JP6769750B2 - 焼成食品の製造方法および焼成食品の製造装置 - Google Patents
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Description
一方、冷凍した具材を用いて、製造ライン上の半焼成生地の上に具材を載せる作業を機械化したところ、凍ったままの具材だと生地より弾かれてしまい、生地上に載らない、あるいは所定の載置位置から外れてしまう、ということがあった。
具材を搬送する支持板に具材を載せる工程では、支持板上に具材を載せる必要がある。その載せる工程は人力でも良いし、ロボットなどでも良い。人力である場合にも、従来は焼成された被焼成材料の上に直接載せていたのに対し、本発明では常温の支持板上に載せればよく、作業員が適切な温度条件で作業できる点でも優れている。
その具材を載せられた支持板はコンベアに従い、移動され、蒸し機などの加熱装置内に移動され、加熱される。本加熱処理では、冷凍された前記具材の表面のみを解凍させればよく、加熱した水蒸気に晒す方法でも、湯せんする方法でも、短時間、マイクロ波などで解凍する製造方法としてもよい。通常の工場などで容易の準備できる点で加熱した水蒸気に晒す方法が適しているが、特に限定されるものではない。
さらに、この場合の表面温度を測定することにより、適度な解凍程度を調整することが可能である。通常、冷凍状態で―20℃程度のものを、-10℃から60℃の範囲内で解凍することにより、適度な解凍状態を調整できる。好ましくは0℃から40℃、より好ましくは5℃から20℃に解凍することが望ましい。
この間は出来るだけその部分的な解凍状態が保たれることが望ましく、できるだけ短時間で移動することが望ましい。
半解凍された具材は、被焼成材料の上で、反動を付けたり、傾けたりすることにより被焼成材料の上に落とされる。
また、本発明の一態様における焼成食品の製造装置において、前記具材搬送部は、前記具材を支持する支持板と、前記支持板の一辺端を回り込むように上面から下面へ巻き掛けられた布状の被覆部材と、前記支持板を進退させる移動手段と、を備え、前記移動手段は、前記支持板上に前記被覆部材を介して前記具材を支持する進出位置と、前記支持板上の前記具材を前記被焼成材料の表面上に移載させる退避位置と、の間で前記支持板を進退させ、前記被覆部材は、前記支持板に伴って前記進出位置と前記退避位置との間で進退する構成としてもよい。
を備える。
図1は、本発明の実施形態の焼成食品の製造装置の全体構成を示す模式的な正面図である。図2は、焼成食品の製造装置における具材供給部7の予備加熱処理部72の構成を示す斜視図である。図3は、焼成食品の製造装置における具材供給部7及び予備加熱処理部72の構成を示す断面図である。図4は、具材搬送部73にて搬送した具材11を被焼成材料F2上へ載置させる前の様子を示す斜視図である。図5は、具材搬送部73により具材11を被焼成材料F2上へ載置させた後の様子を示す斜視図である。図6は、具材搬送装置の全体構成を示す、上部から視認した図である。
なお、各図面は模式図のため、形状や寸法は誇張されている(以下の図面も同様)。
焼成食品F6の種類は、特に限定されないが、例えば、お好み焼き、ホットケーキなどを挙げることができる。
以下では、一例として、焼成食品F6がお好み焼きである場合について説明する。
例えば、位置p2は、位置p1よりも搬送方向Mにおける下流側である。
各加熱板Pの搬送方向Mの幅は、1つの焼成食品F6を形成するために、必要な被焼成材料Fが配置できる幅とされる。
各加熱板Pの図示奥行き方向(搬送方向Mに交差する方向)の幅は、1枚当たりの加熱板Pにおいて、複数の焼成食品F6が焼成可能な幅とされる。本実施形態では、各加熱板Pは、一例として、1枚当たり、最大6つの焼成食品F6を焼成できる幅を有する。
被焼成材料供給部1の構成は、被焼成材料Fとして、生地と具材とを混合した被焼成材料F0を加熱板Pの上方から供給できれば、特に限定されない。本実施形態では、一例として、被焼成材料F0を導入する材料供給筒10が、1枚の加熱板P当たりの焼成食品F6の製造数に応じて配置されている。
本実施形態では、焼成食品F6を6つずつ同時に製造するため、加熱板Pの長手方向に6つの材料供給筒10が一定ピッチをあけて配列されている。被焼成材料供給部1は、後述する制御部4と通信可能に接続され、制御部4からの制御信号によって、動作が制御される。
被焼成材料F0は、お好み焼きを製造するための材料であり、特に、冷蔵して冷蔵食品としたり、冷凍して冷凍食品としたりするのに適している。
生地のみの場合もあるが、具材として、少なくともキャベツを用いる。
ここで、「キャベツ」とは、野菜としてのキャベツの可食部を指す。被焼成材料F0に用いるキャベツは、生キャベツであっても塩漬けなど加工処理がされた加工キャベツであってもよいが、生キャベツを用いることが好ましい。キャベツの切り方については、その好みに合わせた切り方をすればよく、特に限定されない。また、キャベツ以外の具材の場合も特に制限されない。
これらのキャベツの他の具材の大きさ(カットサイズ、形状)および使用量は、通常のお好み焼きの場合を参考に、当業者であれば適宜設計することができる。
生地の主原料である小麦粉は、特に制限はなく、強力系、準強力系、中力系、薄力系の小麦粉のいずれも使用できる。卵は、生のものを用いてもよく、冷凍したものを用いてもよい。全卵を用いてもよく、卵黄のみを用いてもよい。
油脂類の例として、牛脂(精製牛脂を含む。)、豚脂(精製豚脂を含む。)、大豆油、菜種油、オリーブ油、パーム油、ショートニング、粉末油脂等が挙げられる。
生地は、上記の生地材料をすべて混合した後、必要に応じ、適切な大きさのメッシュを通して、生地中のダマを除くことができる。
押圧手段29は、加熱板Pの上方に設置され、複数の押圧部29Aと、複数の押圧部29Aどうし連結する連結部29Bとを有して構成されている。ひとつの焼成物に一つの具材を載せる場合には複数の押圧部29Aは、搬送方向Mに交差する方向に並ぶ加熱板P上の被焼成材料Fの個数に一致する。例えば6個などである。各加熱板Pの上方に位置する複数の押圧部29Aは連結部29Bによって互いに連結され、搬送方向Mに沿って同時に往復移動する。
具材搬送部73が不図示の駆動部によって搬送方向Mの上の、被焼成材料の上の所定の場所に移動されると、各押圧部29Aが、具材搬送部73における筐体21に形成された丸穴14内に侵入し、前壁21a側に付勢されていた支持板22を後壁21b側へと押し込む。このようにして、支持板22を進出位置(図4)から退避位置(図5)へと変位させる。
筐体24は、具材搬送部73の搬送方向Nに沿って長さを有する箱形状をなしている。
各噴出部71cは、延在部71bの管軸回りに回動可能に構成されており、噴出口が任意の方向へ向くよう調整することが可能である。また、水蒸気供給配管71aの一部にフレキシブルな配管が取り付けられており、上下方向に任意に調整することが可能である。
バッター液供給部8は、具材供給部7と整形部2との間の位置において、搬送方向Mに交差する方向に並ぶ各加熱板P3の上方に配置される。バッター液15は、上述した被焼成材料F0に用いる生地と同じ材料であってもよい。バッター液15の供給量は、適宜設定され、具材11の表面から被焼成材料F2の材料表面S0’’に亘って塗布される量とする。
反転部3は、整形部2から搬送方向Mに離間した位置において、加熱板Pの上方に配置される。反転部3と整形部2との離間距離は、後述する中間焼成体F4を形成するのに必要な時間を考慮して決める。
反転板30は、位置p5、p6の上方に配置された反転板移動機構34によって、搬送方向Mにおいて進退移動可能に支持されている。
また、反転板30は、後述するように、搬送方向Mに直交する水平方向に延びる軸線回りに回動可能に支持されている。
制御部4は、少なくとも、被焼成材料供給部1、加熱板搬送部5、加熱部6、具材供給部7、バッター液供給部8、整形部2及び反転部3と通信可能に接続される。制御部4は、これらの装置部分にそれぞれに制御信号を送出することにより動作制御を行う。制御部4が行う動作制御の詳細については、焼成食品製造装置100の動作とともに後述する。
制御部4の装置構成は、CPU、メモリ、入出力インターフェース、外部記憶装置などを備えるコンピュータを採用している。
焼成食品製造装置100の動作について、図1〜図6を参照しながら本実施形態の焼成食品の製造方法とともに説明する。
また、本実施形態の焼成食品の製造方法は、具材供給工程において、冷凍具材を搬送する途中で冷凍具材に対する加熱処理を実行する。
加熱板Pの温度は、通常のお好み焼きの調理と同様に、例えば、170℃〜250℃に設定することができる。
材料配置工程は、加熱板P上に、被焼成材料Fを配置する工程である。
制御部4は、被焼成材料供給部1に制御信号を送出して、各材料供給筒10の供給口10aから、一定量の被焼成材料F0を供給させる。被焼成材料F0は、それぞれ1つの焼成食品F6を製造するために必要な量が計量されて、各供給口10aから下方に押し出される。
被焼成材料F0は、上述した好適な量の範囲の生地および具材が混ぜ合わされた状態で供給される。生地および具材は、混ぜ合わせて長時間置くと、具材から水分が出て生地の物性を変えてしまう。本実施形態では、各材料供給筒10には、被焼成材料F0が長時間滞留しないように、少なくとも1個の焼成食品F6を製造できる一定量が供給される。
ただし、形状が一定しない固形物を具材として含む被焼成材料F0の特性上、被焼成材料F1の厚さ分布および外径には、ある程度のバラツキが生じる。このため、図1に模式的に示すような、滑らかな凸形状にはならないことが多い。
以上で、材料配置工程が終了する。
図1には、被焼成材料F1が、位置p3に移動されつつ、焼成していく様子が描かれている。
被焼成材料は、加熱部6により、少なくとも位置p2〜p5の間は下部より焼成される、(第1焼成工程)。本工程は、被焼成材料F1が投入され、具材11が載った被焼成材料Fの外周部が整形された整形体F3をさらに加熱して、少なくとも加熱板Pとの接触面が焼成された中間焼成体F4を形成する工程である。
具材供給工程は、複数の具材搬送部73(支持板22)のそれぞれに冷凍状態の具材11を載せる具材載せ工程と、冷凍状態の具材11を加熱して部分的に解凍させる熱処理工程と、加熱処理後の具材11を被焼成材料F2の上に載置させる具材載置工程と、を有し、第1焼成工程に並行して実行される。ここでは、具材11に対して熱処理を施しながら、加熱板P上の被焼成材料F2の上面である材料表面S0’’上に、具材11を一つずつ供給する。その流れを図6に示す。
制御部4は、まず、具材供給部7における複数の具材搬送部73を不図示のコンベアを駆動させることにより、搬送方向Nへと移動させる。移動途中、各具材搬送部73の支持板22上に冷凍された具材11が1つずつ載せられる。具材11を支持板22上に載せる作業は、例えば、制御部4によって制御されるロボット35であってもよいし、人36による手作業で行うことでもよい。
また、制御部4は、水蒸気発生部71に制御信号を送出し、給水した水を加熱して水蒸気を発生させ、予備加熱処理部72の加熱処理空間Kへと水蒸気を供給する。制御部4は、水蒸気発生部71から予備加熱処理部72へと供給する水蒸気の量を調整し、加熱処理空間K内における水蒸気雰囲気下での熱処理温度(熱源の温度)を60°以上120°以下の範囲内となるように制御する。この熱処理温度に応じて、冷凍状態の具材11に対する加熱処理に要する時間を1秒以上15秒以下の範囲内で設定する。
加熱処理によって半解凍状態とされた具材11の表面は、水滴の付着によって乾燥せず、硬くなることがない。
次に、制御部4は、続けて具材搬送部73を搬送方向Nに沿って移動させ、半解凍された具材11を所定の加熱板P上の被焼成材料の上へと搬送する。この間は出来るだけその部分的な解凍状態が保たれることが望ましく、できるだけ短時間で移動することが望ましい。
制御部4は、所定の加熱板P上に到達した具材搬送部73を一旦停止させ、移動手段によって搬送方向M上の所定の場所に移動させる。押圧手段29の動作により、各押圧部29Aが、具材搬送部73における筐体21に形成された丸穴14内に侵入して、前壁21a側に付勢されていた支持板22を後壁21b側へと押し込むと、支持板22が進出位置から退避位置へと変位する。支持板22上に載置された半解凍状態の具材11は、支持板22の移動には追従せず、押し出されるようにして、水平姿勢を保ったまま、支持板22上から落下する。
このようにして、具材載せ工程、加熱処理工程、具材載置工程を連続的に行うことによって、所定の加熱板P2上の被焼成材料F2の材料表面S0’’の略中央に、半解凍状態の具材11を載置させる。
次に、制御部4は、バッター液供給部8に制御信号を送出し、半解凍状態の具材11が載置された被焼成材料F2の材料表面S0’’に、具材11と被焼成材料F2とを結着させるためのバッター液15を供給する。
次に、掻き寄せ工程を行う。本工程は、加熱板P上の具材11が載った被焼成材料Fの外周部を整形するとともに、山状に供給された生地を押さえる工程である。また、この工程において、外周部を円状に整えることもできる。本実施形態では、本工程は、例えば、整形部2によって実行される。また、厚さを要しない場合には本工程は不要である。
例えば、整形ヘラ、整形枠などによって、被焼成材料Fの外周部が掻き寄せられて外周形状が整形され、押え部材などによって必要に応じて、厚さが整えられる。これにより、円盤状の整形体F3が形成される。
整形体F3は、加熱板Pからの加熱が進んでいるため、加熱板Pとの接触する下面が徐々に焼成される。ただし、整形体F3の上面である材料表面S0’’はまだ焼成されていない。
以上で、掻き寄せ工程が終了する。
次に、裏返し工程を行う。
本工程は、反転部3によって、上述した整形体F3が加熱板Pから加熱を受け続け、下面に第1焼成面S1(接触面)が形成された状態の中間焼成体F4を、位置p6にある加熱板P上に裏返して配置する工程である。本工程は、整形体F3から中間焼成体F4が形成された後であって、この加熱板Pが位置p5に移動した際に開始される。
次に、第2焼成工程を行う。本工程は、中間焼成体F4が裏返された反転中間焼成体F5を、加熱板Pにより加熱して焼成する工程である。
反転中間焼成体F5は、位置p6の加熱板P上に配置されると、ただちに加熱を受けるため、材料表面S0’’が次第に焼成されていく。
反転中間焼成体F5は、材料表面S0’’が焼成されるのに必要な時間だけ、加熱板P上に配置される。本実施形態では、一例として、加熱板Pが位置p7に移動して、加熱板Pの移動のタクト時間が終了すると、反転中間焼成体F5における加熱板Pとの接触面の焼成が終了し、第2焼成面S2が形成される。
以上で、第2焼成工程が終了し、焼成食品が製造される。
このような工程は、各加熱板P上で、順次並行して行われるため、一定のタクト時間ごとに、6枚ずつの焼成食品が間欠的に製造される。
冷蔵または冷凍のための手段としては、適宜の従来技術を適用することができる。例えば、スパイラルフリーザー、ワゴンフリーザー、フレキシブルフリーザー、アルミフィンコイル式冷蔵庫、ユニットクーラ式冷蔵庫等が適用できる。冷凍は、例えば,約−30℃で、スパイラルフリーザーを利用して急速に行うことができる。
冷凍された焼成食品F6は、例えば、電子レンジで解凍調理することにより、焼きたての状態を再現して食卓に提供することができる。
また、本実施形態では、各具材搬送部73の支持板22上に冷凍状態の具材11を載せる作業を、例えば、ロボット35でもよいし、人36による手作業で行うことでもよいとしている。従来は、加熱板P上の被焼成材料の上に手作業で具材を載置させていたのに対し、本発明では、仮に手作業であっても常温の支持板22上に載せればよく、作業員が適切な温度環境下で作業できる点も優れている。
[実施例1]
(処理条件の一例)
加熱処理温度(庫内雰囲気温度):60℃
スライス肉付近の温度:80℃
品温:加熱前−4℃→加熱後15℃
通過時間:9.5秒
また、加熱処理を5秒ほど行い、具材11の表面温度が5°になると、表面だけ解凍された状態となる。この場合、被焼成材料F2の材料表面S0’’上の中央位置に具材11を良好に載置させることができた。
また、加熱処理を15秒ほど行い、具材11の表面温度が10°になると、表面だけ解凍された状態となる。この場合、被焼成材料F2の材料表面S0’’上の中央位置に具材11を良好に載置させることができた。
ところが、加熱処理を30秒ほど行い、具材11の表面温度が40℃になると、端だけ解凍された状態となる。この場合は、被焼成材料F2の材料表面S0’’上の中央位置に載置できないこともあった。
さらに、加熱処理を30秒ほど行い、具材11の表面温度が60℃になると、具材11の1/3程度が解凍されてしまい、被焼成材料F2の材料表面S0’’の中央位置に載置させることができなかった。解凍され過ぎたことで具材11が装置に付着してしまったことが原因である。
以上のことから、上記した所定の温度条件の下で加熱処理を行った場合、冷凍の具材11に対する加熱処理時間は5秒から15秒の範囲内が良く、具材11の表面だけを解凍させるような加熱処理を行うようにする。これにより、被焼成材料F2の材料表面S0’’の中央位置に具材11を効率よく載せることができる。
[実施例2]
(1)具材11の載った表面上にバッター液15が滴下された中間焼成体F4の場合は、裏返し工程後、5%程、具材11の落下が見られた。
(2)具材11の載った表面上に5mlずつバッター液15が滴下された中間焼成体F4の場合は、裏返し工程後において具材11の落下はない。
(3)具材11の載った表面上に10mlずつバッター液15が滴下された中間焼成体F4の場合は、裏返し工程後において具材11の落下はないが、バッター液15の滴下量が多いため、バッター液15の焼成に時間がかかり、1個当たりの製造時間が長くなった。
上述した加熱処理では、冷凍された前記具材の表面のみを解凍させればよく、加熱した水蒸気に晒す方法でも、湯せんあるいは湯の中を通す方法でもよいし、短時間、マイクロ波などで解凍する製造方法としてもよい。通常の工場などで容易の準備できる点で加熱した水蒸気に晒す方法が適しているが、特に限定されるものではない。
Claims (11)
- 流動性を有する生地を含む被焼成材料を、焼成する焼成食品の製造方法であって、
具材を搬送する複数の支持板のそれぞれに前記具材を載せる具材載せ工程と、
後の具材載置工程の前に、冷凍状態の前記具材を加熱して部分的に解凍する加熱処理を行う加熱処理工程と、
加熱処理後の前記具材を前記被焼成材料の上に載置させる具材載置工程と、を有する、焼成食品の製造方法。 - 前記加熱処理では、冷凍された前記具材を加熱した水蒸気やマイクロ波に晒す、あるいは湯せんする、
請求項1に記載の焼成食品の製造方法。 - 前記加熱処理において前記具材を加熱する熱源の温度は50℃以上140℃以下の範囲内である、
請求項1または2に記載の焼成食品の製造方法。 - 前記加熱処理に要する時間は1秒以上60秒以下の範囲内である、
請求項3に記載の焼成食品の製造方法。 - 前記具材が載置された前記被焼成材料の表面に、前記具材と前記被焼成材料とを結着させるためのバッター液を供給するバッター液供給工程を有する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の焼成食品の製造方法。 - 前記被焼成材料は、お好み焼き材料である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の焼成食品の製造方法。 - 流動性を有する生地を含む被焼成材料を焼成する焼成食品の製造装置であって、
具材の表面を加熱する予備加熱処理部と、
冷凍された具材を搬送して前記被焼成材料の上に前記具材を供給する具材搬送部と、を備え、前記具材搬送部の移動経路上に前記予備加熱処理部が配置されており、冷凍された前記具材を支持した前記具材搬送部が前記予備加熱処理部の熱処理空間内を通過することで、前記具材が部分的に解凍される、焼成食品の製造装置。 - 前記具材搬送部は、
前記具材を支持する支持板と、
前記支持板の一辺端を回り込むように上面から下面へ巻き掛けられた布状の被覆部材と、
前記支持板を進退させる移動手段と、を備え、
前記移動手段は、前記支持板上に前記被覆部材を介して前記具材を支持する進出位置と、前記支持板上の前記具材を前記被焼成材料の表面上に移載させる退避位置と、の間で前記支持板を進退させ、前記被覆部材は、前記支持板に伴って前記進出位置と前記退避位置との間で進退する構成である、
請求項7に記載の焼成食品の製造装置。 - 前記具材に対する加熱処理を制御する制御部を有し、
前記制御部は、
前記熱処理空間内の雰囲気温度が50℃〜140℃の範囲内となるように制御する、
請求項7または8に記載の焼成食品の製造装置。 - 給水した水を加熱して水蒸気を発生させる水蒸気発生部を有し、
前記水蒸気発生部から前記水蒸気を導いて前記予備加熱処理部の前記熱処理空間内へと供給する水蒸気供給部を有している、
請求項7から9のいずれか一項に記載の焼成食品の製造装置。 - 前記具材が載置された前記被焼成材料の表面上にバッター液を供給するバッター液供給部を有する、
請求項7から10のいずれか一項に記載の焼成食品の製造装置。
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