JP2023092816A - 容器搬送装置 - Google Patents

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Noriyoshi Ogawa
啓太 中島
Keita Nakajima
瑞樹 福原
Mizuki Fukuhara
裕崇 竹之下
Hirotaka Takenoshita
康弘 山内
Yasuhiro Yamauchi
秀英 瀬野
Shuei Seno
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Abstract

【課題】容器を搬送するための把持部により容器を把持する前に、容器を適正な姿勢に矯正することができる容器搬送装置の実現。【解決手段】容器搬送装置は、容器支持部2と、把持搬送装置と、容器支持部2の上の規定の基準位置において容器Wの姿勢を矯正する姿勢矯正装置4と、を備え、姿勢矯正装置4は、第1方向Xに沿って移動して基準位置にある容器Wを第1方向Xの両側から挟むように押圧する一対の第1押圧部材14と、水平方向に沿うと共に第1方向Xに直交する第2方向Yに沿って移動して基準位置にある容器Wを第2方向Yの両側から挟むように押圧する一対の第2押圧部材16と、第1押圧駆動機構41と、第2押圧駆動機構と、を備え、一対の第1押圧部材14及び一対の第2押圧部材16は、容器Wの押圧を解除した状態で、基準位置にある容器Wを把持するために動作する把持搬送装置との干渉範囲の外に配置される。【選択図】図6

Description

本発明は、容器を下方から支持する容器支持部と、容器を把持して搬送する把持搬送装置と、を備えた容器搬送装置に関する。
このような容器搬送装置の一例が、特開2016-121001号公報(特許文献1)に開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号又は名称は、特許文献1のものである。
特許文献1の容器搬送装置は、容器(コンテナC)を把持する把持部(容器把持手段20)と、把持部を上下方向に移動させる昇降部(コンテナ昇降搬送装置2)と、昇降部を左右方向(X方向)に移動させる走行体4と、昇降部を前後方向(Y方向)に移動させる台車5とを備えている。コンテナ格納エリア1の上方には、ガイドレール3が設けられており、台車5が当該ガイドレール3に沿って走行することで、昇降部は前後方向に移動する。また、コンテナ格納エリア1には、容器を外部から搬入する搬入用コンベヤ6が設置されている。容器搬送装置は、搬入用コンベヤ6上に段積みされた複数の容器である段積み容器群を把持して、コンテナ格納エリア1の任意の場所に当該容器群を搬送する。
特開2016-121001号公報
特許文献1の容器搬送装置では、搬入用コンベヤ6に載置された入庫用の容器の姿勢が適正な姿勢でない場合、例えば、当該容器の姿勢が上下方向視で搬送方向に対して傾いた姿勢となっている場合、把持部が適切に容器を把持できない可能性がある。そのため、搬入用コンベヤ6に載置する際に容器の姿勢を適正な姿勢とし、或いは、把持部によって把持する前に容器の姿勢を適正な姿勢に矯正する必要があるが、特許文献1には、そのようなことについて開示されていない。
そこで、容器を搬送するための把持部により容器を把持する前に、容器を適正な姿勢に矯正することができる容器搬送装置の実現が望まれる。
容器を下方から支持する容器支持部と、前記容器を把持して搬送する把持搬送装置と、を備えた容器搬送装置であって、
前記容器支持部の上の規定の基準位置において前記容器の姿勢を矯正する姿勢矯正装置を更に備え、
前記把持搬送装置は、前記容器を把持する把持部と、前記把持部を上下方向に移動させる昇降部と、前記把持部を水平方向に移動させる水平移動部と、を備え、
前記姿勢矯正装置は、前記水平方向に沿う第1方向に沿って移動して前記基準位置にある前記容器を前記第1方向の両側から挟むように押圧する一対の第1押圧部材と、前記水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する第2方向に沿って移動して前記基準位置にある前記容器を前記第2方向の両側から挟むように押圧する一対の第2押圧部材と、一対の前記第1押圧部材を駆動する第1押圧駆動機構と、一対の前記第2押圧部材を駆動する第2押圧駆動機構と、を備え、
一対の前記第1押圧部材及び一対の前記第2押圧部材は、前記容器の押圧を解除した状態で、前記基準位置にある前記容器を前記把持部により把持するために動作する前記把持搬送装置との干渉範囲の外に配置される。
本構成によれば、把持搬送装置の把持部により容器を把持して搬送する前に、姿勢矯正装置によって、基準位置にある容器の姿勢を適正な姿勢に矯正することができる。そして、姿勢矯正装置の一対の第1押圧部材及び一対の第2押圧部材は、容器の押圧を解除した状態では、基準位置にある容器を把持するために動作する把持搬送装置との干渉範囲の外に配置される。そのため、把持部が容器を把持する際に、一対の第1押圧部材及び一対の第2押圧部材と把持搬送装置とが干渉することを回避できる。従って、把持搬送装置は、適正な姿勢の容器を把持して搬送することができる。このように、本構成によれば、把持搬送装置の把持部により容器を把持する前に、容器を適正な姿勢に矯正することができる。
容器搬送装置のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
平面保管設備の概略斜視図 把持部及び搬入コンベヤを示す図 姿勢矯正装置の斜視図 姿勢矯正装置の要部を拡大した平面図 姿勢矯正装置の内部機構を模式的に示した側面図 姿勢矯正装置を模式的に示した平面図 姿勢矯正装置を模式的に示した正面図 第1解除位置にある第1押圧部材及び第2解除位置にある第2押圧部材を模式的に示した平面図 押圧移動処理における第1押圧部材及び第2押圧部材を模式的に示した平面図 確認処理における第1押圧部材及び第2押圧部材を模式的に示した平面図 第1検出距離、第1確認距離、第2検出距離、第2確認距離を模式的に示した第1押圧部材及び第2押圧部材の平面図 制御ブロック図 制御部による制御を示すフローチャート 別実施形態における姿勢矯正装置及び容器支持台の正面図 別実施形態における第1押圧部材及び第2押圧部材を模式的に示した平面図
1.平面保管設備
以下に、容器搬送装置1を平面保管設備100に適用した例について図面に基づいて説明する。図1に示すように、平面保管設備100は、複数の容器Wを載置して保管する保管平面Cと、保管平面Cに対して容器Wを搬送する容器搬送装置1と、を備えている。本実施形態では、平面保管設備100は、保管平面Cに、容器W単体、又は複数の容器Wを段積みした段積み容器群Wtを載置して保管する。
以下では、水平面(保管平面C)に沿う方向であって互いに直交する方向を第1方向X及び第2方向Yとし、保管平面Cに直交する方向を上下方向Zとして説明する。
2.容器搬送装置
図1に示すように、容器搬送装置1は、容器Wを下方から支持する容器支持部2と、容器Wを把持して搬送する把持搬送装置3と、を備えている。本実施形態では、把持搬送装置3は、容器支持部2上の容器Wを把持して、保管平面Cの任意の位置に搬送する。
2-1.容器支持部
本実施形態では、図1、図2、及び図7に示すように、容器支持部2には、複数個の容器Wが段積みされた段積み容器群Wtの状態で支持される。そして、容器支持部2において、当該段積み容器群Wtが、把持搬送装置3に引き渡される。ここで、容器Wは、複数段に亘って積み上げて段積み状態とすることが可能なものとされる。本例では、容器Wは、上下方向Z視で矩形状に形成されている。そして、容器Wには、上端部外縁の全周に亘って容器Wの本体外側に張り出すフランジ状の被把持部Wrが形成されている(図2参照)。図1に示す例では、保管平面Cには、底面の寸法及び高さの少なくとも一方が異なる複数種類の容器Wが載置されている。そして、複数の段積み容器群Wtのそれぞれは、底面の寸法及び高さが同一である同種類の容器Wで構成されている。なお、1つの段積み容器群Wtを構成する複数の容器Wの中に、底面の寸法が同一であって高さが互いに異なる複数の容器Wが含まれていてもよい。このような容器Wは、例えば、工場の製造ラインで用いられる部品等の収容物を収容するためのコンテナとされる。そして、収容物が収容されたコンテナ、或いは収容物が収容されていない空のコンテナが保管平面Cの所定の位置で保管されている。
図1、図2に示すように、本実施形態では、容器支持部2は、容器Wを規定の搬送方向Aに沿って搬送する搬入コンベヤ5aである。そして、第2方向Yは、搬送方向Aに沿う方向である。本例では、容器搬送装置1は、保管平面Cと保管平面Cの外部との間で容器W(段積み容器群Wt)を搬送する搬出入装置5を備えている。保管平面Cの外部とは、例えば、工場の製造ラインである。図1に示す例では、搬出入装置5は、保管平面Cの外部から保管平面Cに容器Wを搬入する搬入コンベヤ5aと、保管平面Cから保管平面Cの外部に容器Wを搬出する搬出コンベヤ5bと、を備えている。把持搬送装置3は、搬出入装置5との間、ここでは搬入コンベヤ5a及び搬出コンベヤ5bのそれぞれとの間で容器Wの受け渡しを行うように構成されている。図示の例では、搬入コンベヤ5a及び搬出コンベヤ5bは、第2方向Yに沿うように設けられている。また、搬入コンベヤ5a及び搬出コンベヤ5bは、保管平面Cの第2方向Yの一方側の端部に配置されている。そして、搬入コンベヤ5a及び搬出コンベヤ5bは、容器W(段積み容器群Wt)を第2方向Yに搬送する。なお、搬入コンベヤ5aが、「コンベヤ」に相当する。
本例では、図1及び図2に示すように、搬入コンベヤ5aはローラコンベヤである。このため、搬入コンベヤ5aは、複数のローラ50を備えている。複数のローラ50は、第2方向Y(搬送方向A)にそれぞれ隙間を空けて、第2方向Yに並ぶように配置されている。なお、本例では、搬出コンベヤ5bも、ローラコンベヤである。なお、搬入コンベヤ5a及び搬出コンベヤ5bとしては、ローラコンベヤ以外に、例えば、ベルトコンベヤ、チェーンコンベヤ等の公知の各種コンベヤを用いることができる。
2-2.把持搬送装置
図1及び図2に示すように、把持搬送装置3は、容器Wを把持する把持部31と、把持部31を上下方向Zに移動させる昇降部32と、把持部31を水平方向に移動させる水平移動部33と、を備えている。本実施形態では、水平移動部33は、把持部31を第1方向X及び第2方向Yに移動させる。
本実施形態では、水平移動部33は、保管平面Cにおける第2方向Yに離間した位置において第1方向Xに沿って配置されると共に当該保管平面Cに固定される一対の固定ガイドレール11Rと、一対の固定ガイドレール11Rに支持されると共に把持部31を第1方向Xに沿って移動させる第1方向移動体11Xと、第1方向移動体11Xに支持されると共に把持部31を第2方向Yに沿って移動させる第2方向移動体11Yと、を備えている。
本実施形態では、第1方向移動体11Xは、第2方向Yに沿って延在する可動レールを用いて構成されている。図示の例では、可動レールは互いに平行に配置された一対のレール部11Xaを備えている。第1方向移動体11Xは、その第2方向Yにおける両端部のそれぞれが固定ガイドレール11Rに対して移動自在に支持されており、当該固定ガイドレール11Rに沿って第1方向Xに移動する。第1方向移動体11Xは、例えばモータ等を用いて構成される第1方向移動駆動部(不図示)によって駆動される。
本実施形態では、第2方向移動体11Yは、第1方向移動体11Xを構成する可動レールに沿って走行する台車を用いて構成されている。第2方向移動体11Yは、第2方向Yに沿って延在する第1方向移動体11Xに沿って走行することで、第2方向Yに沿って移動する。第2方向移動体11Yは、例えばモータ等を用いて構成される第2方向移動駆動部(不図示)によって駆動される。
把持部31は、第2方向移動体11Yによって支持されている。そのため、第2方向移動体11Yが第2方向Yに沿って移動することにより、当該第2方向移動体11Yに支持された把持部31も第2方向Yに沿って移動する。また、上述のように、この第2方向移動体11Yは、第1方向移動体11Xに支持されている。そのため、第1方向移動体11Xが第1方向Xに沿って移動することにより、第2方向移動体11Yに支持された把持部31も第1方向Xに沿って移動する。このようにして、把持部31は、第1方向X及び第2方向Yに沿って移動可能に構成されている。
昇降部32は、把持部31を上下方向Zに沿って昇降させるように構成されており、本例では、第2方向移動体11Yに支持されている。詳細な図示は省略するが、昇降部32は、把持部31に連結されたベルトと、例えばモータ等を用いて構成され、ベルトを駆動する昇降駆動部(不図示)と、を備えている。昇降駆動部によってベルトが駆動されることにより、把持部31は上下方向Zに昇降する。このように、本実施形態では、把持部31は、昇降部32を介して第2方向移動体11Yに支持されている。
本実施形態では、把持搬送装置3は、把持機構10を備えている。把持機構10は、上述の把持部31と、例えばモータ等を用いて構成され、把持部31を駆動する把持駆動部(不図示)と、を備えている。把持部31は、把持駆動部により駆動されて、容器Wを把持するための把持状態と、容器Wを把持しないための非把持状態と、に状態変化するように構成されている。
図2に示すように、本実施形態では、把持部31は、第2方向Yに互いに接近又は離間する一対の把持ユニット101Uを備えている。一対の把持ユニット101Uのそれぞれは、第1方向移動体11Xの一対のレール部11Xaの間で同期して昇降するように、昇降部32を介して第2方向移動体11Yに支持されている(図1参照)。一対の把持ユニット101Uのそれぞれは、第1方向Xに並んで配置されると共に第1方向Xに互いに接近又は離間する一対の位置決め具101aと、第1方向Xに並ぶ一対の位置決め具101aの間に配置された把持具101bと、を備えている。
本実施形態では、位置決め具101aは、把持部31の把持状態において、容器Wの外縁に対して外側から接触して当該容器Wの位置決めを行うように構成されている。本例では、一対の把持ユニット101Uのそれぞれに備えられた一対の位置決め具101a、すなわち、合計で4つの位置決め具101aは、平面形状が矩形状を成す容器Wの四隅に対して接触するように構成されている。図示の例では、複数の位置決め具101aは、容器Wの四隅のそれぞれの外縁形状に合致するように、水平面に沿う断面の形状がL字状の柱状体として構成されている。
本実施形態では、把持具101bは、容器Wの被把持部Wrを把持するように構成されている。本例では、把持具101bは、把持部31の把持状態において、容器Wの被把持部Wrに係合する複数の突出体101pと、複数の突出体101pを支持する支持部101sと、を備えている。
本実施形態では、支持部101sは、上下方向Zに沿って延在する柱状に形成されており、その下端部領域において複数の突出体101pを支持している。支持部101sに支持された複数の突出体101pは、当該支持部101sの下端部領域において上下方向Zに並んで配置されると共に、第2方向Yに対向して配置される他方の支持部101sの側(内側)に向かって突出している。本例では、上下方向Zに並ぶ複数の突出体101pが、第1方向Xに複数列(図2に示す例では2列)並んで配置されている。
複数の突出体101pのそれぞれは、バネにより内側(他方の支持部101sの側)に突出する方向に付勢されている。従って、把持部31の把持状態において、複数の突出体101pの一部が、容器Wの被把持部Wrからの反力を受けることによってバネの力に抗して外側へ引っ込み、引っ込んだ一部の突出体101pよりも下方に配置された他の一部の突出体101pが、容器Wの被把持部Wrを下方から支持する状態となる。また、この状態では、位置決め具101aは、容器Wの外縁に対して外側から接触或いは外側に近接して、当該容器Wを第1方向X及び第2方向Yに位置決めしている。
本実施形態では、把持搬送装置3は、容器W単体、又は、段積み容器群Wtを構成する複数の容器Wを一度に移動させることが可能に構成されている。詳細には、把持搬送装置3は、把持対象となる1つの容器Wを把持部31が把持した状態で、当該把持された容器Wのみを、或いは当該把持された容器Wに加えてその上に段積みされた複数の容器Wを、移動させるように構成されている。また、把持搬送装置3は、段積み容器群Wtから、単数又は複数の容器Wを分離して移動させることが可能であり、また、段積み容器群Wtの上方へ、移動させてきた他の単数又は複数の容器Wを載置して積み上げることが可能となっている。
2-3.姿勢矯正装置
図1、図2、及び図3に示すように、容器搬送装置1は、容器支持部2の上の規定の基準位置Tにおいて容器Wの姿勢を矯正する姿勢矯正装置4を更に備えている。本実施形態では、姿勢矯正装置4は、搬入コンベヤ5a上の規定の基準位置Tにおいて、容器Wの姿勢を矯正する。本例では、基準位置Tは、搬入用の容器W(段積み容器群Wt)が把持搬送装置3に把持される位置であり、搬入コンベヤ5aの載置面上に設定されている。段積み容器群Wtは、搬入コンベヤ5aの上流側(ここでは、第2方向Yにおける、保管平面Cから離れる側)から、下流側の基準位置Tに搬送される。そして、段積み容器群Wtは、基準位置Tにおいて、姿勢矯正装置4によって姿勢を矯正される。その後、段積み容器群Wtは、把持搬送装置3の把持部31に把持されて、基準位置Tから保管平面Cの任意の位置に搬送される。図2の一例では、段積み容器群Wtが、基準位置Tから把持搬送装置3により把持されるに際して、把持部31が、段積み容器群Wtよりも上側であって、上下方向Z視で基準位置Tに重複する位置に配置されている。
図3、図4、及び図5に示すように、姿勢矯正装置4は、水平方向に沿う第1方向Xに沿って移動して基準位置Tにある容器Wを第1方向Xの両側から挟むように押圧する一対の第1押圧部材14と、水平方向に沿うと共に第1方向Xに直交する第2方向Yに沿って移動して基準位置Tにある容器Wを第2方向Yの両側から挟むように押圧する一対の第2押圧部材16と、一対の第1押圧部材14を駆動する第1押圧駆動機構41と、一対の第2押圧部材16を駆動する第2押圧駆動機構61と、を備えている。本実施形態では、一対の第1押圧部材14は、基準位置Tにある容器Wを挟んで、第1方向Xに分かれて配置される。そして、第1押圧駆動機構41の駆動力によって、一対の第1押圧部材14は、互いに第1方向Xに接近又は離間する。一対の第2押圧部材16は、基準位置Tにある容器Wを挟むように、第2方向Yに分かれて配置される。そして、第2押圧駆動機構61の駆動力によって、一対の第2押圧部材16は、互いに第2方向Yに接近又は離間する。このように、姿勢矯正装置4は、搬入コンベヤ5aの基準位置Tに対応する位置に設けられている。以下では、一対の第1押圧部材14の間の第1方向Xにおける中心位置に向かう側を、第1方向Xの内側とし、その反対側を第1方向Xの外側とする。また、一対の第2押圧部材16の間の第2方向Yにおける中心位置に向かう側を、第2方向Yの内側とし、その反対側を第2方向Yの外側とする。
図8に示すように、一対の第1押圧部材14及び一対の第2押圧部材16は、容器Wの押圧を解除した状態で、基準位置Tにある容器Wを把持部31により把持するために動作する把持搬送装置3との干渉範囲Eの外に配置される。本実施形態では、一対の第1押圧部材14及び一対の第2押圧部材16は、容器Wの押圧を解除した状態で、干渉範囲Eと上下方向Z視で重複しない位置に配置される。言い換えると、一対の第1押圧部材14は、干渉範囲Eに対して第1方向Xの外側に配置される。また、一対の第2押圧部材16は、干渉範囲Eに対して第1方向Xの外側、且つ第2方向Yの外側に配置される。本例では、干渉範囲Eは、基準位置Tの容器Wを把持するために、把持部31(一対の把持ユニット101U)が移動する移動軌跡が形成する空間である。ここでは、干渉範囲Eに、一方の把持ユニット101Uの移動軌跡と他方の把持ユニット101Uの移動軌跡との第2方向Yの間の空間も含める。図8に示すように、干渉範囲Eは、上下方向Z視で、搬入コンベヤ5aの搬送面上の基準位置Tと重複している。そして、干渉範囲Eは、上下方向Z視で、基準位置Tにある容器Wよりも広い長方形状の範囲とされている。図示の例では、干渉範囲Eは、上下方向Z視で、一対の把持ユニット101Uが互いに最も大きく第2方向Yに離れ、且つ、一対の位置決め具101aが互いに最も大きく第1方向Xに離れた状態(把持部31の非把持状態)における、4つの位置決め具101aの位置を4隅として形成された、仮想的な長方形状の範囲とされている。そして、干渉範囲Eは、上下方向Z視で、第1方向Xの幅が、搬入コンベヤ5aの載置面の第1方向Xの幅より狭くなっている。容器Wの押圧を解除した状態で、一対の第1押圧部材14が、干渉範囲Eを挟んで第1方向Xに対向して配置されることになるため、一対の第1押圧部材14を、搬入コンベヤ5aにより搬送される容器Wのガイドとして機能させることも可能となる。なお、図示の例では、段積み容器群Wtの押圧を解除した状態で、一対の第1押圧部材14は、上下方向Z視で搬入コンベヤ5aと重複する位置に配置されているが、一対の第1押圧部材14が、搬入コンベヤ5aよりも外側(第1方向Xの外側)に配置されていても良い。言い換えると、一対の第1押圧部材14が、容器Wの押圧を解除した状態で、上下方向Z視で、搬入コンベヤ5aと重複しない位置に配置されても良い。
本実施形態では、図3、図4、図5、及び図6に示すように、第1押圧部材14における容器Wを押圧する面を第1押圧面14aとして、第2押圧部材16は、第1押圧面14aに沿って第2方向Yに移動するように第1押圧部材14に支持されている。第1押圧面14aは、第1押圧部材14の第1方向Xの内側(基準位置Tの容器Wの側)を向く面である。一対の第2押圧部材16は、第1押圧面14aに沿って、第2方向Yに互いに接近又は離間するように移動する。本例では、一対の第2押圧部材16が、1つの第1押圧部材14に支持されている。また、一対の第2押圧部材16は、第2方向Y(搬送方向A)に分かれて第1押圧部材14に支持されている。そして、本例では、一対の第1押圧部材14のそれぞれに、一対の第2押圧部材16が支持されている。すなわち、姿勢矯正装置4は、一対の第2押圧部材16を2組(すなわち、2対の第2押圧部材16)備えている。図示の例では、第1押圧面14aは、矩形状に形成されている。
ここで、本実施形態では、図4及び図6に示すように、第2押圧部材16における容器Wを押圧する面を第2押圧面16aとし、上下方向Zに沿う上下方向Z視で第2押圧面16aが第1方向Xに沿う第2押圧部材16の姿勢を第1姿勢Pt2とし、上下方向Z視で第2押圧面16aが第1方向Xに対してなす角D1よりも第2押圧面16aが第2方向Yに対してなす角D2の方が小さい第2押圧部材16の姿勢を第2姿勢Pr2とする。そして、一対の第2押圧部材16は、第1姿勢Pt2の状態で、容器Wを第2方向Yの両側から挟むように押圧する(図9参照)。すなわち、第2押圧面16aは、第1姿勢Pt2の第2押圧部材16における、第2方向Yの内側(基準位置Tの容器Wを向く側)を向く面である。本例では、第2押圧部材16は、第1姿勢Pt2の状態で、第1押圧部材14の第1押圧面14aよりも第1方向Xの内側に配置される。また、第2押圧部材16は、第1姿勢Pt2の状態で、第1押圧部材14の第1押圧面14aと第2方向Yの配置領域が重複する位置に配置される。第2押圧部材16は、第2姿勢Pr2の状態で、第1押圧部材14の第1押圧面14aよりも第1方向Xの外側に配置される。また、第2押圧部材16は、第2姿勢Pr2の状態で、第1押圧部材14の第1押圧面14aと第2方向Yの配置領域が重複しない位置に配置される。図示の例では、第2押圧面16aは、矩形状に形成されている。
本実施形態では、図7に示すように、一対の第1押圧部材14の上下方向Zの寸法R、及び、一対の第2押圧部材16の上下方向Zの寸法Sが、段積み容器群Wtの上下方向Zの寸法K以上である。基準位置Tに搬入される段積み容器群Wtの上下方向Zの寸法Kが段積み容器群Wt毎に異なり得る場合には、上記の2つの寸法R,Sは、想定或いは予定される最も大きな寸法K以上とされる。言い換えれば、基準位置Tには、寸法Kが寸法R以下であって且つ寸法S以下の段積み容器群Wtが搬入される。本例では、一対の第1押圧部材14は、互いに同等の構造を備えている。第1押圧部材14は、第2方向Y及び上下方向Zに延在する部材である(図3参照)。そして、第1押圧部材14は、後述する第2押圧駆動機構61を内部に収容して、当該第2押圧駆動機構61を支持するように構成されている(図3参照)。図示の例では、第1押圧部材14は直方体形状に形成されている。また、本例では、一対の第2押圧部材16は、互いに同等の構造を備えている。第2押圧部材16は、第1姿勢Pt2において、第1方向X及び上下方向Zに延在する板状の部材である(図3参照)。そして、第1押圧部材14の上端と第2押圧部材16の上端とが、段積み容器群Wtの上端よりも高い位置に配置されている。図示の例では、第1押圧部材14の上下方向Zの寸法Rは、第2押圧部材16の上下方向Zの寸法Sと同じ寸法である。そして、第2押圧部材16の第2押圧面16aは、第1押圧部材14の第1押圧面14aよりも幅狭に形成されている。そして、第1押圧部材14の上端と第2押圧部材16の上端とが、段積み容器群Wtの上端よりも高い位置、且つ、把持部31(具体的には、上昇した状態の把持部31)及び固定ガイドレール11Rよりも低い位置に配置されている(図1参照)。
図6に示すように、本実施形態では、第1押圧駆動機構41は、一対の第1押圧部材14を、第1方向Xに接近又は離間移動させるように構成されている。第1押圧駆動機構41は、直動案内機構42と第1直動アクチュエータ43と、を備えている。本例では、第1直動アクチュエータ43は、第1駆動モータ43Mと、第1駆動モータ43Mに接続されている第1駆動軸43aとを用いて構成されている。そして、第1駆動軸43aは、当該第1駆動モータ43Mにより、軸心回りに回転するように駆動される。本例では、第1直動アクチュエータ43は、第1駆動モータ43Mの回転に連動して、一対の第1押圧部材14を第1方向Xに互いに接近及び離間させるように構成されている。図示の例では、第1駆動軸43aは、ボールねじであり、第1駆動モータ43Mによって回転駆動される第1駆動軸43aの回転運動が、一対の第1押圧部材14のそれぞれの直線運動に変換される。ここで、第1駆動軸43aは、軸心が第1方向Xに沿うように配置されている。そして、第1駆動軸43aは、軸心に沿う方向(第1方向X)の中央部に対して一方側と他方側とで、螺旋の向きが逆方向となるように雄ねじが形成されている。雌ねじ部を備える一対の第1支持部材47が、第1方向Xに分かれてこのボールねじに螺合している。第1押圧部材14は、一対の第1支持部材47のそれぞれに支持されている。従って、ボールねじが第1の方向に回転した場合に、一対の第1支持部材47が互いに離間し、ボールねじが当該第1の方向とは反対方向である第2の方向に回転した場合に、一対の第1支持部材47が互いに接近する。このような一対の第1支持部材47の接近又は離間する動きに連動して、一対の第1押圧部材14が互いに接近又は離間する。また、本例では、直動案内機構42は、一対の第1押圧部材14の第1方向Xの移動を案内するように構成されている。図示の例では、直動案内機構42は、第1ガイドレール46と、第1ガイドレール46に支持されると共に当該第1ガイドレール46に沿って移動する第2支持部材48とを備えている。第1ガイドレール46は、第1方向Xに沿うと共に、第2方向Yに分かれて一対配置されている。そして、1つの第1ガイドレール46には、2つの第2支持部材48が第1方向Xに分かれて配置されている。第1方向Xの一方側の第1押圧部材14は、当該2つの第1ガイドレール46の、第1方向Xの一方側にそれぞれ配置された2つの第2支持部材48に固定されている。同様に、第1方向Xの他方側の第1押圧部材14は、当該2つの第1ガイドレール46の、第1方向Xの他方側にそれぞれ配置された2つの第2支持部材48に固定されている。また、図示の例では、直動案内機構42及び第1押圧駆動機構41は、搬入コンベヤ5aの複数のローラ50よりも下側に設けられている。そして、第1支持部材47及び第2支持部材48は、2つのローラ50の隙間を第1方向Xに移動できるように構成されている(図5参照)。これにより、第1押圧部材14は、基準位置Tの容器Wを向く側へ移動して、段積み容器群Wtを押圧することができる。なお、第1ガイドレール46は、棒状の部材を用いて構成されている。
図3、図4、及び図5に示すように、本実施形態では、第2押圧駆動機構61は、第1押圧部材14に支持されていると共に、平行駆動部62及び旋回駆動部73を備えている。平行駆動部62は、第2押圧部材16に第1姿勢Pt2を維持させつつ第2方向Yに沿って第2押圧部材16を移動させる。第2押圧部材16は、平行駆動部62によって、第1姿勢Pt2を維持しつつ、第1押圧面14a及び水平面に平行に移動する。また、第2押圧部材16は、旋回駆動部73によって旋回することで、第1姿勢Pt2と第2姿勢Pr2とに姿勢変更する。より詳細に説明すると、図4に示すように、旋回駆動部73は、平行駆動部62による第2押圧部材16の第1移動経路Fの端部Faにおいて第2押圧部材16を第1姿勢Pt2から前記第2姿勢Pr2に姿勢変更させるように第2押圧部材16を上下方向Zに沿う旋回軸心P1回りに旋回させる。本例では、第1移動経路Fは、上下方向Z視で、第1押圧面14aの第2方向Yの中央領域又は中間領域から第2方向Yの一方側の端部に対応する位置まで設定されている。すなわち、第2押圧部材16は、第1押圧面14aの第2方向Yの中央領域又は中間領域から第2方向Yの一方側の端部領域まで、第1姿勢Pt2を維持しながら移動する。このため、図示の例では、第1移動経路Fは、第2方向Yに沿う直線状に形成されている。また、本例では、第2押圧部材16は、旋回駆動部73により、上記端部領域に対応する第1移動経路Fの端部Faから円弧状に形成された第2移動経路Iに沿って移動することで、第1押圧面14aに対して第1方向Xの外側であって第1押圧部材14に対して第2方向Yの外側に配置される。このように、第2押圧部材16は、第1移動経路Fの端部Faから円弧状の第2移動経路Iに沿って移動することで、上下方向Zに沿う仮想的な旋回軸心P1周りに旋回し、第1姿勢Pt2から第2姿勢Pr2に姿勢変更する。以下では、第2押圧駆動機構61の具体的な構成について説明する。本実施形態では、第1移動経路Fが「移動経路」に相当する。
本実施形態では、図3、図4、及び図5に示すように、第2押圧駆動機構61は、案内機構72と第2直動アクチュエータ63と、を備えている。本例では、複数の案内機構72と、複数の第2直動アクチュエータ63とが、1つの第1押圧部材14に設けられている。具体的には、第1押圧部材14には、一対の第2押圧部材16のそれぞれに対応した、一対の第2直動アクチュエータ63が設けられている。なお、図3では、一対の第1押圧部材14の一方(図中左下側に配置されている方)に設けられている第2直動アクチュエータ63のみを示し、一対の第1押圧部材14の他方(図中右上側に配置されている方)に設けられている第2直動アクチュエータ63は省略している。また、第1押圧部材14には、1つの第2押圧部材16に対応する複数の案内機構72が設けられている。図示の例では、1つの第2押圧部材16に対応する複数(ここでは4つ)の案内機構72が上下方向Zに並んで設けられている。このため、第1押圧部材14には、一対の第2押圧部材16に対応する、全部で8つの案内機構72が設けられている。
また、図3及び図5に示すように、本例では、一対の第2押圧部材16のそれぞれは、複数の案内機構72を介して第1押圧部材14に支持されている。具体的には、第2押圧部材16は、上下方向Zに並ぶ複数(ここでは4つ)の案内機構72を介して第1押圧部材14に支持されている。
本実施形態では、第2直動アクチュエータ63は、第2押圧部材16に対して第2方向Yの駆動力を作用させるように構成されている。図3及び図5に示すように、本例では、第2直動アクチュエータ63は、第2駆動モータ63Mと、駆動モータに接続されている第2駆動軸63aと、第2ガイドレール(不図示)と、スライダ部63cと、を備えている。そして、第2駆動軸63aは、当該第2駆動モータ63Mにより、軸心回りに回転するように駆動される。本例では、第2直動アクチュエータ63は、第2駆動モータ63Mの回転に連動して、スライダ部63cを第2駆動軸63aの軸心に沿う方向に移動させるように構成されている。また、第2駆動モータ63Mは、サーボモータである。図示の例では、第2駆動軸63aは、ボールねじであり、第2駆動モータ63Mによって回転駆動される第2駆動軸63aの回転運動が、スライダ部63cの直線運動に変換される。また、本例では、第2ガイドレールは、スライダ部63cの、第2駆動軸63aの軸心に沿う方向の移動を案内するように構成されている。図示の例では、第2直動アクチュエータ63は、第2駆動軸63aの軸心に沿う方向が、第2方向Yに沿うように、第2押圧部材16に設けられている。なお、第2直動アクチュエータ63が、「直動アクチュエータ」に相当する。
本実施形態では、図4及び図6に示すように、案内機構72は、第2直動アクチュエータ63の駆動力を受けた第2押圧部材16が第1姿勢Pt2を維持しつつ第2方向Yに沿って移動するように第2押圧部材16を案内する直動案内部81と、第2直動アクチュエータ63の駆動力を受けた第2押圧部材16が直動案内部81による案内経路Gの端部Gaにおいて旋回軸心P1回りに旋回するように第2押圧部材16を案内する旋回案内部86と、を備えている。本例では、案内機構72は、更に、第1支持部75と、第2支持部76と、案内ローラ77と、を備えている。以下では、案内機構72の具体的な構成について説明する。なお、上記のとおり、本例では、複数の案内機構72が設けられているが、それぞれ同等の構造を有している。
本例では、直動案内部81及び旋回案内部86は、ガイドレール(具体的には、貫通孔が形成された板状のレール部材)を用いて構成されている。この貫通孔は、当該貫通孔の内部に配置された案内ローラ77を、上記案内経路Gを含む経路に沿って案内するように形成されている。案内ローラ77は、上下方向Zに沿う軸心(以下、「上下軸心」という)回りに回転しながら、上記貫通孔の内部において上記案内経路Gを含む経路に沿って移動する。直動案内部81は、第2方向Y及び水平面に沿うと共に、直線状に配置されている。また、直動案内部81は、第1押圧部材14の第1押圧面14aの第2方向Yの中央領域又は中間領域から第2方向Yの一方側の端部領域まで設けられている。旋回案内部86は、直動案内部81の第2方向Yの一方側の端部に接続されている。そして、旋回案内部86は、水平面に沿うと共に円弧状に形成されており、直動案内部81との接続部とは反対側の端部が、基準位置Tの段積み容器群Wtに対して第1方向Xの外側を向くように、第1押圧部材14に設けられている。
第2支持部76は、板状の部材である。そして、第2支持部76における水平方向(第2押圧部材16の姿勢が第1姿勢Pt2である場合に第1方向Xに沿う方向)の一端部に第2押圧部材16が固定され、第2支持部76における当該水平方向の他端部に、複数(ここでは2つ)の案内ローラ77が上下軸心回りに回転自在に取り付けられている。第1支持部75は、板状の部材である。そして、第1支持部75には、複数(ここでは2つ)の案内ローラ77が第2方向Yの両側(ここでは、両端)に分かれて設けられている。第1支持部75と第2支持部76とは、上下軸心回りに相対回転自在に連結されている。本例では、第1支持部75と第2支持部76との連結部に案内ローラ77が設けられており、この案内ローラ77は、第1支持部75の複数の案内ローラ77のうちの最も第2方向Yの外側に設けられた案内ローラ77であると共に、第2支持部76の複数の案内ローラ77のうちの最も第2方向Yの内側に設けられた案内ローラ77である。すなわち、1つの案内ローラ77が、第1支持部75と第2支持部76との間で共有されている。図示の例では、第1支持部75は、第2支持部76に対して、第2方向Yの内側に隣接するように配置されている。そして、第1支持部75と第2支持部76とが、直動案内部81に沿って移動する場合は、第2押圧部材16は、第1移動経路Fに沿って移動する。一方、第2支持部76が旋回案内部86を移動する際には、第2押圧部材16は、第2移動経路Iに沿って移動する。
また、本例では、図3及び図5に示すように、1つの第2押圧部材16に対応する、複数の第1支持部75が、第2直動アクチュエータ63のスライダ部63cに接続されている。図示の例では、上下方向Zに並ぶ複数(ここでは4つ)の第1支持部75が、上下方向Zに延びる連結部材74を介して、スライダ部63cに支持されている。そして、第2駆動モータ63Mの駆動によるスライダ部63cの第2方向Yの移動に伴い、第2押圧部材16が直動案内部81と旋回案内部86とに案内されて、第1移動経路Fと第2移動経路Iとを移動する。このように、本実施形態では、平行駆動部62は、第2直動アクチュエータ63と直動案内部81とを含んで構成され、旋回駆動部73は、第2直動アクチュエータ63と旋回案内部86とを含んで構成されている。すなわち、平行駆動部62と旋回駆動部73とが、第2直動アクチュエータ63を共用している。図示の例では、連結部材74は、更に、上下方向Zに分かれて配置された複数(ここでは2つ)の移動体78aに固定されている。移動体78aは、第2方向Yに沿って配置された第3ガイドレール78bに沿って、第2方向Yに移動するように構成されている。つまり、第3ガイドレール78bも、移動体78aと同数、配置されている。このため、連結部材74は、第3ガイドレール78bにも案内されて、第2方向Yに移動する。なお、図示の例では、第3ガイドレール78bは、棒状の部材である。
ここで、図6、図8、及び図9に示すように、第1押圧面14aにより容器Wを押圧している状態での第1押圧部材14の位置を第1押圧位置U1とし、第2押圧面16aにより容器Wを押圧している状態での第2押圧部材16の位置を第2押圧位置U2とする。本例では、後に詳細に説明するが、第1押圧位置U1及び第2押圧位置U2は、基準位置Tの容器W(段積み容器群Wt)の寸法に応じて異なる位置に設定される。また、以下では、第1押圧部材14が干渉範囲Eの外にある状態での第1押圧部材14の位置を第1解除位置V1とし、第2押圧部材16が干渉範囲Eの外にある状態での第2押圧部材16の位置を第2解除位置V2とする。
3.センサ
本実施形態では、図11及び図12に示すように、容器搬送装置1は、センサ18を備えている。センサ18は、第1センサ13と第2センサ12と第3センサ23と第4センサ24とを含んでいる。本例では、第1センサ13、第2センサ12、第3センサ23、第4センサ24は、姿勢矯正装置4にそれぞれ設けられている。
第1センサ13は、一対の第1押圧部材14のそれぞれの第1押圧面14aから第1検出距離6の位置における容器Wの有無を検出する。本例では、第1センサ13は、一対の第1押圧部材14のそれぞれの第1押圧面14aから第1方向Xの内側(段積み容器群Wtのある側)に向かって第1検出距離6の位置における容器Wの有無を検出する。このため、第1センサ13は、第1方向Xに分かれて一対、設けられている。より詳細には、第1センサ13は、第2方向Yに分かれて配置された2対の第2押圧部材16にそれぞれ設けられている。本例では、第1センサ13は、投光部と受光部とを備えた透過型の光センサである。そして、第2押圧部材16が第1姿勢Pt2の状態において、投光部と受光部とが、第2方向Yに対向するように一対の第2押圧部材16の一方と他方とに分かれて設けられている。図示の例では、2つの第1センサ13のそれぞれの検出光の光軸を表す2本の光軸(図10の一点鎖線)が、第1方向Xに分かれたそれぞれの第1検出距離6の位置(第1押圧面14aから第1検出距離6の位置)に対応するように配置されている。また、2本の光軸は、第2方向Yに沿うように配置されている。そして、2本の光軸のうちの少なくとも1本の光軸に沿った検出光が遮光された場合に、容器Wの存在を検知する。本例では、2本の光軸は、段積み容器群Wtの最下段の容器Wに対応する位置に配置されており、段積み容器群Wtの最下段の容器Wの有無を検出可能な位置に検出光が投光されるように構成されている。なお、一対の第1センサ13が、上下方向Zに複数並ぶことで、複数本の光軸が上下方向Zに隣接して配置される構成としても良い。
第2センサ12は、一対の前記第2押圧部材16のそれぞれの前記第2押圧面16aから第2検出距離7の位置における前記容器Wの有無を検出する。本例では、第2センサ12は、第1姿勢Pt2の状態の第2押圧面16aから第2方向Yの内側(段積み容器群Wtのある側)に向かって第2検出距離7の位置における容器Wの有無を検出する。このため、第2センサ12は、第2方向Yに分かれて一対、設けられている。より詳細には、第2センサ12は、一対の第1押圧部材14の第2方向Yの両側の部分(例えば、両端部分)にそれぞれ設けられている。本例では、第2センサ12は、投光部と受光部とを備えた透過型の光センサである。投光部と受光部とは、第1方向Xに対向するように一対の第1押圧部材14の一方と他方とに分かれて設けられている。図示の例では、2つの第2センサ12のそれぞれの検出光の光軸を表す2本の光軸(図10の二点鎖線)が、第2方向Yに分かれたそれぞれの第2検出距離7の位置(第2押圧面16aから第2検出距離7の位置)に対応するように配置されている。また、2本の光軸は、第1方向Xに沿うように配置されている。そして、2本の光軸のうちの少なくとも1本の光軸に沿った検出光が遮光された場合に、容器Wの存在を検知する。なお、本例では、2本の光軸は、段積み容器群Wtの最下段の容器Wに対応する位置に配置されており、段積み容器群Wtの最下段の容器Wの有無を検出可能な位置に検出光が投光されるように構成されている。なお、一対の第2センサ12が、上下方向Zに複数並ぶことで、複数本の光軸が上下方向Zに隣接して配置される構成としても良い。
第3センサ23は、第1押圧部材14の押圧力を検出する。第1押圧部材14の押圧力とは、第1押圧部材14が基準位置Tの容器W(段積み容器群Wt)に作用させる力である。第1押圧部材14の押圧力は、例えば、第1押圧駆動機構41の第1直動アクチュエータ43が出している力から求めることができる。本例では、第1直動アクチュエータ43の第1駆動モータ43Mはサーボモータである。このため、第1押圧部材14の押圧力は、第1駆動モータ43Mに流れる電流値又はその指令値から求めることができる。すなわち、本例では、第1直動アクチュエータ43が、第3センサ23の機能を有している。なお、第1押圧部材14の押圧力は、圧力センサ等を用いて検出しても良い。
第4センサ24は、第2押圧部材16の押圧力を検出する。第2押圧部材16の押圧力とは、第2押圧部材16が基準位置Tの容器W(段積み容器群Wt)に作用させる力である。第2押圧部材16の押圧力は、例えば、第2押圧駆動機構61の第2直動アクチュエータ63が出している力から求めることができる。本例では、第2直動アクチュエータ63の第2駆動モータ63Mはサーボモータである。このため、第2押圧部材16の押圧力は、第2駆動モータ63Mに流れる電流値又はその指令値から求めることができる。すなわち、本例では、第2直動アクチュエータ63が、第3センサ23の機能を有している。なお、第2押圧部材16の押圧力は、圧力センサ等を用いて検出しても良い。
4.制御部
図12に示すように、本実施形態では、容器搬送装置1は、姿勢矯正装置4を制御する制御部Hを、更に備えている。本例では、制御部Hは、更に、搬出入装置5(ここでは、搬入コンベヤ5a及び搬出コンベヤ5b)、把持搬送装置3、センサ18を制御する。以下では、制御部Hの構成について、具体的に説明する。
本実施形態では、制御部Hは、記憶部82と、処理部83と、判定部84と、を備えている。記憶部82は、保管平面Cに搬入される複数の容器Wのそれぞれについて、容器Wの寸法(縦、横、高さ等の寸法)を示す寸法情報Q1を記憶している。また、記憶部82は、搬入予定の複数の容器Wの保管平面Cにおける保管場所(保管予定場所)、及び保管平面Cに既に保管されている複数の容器Wのそれぞれの保管場所を示す位置情報Q3と、搬入予定の複数の容器Wに収容されている物品の種類や個数、及び保管平面Cに既に保管されている複数の容器Wのそれぞれに収容されている物品の種類や個数を示す物品情報Q2とを記憶している。処理部83は、後述する移動量決定処理、姿勢矯正処理(押圧移動処理)、確認処理、及び退避処理を実行する。判定部84は、基準位置Tの容器W(段積み容器群Wt)に対して以下で説明する様々な判定を行う。
制御部Hは、CPU等の演算処理装置を備えると共にメモリ等の周辺回路を備え、これらのハードウェアと、演算処理装置等のハードウェア上で実行されるプログラムとの協働により、制御部Hの各機能が実現される。制御部Hは、1つのハードウェアではなく、互いに通信可能な複数のハードウェア(複数の分離したハードウェア)の集合によって構成されてもよい。また、制御部Hは、本明細書で説明する各機能のうちの少なくとも後述する移動量決定処理、姿勢矯正処理(押圧移動処理)、確認処理、及び退避処理を実行する機能を有していればよく、それ以外の機能は制御部Hとは別の制御部(例えば、制御部Hの上位の制御装置(管理装置等)や、当該上位の制御装置から指令を受ける他の制御装置)が有する構成としてもよい。
本実施形態では、図9、図10、及び図11に示すように、制御部Hは、一対の第1押圧部材14及び一対の第2押圧部材16により基準位置Tにある容器Wを押圧して容器Wの姿勢を矯正する姿勢矯正処理を行った後、一対の第1押圧部材14を第1押圧位置U1から第1解除位置V1の側へ向けて第1検出距離6より大きい第1確認距離8だけ移動させ、且つ、一対の前記第2押圧部材16を第2押圧位置U2から第2解除位置V2の側へ向けて第2検出距離7より大きい第2確認距離9だけ移動させた状態で、第1センサ13及び第2センサ12により容器Wが検出されるか否かの確認処理を行う。
本例では、制御部Hは、搬入コンベヤ5aを制御して、段積み容器群Wtを保管平面Cの外部から基準位置Tに搬送する。基準位置Tに段積み容器群Wtが配置されると、制御部Hは、姿勢矯正処理を実行する。具体的には、制御部Hは、第1解除位置V1にある一対の第1押圧部材14を第1押圧位置U1に移動させ、第2解除位置V2にある一対の第2押圧部材16を第2押圧位置U2に移動させる。一対の第1押圧部材14が第1押圧位置U1に移動し、一対の第2押圧部材16が第2押圧位置U2に移動することで、基準位置Tの段積み容器群Wtは、第1方向Xの両側及び第2方向Yの両側から押圧されて、姿勢が矯正される。また、本例では、一対の第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16とが、時期をずらして移動する。具体的には、一対の第1押圧部材14が第1解除位置V1から第1押圧位置U1に移動する。その後、一対の第2押圧部材16が第1解除位置V1から第2押圧位置U2に移動する。なお、一対の第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16とが、同時期に移動する構成としても良い。ここで、同時期とは、一対の第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16とが同時に移動を開始することに加え、一対の第1押圧部材14が移動する期間と、一対の第2押圧部材16が移動する期間とが重複することを含んでいる。
本例では、図11に示すように、一対の第1押圧部材14が第1押圧位置U1から第1確認距離8だけ第1解除位置V1の側(段積み容器群Wtに対して第1方向Xの外側)へ移動することで、容器Wは、第1押圧面14aから第1方向Xの内側に向かって第1検出距離6の位置よりも、第1方向Xの内側に配置される。言い換えれば、一対の第1押圧面14aが、容器Wから第1方向Xの外側に第1検出距離6の位置よりも、第1方向Xの外側に配置される。また、一対の第2押圧部材16が第2押圧位置U2から第2確認距離9だけ第2解除位置V2の側(段積み容器群Wtに対して第2方向Yの外側)へ移動することで、容器Wは、第2押圧面16aから第2方向Yの内側に向かって第2検出距離7の位置よりも、第2方向Yの内側に配置される。言い換えれば、一対の第2押圧面16aが、容器Wから第2方向Yの外側に第2検出距離7の位置よりも、第2方向Yの外側に配置される。一対の第2押圧部材16は、容器Wから第2確認距離9の位置においては、第1姿勢Pt2を維持している。そして、制御部Hは、確認処理を実行する。本例では、仮に、段積み容器群Wtが、適正な姿勢に矯正されていると、上下方向Z視で、段積み容器群Wtの中心(本例では、容器Wの底面の対角線の交点)が、基準位置Tの中心部分に配置される。図示の例では、基準位置Tの中心は、上下方向Z視で、長方形状の干渉範囲Eの中心(対角線の交点)と一致する(図8及び図9参照)。このため、段積み容器群Wtが適正な姿勢に矯正されている場合、確認処理では、第1センサ13及び第2センサ12の双方により最下段の容器Wが検出されない。一方、姿勢矯正処理の実行後に、段積み容器群Wtが、基準位置T(具体的には、上記の適正な姿勢での位置)からずれた位置に移動した結果、最下段の容器Wが、第1押圧面14aから第1検出距離6の位置及び第2押圧面16aから第2検出距離7の位置の少なくとも一方の位置にある場合は、第1センサ13及び第2センサ12の少なくともいずれか一方により、最下段の当該容器Wが検出される。
本実施形態では、制御部Hは、確認処理の結果、第1センサ13及び第2センサ12の双方により容器Wが検出されない場合には、一対の第1押圧部材14を第1解除位置V1へ移動させると共に、一対の第2押圧部材16を第2解除位置V2へ移動させ、確認処理の結果、第1センサ13及び第2センサ12の少なくともいずれか一方により容器Wが検出された場合には、図9に示すように、一対の第1押圧部材14を再び第1押圧位置U1へ移動させると共に、一対の第2押圧部材16を再び第2押圧位置U2へ移動させる。本例では、第1センサ13及び第2センサ12の双方により最下段の容器Wが検出されない場合には、制御部Hは、退避処理を実行する(図14参照)。具体的には、制御部Hは、一対の第2押圧部材16を第2解除位置V2に移動させる。これにより、一対の第2押圧部材16のそれぞれは、第1姿勢Pt2から第2姿勢Pr2に姿勢変更する。その後、制御部Hは、一対の第1押圧部材14を第1解除位置V1に移動させる。このように、本例では、一対の第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16とが時期をずらして移動するが、一対の第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16とが同時期に移動する構成としても良い。また、本実施形態では、確認処理において、第1センサ13及び第2センサ12の少なくともいずれか一方により、最下段の容器Wが検出された場合には、制御部Hは、当該段積み容器群Wtに対して、姿勢矯正処理を再び実行する。
本実施形態では、図12に示すように、制御部Hは、容器Wの寸法を示す寸法情報Q1を取得し、取得した寸法情報Q1に基づいて、一対の第1押圧部材14の第1方向Xの移動量、及び、一対の前記第2押圧部材16の前記第2方向Yの移動量を制御する。すなわち、制御部Hは、基準位置Tにある容器W(段積み容器群Wt)の寸法に応じて、一対の第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16とのそれぞれの移動量を変更することができる。本例では、制御部Hは、記憶部82の寸法情報Q1から、基準位置Tにある段積み容器群Wtを構成する容器Wの第1方向Xの寸法及び第2方向Yの寸法を取得する。具体的には、容器Wには、当該容器Wの識別情報を保持する識別情報保持体(図示せず)が設けられている。識別情報保持体として、バーコード(1次元コード)、2次元コード、ICタグを例示することができる。また、搬入コンベヤ5aの基準位置Tよりも上流側において、容器W(例えば、最下段の容器W)の識別情報保持体に保持された識別情報を読み取る読取装置(図示せず)が設けられている。記憶部82には、容器Wの寸法情報Q1が、当該容器Wの識別情報に関連付けて記憶されている。そして、制御部Hは、読取装置が自動又は手動で読み取った識別情報に関連付けて記憶部82に記憶された寸法情報Q1を、記憶部82から取得することで、基準位置Tに搬入される段積み容器群Wtを構成する容器Wの第1方向Xの寸法及び第2方向Yの寸法を取得する。また、本実施形態では、図7、図9、及び図13に示すように、制御部Hは、寸法情報Q1に基づいて、一対の前記第1押圧部材14のそれぞれの第1方向Xの移動量である第1移動量54と一対の第2押圧部材16のそれぞれの第2方向Yの移動量である第2移動量56とを決定する移動量決定処理を行った後、一対の第1押圧部材14のそれぞれを容器Wの側へ向けて第1移動量54移動させ、且つ、一対の第2押圧部材16のそれぞれを容器Wの側へ向けて第2移動量56移動させる押圧移動処理を行う。これにより、一対の第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16とは、基準位置Tにある容器W(段積み容器群Wt)の寸法に応じて、適切な量だけ段積み容器群Wtの側へ移動して、段積み容器群Wtを押圧できる。なお、本実施形態では、押圧移動処理は、上述の姿勢矯正処理と同じである。
本実施形態では、図12及び図13に示すように、制御部Hは、押圧移動処理の完了後、第1センサ13及び第2センサ12の少なくともいずれか一方により容器Wが検出されない場合、又は、第3センサ23により検出された押圧力及び第4センサ24により検出された押圧力の少なくともいずれか一方が予め定められた判定しきい値以上であることを検出した場合には、寸法情報Q1に示された寸法とは異なる寸法の容器Wが容器支持部2に載置されていると判定する。本例では、押圧移動処理(矯正姿勢処理)の完了後、制御部Hは、一対の第1押圧部材14が第1押圧位置U1に配置され、一対の第2押圧部材16が第2押圧位置U2に配置されている状態で、第1センサ13及び第2センサ12を制御して、基準位置Tの段積み容器群Wtのうちの最下段の容器Wの検出を行う。ここで、第1センサ13及び第2センサ12の少なくともいずれか一方により最下段の容器Wが検出されない場合は、寸法情報Q1に示された寸法よりも小さい寸法の容器Wが、基準位置Tに配置されていることが分かる。また、第1センサ13及び第2センサ12の双方により最下段の容器Wが検出された場合でも、第1押圧部材14の段積み容器群Wtに対する押圧力、及び第2押圧部材16の段積み容器群Wtに対する押圧力の少なくとも一方いずれか一方が、予め定められた判定しきい値以上であることを検出した場合は、寸法情報Q1に示された寸法よりも大きい寸法の容器Wが、基準位置Tに配置されていることが分かる。なお、基準位置Tに配置されている容器Wの第1方向X及び第2方向Yの各寸法が、寸法情報Q1に示される第1方向X及び第2方向Yの各寸法と一致する場合の、第1押圧部材14及び第2押圧部材16の容器W或いは段積み容器群Wtに対する押圧力(設計値又は計測値)を基準押圧力として、上記の判定しきい値は、この基準押圧力よりも大きな値(例えば、押圧力の検出誤差を考慮して設定された値だけ基準押圧力よりも大きな値)に設定される。
以下では、本実施形態における移動量決定処理、姿勢矯正処理(押圧移動処理)、確認処理、及び退避処理について、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
制御部Hは、先ず、記憶部82から、基準位置Tに搬送された段積み容器群Wtの容器Wについての寸法情報Q1を取得する(S1)。そして、制御部Hは、当該寸法情報Q1に基づいて、第1押圧部材14の第1移動量54と第2押圧部材16の第2移動量56とを決定する移動量決定処理を実行する(S2)。その後、制御部Hは、一対の第1押圧部材14のそれぞれを段積み容器群Wtの側へ第1移動量54移動させると共に、一対の第2押圧部材16のそれぞれを段積み容器群Wtの側へ第2移動量56移動させる、押圧移動処理(姿勢矯正処理)を実行する(S3)。そして、制御部Hは、第1センサ13と第2センサ12との双方により、段積み容器群Wtのうちの最下段の容器Wが検出されたか否かを判定する(S4)。第1センサ13と第2センサ12との双方により、当該容器Wが検出された場合には(S4:Yes)、第1押圧部材14の押圧力及び第2押圧部材16の押圧力の少なくともいずれか一方が予め定められた判定しきい値以上であるか否かを判定する(S5)。そして、第1押圧部材14の押圧力と第2押圧部材16の押圧力との双方が、判定しきい値以上ではない場合(S5:Nо)、制御部Hは、確認処理を実行する(S6)。確認処理の結果、第1センサ13と第2センサ12との双方により、段積み容器群Wtのうちの最下段の容器Wが検出されない場合は(S7:Nо)、制御部Hは、退避処理を実行し、一対の第1押圧部材14を第1解除位置V1に移動させると共に、一対の第2押圧部材16を第2解除位置V2に移動させる(S8)。一方、確認処理の結果、第1センサ13及び第2センサ12の少なくともいずれか一方により、段積み容器群Wtのうちの最下段の容器Wが検出された場合は(S7:Yes)、制御部Hは、再度、押圧移動処理(姿勢矯正処理)を実行する(S3)。
ここで、押圧移動処理(姿勢矯正処理)の際、第1センサ13及び第2センサ12の少なくともいずれか一方により段積み容器群Wtのうちの最下段の容器Wが検出されない場合には(S4:Nо)、制御部Hは、一対の第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16との双方の動作を停止させるように、第1直動アクチュエータ43及び第2直動アクチュエータ63を制御する(S9)。同様に、制御部Hは、第1押圧部材14の押圧力及び第2押圧部材16の押圧力の少なくともいずれか一方が予め定められた判定しきい値以上であった場合(S5:Yes)、一対の第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16との双方の動作を停止させるように、第1直動アクチュエータ43及び第2直動アクチュエータ63を制御する(S9)。なお、制御部Hが、S9において、一対の第1押圧部材14を第1解除位置V1に移動させると共に一対の第2押圧部材16を第2解除位置V2に移動させてから、一対の第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16との双方の動作を停止させる構成としても良い。
5.その他の実施形態
次に、容器搬送装置のその他の実施形態について説明する。
(1)上記の実施形態では、一対の第1押圧部材14が、第1駆動軸43aの回転運動に連動して一体的に接近及び離間する構成を例として説明した。しかしそのような構成に限定されることなく、一対の第1押圧部材14のそれぞれが、独立して第1方向Xに移動可能な構成としても良い。この場合、段積み容器群Wtの姿勢が矯正される位置が、基準位置Tから第1方向Xにずれた位置とされていても良い。例えば、一対の第1押圧部材14のうちの一方の第1押圧部材14のみが、第1方向Xに移動して、容器Wを第1方向Xの両側から押圧する構成としても良い。このように、一対の第1押圧部材14のそれぞれが、互いに独立して移動可能であれば、段積み容器群Wtを押圧する位置を基準位置Tから第1方向Xにずらした位置に設定できる。同様に、一対の第2押圧部材16のそれぞれが独立して移動することで、段積み容器群Wtを押圧する位置を、基準位置Tから第2方向Yにずらした位置に設定することもできる。すなわち、段積み容器群Wtを押圧する位置を、例えば、搬入コンベヤ5aの搬送面上の端(基準位置Tの中央領域よりも第1方向Xの外側)に寄せる等、基準位置Tの中央領域の周辺であれば任意の位置に設定することができる。このように、段積み容器群Wtを押圧する、搬入コンベヤ5aの載置面上の位置は、適宜変更可能であると好適である。
(2)上記の実施形態では、一対の第2押圧部材16が、一対の第1押圧部材14のそれぞれに支持されている構成を例として説明した。しかしそのような構成に限定されることなく、一対の第1押圧部材14の一方のみに、一対の第2押圧部材16が支持されている構成としても良い。また、第2押圧部材16が、一対の第1押圧部材14のそれぞれに1つずつ支持されている構成としても良い。このような構成の一例を図15に示している。図15の例では、一対の第2押圧部材16が第2方向Yに分かれて配置されている。そして、一対の第1押圧部材14のそれぞれに1つずつ第2押圧部材16が支持されている。この場合、一対の第2押圧部材16のそれぞれは、第2押圧位置U2において、段積み容器群Wtの第2方向Yを向く面を押圧して、段積み容器群Wtの姿勢を矯正する。そして、一対の第2押圧部材16のそれぞれは、第2解除位置V2において、干渉範囲Eの外側に配置される。また、第2押圧部材16が、第1押圧部材14に支持されずに独立して設けられ、第2押圧位置U2と第2解除位置V2との間を移動する構成としても良い。
(3)上記の実施形態では、一対の第2押圧部材16のそれぞれは、旋回駆動部73により、第1姿勢Pt2から第2姿勢Pr2に姿勢変更する構成を例として説明した。しかしそのような構成に限定されることなく、一対の第2押圧部材16は、第2姿勢Pr2に姿勢変更することなく、常に、第1姿勢Pt2の状態で第1押圧部材14に支持されていても良い。この場合、第1押圧部材14が、基準位置Tの容器Wに対して第1方向Xの外側に移動することで、第1押圧部材14と一対の第2押圧部材16との双方が干渉範囲Eの外に配置される構成としても良い。また、この場合、基準位置Tへ容器W又は段積み容器群Wtを搬入する際には、容器W又は段積み容器群Wtの移動軌跡に対して第1方向Xの外側に第1姿勢Pt2の第2押圧部材16が配置される位置に、一対の第1押圧部材14が移動される。
(4)上記の実施形態では、平行駆動部62が、第2直動アクチュエータ63と直動案内部81とを含んでおり、旋回駆動部73が、平行駆動部62と共通の第2直動アクチュエータ63と旋回案内部86とを含んでいる構成を例として説明した。しかしそのような構成に限定されることなく、旋回駆動部73は、平行駆動部62の第2直動アクチュエータ63とは異なるアクチュエータを含んでおり、当該アクチュエータと旋回案内部86とにより、第2押圧部材16が旋回軸心周りP1に旋回する構成としても良い。
(5)上記の実施形態では、制御部Hは、姿勢矯正処理を行った後、第1センサ13及び第2センサ12を制御して確認処理を行う構成を例として説明した。しかしそのような構成に限定されることなく、制御部Hが、姿勢矯正処理を行った後、確認処理を行わない構成としても良い。
(6)上記の実施形態では、制御部Hは、寸法情報Q1に基づいて、一対の第1押圧部材14の第1方向Xの移動量、及び、一対の第2押圧部材16の第2方向Yの移動量を設定する構成を例として説明した。しかしそのような構成に限定されることなく、制御部Hは、一対の第1押圧部材14の第1方向Xの移動量及び一対の第2押圧部材16の第2方向Yの移動量を寸法情報Q1に基づいて設定することなく、常に一定の移動量で、一対の第1押圧部材14を第1方向Xに移動させ、一対の第2押圧部材16を第2方向Yに移動させる構成としても良い。
(7)上記の実施形態では、制御部Hは、押圧移動処理(姿勢矯正処理)の完了後、第1センサ13及び第2センサ12の少なくともいずれか一方により容器Wが検出されない場合、又は第3センサ23により検出された押圧力及び第4センサ24により検出された押圧力の少なくともいずれか一方が予め定められた判定しきい値以上であることを検出した場合には、寸法情報Q1に示された寸法とは異なる寸法の容器Wが搬入コンベヤ5aに載置されていると判定する構成を例として説明した。しかしそのような構成に限定されることなく、制御部Hは、更に、第1センサ13及び第2センサ12の双方により容器Wが検出されているが、第3センサ23により検出された押圧力及び第4センサ24により検出された押圧力の少なくともいずれか一方が予め定められた第2判定しきい値未満であることを検出した場合には、寸法情報Q1に示された寸法とは異なる寸法の容器Wが搬入コンベヤ5aに載置されていると判定する構成としても好適である。なお、第2判定しきい値は、上記判定しきい値よりも小さく設定されている。このような構成を備えることにより、例えば、寸法情報Q1よりも小さい容器Wが、第2方向Yに対して第1方向Xに傾いた姿勢で一対の第1押圧部材14及び一対の第2押圧部材16の双方に接触している場合でも、寸法情報Q1に示された寸法とは異なる寸法(寸法情報Q1に示された寸法よりも小さい寸法)の容器Wが搬入コンベヤ5aに載置されていることを判定できる。一方、制御部Hが、押圧処理(姿勢矯正処理)の完了後、寸法情報Q1に示された寸法とは異なる寸法の容器Wが搬入コンベヤ5aに載置されているか否かを判定せずに、確認処理を行う構成としても良い。
(8)上記の実施形態では、搬入コンベヤ5aには、複数個の容器Wが段積みされた段積み容器群Wtの状態で支持されている構成を例として説明した。しかしそのような構成に限定されることなく、搬入コンベヤ5aの上に1つの容器Wが支持されていても良い。この場合であっても、制御部Hは、当該容器Wに対して姿勢矯正処理を行うように、姿勢矯正装置4を制御する。
(9)上記の実施形態では、容器支持部2は、容器Wを規定の搬送方向A(第2方向Y)に沿って搬送する搬入コンベヤ5aである構成を例として説明した。しかしそのような構成に限定されることなく、容器支持部2は、容器Wを下方から支持する容器支持台2aとしても良い。このような一例を図14に示している。図14の例では、容器支持台2aの載置面に基準位置Tが設定されている。そして、段積み容器群Wtが、基準位置Tに配置されている。この場合、作業者の作業によって、段積み容器群Wtが容器支持台2aの上に載置されても良い。この場合、制御部Hは、容器支持台2a上の段積み容器群Wtに対して姿勢矯正処理を行うように、姿勢矯正装置4を制御する。
(10)上述した各実施形態(上記の実施形態及びその他の実施形態を含む;以下同様)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
6.上記実施形態の概要
以下では、上記において説明した容器搬送装置の概要について説明する。
容器を下方から支持する容器支持部と、前記容器を把持して搬送する把持搬送装置と、を備えた容器搬送装置であって、
前記容器支持部の上の規定の基準位置において前記容器の姿勢を矯正する姿勢矯正装置を更に備え、
前記把持搬送装置は、前記容器を把持する把持部と、前記把持部を上下方向に移動させる昇降部と、前記把持部を水平方向に移動させる水平移動部と、を備え、
前記姿勢矯正装置は、水平方向に沿う第1方向に沿って移動して前記基準位置にある前記容器を前記第1方向の両側から挟むように押圧する一対の第1押圧部材と、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する第2方向に沿って移動して前記基準位置にある前記容器を前記第2方向の両側から挟むように押圧する一対の第2押圧部材と、一対の前記第1押圧部材を駆動する第1押圧駆動機構と、一対の前記第2押圧部材を駆動する第2押圧駆動機構と、を備え、
一対の前記第1押圧部材及び一対の前記第2押圧部材は、前記容器の押圧を解除した状態で、前記基準位置にある前記容器を前記把持部により把持するために動作する前記把持搬送装置との干渉範囲の外に配置される。
本構成によれば、把持搬送装置の把持部により容器を把持して搬送する前に、姿勢矯正装置によって、基準位置にある容器の姿勢を適正な姿勢に矯正することができる。そして、姿勢矯正装置の一対の第1押圧部材及び一対の第2押圧部材は、容器の押圧を解除した状態では、基準位置にある容器を把持するために動作する把持搬送装置との干渉範囲の外に配置される。そのため、把持部が容器を把持する際に、一対の第1押圧部材及び一対の第2押圧部材と把持搬送装置とが干渉することを回避できる。従って、把持搬送装置は、適正な姿勢の容器を把持して搬送することができる。このように、本構成によれば、把持搬送装置の把持部により容器を把持する前に、容器を適正な姿勢に矯正することができる。
ここで、前記第1押圧部材における前記容器を押圧する面を第1押圧面として、
前記第2押圧部材は、前記第1押圧面に沿って前記第2方向に移動するように前記第1押圧部材に支持されていると好適である。
本構成によれば、第1押圧部材と干渉しないように、第2押圧部材を配置及び移動させることができる。また、第2押圧部材が第1押圧部材に支持されていることで、第2押圧部材の支持構造を独立に設ける場合に比べて、姿勢矯正装置の大きさを小さく抑え易い。
また、前記第2押圧部材における前記容器を押圧する面を第2押圧面とし、上下方向に沿う上下方向視で前記第2押圧面が前記第1方向に沿う前記第2押圧部材の姿勢を第1姿勢とし、前記上下方向視で前記第2押圧面が前記第1方向に対してなす角よりも前記第2押圧面が前記第2方向に対してなす角の方が小さい前記第2押圧部材の姿勢を第2姿勢として、
前記第2押圧駆動機構は、前記第1押圧部材に支持されていると共に、平行駆動部及び旋回駆動部を備え、
前記平行駆動部は、前記第2押圧部材に前記第1姿勢を維持させつつ前記第2方向に沿って前記第2押圧部材を移動させ、
前記旋回駆動部は、前記平行駆動部による前記第2押圧部材の移動経路の端部において前記第2押圧部材を前記第1姿勢から前記第2姿勢に姿勢変更させるように前記第2押圧部材を上下方向に沿う旋回軸心回りに旋回させる構成であると好適である。
本構成によれば、容器を押圧する場合には、一対の第2押圧部材を第1姿勢として容器を第2方向の両側から挟むように適切に押圧することを可能としつつ、容器の押圧を解除する場合には、第2押圧部材を旋回させて第1姿勢から第2姿勢に姿勢変更させることができる。そのため、容器の押圧を解除した状態で、第2押圧部材を把持搬送装置との干渉範囲の外に配置し易い。また、第2姿勢となった第2押圧部材は、第1姿勢である場合に比べて、第1押圧部材の第1押圧面に対する容器の側への突出量が小さく抑えられる。これにより、第1押圧部材に支持された第2押圧部材を把持搬送装置との干渉範囲の外に配置させるために、第1押圧部材を第1方向に大きく後退させる必要性を低減することができるため、第1押圧駆動機構による第1押圧部材の第1方向の移動量を小さく抑え易い。
また、前記第2押圧駆動機構は、案内機構と直動アクチュエータと、を備え、
前記直動アクチュエータは、前記第2押圧部材に対して前記第2方向の駆動力を作用させ、
前記案内機構は、前記直動アクチュエータの前記駆動力を受けた前記第2押圧部材が前記第1姿勢を維持しつつ前記第2方向に沿って移動するように前記第2押圧部材を案内する直動案内部と、前記直動アクチュエータの前記駆動力を受けた前記第2押圧部材が前記直動案内部による案内経路の端部において前記旋回軸心回りに旋回するように前記第2押圧部材を案内する旋回案内部と、を備え、
前記平行駆動部は、前記直動アクチュエータと前記直動案内部とを含んで構成され、
前記旋回駆動部は、前記直動アクチュエータと前記旋回案内部とを含んで構成されていると好適である。
本構成によれば、第2押圧部材に、第2方向の移動と、第1姿勢と第2姿勢とに姿勢変更するための旋回動作とを行わせることができる第2押圧駆動機構を、比較的簡単な構成により実現することができる。
また、前記第1押圧部材における前記容器を押圧する面を第1押圧面とし、前記第2押圧部材における前記容器を押圧する面を第2押圧面とし、前記第1押圧面により前記容器を押圧している状態での前記第1押圧部材の位置を第1押圧位置とし、前記第2押圧面により前記容器を押圧している状態での前記第2押圧部材の位置を第2押圧位置とし、前記第1押圧部材が前記干渉範囲の外にある状態での前記第1押圧部材の位置を第1解除位置とし、前記第2押圧部材が前記干渉範囲の外にある状態での前記第2押圧部材の位置を第2解除位置として、
前記姿勢矯正装置を制御する制御部と、一対の前記第1押圧部材のそれぞれの前記第1押圧面から第1検出距離の位置における前記容器の有無を検出する第1センサと、一対の前記第2押圧部材のそれぞれの前記第2押圧面から第2検出距離の位置における前記容器の有無を検出する第2センサと、を備え、
前記制御部は、
一対の前記第1押圧部材及び一対の前記第2押圧部材により前記基準位置にある前記容器を押圧して前記容器の姿勢を矯正する姿勢矯正処理を行った後、
一対の前記第1押圧部材を前記第1押圧位置から前記第1解除位置の側へ向けて前記第1検出距離より大きい第1確認距離だけ移動させ、且つ、一対の前記第2押圧部材を前記第2押圧位置から前記第2解除位置の側へ向けて前記第2検出距離より大きい第2確認距離だけ移動させた状態で、前記第1センサ及び前記第2センサにより前記容器が検出されるか否かの確認処理を行い、
前記確認処理の結果、前記第1センサ及び前記第2センサの双方により前記容器が検出されない場合には、一対の前記第1押圧部材を前記第1解除位置へ移動させると共に、一対の前記第2押圧部材を前記第2解除位置へ移動させ、
前記確認処理の結果、前記第1センサ及び前記第2センサの少なくともいずれか一方により前記容器が検出された場合には、一対の前記第1押圧部材を再び前記第1押圧位置へ移動させると共に、一対の前記第2押圧部材を再び前記第2押圧位置へ移動させると好適である。
本構成によれば、一対の第1押圧部材及び一対の第2押圧部材により容器を押圧して容器の姿勢を矯正した後、一対の第1押圧部材を第1解除位置に移動させ、一対の第2押圧部材を第2解除位置に移動させる前に、容器の姿勢が適正に矯正されたか否かを確認することができる。そして、仮に、基準位置の容器の姿勢が適正に矯正されていないことが確認できた場合には、再度、容器の姿勢を矯正することができる。
また、前記姿勢矯正装置を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記容器の寸法を示す寸法情報を取得し、取得した前記寸法情報に基づいて、一対の前記第1押圧部材の前記第1方向の移動量、及び、一対の前記第2押圧部材の前記第2方向の移動量を制御すると好適である。
本構成によれば、基準位置にある容器の寸法に応じて、一対の第1押圧部材及び一対の第2押圧部材を適正量移動させることができる。よって、容器に対して押圧による過大な負荷を掛けることなく、当該容器を適正な姿勢に矯正できる。
また、前記第1押圧部材における前記容器を押圧する面を第1押圧面とし、前記第2押圧部材における前記容器を押圧する面を第2押圧面として、
一対の前記第1押圧部材のそれぞれの前記第1押圧面から第1検出距離の位置における前記容器の有無を検出する第1センサと、一対の前記第2押圧部材のそれぞれの前記第2押圧面から第2検出距離の位置における前記容器の有無を検出する第2センサと、前記第1押圧部材の押圧力を検出する第3センサと、前記第2押圧部材の押圧力を検出する第4センサと、を備え、
前記制御部は、前記寸法情報に基づいて、一対の前記第1押圧部材のそれぞれの前記第1方向の移動量である第1移動量と一対の前記第2押圧部材のそれぞれの前記第2方向の移動量である第2移動量とを決定する移動量決定処理を行った後、
一対の前記第1押圧部材のそれぞれを前記容器の側へ向けて前記第1移動量移動させ、且つ、一対の前記第2押圧部材のそれぞれを前記容器の側へ向けて前記第2移動量移動させる押圧移動処理を行い、
前記押圧移動処理の完了後、前記第1センサ及び前記第2センサの少なくともいずれか一方により前記容器が検出されない場合、又は、前記第3センサにより検出された押圧力及び前記第4センサにより検出された押圧力の少なくともいずれか一方が予め定められた判定しきい値以上であることを検出した場合には、前記寸法情報に示された寸法とは異なる寸法の前記容器が前記容器支持部に載置されていると判定すると好適である。
本構成によれば、寸法情報に示された寸法とは異なる寸法の容器が基準位置に配置されていた場合に、そのことを適切に判定することができる。よって、容器を適正な姿勢に矯正できない事態や、寸法情報に示された寸法とは異なる寸法の容器を把持搬送装置により搬送する事態が生じることを回避できる。
また、前記容器支持部には、複数個の前記容器が段積みされた段積み容器群の状態で支持され、
一対の前記第1押圧部材の上下方向の寸法、及び、一対の前記第2押圧部材の上下方向の寸法が、前記段積み容器群の上下方向の寸法以上であると好適である。
本構成によれば、段積み容器群が容器支持部に支持される場合であっても、一対の第1押圧部材及び一対の第2押圧部材の押圧により当該段積み容器群を適正な姿勢に矯正することができる。
また、前記容器支持部は、前記容器を規定の搬送方向に沿って搬送するコンベヤであり、
前記第2方向は、前記搬送方向に沿う方向であると好適である。
本構成によれば、コンベヤにより基準位置に搬送されてきた容器を、適正な姿勢に矯正した後に、把持搬送装置に引き渡すことができる。
本開示に係る技術は、容器搬送装置に利用することができる。
1 :容器搬送装置
2 :容器支持部
3 :把持搬送装置
4 :姿勢矯正装置
5a :搬入コンベヤ(コンベヤ)
6 :第1検出距離
7 :第2検出距離
8 :第1確認距離
9 :第2確認距離
11 :第1センサ
12 :第2センサ
14 :第1押圧部材
14a :第1押圧面
16 :第2押圧部材
16a :第2押圧面
18 :センサ
23 :第3センサ
24 :第4センサ
31 :把持部
32 :昇降部
33 :水平移動部
41 :第1押圧駆動機構
54 :第1移動量
56 :第2移動量
61 :第2押圧駆動機構
62 :平行駆動部
63 :第2直動アクチュエータ(直動アクチュエータ)
72 :案内機構
73 :旋回駆動部
81 :直動案内部
86 :旋回案内部
A :搬送方向
D1 :角
D2 :角
E :干渉範囲
F :第1移動経路(移動経路)
Fa :端部
G :案内経路
Ga :端部
H :制御部
K :寸法
P1 :旋回軸心
Pr2 :第2姿勢
Pt2 :第1姿勢
Q1 :寸法情報
R :寸法
S :寸法
T :基準位置
U1 :第1押圧位置
U2 :第2押圧位置
V1 :第1解除位置
V2 :第2解除位置
W :容器
Wt :段積み容器群
X :第1方向
Y :第2方向
Z :上下方向

Claims (9)

  1. 容器を下方から支持する容器支持部と、前記容器を把持して搬送する把持搬送装置と、を備えた容器搬送装置であって、
    前記容器支持部の上の規定の基準位置において前記容器の姿勢を矯正する姿勢矯正装置を更に備え、
    前記把持搬送装置は、前記容器を把持する把持部と、前記把持部を上下方向に移動させる昇降部と、前記把持部を水平方向に移動させる水平移動部と、を備え、
    前記姿勢矯正装置は、水平方向に沿う第1方向に沿って移動して前記基準位置にある前記容器を前記第1方向の両側から挟むように押圧する一対の第1押圧部材と、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する第2方向に沿って移動して前記基準位置にある前記容器を前記第2方向の両側から挟むように押圧する一対の第2押圧部材と、一対の前記第1押圧部材を駆動する第1押圧駆動機構と、一対の前記第2押圧部材を駆動する第2押圧駆動機構と、を備え、
    一対の前記第1押圧部材及び一対の前記第2押圧部材は、前記容器の押圧を解除した状態で、前記基準位置にある前記容器を前記把持部により把持するために動作する前記把持搬送装置との干渉範囲の外に配置される、容器搬送装置。
  2. 前記第1押圧部材における前記容器を押圧する面を第1押圧面として、
    前記第2押圧部材は、前記第1押圧面に沿って前記第2方向に移動するように前記第1押圧部材に支持されている、請求項1に記載の容器搬送装置。
  3. 前記第2押圧部材における前記容器を押圧する面を第2押圧面とし、上下方向に沿う上下方向視で前記第2押圧面が前記第1方向に沿う前記第2押圧部材の姿勢を第1姿勢とし、前記上下方向視で前記第2押圧面が前記第1方向に対してなす角よりも前記第2押圧面が前記第2方向に対してなす角の方が小さい前記第2押圧部材の姿勢を第2姿勢として、
    前記第2押圧駆動機構は、前記第1押圧部材に支持されていると共に、平行駆動部及び旋回駆動部を備え、
    前記平行駆動部は、前記第2押圧部材に前記第1姿勢を維持させつつ前記第2方向に沿って前記第2押圧部材を移動させ、
    前記旋回駆動部は、前記平行駆動部による前記第2押圧部材の移動経路の端部において前記第2押圧部材を前記第1姿勢から前記第2姿勢に姿勢変更させるように前記第2押圧部材を上下方向に沿う旋回軸心回りに旋回させる、請求項2に記載の容器搬送装置。
  4. 前記第2押圧駆動機構は、案内機構と直動アクチュエータと、を備え、
    前記直動アクチュエータは、前記第2押圧部材に対して前記第2方向の駆動力を作用させ、
    前記案内機構は、前記直動アクチュエータの前記駆動力を受けた前記第2押圧部材が前記第1姿勢を維持しつつ前記第2方向に沿って移動するように前記第2押圧部材を案内する直動案内部と、前記直動アクチュエータの前記駆動力を受けた前記第2押圧部材が前記直動案内部による案内経路の端部において前記旋回軸心回りに旋回するように前記第2押圧部材を案内する旋回案内部と、を備え、
    前記平行駆動部は、前記直動アクチュエータと前記直動案内部とを含んで構成され、
    前記旋回駆動部は、前記直動アクチュエータと前記旋回案内部とを含んで構成されている、請求項3に記載の容器搬送装置。
  5. 前記第1押圧部材における前記容器を押圧する面を第1押圧面とし、前記第2押圧部材における前記容器を押圧する面を第2押圧面とし、前記第1押圧面により前記容器を押圧している状態での前記第1押圧部材の位置を第1押圧位置とし、前記第2押圧面により前記容器を押圧している状態での前記第2押圧部材の位置を第2押圧位置とし、前記第1押圧部材が前記干渉範囲の外にある状態での前記第1押圧部材の位置を第1解除位置とし、前記第2押圧部材が前記干渉範囲の外にある状態での前記第2押圧部材の位置を第2解除位置として、
    前記姿勢矯正装置を制御する制御部と、一対の前記第1押圧部材のそれぞれの前記第1押圧面から第1検出距離の位置における前記容器の有無を検出する第1センサと、一対の前記第2押圧部材のそれぞれの前記第2押圧面から第2検出距離の位置における前記容器の有無を検出する第2センサと、を備え、
    前記制御部は、
    一対の前記第1押圧部材及び一対の前記第2押圧部材により前記基準位置にある前記容器を押圧して前記容器の姿勢を矯正する姿勢矯正処理を行った後、
    一対の前記第1押圧部材を前記第1押圧位置から前記第1解除位置の側へ向けて前記第1検出距離より大きい第1確認距離だけ移動させ、且つ、一対の前記第2押圧部材を前記第2押圧位置から前記第2解除位置の側へ向けて前記第2検出距離より大きい第2確認距離だけ移動させた状態で、前記第1センサ及び前記第2センサにより前記容器が検出されるか否かの確認処理を行い、
    前記確認処理の結果、前記第1センサ及び前記第2センサの双方により前記容器が検出されない場合には、一対の前記第1押圧部材を前記第1解除位置へ移動させると共に、一対の前記第2押圧部材を前記第2解除位置へ移動させ、
    前記確認処理の結果、前記第1センサ及び前記第2センサの少なくともいずれか一方により前記容器が検出された場合には、一対の前記第1押圧部材を再び前記第1押圧位置へ移動させると共に、一対の前記第2押圧部材を再び前記第2押圧位置へ移動させる、請求項1から4のいずれか一項に記載の容器搬送装置。
  6. 前記姿勢矯正装置を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記容器の寸法を示す寸法情報を取得し、取得した前記寸法情報に基づいて、一対の前記第1押圧部材の前記第1方向の移動量、及び、一対の前記第2押圧部材の前記第2方向の移動量を制御する、請求項1から5のいずれか一項に記載の容器搬送装置。
  7. 前記第1押圧部材における前記容器を押圧する面を第1押圧面とし、前記第2押圧部材における前記容器を押圧する面を第2押圧面として、
    一対の前記第1押圧部材のそれぞれの前記第1押圧面から第1検出距離の位置における前記容器の有無を検出する第1センサと、一対の前記第2押圧部材のそれぞれの前記第2押圧面から第2検出距離の位置における前記容器の有無を検出する第2センサと、前記第1押圧部材の押圧力を検出する第3センサと、前記第2押圧部材の押圧力を検出する第4センサと、を備え、
    前記制御部は、前記寸法情報に基づいて、一対の前記第1押圧部材のそれぞれの前記第1方向の移動量である第1移動量と一対の前記第2押圧部材のそれぞれの前記第2方向の移動量である第2移動量とを決定する移動量決定処理を行った後、
    一対の前記第1押圧部材のそれぞれを前記容器の側へ向けて前記第1移動量移動させ、且つ、一対の前記第2押圧部材のそれぞれを前記容器の側へ向けて前記第2移動量移動させる押圧移動処理を行い、
    前記押圧移動処理の完了後、前記第1センサ及び前記第2センサの少なくともいずれか一方により前記容器が検出されない場合、又は、前記第3センサにより検出された押圧力及び前記第4センサにより検出された押圧力の少なくともいずれか一方が予め定められた判定しきい値以上であることを検出した場合には、前記寸法情報に示された寸法とは異なる寸法の前記容器が前記容器支持部に載置されていると判定する、請求項6に記載の容器搬送装置。
  8. 前記容器支持部には、複数個の前記容器が段積みされた段積み容器群の状態で支持され、
    一対の前記第1押圧部材の上下方向の寸法、及び、一対の前記第2押圧部材の上下方向の寸法が、前記段積み容器群の上下方向の寸法以上である、請求項1から7のいずれか一項に記載の容器搬送装置。
  9. 前記容器支持部は、前記容器を規定の搬送方向に沿って搬送するコンベヤであり、
    前記第2方向は、前記搬送方向に沿う方向である、請求項1から8のいずれか一項に記載の容器搬送装置。
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