JP6773494B2 - 搬送装置および搬送方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、搬送装置および搬送方法に関する。
近年の物流分野では、作業自動化のニーズが高まりつつある。そのため、パレットから荷物を取り出す搬送装置などが提案されている。
そして、上記のような搬送装置は、搬送効率の向上が望まれている。
特開平10−279012号公報
本発明が解決しようとする課題は、搬送効率の向上を図ることができる搬送装置および搬送方法を提供することである。
実施形態の搬送装置は、コンベアと、規制部材と、規制部材駆動機構とを持つ。前記コンベアは、第1方向に物品を搬送するとともに、前記第1方向とは交差する上下方向である第2方向に移動可能である。前記規制部材は、前記第1方向における前記コンベアの下流側端部に対応して配置されている。前記規制部材駆動機構は、物品送り先に設けられた第1アームと、前記コンベアに設けられた第2アームと、前記第2アームの動きと前記規制部材の動きとを連動させる連動機構とを有し、前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が予め設定された範囲外にある場合に前記規制部材を前記物品の移動を規制する規制位置に位置させ、前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に前記第1アームと前記第2アームとが接触して前記第1アームによって前記第2アームが駆動され、前記規制部材を前記物品の移動を許容する解放位置に向けて移動させる。前記第2アームは、前記物品送り先に対して前記コンベアが下方から近付いて前記第1アームと前記第2アームとが接触する場合と、前記物品送り先に対して前記コンベアが上方から近付いて前記第1アームと前記第2アームとが接触する場合との両方において、前記第1アームと接触して前記第1アームから離れる方向に移動または回転することで、前記連動機構を動作させるとともに、前記物品送り先に対して前記コンベアが近付いてきた側とは反対側に前記コンベアが移動することを許容する。
第1の実施形態の搬送装置を示す側面図。 第1の実施形態の搬送装置の一部を拡大して示す図。 第1の実施形態の搬送装置の搬送動作の流れの一例を示す側面図。 第1の実施形態の第1変形例の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。 第1の実施形態の第2変形例の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。 第1の実施形態の第3変形例の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。 第1の実施形態の第4変形例の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。 第2の実施形態の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。 第3の実施形態の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。 第4の実施形態の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。 第4の実施形態の第1変形例の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。 第4の実施形態の第2変形例の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。 実施形態の変形例の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。 実施形態の別の変形例の搬送装置の一部を拡大して示す側面図。
以下、実施形態の搬送装置および搬送方法を、図面を参照して説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1から図3を参照して、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の搬送装置1を示す側面図である。
図1に示すように、搬送装置1は、例えば自動荷下ろし装置である。搬送装置1は、物品搬送元(荷下ろし元、第1載置部)S1に置かれた物品(荷物、搬送対象物)Mを取り出し、物品搬送先(物品投入先、第2載置部)S2に移動させる。搬送装置1は、「荷役装置」と称されてもよい。ただし、搬送装置1が搬送する物品Mは、荷物(例えば梱包された荷物)に限定されず、製造ラインにおける部品などでもよい。本実施形態の搬送装置1および搬送方法は、物流の自動投入装置や工場の物品供給装置などにも幅広く適用可能である。
本実施形態では、物品搬送元S1の一例は、ボックスパレットである。一方で、物品搬送先S2の一例は、ベルトコンベアである。このため以下では、説明の便宜上、物品搬送元S1を「ボックスパレットS1」と称し、物品搬送先S2を「搬送コンベアS2」と称する場合がある。ただし、物品搬送元S1および物品搬送先S2の各々は、上記例に限らず、例えば、ベルトコンベア、台車、パレット、作業台などのいずれかでもよい。
ここで、説明の便宜上、+X方向、−X方向、+Y方向、−Y方向、+Z方向、および−Z方向について定義する。+X方向、−X方向、+Y方向、および−Y方向は、例えば略水平面に沿う方向である。+X方向は、搬送装置1から物品搬送先S2に向かう方向である。+X方向は、「搬送方向」と称されてもよい。−X方向は、+X方向の反対方向である。+Y方向および−Y方向は、+X方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)であり、例えば物品Mの幅方向である。−Y方向は、+Y方向の反対方向である。+Z方向および−Z方向は、+X方向および+Y方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)である。+Z方向は、例えば略鉛直上向きの方向である。−Z方向は、+Z方向の反対方向であり、例えば略鉛直下向きの方向である。なお以下では、+Z方向と−Z方向とを特に区別しない場合には、単にZ方向と称する。
また以下の説明における「上流」および「下流」とは、物品Mの搬送方向(+X方向)における「上流」および「下流」を意味する。
図1に示すように、搬送装置1は、基台11、保持部12、保持部移動機構13、第1コンベア14、第1コンベア移動機構14A、第2コンベア15、第2コンベア移動機構15A、第1規制機構16、第2規制機構17、物品検出部18、および制御部19を有する。
基台(本体フレーム)11は、例えば床面に設置される。基台11は、+Z方向に沿って延びた複数の支柱11a,11b、11cを有する。複数の支柱11a,11b,11cは、一対の第1支柱11a、一対の第2支柱11b、および一対の第3支柱11cを含む。一対の第1支柱11aは、保持部移動機構13を支持している。一対の第2支柱11bは、第1コンベア14を支持している。一対の第3支柱11cは、第2コンベア15を支持している。なお、基台11の構成は、上記例に限定されない。
保持部(把持機構、ハンド装置)12は、物品Mを保持可能なエンドエフェクタである。保持部12の一例は、真空ポンプに連結された複数の吸着パッド12aと、吸着パッド12aの吸引動作を制御する電磁弁とを有する。保持部12は、物品Mに接した吸着パッド12aが真空吸引されることで、物品Mを保持する(把持する)。なお、保持部12は、吸引に限らず、物品Mを挟持することやその他の方法で物品Mを保持する保持部でもよい。なお本願で言う「把持」とは、「物品を持つ」という広い意味で用いられるものであり、「握り持つ」のような意味に限定されるものではない。
保持部移動機構(位置決め機構、アーム装置)13は、例えば直交ロボットアームであり、多関節アーム機構の一例である。保持部移動機構13は、例えば、第1部材13a、第2部材13b、および第3部材13cを含む。第1部材13aは、基台11の第1支柱11aに設けられたガイドに案内されて、+Z方向および−Z方向に移動可能(昇降可能)である。第2部材13bは、第1部材13aに支持および案内されて、+Y方向および−Y方向に移動可能である。第3部材13cは、第2部材13bに支持および案内されて、+X方向および−X方向に移動可能である。保持部移動機構13の先端部には、上述の保持部12が取り付けられている。これにより、保持部移動機構13は、3次元の所望の位置に、保持部12を移動させることができる。なお、保持部移動機構13の構成は、上記例に限定されない。保持部移動機構13は、例えば物品Mの傾斜積みに対応できるように、保持部12の姿勢を回転させる姿勢回転軸を有してもよい。
上述の保持部12は、保持部移動機構13によってボックスパレットS1に向けて移動され、ボックスパレットS1に置かれた物品Mを保持する。また、保持部12は、保持部移動機構13によって移動されることで、保持部12によって保持された物品Mを第1コンベア14まで運ぶ。保持部12は、物品Mを第1コンベア14に移動させた状態で、物品Mに対する保持を解除する。これにより、保持部12は、ボックスパレットS1に置かれた物品Mを第1コンベア14に移動させる。
搬送装置1は、例えば、第1コンベア14の上面14aから一定距離上方に配置されたエリアセンサを有する。エリアセンサは、第1コンベア14の上面14aに対する物品Mの接近を検知する。これにより、搬送装置1は、保持部12に保持された物品Mを第1コンベア14の上面14a付近まで衝突させることなく下降させたうえで、安全に荷下ろしすることが可能である。なお、搬送装置1は、エリアセンサに代えて、光学カメラや接触センサなど、他のセンサを利用して第1コンベア14の上面14aに対する物品Mの接近または接触を検知してもよい。
第1コンベア14は、+X方向において、ボックスパレットS1と、搬送コンベアS2との間に位置する。第1コンベア14は、例えばベルトコンベアである。第1コンベア14は、搬送コンベアS2に向けて移動する上面(搬送面、ベルト面)14aを有する。第1コンベア14は、保持部12によって運ばれた物品Mを受け取り、+X方向に物品Mを搬送する。+X方向は、「第1方向」の一例である。
本実施形態の第1コンベア14は、+Z方向および−Z方向に移動可能(昇降可能)なリフトコンベアである。第1コンベア14は、例えば、基台11の第2支柱11bに設けられたガイドに案内されるとともに、モータおよびボールねじなどを含む第1コンベア移動機構14Aによって駆動されて+Z方向および−Z方向に移動する。+Z方向および−Z方向の各々は、「第2方向」の一例である。+Z方向および−Z方向の各々は、第1コンベア14の上面14aとは交差する方向(例えば略直交する方向)である。第1コンベア14は、保持部12とは独立して、+Z方向および−Z方向に移動可能である。第1コンベア14は、例えばボックスパレットS1における物品Mの積載高さ(保持部12による物品Mの取り出し高さ)に応じてZ方向の所望の位置に移動される。なお本願で言う「第2方向に移動可能」とは、第1コンベア14が第2方向に対して斜めに移動することなども含む。なおこの定義は、第2コンベア15についても同様である。なお、第1コンベア14は、+Z方向および−Z方向に加えて、+X方向、−X方向、+Y方向、および−Y方向などにも移動可能でもよい。
第2コンベア15は、+X方向において、第1コンベア14と、搬送コンベアS2との間に位置する。第2コンベア15は、例えばベルトコンベアである。第2コンベア15は、搬送コンベアS2に向けて移動する上面(搬送面、ベルト面)15aを有する。第2コンベア15は、第1コンベア14によって搬送された物品Mを第1コンベア14から受け取り、+X方向に物品Mを搬送する。そして、第2コンベア15は、この第2コンベア15によって搬送された物品Mを、搬送コンベアS2に送る。
本実施形態の第2コンベア15は、+Z方向および−Z方向に移動可能(昇降可能)なリフトコンベアである。第2コンベア15は、例えば、基台11の第3支柱11cに設けられたガイドに案内されるとともに、モータおよびボールねじなどを含む第2コンベア移動機構15Aによって駆動されて+Z方向および−Z方向に移動する。+Z方向および−Z方向の各々は、第2コンベア15の上面15aとは交差する方向(例えば略直交する方向)である。第2コンベア15は、保持部12および第1コンベア14とは独立して、+Z方向および−Z方向に移動可能である。例えば、第2コンベア15は、第2コンベア15の上面15aの高さを第1コンベア14の上面14aの高さに合わせるようにZ方向の所望の位置に移動される。第2コンベア15は、第2コンベア15の上面15aと第1コンベア14の上面14aとが略同じ高さに位置することで、第1コンベア14から物品Mを受け取る。また、第2コンベア15は、第2コンベア15の上面15aの高さを搬送コンベアS2の上面(搬送面、ベルト面)S2aの高さに合わせるようにZ方向の所望の位置に移動される。第2コンベア15は、第2コンベア15の上面15aと搬送コンベアS2の上面S2aとが略同じ高さに位置することで、搬送コンベアS2に物品Mを送る。なお、第2コンベア15は、+Z方向および−Z方向に加えて、+X方向、−X方向、+Y方向、および−Y方向などにも移動可能でもよい。
なお、第1コンベア14、第2コンベア15、および搬送コンベアS2の各々は、ベルトコンベアに限られない。第1コンベア14、第2コンベア15、および搬送コンベアS2の各々は、能動的に回転される複数のローラによって形成されるローラコンベアでもよい。この場合、本願で言う上面(搬送面)14a,15a,S2aは、複数のローラの上端部の頂点を結ぶ仮想面を意味する。
第1規制機構16は、第1コンベア14と第2コンベア15との間に設けられている。第1規制機構16は、第1コンベア14から第2コンベア15に移る物品Mの移動を規制する。一方で、第2規制機構17は、第2コンベア15と搬送コンベアS2との間に設けられている。第2規制機構17は、第2コンベア15から搬送コンベアS2に移る物品Mの移動を規制する。なお、第1規制機構16および第2規制機構17については、詳しく後述する。
物品検出部(物品認識装置)18は、ボックスパレットS1における物品Mの位置に関する情報を取得する。物品検出部18は、「情報取得部」の一例である。物品検出部18は、例えば、3次元センサを含む認識装置である。
本実施形態では、物品検出部18は、第1センサ18aと、第2センサ18bとを含む。第1センサ18aおよび第2センサ18bの各々は、例えば3次元距離画像センサである。第1センサ18aは、ボックスパレットS1の正面に設けられ、ボックスパレットS1を正面から見た場合のカメラ画像情報および奥行き情報を取得する。第2センサ18bは、ボックスパレットS1の上方に設けられ、ボックスパレットS1を上方から見た場合のカメラ画像情報および奥行き情報を取得する。物品検出部18は、第1センサ18aおよび第2センサ18bが取得する情報に基づき、ボックスパレットS1に置かれた物品Mの位置や形状、天面の高さなどを検出する。
なお、第1センサ18aおよび第2センサ18bの種類や配置は、上記例に限定されない。センサは、位置が固定されていてもよく、位置が変更可能であってもよい。例えば、センサは、全ての物品Mが画角内に収まらない場合にセンサ自体が移動してもよい。
また、物品検出部18は、上記例に限らない。物品検出部18は、ボックスパレットS1に物品Mが積み込まれる際のカメラ映像や、物品Mに取り付けられたICタグに格納された情報、またはボックスパレットS1に物品Mを積み込む際のロボットの軌跡情報などから物品Mの位置や形状、天面の高さなどの情報を取得する情報取得部でもよい。これら情報は、例えば、搬送装置1がアクセス可能なデータベースに格納されていてもよい。また、本願で言う「情報を取得する」とは、能動的に情報を取得する場合に限らず、受動的に情報を取得する場合も含む。
制御部(制御回路)19は、搬送装置1の全体の動作を制御する。すなわち、制御部19は、保持部12、保持部移動機構13、第1コンベア14、第1コンベア移動機構14A、第2コンベア15、第2コンベア移動機構15A、および物品検出部18の各種動作を制御する。
物品検出部18および制御部19の各々の全部または一部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサを含む回路基板によって実現される。例えば、物品検出部18および制御部19の各々の全部または一部は、回路基板のメモリに記憶されたプログラムをCPUのようなプロセッサが実行することで実現されるソフトウェア機能部である。あるいは、物品検出部18および制御部19の各々の全部または一部は、回路基板に実装されたLSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなハードウェアによって実現されてもよい。また、物品検出部18および制御部19の各々の全部または一部は、ソフトウェア機能部とハードウェアとが協働することで実現されてもよい。
次に、第1規制機構16および第2規制機構17について詳しく説明する。
なお、第1規制機構16および第2規制機構17の構成および機能は、互いに略同じである。そのため、ここでは第1規制機構16を代表して説明する。第2規制機構17に関する説明は、第1規制機構16に関する以下の説明において、「第1規制機構16」を「第2規制機構17」と読み替え、「第1コンベア14」を「第2コンベア15」と読み替え、「第1コンベア14の上面14a」を「第2コンベア15の上面15a」と読み替え、「第2コンベア15」を「搬送コンベアS2」と読み替え、「第2コンベア15の上面15a」を「搬送コンベアS2の上面S2a」と読み替えればよい。
なお、第1規制機構16について見た場合、第1コンベア14は、「コンベア」の一例である。第2コンベア15は、「物品送り先」の一例である。一方で、第2規制機構17について見た場合、第2コンベア15は、「コンベア」の一例である。搬送コンベアS2は、「物品送り先」の一例である。
図2は、搬送装置1の一部を拡大して示す図である。
図2中の(a)は、第1規制機構16の周囲を示す側面図である。図2中の(b)は、第1規制機構16の周囲を示す平面図である。
図2に示すように、第1規制機構16は、規制部材21と、規制部材駆動機構22とを有する。
まず、規制部材21について説明する。
規制部材21は、+X方向における第1コンベア14の下流側の端部に対応して配置されている。なお、本願で言う「コンベアの端部に対応して配置される」とは、コンベアの端部に面する位置に設けられることを意味する。すなわち、「コンベアの端部に対応して配置される」とは、規制部材がコンベアの端部に接する場合に加えて、規制部材とコンベアの端部との間に隙間が存在する場合も含む。本実施形態では、規制部材21は、+X方向で、第1コンベア14と第2コンベア15との間の隙間に配置され、第1コンベア14と第2コンベア15との間の隙間で上下動する。
詳しく述べると、規制部材21は、例えばZ方向に沿う板部材である。規制部材21は、規制位置(第1位置)P1と、解放位置(第2位置)P2との間で移動可能である。
規制位置P1では、規制部材21の少なくとも一部は、第1コンベア14の上面(搬送面)14aよりも上方に突出する。これにより、第1コンベア14上に載せられた物品Mは、規制部材21に当接することで、規制部材21よりも下流側に進めなくなる。これにより、規制位置P1にある規制部材21は、第1コンベア14から第2コンベア15に向かう物品Mの移動を、第1コンベア14の下流側の端部で規制する。本実施形態の規制部材21は、例えば第1コンベア14が回転を続けている状態でも、第1コンベア14によって搬送される物品Mがこの規制部材21に当接することで物品Mの移動を規制する。これにより、規制部材21は、第1コンベア14上に載せられた物品Mを、第1コンベア14上で滞留させる。
一方で、解放位置P2では、規制部材21は、第1コンベア14の上面(搬送面)14aよりも下方に降りている。これにより、第1コンベア14上に載せられた物品Mは、規制部材21に当接することなく、規制部材21よりも下流側に進むことができる。これにより、解放位置P2にある規制部材21は、第1コンベア14から第2コンベア15に向かう物品Mの移動を許容する。例えば、第1コンベア14が回転することで、第1コンベア14上に載せられた物品Mは、第1コンベア14から第2コンベア15に移動する。
ただし、規制部材21の構成は、上記例に限定されない。規制部材21は、コンベア上の物品Mの移動を規制できる部材であれば、形状や位置(規制位置P1や解放位置P2の具体的な位置)、物品Mの移動を規制/解放する具体的な動作などは特定のものに限定されない。例えば、規制部材21は、板状の部材に限らず、柵やバーのような部材でもよい。規制部材21は、鉛直方向に移動することで規制位置P1と解放位置P2との間を移動する部材に限らず、水平方向やその他の方向に移動(または回転)することで、規制位置P1と解放位置P2との間で移動する部材でもよい。解放位置P2は、規制位置P1に対して下方の位置に限らず、規制位置P1に対して上方や水平方向の横方向の位置でもよい。規制部材21は、コンベアの全幅に亘る部材に限定されず、コンベアの全幅の一部に対応して配置されてもよい。
次に、規制部材駆動機構22について説明する。
規制部材駆動機構22は、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲外にある場合に、規制部材21を規制位置P1に位置させる。一方で、規制部材駆動機構22は、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲内に入る場合に、規制部材21を解放位置P2に向けて移動させる。ここで、「第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置」とは、例えば、第2コンベア15の上面15aに対する第1コンベア14の上面14aのZ方向の位置である。このため、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置とは、例えば、第2コンベア15の上面15aと第1コンベア14の上面14aとの間のZ方向の距離(相対距離)と称されてもよい。なお、本願で言う「予め設定された範囲」とは、規制部材21を規制位置P1と解放位置P2とに切り替える境界を意味し、物品Mの種別やその他の事情に応じて任意に設定可能である。
図2に示すように、本実施形態の規制部材駆動機構22は、一対の固定アーム(作用アーム)30と、一対の可動アーム(被作用アーム)31と、一対の連動機構32とを有する。固定アーム30は、第2コンベア(物品送り先)15に設けられている。固定アーム30は、「第1アーム」の一例である。一方で、可動アーム31および連動機構32は、第1コンベア14に設けられている。可動アーム31は、「第2アーム」の一例である。
まず、固定アーム30について説明する。
一対の固定アーム30は、第2コンベア15の+Y方向および−Y方向の両側に分かれて設けられている。一対の固定アーム30の各々は、例えば、固定アーム台座41と、固定アーム本体42とを有する。
固定アーム台座41は、第2コンベア15の側面(フレーム部分)に固定されている。
固定アーム本体42は、固定アーム台座41に固定され、固定アーム台座41を介して第2コンベア15に支持されている。固定アーム本体42は、固定アーム台座41から−X方向に突出している。例えば、固定アーム本体42は、第2コンベア15の上流側端部よりも−X方向に突出している。
固定アーム本体42は、例えば、−X方向に突出した凸形状の第1接触面42sを有する。第1接触面42sは、Z方向の中央部42aと、上縁部42bと、下縁部42cとを有する。そして、第1接触面42sは、中央部42aが上縁部42bおよび下縁部42cよりも−X方向に突出した凸形状に形成されている。例えば、第1接触面42sは、上縁部42bと中央部42aとの間に第1傾斜面42dを有する。第1傾斜面42dは、上縁部42bから中央部42aに向けて進むに従い−X方向に徐々に進むように傾いている。同様に、第1接触面42sは、下縁部42cと中央部42aとの間に第2傾斜面42eを有する。第2傾斜面42eは、下縁部42cから中央部42aに向けて進むに従い−X方向に徐々に進むように傾いている。
次に、可動アーム31について説明する。
一対の可動アーム31は、第1コンベア14の+Y方向および−Y方向の両側に分かれて設けられている。可動アーム31は、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲内に入る場合に、固定アーム30と接して固定アーム30によって駆動される。一対の可動アーム31は、例えば、可動アーム台座51と、可動アーム本体52と、受動伸縮機構53とを有する。
可動アーム台座51は、第1コンベア14の側面(フレーム部分)に固定されている。
可動アーム本体52は、受動伸縮機構53によって可動アーム台座51に接続され、受動伸縮機構53および可動アーム台座51を介して第1コンベア14に支持されている。可動アーム本体52は、「可動部材」の一例である。可動アーム本体52は、受動伸縮機構53から+X方向に突出している。
可動アーム本体52は、例えば、+X方向に突出した凸形状の第2接触面52sを有する。第2接触面52sは、Z方向の中央部52aと、上縁部52bと、下縁部52cとを有する。そして、第2接触面52sは、中央部52aが上縁部52bおよび下縁部52cよりも+X方向に突出した凸形状に形成されている。例えば、第2接触面52sは、上縁部52bと中央部52aとの間に第1傾斜面52dを有する。第1傾斜面52dは、上縁部52bから中央部52aに向けて進むに従い+X方向に徐々に進むように傾いている。同様に、第2接触面52sは、下縁部52cと中央部52aとの間に第2傾斜面52eを有する。第2傾斜面52eは、下縁部52cから中央部52aに向けて進むに従い+X方向に徐々に進むように傾いている。
第2接触面52sの中央部52aの少なくとも一部は、第1接触面42sの中央部42aの少なくとも一部よりも、+X方向側に位置する。言い換えると、第2接触面52sの中央部52aの少なくとも一部と、第1接触面42sの中央部42aの少なくとも一部とは、Z方向で重なる。このため、第2接触面52sは、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲内に入る場合に、第1接触面42sと接する。なお「予め設定された範囲」の大きさは、第1接触面42sおよび第2接触面52sの形状により任意に設定可能である。
本実施形態では、第2接触面52sの第1傾斜面52dは、第1コンベア14が第2コンベア15よりも下方に位置する状態で、Z方向で第1接触面42sの第2傾斜面42eに面する。第2接触面52sの第1傾斜面52dは、第1コンベア14が第2コンベア15よりも下方に位置する状態から、第1コンベア14と第2コンベア15とが互いに近付く場合に、第1接触面42sの第2傾斜面42eに接する。
一方で、第2接触面52sの第2傾斜面52eは、第1コンベア14が第2コンベア15よりも上方に位置する状態で、Z方向で第1接触面42sの第1傾斜面42dに面する。第2接触面52sの第2傾斜面52eは、第1コンベア14が第2コンベア15よりも上方に位置する状態から、第1コンベア14と第2コンベア15とが互いに近付く場合に、第1接触面42sの第1傾斜面42dに接する。
第1接触面42sと第2接触面52sとは、第1接触面42sと第2接触面52sとが抵抗なく(すなわち滑らかに)接触を開始できるような位置関係にある。また、第1接触面42sと第2接触面52sとは、互いに接触を開始し始めてから第1接触面42sの中央部42aと第2接触面52sの中央部52aとが接触するまで滑らかに接触状態を継続することができる曲面形状を有する。
第1接触面42sの形状は、+X方向に沿う中心線に対して略対称(すなわち、上下対称)である。同様に、第2接触面52sの形状は、+X方向に沿う中心線に対して略対称(すなわち、上下対称)である。このため、第1接触面42sおよび第2接触面52sは、第1コンベア14が第2コンベア15よりも下方に位置する状態から第1コンベア14と第2コンベア15とが互いに近付く場合と、第1コンベア14が第2コンベア15よりも上方に位置する状態から第1コンベア14と第2コンベア15とが互いに近付く場合とで、略同じ接触状態(接触挙動)となる。なお、本願で言う接触状態(接触挙動)とは、後述する固定アーム30による可動アーム31の押し込み挙動(例えば、押し込み速度や押し込み量)を含む。
なお、第1接触面42sおよび第2接触面52sの曲面形状を変化させることで、第1接触面42sと第2接触面52sとの接触状態(接触挙動)を上記例から変更してもよい。例えば、第1接触面42sおよび第2接触面52sの曲面形状をなだらかにすることで、固定アーム30による可動アーム31の押し込み速度を緩やかにすることができる。また、第1接触面42sの中央部42aと縁部42b,42cとの間における−X方向の変化幅(高低差)を大きくすることで、固定アーム30による可動アーム31の押し込み量を大きくすることができる。同様に、第2接触面52sの中央部52aと縁部52b,52cとの間における+X方向の変化幅(高低差)を大きくすることで、固定アーム30による可動アーム31の押し込み量を大きくすることができる。
なお、第1接触面42sおよび第2接触面52sの形状は、上記例に限定されない。例えば、第1傾斜面42d、第2傾斜面42e、第1傾斜面52d、および第2傾斜面52eの各々は、曲面状に限らず、平面状でもよい。
次に、受動伸縮機構53について説明する。
受動伸縮機構53は、可動アーム台座51と可動アーム本体52との間に設けられている。受動伸縮機構53は、可動アーム台座51と可動アーム本体52との間に配置されたばね部材53aを含み、可動アーム台座51と可動アーム本体52との間で弾性変形可能である。受動伸縮機構53は、第2コンベア15と第1コンベア14とが互いに近付くことで固定アーム30の第1接触面42sと可動アーム31の第2接触面52sとが接する場合に、ばね部材53aが圧縮されて、固定アーム30の第1接触面42sに対して可動アーム31の第2接触面52sが後退すること(すなわち−X方向に移動すること)を許容する。一方で、受動伸縮機構53は、固定アーム30の第1接触面42sと可動アーム31の第2接触面52sとが離れる場合に、ばね部材53aが伸びることで、可動アーム31を元の位置に復帰させる。
次に、連動機構32について説明する。
連動機構32は、可動アーム31の動きと規制部材21の動きとを連動させる。例えば、連動機構32は、可動アーム31の可動アーム本体52の動きと規制部材21の動きとを連動させる。
本実施形態では、一対の連動機構32は、第1コンベア14の+Y方向および−Y方向の両側の各々で、可動アーム31と規制部材21とを連結している。例えば、一対の連動機構32の各々は、スライド部材61と、連結部材62と、連結部材支持部63とを有する。
スライド部材61は、可動アーム本体52に固定されており、可動アーム本体52と一体に動く。本実施形態では、スライド部材61は、可動アーム本体52と別体に形成された後に、可動アーム本体52に固定されている。これに代えて、スライド部材61は、可動アーム本体52と一体に形成されてもよい。言い換えると、スライド部材61は、可動アーム本体52の一部であってもよい。
連結部材62は、スライド部材61と規制部材21との間に設けられている。連結部材62は、スライド部材61が固定アーム30から離れる方向に移動するに従い規制部材21が規制位置P1から解放位置P2に向けて移動するように、スライド部材61と規制部材21とにそれぞれ回動可能に連結されている。
本実施形態の連結部材62は、例えば、2つのリンク部材65A,65Bを有する。2つのリンク部材65A,65Bは、互いに略平行に配置されている。2つのリンク部材65A,65Bの各々は、スライド部材61に回動可能に連結された第1端部65aと、規制部材21に回動可能に連結された第2端部65bとを有する。これにより、2つのリンク部材65A,65Bは、スライド部材61と規制部材21とを連結する平行リンク機構を形成している。
連結部材支持部63は、第1コンベア14の+Y方向および−Y方向の両側にそれぞれ設けられている。連結部材支持部63は、例えば連結部材62の下方に配置され、第1コンベア14の側面(フレーム部分)に固定されている。連結部材支持部63の上には、連結部材62(例えば下側のリンク部材65B)が乗っている。これにより、連結部材支持部63は、連結部材62(例えば下側のリンク部材65B)を下方から支持している。連結部材支持部63は、連結部材62(リンク部材65A,65B)の第2端部65bが第1端部65aよりも上方に位置する斜めの姿勢に、連結部材62(リンク部材65A,65B)を支持する。
次に、規制部材駆動機構22の作用について説明する。
まず、規制部材21の規制位置P1から解放位置P2への移動について説明する。
第1コンベア14と第2コンベア15とがZ方向で互いに近付く場合、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲内に入ると、固定アーム30の第1接触面42sと可動アーム31の第2接触面52sとが接触する。
固定アーム30の第1接触面42sと可動アーム31の第2接触面52sとが接触した状態で、第1コンベア14と第2コンベア15とがZ方向で互いにさらに近付くと、固定アーム30が可動アーム31の可動アーム本体52を−X方向に押し込む。すなわち、可動アーム本体52は、固定アーム30と可動アーム31との接触により生じる反力によって−X方向に移動する。また、第1コンベア14と第2コンベア15とがZ方向で互いに近付くに従い、固定アーム30による可動アーム31の押し込み量は徐々に大きくなる。例えば本実施形態では、第1コンベア14の中央部42aと第2コンベア15の中央部52aとが接触する状態で、可動アーム本体52の押し込み量が最大となる。
可動アーム本体52が−X方向に移動すると、スライド部材61が可動アーム本体52と共に−X方向に移動する。その結果、スライド部材61に連結された連結部材62(リンク部材65A,65B)の第1端部65aが、−X方向に移動する。これにより、連結部材62(リンク部材65A,65B)の第1端部65aと連結部材支持部63との間の距離が長くなる。その結果、連結部材62(リンク部材65A,65B)は、第1端部65aを回動中心として、略水平面に向けて回動する。これにより、規制部材21が規制位置P1から解放位置P2に向けて移動する。
そして、可動アーム本体52が一定量押し込まれる、すなわち、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置がある範囲内に収まると、規制部材21が解放位置P2に到達する。例えば本実施形態では、第2コンベア15の上面15aと第1コンベア14の上面14aとが略同じ高さに位置するとき、または、第2コンベア15の上面15aと第1コンベア14の上面14aとが略同じ高さに位置する少し前に、規制部材21が解放位置P2に到達する。これにより、規制部材21によって第1コンベア14の下流側端部で堰き止められていた物品Mが第2コンベア15へ流れることができる。
次に、規制部材21の解放位置P2から規制位置P1への復帰について説明する。
第1コンベア14と第2コンベア15とがZ方向で互いに離れる場合、第1コンベア14と第2コンベア15とがZ方向で互いに離れるに従い、固定アーム30による可動アーム本体52の押し込み量は徐々に小さくなる。これにより、可動アーム本体52は、受動伸縮機構53の復元力(例えばばね部材53aの弾性力)によって+X方向に移動する。
可動アーム本体52が+X方向に移動すると、スライド部材61が可動アーム本体52と共に+X方向に移動する。その結果、スライド部材61に連結された連結部材62(リンク部材65A,65B)の第1端部65aが、+X方向に移動する。これにより、連結部材62(リンク部材65A,65B)の第1端部65aと連結部材支持部63との間の距離が短くなる。その結果、連結部材62(リンク部材65A,65B)は、第1端部65aを回動中心として、略水平面から離れる向きに回動する。これにより、規制部材21が解放位置P2から規制位置P1に向けて移動する。
そして、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲外になると、固定アーム30の第1接触面42sと可動アーム31の第2接触面52sとが完全に離れ、規制部材21が規制位置P1に復帰する。これにより、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲外にある場合、物品Mの移動が規制され、物品Mの落下が抑制される。
ただし、規制部材駆動機構22の構成は、上記例に限定されない。規制部材駆動機構22は、予め設定された条件が満たされる場合に、規制部材21を移動させる構成であれば、形状や位置、規制部材21を移動させる具体的な動作などは特定のものに限定されない。例えば、規制部材駆動機構22は、固定アーム30を有さずに、可動アーム31が第2コンベア15のフレーム部分と接触することで、規制部材21を移動させる構成でもよい。また、規制部材駆動機構22は、可動アーム21を有さずに、固定アーム30または第2コンベア15のフレーム部分が規制部材21または連結部材62(例えばリンク部材65A,65B)に直接に接触することで、規制部材21を移動させる構成でもよい。
次に、搬送装置1の全体動作について説明する。
図3は、搬送装置1の搬送動作の流れの一例を示す側面図である。
搬送装置1の制御部19は、まず、物品検出部18の検出結果に基づき、保持部移動機構13を動作させて、ボックスパレットS1に置かれた物品Mに向けて保持部12を移動させる。そして、制御部19は、物品検出部18の検出結果に基づき、保持部12により物品Mを保持させる。そして、制御部19は、保持部移動機構13を動作させて、物品Mを保持した保持部12を移動させる。これにより、物品Mが保持部12によって第1コンベア14に移動する。
ここで、物品Mを第1コンベア14に移動させたとき、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲外の場合、物品Mは第1規制機構16によって堰き止められる。そして、第1規制機構16によって物品Mが堰き止められている間に、第2コンベア15は、第1コンベア14と略同じ高さに向けて移動する(図3中の(a)参照)。
次に、例えば第2コンベア15が第1コンベア14と略同じ高さに到達すると、第1規制機構16の規制部材21が解放位置P2に移動して、物品Mが第1コンベア14から第2コンベア15へ移動する(図3中の(b)参照)。そして、第2コンベア15へ移動した物品Mは、第2規制機構17によって堰き止められる(図3中の(c)参照)。
第1コンベア14から第2コンベア15への物品Mの移動が完了すると、第2コンベア15は、搬送コンベアS2と略同じ高さへ向けて移動を開始する。そして、第2コンベア15と第1コンベア14との高さが異なるようになると、第1規制機構16の規制部材21が再び規制位置P1に移動し、次の物品Mが堰き止められる状態になる(図3中の(d)参照)。また、第2コンベア15が物品Mを搬送している間に、第1コンベア14および保持部移動機構13は、ボックスパレットS1にある次の搬送対象の物品Mを保持するための位置へ移動を開始する。例えば、保持部移動機構13は、第2コンベア15が物品Mを搬送している間に、ボックスパレットS1にある次の搬送対象の物品Mに向けて保持部12を移動させ、保持部12によって次の搬送対象の物品Mを保持する。
制御部19は、保持部12による次の搬送対象の物品Mの保持が完了すると、第2コンベア15から搬送コンベアS2への先の物品Mの移動を待たずに、保持部移動機構13を動作させて保持部12により保持した物品Mを第1コンベア14に向けて移動させる。また、第2コンベア15が搬送コンベアS2と略同じ高さに到達すると、第2規制機構17の規制部材21が解放位置P2に移動し、第2規制機構17による物品Mの堰き止めが解除される。これにより、第2コンベア15から搬送コンベアS2に物品Mが移動する(図3中の(e)参照)。第2コンベア15から搬送コンベアS2への物品Mの移動が完了すると、第2コンベア15は、次の物品Mを受け取るために、第1コンベア14と略同じ高さへ向けて移動する。このとき、第2コンベア15と搬送コンベアS2との高さが異なるようになると、第2規制機構17の規制部材21が規制位置P1に移動して次の物品Mを堰き止める。
以上述べた動作は、第1規制機構16によって堰き止められた物品Mを、第2コンベア15が受け取りに来る動作シーケンスを例として示した。なお搬送装置1の動作は、上記例に限らず、第2コンベア15が第1コンベア14に向けて移動するのと略同時に、第1コンベア14が第2コンベア15に向けて移動し、物品Mの受け渡しが行われてもよい。
なお、第1コンベア14が移動するときに、第1コンベア14が保持部移動機構13や保持部12などと干渉する場合には、保持部移動機構13も第1コンベア14と同様に移動させる。これにより、第1コンベア14と保持部移動機構13や保持部12などとの干渉を回避させることができる。
また、制御部19は、第1コンベア14から第2コンベア15への物品Mの移動よりも次の搬送対象の物品Mの保持に時間を要すると推定された場合には、第1コンベア14に物品Mを載せたまま、保持部移動機構13および第1コンベア14を次の搬送対象の物品Mに向けて移動させてもよい。すなわち、次の搬送対象の物品Mの保持動作を先行させ、その動作途中あるいは次の物品Mの受け取りのために待機している第1コンベア14の位置に第2コンベア15を移動させ、先の物品Mを第1コンベア14から第2コンベア15に移動させてもよい。
以上、搬送装置1が2つのコンベア14,15を有する場合について説明した。なお、搬送装置1は、第2コンベア15を有さず、1つのコンベア14および規制機構16だけを有してもよい。また、搬送装置1は、3つ以上のコンベアと、3つ以上の規制機構を有してもよい。この場合、上記と同様の動作が、コンベアの数だけ繰り返されることで目的の物品搬送先S2まで物品Mを移動させることができる。また、第2以降のコンベアが物品Mを搬送している間に、保持部12および保持部移動機構13は、新たな搬送対象の物品Mの荷下ろし動作を実行する。
このような構成によれば、搬送効率の向上を図ることができる。
ここで、民間物流企業が扱う物品の種類は、不特定の非定形なサイズであり、整然と配列させることが難しく、複雑に積み込まれる。このような物品の荷下ろし(デパレタイズ)の自動化を実現するためには、取り扱いやすい物品を適時判別しながら荷下ろししていく必要がある。また、物品をそのまま搬送先(物品搬送先S2)まで運搬すると効率が悪いため、中間に配置されたコンベア(中間コンベア)が用いられる場合がある。そして、物品送り先に対するコンベアの高さ位置に応じてコンベア上で物品を一時滞留させることで、全体の処理時間の短縮化(荷下ろし処理速度の高速化)を図ることができる。
そこで、本実施形態の搬送装置1は、コンベア14と、規制部材21と、規制部材駆動機構22とを持つ。コンベア14は、+X方向に物品Mを搬送するとともに、+X方向とは交差するZ方向に移動可能である。規制部材21は、+X方向におけるコンベア14の下流側端部に対応して配置されている。規制部材駆動機構22は、物品送り先(例えば第2コンベア15)に対するコンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲外にある場合に規制部材21を物品Mの移動を規制する規制位置P1に位置させ、前記物品送り先に対するコンベア14のZ方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に規制部材21を物品Mの移動を許容する解放位置P2に向けて移動させる。
この構成によれば、第1コンベア14と第2コンベア15との高さが大きく異なる場合に、第1コンベア14上に物品Mを滞留させることができる。一方で、第1コンベア14と第2コンベア15とが互いに近付く場合に、第1コンベア14から第2コンベア15に向けて物品Mをスムーズに移動させることができる。これにより、搬送効率の向上を図ることができる。
ここで、コンベア上で物品を滞留させるために、コンベアの回転を都度停止させる場合、ベルトの回転に関する制御が複雑になる。また、コンベアのベルトの加減速などで時間を浪費し、搬送装置の動作効率が低下する。また、一度に複数の物品がコンベア上に載せられる場合には、一番先頭の物品に合わせてコンベアの動作のON/OFFが行われる。この場合、他の物品は、コンベアの途中で停止することになり、効率が悪い。
一方で、本実施形態の規制部材21は、コンベア14が回転を続ける状態で、コンベア14上の物品Mの移動を規制することができる。これにより、コンベア14を常に回転させ続けることができる。これにより、コンベア14の回転に関する複雑な制御が必要なくなる。また、コンベア14の加減速などで時間を浪費することを抑制することができる。さらに、一度に複数の物品がコンベア14上に載せられた場合でも、一番先頭の物品に合わせてコンベア14の動作のON/OFFを行う必要がなくなる。すなわち、全ての物品Mをコンベア14の下流側の端部まで送り続けることができる。これにより、搬送効率を向上させることができる。
本実施形態では、規制部材駆動機構22は、固定アーム30と、可動アーム31と、連動機構32とを有する。固定アーム30は、第2コンベア(物品送り先)15に設けられている。可動アーム31は、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に固定アーム30と接触して固定アーム30によって駆動される。連動機構32は、可動アーム31の動きと規制部材21の動きとを連動させる。
この構成によれば、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に、固定アーム30と可動アーム31とが接触することで、規制部材21が自動的に移動する。このため、第1コンベア14上の物品Mを検出するセンサや、規制部材21を駆動するアクチュエータなどを省略することができる。これにより、搬送装置1の低コスト化などを図ることができる場合がある。また、本実施形態の構成によれば、上記センサやアクチュエータが設けられる場合に比べて、搬送装置1の制御を簡略化にすることができる。
ここで、1つの中間コンベアで物品Mを移動させようとすると、中間コンベアあるいは中間コンベア上の物品Mと保持部移動機構13や保持部12とが干渉する場合がある。このため、中間コンベア上の物品Mを物品搬送先S2へ送るまでの間、保持部移動機構13および保持部12を退避場所へ退避させる必要がある。この退避動作中は、次の搬送対象の物品Mの保持動作を行うことができないため、荷下ろし処理動作に無駄が生じる。
一方で、本実施形態では、搬送装置1は、互いに独立してZ方向に移動可能な第1コンベア14および第2コンベア15を有する。この構成によれば、物品Mを第1コンベア14へ降ろした直後から次の搬送対象の物品Mの保持動作を開始することができる。このため、装置全体の作業効率を向上させることができる。
次に、本実施形態のいくつかの変形例について説明する。なお、各変形例において以下に説明する以外の構成は、上記実施形態の構成と略同じである。またこれら変形例は、第2および第3の実施形態の搬送装置にも適用可能である。
(第1変形例)
図4は、第1変形例の搬送装置1の一部を拡大して示す側面図である。
図4に示すように、本実施形態では、固定アーム30のZ方向の中心(例えば中央部42a)は、第2コンベア15のZ方向の中心に比べて、+Z方向にずれた位置に配置されている。これにより、第2コンベア15に対して第1コンベア14が上から接近する場合と、第2コンベア15に対して第1コンベア14が下から接近する場合とで、規制部材21が規制位置P1から解放位置P2に向けて移動するタイミングが変えられている。
本変形例では、規制部材駆動機構22は、第2コンベア15の上面15aが第1コンベア14の上面14aよりも高い位置にある場合に、第2コンベア15の上面15aと第1コンベア14の上面14aとの間のZ方向の距離が第1距離よりも小さくなることで規制部材21を規制位置P1から解放位置P2に向けて移動を開始させる。一方で、規制部材駆動機構22は、第2コンベア15の上面15aが第1コンベア14の上面14aよりも低い位置にある場合に、第2コンベア15の上面15aと第1コンベア14の上面14aとの間のZ方向の距離が第1距離よりも大きな第2距離よりも小さくなることで規制部材21を規制位置P1から解放位置P2に向けて移動を開始させる。
例えば、規制部材駆動機構22は、第1コンベア14が第2コンベア15よりも上方に位置する状態で第1コンベア14と第2コンベア15とが互いに近付く場合に、第1コンベア14の上面14aと第2コンベア15の上面15aとの間に段差がある状態で、規制部材21を解放位置P2まで移動させる。これにより、第1コンベア14の上面14aと第2コンベア15の上面15aとの間に段差が残る状態で、第1コンベア14から第2コンベア15に物品Mが移動可能になる。これにより、搬送効率のさらなる向上を図ることができる。
なお、図4に示す例では、固定アーム30の上縁部42bおよび下縁部42cの両方が、第1の実施形態の固定アーム30の上縁部42bおよび下縁部42cに比べて+Z方向にずれている。これに代えて、固定アーム30の上縁部42bが第1の実施形態の固定アーム30の上縁部42bに比べて+Z方向にずれるとともに、固定アーム30の下縁部42cは、第1の実施形態の固定アーム30の下縁部42cと略同じ位置でもよい。この構成でも、第1コンベア14が第2コンベア15よりも上方に位置する場合に、第1コンベア14の上面14aと第2コンベア15の上面15aとの間に段差が残る状態で、第1コンベア14から第2コンベア15に物品Mを移動させることができる。
(第2変形例)
本変形例は、上記第1変形例と同様の作用を実現する変形例である。
図5は、第2変形例の搬送装置1の一部を拡大して示す側面図である。
図5に示すように、本変形例では、可動アーム31のZ方向の中心(例えば中央部52a)は、第1コンベア14のZ方向の中心に比べて、−Z方向にずれた位置に配置されている。これにより、第2コンベア15に対して第1コンベア14が上から接近する場合と、第2コンベア15に対して第1コンベア14が下から接近する場合とで、規制部材21が規制位置P1から解放位置P2に向けて移動するタイミングが変えられている。これにより、本変形例の規制部材駆動機構22は、第1変形例の規制部材駆動機構22と同様の作用を実現することができる。
なお、図5に示す例では、可動アーム31の上縁部52bおよび下縁部52cの両方が、第1の実施形態の可動アーム31の上縁部52bおよび下縁部52cに比べて−Z方向にずれている。これに代えて、可動アーム31の下縁部52cが第1の実施形態の可動アーム31の下縁部52cに比べて−Z方向にずれるとともに、可動アーム31の上縁部52bは、第1の実施形態の可動アーム31の上縁部52bと略同じ位置でもよい。
(第3変形例)
図6は、第3変形例の搬送装置1の一部を拡大して示す側面図である。
図6に示すように、本変形例では、固定アーム30のZ方向の幅(上縁部42bと下縁部42cとの間の距離)が、第1の実施形態における固定アーム30のZ方向の幅よりも大きい。これにより、規制部材21が解放位置P2に移動している期間を長くすることができる。これにより、第1の実施形態に比べて、第1コンベア14の上面14aと第2コンベア15の上面15aとの間にある程度の段差が残る状態でも、第1コンベア14から第2コンベア15に物品Mが移動可能になる。これにより、搬送効率のさらなる向上を図ることができる。
(第4変形例)
本変形例は、上記第3変形例と同様の作用を実現する変形例である。
図7は、第4変形例の搬送装置1の一部を拡大して示す側面図である。
図7に示すように、本変形例では、可動アーム31のZ方向の幅(上縁部52bと下縁部52cとの間の距離)が、第1の実施形態における可動アーム31のZ方向の幅よりも大きい。これにより、規制部材21が解放位置P2に移動している期間を長くすることができる。これにより、本変形例の規制部材駆動機構22は、上記第3変形例の規制部材駆動機構22と同様の作用を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、規制部材駆動機構22が、連結部材62に代えて、楔状部分を有したスライド部材71を備えた点で、第1の実施形態とは異なる。なお、以下に説明する以外の構成は、第1の実施形態の構成と同様である。
図8は、第2の実施形態の搬送装置1の一部を拡大して示す側面図である。
図8に示すように、本実施形態の規制部材駆動機構22は、固定アーム30と、可動アーム31と、連動機構32とを有する。連動機構32は、スライド部材71を含む。
スライド部材71は、可動アーム本体52に固定されており、可動アーム本体52と一体に動く。本実施形態では、スライド部材71は、可動アーム本体52と別体に形成された後に、可動アーム本体52に固定されている。これに代えて、スライド部材71は、可動アーム本体52と一体に形成されてもよい。言い換えると、スライド部材71は、可動アーム本体52の一部であってもよい。
本実施形態のスライド部材71は、楔状に形成された傾斜部75を有する。傾斜部75の上面75aは、水平面に対して傾斜しており、+X方向に進む従い低くなる。傾斜部75は、規制部材21の下方に配置されている。傾斜部75の上面75aは、規制部材21の下端部に下方から接している。言い換えると、規制部材21は、傾斜部75の上面75aに乗っており、傾斜部75の上面75aによって下方から支持されている。なお、規制部材21は、規制部材21の自重によって傾斜部75の上面75aに乗っていてもよく、ばねのような弾性部材により傾斜部75の上面75aに向けて付勢されていてもよい。
次に、本実施形態の規制部材駆動機構22の作用について説明する。
第1コンベア14と第2コンベア15とがZ方向で互いに近付き、可動アーム本体52が−X方向に移動すると、スライド部材71が可動アーム本体52と共に−X方向に移動する。その結果、スライド部材71の傾斜部75が、−X方向に移動する。これにより、規制部材21を支持する高さが低くなる。これにより、規制部材21が規制位置P1から解放位置P2に向けて移動する。
一方で、第1コンベア14と第2コンベア15とがZ方向で互いに離れ、可動アーム本体52が+X方向に移動すると、スライド部材71が可動アーム本体52と共に+X方向に移動する。その結果、スライド部材71の傾斜部75が、+X方向に移動する。これにより、規制部材21を支持する高さが高くなる。これにより、規制部材21が解放位置P2から規制位置P1に向けて移動する。
このような構成によれば、第1の実施形態と同様に、搬送効率の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態は、規制部材駆動機構22が、連結部材62に代えて、回転機構81を備えた点で、第1の実施形態とは異なる。なお、以下に説明する以外の構成は、第1の実施形態の構成と同様である。
本実施形態では、固定アーム30と、可動アーム31と、連動機構32とを有する。
可動アーム31は、回転機構81と、可動アーム本体82と、復元力生成機構83とを有する。
回転機構81は、第1コンベア14の側面(フレーム部分)に設けられている。回転機構81は、可動アーム本体82を回動可能に支持している。
可動アーム本体82は、回転機構81を介して第1コンベア14に支持されている。可動アーム本体82は、「可動部材」の一例である。可動アーム本体82は、回転機構81から+X方向に突出している。可動アーム本体82は、回転機構81を回動中心として、+Y方向に沿う中心線周りを回動可能である。
可動アーム本体82の先端部は、固定アーム30の先端部よりも+X方向側に位置する。言い換えると、可動アーム本体82の少なくとも一部と、固定アーム30の少なくとも一部とは、Z方向で重なる。このため、可動アーム31は、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲内に入る場合に、固定アーム30と接することで、固定アーム30によって駆動されて回転する。例えば、可動アーム31(可動アーム本体82)は、可動アーム31に対して固定アーム30が下方から接する場合に、第1回転方向(図9中で時計回り)に回転する。一方で、可動アーム31(可動アーム本体82)は、可動アーム31に対して固定アーム30が上方から接する場合に、第2回転方向(図9中で反時計回り)に回転する。
復元力生成機構83は、第1コンベア14のフレーム部分と可動アーム本体82との間に設けられている。復元力生成機構83は、ばね部材83aおよびダンパ部材83bを含む。ばね部材83aおよびダンパ部材83bは、第1コンベア14のフレーム部分と可動アーム本体82との間に配置されている。復元力生成機構83は、可動アーム本体82が回転される場合に、ばね部材83aが圧縮されることで復元力を生じる。ダンパ部材83bは、ばね部材83aによる可動アーム本体82の復帰動作を緩やかにする。
次に、本実施形態の連動機構32について説明する。
本実施形態の連動機構32は、変換機構91と、スライド部材92とを有する。
変換機構91は、可動アーム本体82の回転を、スライド部材92の直線移動に変換する。例えば、変換機構91は、ラックピニオン機構であり、スライド部材92に設けられたラックと、可動アーム本体82に設けられたピニオンギアとを含む。例えば、変換機構91は、可動アーム本体82が図9中で時計回りに回転された場合、スライド部材92を+X方向に移動させる。一方で、変換機構91は、可動アーム31が図9中で反時計回りに回転された場合、スライド部材92を−X方向に移動させる。
本実施形態のスライド部材92は、それぞれ楔状に形成された第1傾斜部95と第2傾斜部96とを有する。第1傾斜部95および第2傾斜部96は、規制部材21の基準位置に対して+X方向と−X方向とに分かれて配置され、規制部材21の基準位置に対して略対称に設けられている。第1傾斜部95は、規制部材21の基準位置に対して−X方向側に配置されている。第2傾斜部96は、規制部材21の基準位置に対して+X方向側に配置されている。
第1傾斜部95の上面95aは、−X方向に進むに従い低くなるように水平面に対して傾斜している。一方で、第2傾斜部96の上面96aは、+X方向に進むに従い低くなるように水平面に対して傾斜している。スライド部材92が基準位置から+X方向に移動する場合、第1傾斜部95の上面95aは、規制部材21の下端部に下方から接する。言い換えると、規制部材21は、第1傾斜部95の上面95aに乗り、第1傾斜部95の上面95aによって下方から支持される。一方で、スライド部材92が基準位置から−X方向に移動する場合、第2傾斜部96の上面96aは、規制部材21の下端部に下方から接する。言い換えると、規制部材21は、第2傾斜部96の上面96aに乗り、第2傾斜部96の上面96aによって下方から支持される。なお、規制部材21は、規制部材21の自重によって傾斜部95,96の上面95a,96aに乗っていてもよく、ばねのような弾性部材により傾斜部95,96の上面95a,96aに向けて付勢されていてもよい。
次に、本実施形態の規制部材駆動機構22の作用について説明する。
第2コンベア15に対して第1コンベア14が上方から近付き、可動アーム31が図9中で時計回りに回転すると、スライド部材92が+X方向に移動する。その結果、スライド部材92の第1傾斜部95が+X方向に移動する。これにより、規制部材21を支持する高さが低くなる。これにより、規制部材21が規制位置P1から解放位置P2に向けて移動する。
また、第2コンベア15に対して第1コンベア14が下方から近付き、可動アーム31が図9中で反時計回りに回転すると、スライド部材92が−X方向に移動する。その結果、スライド部材92の第2傾斜部96が−X方向に移動する。これにより、規制部材21を支持する高さが低くなる。これにより、規制部材21が規制位置P1から解放位置P2に向けて移動する。
一方で、第1コンベア14と第2コンベア15とがZ方向で互いに離れると、復元力生成機構83の復元力によって可動アーム本体82が基準位置に向けて戻る。これにより、スライド部材92も基準位置に向けて戻る。これにより、これにより、規制部材21が解放位置P2から規制位置P1に向けて移動する。
このような構成によれば、第1の実施形態と同様に、搬送効率の向上を図ることができる。また本実施形態では、回転機構81は、可動アーム31が時計回りに回転する場合と、反時計回りに回転する場合とで、スライド部材92の移動方向が逆となる。そして、第1傾斜部95と第2傾斜部96とが対称な形状に形成されることで、可動アーム31がどちらの方向に回転しても規制部材21が上下動作するようになっている。また、可動アーム31は、復元力生成機構83によって基準位置に復帰される。このため、固定アーム30は、可動アーム31に対して接近した方向へ戻ってもよく、そのまま逆方向に抜けてしまってもよい。このため、第1コンベア14および第2コンベア15は、それぞれ自由に上下動できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態は、規制部材駆動機構22が、固定アーム30および可動アーム31に代えて、センサ101とアクチュエータ102とを備えた点で、第1の実施形態とは異なる。なお、以下に説明する以外の構成は、第1の実施形態の構成と同様である。
図10は、第4の実施形態の搬送装置1の一部を拡大して示す側面図である。
図10に示すように、本実施形態の規制部材駆動機構22は、センサ101と、アクチュエータ102とを含む。センサ101は、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲内に入ったことを検出する。アクチュエータ102は、センサの検出結果に基づき、規制部材21を駆動する。
センサ101は、例えば非接触センサである。センサ101は、例えば、第1近接センサ部品111と、第2近接センサ部品112とを含む。第1近接センサ部品111および第2近接センサ部品112のいずれか一方は電波送信部品であり、いずれか他方は電波受信部品である。第1近接センサ部品111は、第1コンベア14に設けられており、第1コンベア14と一体にZ方向に動く。一方で、第2近接センサ部品112は、第2コンベア15に設けられており、第2コンベア15と一体にZ方向に動く。そして、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲内に入る場合、第1近接センサ部品111の少なくとも一部と第2近接センサ部品112の少なくとも一部とが互いに向かい合う。これにより、センサ101は、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲内に入ったことを検出する。
なお、センサ101の種類は、上記例に限られない。センサ101は、例えば、フォトセンサのような光情報のON/OFF信号を用いたセンサでもよいし、PSD(位置検出素子)のようなアナログ信号を用いたセンサでもよい。
アクチュエータ102は、例えばモータまたは空圧シリンダなどであるが、これらに限定されない。アクチュエータ102は、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲内に入ったことをセンサ101が検出した場合に、規制部材21を規制位置P1から解放位置P2に向けて移動させる。一方で、アクチュエータ102は、第2コンベア15に対する第1コンベア14のZ方向の相対位置が予め設定された範囲内から出たことをセンサ101が検出した場合に、規制部材21を解放位置P2から規制位置P1に向けて移動させる。
このような構成によっても、第1の実施形態と同様に、搬送効率の向上を図ることができる。
次に、本実施形態のいくつかの変形例について説明する。なお、各変形例において以下に説明する以外の構成は、上記第4の実施形態の構成と略同じである。
(第1変形例)
図11は、第1変形例の搬送装置1の一部を拡大して示す側面図である。
図11に示すように、第2近接センサ部品112のZ方向の中心は、第2コンベア15のZ方向の中心に比べて、+Z方向にずれた位置に配置されてもよい。本変形例では、アクチュエータ102は、第2コンベア15の上面15aが第1コンベア14の上面14aよりも高い位置にある場合、第2コンベア15の上面15aと第1コンベア14の上面14aとの間のZ方向の距離が第1距離よりも小さくなることで規制部材21を規制位置P1から解放位置P2に向けて移動させる。一方で、アクチュエータ102は、第2コンベア15の上面15aが第1コンベア14の上面よりも低い位置にある場合、第2コンベア15の上面15aと第1コンベア14の上面14aとの間のZ方向の距離が第1距離よりも大きな第2距離よりも小さくなることで規制部材21を規制位置P1から解放位置P2に向けて移動させる。これにより、第1の実施形態の第1変形例と略同じ作用を実現することができる。なお、第1の実施形態の第1変形例と同様に、第2センサ部品112の上縁部および下縁部の両方が+Z方向にずれた位置に配置されなくてもよい。
なお、上記構成に代えて、第1の実施形態の第2変形例と同様に、第1近接センサ部品111のZ方向の中心が、第1コンベア14のZ方向の中心に比べて、−Z方向にずれた位置に配置されてもよい。これにより、上記第1変形例と略同じ作用を実現することができる。
(第2変形例)
図12は、第2変形例の搬送装置1の一部を拡大して示す側面図である。
図12に示すように、本変形例では、第2近接センサ部品112のZ方向の幅が、第4の実施形態における第2近接センサ部品112のZ方向の幅よりも大きい。これにより、規制部材21が解放位置P2に移動している期間を長くすることができる。これにより、第1の実施形態の第3変形例と略同じ作用を実現することができる。
なお、上記構成に代えて、第1の実施形態の第4変形例と同様に、第1近接センサ部品111のZ方向の幅が、第4の実施形態における第1近接センサ部品111のZ方向の幅よりも大きくてもよい。これにより、上記第2変形例と略同じ作用を実現することができる。
以上、いくつかの実施形態および変形例について説明したが、搬送装置1の構成は、上記例に限定されない。例えば、図13は、搬送装置1の1つの変形例を示す。図13に示すように、例えば、連動機構32は、上述した例に代えて、スライド部材61、連結部材62、連結部材支持部63、およびガイド121を有してもよい。連結部材62は、例えば1本のリンク部材65Aのみで形成されてもよい。リンク部材65Aは、連結部材支持部63の上に乗っている。これにより、連結部材支持部63は、リンク部材65Aを下方から支持している。ガイド121は、規制部材21に接することで、規制部材21の姿勢を維持する。これにより、連結部材62が1本のリンク部材65Aのみで形成された場合でも、規制部材21の姿勢が安定するとともに、規制部材21が規制位置P1と解放位置P2との間で移動可能になる。
図14は、搬送装置1の別の変形例を示す。図14に示すように、例えば、連動機構32は、上述した例に代えて、スライド部材61、連結部材62、およびガイド121を有してもよい。本変形例では、連結部材62は、第1リンク部材131と、第2リンク部材132とを含む。第1リンク部材131は、スライド部材61に回動可能に連結された第1端部131aと、第2リンク部材132に回動可能に連結された第2端部131bとを有する。第1リンク部材131は、スライド部材61の+X方向および−X方向の移動に応じて、第1端部131aを揺動中心として揺動する。一方で、第2リンク部材132は、第1コンベア14のフレーム部分に回動可能に連結された第1端部132aと、規制部材21に回動可能に連結された第2端部132bとを有する。詳しく述べると、第2リンク部材132の第2端部132bには、長穴132cが設けられている。規制部材21は、長穴132cに通されたピン133によって支持されている。第2リンク部材132は、第1リンク部材131の揺動に応じて、規制部材21を規制位置P1と解放位置P2との間で移動させる。
ただし、これらの変形例は、規制部材駆動機構22の一例に過ぎない。規制部材21を移動させるリンク機構は、4節リンク機構やその他の種々のリンク機構が適宜適用可能である。また、規制部材駆動機構22は、リンク機構以外の構成(例えば、複数の部材の当接や伸縮)によって形成されてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、物品送り先に対するコンベアの相対位置が予め設定された範囲内に入る場合に移動する規制部材を持つことにより、搬送効率の向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…搬送装置、12…保持部、13…保持部移動機構、14…第1コンベア、14a…第1コンベアの上面、15…第2コンベア、15a…第2コンベアの上面、18…物品検出部(情報取得部)、21…規制部材、22…規制部材駆動機構、30…固定アーム(第1アーム)、31…可動アーム(第2アーム)、32…連動機構、42s…第1接触面、52…可動アーム本体、52s…第2接触面、53…受動伸縮機構、61…スライド部材、62…連結部材、71…スライド部材、75…傾斜部、91…変換機構、92…スライド部材、95…第1傾斜部、96…第2傾斜部、101…センサ、102…アクチュエータ、P1…規制位置、P2…解放位置、M…物品。

Claims (12)

  1. 第1方向に物品を搬送するとともに、前記第1方向とは交差する上下方向である第2方向に移動可能なコンベアと、
    前記第1方向における前記コンベアの下流側端部に対応して配置された規制部材と、
    物品送り先に設けられた第1アームと、前記コンベアに設けられた第2アームと、前記第2アームの動きと前記規制部材の動きとを連動させる連動機構とを有し、前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が予め設定された範囲外にある場合に前記規制部材を前記物品の移動を規制する規制位置に位置させ、前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に前記第1アームと前記第2アームとが接触して前記第1アームによって前記第2アームが駆動され、前記規制部材を前記物品の移動を許容する解放位置に向けて移動させる規制部材駆動機構と、
    を備え、
    前記第2アームは、前記物品送り先に対して前記コンベアが下方から近付いて前記第1アームと前記第2アームとが接触する場合と、前記物品送り先に対して前記コンベアが上方から近付いて前記第1アームと前記第2アームとが接触する場合との両方において、前記第1アームと接触して前記第1アームから離れる方向に移動または回転することで、前記連動機構を動作させるとともに、前記物品送り先に対して前記コンベアが近付いてきた側とは反対側に前記コンベアが移動することを許容する、
    搬送装置。
  2. 前記第1アームは、前記第2方向で前記コンベアと重ならない位置に配置され、
    前記第2アームは、前記第2方向で前記物品送り先と重ならない位置に配置されている、
    請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記第1アームは、凸形状の第1接触面を有し、
    前記第2アームは、前記物品送り先に対して前記コンベアが下方から近付いて前記第1アームと前記第2アームとが接触する場合と、前記物品送り先に対して前記コンベアが上方から近付いて前記第1アームと前記第2アームとが接触する場合との両方において、前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に前記第1接触面と接する凸形状の第2接触面を有した可動部材と、前記第1接触面と前記第2接触面とが接する場合に前記可動部材が前記第1アームに押されて後退することを許容する受動伸縮機構と、を有し、
    前記連動機構は、前記可動部材の動きと前記規制部材の動きとを連動させる、
    請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記連動機構は、前記可動部材と一体に動くスライド部材と、前記スライド部材が前記第1アームから離れる方向に移動する場合に前記規制部材が前記解放位置に向けて移動するように前記スライド部材と前記規制部材とにそれぞれ回動可能に連結された連結部材と、を有した、
    請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記連動機構は、前記可動部材と一体に動くスライド部材を有し、
    前記スライド部材は、前記規制部材を下方から支持するとともに、前記スライド部材が前記第1アームから離れる方向に移動する場合に前記規制部材を支持する高さが低くなる傾斜部を有した、
    請求項3に記載の搬送装置。
  6. 前記第2アームは、前記第1アームと接触して前記第1アームによって押されることで、水平方向に沿う方向で前記第1アームから離れる方向に後退する可動部材を含む、
    請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の搬送装置。
  7. 前記第2アームは、前記第1アームと接することで回転し、
    前記連動機構は、スライド部材と、前記第2アームの回転を前記スライド部材の直線移動に変換する変換機構とを有し、
    前記スライド部材は、前記規制部材を下方から支持するとともに、前記スライド部材が前記第1アームから離れる方向に移動する場合に前記規制部材を支持する高さが低くなる傾斜部を有した、
    請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  8. 第1方向に物品を搬送するとともに、前記第1方向とは交差する第2方向に移動可能なコンベアと、
    前記第1方向における前記コンベアの下流側端部に対応して配置された規制部材と、
    物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が予め設定された範囲外にある場合に前記規制部材を前記物品の移動を規制する規制位置に位置させ、前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に前記規制部材を前記物品の移動を許容する解放位置に向けて移動させる規制部材駆動機構と、
    を備え、
    前記規制部材駆動機構は、前記物品送り先の上面が前記コンベアの上面よりも高い位置にある場合に、前記物品送り先の上面と前記コンベアの上面との間の前記第2方向の距離が第1距離よりも小さくなることで前記規制部材を前記解放位置に向けて移動させ、前記物品送り先の上面が前記コンベアの上面よりも低い位置にある場合に、前記物品送り先の上面と前記コンベアの上面との間の前記第2方向の距離が前記第1距離よりも大きな第2距離よりも小さくなることで前記規制部材を前記解放位置に向けて移動させる、
    搬送装置。
  9. 第1方向に物品を搬送するとともに、前記第1方向とは交差する上下方向である第2方向に移動可能なコンベアと、
    前記第1方向における前記コンベアの下流側端部に対応して配置された規制部材と、
    物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が予め設定された範囲外にある場合に前記規制部材を前記物品の移動を規制する規制位置に位置させ、前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に前記規制部材を前記物品の移動を許容する解放位置に向けて移動させる規制部材駆動機構と、
    を備え、
    前記規制部材駆動機構は、前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が前記範囲内に入ったことを検出するセンサと、前記センサの検出結果に基づき前記規制部材を駆動するアクチュエータとを有し、
    前記センサは、前記コンベアに設けられたセンサ部品を含み、
    前記センサ部品および前記アクチュエータは、前記第2方向で前記物品送り先と重ならない位置に配置され、前記物品送り先に対して前記コンベアが下方から近付く場合と、前記物品送り先に対して前記コンベアが上方から近付く場合との両方において、前記物品送り先に対して前記コンベアが近付いてきた側とは反対側に前記コンベアが移動することを許容する、
    搬送装置。
  10. 第1方向に物品を搬送するとともに、前記第1方向とは交差する第2方向に移動可能なコンベアと、
    前記第1方向における前記コンベアの下流側端部に対応して配置された規制部材と、
    物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が予め設定された範囲外にある場合に前記規制部材を前記物品の移動を規制する規制位置に位置させ、前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に前記規制部材を前記物品の移動を許容する解放位置に向けて移動させる規制部材駆動機構と、
    を備え、
    前記規制部材駆動機構は、前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が前記範囲内に入ったことを検出するセンサと、前記センサの検出結果に基づき前記規制部材を駆動するアクチュエータとを有し、
    前記アクチュエータは、前記物品送り先の上面が前記コンベアの上面よりも高い位置にある場合に、前記物品送り先の上面と前記コンベアの上面との間の前記第2方向の距離が第1距離よりも小さくなることで前記規制部材を前記解放位置に向けて移動させ、前記物品送り先の上面が前記コンベアの上面よりも低い位置にある場合に、前記物品送り先の上面と前記コンベアの上面との間の前記第2方向の距離が前記第1距離よりも大きな第2距離よりも小さくなることで前記規制部材を前記解放位置に向けて移動させる、
    搬送装置。
  11. 前記コンベアである第1コンベアと、
    前記第1方向に物品を搬送するとともに、前記第1コンベアとは独立して前記第2方向に移動可能であり、前記物品送り先である第2コンベアと、
    を備え、
    前記規制部材駆動機構は、前記第2方向の任意の位置にある前記第2コンベアに対する前記第1コンベアの前記第2方向の相対位置が予め設定された範囲外にある場合に前記規制部材を前記物品の移動を規制する規制位置に位置させ、前記第2方向の任意の位置にある前記第2コンベアに対する前記第1コンベアの前記第2方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に前記規制部材を前記物品の移動を許容する解放位置に向けて移動させる、
    請求項1に記載の搬送装置。
  12. 第1方向に物品を搬送するとともに前記第1方向とは交差する上下方向である第2方向に移動可能なコンベアの位置であって物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が予め設定された範囲外にある場合に、前記第1方向における前記コンベアの下流側端部に設けられた規制部材を前記物品の移動を規制する規制位置に位置させ、
    前記物品送り先に対する前記コンベアの前記第2方向の相対位置が前記範囲内に入る場合に、前記物品送り先に設けられた第1アームと前記コンベアに設けられた第2アームとが接触して前記第1アームによって前記第2アームが駆動されることで前記規制部材を前記物品の移動を許容する解放位置に向けて移動させ、
    前記物品送り先に対して前記コンベアが下方から近付いて前記第1アームと前記第2アームとが接触する場合と、前記物品送り先に対して前記コンベアが上方から近付いて前記第1アームと前記第2アームとが接触する場合との両方において、前記第2アームと前記第1アームとが接触して前記第2アームが前記第1アームから離れる方向に移動または回転することで、前記第2アームの動きと前記規制部材の動きとを連動させる連動機構を動作させるとともに、前記物品送り先に対して前記コンベアが近付いてきた側とは反対側に前記コンベアが移動することを許容する、
    搬送方法。
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