JP6767754B2 - 回転式粉体圧縮成形機 - Google Patents

回転式粉体圧縮成形機 Download PDF

Info

Publication number
JP6767754B2
JP6767754B2 JP2016042949A JP2016042949A JP6767754B2 JP 6767754 B2 JP6767754 B2 JP 6767754B2 JP 2016042949 A JP2016042949 A JP 2016042949A JP 2016042949 A JP2016042949 A JP 2016042949A JP 6767754 B2 JP6767754 B2 JP 6767754B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
pestle
central
shaft hole
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016042949A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017159304A (ja
Inventor
祐司 辻浦
祐司 辻浦
直成 北村
直成 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Kikusui Seisakusho Ltd
Original Assignee
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Kikusui Seisakusho Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kissei Pharmaceutical Co Ltd, Kikusui Seisakusho Ltd filed Critical Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2016042949A priority Critical patent/JP6767754B2/ja
Publication of JP2017159304A publication Critical patent/JP2017159304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6767754B2 publication Critical patent/JP6767754B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Description

本発明は、粉体を圧縮して医薬品の錠剤、食品、電子部品等を成形する回転式粉体圧縮成形機に関する。
回転盤のテーブルに臼孔を設けるとともに、各臼孔の上下に上杵及び下杵をそれぞれ摺動可能に保持させておき、臼孔及び杵を共に水平回転させて、上杵及び下杵の対が上ロール及び下ロールの間を通過する際に臼孔内に充填された粉体を圧縮成形する、回転式の粉体圧縮成形機が公知である。
トローチのような環状の成形品を製造するための成形機(例えば、下記特許文献を参照)において、下杵は、軸孔を有した中空の外杵と、その軸孔に挿通される中心杵(内杵)とから構成される。中心杵の先端部即ち上端部は、外杵の先端部即ち上端部よりも上方に突出する。臼孔に下杵を挿入したとき、臼孔の内周面、中心杵の外周面及び外杵の上端面により包囲される環状の空間が形成され、この空間に成形品の原料となる粉体を充填する。
他方、上杵の先端部即ち下端部には、中心杵の上端部を受け容れる凹穴が穿たれている。粉体が充填された臼孔に上杵を挿入したとき、中心杵が上杵の凹穴に嵌まり込み、上杵の下端面が臼孔内の環状の空間を上方から閉塞する。そして、上下の杵が臼孔内で粉体を圧縮し、環状の成形品を成形する。
下杵のうちの外杵は、回転盤が備える筒孔状の杵保持部により上下に摺動可能に保持されるが、中心杵は、回転盤及び臼孔に対して相対的に変位しないよう固定される。中心杵の固定のために、外杵の胴部には上下方向に拡張しかつ軸孔に連通する長孔状のピン挿通孔が、中心杵にはこれを水平方向に貫く丸孔状のピン嵌合孔がそれぞれ形成されており、回転盤の外側方からセットピンをピン挿通孔を介してピン嵌合孔に挿入し嵌合させることにより、中心杵を回転盤に組み付ける。
特開2000−225494号公報
従前の成形機では、中心杵を固定するためのセットピンが外杵の胴部を貫通しており、外杵がその軸心回りに回動することはない。従って、外杵の上下摺動に伴い、外杵の外周と回転盤の杵保持部の内周との間で局所が集中的に摩耗する偏摩耗が起こり、それら部材の寿命が短くなって交換頻度が高まるきらいがあった。
本発明は、環状の成形品を製造する回転式粉体圧縮成形機の構成部材の延命を図ることを所期の目的としている。
上述した課題を解決するべく、本発明では、軸孔を有する外杵、及び前記外杵の軸孔に挿通される中心杵を備えている下杵と、粉体が充填されるとともに前記下杵の先端部が挿入される臼孔、及び前記外杵の胴部を上下に摺動可能に保持する下杵保持部を備えている回転盤と、前記外杵の胴部に形成され前記軸孔に連通しかつ外側方に開放した空間部内に配置される、前記中心杵に結合する中心杵支持体と、前記中心杵支持体における前記外杵の胴部の外周よりも外側方に突出した部位を外杵の軸心回りに回動可能であるように下方から支持する、前記回転盤に固定される落下防止体とを具備する回転式粉体圧縮成形機を構成した。
このようなものであれば、外杵が回転盤の杵保持部内で軸心回りに回動することが可能となる。よって、外杵の外周と回転盤の杵保持部の内周との間で偏摩耗が起こらず、これら部材の寿命を延長できる。
また、二重構造をなす下杵の外杵と中心杵との間に粉塵が侵入して噛み込まれると、外杵を上下動させるために多大な外力が作用することとなって、下杵その他の部材に異常な摩耗や損傷を引き起こす懸念が生じる。前記外杵における、前記臼孔に充填された粉体を圧縮して成形品を成形するための上下動の際に前記下杵保持部内に進入しない高さ位置に、かつ前記下杵保持部よりも上方の位置に開口するように、前記軸孔に連通しかつ外側方に開放した粉塵排出孔が形成されていれば、外杵と中心杵との間に侵入した粉塵を当該粉塵排出孔を介して杵の外に排出することが可能となり、杵や他の部材の異常な摩耗や損傷のおそれが減少する。前記軸孔が前記外杵の下端部にまで達しており、その開口部を閉塞するべく蓋を装着している態様も好ましい。
なお、粉体とは、微小個体の集合体であり、いわゆる顆粒などの粒体の集合体と、粒体より小なる形状の粉末の集合体とを含む概念である。
本発明によれば、環状の成形品を製造する回転式粉体圧縮成形機の構成部材の延命を図ることができる。
本発明の一実施形態の回転式粉体圧縮成形機の側断面図。 同実施形態における回転盤部の上面図。 本発明の回転式粉体圧縮成形機の一実施形態において、成形品の製造工程の流れと回転盤の作動に対する杵の動きとを展開して示す展開図。 同実施形態における下杵、ガイドキー、ガイドリング及び落下防止プレートの分解斜視図。 同実施形態における下杵、ガイドキー、ガイドリング及び落下防止プレートを組み立てた状態を示す要部斜視図。 同実施形態における、粉体充填時の上杵及び下杵の状態を示す要部拡大側断面図。 同実施形態における、粉体圧縮時の上杵及び下杵の状態を示す要部拡大側断面図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。はじめに、本実施形態の回転式粉体圧縮成形機(以下「成形機」という)の全体概要を述べる。図1に示すように、本成形機のフレーム1内には、回転軸となる立シャフト2を設立し、その立シャフト2の上部に接続部21を介して回転盤3を取り付けている。
回転盤3は、立シャフト2の軸回りに水平回転、即ち自転する。回転盤3は、テーブル(臼ディスク)31と、上杵保持部32と、下杵保持部33とからなる。図2に示すように、テーブル31は略円板状をなしており、その外周部に回転方向に沿って所定間隔で複数の臼孔4を設けてある。臼孔4は、テーブル31を上下方向に貫通している。テーブル31は、複数のプレートに分割するものでもよい。また、テーブル31自体に直接臼孔4を穿ち形成するのではなく、テーブル31とは別体をなしテーブル31に対して着脱可能な複数個の臼部材をテーブル31に装着し、それら臼部材の各々に上下方向に貫通した臼孔を穿っている構成としてもよい。
各臼孔4の上下には、上杵5及び下杵6を配置する。上杵5及び下杵6(の外杵60)は、上杵保持部32及び下杵保持部33により、それぞれが個別に臼孔4に対して上下方向に摺動可能であるように保持させる。上杵5の杵先53は、臼孔4に対して出入りする。下杵6の杵先63は、常時臼孔4に挿入してある。上杵5及び下杵6は、回転盤3及び臼孔4と共に立シャフト2の軸回りに水平回転、即ち公転する。
立シャフト2の下端側には、ウォームホイール7を取り付けている。ウォームホイール7には、ウォームギア10が噛合する。ウォームギア10は、モータ8により駆動されるギア軸9に固定している。モータ8が出力する駆動力は、ベルト11によってギア軸9に伝わり、ウォームギア10、ウォームホイール7を介して立シャフト2ひいては回転盤3及び上下の杵5、6を回転駆動する。
圧縮成形品、例えば医薬品の錠剤等の原材料となる粉体は、フィードシューXから臼孔4に充填する。フィードシューXの種類には、攪拌フィードシューとオープンフィードシューがあり、そのうちの何れを採用しても構わない。フィードシューXへの粉体の供給には、粉体供給装置を用いる。その粉体供給装置に対する粉体の供給は、ホッパ19から行う。ホッパ19は、成形機に対して着脱可能である。
図2及び図3に示しているように、上下の杵5、6の立シャフト2の軸回りの公転軌道上には、上下の杵5、6を挟むようにして上下に対をなす予圧上ロール12及び予圧下ロール13、本圧上ロール14及び本圧下ロール15がある。予圧上ロール12及び予圧下ロール13、並びに本圧上ロール14及び本圧下ロール15は、臼孔4内に充填された粉体を杵先53、63の先端面を以て上下から圧縮するべく、上下両杵5、6を互いに接近させる方向に付勢する。
上杵5、下杵6はそれぞれ、ロール12、13、14、15によって押圧される頭部51、61と、この頭部51、61よりも細径な胴部52、62とを有する。回転盤3の上杵保持部32は、上杵5の胴部52を上下に摺動可能に保持し、下杵保持部33は、下杵6の胴部62を上下に摺動可能に保持する。胴部52、62の先端部位53、63は、臼孔4内に挿入可能であるように、それ以外の部位と比べて一層細く、臼孔4の内径に略等しい直径である。上下の杵5、6の公転により、ロール12、13、14、15は上下の杵5、6の頭部51、61に接近し、頭部51、61に乗り上げるようにして接触する。さらに、ロール12、13、14、15は上杵5を下方に押し下げ、下杵6を上方に押し上げる。ロール12、13、14、15が上下の杵5、6上の平坦面に接している期間は、上下の杵5、6が臼孔4内の粉体に対して一定の圧力を加え続ける。
本圧上ロール14及び本圧下ロール15による加圧位置から、回転盤3及び上下の杵5、6の回転方向に沿って先に進んだ位置には、製品排出部16を構成する。製品排出部16では、下杵6の杵先63の上端面が臼孔4の上端即ちテーブル31の上面と略同じ高さとなるまで下杵6が上昇し、臼孔4内にある成形品を臼孔4から押し出す。この製品排出部16は、臼孔4から押し出された成形品を案内するダンパ17を備える。臼孔4から押し出された成形品は、回転盤3の回転によりダンパ17に接触し、ダンパ17に沿って成形品回収位置18に向けて移動する。
以降、本実施形態の成形機の下杵6の構造に関して詳述する。本実施形態の成形機は、例えばトローチのような環状の成形品を製造するために用いられるものである。図4ないし図7に示すように、下杵6は、上下方向に貫通する軸孔64を有した中空の筒状の外杵60と、その軸孔64に挿通される中心杵65とからなる。中心杵65の先端部即ち上端部は、外杵60の先端部即ち上端部63よりも上方に突出する。臼孔4に下杵を挿入したとき、臼孔4の内周面、中心杵65の外周面及び外杵60の上端面により包囲される環状の空間が形成され、この空間に成形品の原料となる粉体を充填する。
下杵6のうちの外杵60は、回転盤3が備える筒孔状の下杵保持部33により上下に摺動可能に保持される。これに対し、中心杵65は、回転盤3及び臼孔4に対して相対的に上下に変位しないよう固定される。なお、中心杵65は、その下端部の外周面に凸部652を有する構成としてもよい。
中心杵65の上下動を禁止した状態で回転盤3に取り付けるための取付構造は、中心杵65の基端部即ち下端部に固定するガイドキー70と、ガイドキー70と係合して一体化するガイドリング80と、ガイドリング80を下方から支える落下防止プレート90とを構成要素とする。
ガイドキー70は、幅方向に拡張してその幅寸法が外杵60の胴部62の外径に略等しいブロック状の基部71と、基部71の両側面よりも外側方に突出した係合片72とを備える。基部71の両外側面は、外杵60の胴部62の外周面と略同形の部分円筒面状をなす。基部71の中心軸部には、上下方向に貫通した軸孔73を穿っている。加えて、基部71の両側面に開口するとともに軸孔73に連通する雌ねじ孔74を、基部71の左右両側に設けている。係合片72は、基部71の下端近傍から左右両側方に延出している。左右の係合片72の両外側面は、ガイドリング80の外周面と略同形の部分円筒面状をなす。
ガイドリング80は、内径が外杵60の胴部62の外径に略等しく、かつ外径がガイドキー70の左右両側の係合片72の外法に略等しい円環状をなす。ガイドリング80の上面における左右に対向する二箇所には、ガイドキー70の係合片72と係合するノッチ81を設けている。ガイドキー70の各係合片72をガイドリング80の各ノッチ81にそれぞれ係合させたとき、ノッチ81内に収まった係合片72の上面がガイドリング80の上面と略面一となり、かつ係合片72の外側面がガイドリング80の外周面と略面一となる。
落下防止プレート90は、中央部が切り欠かれた平面視馬蹄状をなす薄板体である。その切り欠かれた内空部分91の内寸は、外杵60の胴部62の外径よりも大きいが、ガイドリング80の外径よりは小さい。
外杵60の胴部62の下半部には、当該胴部62を水平方向に貫通しつつ上下方向に拡張したスロット状の空間部621を形成している。空間部621は、胴部62の軸心を通過して軸孔64に連通している。
下杵6を回転盤3に組み込むにあたっては、まず、予め外杵60をガイドリング80に通しておくとともに、その空間部621内にガイドキー70を、外杵60の軸孔64とガイドキー70の軸孔73とが平面視重なり合うように、胴部62の側方から挿入する。
次に、外杵60及びガイドキー70の軸孔64、73に中心杵65を挿通し、中心杵65の下端部の外周面に存在する凹溝651をガイドキー70における雌ねじ孔74の高さに合わせる。なお、下端部の外周面に凸部652を形成した中心杵65を用いることにより、外杵60及びガイドキー70の軸孔64、73に中心杵65を挿通するだけで、凹溝651と雌ねじ孔74との高さを容易に合わせることができる。
そして、ガイドキー70固定用のねじ75を、ガイドキー70の左右両側方から雌ねじ孔74に螺着して緊締する。これにより、対をなすねじ75の向かい合う端部が凹溝651に緊密に嵌合し、外杵60内に配置した中心杵65の下端部にガイドキー70が固着する。
続いて、ガイドキー70の係合片72を、ガイドリング80のノッチ81に上方から係合させる。さらに、ガイドリング80の下方に落下防止プレート90を、当該落下防止プレート90の内空部分91に外杵60の胴部62を収めるようにして差し入れる。その上で、中心杵65及びガイドキー70を包含する外杵60の胴部62を、回転盤3の下杵保持部33に挿入する。ガイドキー70は下杵6の胴部62を保持する下杵保持部33の孔内に配置されるが、ガイドリング80は下杵保持部33の孔の下端よりも下方に配置される。
しかる後、落下防止プレート90の上面を回転盤3の下向面に当接させるとともに、落下防止プレート90の内側方を向く端部92を回転盤3に予め設けている棚部34に支持させる。その状態で、落下防止プレート90の外側方の端部に形成したねじ挿通孔93にねじ94を挿通し、このねじ94を以て落下防止プレート90を回転盤3に対して固定する。
最後に、外杵60の下端部即ち頭部61にまで達している軸孔64の開口部を閉塞するべく、蓋611及びOリング612を装着する。
ガイドキー70及びガイドリング80は、中心杵65に一体的に結合する。中心杵65、ガイドキー70及びガイドリング80は、回転盤3に固定した落下防止プレート90の上面に載置され、落下防止プレート90により下方から支えられる。のみならず、中心杵65、ガイドキー70及びガイドリング80が、外杵60と共に、それらの軸心回りに即ち鉛直軸回りに回動することが許容される。外杵60が下杵保持部33内で軸心回りに回動するとき、外杵60と共に回動するガイドリング80の下面が落下防止プレート90の上面に対して摺動する。
また、胴部62の空間部621が上下方向に拡張しており、胴部62の外径が落下防止プレート90の内空部分91の内寸よりも小さいことから、外杵60はガイドキー70、ガイドリング80及び落下防止プレート90の干渉を受けることなく上下に摺動することが可能である。
本実施形態にあっては、ガイドキー70及びガイドリング80が、中心杵65に結合する中心杵支持体として機能する。並びに、落下防止プレート90が、外杵60の胴部62の外周よりも外側方に突出した係合片72及びガイドリング80を外杵60の軸心回りに回動可能であるように下方から支持する落下防止体として機能する。
図4、図6及び図7に示しているように、中心杵65の下端部の外周面には、当該中心杵65の他の部位の外周面と比較して外側方に張り出した凸部652を設けている。中心杵65を軸孔64、73に下方から挿通したとき、この凸部652がガイドキー70の基部71の下向面に係合することで、中心杵65の回転盤3に対する高さ位置が一定に定まる。
中心杵65とガイドキー70とを固着するためのねじ75の取付の不備により、又は打錠時の振動等に起因してねじ75が緩むことで、中心杵65の上端がテーブル31の上面から突出すると、回転盤3が回転するために多大な外力が作用することとなり、下杵6その他の部材に異常な摩耗や損傷を引き起こしかねない。中心軸65の下端部に凸部652が形成されていれば、中心杵支持体70、80を介した中心杵65の固定がより確実となり、かつ中心杵65の高さが適正に位置決めされて、その上端がテーブル31の上面よりも上方に突出することを防止できる。結果、下杵6その他の部材の異常な摩耗や損傷のおそれが減少する。
外杵60の胴部62の上半部、空間部621よりも上方の部位には、当該胴部62の外周面に開口するとともに軸孔64に連通する粉塵排出孔622を穿っている。粉塵排出孔622は、成形品を成形するための(即ち、粉体の臼孔4への充填、粉体の圧縮及び完成した成形品のテーブル31上への排出に必要となる範囲での)外杵60の上下動の際に、杵保持部33の孔内に進入しない高さ位置に設けられる。つまり、成形品の成形動作中、粉塵排出孔622は常に杵保持部33外に露出している。なお、図6が粉体充填時の上杵5及び下杵6の状態を表し、図7が粉体圧縮時の上杵5及び下杵6の状態を表している。粉塵排出孔622は、外杵60の軸孔64と中心杵65との間隙に粉体その他の粉塵が入り込んだ場合に、その粉塵を外杵60外に排出するために役立つ。
他方、上杵5の先端部即ち下端部53には、中心杵65の上端部を受け容れる凹穴531を穿ってある。粉体が充填された臼孔4に上杵5を挿入したとき、中心杵65の上端部がこの凹穴531に嵌まり込み、上杵5の下端面が臼孔4内の環状の空間を上方から閉塞する。そして、上下の杵5、6が臼孔4内で粉体を圧縮し、環状の成形品を成形する。
また、上杵5の胴部52の下端付近の部位には、当該胴部52の外周面に開口するとともに凹穴531に連通した横孔521を穿っている。この横孔521は、中心杵65の上端部が凹穴531内に進入することで凹穴531内に閉じ込められる空気を上杵5外に逃がす働きをする。
本実施形態では、軸孔64を有する外杵60、及び前記外杵60の軸孔64に挿通される中心杵65を備えている下杵6と、粉体が充填されるとともに前記下杵6の先端部が挿入される臼孔4、及び前記外杵60の胴部62を上下に摺動可能に保持する下杵保持部33を備えている回転盤3と、前記外杵60の胴部62に形成され前記軸孔64に連通しかつ外側方に開放した空間部621内に配置される、前記中心杵65に結合する中心杵支持体70、80と、前記中心杵支持体70、80における前記外杵60の胴部62の外周よりも外側方に突出した部位72、80を外杵60の軸心回りに回動可能であるように下方から支持する、前記回転盤3に固定される落下防止体90とを具備する回転式粉体圧縮成形機を構成した。
本実施形態によれば、外杵60が回転盤3の杵保持部33内で軸心回りに回動することが可能となるため、外杵60の外周と回転盤3の杵保持部33の内周との間で偏摩耗が起こらず、これら部材の寿命を延長して交換頻度を減らすことができる。
また、従前の成形機では、下杵の取付の際、下杵及び中心杵にそれぞれ設けられたピン挿通孔及びピン嵌合孔、並びに下杵保持部材に設けられたピン挿通孔という三つの孔を重なり合うように配置し、セットピンを挿入し螺着しなければならなかった。このような従前の成形機と比較して、本実施形態では、下杵6の組立及び成形機への取付の作業を極めて容易に行うことができる。
並びに、本実施形態では、軸孔64を有する外杵60、及び前記外杵60の軸孔64に挿通される中心杵65を備えている下杵6と、粉体が充填されるとともに前記下杵6の先端部が挿入される臼孔4、及び前記外杵60の胴部62を上下に摺動可能に保持する杵保持部33を備えている回転盤3とを具備する回転式粉体圧縮成形機において、前記外杵60における、前記臼孔4に充填された粉体を圧縮して成形品を成形するための上下動の際に前記杵保持部33内に進入しない高さ位置に、前記軸孔64に連通しかつ外側方に開放した粉塵排出孔622が形成されていることを特徴とする回転式粉体圧縮成形機を構成した。
本実施形態によれば、下杵6の外杵60と中心杵65との間に侵入した粉塵を、当該粉塵排出孔622を介して下杵6の外に排出することが可能となる。従って、外杵60と中心杵65との間に粉塵が噛み込まれることに起因した外杵60の動作不良が回避され、下杵6その他の部材の異常な摩耗や損傷のおそれが減少する。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
3…回転盤
33…下杵保持部
4…臼孔
6…下杵
60…外杵
62…胴部
621…空間部
622…粉塵排出孔
65…中心杵
70、80…中心杵支持体(ガイドキー、ガイドリング)
72、80…外杵の胴部の外周よりも外側方に突出する部位(係合片、ガイドリング)
90…落下防止体(落下防止プレート)

Claims (6)

  1. 軸孔を有する外杵、及び前記外杵の軸孔に挿通される中心杵を備えている下杵と、
    粉体が充填されるとともに前記下杵の先端部が挿入される臼孔、及び前記外杵の胴部を上下に摺動可能に保持する下杵保持部を備えている回転盤と、
    前記外杵の胴部に形成され前記軸孔に連通しかつ外側方に開放した空間部内に配置される、前記中心杵に結合する中心杵支持体と、
    前記中心杵支持体における前記外杵の胴部の外周よりも外側方に突出した部位を外杵の軸心回りに回動可能であるように下方から支持する、前記回転盤に固定される落下防止体とを具備し、
    前記外杵における、前記臼孔に充填された粉体を圧縮して成形品を成形するための上下動の際に前記下杵保持部内に進入しない高さ位置に、かつ前記下杵保持部よりも上方の位置に開口するように、前記軸孔に連通しかつ外側方に開放した粉塵排出孔が形成されている回転式粉体圧縮成形機。
  2. 前記中心杵が前記中心杵支持体の軸孔に挿通して固着されている請求項1記載の回転式粉体圧縮成形機。
  3. 前記軸孔が前記外杵の下端部にまで達しており、その開口部を閉塞するべく蓋を装着している請求項1又は2記載の回転式粉体圧縮成形機。
  4. 軸孔を有し、その胴部が回転式粉体圧縮成形機の下杵保持部によって上下に摺動可能に保持される外杵と、
    前記外杵の軸孔に挿通される中心杵と、
    前記外杵の胴部に形成され前記軸孔に連通しかつ外側方に開放した空間部内に配置される、前記中心杵に結合するとともに前記外杵の胴部の外周よりも外側方に突出した部位を有する中心杵支持体とを具備し、
    回転式粉体圧縮成形機の下杵保持部内で軸心回りに回動可能であり、
    前記外杵における、回転式粉体圧縮成形機の臼孔に充填された粉体を圧縮して成形品を成形するための上下動の際に前記下杵保持部内に進入しない高さ位置に、かつ前記下杵保持部よりも上方の位置に開口するように、前記軸孔に連通しかつ外側方に開放した粉塵排出孔が形成されている下杵。
  5. 前記中心杵が前記中心杵支持体の軸孔に挿通して固着されている請求項4記載の下杵。
  6. 前記軸孔が前記外杵の下端部にまで達しており、その開口部を閉塞するべく蓋を装着している請求項4又は5記載の下杵。
JP2016042949A 2016-03-07 2016-03-07 回転式粉体圧縮成形機 Active JP6767754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016042949A JP6767754B2 (ja) 2016-03-07 2016-03-07 回転式粉体圧縮成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016042949A JP6767754B2 (ja) 2016-03-07 2016-03-07 回転式粉体圧縮成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017159304A JP2017159304A (ja) 2017-09-14
JP6767754B2 true JP6767754B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=59853567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016042949A Active JP6767754B2 (ja) 2016-03-07 2016-03-07 回転式粉体圧縮成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6767754B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6927584B2 (ja) * 2018-07-27 2021-09-01 株式会社梅田製作所 打錠杵およびこれを用いた打錠機、並びに打錠時の余剰粉体除去方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017159304A (ja) 2017-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3332367A (en) Apparatus for making tablets
JP5432402B1 (ja) 錠剤の製造方法
JP6767754B2 (ja) 回転式粉体圧縮成形機
ITBO20010082A1 (it) Macchina comprimitrice per la produzione di compresse
CA2445117A1 (en) Rotary type compression molding machine
JP2007517673A (ja) タブレットプレス機
JPH10305395A (ja) ロータリ式粉体圧縮成形装置
KR102068351B1 (ko) 펠릿제조장치
JP5833700B2 (ja) 濾過機
JP3204757U (ja) 攪拌フィードシュー
JP5078455B2 (ja) 回転式粉体圧縮成形機
EP3792051B1 (en) Rotary compression molding machine
JP3201078U (ja) 打錠機
JPH0780078B2 (ja) 回転式粉末圧縮成形機におけるダイセット
WO2005046979A1 (ja) 回転式粉末圧縮成形機
JP5810163B2 (ja) 打錠用杵
JP3706318B2 (ja) 回転式粉末圧縮成形機
JPH1056967A (ja) 茶破砕機
JPH04147797A (ja) 粉末打錠成形装置
EP3792050B1 (en) Rotary compression molding machine
KR101467489B1 (ko) 가변형 정제검사장치
JP6754132B2 (ja) 粉体混合機
JP2871659B1 (ja) 回転式粉末圧縮成型機
IT202000000190U1 (it) Disco di macinazione e macchina per la macinazione di chicchi di caffè dotata di detto disco di macinazione
JPH0715197U (ja) 回転式粉末圧縮成型機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6767754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250