JP6770306B2 - 椅子の身体支持体 - Google Patents
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「人の身体が当たる表面側がクッション材で構成されて、前記クッション材の裏側にはシェル体が配置されており、前記クッション材及びシェル体は、相対的に屈曲し得る複数のエリアが一体に連続している」
という基本構成において、
「前記クッション材の裏面に、前記クッション材の裏面全体に広がることなく枠状の形態を成したインナー部材が、隣り合ったエリアに跨がる状態で取り付けられ、前記インナー部材のうち隣り合ったエリアの境界部の個所がヒンジ部になっており、かつ、
前記インナー部材は前記シェル体に取り付けられ、前記クッション材及びシェル体は前記ヒンジ部を介して屈曲する」
という特徴を備えている。
請求項2の発明は、
「人の身体が当たる表面側がクッション材で構成されて、前記クッション材の裏側にはシェル体が配置されており、少なくとも前記クッション材は、相対的に屈曲し得る複数のエリアが一体に連続しており、
前記クッション材の裏面に、前記クッション材の裏面全体に広がることなく枠状の形態を成したのインナー部材が、隣り合ったエリアに跨がる状態で取り付けられていて、前記インナー部材のうち隣り合ったエリアの境界部の個所がヒンジ部になっており、前記インナー部材は前記シェル体に取り付けられている」
という基本構成において、
「前記クッション材は、その表面側に開口した溝によって複数のエリアに区画されていると共に、前記クッション材の表面には、前記溝に入り込んだ状態で表皮材が張られており、かつ、前記クッション材と表皮材は、インサート成形によって前記インナー部材に一体に接着されている」
という特徴を備えている。
請求項3の発明は、請求項2と同じ基本構成において、
「前記シェル体は、前記クッション材のエリアに対応して複数の単位シェル体に区画されており、シェル体においても隣り合ったエリアが相対的に屈曲可能である」
という特徴を備えている。
「前記身体支持体は背もたれであって、当該背もたれを構成する背クッション材は、上下方向と左右方向との両方向において複数のエリアに区分されている一方、前記インナー部材は、前記背クッション材の外周に沿って延びるループ形状の周枠部を備えている」
という特徴を備えている。
請求項4の発明の展開例として、請求項5の発明は、
「前記周枠部には、当該周枠部の内部を横切る状態で複数のエリアに固定されてジョイント部が一体に繋がっている」
という特徴を備えている。
「前記インナー部材のヒンジ部は、当該インナー部材の表面と直交した方向から見るとジグザグ状に形成されていると共に、クッション材の表面側に向けて膨らんでいる」
という特徴を備えている。
まず、図1〜図5に基づいて椅子の概要を説明する。椅子の基本構成は従来と同様であり、図1,2に示すように、主要構成要素として脚装置1、座2、背もたれ3を備えている。また、オプション品として、肘掛け装置4とハンガー5とヘッドレスト6とを備えている。肘掛け装置4は左右一対で1セットであるが、図では片方しか表示していない。
背もたれ3は、主要要素として、背アウターシェル23とその手前に配置された背クッション材24とを備えている。背アウターシェル23は、請求項に記載したシェル体の一例である。図2(D)に明示するように、背もたれ3は(或いは、背アウターシェル23及び背クッション材24は)、左右方向にはセンターエリア25と左右のサイドエリア26の3つのエリアに分かれていて、上下方向には、上段エリア27と中段エリア28と下段エリア29との3段のエリアに分かれている。
図3(A)〜(C)では、非ロッキング状態でかつ人が背もたれ3に背を当てていない基準状態(ニュートラル状態)を符号Nで示し、非ロッキング状態で着座者が上半身を略直立させた執務姿勢での背もたれ3の形状を符号Fで示している。そして、下段センターエリアcが座リアアウターシェル21に連結されているため、着座者が背もたれ3の凸部Lのみに腰を当てると、凸部Lが弾性体41後退すると共に、中段センターエリアbと下段センターエリアcとの開き角度が大きくなる。かつ、上段センターエリアaと前向き移動する。
既に述べたように、背もたれ3は、主要要素として背アウターシェル23と背クッション材24とを備えているが、本実施形態では、更に、図6〜図9の各図に示すように、主要要素として背インナー枠42を備えている。背インナー枠42はインナー部材の一例であり、ポリプロピレン等の樹脂を材料にした成形品である。また、背インナー枠42は、背クッション材24の形状を保持すると共に補強する保形部材の一例である。
例えば図8に示すように、背アウターシェル23は、上段センターエリア23aと中段センターエリア23bとが一体であるのを除いて、各エリア23a〜23fは別体の構造になっており、例えば図8や図13(A)に示すように、隣り合ったエリア23a〜23fは、エラストマーよりなるバンドヒンジ55によって一体に繋がっている。バンドヒンジ55は帯状軟質樹脂材である。
既に述べたが、背支柱13の上端部は、背アウターシェル23の中段センターエリア23bに相対回動可能に連結されている。この点を、図10〜図12を参照して説明する。図11に示すように、背支柱13の上端には、側面視で前傾姿勢でやや左右横長のボス部66が一体に形成されており、ボス部66に、左右横長の連結ピン67が挿通されている。連結ピン67は、ボス部66の左右両側に突出している。
図10(A)及び図12に示すように、背支柱13のボス部63の直下部には、既述の弾性体41が配置されている。弾性体41は、例えばゴム(チェラスト)から成っているが、コイルばねなどのばね体も使用できる。弾性体41は、基本的には前後方向に長い棒状であるが、前後中間部が最も小径となるように外周は凹んでいる。このため、砂時計に似た形状になっている。
次に、主として図14〜16を参照して、背インナー枠42と背アウターシェル23との連結手段を説明する。本実施形態では、背インナー枠42と背アウターシェル23との連結は、図16に示すクリップ79を使用している。例えば図9に示すように、背アウターシェル23には、背インナー枠42の連結穴51に対応した板状リブ80の群が前向きに突設されている。クリップ79が板状リブ80に嵌着することにより、背インナー枠42が背アウターシェル23に連結され、結果として、背クッション材24が背アウターシェル23に連結されている。
23 シェル体の一例としての背アウターシェル
23a〜23f 背アウターシェルを構成する単位シェル
24 背クッション材
24a〜24f 背クッション材を構成するエリア
30 背クッション材のエリアを区画する溝
42 インナー部材の一例としての背インナー枠
43 周枠部
44 横長ジョイント部
45 額状部
46 ヒンジ部
Claims (6)
- 人の身体が当たる表面側がクッション材で構成されて、前記クッション材の裏側にはシェル体が配置されており、前記クッション材及びシェル体は、相対的に屈曲し得る複数のエリアが一体に連続している構成であって、
前記クッション材の裏面に、前記クッション材の裏面全体に広がることなく枠状の形態を成したインナー部材が、隣り合ったエリアに跨がる状態で取り付けられ、前記インナー部材のうち隣り合ったエリアの境界部の個所がヒンジ部になっており、かつ、
前記インナー部材は前記シェル体に取り付けられ、前記クッション材及びシェル体は前記ヒンジ部を介して屈曲する、
椅子の身体支持体。 - 人の身体が当たる表面側がクッション材で構成されて、前記クッション材の裏側にはシェル体が配置されており、少なくとも前記クッション材は、相対的に屈曲し得る複数のエリアが一体に連続しており、
前記クッション材の裏面に、前記クッション材の裏面全体に広がることなく枠状の形態を成したのインナー部材が、隣り合ったエリアに跨がる状態で取り付けられていて、前記インナー部材のうち隣り合ったエリアの境界部の個所がヒンジ部になっており、前記インナー部材は前記シェル体に取り付けられている構成であって、
前記クッション材は、その表面側に開口した溝によって複数のエリアに区画されていると共に、前記クッション材の表面には、前記溝に入り込んだ状態で表皮材が張られており、かつ、前記クッション材と表皮材は、インサート成形によって前記インナー部材に一体に接着されている、
椅子の身体支持体。 - 人の身体が当たる表面側がクッション材で構成されて、前記クッション材の裏側にはシェル体が配置されており、少なくとも前記クッション材は、相対的に屈曲し得る複数のエリアが一体に連続しており、
前記クッション材の裏面に、前記クッション材の裏面全体に広がることなく枠状の形態を成したのインナー部材が、隣り合ったエリアに跨がる状態で取り付けられていて、前記インナー部材のうち隣り合ったエリアの境界部の個所がヒンジ部になっており、前記インナー部材は前記シェル体に取り付けられている構成であって、
前記シェル体は、前記クッション材のエリアに対応して複数の単位シェル体に区画されており、シェル体においても隣り合ったエリアが相対的に屈曲可能である、
椅子の身体支持体。 - 前記身体支持体は背もたれであって、当該背もたれを構成する背クッション材は、上下方向と左右方向との両方向において複数のエリアに区分されている一方、前記インナー部材は、前記背クッション材の外周に沿って延びるループ形状の周枠部を備えている、
請求項1〜3のうちのいずれかに記載した椅子の身体支持体。 - 前記周枠部には、当該周枠部の内部を横切る状態で複数のエリアに固定されてジョイント部が一体に繋がっている、
請求項4に記載した椅子の身体支持体。 - 前記インナー部材のヒンジ部は、当該インナー部材の表面と直交した方向から見るとジグザグ状に形成されていると共に、クッション材の表面側に向けて膨らんでいる、
請求項1〜5のうちのいずれかに記載した椅子の身体支持体。
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