm〕に貼合した後、基材層を剥離してガラス基板付き液晶層を得た。基材層のみが剥離され、光配向層は剥離されずに残った。ガラス基板付き液晶層における液晶層の基材層の剥離側に、上記した接着組成物を塗布して塗布面を目視で観察したところ、比較例1で観察した基材層付き第1液晶層(1)の液晶層側に接着組成物を塗布した塗布面よりもハジキが少なかった。
このように、ハジキが少ない接着層(第1液晶層(1)上の接着組成物)を介して、片保護偏光板を貼り合わせれば、得られる円偏光板は、外観に優れたものとなると考えられる。
実施例1及び比較例1の結果から、基材層付き第1液晶層(1)から基材層を剥離して露出する表面は、ハジキが少ないことから、接着組成物に対する親和性が高く、接着組成物層を形成した際に優れた密着力を有すると考えられる。
〔比較例2〕
(配向層形成用組成物の調製)
市販の配向性ポリマーであるサンエバーSE−610(日産化学工業株式会社製)に2−ブトキシエタノールを加えて配向層形成用組成物を得た。得られた配向層形成用組成物は、当該組成物の全量に対する固形分の含有割合が1%であり、当該組成物の全量に対する溶剤の含有割合が99%であった。サンエバーSE−610の固形分量は、納品仕様書に記載された濃度から換算した。
(液晶層形成用組成物(B)の調製)
下記の成分を混合し、得られた混合物を80℃で1時間攪拌した後、室温まで冷却して液晶層形成用組成物(B)を得た。
・重合性液晶化合物LC242(BASF社製)(19.2%):
Figure 0006662992

・重合開始剤(0.5%):
イルガキュア(登録商標)907(BASFジャパン社製)
・レベリング剤(0.1%):
BYK361N(ビックケミージャパン製)
・反応添加剤(1.1%):
Laromer(登録商標)LR−9000(BASFジャパン社製)
・溶剤(79.1%):プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタート
厚み38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを、コロナ処理装置(AGF−B10、春日電機株式会社製)を用いて出力0.3kW、処理速度3m/分の条件で1回処理した。コロナ処理を施した表面に、配向層形成用組成物をバーコーターを用いて塗布し、90℃で1分間乾燥し、配向層を得た。得られた配向層の厚みをレーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)で測定したところ、34nmであった。
続いて、配向層上に液晶層形成用組成物(B)を、バーコーターを用いて塗布し、90℃で1分間乾燥した後、高圧水銀ランプ(ユニキュアVB―15201BY−A、ウシオ電機株式会社製)を用いて、紫外線を照射(窒素雰囲気下、波長:365nm、波長365nmにおける積算光量:1000mJ/cm)することにより、位相差層としての液晶層を形成して、基材層付き第1液晶層(2)を得た。液晶層の厚みは1μmであった。
得られた基材層付き第1液晶層(2)について、液晶層の基材層とは反対側に上記した接着組成物を塗布して塗布面を目視で観察したところ、ハジキが見られた。
このように、ハジキがみられた接着層(第1液晶層(2)上の接着組成物)を介して、片保護偏光板を貼り合わせれば、得られる円偏光板は、このハジキに基づく、外観異常が観察されると考えられる。
〔実施例2〕
比較例2と同様の手順で基材層付き第1液晶層(2)を得た。得られた基材層付き第1液晶層(2)の液晶層側を、厚み5μmのシート状粘着剤〔リンテック株式会社製「NCF #L2」〕を介してガラス基板〔コーニング社製の無アルカリガラス「イーグルXG」、厚み0.2mm〕に貼合した後、基材層を剥離してガラス基板付き液晶層を得た。基材層の剥離とともに配向層も剥離された。ガラス基板付き液晶層における液晶層の基材層の剥離側に、上記した接着組成物を塗布した塗布面を目視で観察したところ、比較例2で観察した基材層付き第1液晶層(2)の液晶層側に接着組成物を塗布した塗布面よりもハジキが少なかった。
このように、ハジキが少ない接着層(第1液晶層(2)上の接着組成物)を介して、片保護偏光板を貼り合わせれば、得られる円偏光板は、外観に優れたものとなると考えられる。
実施例2及び比較例2の結果から、基材層付き第1液晶層(2)から基材層を剥離して露出する表面は、ハジキが少ないことから、接着組成物に対する親和性が高く、接着組成物層を形成した際に優れた密着力を有すると考えられる。
10 基材層付き第1液晶層、11 第1基材層、12 第1液晶層、20 基材層付き第2液晶層、21 第2基材層、22 第2液晶層、30 接着層、30a 接着組成物層、31 偏光板用接着層(偏光機能層用接着層)、31a 偏光板用接着組成物層(偏光機能層用接着組成物層)、34 接着層、35 光学素子用接着組成物層、36 偏光板用接着層(偏光機能層用接着層)、36a 偏光板用接着組成物層(偏光機能層用接着組成物層)、41 基材層付き液晶層含有層(第2の基材層付き液晶層含有層)、42 液晶層含有層、43 組成物層付き液晶層含有層(第2の組成物層付き液晶層含有層)、46 基材層付き液晶層含有層(第1の基材層付き液晶層含有層)、47 液晶層含有層、48 組成物層付き液晶層含有層(第1の組成物層付き液晶層含有層)、51 基材層付き円偏光板(円偏光板)、52 円偏光板、53 接着組成物層付き円偏光板(円偏光板)、56 基材層付き円偏光板(円偏光板)、57 円偏光板、58 接着組成物層付き円偏光板(円偏光板)、60 偏光板(偏光機能層)、61 組成物層付き偏光板(組成物層付き偏光機能層)、W 幅方向。

Claims (10)

  1. 直線偏光層を少なくとも含む偏光機能層、偏光機能層用接着層、第1液晶層、接着層、及び第2液晶層をこの順に含む円偏光板の製造方法であって、
    第1基材層及び前記第1液晶層を有する基材層付き第1液晶層の前記第1液晶層側と、第2基材層及び前記第2液晶層を有する基材層付き第2液晶層の第2液晶層側とを、前記接着層を介して対向するように積層することにより、第1基材層、前記第1液晶層、前記接着層、前記第2液晶層、及び前記第2基材層を、この順に有する第1の基材層付き液晶層含有層を準備する工程と、
    前記第1の基材層付き液晶層含有層から前記第1基材層を剥離して前記第1液晶層の前記第1基材層側に露出面を形成する工程と、
    前記露出面に前記偏光機能層用接着層を形成するための偏光機能層用接着組成物層が設けられた第1の組成物層付き液晶層含有層を得る工程と、
    前記第1の組成物層付き液晶層含有層の前記偏光機能層用接着組成物層に、前記偏光機能層を貼合する工程と、を含み、
    前記偏光機能層用接着層は、水系接着剤又は活性エネルギー線硬化型接着剤によって形成された層であり、
    前記第1液晶層は、レベリング剤を含むものであって、且つ、前記第1基材層上で重合性液晶化合物を重合して得られたものであり、
    前記第2液晶層は、前記第2基材層上で重合性液晶化合物を重合して得られたものであり、
    前記第1液晶層及び前記第2液晶層は、下記[a]又は[b]:
    [a]前記第1液晶層が1/2波長板であり、前記第2液晶層が1/4波長板である、
    [b]前記第1液晶層及び前記第2液晶層のうちの一方が逆波長分散性の1/4波長板であり、他方がポジティブCプレートである、
    の関係を満たす、円偏光板の製造方法。
  2. 前記基材層付き第1液晶層は、前記第1液晶層と前記第1基材層との間に第1配向層を含み、
    前記露出面を形成する工程は、前記第1基材層とともに前記第1配向層を剥離する、請求項1に記載の円偏光板の製造方法。
  3. 前記基材層付き第1液晶層は、前記第1液晶層と前記第1基材層との間に第1配向層を含み、
    前記第1の組成物層付き液晶層含有層は、前記第1液晶層と前記偏光機能層用接着組成物層との間に前記第1配向層を有する、請求項1に記載の円偏光板の製造方法。
  4. 前記接着層は、接着剤硬化層又は粘着剤層である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の円偏光板の製造方法。
  5. 前記接着層は、接着剤硬化層であり、
    前記接着層を形成するための接着組成物層は、活性エネルギー線硬化型接着剤を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の円偏光板の製造方法。
  6. 前記第1液晶層が1/2波長板であり、前記第2液晶層が1/4波長板である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の円偏光板の製造方法。
  7. 前記第1液晶層が逆波長分散性の1/4波長板であり、前記第2液晶層がポジティブCプレートである、請求項1〜のいずれか1項に記載の円偏光板の製造方法。
  8. 前記偏光機能層用接着層は、接着剤硬化層である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の円偏光板の製造方法。
  9. 前記貼合する工程の後に、前記第2基材層を剥離する工程を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の円偏光板の製造方法。
  10. 前記偏光機能層は、前記直線偏光層の少なくとも一方の面に保護層を含む偏光板である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の円偏光板の製造方法。
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