JP2010094302A - 椅子 - Google Patents

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Toshiharu Yamanaka
俊治 山中
Hisato Ogata
壽人 緒方
Yojiro Kinoshita
洋二郎 木下
Yoshimasa Kato
善雅 加藤
泰崇 ▲高▼橋
Yasutaka Takahashi
Tomohiko Hayashi
友彦 林
Koryo Tokui
厚亮 徳井
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Abstract

【課題】座や背凭れ自体を容易に基準姿勢に自己復帰させる得るものは所望姿勢にロックして使用することができないという課題、並びに、座や背凭れを所望姿勢にロックすることができるものは基準姿勢に戻すのに手間がかかるという課題を総合的に解消し得る椅子を提供する。
【解決手段】
椅子を、座4と背凭れ5の少なくとも一方に内蔵され座4又は背凭れ5の着座面5aに作用する荷重に応じて変形するとともに無荷重時に所期の基準状態に自己復帰する姿勢追従変形要素ST1と、この姿勢追従変形要素ST1を所望の変形状態においてロックするロック手段RC1とを具備するものとした。
【選択図】図7

Description

本発明は、オフィス等で使用されるのに好適な椅子に関する。
従来、この種の椅子における座や背凭れはシェルの前面にモールドウレタン等により作られたクッションを介して張地を設けたものが一般的である。このような椅子では、着座面に作用する荷重に応じて前記クッションが変形し、その着座面が着座者の姿勢変更に追従するものになっていることは周知である。ところが単にこれだけのものでは、所望の変形位置で座や背凭れ自体の形状をロックすることはできない(例えば特許文献1参照)。
一方、座や背凭れに着座面に作用する荷重に応じて膨縮する複数のエアバッグを内蔵させ、バルブの切換操作により前記エアバッグ間の連通を断続させてそれらエアバッグを着座に適した形態に変形させるようにしたものも知られている。ところが、従来のエアバッグ式椅子では、荷重を取り去るだけでは前記エアバッグが膨縮せず、正規の基準姿勢に戻すには外部から力を加えたり、ポンプで空気を補充したりする必要があった
特開2003−189966号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、座や背凭れ自体を容易に基準姿勢に自己復帰させる得るものは所望姿勢にロックして使用することができないという課題、並びに、座や背凭れを所望姿勢にロックすることができるものは基準姿勢に戻すのに手間がかかるという課題を総合的に解消することを目的としたものである。
すなわち、本発明の椅子は、座と背凭れの少なくとも一方に内蔵され座又は背凭れの着座面に作用する荷重に応じて変形するとともに無荷重時に所期の基準状態に自己復帰する姿勢追従変形要素と、この姿勢追従変形要素を所望の変形状態においてロックするロック手段とを具備してなること特徴とする。
このようなものであれば、着座面に荷重をかけることによって姿勢追従変形要素が変形し、座や背凭れ自体の形状が着座者の姿勢変更に対応したものとなる。その状態で、前記姿勢追従変形要素をロック手段によりロックすれば前記座や背凭れ自体の形状が所望姿勢に固定される。そして、ロックを解除すれば前記姿勢追従変形要素の自己復帰機能により、座や背凭れが正規の基準状体に復帰する。
なお、姿勢追従変形要素としては、着座面に作用する荷重に応じて膨縮する流体室を有した複数の自己復帰可能な流体バッグであり、前記ロック手段が、前記流体バッグの流体室同士を連通させる状態と連通を遮断する状態との間で切換え可能なバルブを備えたものを挙げることができる。
流体バッグの好適な一例としては、着座面に作用する荷重に応じて膨縮する流体室を有し無負荷状態でその流体室が外部流体存在環境に開放された場合に自己復帰用弾性体の反発力によって外部流体を流入させつつ基準状態に復帰するものが挙げられる。
ポンプを用いることなく長期間使用することができるものの一例としては、前記両流体バッグの流体室間を開閉バルブを介して接続し、この開閉バルブの開閉操作体を開位置と閉位置との間で作動させることによって前記流体室同士の連通を断続させ得るように構成するとともに、特定の流体室にリリースバルブを接続し、前記リリースバルブのリリース操作体をリリース位置に操作することによって、前記特定の流体室を外部流体存在環境に開放できるように構成しておくのがよい。その場合の流体バッグの耐久性をより高めるには、前記開閉操作体と前記リリース操作体とを隣接配置し、前記開閉操作体を閉位置に操作した状態では前記リリース操作体をリリース位置に操作できないように構成することが望ましい。
対をなす流体バッグの膨縮を円滑なものとするには、対をなす流体バッグの流体室同士を複数本の連通流路により連通させ、それらの連通流路を共通の開閉バルブにより開閉させ得るように構成したものや、対をなす流体バッグの流体室同士を複数本の連通流路により連通させ、それらの連通流路に開閉バルブをそれぞれ設け、それら開閉バルブを連動して開閉操作し得るように構成したものなどが挙げられる。
姿勢追従の抵抗感を調整できるようにするには、前記開閉バルブが、開位置から閉位置まで操作する過程で無段階に又は段階的にバルブ開度を調節し得るようにしたものであることが望ましい。
流体バッグによるホールド感を良好にしたい場合には、前記流体バッグの流体室が、偏荷重を選択的に受ける複数の受圧領域を有したものであり、それら受圧領域間に流体の流通に抵抗を与えるための絞り領域を設けたものが望ましい。
複数の流体バッグを使用する場合において、部品点数を少なくするには、前記流体バッグが袋体内に流体室を形成したものであり、複数の流体バッグの袋体同士が、流体室以外の部位において一体に連続させてあるものを挙げることができる。
以上説明したように本発明によれば、座や背凭れ自体を所望姿勢に追従・ロックして使用できるとともに、加重をかけない場合は自動的に座や背凭れ自体が正規の基準姿勢に復帰することが可能な、従来の相反する課題を一気に解決できる椅子を提供することができる。
以下、本発明をシンクロチルトタイプの事務用回転椅子に適用した場合の一実施形態につき、図1ないし図16を参照して説明する。
この椅子は、図1ないし図3に示すように、脚部1に支持された支持基部2上に座受け3を介して座4を配するとともに、前記支持基部2に背凭れ5を後傾動作可能に取り付けたものである。前記背凭れ5には、ランバーサポート6、ヘッドレスト7、及び肘掛け8が装着してある。以下、各部の構成を説明する。
<脚部1の構成> 脚部1は、図1ないし図3に示すように、キャスター11aを有した脚羽根タイプの脚ベース11と、この脚ベース11の中心部に立設した脚支柱13とを具備してなる。前記脚支柱13は、ガススプリングを主体に構成された通常のもので、この脚支柱13の上端部に前記支持基部2が取り付けられている。
<支持基部2の構成> 支持基部2は、図2及び図3に示すように、前記脚部1によって水平旋回可能に支持されたもので、前記脚支柱13に装着されたハウジング15と、このハウジング15に貫装される背凭れ支持用の支軸17と、この支軸17に力を付与して前記背凭れ5の後傾動作に対して弾性反発力を発生させる図示しない傾動反力発生機構とを具備してなる。前記傾動反力発生機構は、図示しないコイルスプリングやガススプリング等を用いて前記支軸17に回転方向の弾性反発力を付与し得るように構成されたものであるが、通常のものであるため説明を省略する。
<座受け3の構成> 座受け3は、図3及び図4に示すように、座受本体19と、この座受本体19の上面にビス等により取り付けられ前記座4を前後移動可能に案内する案内部材21とを具備してなる。座受本体19は、多数のリブにより補強された厚板状のもので、その前端側19aが前記支持基部2に前後動自在に支持されているとともに、後端側19bが後述するようにして前記背凭れ5に相対回動可能に支持されている。この構成によって、この座受け3上に配される座4が、前記背凭れ5の後傾動作に対して一定の角度比率をもって沈み込む動作、換言すれば、シンクロチルト動作が実現されるようになっている。
<座4の構成> 座4は、図1ないし図9に示すように、大腿部サポート領域4bと、臀部サポート領域4cと、左、右のサイドサポート領域4d、4eとを有したもので、具体的構造としては、座アウターシェル23上に座ユニット25を装着してなる。
座アウターシェル23は、前記座受本体19上に前後方向にスライド可能に跨座させたシェル本体23aと、このシェル本体23aの左、右両側に設けたサイドサポート形成部23b、23cとを備えたもので、合成樹脂により一体に成形されている。前記シェル本体23aには、図4に示すように、前後方向に伸びるスリット23dが形成されている。これらのスリット23dは、底面側が上面側よりも幅狭となる逆L字形の横断面形状をなしており、これらスリット23dにスライド可能に係わり合わせた前記案内部材21を前記座受本体19にビス等を用いて止着することによって、この座アウターシェル23を前記座受本体19に前後移動可能に、且つ離脱不能に取り付けている。なお、前記座アウターシェル23と前記座受本体19との間には、座4の前後方向の固定位置を調節するための図示しないロック機構が設けてある。このロック機構は、常時は前記座アウターシェル23を前記座受本体19にロックしておき、後述する非流体バッグ用操作体4yの一つを操作することによってそのロック状態を解除することができるようにした通常のものである。前記座アウターシェル23の一方のサイドサポート形成部23bには、流体バッグ用操作体4x、すなわち、後述する開閉操作体35c及びリリース操作体37cを表出させるための欠除窓23eが設けてあり、他方のサイドサポート形成部23cには、前記非流体バッグ用操作体4yを取り付けるための操作体取付部23fが設けてある。このようにしてなる座アウターシェル23の上に前記座ユニット25を装着している。
座ユニット25は、図4に示すように、座インナーシェル27と、この座インナーシェル27の表面側を覆う外装材29とを具備してなるもので、前記座インナーシェル27と前記外装材29との間には、姿勢追従変形要素ST1を構成する、流体である空気の導出入により膨縮する大腿部支持用の流体バッグ31と、臀部支持用の流体バッグ33が介在させてある。これら両流体バッグ31、33は、図4、図7及び図8に示すように、姿勢追従変形要素ST1を所望の変形状態においてロックするロック手段RC1たる開閉バルブ35により開閉される連通流路39により連通可能に接続されており、また、一方の流体バッグ31は、リリースバルブ37により開閉されるリリース流路41を介して外部流体存在環境である大気中に開放され得るようになっている。流体制御機器であるこれらのバルブ35、37は保持部材である下面カバー43によって前記座インナーシェル27に取り付けられている。
座インナーシェル27は、図4及び図9に示すように、座4の着座面4aに作用する荷重を受け止めるためのもので、シェル本体27aと、このシェル本体27aの左右両側に設けられたサイドサポート形成部27bとを具備してなる。前記シェル本体27aと前記サイドサポート形成部27bとは、合成樹脂等により一体に成形されたもので、前記サイドサポート形成部27bは、背面側において凹陥した形態をなしている。前記両流体バッグ31、33は、図4及び図7に示すように、前記シェル本体27aの表面側に添えられており、流体制御機器である前記開閉バルブ35、及びリリースバルブ37は、前記サイドサポート形成部27bの背面側にリブ27fにより位置決めされて配されている。そして、前記下面カバー43をビス等により前記サイドサポート形成部27bに取り付けることによって、前記両バルブ35、37がこの座インナーシェル27に保持されるようになっている。前記シェル本体27aと前記サイドサポート形成部27bとの境界部分には対をなす通路27cが形成されており、これらの通路27cに前記流体バッグ31、33と前記バルブ35、37とを接続させるための配管39a、39bを挿通させている。前記各通路27cは、図4及び図9に示すように、前記座インナーシェル27の背面側を溝状に凹陥させて形成したトンネル部27dと、このトンネル部27d内を該座インナーシェル27の表面側に連通させる孔27eとを備えてなる。前記トンネル部27dの幅及び深さは、前記配管39a、39bを嵌め込むことができる寸法に設定してある。このようにしてなる座インナーシェル27の周縁部下面側に前記外装材29の周縁部を図示しないタッカ等を用いて止着している。
外装材29は、図3ないし図6に示すように、モールドウレタン等により作られた外部クッション29aと、この外部クッション29aの表面側を覆う張地29bとを具備してなる。この外装材29は、座4の前後方向中間箇所において座インナーシェル27側に引き込まれており、それによって前記大腿部サポート領域4bと前記臀部サポート領域4cとを区画する境界k1が形成されている。前記大腿部支持用の流体バッグ31は前記大腿部サポート領域4bに内蔵されるとともに、前記臀部支持用の流体バッグ33は前記臀部サポート領域4cに内蔵されている。換言すれば、これら両流体バッグ31、33は前記境界k1を挟んで隣接するように配されている。前記外装材29の引き込み部分の構成を具体的に説明すれば次の通りである。図6に拡大して示すように、前記外部クッション29aの表面側における前記境界k1に対応する部位に領域区成溝k1mを形成しておく。そして、前記張地29bの表面側に添えた引込線材k1sを前記座インナーシェル27方向に牽引して前記引込線材k1sを前記張地29bと共に前記領域区成溝k1m内に没入させることによって前記境界k1を形成している。前記引込線材k1sの引き込みには、前記外部クッション29a及び座インナーシェル27に貫通させた紐k1h等が用いられる。
なお、図5に示すように、前記外部クッション29aの底面側における前記境界k1に対応する部位には、前記領域区成溝k1mを内包する壁k1kが形成されており、この壁k1kによって前記境界k1に実質的な厚みが付与されている。換言すれば、この壁k1kによって、隣接する前記流体バッグ31、33同士が一定距離以下に接近しないように位置決めされている。この座4においては、図1に示すように、前記大腿部サポート領域4bと前記左、右のサイドサポート領域4d、4eとの間にも境界k2、k3が形成され、また、前記臀部サポート領域4cと前記左、右のサイドサポート領域4d、4eとの間にも境界k4、k5が形成されている。そして、前記外部クッション29aの背面側における前記境界k2、k3に対応する部位に形成された壁k2k、k3kによって、前記大腿部支持用の流体バッグ31の左右方向の位置決めを行うとともに、前記境界k4、k5に対応する部位に形成された壁k4k、k5kによって、前記臀部支持用の流体バッグ33の左右方向の位置決めを行なっている。
姿勢追従変形要素ST1を構成する大腿部支持用の流体バッグ31は、図4、図7及び図8に示すように、合成樹脂フィルム等により作られ内部に膨縮可能な流体室31bを形成する袋体31aと、前記流体室31b内に収容した自己復帰用弾性体たる内部クッション31cとを具備してなるもので、その一端部には、前記流体室31bに連通する流体導出入口31dを有している。前記内部クッション31cは、スラブウレタン等により作られたもので、前記流体導出入口31dに対応する部位に空洞を形成するための欠除部31fを有するとともに、着座面4a側の面に流体である空気の流れを円滑化するための流動制御手段たる流通溝31gを備えている。前記流通溝31gは、例えば、複数本平行に形成されている。この流体バッグ31は、その周縁に立壁部31eを有した厚みのあるもので、立壁部を有しない同一平面形状の流体バッグに比べて厚み変化率が小さく設定されている。
ここで、「厚み変化率」とは、外部から荷重をかけない状態で前記大腿部支持用の流体バッグ31、前記臀部支持用の流体バッグ33、後述する背中支持用の流体バッグ59、及び後述する腰部支持用の流体バッグ61に流体たる空気を導出入させる場合における単位流量当たりの厚み寸法の変化値を意味している。なお、前記厚み寸法とは、着座面4a、5aに直交する方向の寸法であって、最も変化の大きな部位の値をいう。換言すれば、前記厚み寸法とは、着座面4a、5aに直交する方向の寸法であって、着座面4a、5aに最も影響を与える部位の値をいう。着座感を設定するには、流体バッグ31、33、59、61の全容積がどのように変化するかという点よりも、前記流体バッグ31、33、59、61がどれだけ着座面4a、5a方向に膨縮するかという点に着目する必要があるからである。
流体バッグ31、33、59、61の厚み変化率は、座4や背凭れ5に内蔵させた前記流体バッグ31、33、59、61が前記座4や背凭れ5の着座面4a、5aに及ぼす影響の大小を表す特性値である。厚み変化率が大きな値を示すということは、同じ量の流体たる空気の導出入に対して前記流体バッグ31、33、59、61の厚みがより変化しやすいということを意味しており、厚み変化率が小さな値を示すということは、その逆を意味している。
厚み変化率は、基本的には流体バッグ31、33、59、61の実質的な容量を異ならせることにより調節することができる。しかし、椅子に適用される流体バッグ31、33、59、61においては、座4や背凭れ5の全体形状、あるいは、流体バッグ31、33、59、61を内蔵させる領域の形状や広狭によって、着座面側からの投影面積や形状に一定の制限を受ける。そのため、かかる制限下で流体バッグ31、33、59、61の厚み変化率を調整するには、流体バッグ31、33、59、61の周縁形態、すなわち、立壁部31e、33eの有無や、立壁部31e、33eの変形特性が重要な要素となる。
姿勢追従変形要素ST1を構成する臀部支持用の流体バッグ33は、図4、図7及び図8に示すように、合成樹脂フィルム等により作られ内部に膨縮可能な流体室33bを形成する袋体33aと、前記流体室33b内に収容した自己復帰用弾性体である内部クッション33cとを具備してなるもので、その一端部には、前記流体室33bに連通する流体導出入口33dを有している。前記内部クッション33cは、スラブウレタン等により作られたもので、前記流体導出入口33dに対応する部位に空洞を形成するための欠除部33fを有するとともに、着座面4a側の面に流体である空気の流れを円滑化するための流動制御手段たる流通溝33gを備えている。前記流通溝33gは、例えば、複数本平行に形成されている。この流体バッグ33は、その周縁に立壁部33eを有した厚みのあるもので、立壁部を有しない同一平面形状の流体バッグに比べて厚み変化率が小さく設定されている。この流体バッグ33の流体導出入口33dは、連通流路39を介して前記流体バッグ31の流体導出入口31dに接続されており、この連通流路39を前記開閉バルブ35によって断続させ得るようになっている。
ロック手段RCである開閉バルブ35は、図4及び図7に示すように、一端に第1ポート35aを、他端に第2ポート35bをそれぞれ有し、内部に前記両ポート35a、35b間の連通を断続させるための図示しない弁体を備えた通常のものである。この開閉バルブ35は、図7に示すように、レバー状をなす開閉操作体35cを実線で示す開位置oに操作した場合に前記第1ポート35aと第2ポート35bとを連通させ、想像線で示す閉位置cに操作した場合に前記両ポート35a、35b間の連通を遮断するように構成されている。この開閉バルブ35の第1ポート35aは、前記連通流路39の一部を構成する配管39aを介して前記大腿部支持用流体バッグ31の流体導出入口31dに接続され、第2ポート35bは、前記連通流路39の一部を構成する配管39bを介して前記臀部支持用流体バッグ33の流体導出入口33dに接続されている。この開閉バルブ35に前記リリースバルブ37を隣接させている。
リリースバルブ37は、図4及び図7に示すように、一端に第1ポート37aを、他端に第2ポート37bをそれぞれ有し、内部に前記両ポート37a、37b間の連通を断続させるための図示しない弁体を備えた通常のものである。このリリースバルブ37は、押しボタン状をなすリリース操作体37cを有してなるもので、そのリリース操作体37cをリリース位置まで押圧操作した場合に前記第1ポート37aと第2ポート37bとを連通させ、操作を止めた場合に前記両ポート37a、37b間の連通を遮断するように構成されている。このリリースバルブ37の第1ポート37aは、外部流体存在環境である大気中に開放されており、第2ポート37bは、前記リリース流路41の一部を構成する配管41aを介して前記大腿部支持用流体バッグ31の流体導出入口31dに接続されている。このリリースバルブ37と前記開閉バルブ35は、前述したように保持部材たる下面カバー43を用いて前記座4の一方のサイドサポート領域4dの下面側に取り付けられている。
下面カバー43は、図4及び図9に示すように、前記開閉バルブ35の開閉操作体35cを取り付けるための孔43aと、前記リリースバルブ37のリリース操作体37cを外部に表出させるための窓43bを有した板状のもので、ビス等を用いて前記座インナーシェル27のサイドサポート形成部27bに取り付けられる。下面カバー43を取り付けた状態では、前記リブ27fにより位置決めされた両バルブ35、37が該下面カバー43と前記サイドサポート形成部27bとの間に挟持状態で保持される。この下面カバー43の外面側に配される開閉操作体35cは、図2に示すように、前記孔43aを介して前記開閉バルブ35に機械的に取り付けられ、前記リリースバルブ37のリリース操作体37cは、前記窓43bを介して外部に表出するようになっている。なお、以上のようにしてなる座ユニット25を前記座アウターシェル23上に装着した状態では、前記下面カバー43が前記座アウターシェル23の欠除窓23eに嵌まり込み、外観上、その下面カバー43の外面が前記座アウターシェル23の外面の一部をなすように形作られている。座ユニット25の座インナーシェル27と前記座アウターシェル23との結合構造は、通常のものであるため図示及び説明を省略する。なお、以上のような構成によれば、両バルブ35、37の操作部35c、37cも座ユニット25の一構成要素になるため、操作部35c、37cを含む座ユニット25を一体として着脱したり、移動させることが可能になる。また、この座ユニット25を座アウターシェル23に装着した場合には、椅子の外方から直接操作できるように構成される。
ここで、座4における姿勢追従変形要素ST1及びこれに関連する構成について詳述する。
姿勢追従変形要素ST1は、座4に内蔵され、座4の着座面に作用する荷重に応じて変形するとともに無荷重時に所期の基準状態に自己復帰し得るものである。
本実施形態における座の姿勢追従変形要素ST1は、着座面に作用する荷重に応じて膨縮する流体室を有した複数の自己復帰可能な流体バッグである。より具体的には、図4及び図7に示すように、流体である空気の導出入により膨縮する大腿部支持用の流体バッグ31と、臀部支持用の流体バッグ33とを具備してなるもので、両流体バッグ31、33間を連通流路39により連通可能に接続しているものである。
複数の流体バッグ31、33は、自己復帰可能なバッグであり、それぞれにおいて着座面に作用する荷重に応じて膨縮する流体室31b、33bを有している。そして、両流体室31b、33bが、例えば着座者が着座していないような状態である無負荷状態で外部流体存在環境である大気中に解放された場合に、自己復帰用弾性体である内部クッション31c、33cの反発力によって外部流体である空気を流入させつつ基準状態に復帰するものとなっている。
本実施形態では、対をなす流体バッグ31、33の流体空間を連通流路39及び開閉バルブ35を介して接続している。そして、開閉バルブ35の開閉操作体35cを開位置oと閉位置cとの間で作動させることによって、両流体室31b、33b同士の連通を断続させ得るように構成している。さらに、特定の流体室31b、33bに連通流路39を介してリリースバルブ37を接続したものとしており、リリースバルブ37のリリース操作体37cをリリース位置に操作することによって特定の流体室31b、33bを外部流体存在環境である大気中に解放できるように構成している。このような構成によって、ポンプ等を利用することなく、自己復帰用弾性体である内部クッション31cの作用により両流体バッグ31、33が基準状態に自己復帰できるようにしている。
ここで、図4及び図7に示すように、流体である空気の導出入により膨縮する大腿部支持用の流体バッグ31と、臀部支持用の流体バッグ33との間を一本の連通流路39により連通可能に接続しているが、次のような変形例によって両流体バッグ31、33を接続することもできる。
すなわち、図17に概略的に示すように、対をなす流体バッグ31、33の流体室31b、33b同士を複数本の連通流路39m1、39m2により連通させ、それらの連通流路39m1、39m2を共通の開閉バルブK35により開閉させ得るように構成することもできる。このようなものであれば、複数本の連通流路39m1、39m2を利用して対をなす流体バッグ31、33の膨縮を円滑なものとすることができる。しかも、共通の開閉バルブK35を用いるためバルブの数量を増やす必要がなく好適である。
一方、図18に概略的に示すように、対をなす流体バッグ31、33の流体室31b、33b同士を複数本の連通流路39m1、39m2により連通させ、それらの連通流路39m1、39m2に開閉バルブS35をそれぞれ設け、それら開閉バルブS35を連動して開閉操作し得るように構成することもできる。なお、複数の開閉バルブS35を連動して開閉操作し得るものとしては、例えば、一方の開閉バルブS35の操作を他方に伝達し得るリンク機構Lなどが挙げられる。
次に、図19は、流体バッグの変形例を概略的に示したものである。すなわち、大腿部支持用の流体バッグ311において、流体室311bが、偏荷重を選択的に受ける複数の受圧領域A1、A2を有したものであり、それら受圧領域A1、A2間に流体である空気の流通に抵抗を与えるための絞り領域SBを設けたものを示している。構成及び作用を説明すれば、次の通りである。まず、図19中左側に位置する受圧領域A1は、流体室311bの一部を構成しているもので、内部には図示しない自己復帰用弾性体たる内部クッションが配されている。一方、図19中右側に位置する受圧領域A2は、流体室311bの一部を構成しているものであり、内部には図示しない自己復帰用弾性体たる内部クッションが配されている。しかして、流体バッグ311は、両受圧領域A1、A2の中間部に流体たる空気の滑らかな流通を阻害する目的で、流体流通調整手段である流通阻害領域Bと、所定幅の流体流路をなす絞り領域SBとを形成したものとしている。
このようなものであれば、流体バッグ311の流体室311bは、受圧領域A1、A2が選択的に受ける偏荷重に対して好適に対応できるものとなる。ここで、偏荷重の一例として、着座者が一方の受圧領域A1にのみ強い荷重を与えた場合の作用を説明すれば次の通りである。まず、流体バッグ311の一方の受圧領域A1側が偏荷重を受けることにより、一方の受圧領域A1にある流体が他方の受圧領域A2側に急激に移動するように作用する。ところが、一方の受圧領域Aと他方の受圧領域Bとの領域間には、絞り領域SBが設けられているため、流体の両領域間の移動は絞り領域SBによって制限を受けることになる。その結果、一方の受圧領域A1にのみ強い荷重を加えた場合でも、流体が他方の受圧領域A2側に急激に移動することは回避されることになる。以上により、流体バッグ311の局所が偏荷重を受けても、流体バッグ311は極端に形状変化することなくこれを受け止めることができ、着座者に良好なホールド感を与えることができるものとなる。
なお、ここでは、流体バッグとして大腿部支持用流体バッグ311を例に挙げたが、同様の構成を臀部支持用流体バッグにも適用できるのみならず、後述する背中支持用の流体バッグや腰部支持用の流体バッグや、その他の各部に適用し得る流体バッグにおいて適用することができる。
図20は、本実施形態における座に利用される流体バッグの変形例として、複数の流体バッグ312、332の袋体312a、332a同士が、流体室312b、332b以外の部位において一体に連続させてあるものを概略的に示している。具体的には、複数の流体室312b、332b以外の部位である連通流路392を、袋体312a、332a同士によって一体に形成させたものとしている。このようなものであれば、複数の流体バッグを使用する場合において部品点数を少なくすることができる。なお、ここでは流体バッグとして座4に配される流体バッグを例に挙げて説明をしたが、同様の構成を背凭れ5にも適用することができるほか、その他の部位おいて適宜適用することができる。
続いて、座におけるロック手段RC1及びこれに関連する構成について詳述する。
ロック手段RC1は、図4及び図7に示すように、姿勢追従変形要素ST1を所望の変形状態においてロックする機能を営むもので、本実施形態では流体バッグ31、33の流体室31b、33b同士を連通させる状態と連通を遮断する状態との間で切り替え可能なバルブ35(開閉バルブ35)を備えてなるものである。また、開閉バルブ35にリリースバルブ37を隣接させて配置している。これらの基本的な構成説明については、前述の通りである。
本実施形態では、開閉バルブ35の開閉操作体35cとリリースバルブ37のリリース操作体37cとを隣接配置し、開閉操作体35cを閉位置に操作した状態(c)では、リリース操作体37をリリース位置に操作できないように構成している。換言すると、本実施形態に係る椅子は、流体バッグ31、33の流体室31b、33b同士の連通が断たれている状態で、特定の流体室が外部流体存在環境である大気中に解放されるのを禁止する部分開放禁止手段R(z)を備えたものである。
具体的に、部分開放禁止手段R(z)は、図7に示すように、開閉バルブ35とリリースバルブ37とを用いたものであり、前記開閉バルブ35を、開閉操作体35cが開位置oと閉位置cとの間で操作された場合に流体バッグ31、33の流体室31b、33b同士の連通を断続させるものにするとともに、前記リリースバルブ37を、リリース操作体37cがリリース位置に操作された場合に、特定の流体バッグの流体室31b、33bを外部流体存在環境である大気中に開放するものにし、前記開閉操作体35cと前記リリース操作体37cとを隣接配置し、前記開閉操作体35cを閉位置cに操作した状態では前記リリース操作体37cをリリース位置に操作できないように構成したものである。
図7に示すように、開閉操作体35cとリリース操作体37cとは、隣接配置される。そして、レバー状をなす開閉操作体35cを閉位置cに操作した場合、レバー状をなす開閉操作体35cは、押しボタン状をなすリリース操作体37cの上方に近接して位置するようにしている。換言すれば、開閉操作体35cが閉位置cに操作された場合には、開閉操作体35cがリリース操作体37cを覆い隠すように位置してリリース操作体37cに容易に触れることができない構成にしている。このように構成することにより、開閉操作体35cを閉位置cに操作した状態ではリリース操作体37cを操作できないようにしている。
なお、本実施形態における部分開放禁止手段R(z)は、前記リリースバルブ37を、リリース位置に操作した場合に前記両流体室31b、33bを同時に外部流体存在環境である大気中に開放させるように構成している。すなわち、リリースバルブ37をリリース位置に操作し得る状態は、同時に開閉操作体35cを開位置oに置いた状態となるのが通常であるため、両流体室31b、33bは連通流路39を経由してそれぞれがリリース流路41に連通し、両流体室31b、33bを同時に外部流体存在環境である大気中に解放させることになる。かかる構成を採用することによって、配管の構成が単純化されて、部品点数の削減に寄与するとともに部品配置を容易なものとしている。このようなものであれば、使用者が想定外の操作を行った場合に、流体バッグ内に流体が過剰に供給され、流体バッグの耐久性が損なわれることを適切に回避することができる。
本実施形態におけるロック手段たる開閉バルブ35は、図21に示すように、開閉操作体35cが開位置oから閉位置cまで操作する過程で段階的にバルブ開度を調節し得るようにしている。具体的には、開閉操作体35cを開位置oから閉位置cまで操作する過程で、図示しない弁体が略完全に開いた状態にある開位置o、半開した状態にある中開位置m、僅かに開いた状態にある小開位置s、略完全に閉じた状態にある閉位置cにおいてそれぞれ固定できるようにしている。開閉操作体35cを固定するための具体的構成としては、例えば、開閉操作体35c側に凸部又は凹部を形成させるとともに、この凸部又は凹部と係合し得る部位を開閉バルブ35の本体側の所定箇所に設けたものを挙げることができる。その他、開閉操作体35cの図示しない回転軸に段階的に固定し得る機構を備える等、種々の構成を採用することができるのはもちろんのことである。このようなものであれば、着座者の姿勢追従の抵抗感をバルブ開度によって適度に調整することができる。一方で、開閉操作体35cは、無段階に調節し得るようにすることもできる。
<背凭れ5の構成> 背凭れ5は、図1ないし図3及び図10ないし図16に示すように、背中サポート領域5bと、腰部サポート領域5cと、左、右のサイドサポート領域5d、5eとを有したもので、具体的構造としては、背アウターシェル51の表面に背ユニット53を装着してなる。
背アウターシェル51は、図2及び図3に示すように、起立したシェル本体51aと、前記座4の下方に位置させた下端部51bと、前記シェル本体51aをこの下端部51bに滑らかに連続させる中間屈曲部51cとを具備してなる。換言すれば、この背アウターシェル51は、その下端部51bを前記支持基部2にまで延長してなるもので、その延長端51b1を前記支持基部2における背凭れ支持用の支軸17に取り付けている。この背アウターシェル51は、例えば、アルミダイキャスト製の一体成形品であり、通常の椅子における背支桿に匹敵する強度を備えている。そして、この背アウターシェル51は、前記背支桿と同様に、前記支軸17の回転に伴って後傾動作を行い得るようになっている。この背アウターシェル51の下端部51bにおける上面側には、前記座受本体19の後端側19bを相対回転可能に支持するための座受け取付部51dを備えている。また、前記中間屈曲部51cの表面側には前記肘掛け8を取り付けるための肘掛け取付部51eが一体に設けてある。このようにしてなる背アウターシェル51の表面に前記背ユニット53が取り付けてある。
背ユニット53は、図10、図12及び図16に示すように、背インナーシェル55と、この背インナーシェル55の表面側を覆う外装材57とを具備してなるもので、前記背インナーシェル55と前記外装材57との間には、姿勢追従変形要素ST2を構成する、流体である空気の導出入により膨縮する背中支持用の流体バッグ59と、腰部支持用の流体バッグ61が介在させてある。これら両流体バッグ59、61は、図10及び図13に示すように、姿勢追従変形要素ST2を所望の変形状態においてロックするロック手段RC2たる開閉バルブ65により開閉される連通流路69により連通可能に接続されており、また、一方の流体バッグ61は、リリースバルブ67により開閉されるリリース流路71を介して外部流体存在環境である大気中に開放され得るようになっている。流体制御機器であるこれらのバルブ65、67は保持部材である背面カバー73によって前記背インナーシェル55に取り付けられている。
背インナーシェル55は、図10及び図15に示すように、背凭れ5の着座面5aに作用する荷重を受け止めるためのもので、シェル本体55aと、このシェル本体55aの左右両側に設けられたサイドサポート形成部55bとを具備してなる。前記シェル本体55aと前記サイドサポート形成部55bとは、合成樹脂等により一体に成形されたもので、前記サイドサポート形成部55bは、図15に拡大して示すように、背面側において凹陥した形態をなしている。前記両流体バッグ59、61は、前記シェル本体55aの表面側に添えられており、流体制御機器である前記開閉バルブ65、及びリリースバルブ67は、前記サイドサポート形成部55bの背面側にリブ55fにより位置決めされて配されている。そして、前記背面カバー73をビスや弾性爪等により前記サイドサポート形成部55bに取り付けることによって、前記両バルブ65、67がこの背インナーシェル55に保持されるようになっている。図10及び図15に示すように、前記シェル本体55aと前記サイドサポート形成部55bとの境界部分には対をなす通路55cが形成されており、これらの通路55cに前記流体バッグ59、61と前記バルブ65、67とを接続させるための配管69a、69bを挿通させている。前記各通路55cは、前記背インナーシェル55の背面側を溝状に凹陥させて形成したトンネル部55dと、このトンネル部55d内を該背インナーシェル55の表面側に連通させる孔55eとを備えてなる。前記トンネル部55dの幅及び深さは、前記配管69a、69bを嵌め込むことができる寸法に設定してある。このようにしてなる背インナーシェル55の周縁部背面側に前記外装材57の周縁部を図示しないタッカ等を用いて止着している。
外装材57は、図10ないし図12及び図16に示すように、モールドウレタン等により作られた外部クッション57aと、この外部クッション57aの表面側を覆う張地57bとを具備してなる。この外装材57は、前記背凭れ5の上下方向中間箇所において前記背インナーシェル55側に引き込まれており、それによって前記背中サポート領域5bと前記腰部サポート領域5cとを区画する境界k11が形成されている。前記背中支持用の流体バッグ59は前記背中サポート領域5bに内蔵されるとともに、前記腰部支持用の流体バッグ61は前記腰部サポート領域5cに内蔵されている。換言すれば、これら両流体バッグ59、61は前記境界k11を挟んで隣接するように配されている。前記外装材57の引き込み部分の構成を具体的に説明すれば次の通りである。図12に拡大して示すように、前記外部クッション57aの表面側における前記境界k11に対応する部位に領域区成溝k11mを形成しておく。そして、前記張地57bの表面側に添えた引込線材k11sを前記背インナーシェル55方向に牽引して前記引込線材k11sを前記張地57bと共に前記領域区成溝k11m内に没入させることによって前記境界k11を形成している。前記引込線材k11sの引き込みには、前記外部クッション57a及び背インナーシェル55に貫通させた紐k11h等が用いられる。
なお、図11に示すように、前記外部クッション57aの背面側における前記境界k11に対応する部位には、前記領域区成溝k11mを内包する壁k11kが形成されており、この壁k11kによって前記境界k11に実質的な厚みが付与されている。換言すれば、この壁k11kによって、隣接する前記流体バッグ59、61同士が一定距離以下に接近しないように位置決めされている。この背凭れ5においては、図1に示すように、前記背中サポート領域5bと前記左、右のサイドサポート領域5d、5eとの間にも境界k12、k13が形成され、また、前記腰部サポート領域5cと前記左、右のサイドサポート領域5d、5eとの間にも境界k14、k15が形成されている。そして、前記外部クッション57aの背面側における前記境界k12、k13に対応する部位に形成された壁k12k、k13kによって、前記背中支持用の流体バッグ59の左右方向の位置決めを行うとともに、前記境界k14、k15に対応する部位に形成された壁k14k、k15kによって、前記腰部支持用の流体バッグ61の左右方向の位置決めを行なっている。
姿勢追従変形要素ST2を構成する背中支持用の流体バッグ59は、図13及び図14に示すように、合成樹脂フィルム等により作られ内部に膨縮可能な流体室59bを形成する袋体59aと、前記流体室59b内に収容した自己復帰用弾性体たる内部クッション59cとを具備してなるもので、その一端部には、前記流体室59bに連通する流体導出入口59dを有している。前記内部クッション59cは、スラブウレタン等により作られたもので、前記流体導出入口59dに対応する部位に空洞を形成するための欠除部59fを有するとともに、着座面4a側の面に流体である空気の流れを円滑化するための流動制御手段たる流通溝59gを備えている。前記流通溝59gは、例えば、複数本平行に形成されている。この流体バッグ59は、その周縁に立壁部を有しないもので、立壁部を有する同一正面形状の流体バッグに比べて厚み変化率が大きく設定されている。
姿勢追従変形要素ST2を構成する腰部支持用の流体バッグ61は、図13及び図14に示すように、合成樹脂フィルム等により作られ内部に膨縮可能な流体室61bを形成する袋体61aと、前記流体室61b内に収容した自己復帰用弾性体である内部クッション61cとを具備してなるもので、その一端部には、前記流体室61bに連通する流体導出入口61dを有している。前記内部クッション61cは、スラブウレタン等により作られたもので、前記流体導出入口61dに対応する部位に空洞を形成するための欠除部61fを有するとともに、着座面5a側の面に流体である空気の流れを円滑化するための流動制御手段たる流通溝61gを備えている。前記流通溝61gは、例えば、複数本平行に形成されている。この流体バッグ61は、その周縁に立壁部を有しない薄手のもので、立壁部を有する同一正面形状の流体バッグに比べて厚み変化率が大きく設定されている。なお、この流体バッグ61は、正面視において、前記背中支持用の流体バッグ59よりも小さな面積を有しており、その流体室61bの容積は前記背中支持用の流体バッグ59の流体室59bの容積よりも小さく設定されている。すなわち、この腰支持用流体バッグ61の厚み変化率は、前記背中支持用流体バッグ59の厚み変化率よりも大きく設定されている。この流体バッグ61の流体導出入口61dは、連通流路69を介して前記流体バッグ59の流体導出入口59dに接続されており、この連通流路69を前記開閉バルブ65によって断続させ得るようになっている。
ロック手段RC2である開閉バルブ65は、図10及び図13に示すように、一端に第1ポート65aを、他端に第2ポート65bをそれぞれ有し、内部に前記両ポート65a、65b間の連通を断続させるための図示しない弁体を備えた通常のものである。この開閉バルブ65は、図13に示すように、レバー状をなす開閉操作体65cを実線で示す開位置oに操作した場合に前記第1ポート65aと第2ポート65bとを連通させ、想像線で示す閉位置cに操作した場合に前記両ポート65a、65b間の連通を遮断するように構成されている。この開閉バルブ65の第1ポート65aは、前記連通流路69の一部を構成する配管69aを介して前記腰部支持用流体バッグ61の流体導出入口61dに接続され、第2ポート65bは、前記連通流路69の一部を構成する配管69bを介して前記背中支持用流体バッグ59の流体導出入口59dに接続されている。この開閉バルブ65に前記リリースバルブ67を隣接させている。
リリースバルブ67は、図10及び図13に示すように、一端に第1ポート67aを、他端に第2ポート67bをそれぞれ有し、内部に前記両ポート67a、67b間の連通を断続させるための図示しない弁体を備えた通常のものである。このリリースバルブ67は、押しボタン状をなすリリース操作体67cを有してなるもので、そのリリース操作体67cをリリース位置まで押圧操作した場合に前記第1ポート67aと第2ポート67bとを連通させ、操作を止めた場合に前記両ポート67a、67b間の連通を遮断するように構成されている。このリリースバルブ67の第1ポート67aは、外部流体存在環境である大気中に開放されており、第2ポート67bは、前記リリース流路71の一部を構成する配管71aを介して前記腰部支持用流体バッグ61の流体導出入口61dに接続されている。このリリースバルブ67と前記開閉バルブ65は、前述したように保持部材たる背面カバー73を用いて前記背凭れ5の一方のサイドサポート領域5dの背面側に取り付けられている。
背面カバー73は、図2及び図15に示すように、前記開閉バルブ65の開閉操作体65cを取り付けるための孔73aと、前記リリースバルブ67のリリース操作体67cを外部に表出させるための窓73bを有した板状のもので、ビスや弾性爪等を用いて前記背インナーシェル55のサイドサポート形成部55bに取り付けられる。背面カバー73を取り付けた状態では、前記リブ55fにより位置決めされた両バルブ65、67が該背面カバー73と前記サイドサポート形成部55bとの間に挟持状態で保持される。この背面カバー73の外面側に配される開閉操作体65cは、前記孔73aを介して前記開閉バルブ65に機械的に取り付けられ、前記リリースバルブ67のリリース操作体67cは、前記窓73bを介して外部に表出するようになっている。なお、以上のようにしてなる背ユニット53を前記背アウターシェル51の表面に装着した状態では、前記背面カバー73の外面が、前記背アウターシェル51の背面と連続するように形作られている。前記背ユニット53の背インナーシェル55と前記背アウターシェル51との結合構造は、通常のものであるため図示及び説明を省略する。なお、以上のような構成によれば、両バルブ65、67の操作部65c、67cも背ユニット53の一構成要素になるため、操作部65c、67cを含む背ユニット53を一体として着脱したり、移動させることが可能になる。また、この背ユニット53を背アウターシェル51に装着した場合には、椅子の外方から直接操作できるように構成される。
ここで、背凭れにおける姿勢追従変形要素ST2及びこれに関連する構成について詳述する。
姿勢追従変形要素ST2は、背凭れ5に内蔵され、背凭れ5の着座面に作用する荷重に応じて変形するとともに無荷重時に所期の基準状態に自己復帰し得るものである。
本実施形態における背凭れ5の姿勢追従変形要素ST2は、図10及び図13に示すように、着座面に作用する荷重に応じて膨縮する流体室59b、61bを有した複数の自己復帰可能な流体バッグである。より具体的には、図10及び図13に示すように、流体である空気の導出入により膨縮する背中支持用の流体バッグ59と、腰部支持用の流体バッグ61とを具備してなるもので、両流体バッグ59、61間を連通流路69により連通可能に接続しているものである。
複数の流体バッグ59、61は、自己復帰可能なバッグであり、それぞれにおいて着座面に作用する荷重に応じて膨縮する流体室59b、61bを有している。そして、両流体室59b、61bが、例えば着座者が着座していないような状態である無負荷状態で外部流体存在環境である大気中に解放された場合に、自己復帰用弾性体である内部クッション59c、61cの反発力によって外部流体である空気を流入させつつ基準状態に復帰するものとなっている。
本実施形態では、対をなす流体バッグ59、61の流体空間を連通流路69及び開閉バルブ65を介して接続している。そして、開閉バルブ65の開閉操作体65cを開位置oと閉位置cとの間で作動させることによって、両流体室59b、61b同士の連通を断続させ得るように構成している。さらに、特定の流体室59b、61bに連通流路69を介してリリースバルブ67を接続したものとしており、リリースバルブ67のリリース操作体67cをリリース位置に操作することによって特定の流体室59b、61bを外部流体存在環境である大気中に解放できるように構成している。このような構成によって、ポンプ等を利用することなく、自己復帰用弾性体である内部クッション61cの作用により両流体バッグ59、61が基準状態に自己復帰できるようにしている。
ここで、図10及び図13に示すように、流体である空気の導出入により膨縮する背中支持用の流体バッグ59と、腰部支持用の流体バッグ61との間を一本の連通流路69により連通可能に接続しているが、次のような変形例によって両流体バッグ59、61を接続することもできる。
すなわち、図22に概略的に示すように、対をなす流体バッグ59、61の流体室59b、61b同士を複数本の連通流路69m1、69m2により連通させ、それらの連通流路69m1、69m2を共通の開閉バルブK65により開閉させ得るように構成することもできる。このようなものであれば、複数本の連通流路69m1、69m2を利用して対をなす流体バッグ59、61の膨縮を円滑なものとすることができる。しかも、共通の開閉バルブK65を用いるためバルブの数量を増やす必要がなく好適である。
一方、図23に概略的に示すように、対をなす流体バッグ59、61の流体室59b、61b同士を複数本の連通流路69m1、69m2により連通させ、それらの連通流路69m1、69m2に開閉バルブS65をそれぞれ設け、それら開閉バルブS65を連動して開閉操作し得るように構成することもできる。なお、複数の開閉バルブS65を連動して開閉操作し得るものとしては、例えば、一方の開閉バルブS65の操作を他方に伝達し得るリンク機構Lなどが挙げられる。
続いて、背凭れにおけるロック手段RC2及びこれに関連する構成について詳述する。
ロック手段RC2は、姿勢追従変形要素ST2を所望の変形状態においてロックする機能を営むもので、本実施形態では流体バッグ59、61の流体室59b、61b同士を連通させる状態と連通を遮断する状態との間で切り替え可能なバルブ65(開閉バルブ65)を備えてなるものである。また、開閉バルブ65にリリースバルブ67を隣接させて配置している。これらの基本的な構成説明については、前述の通りである。
本実施形態では、開閉バルブ65の開閉操作体65cとリリースバルブ67のリリース操作体67cとを隣接配置し、開閉操作体65cを閉位置に操作した状態(c)では、リリース操作体67をリリース位置に操作できないように構成している。換言すると、本実施形態に係る椅子は、流体バッグ59、61の流体室59b、61b同士の連通が断たれている状態で、特定の流体室が外部流体存在環境である大気中に解放されるのを禁止する部分開放禁止手段R(s)を備えたものである。
具体的に、部分開放禁止手段R(s)は、図13に示すように、開閉バルブ65とリリースバルブ67とを用いたものであり、前記開閉バルブ65を、開閉操作体65cが開位置oと閉位置cとの間で操作された場合に流体バッグ59、61の流体室59b、61b同士の連通を断続させるものにするとともに、前記リリースバルブ57を、リリース操作体57cがリリース位置に操作された場合に、特定の流体バッグの流体室59b、61bを外部流体存在環境である大気中に開放するものにし、前記開閉操作体65cと前記リリース操作体67cとを隣接配置し、前記開閉操作体65cを閉位置cに操作した状態では前記リリース操作体67cをリリース位置に操作できないように構成したものである。
図13に示すように、開閉操作体65cとリリース操作体67cとは、隣接配置される。そして、レバー状をなす開閉操作体65cを閉位置cに操作した場合、レバー状をなす開閉操作体65cは、押しボタン状をなすリリース操作体67cの上方に近接して位置するようにしている。換言すれば、開閉操作体65cが閉位置cに操作された場合には、開閉操作体63cがリリース操作体67cを覆い隠すように位置してリリース操作体67cに容易に触れることができない構成にしている。このように構成することにより、開閉操作体65cを閉位置cに操作した状態ではリリース操作体67cを操作できないようにしている。
なお、本実施形態における部分開放禁止手段R(s)は、前記リリースバルブ67を、リリース位置に操作した場合に前記両流体室59b、61bを同時に外部流体存在環境である大気中に開放させるように構成している。すなわち、リリースバルブ67をリリース位置に操作し得る状態は、同時に開閉操作体65cを開位置oに置いた状態となるのが通常であるため、両流体室59b、61bは連通流路69を経由してそれぞれがリリース流路71に連通し、両流体室59b、61bを同時に外部流体存在環境である大気中に解放させることになる。かかる構成を採用することによって、配管の構成が単純化されて、部品点数の削減に寄与するとともに部品配置を容易なものとしている。このようなものであれば、使用者が想定外の操作を行った場合に、流体バッグ内に流体が過剰に供給され、流体バッグの耐久性が損なわれることを適切に回避することができる。
本実施形態におけるロック手段たる開閉バルブ65は、図24に示すように、開閉操作体65cが開位置oから閉位置cまで操作する過程で段階的にバルブ開度を調節し得るようにしている。具体的には、開閉操作体65cを開位置oから閉位置cまで操作する過程で、図示しない弁体が略完全に開いた状態にある開位置o、半開した状態にある中開位置m、僅かに開いた状態にある小開位置s、略完全に閉じた状態にある閉位置cにおいてそれぞれ固定できるようにしている。開閉操作体65cを固定するための具体的構成としては、例えば、開閉操作体65c側に凸部又は凹部を形成させるとともに、この凸部又は凹部と係合し得る部位を開閉バルブ65の本体側の所定箇所に設けたものを挙げることができる。その他、開閉操作体65cの図示しない回転軸に段階的に固定し得る機構を備える等、種々の構成を採用することができるのはもちろんのことである。このようなものであれば、着座者の姿勢追従の抵抗感をバルブ開度によって適度に調整することができる。一方で、開閉操作体65cは、無段階に調節し得るようにすることもできる。
以上のようにしてなる背凭れ5にランバーサポート6を設けている。
<ランバーサポート6の構成> ランバーサポート6は、図3及び図16に示すように、前記腰支持用の流体バッグ61の背面に食い込むようにして前記背インナーシェル55の表面側に配されたランバーサポート部材75と、このランバーサポート部材75を上下方向に移動させるための位置調節機構77とを具備してなる。前記ランバーサポート部材75は、前記流体バッグ61の背面を押圧しつつ摺れ動くための曲面75aを有してなるもので、具体的には、例えば、蒲鉾形をなしている。このランバーサポート部材75の背面には、対をなす突起75bが設けてある。前記位置調節機構77は、前記両突起75bを案内するために背インナーシェル55に設けた上下に延びる対をなすスリット77aと、前記背インナーシェル55の背面側に配され上端部77cを前記スリット77aを通して前記背面側に臨ませた前記突起75bにビス75cを用いて結合させた昇降操作レバー77bとを具備してなる。この昇降操作レバー77bの把持部77dは、前記背ユニット53の両側縁よりも外方に突出させてあり、この把持部77dに上下方向の操作力を加えることによって、前記ランバーサポート部材75の上下方向位置を変更することができるようになっている。
<その他オプション類の構成> ヘッドレスト7は、図1ないし図3に示すように、ヘッドレスト本体79と、このヘッドレスト本体79を支えるヘッドレストフレーム81と、このヘッドレストフレーム81を昇降可能に保持する取付部83とを具備してなるもので、その取付部83を前記背アウターシェル51の上端部表面側にビス等を用いて取り付けている。その取付構造は通常のものであるため、図示及び説明を省略する。
肘掛け8は、図1ないし図3に示すように、背凭れ5の両側にそれぞれ設けられたもので、基端部を前記背アウターシェル51の肘掛け取付部51eに取り付けた肘支柱87と、この肘支柱87に支持された肘当て89とを具備してなる。
次いで、以上説明した実施形態の作動について説明する。
この椅子は、背凭れ5に凭れかかることによって、この背凭れ5が弾性反発力を伴いつつ後傾動作を行なう。背凭れ5が後傾すると、この背凭れ5の背アウターシェル51の下端部に後端側を支持させた座受け3がシンクロ動作を行い、後退しながら後端側が沈み込む方向に傾動する。座4の右側のサイドサポート領域4eの下面側に設けた非流体バッグ用操作体4yを選択的に操作することによって、背凭れ5を所望の後傾位置にロックしたり、脚部1の支柱13の伸縮位置を変更して座面の高さ位置を変えたり、座受け3に対する座4の前後方向固定位置を変更することができる。以上の操作は、通常の事務用回転椅子に採用されている公知の技術又はそれに準じた技術により実現されるものであり、詳細な説明は省略する。以下、流体バッグに関する作動を詳細に説明する。
<座に関する作動> 座4の左側のサイドサポート部4dの下面側に配設された流体バッグ操作体4x、すなわち、開閉操作体35cとリリース操作体37cを操作することによって、前記座4に内蔵した大腿部支持用の流体バッグ31と、臀部支持用の流体バッグ33とを相反的に膨縮させて着座者に対する保持状態を調節することができる。
まず、図7に実線で示すように、開閉操作体35cを開位置oに操作すると、大腿部支持用流体バッグ31の流体室31bと臀部支持用流体バッグ33の流体室33bとが連通流路39を介して連通状態となる。この状態で着座者が体重を前方に移して大腿部で座4の着座面4aを圧迫すると、大腿部支持用流体バッグ31に対する圧縮方向の荷重が、臀部支持用流体バッグ33に対する荷重よりも大きくなる。その結果、大腿部支持用流体バッグ31内の空気が連通流路39を通して臀部支持用流体バッグ33に流入することになり、大腿部支持用流体バッグ31が縮小するとともに、臀部支持用流体バッグ33が膨らむ。逆に、着座者が体重を後方に移して臀部で座4の着座面4aを圧迫すると、臀部支持用流体バッグ33に対する荷重が大腿部支持用流体バッグ31に対する荷重よりも大きくなる。その結果、臀部支持用流体バッグ33内の空気が連通流路39を通して大腿部支持用流体バッグ31に流入することになり、臀部部支持用流体バッグ33が縮小するとともに、大腿部支持用流体バッグ31が膨らむ。
以上のように、開閉操作体35cを開位置oに操作した場合には、座4の着座面4aに作用する荷重に応じて前記両流体バッグ31、33が相反的に膨縮するものであり、前記座4が着座者の姿勢変更に追従してそのサポート状態を変える機能を発揮する。一方、図7に想像線で示すように、前記開閉操作体35cを閉位置cに操作して開閉バルブ35を遮断状態に切換えると、前記両流体バッグ31、33が所望の変形状態においてロックされることになる。すなわち、大腿部支持用流体バッグ31が縮小するとともに臀部支持用流体バッグ33が膨らんだ状態でロックすると、座4の着座面4aが前傾姿勢で着座者を保持する状態となり、執務に適した姿勢を適切に維持することが可能となる。一方、臀部支持用流体バッグ33が縮小するとともに大腿部支持用流体バッグ31が膨らんだ状態でロックすると、座4の着座面4aが後傾姿勢で着座者を保持する状態となり、リラックスした姿勢を許容し得るものとなる。以上説明した前傾姿勢と後傾姿勢の中間所望位置で両流体バッグ31、33をロックすることもできるのは勿論である。そして、ロック状態においても各流体バッグ31、33内における空気の流動や体積変化は起こり得るため、各流体バッグ31、33は個別にクッション機能を発揮し得るものとなる。
なお、前記流体バッグ31、33内の空気は袋体を構成する合成樹脂シート等を通して徐々に外部に漏洩することがあり、長期間使用していると前記流体バッグ31、33の適切な膨らみが得られなくなる。その場合には、前記開閉バルブ35を開くとともに座4の着座面4aに荷重をかけない状態を維持した上で、リリース操作体37cをリリース位置に押圧操作してリリースバルブ37を開成状態にする。その結果、前記両流体バッグ31、33の流体室31b、33bはリリース流路41を介して大気中に開放されることになる。その結果、前記両流体バッグ31、33は、内部に収容した内部クッション31c、33cの弾性反発力によって外気を吸引しながら膨らみ、正規の基準状態にまで自己復帰することになる。前記両流体バッグ31、33が前記基準位置にまで自己復帰し終わった段階で、前記リリース操作体37cへの押圧操作を止めてリリース流路41を閉じれば、再び前述したような作用を営ませることが可能となる。
<背凭れの作動> 背凭れ5の左側に形成されたサイドサポート部5dの背面側に配設された開閉操作体65cとリリース操作体67cを操作することによって、前記背凭れ5に内蔵した背中支持用の流体バッグ59と、腰部支持用の流体バッグ61とを相反的に膨縮させて着座者に対する保持状態を調節することができる。
まず、図13に実線で示すように、開閉操作体65cを開位置oに操作すると、背中支持用流体バッグ59の流体室59bと腰部支持用流体バッグ61の流体室61bとが連通流路69を介して連通状態となる。この状態で着座者が後傾動作等に伴って背中で背凭れ5の着座面5aを圧迫すると、背中支持用流体バッグ59に対する圧縮方向の荷重が、腰部支持用流体バッグ61に対する荷重よりも大きくなる。その結果、背中支持用流体バッグ59内の空気が連通流路69を通して腰部支持用流体バッグ61に流入することになり、背中支持用流体バッグ59が縮小するとともに、腰部支持用流体バッグ61が膨らむ。逆に、着座者が前傾動作等に伴って腰部で背凭れ5の着座面5aを圧迫すると、腰部支持用流体バッグ61に対する荷重が背中支持用流体バッグ59に対する荷重よりも大きくなる。その結果、腰部支持用流体バッグ61内の空気が連通流路69を通して背中支持用流体バッグ59に流入することになり、腰部支持用流体バッグ61が縮小するとともに、背中支持用流体バッグ59が膨らむ。
以上のように、開閉操作体65cを開位置oに操作した場合には、背凭れ5の着座面5aに作用する荷重に応じて前記両流体バッグ59、61が相反的に膨縮するものであり、前記背凭れ5が着座者の姿勢変更に追従してそのサポート状態を変える機能を発揮する。一方、図13に想像線で示すように、前記開閉操作体65cを閉位置cに操作して開閉バルブ65を遮断状態に切換えると、前記両流体バッグ59、61が所望の変形状態においてロックされることになる。すなわち、背中支持用流体バッグ59が縮小するとともに腰部支持用流体バッグ61が膨らんだ状態でロックすると、背凭れ5の着座面5aが後傾姿勢で着座者を保持する状態となり、リラックスした姿勢あるいはストレッチ等に適した姿勢を維持することが可能となる。一方、腰部支持用流体バッグ61が縮小するとともに背中支持用流体バッグ59が膨らんだ状態でロックすると、背凭れ5の着座面5aが着座者の背中を前方に押し出すような姿勢を保持する状態となり、執務に適した姿勢を維持することが可能となる。以上説明した両姿勢の中間所望位置で両流体バッグ59、61をロックすることもできるのは勿論である。そして、ロック状態においても各流体バッグ59、61内における空気の流動や体積変化は起こり得るため、各流体バッグ59、61は個別にクッション機能を発揮し得るものとなる。
なお、前記流体バッグ59、61内の空気は前述した座4と同様に徐々に外部に漏洩することがあり、長期間使用していると前記流体バッグ59、61の適切な膨らみが得られなくなる。その場合には、前記開閉バルブ65を開くとともに背凭れ5の着座面5aに荷重をかけない状態を維持した上で、リリース操作体67cをリリース位置に押圧操作してリリースバルブ67を開成状態にする。その結果、前記両流体バッグ59、61の流体室59b、61bはリリース流路71を介して大気中に開放されることになる。その結果、前記両流体バッグ59、61は、内部に収容した内部クッション61cの弾性反発力によって外気を吸引しながら膨らみ、正規の基準状態にまで自己復帰することになる。前記両流体バッグ59、61が前記基準状態にまで自己復帰し終わった段階で、前記リリース操作体67cへの押圧操作を止めてリリース流路71を閉じれば、再び前述したような作用を営ませることが可能となる。
また、この実施形態では、前記腰部支持用流体バッグ61と背インナーシェル55との間に、ランバーサポート部材75を介在させ、このランバーサポート部材75の上下方向位置を昇降レバー77bを操作して変更することができるようにしているので、腰部のサポート感をより精妙に調節することが可能となる。すなわち、前記ランバーサポート部材75は、前記腰部支持用流体バッグ61の背面に食い込むように摺接しているため、ランバーサポート部材75の位置を変更しても背凭れ5の着座面5aに外観上目立った変化は生じない。しかし、ランバーサポート部材75の存在する位置付近で腰部支持用流体バッグ61から着座者に付与される反発感が大きくなるため、ランバーサポート部材75の位置を調整することによって、腰部のホールド感を調整することが可能になる。
このように、本実施形態に係る椅子は、座や背凭れ自体を所望姿勢に追従・ロックして使用できるとともに、加重をかけない場合は自動的に座や背凭れ自体が正規の基準姿勢に復帰することが可能となり、従来の相反する課題を一気に解決することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
姿勢追従変形要素は、本実施形態で示される自己復帰可能な流体バッグに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の構成を採用することができる。
ここで、図25及び図26は、本発明における姿勢追従変形要素と、この姿勢追従変形要素を所望の変形状態においてロックするロック手段を備えた変形例を示した概略図である。以下、それぞれの変形例について説明する。
まず、図25に示す姿勢追従変形要素ST3は、座又は背凭れに内蔵され、着座面に作用する荷重を受け付ける第一、第二のサポート体SP1、SP2と、これら第一、第二のサポート体SP1、SP2をそれぞれ両端部において保持する保持部材H1と、保持部材H1の両端部にそれぞれ取り付けられ、無荷重時に所期の基準状態に自己復帰させ得る弾性体たるバネBN1、BN2と、保持部材Hの両端部間に位置し、保持部材Hをシーソー状に往復移動可能に支持する支持部材SGとを具備してなるものである。また、ロック手段RC3は、保持部材H1を所望の位置にロックし得るロック機構RC31を備えてなるものである。なお、ロック機構RC31は、保持部材Hを所望の位置にロックできれば種々のものを適用することができる。かかる構成によっても、着座者が着座面に荷重をかけることによって姿勢追従変形要素ST3が変形し、この姿勢追従変形要素ST3を所望の変形状態においてロックすることができ、座や背凭れ自体の形状が着座者の姿勢変更に対応したものとなる。
次に、図26に示す姿勢追従変形要素ST4は、座又は背凭れに内蔵され、着座面に作用する荷重を受け付ける複数の板状部材を用いた第一、第二のサポート板SB1、SB2と、これら複数の板状部材を用いた第一、第二のサポート板SB1、SB2の一端をそれぞれ片持保持状に接続してなる第一、第二の回転保持軸J1、J2と、これら第一、第二の回転保持軸J1、J2を連動させるとともに、無荷重時に所期の基準状態に自己復帰させ得る回転制御機構K1とを具備してなるものである。また、ロック機構RC4は、第一、第二の回転保持軸J1、J2を所望の回転位置でロックし得るロック部材RC41を備えてなるものである。ロック機構RC41は、保持部材Hを所望の位置にロックできれば種々のものを適用することができる。かかる構成によっても、着座者が着座面に荷重をかけることによって姿勢追従変形要素が変形し、座や背凭れ自体の形状が着座者の姿勢変更に対応したものとなる。
流体は、空気やガス等の気体に限らず、水、油等の液体でもよく、気体・液体の種類についても何ら限定するものではない。したがって、外部流体存在環境は、大気中に限定されるものではなく、外部に流体が存在し得る環境であればよい。このようなものには、例えば、ガスが存在し得るガスバッグや、水、油等が存在し得る液体タンクといった流体存在環境を挙げることができる。また、流体が例えば窒素といった流体バッグのフィルム素材を透過し難いものであれば、流体バッグを密封したものを使用してもよい。
流体バッグの形状及び数量についても、本実施形態に示されるものに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。例えば、内部に複数の流体バッグを用いるものであれば、それらの流体バッグが外見上一体に見えるものであってもよい。
自己復帰用弾性体は、本実施形態に示されるものには限定されるものではない。例えば、種々の形状や材質のバネを用いたものなどや、ゴムを用いたものなどを適用することができる。
バルブの形状や種類、数量、配置個所についても、本実施形態に示されるものに限定されない。すなわち、切り替え操作により流体バッグの流体室同士の連通を断続させたり、流体室を外部流体存在環境に解放させたりできるものであれば、種々の態様を適用することができる。なお、本実施形態ではバルブの操作部分を椅子の片側に配置しているため、利用者において便宜なものとなっている。
本実施形態では、各流体バッグ31、33、59、61と、外装材29、57の外部クッション29a、57aとを略隙間なく配しているが、図27に示すように、大腿部支持用流体バッグ31及び臀部支持用流体バッグ33と外装材29の外部クッション29aとの間に隙間31s、33sをそれぞれ設けるようにするとなおよい。
このように構成すると、前記流体バッグ31、33の膨張代を確保できる。すなわち、着座時に前記流体バッグ31、33が荷重を受けた際に前記隙間31s、33sを利用して前記流体バッグ31、33を変形可能にしているので、前記流体バッグ31、33によるクッション性を確保して座り心地の向上を図ることができる。なお、前記図27では大腿部支持用流体バッグ31及び臀部支持用流体バッグ33の例を示したが、背中支持用流体バッグ59及び腰部支持用流体バッグ61と背凭れ5の外装材57の外部クッション57aとの間に、同様に隙間を設けるようにしてももちろんよい。また、全ての流体バッグと外部クッションとの間に隙間を設けるのでなく、一部の流体バッグと外部クッションとの間に隙間を設けるようにしてもかまわない。
また、本実施形態においては、容量の異なる複数の流体バッグを接続したり、容量に大差はなくても例えば立壁部の有無等によりその形状を異ならせたりすることで、接続されている複数の流体バッグ間等で厚み変化率を異ならせた場合について説明したが、本発明は、このような構成に限られるものではない。しかしながら、本実施形態のように、流体バッグ相互間で厚み変化率を異ならせるようにすれば、例えば、ランバーサポート部のように流体バッグの膨縮の変化を強く感じさせたほうが良い部分には厚み変化率が大きいものを、また、流体バッグの膨縮の変化をあまり実感させなくてもよい部分には厚み変化率が小さいものを配置することができ、椅子全体として快適なホールド感を得ることが可能になる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態を示す全体斜視図。 同実施形態の背面側を示す全体斜視図。 同実施形態の分解斜視図。 同実施形態の座を示す分解斜視図。 同実施形態における座の外部クッションを下面側から示す斜視図。 同実施形態における座の部分拡大断面図。 同実施形態における座の流体バッグを示す底面図。 図7におけるX−X線断面図。 同実施形態における座のインナーシェルを下面側から示す分解斜視図。 同実施形態の背凭れを示す分解斜視図。 同実施形態における背凭れの外部クッションを背面側から示す斜視図。 同実施形態における背凭れの部分拡大断面図。 同実施形態における背凭れの流体バッグを示す背面図。 図13における一部省略したY−Y線断面図。 同実施形態における背凭れのインナーシェルを背面側から示す部分拡大斜視図。 同実施形態の背凭れのランバーサポート部を示す部分断面図。 座における連通流路の第一変形例を示す概略図。 座における連通流路の第二変形例を示す概略図。 流体バッグの変形例を示す概略図。 複数の流体バッグの変形例を示す概略図。 本実施形態における開閉バルブを示す拡大図。 背凭れにおける連通流路の第一変形例を示す概略図。 背凭れにおける連通流路の第二変形例を示す概略図。 本実施形態における開閉バルブを示す拡大図。 第一変形例である姿勢追従変形要素及びロック手段を示す概略図。 第二変形例である姿勢追従変形要素及びロック手段を示す概略図。 本実施形態における座の変形例を示す部分拡大断面図。
符号の説明
4…座
5…背凭れ
ST1…姿勢追従変形要素
RC1…ロック手段

Claims (10)

  1. 座と背凭れの少なくとも一方に内蔵され座又は背凭れの着座面に作用する荷重に応じて変形するとともに無荷重時に所期の基準状態に自己復帰する姿勢追従変形要素と、この姿勢追従変形要素を所望の変形状態においてロックするロック手段とを具備してなること特徴とする椅子。
  2. 姿勢追従変形要素が、着座面に作用する荷重に応じて膨縮する流体室を有した複数の自己復帰可能な流体バッグであり、前記ロック手段が、前記流体バッグの流体室同士を連通させる状態と連通を遮断する状態との間で切換え可能なバルブを備えたものである請求項1記載の椅子。
  3. 前記流体バッグが、着座面に作用する荷重に応じて膨縮する流体室を有し無負荷状態でその流体室が外部流体存在環境に開放された場合に自己復帰用弾性体の反発力によって外部流体を流入させつつ基準状態に復帰するものである請求項2記載の椅子。
  4. 対をなす流体バッグの流体室間を開閉バルブを介して接続し、この開閉バルブの開閉操作体を開位置と閉位置との間で作動させることによって前記流体室同士の連通を断続させ得るように構成するとともに、特定の流体室にリリースバルブを接続し、前記リリースバルブのリリース操作体をリリース位置に操作することによって、前記特定の流体室を外部流体存在環境に開放できるように構成した請求項3記載の椅子。
  5. 前記開閉操作体と前記リリース操作体とを隣接配置し、前記開閉操作体を閉位置に操作した状態では前記リリース操作体をリリース位置に操作できないように構成している請求項4記載の椅子。
  6. 対をなす流体バッグの流体室同士を複数本の連通流路により連通させ、それらの連通流路を共通の開閉バルブにより開閉させ得るように構成した請求項2、3、4又は5記載の椅子。
  7. 対をなす流体バッグの流体室同士を複数本の連通流路により連通させ、それらの連通流路に開閉バルブをそれぞれ設け、それら開閉バルブを連動して開閉操作し得るように構成した請求項2、3、4又は5記載の椅子。
  8. 前記開閉バルブが、開位置から閉位置まで操作する過程で無段階に又は段階的にバルブ開度を調節し得るようにしたものである請求項2、3、4、5、6又は7記載の椅子。
  9. 前記流体バッグの流体室が、偏荷重を選択的に受ける複数の受圧領域を有したものであり、それら受圧領域間に流体の流通に抵抗を与えるための絞り領域を設けている請求項2、3、4、5、6、7又は8記載の椅子。
  10. 前記流体バッグが袋体内に流体室を形成したものであり、複数の流体バッグの袋体同士が、流体室以外の部位において一体に連続させてある請求項2、3、4、5、6、7、8又9は記載の椅子。
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