JP2018039586A - 容器処理装置 - Google Patents

容器処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018039586A
JP2018039586A JP2016172923A JP2016172923A JP2018039586A JP 2018039586 A JP2018039586 A JP 2018039586A JP 2016172923 A JP2016172923 A JP 2016172923A JP 2016172923 A JP2016172923 A JP 2016172923A JP 2018039586 A JP2018039586 A JP 2018039586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
mounting table
containers
processing apparatus
holding device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016172923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6689714B2 (ja
Inventor
悦男 木村
Etsuo Kimura
悦男 木村
奥山 康夫
Yasuo Okuyama
康夫 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MURATEC MECHATRONICS CO Ltd
Original Assignee
MURATEC MECHATRONICS CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MURATEC MECHATRONICS CO Ltd filed Critical MURATEC MECHATRONICS CO Ltd
Priority to JP2016172923A priority Critical patent/JP6689714B2/ja
Publication of JP2018039586A publication Critical patent/JP2018039586A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6689714B2 publication Critical patent/JP6689714B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Stacking Of Articles And Auxiliary Devices (AREA)
  • De-Stacking Of Articles (AREA)

Abstract

【課題】高速に容器を段積みし、また、段バラシする。【解決手段】段積み状態の容器200をまとめて保持することができる保持装置101と、容器200を搬送することができるコンベア102とを備え、コンベア102は、容器200を載置する載置台121と、循環軌道の一部に載置台121の水平を維持したまま垂直に移動する垂直移動部123を形成する循環駆動部とを備え、保持装置101は、垂直移動部123における載置台121の移動に応じ、容器200の保持と解放とを切り替えるチャック機構111を備える容器処理装置100。【選択図】図2

Description

本願発明は、ネスティング状態やスタッキング状態で段積みされた容器を1つずつ段バラシして供給することができ、また、1つずつ搬入された容器をネスティング状態やスタッキング状態で段積みすることができる容器処理装置に関する。
なお、本明細書、および、特許請求の範囲において「ネスティング状態」とは、下段の容器に上段の容器が嵌め合わされて上下に重なった状態を意味している。また、「スタッキング状態」とは、下段の容器に上段の容器が嵌め合わされず下の容器の上端部に上の容器の下端部が当接して上下に重なった状態を意味している。
例えば、特許文献1に記載されている容器のように、下段の容器にネスティング状態で段積みされた上段の容器を取り外した後、鉛直軸を中心に下段の容器に対して所定の角度回転させることで、上段の容器をスタッキング状態で段積みすることができる容器が存在する。
このような容器は、食肉や水産物のパッキング等の物品の小分けを行うプロセスセンターで使用される場合などがある。このプロセスセンターでは、ネスティング状態の容器が搬送され、人手でネスティング状態の容器を段バラシして処理台上に降ろし、一つずつ容器の向きを揃え、容器内にパッキングされた食肉や水産物などの物品を移載し、物品が収容された容器をスタッキング状態となるように段積みしてから払い出す作業が行われている場合がある。
このような容器に対して、例えば特許文献2には、人力を介さずに、容器を段積みする装置が開示されており、容器を旋回させる装置も開示されている。また、特許文献3には、段積みされたトレイ状の容器を下側から順次1個ずつ段バラシし、また、1個ずつ段積みする装置が開示されている。
特開2002−46743号公報 特開2003−252435号公報 特開平2−70622号公報
ところが昨今では、ロボットを用いて物品を高速に容器に移載することができるようになってきているため、段積みされた容器をより高速に段バラシして供給し、また、物品が移載された容器をより高速に段積みすることができる装置が望まれている。
ところが、従来のように容器を上下させるリフターで段積み、または、段バラシを行うと要求される速度で容器を供給し、また、段積みすることが困難となり、全体として作業効率の低下を招いている。
本願発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、比較的高速で段積みされた容器の段バラシを行い、また、容器を比較的高速で段積みすることで作業効率の向上に寄与することができる容器処理装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる容器処理装置は、複数の容器を段積みし、または、段積み状態の複数の容器を段バラシすることができる容器処理装置であって、段積み状態の前記容器をまとめて保持することができる保持装置と、前記容器を搬送することができるコンベアとを備え、前記コンベアは、前記容器を載置する少なくとも二つの載置台と、前記載置台が移動する循環軌道の一部に前記載置台の水平を維持したまま垂直に移動する垂直移動部を形成する循環駆動部とを備え、前記保持装置は、前記垂直移動部における前記載置台の移動に応じ、容器の保持と解放とを切り替えるチャック機構を備えることを特徴とする。
これによれば、載置台を循環させる循環軌道の一部において、載置台を移動させたまま容器を段バラシし、また、段積みすることができるため、高速な作業を実現することが可能となる。
また、前記循環駆動部は、前記垂直移動部に続いて前記載置台の水平を維持したまま前記載置台が水平に移動する水平移動部を前記循環軌道内にさらに形成しても構わない。
これによれば、載置台の循環動作により、段バラシ作業を高速で実施して段積みされた容器から1つの容器を高速で搬出することができ、また、高速で搬入された容器を高速で段積みすることが可能となる。
また、前記保持装置は、保持した容器を昇降させる昇降機構を備えても構わない。
これによれば、載置台と容器の底部分との干渉を回避することができ、また、容器を載置台の上に載置する際の衝撃を緩和することが可能となる。
また、前記保持装置は、保持した容器を鉛直方向を軸として回転させる旋回機構を備えても構わない。
これによれば、先の載置台が移動し、次の載置台が配置されるまでの間に容器を旋回させることができ、搬送する容器の向きを効率よく整えることが可能となる。
また、前記載置台に載置される前記容器の側面と当接することで前記容器の位置を決定し、前記保持装置の前記旋回機構により前記容器が回転する際には前記容器と干渉しない位置に退避する当接部材を有する位置決定機構をさらに備えても構わない。
これによれば、搬送される容器の位置精度を向上させることができ、また、容器を正確に段積みすることが可能となる。
また、前記容器を前記載置台の前記循環軌道内に搬入する搬入機構と、前記容器の底面先端部が前記搬入機構により前記循環軌道に進入するタイミングを前記載置台の先端部が前記容器の底面先端部に当接するタイミングに同期させる同期手段をさらに備えても構わない。
これによれば、循環移動する載置台の駆動力を用い、載置台の移動を停止させることなく容器を載置台の所定の位置に高速に載置することが可能となる。
本願発明によって、容器の高速な段バラシ、また、高速な段積みが可能となる。
図1は、容器処理装置を備えた物品収容システムの全体を模式的に示す斜視図である。 図2は、段バラシ装置として機能する容器処理装置を示す斜視図である。 図3は、第一無端部材を示す側面図である。 図4は、第二無端部材を示す側面図である。 図5は、容器処理装置を示す正面図である。 図6は、同期手段を機構部と共に示す図である。 図7は、容器処理装置の動作を示す第一の図である。 図8は、容器処理装置の動作を示す第二の図である。 図9は、容器処理装置の動作を示す第三の図である。 図10は、容器処理装置の動作を示す第四の図である。 図11は、容器処理装置の動作を示す第五の図である。
次に、本願発明に係る容器処理装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本願発明に係る容器処理装置の一例を示したものに過ぎない。従って本願発明は、以下の実施の形態を参考に請求の範囲の文言によって範囲が画定されるものであり、以下の実施の形態のみに限定されるものではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
また、図面は、本願発明を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
図1は、容器処理装置を備えた物品収容システムの全体を模式的に示す斜視図である。
まず、容器処理装置100の処理対象である容器200、および、物品300を説明する。
容器200は、例えば食肉パックなどの複数の物品300を収容することのできる箱状の部材である。本実施の形態の場合、容器200は、鉛直軸を中心に所定の第一角度で旋回させることで、上下に並ぶ容器200が嵌め合わされた状態で段積みされるネスティング状態と、収容された物品300に干渉しないように上下に並ぶ容器200が嵌め合わされることなく重なった状態で段積みされるスタッキング状態とを取り得るものである。なお、図1において、容器200は、簡略化のため単なる矩形で模式的に示されているが、同一形状の容器200をネスティングできるように、容器200は、上端開口部よりも底部が小さくなるように側壁がテーパーとなっている。
本実施の形態の場合、容器200は、比較的浅い直方体のトレイ状であり、段積みされて上下に隣接する二つの容器200を段バラシした後、一方の容器200に対して他方の容器200を、鉛直軸を中心に180度相対的に回転させ、再度段積みすることでスタッキング状態とすることができるものである。
なお、容器200は、特に限定されるものではなく、正方形や円形など任意の形状を採用しうる、また、一方の容器200に対して他方の容器を回転させる角度は180度に限定されるものではなく、90度や45度など容器200の形状に基づき任意に採用することができる。
物品300は、容器200に収容される物であれば、特に限定されるものではない。本実施の形態の場合、容器処理装置100を備えた物品収容システム310が設置されている工場は、大量に納入された食肉パックなどの食材を各小売店舗向けに仕分けするいわゆるプロセスセンターを想定しているため、物品300は、パッキングされた各種食材である。
また、物品300は、容器200が搬送されるラインとは別の物品搬送ライン318で、物品収容部305(後述)に搬入される。
次に、物品収容システム310について説明する。
図1に示すように、物品収容システム310は、物品収容システム310に搬入された容器200に物品搬送ライン318で搬入された物品300を収容し、物品300が収容された容器200を搬出するシステムである。物品収容システム310は、2つの容器処理装置100と、物品収容部305と、昇降装置333と、搬送ライン317とを備えている。なお、本実施の形態の場合、2つの容器処理装置100の一方は、段積みされた容器200を段バラシする段バラシ装置109として機能し、他方は容器200を段積みすることができる段積み装置110として機能している。
図2は、段バラシ装置として機能する容器処理装置を示す斜視図である。
同図に示すように、容器処理装置100は、段積み状態の複数の容器200を1個ずつ段バラシすることができる装置であって、保持装置101と、コンベア102とを備えている。また本実施の形態の場合、容器処理装置100は、位置決定機構103と、搬入機構104と、同期手段(図2において図示せず)と、搬出機構105とを備えている。なお、図2等において装置や機構を保持する構造部材などは図示が省略されている。
コンベア102は、段積み状態の複数の容器200、および、1つの容器200を搬送することができる装置であり、複数の載置台121と、複数の載置台121を同一の循環軌道に沿ってそれぞれ循環移動させつづけることができる循環駆動部122とを備えている。
載置台121は、段積みされた複数の容器200、および、1つの容器200を載置することができる部材であり、コンベア102に少なくとも二つ設けられている。なお、詳細な構造については後述する。
循環駆動部122は、複数の載置台121を循環軌道に沿って循環させる機構部であり、循環軌道の一部として載置台121の水平を維持したまま載置台121が垂直に移動する垂直移動部123を形成するものである。また本実施の形態の場合、循環駆動部122は、循環軌道の一部として垂直移動部123に続いて載置台121の水平を維持したまま水平に載置台121を移動させる水平移動部124を備えている。
つぎに、載置台121と循環駆動部122とを具体的に説明する。
循環駆動部122は、外側に配置される一対の第一無端部材125と、内側に配置される一対の第二無端部材126を備え、一対の第一無端部材125のそれぞれに載置台121の先端部が回転可能に接続され、一対の第二無端部材126のそれぞれに載置台121の後端部が回転可能に接続されている。
図3は、第一無端部材を示す側面図である。
図4は、第二無端部材を示す側面図である。
第一無端部材125は、垂直移動部123を形成する第一垂直部161を有する第一軌道に沿って周回移動する環状の部材であり、載置台121の先端部(載置台121が上部に配置された際の図中Y軸方向正側端部)が接続される部材である。第二無端部材126は、第一無端部材125の第一垂直部161と協働することにより垂直移動部123を形成する第二垂直部162を有する第二軌道に沿って周回移動する環状の部材であり、載置台121の後端部(載置台121が上部に配置された際の図中Y軸方向負側端部)が接続される部材である。また、第一垂直部161と第二垂直部162との間隔は、載置台121の先端部から後端部までの距離(図2中Y軸方向の長さ)に等しい。
また本実施の形態の場合、第一無端部材125は、水平移動部124を形成する第一水平部163を備え、第二無端部材126は、第一無端部材125の第一水平部163と協働することにより水平移動部124を形成する第二水平部164を備えている。
本実施の形態の場合、第一無端部材125、および、第二無端部材126は、環状に接続された金属製のチェーンであり、スプロケット(図示せず)やガイドローラー(図示せず)などにより循環移動可能に所定の軌道で保持されている。また、第一無端部材125、および、第二無端部材126は、1つのモータ(図示せず)に接続されており、同じ速度で周回移動するものとなっている。
ここで循環軌道とは、循環駆動部122により循環移動する載置台121が描く軌道である。第一軌道は、第一無端部材125が周回移動する軌道、つまり、第一無端部材125の配置状態である。また、第二軌道は、第二無端部材126が周回移動する軌道、つまり、第二無端部材126の配置状態である。
なお、第一無端部材125、および、第二無端部材126は、チェーンに限定される訳ではなく、複数の載置台121を循環軌道に沿って循環させることができ、かつ、垂直移動部123において載置台121の水平を維持することができるものならベルトやワイヤーなど任意の部材を採用することができる。
載置台121は、一端部が第一無端部材125に保持され、他端部が第二無端部材126に保持された状態で、段積みされた複数の容器200が乗せられても撓むことなく容器200を載置することができ、かつ、第一無端部材125の第一軌道、および、第二無端部材126の第二軌道に追従して形態を変化(折り曲げ)させることのできる部材であり、いわゆるテーブルチェンやトップチェンなどと称されるものである。本実施の形態の場合、載置台121は、一対の第二無端部材126の間に平行に配置される一対のチェーン(図示せず)と、一対の前記チェーンに架橋状に取り付けられたバー部材127(図2参照)を所定の間隔で複数本並べて配置されたものである。
図5は、容器処理装置を示す正面図である。
同図に示すように、保持装置101は、段積み状態の複数の容器200の最下段の容器200を保持することで最下段の容器200、および、それに積み重ねられる容器200をまとめて保持することができる装置であり、チャック機構111を備えている。さらに本実施の形態の場合、保持装置101は、昇降機構112と、旋回機構113とを備えている。
チャック機構111は、段積みされた複数の容器200をまたぐことができる門形の基部材114の下端部にそれぞれ取り付けられており、容器200の両側に配置され、チャックを1軸方向(図中X軸方向)に出退させることができる機構である。チャック機構111は、チャックを容器200に向かって両側から進出させることで容器200を保持し、容器200から離れる方向に退出させることで容器200の保持を解放することができるものである。
なお、チャックによる容器200の保持方法は特に限定されるものではなく、容器200を挟み込むことにより保持してもよい。また、容器200がフランジを備えている場合、前記フランジに対してチャックが下方から係合することにより容器200を保持しても構わない。
昇降機構112は、チャック機構111を昇降させることで、チャック機構111により保持した容器200を昇降させることができる機構であり、循環軌道に沿って垂直移動部123に進入してくる載置台121とチャックが保持している容器200の底部とが干渉しないように僅かに容器200を持ち上げ、載置台121が下降する直前に保持している容器200の底部が載置台121に当接するように容器200を下降させる機構である。本実施の形態の場合、昇降機構112は、基部材114と共に旋回機構113も昇降することができるものである。なお、昇降機構112の種類は特に限定されるものではなく、空圧によるリニアアクチュエータや電動のリニアアクチュエータを例示することができる。
旋回機構113は、チャック機構111を基部材114と共に鉛直方向を軸として回転させることで、チャック機構111により保持した容器200を旋回させることができる機構である。
位置決定機構103は(図2参照)、板状の当接部材131と当接部材131を出退させる出退機構132とを備えている。位置決定機構103は、当接部材131を所定の位置に進出させることで、垂直移動部123に進入してくる載置台121に載置される容器200の進入方向前方の側面と当接部材131とを当接させて垂直移動部123における容器200の位置を決定する機構である。また、位置決定機構103は、旋回機構113によりチャック機構111と共に容器200が回転する際には容器200、および、チャック機構111と干渉しない位置に当接部材131を退避させ、昇降機構112により容器200が下降する際には、容器200が当接部材131に沿って下降するように進出させることができるものとなっている。
搬入機構104は、搬送ライン317から容器200を受け取り、所定のタイミングで容器200を載置台121の循環軌道内に引き入れることができる機構である。本実施の形態の場合、搬入機構104は、電動により回転し載置された容器200を移動させることができるローラーモータである。
図6は、同期手段を機構部と共に示す図である。
同図、および、図7に示すように、同期手段107は、容器200の底面先端部が搬入機構104により循環軌道に進入するタイミングを載置台121の先端部が容器200の底面先端部に当接するタイミングに同期させる装置であり、第一センサ171と、第二センサ172と、制御部173とを備えている。
第一センサ171は、搬入機構104により容器200が所定の位置に到達したことを検出するセンサである。第二センサ172は、載置台121の例えば先端部が所定の位置を通過したことを検出するセンサである。第一センサ171、および、第二センサ172の種類は特に限定されるものではないが、例えば、反射型や透過型の光電センサなどを例示することができる。
制御部173は、第一センサ171、および、第二センサ172からの信号に基づき、搬入機構104を制御する処理部である。本実施の形態の場合、第一センサ171によって容器200が所定の位置に到達したことを検出すると、制御部173は搬入機構104を停止させる制御を行う。つぎに、第二センサ172によって循環している載置台121が所定の位置を通過したことを検出すると、制御部173は、所定時間の経過後(同時を含む)に搬入機構104を動作させる。
以上により、停止することなく循環している載置台121の先端部に図7に示すように容器200の底面先端部が当接するように搬入機構104を動作させることができ、載置台121の循環する力により容器200を保持装置101の位置まで搬送することが可能となる。
制御部173は、所定のプログラムをコンピュータにより実行することで実現するものであり、当該コンピュータは容器処理装置100の全体を制御するコンピュータ、または、物品収容システム310を制御するコンピュータ等でも構わない。
なお、同期手段107は、電気的に制御するものばかりでなく、機械的な機構により載置台121の位置と容器200搬入のタイミングを同期させても構わない。
搬出機構105は、載置台121の先端部が容器200から離れる位置近傍に配置され、容器200を載置台121の循環軌道外へ搬出する装置である。本実施の形態の場合、搬出機構105は、駆動力に接続されていないローラーである。
つぎに、容器処理装置100の動作を説明する。
図7〜図11は、容器処理装置の動作を示す図である。なお、図中において手前側に配置される第一無端部材125、および、第二無端部材126は省略している。
搬送ライン317によって搬送された段積み状態の容器200は、同期手段107により、図7に示すように、所定のタイミングで循環径路内に挿入される。
つぎに、容器200は、載置台121に載置されながら載置台121と共に水平に移動し、図8に示すように所定の位置にまで達する。ここで、位置決定機構103は、当接部材131を所定の位置にまで突出させており、容器200の側面と当接部材131が当接することで容器200の位置が決定する。また、この段階では保持装置101のチャックは、容器200に干渉しないよう退避位置に配置されている。
つぎに、載置台121は、循環駆動部122の動作に従い載置台121の水平を維持した状態で複数の容器200を載置したまま垂直移動部123を下降する。図9に示す位置に載置台121が下降した段階、つまり、下から2番目の容器200をチャックで保持できる位置で、保持装置101のチャック機構111は、チャックを進出させて段積み状態の容器200の下から2番目を保持する。
つぎに、最下段にあった容器200は、図10に示すように、循環軌道を移動し続ける載置台121と共に垂直移動部123を下降する。この段階で、位置決定機構103は、旋回する容器200と干渉しない位置に当接部材131を退避させ、保持装置101に保持される容器200は、昇降機構112により僅かに上昇すると共に、旋回機構113により180°旋回する。
このように、容器200の段バラシに直接寄与しない期間に容器200を旋回させることで、効率よく容器200の向きを統一することが可能となる。
つぎに、水平移動部124を移動する載置台121と共に、段バラシされた容器200は移動し、図11に示すように、搬出機構105を通過して下流の搬送ライン317に搬出される。一方で、他の載置台121は、垂直移動部123の上端部に配置され、保持装置101は、昇降機構112により容器200を下降させ、載置台121に容器200の底面が当接した段階でチャック機構111により容器200の保持を解放する。これにより、垂直移動部123の上端部において水平方向に移動する載置台121と保持装置101が保持する最下段の容器200の底面とが擦れることなく、かつ、強い衝撃を発生させることなく、載置台121に容器200を載置することが可能となる。また、この段階で、位置決定機構103は、当接部材131を進出させており、容器200は当接部材131沿って下降している。
以上のように、循環軌道に沿って常に移動する複数の載置台121により、図8に示す状態から図11に示す状態を繰り返すことで、段積みされた複数の容器200を高速、かつ、摺擦や衝撃などを抑制して段バラシすることが可能となる。
また、保持装置101の旋回機構113により、容器200の向きを効率よく整えることが可能となる。これにより、例えば後工程においてスタッキング状態で容器200を容易に段積みすることが可能となる。さらに、下流に配置されるラベラー306(図1参照)により容器200の側面に貼り付けられるラベルの貼り付け面を同じ面にすることができ、スタッキング状態で段積みされた容器200において、ラベルの一覧性を確保することが可能となる。
つぎに、物品収容システム310における段バラシされた容器200に物品300を収容する工程を説明する。
図1に示すように、容器処理装置100である段バラシ装置109の下流に配置される物品収容部305において、物品搬送ライン318により供給される物品300をピッキングして容器200内に移載する移載装置351を物品収容システム310は備えている。
これにより、物品収容システム310は、容器200の段バラシから容器200への物品300の収容まで自動化することができ、作業者の負担を軽減して、高速に容器200に物品300を収容することが可能となる。
具体的に移載装置351は、物品300を保持し、また、開放することができる保持装置を備えた多軸ロボットなどを例示できる。
本実施の形態の場合、移載装置351は、鉛直方向に旋回軸を備えたパラレルメカニズムロボットである。パラレルメカニズムロボットは、物品搬送ラインを不整列に供給される物品300の向きを揃えながら容器200内に高速で移載することができるロボットである。パラレルメカニズムロボットと容器処理装置100とを用いることにより、物品収容システム310のスループットの向上を図ることができ、また、向きを揃えることで容器200内に収容された物品300の一覧性を向上させることが可能となる。
物品収容部305の下流に設置されるラベラー306は、例えば、容器200に収容されている物品300の種類や個数、容器200の搬送先などの情報が記載されたラベルを容器200の側面に自動的に貼り付ける装置である。
これにより、物品収容部305で物品300が収容された容器200を間違い無く所定の場所に送り届けることができる。また、スタッキング状態の容器200の同一面にラベルが貼り付けられるため、ラベルに記載された情報と容器200との関係を容易に認識することができ、作業者による確認作業の負担も軽減することができる。
ラベラー306の下流には、昇降装置333と、容器処理装置100である段積み装置110が順に配置されている。段積み装置110は、容器200をスタッキング状態で段積みするための装置であるが、構造的には段バラシ装置109とほぼ同じである。つまり、段バラシ装置109を逆回転させることで段積み装置110を実現することができる。なお、ネスティング状態の容器200を段バラシする場合と、スタッキング状態で段積みする場合とでは、上下に重なる容器200の距離が異なるため、保持装置101の保持タイミングや昇降機構112の昇降量などは段積み装置110と段バラシ装置109とで異なる。また、段バラシ装置109により容器200の向きがスタッキングに対応するように整えられているため、段積み装置110には旋回機構113は設けられていない。
なお、段積み装置110は、段バラシ装置109よりも下に配置されており、昇降装置333により下降した容器200を段積みするものとなっている。これにより、ネスティング状態で段積みされた容器200の搬送経路と、物品300が収容されてスタッキング状態で段積みされた容器200の搬送経路とを上下方向に重ねることができ、物品収容システム310を備えるプロセスセンターなどをコンパクトにすることが可能となる。
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本願発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本願発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本願発明に含まれる。
例えば、搬入機構104をローラーモータと下が、搬入機構104はこれに限定されるものではなく、ベルトコンベアなどでも構わない。
また、載置台121を構成しているバー部材127は、矩形ばかりでなく丸棒状などでも構わない。
容器処理装置100は、段積みされた容器を段バラシすることがあり、また、容器を段積みすることがあるプロセスセンターや物流センターなどに利用可能である。
100 容器処理装置
101 保持装置
102 コンベア
103 位置決定機構
104 搬入機構
105 搬出機構
107 同期手段
109 段バラシ装置
110 段積み装置
111 チャック機構
112 昇降機構
113 旋回機構
114 基部材
121 載置台
122 循環駆動部
123 垂直移動部
124 水平移動部
125 第一無端部材
126 第二無端部材
127 バー部材
131 当接部材
132 出退機構
151 移載装置
161 第一垂直部
162 第二垂直部
163 第一水平部
164 第二水平部
171 第一センサ
172 第二センサ
173 制御部
200 容器
300 物品
305 物品収容部
306 ラベラー
310 物品収容システム
317 搬送ライン
318 物品搬送ライン
333 昇降装置

Claims (6)

  1. 複数の容器を段積みし、または、段積み状態の複数の容器を段バラシすることができる容器処理装置であって、
    段積み状態の前記容器をまとめて保持することができる保持装置と、前記容器を搬送することができるコンベアとを備え、
    前記コンベアは、
    前記容器を載置する少なくとも二つの載置台と、
    前記載置台が移動する循環軌道の一部に前記載置台の水平を維持したまま垂直に移動する垂直移動部を形成する循環駆動部とを備え、
    前記保持装置は、
    前記垂直移動部における前記載置台の移動に応じ、容器の保持と解放とを切り替えるチャック機構を備える
    容器処理装置。
  2. 前記循環駆動部は、
    前記垂直移動部に続いて前記載置台の水平を維持したまま前記載置台が水平に移動する水平移動部を前記循環軌道内にさらに形成する
    請求項1に記載の容器処理装置。
  3. 前記保持装置は、
    保持した容器を昇降させる昇降機構を備える
    請求項1または2に記載の容器処理装置。
  4. 前記保持装置は、
    保持した容器を鉛直方向を軸として回転させる旋回機構を備える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の容器処理装置。
  5. 前記載置台に載置される前記容器の側面と当接することで前記容器の位置を決定し、前記保持装置の前記旋回機構により前記容器が回転する際には前記容器と干渉しない位置に退避する当接部材を有する位置決定機構をさらに備える
    請求項4に記載の容器処理装置。
  6. 前記容器を前記載置台の前記循環軌道内に搬入する搬入機構と、
    前記容器の底面先端部が前記搬入機構により前記循環軌道に進入するタイミングを前記載置台の先端部が前記容器の底面先端部に当接するタイミングに同期させる同期手段をさらに備える
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の容器処理装置。
JP2016172923A 2016-09-05 2016-09-05 容器処理装置 Active JP6689714B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016172923A JP6689714B2 (ja) 2016-09-05 2016-09-05 容器処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016172923A JP6689714B2 (ja) 2016-09-05 2016-09-05 容器処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018039586A true JP2018039586A (ja) 2018-03-15
JP6689714B2 JP6689714B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=61625097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016172923A Active JP6689714B2 (ja) 2016-09-05 2016-09-05 容器処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6689714B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7474551B2 (ja) 2020-12-24 2024-04-25 ムラテックメカトロニクス株式会社 段バラシ装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0812083A (ja) * 1994-06-29 1996-01-16 Toyo Kanetsu Kk 段積装置及び移載装置
JPH1129223A (ja) * 1997-07-11 1999-02-02 Ishii Ind Co Ltd 容器積重ね装置
JP2002284349A (ja) * 2001-03-21 2002-10-03 Tachihara Kogyosho:Kk トレーの段積み装置
US20050074321A1 (en) * 2003-10-07 2005-04-07 Anderson David L. Carton stacking apparatus and method
JP2011173706A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Kureo:Kk 容器洗浄装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0812083A (ja) * 1994-06-29 1996-01-16 Toyo Kanetsu Kk 段積装置及び移載装置
JPH1129223A (ja) * 1997-07-11 1999-02-02 Ishii Ind Co Ltd 容器積重ね装置
JP2002284349A (ja) * 2001-03-21 2002-10-03 Tachihara Kogyosho:Kk トレーの段積み装置
US20050074321A1 (en) * 2003-10-07 2005-04-07 Anderson David L. Carton stacking apparatus and method
JP2011173706A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Kureo:Kk 容器洗浄装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7474551B2 (ja) 2020-12-24 2024-04-25 ムラテックメカトロニクス株式会社 段バラシ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6689714B2 (ja) 2020-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8245554B2 (en) Arrangement for processing sheet metal
JP2015222739A (ja) 搬送装置
JP5850661B2 (ja) 部品供給装置
JP2015224125A (ja) 取出装置および方法
JP2021532033A (ja) 自動デカントシステム
CN212639041U (zh) 一种翻面抓取机构及上料装置
JP2011042475A (ja) 物品移載装置及びこれを備えたスタッカークレーン
JP2010253588A (ja) 自動工具収納機構
KR102293463B1 (ko) 반송장치
TWI730134B (zh) 機器人、機器人之控制方法、教示用治具及機器人之教示方法
KR20170020024A (ko) 상자 적재 장치 및 상자 적재 방법
JP2018039586A (ja) 容器処理装置
JP2009234672A (ja) 搬送装置
CN116281158A (zh) 一种可兼容多规格铝壳的上料机
JP7130972B2 (ja) 搬送装置及び搬送方法
JP2016204154A (ja) 昇降搬送システム、移載装置
CN114873241A (zh) 一种用于印刷设备的上料系统
JP2017065912A (ja) 物品収容システム
JP7474551B2 (ja) 段バラシ装置
JP2019104536A (ja) 搬送装置及び搬送方法
US20240051745A1 (en) Article Storage Facility
CN217673572U (zh) 物品传送设备
JP4269222B2 (ja) トレイ搬送システム
CN107082279B (zh) 面板搬运装置
JP4209639B2 (ja) ワーク搬送装置及び板材加工システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6689714

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250