JP6997502B2 - 椅子の背もたれ - Google Patents

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本願発明は、背もたれに関するものである。
例えばオフィスで多用されている回転椅子は、座と背もたれとを必須の要素にしている。座及び背とも、使用者の身体に対するフィット性やクッション性が求められており、クッション性を確保する手段としては、例えば、身体に当たる部位をスポンジやウレタンフォームのようなクッション材で構成することが行われている。
例えば背もたれは、人の身体に合わせて前面(体圧支持面)が丸みを帯びた形状に設定されているが、通常は、背もたれは予め設定した一定の形状のままであり、使用者の身体が当たっていないニュートラル状態であっても、使用者の体圧が大きく掛かっているロッキング状態であっても、背もたれの形状は一定のままであることが殆どである(体圧支持要素が体圧によって撓み変形することは別にして。)。
しかし、身体を直立させた状態と身体を後傾させたロッキング状態とでは、背もたれに対する身体の当たり方が相違するし、使用者が背もたれに求める役割も相違するから、使用者の姿勢に応じて好適な支持態様が実現されるように、背もたれの形状が変化するのが合理的である。このような視点に立って開発された椅子が、特許文献1,2に開示されている(両者は同一内容である。)。
特許文献1,2を図示された実施形態(第1実施形態)に基づいて述べると、背もたれは、左右方向にはセンターエリアと左右のサイドエリアとに三分割されて、センターエリアとサイドエリアとは、それぞれ上段、中段、下段の3段に分割されており、従って、背もたれは全体として9枚のエレメント(パート)とからなっていて、隣り合ったエレメントは、相対回動できるようにヒンジ部を介して繋がっている。そして、特許文献1,2には、ヒンジとして、「フィルムヒンジ」と「マテリアルブリッジ」が開示されている。
また、背アウターシェルのヒンジ部として、特許文献3では、背アウターシェルの一部を波形に形成することが開示されている。
国際公開WO2013/164078号 特表2015-519111号公報 米国特許第4711491号明細書
特許文献1,2には、「フィルムヒンジ」と「マテリアルブリッジ」について図示した説明はなされていないが、いずれにしても、耐久性や強度、或いは円滑な屈曲を十分に確保できるか否か不明である。また、特許文献3は、背アウターシェルの一部をヒンジ部と成したものであるが、背もたれが特許文献1,2のような多数のエレメントで構成されている場合は適用することが困難であると推測される。また、波形の形態が人に違和感を与えることも懸念される。
本願発明は、このような現状を背景に成されたもので、改良された背もたれを提供せんとするものである。
本願発明は、請求項1のとおり、
「背アウターシェルとその手前に配置された背クッション材とを備え、前記背アウターシェルは相対回動可能な複数の樹脂製エレメントで構成されており、隣り合ったエレメントが当該エレメントよりも軟質の樹脂材からなるヒンジによって連結されている」
という基本構成において、
「前記背アウターシェルは、正面視で左右方向の中間部に位置したセンターエリアと、前記センターエリアの左右両側に配置されたサイドエリアとを有し、前記センターエリアとサイドエリアとを上下複数段に分割することによって、前記背アウターシェルが前記各エレメントに対応した多数の単位シェル体に分離されて、前記各単位シェル体の外周には前向きに突出した壁状リブが隣り合った単位シェル体の境界に沿って延びるように形成されている一方、
前記ヒンジは、前記各単位シェル体における隣り合った前記壁状リブの前面に重なって長く延びる帯状の形態であって前記各壁状リブに一体成形されており、
かつ、前記背クッション材は全体として1枚の構造であり、正面視で前記軟質の樹脂材より成るヒンジと重なる前向き開口の溝を形成することによって多数のエレメントに区画されており、前記溝の個所が屈曲自在なヒンジ部になっている」
という特徴を備えている。
請求項2の発明は、請求項1において、
前記隣り合った単位シェル体間には隙間があいており、前記ヒンジによって前記隙間が塞がれた状態になっている
という構成になっている。
ヒンジの素材は種々のものを採用できるが、請求項3では、前記ヒンジを形成する軟質の樹脂材としてエラストマーが採用されている。
請求項1の発明によると、ヒンジは単位シェル体に一体成形されているため、高い接着強度を確保できると共に、接着ムラが無くて加工精度においても優れている。また、ヒンジは単位シェル体よりも軟質の樹脂材で構成されているため、単位シェル体を例えばポリプロピレンのような硬い樹脂で製造することによって保形性・強度を確保しつつ、屈曲も滑らかでかつ耐久性や強度にも優れたものとすることができる。更に、椅子において、背アウターシェル等のアウターシェルは立体的な形状になっているのが普通であるが、ヒンジとして帯状軟質樹脂材を一体成形することにより、隣り合った単位シェル体を確実かつ正確に連結できる。従って、信頼性にも優れている。ヒンジは帯状でフラット状であるため、露出しても人に違和感を与えることはなくて、美観にも優れている。
請求項2のように隣り合った単位シェル体の間に隙間を設けると、軟質樹脂材より成るヒンジの曲がり代を大きくとることができるため、ヒンジの耐久性を向上させることができる。また、ヒンジは単位シェル体の内面に一体成形されるが、単位シェル体を例えば二色成形法で成形する場合、一般に、単位シェル体は外面が固定型(キャビ)で形成される。そして、樹脂を注入するゲートは固定型に設けることが多いため、請求項2のように隣り合った単位シェル体の間に隙間を空けると、固定型にゲートを設けてヒンジを容易に成形できる。この点も、請求項2の利点の一つである。
本願発明では、単位シェル体の外周に壁があることにより、当該単位シェル体の剛性を高めて強度を向上できる。そして、軟質の樹脂材よりなる帯状のヒンジは壁状リブの前面(端面)に重なっているため、ヒンジを二色成形法で成形するにしてもインサート成形法で清成形するにしても、金型装置にヒンジ成形用の空間を形成することが簡単であり、結果として、ヒンジを容易に成形できる。
ヒンジは軟質の樹脂材よりなっていてどの方向にも変形するため、特許文献1,2のように多数の身体支持体がエレメントで構成されている場合でも、隣り合ったエレメントを容易に相対回動させることができる。
従って、本願発明のように背もたれに採用すると、その価値が強く発揮されると云える。また、背クッション材について見ると、要素がバラバラであると、取り扱いや組み立てが面倒であるが、請求項3では、背クッション材は全体が一体の構造であり、ヒンジ部となる個所が溝によって形成されているため、全体としての取り扱いが容易であり、しかも、屈曲を確実なものとすることができる。
ヒンジとなる軟質樹脂材は様々なものを採用できるが、請求項3のエラストマーは、接着性や成形性、強度などに優れているため、本願発明のヒンジとして好適である。
実施形態に係る椅子の外観を示す図で、(A)は前から見た全体の斜視図、(B)は平面図、(C)は後ろから見た斜視図である。 実施形態に係る椅子の外観を示す図で、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は側面図、(D)は背もたれのみの正面図である。 背もたれの動きを示す図で、(A)は非ロッキング状態への移行を示す側面図、(B)はロッキング状態への移行を示す側面図、(C)は各状態を併記した平面図、である。 背もたれを示す図で、(A)は背アウターシェルを表示した斜視図、(B)は背アウターシェルを省略した斜視図である。 (A)は背もたれの分離斜視図、(B)は背クッション材を後ろから見た斜視図である。 背もたれの構成要素の分離斜視図である。 (A)は背インナーシェルを後ろから見た斜視図、(B)は背インナーシェルを下方から見た部分斜視図である。 (A)は図2(A)のVIIIA-VIIIA 視断面図、(B)は図(A)のVIIIB-VIIIB 視断面図、(C)(D)は背アウターシェルの製造装置及び方法の例を示す要部断面図である。 (A)はクッションを省略した状態での背もたれの部分的な斜視図、(B)はアウターシェルの部一部斜視図である。 (A)はクッションを省略した状態での背もたれの部分的な斜視図、(B)は背アウターシェルの部分的な斜視図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は,オフィス用に多用されている回転椅子に適用している。以下の説明で、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、これは、椅子に普通に腰掛けた人から見た状態として定義している。正面視は、椅子の着座者と対向した方向から見た状態である。
(1).椅子の概要
まず、図1~図3に基づいて椅子の概要を説明する。椅子の基本構成は従来と同様であり、図1,2に示すように、主要構成要素として脚装置1、座2、背もたれ3を備えている。また、オプション品として、肘掛け装置4とハンガー5とヘッドレスト6とを備えている。
脚装置1はガスシリンダより成る脚支柱7を有しており、脚支柱7は、放射状に広がる複数本の枝アーム8で支持されている。各枝アーム8の先端にはキャスタを設けている。図3に示すように、脚支柱7の上端には固定ベース9が取り付けられており、固定ベース9のうち脚支柱5よりも手前側の部位に、傾動ベース10が左右横長の支軸11によって連結されている。これら固定ベース9と傾動ベース10とを主要部材として、座2と背もたれ3とが取り付くベース部が構成されている。
背もたれ3は、傾動ベース10と一緒にロッキングする。また、座受け部材12は、傾動ベース9の後傾動に連動して後退及び後傾する。従って、座2は、背もたれ3の後傾動に連動して後退及び後傾する(シンクロする。)。
(2).背もたれの外観上の概略
図1に示すように、背もたれ3は、主要要素として、背アウターシェル23とその手前に配置された背クッション材24とを備えている。背アウターシェル23は、身体支持体の一例である。図2(D)に明示するように、背もたれ3は(或いは、背アウターシェル23及び背クッション材24は)、左右方向にはセンターエリア25と左右のサイドエリア26の3つのエリアに分かれていて、上下方向には、上段エリア27と中段エリア28と下段エリア29との3段のエリアに分かれている。
従って、背もたれ3は、上段センターエレメントa、中段センターエレメントb、下段センターエレメントc、左右の上段サイドエレメントd、左右の中段サイドエレメントe、左右の下段サイドエレメントfの9枚のエレメントに分かれている。エレメントa~fは背アウターシェル23と背クッション材24とに共通した区分であり、背もたれ3の全体としてエレメントとして表示する場合は、単にa~fの符号を引用する。他方、背アウターシェル23及び背クッション材24の要素としてのエレメントを個別に表示する必要がある場合は、23,24に符号a~fを付記している。
従って、まず、背アウターシェル23は、背アウターシェル上段センターエレメント23a、背アウターシェル中段センターエレメント23b、背アウターシェル下段センターエレメント23c、背アウターシェル上段サイドエレメント23d、背アウターシェル中段サイドエレメント23e、背アウターシェル下段サイドエレメント23fに区分される。背アウターシェル23の各エレメント23a~23fは、請求項に記載した単位シェル体に相当する。
同様に、背クッション材24は、背クッション材上段センターエレメント24a、背クッション材中段センターエレメント24b、背クッション材下段センターエレメント24c、背クッション材上段サイドエレメント24d、背クッション材中段サイドエレメント24e、背クッション材サイドエレメント24fに区分される。
背クッション材24において、隣り合ったエレメント24a~24fの境界には、前向きに開口した溝30が形成されている。溝30の個所は薄肉のヒンジ部になっている。従って、背クッション材24は単一の部材として製造されつつ、隣り合ったエレメントa~fは溝30によって区分されている。背クッション材24の各エレメント24a~24fは、溝30の存在によって高原状の形態を成しているが、身体が当たる面はほぼ平坦になっている。なお、背もたれ3は(背アウターシェル23及び背クッション材24は)、左右対称の形状である。
上段センターエレメントaと下段センターエレメントcとはやや横長の台形であり、中段センターエレメントbは縦横が同じ程度の逆台形である。また、上段サイドエレメントdは概ね逆台形であり、中段サイドエレメントeは上下に長い台形であり、下段サイドエレメントfは逆三角形である。従って、背もたれ3は、正面視で、上段エリアント27と中段エレメント28とによって窄まる形態になって、中段エレメント28と下段エリア29とによって膨れた形態になっている。なお、背もたれ3は、正面視で全体として縦長の長方形状や逆台形状等に形成することは可能である。
また、各サイドエレメントd~fは,各センターエレメントa~cに対して手前に向くように傾いている。すなわち、サイドエレメントd~fは、着座者の身体を包むように傾斜している。従って、背もたれ3は、平面視では前向き凹の形態を成している。他方、背もたれ3は、側面視では、中段エレメンエリア28と下段エレメント29とによって前向き凸の山形が形成されており、このため、背クッション材中段センターエレメント24bと背クッション材下段センターエレメント24cとにより、着座者の腰部(腰椎部)を支える凸部Lが形成されている。
他方、上段エリア18と中段エリア29とは、側面視において少し前向き凹部状に屈曲している。上段センタールエレメントaと中段センターエレメントbとは、平坦状の形態と成したり、逆に、側面視で前向き凸状に屈曲させたりすることも可能である。
背アウターシェル23及び背クッション材24とも、上段センターエレメント23a,24aと中段センターエレメント23b,24bとは相対回動不能に一体化している。従って、背クッション材24において、上段センターエレメント24aと中段センターエレメント24bとの境界部に形成された溝30は、他の溝との統一性を出して美観を高めることを主目的としており、この部分で屈曲するものではない。背アウターシェル23及び背クッション材24とも、他の隣り合ったエレメントは相対回動可能に繋がっている。
背支持フレーム13は金属ダイキャスト品又は樹脂成形品であり、背もたれ3の後ろにおいて上向きに延びる背支柱13aを有している。そして、背支柱13aの上端に、背アウターシェル23の中段センターエレメント31が左右横長のピン(図示せず)で連結されている。従って、ロッキング時に、背支柱13aは背もたれ3とは相対回動する。
図示していないが、背アウターシェルセンターエレメント23cの下端は、座リアアウターシェル21の後端部に左右横長のピンで連結されている。このため、背アウターシェルセンターエレメント23cの下端は、左右一対の連結用凸部40が形成されている。
(3).背もたれの変形態様
図3(A)~(C)では、非ロッキング状態でかつ人が背もたれ3に背を当てていない基準状態(ニュートラル状態)を符号Nで示し、非ロッキング状態で着座者が上半身を略直立させた執務姿勢での背もたれ3の形状を符号Fで示している。そして、下段センターエレメントcが座リアアウターシェル21に連結されているため、着座者が背もたれ3の凸部Lのみに腰を当てると、凸部Lが弾性ストッパー41に抗して後退すると共に、中段センターエレメントbと下段センターエレメントcとの開き角度が大きくなる。かつ、上段センターエレメントaと前向き移動する。
つまり、背もたれ3は、執務状態Fでは、ニュートラル状態Nに対して前傾する。なお、図3(A)では、背もたれ3の下端が後ろに後退した状態を描いているが、実際には、背もたれ3の下端の前後位置は一定である。図2(C)に示すように、背支柱13aの上端部と背アウターシェル中段エレメントト23bとの間には弾性ストッパー41が配置されており、背アウターシェル中段エレメントト23bは、弾性ストッパー41を潰し変形させて手前側に回動する。従って、背もたれ3は、弾性ストッパー41によってニュートラル状態Nが保持されている。
他方、上下3段のサイドエレメントd~fは上下に繋がっているため、中段センターエレメントbと下段センターエレメントdとの開き角度が大きくなると、迫り出し作用により、センターエレメントa~cに対する夾角が小さくなるように手前側に回動する。従って、サイドエレメントa~cは着座者の身体を包む方向に回動して、着座者の身体に対するホールド作用が高くなる。その結果、着座者は、疲れることなく長時間の執務を行うことが可能になる。
図3(B)では、着座者が中段センターエレメントbと上段センターエレメントaとに身体を当ててもたれ掛かったロッキング状態での背もたれ3の姿勢を符号Rで示している。但し、図3(B)では、背もたれ3の下端がニュートラル状態Nに対して前進した状態を表示しているが、これは動きの傾向を示したものであり、実際には、背もたれ3は全体的に後傾する。
従って、図3(B)に示すロッキング状態Rは、ニュートラル状態Nとの関係を示すものである。そして、背もたれ3がロッキング状態Rに移行すると、背もたれ3は、背支柱13a上端部を中心にして後傾する動きに移行しようとするが、背もたれ3の下端は座リアアウターシェル22に連結されているため、ニュートラル姿勢Nに対する相対的な後傾量は少ない。
そして、座アウターシェル18の後傾角度よりも背支持フレーム13の後傾角度が大きいことに起因して、背もたれ3は、ニュートラル状態Nに対して相対的に後傾するため、中段センターエレメントbと下段センターエレメントcとの成す夾角は小さくなる。つまり、ロッキング時には、着座者は身体を伸ばすことから、人の体圧は、中段センターエレメントbと上段センターエレメントaとに掛かるため、中段センターエレメントbと下段センターエレメントcとの成す夾角は小さくなる。すると、サイドエレメントd~fが互いに繋がっているため、サイドエレメントd~fはセンターエレメントa~cによって押し出し作用を受け、その結果、サイドエレメントd~fは、センターエレメントa~cに対する夾角を広げるように回動する(屈曲する)。従って、背もたれ3は、平面視で平坦な状態に向かう方向に広がり変形する。
着座者が執務姿勢からロッキング姿勢に移行すると、サイドエレメントd~fは、着座者を包むように狭まった状態から、着座者から離れるように広がる。従って、ロッキング状態では、人の解放性が高くなる。
図3(C)では、左右の上段サイドエレメントdは執務状態Fのみを表示している。また、下段サイドエレメントfは、右側ではニュートラル状態Nと執務状態Fとロッキング状態Rとの3つの態様を重ねて表示しておおり、左側では、ニュートラル状態Nとロッキング状態Rとの2つの状態を重ねて表示している。
また、図3(C)では、ロッキング状態Rにおいて、上段エレメントa,dがニュートラル姿勢Nに対して後退した状態を表示しているが、実際には、背もたれ3は全体として後傾しているので、ロッキング時には、上段エレメントa,dは(C)で表示した位置よりも後方(図では下方)にずれることになる。
(4).背インナー枠
既に述べたように、背もたれ3は、主要要素として背アウターシェル23と背クッション材24とを備えているが、本実施形態では、更に、図4~7の各図に示すように、主要要素として背インナー枠42を備えている。背インナー枠42は、ポリプロピレン等の樹脂を材料にした成形品である。なお、背インナー枠42は背クッション材24の形状を保持すると共に補強する保形部材の一例であるが、保形部材としては、前後に開口した背インナー枠42の他に、背クッション材24の略全体に重なるような面的な広がりを持つ背インナーシェルも採用できる。
背インナー枠42は、前後に開口したフレーム構造になっており、背クッション材24は、インサート成形により、背インナー枠42に固着(接着)されている。図4~7の各図に示すように、背インナー枠42は、背クッション材24の外周部の背面に重なるループ形態の周枠部43と、中段エレメント31,34の上端部に重なる左右長手の横長ジョイント部44と、周枠部43の上端部と横長ジョイント部44とに繋がった額状部45とから成っている。
また、背インナー枠42のうち背クッション材24の溝30(薄肉ヒンジ部)の個所には、背クッション材24の隣り合ったエレメント24a~24dが相対回動することを許容するため、ヒンジ部46を形成している。横長ジョイント部44は、ヒンジ部46を介して周枠部45と繋がっている。図9,10に拡大して示すように、ヒンジ部46は、正面視でジグザグ状にも形成されている。このため、変形はより一層容易になっている。
背インナー枠42は、基本的には帯板の構造になっているが、例えば図7(B)に示すように、背クッション材下段センターエレメント24fの下端部が重なるロア部43aには、断面L形で左右横長の補強部47を設けている。図8に示すように、補強部47は、背アウターシェル下段センターエレメント23cに形成した前向きリブ48を覆っている。例えば図9に示すように、周枠部45には、背クッション材24が入り込む貫通穴49を多数形成している。背クッション材24を構成する樹脂が貫通穴49に入り込んで、リベットのような役割を果たすことにより、背クッション材24との離脱(剥がれ)を防止している。
背インナー枠42の額状部45は、主として背アウターシェル23への取り付けの補助のために設けたものであり、例えば図7に示すとおり、左右中間部は軽量化のためX字形に形成されていて、その左右両側に縦長板状部50を設けている。
そして、図6,7,9,10に示すように、縦長板状部50や周枠部45、横長ジョイント部44に、背アウターシェル23との連結のための連結穴51を形成している。他方、背アウターシェル23には、図6,9,10に示すように、連結穴51に嵌まる板状突起51′が形成されている。背インナー枠42と背アウターシェル23との連結は図示しないクリップで行われる。連結穴51に装着したクリップが、板状突起51′に嵌着する。これらは本願発明との関連は薄いので説明は省略する。
額状部45において、左右の縦長板状部50の間の部位は、手前に凹んだ溝状部52になっている。この溝状部52は、ヘッドレスト6の取り付けの補助的機能を有しているが、詳細は省略する。
また、額状部45は背クッション材上段センターエレメント24aに重なって、横長ジョイント部44は背クッション材中段センターエレメント24bに重なっているため、額状部45と横長ジョイント部44とは屈曲しない構造になっている。換言すると、額状部45と横長ジョイント部44とを屈曲しない構造とすることにより、背クッション材24の上段センターエレメント24aと中段エレメント24bとは、溝30が存在しても相対的に回動(屈曲)しない状態になっている。
(5).背アウターシェル
例えば図6に示すように、背アウターシェル23は、上段センターエレメント23aと中段センターエレメント23bとが一体であるのを除いて、各エレメント23a~23fは別体の構造になっており、隣り合ったエレメント23a~23fは、エラストマーよりなる帯状のバンドヒンジ55によって一体に繋がっている。背アウターシェル23において、隣り合ったエレメント23a~23fの間にはある程度(例えば数mm)の隙間(間隔)が空いており、バンドヒンジ55は、隙間を手前から塞いだ状態で帯状に形成されている。
図6に示すように、上段センターエレメント23aと中段センターエレメント23bとの前面には、それらに連続した補強リブ56が形成されている。また、各エレメント23a~23fは、周囲に前向きリブ(壁)を有するシェル状(トレー状)に形成されている。従って、背アウターシェル23の各エレメントは単位シェル体と呼ぶこと可能である。
図8(A)に明示するように、バンドヒンジ55は、隣り合ったエレメント23a~23fの前面(前向き向きリブ63の端面)に重なっており、かつ、バンドヒンジ55は、隣り合ったエレメント23a~23fの間の隙間から少し裏側に露出している。このため、背アウターシェル23の裏面には、バンドヒンジ55の個所が溝の状態になって表れている(図4(A)も参照)。例えば図4(A)に示すように、背アウターシェル23の上段センターエレメント23aと中段センターエレメント23bとの境界部には、横長溝57が形成されている。この横長溝57は主として美観向上の目的で設けたものであり、この個所で屈曲するものではない。
図9の(A)と(B)との比較からよく理解できるように、背インナー枠42のヒンジ部46は、背アウターシェル23のバンドヒンジ55に手前から重なるように配置されている。
バンドヒンジ55は、二色成形法又はインサート成形によって成形されている。図8(B)(C)では、二色成形法を表示している。この二色成形法では、固定型(キャビ)59と可動型(コア)58とを有する金型装置が使用されて、両型58,59の合わせ面に、所定の位置と姿勢に配置された各エレメント23a~23fに対応した単位空間60が形成されている。各単位空間60には、図示しないゲートが開口している。ゲートは、一般に固定型58に設けている。
そして、例えば可動型58のうち、隣り合った単位空間60に跨がる部位を、可動型58の移動方向と同じ方向にスライドするスライド型61で構成し、スライド型61に、エラストマー注入用のゲート62を設けている。スライド型61はバンドヒンジ55に対応した形状であって一連に繋がっているので、ゲート62は1か所でもよい(複数個所が好ましい。)。
また、ゲート62は、図8(C)(D)に一点鎖線で示すように、固定型59に設けることも可能である(こちらの方法が現実的にある。)。この場合は、ゲート62は、背アウターシェル23の隣り合ったエレメト(単位シェル)の間に位置している。逆に述べると、背アウターシェル23の隣り合ったエレメントの間にある程度の間隔を空けることにより、ゲート62を固定型59に設けてバンドヒンジ55を成形することが可能になっている。
また、例えば図6や図8(A)(C)(D)、図9(A)に示すように、背アウターシェル23を構成する各エレメント23a~23fの外周には前向きの壁状リブ63が形成されており、バンドヒンジ55は、壁状リブ63の端面に重なっている。このため、各エレメント23a~23fの剛性を高めつつ、バンドヒンジ55を容易に成形することができる。
そして、金型装置では、スライド型61を前進させた状態で各単位空間60に溶融樹脂を注入してから固まらせることによって各エレメント23a~23fを形成し、次いで、スライド型61を後退させることによってバンドヒンジ55に相当する空間を形成し、この空間に溶融したエラストマーを注入して固まらせる。エラストマーが固まってバンドヒンジ55が形成されから、型開きして製品を取り出す。従って、金型装置の単位空間60には、壁状リブ63を形成するため部分と、バンドヒンジ55を形成するための部分が存在している。
このように、二色成形法を採用すると、各エレメントa~fを正確に位置決めできるため、背アウターシェル23を高い精度で製造できる。また、バンドヒンジ55は正確に形成されるため、エレメント同士の連結強度にも優れている。バンドヒンジ55の成形手段としては、インサート成形法も採用できる。これは、スライド型61を備えていない金型装置を使用して、金型装置の所定位置にエレメント23a~23fセットしてから、バンドヒンジ55に対応した空間にエラストマーを注入して固まらせることになる。
実施形態では、バンドヒンジ55は、背アウターシェルの壁状リブ63の端面(前面)に接着されているが、隣り合った単位シェル体の間の隙間に充填させることも可能である。或いは、単位シェル体の間の隙間に充填しつつ、単位シェル体の後面まで広げることも可能である。このようにすると、バンドヒンジヒンジ55と背アウターシェルとの接合面積を増大できるため、接着強度を向上できる利点がある。逆に、背アウターシェルの手前側について見ると、バンドヒンジ55を、壁状リブ63を包み込む状態に形成することも可能である。この場合も、バンドヒンジ55と背アウターシェルとの接合面積を増大して接着強度を向上できる。
図10,11,8に示すように、バンドヒンジ55の上端部と、上段のサイドエレメント33と中段のサイドエレメント34とを繋ぐ部分の先端とには、突起55aを設けている。突起55aは、背アウターシェル23のエレメントに空けた突起(図示せず)を覆っている。このため、バンドヒンジ55が各エレメント23a~23fから剥がれることが、より確実に防止される。
バンドヒンジ55の剥離防止手段としては、背アウターシェル23に突設したボスにバンドヒンジ55を嵌め込んだ状態に成形して、ボスの先端部を潰して頭をつくり、頭でバンドヒンジ55を押さえ保持することが可能である。或いは、押さえ板をバンドヒンジ55に手前から重ねて、押さえ板を背アウターシェル23に固定してもよい。
既述のとおり、背アウターシェル23を構成する各エレメント23a~23fは、外周に壁状リブ63が形成されている。背インナー枠42は、壁状リブ63で囲われた凹所に配置されている。このため、背インナー枠42はずれ不能に保持されている。
既述のように、背インナー枠42は、背アウターシェル23の外周の壁状リブ63で囲われている。従って、背インナー枠42を内部に配置しても美観の問題は生じない。また、背インナー枠42が背アウターシェル23に対して正確に位置決めされる。
上記の実施形態は背アウターシェルに適用したが、本願発明は、背インナーシェル、座背アウターシェル、座インナーシェル、ヘッドレスト用アウターシェル、ヘッドレスト用インナーシェル肘当てのシェル板、ショルダーレストの背アウターシェル又は背インナー枠など、他の様々な身体支持体に適用できる。また、クッション材を備えている場合、各エレメントの片面又は両面に、クッション材をインサート成形法又は二色成形法によって一体に固着することも可能である。
本願発明は、背アウターシェルのような椅子用身体支持体に具体化できる。従って、産業上利用できる。
3 背もたれ
23 身体支持体の一例としての背アウターシェル
23a~23f 背アウターシェルを構成するエレメント(単位シェル体)
24 背クッション材
24a~24f 背クッション材を構成するエレメント
30 背クッション材のエレメントを区画する溝
55 バンドヒン
58 固定型
59 可動型
60 金型装置の単位空間
61 スライド型
63 壁状リブ

Claims (3)

  1. 背アウターシェルとその手前に配置された背クッション材とを備え、前記背アウターシェルは相対回動可能な複数の樹脂製エレメントで構成されており、隣り合ったエレメントが当該各エレメントよりも軟質の樹脂材からなるヒンジによって連結されている構成であって、
    前記背アウターシェルは、正面視で左右方向の中間部に位置したセンターエリアと、前記センターエリアの左右両側に配置されたサイドエリアとを有し、前記センターエリアとサイドエリアとを上下複数段に分割することによって、前記背アウターシェルが前記各エレメントに対応した多数の単位シェル体に分離されて、前記各単位シェル体の外周には前向きに突出した壁状リブが隣り合った単位シェル体の境界に沿って延びるように形成されている一方、
    前記ヒンジは、前記各単位シェル体における隣り合った前記壁状リブの前面に重なって長く延びる帯状の形態であって前記各壁状リブに一体成形されており、
    かつ、前記背クッション材は全体として1枚の構造であり、正面視で前記軟質の樹脂材より成るヒンジと重なる前向き開口の溝を形成することによって多数のエレメントに区画されており、前記溝の個所が屈曲自在なヒンジ部になっている、
    椅子の背もたれ。
  2. 前記隣り合った単位シェル体間には隙間があいており、前記ヒンジによって前記隙間が塞がれた状態になっている、
    請求項1に記載した椅子の背もたれ。
  3. 前記ヒンジを形成する軟質の樹脂材はエラストマーである、
    請求項1又は2に記載した椅子の背もたれ。
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