JP2871659B1 - 回転式粉末圧縮成型機 - Google Patents

回転式粉末圧縮成型機

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JP2871659B1
JP2871659B1 JP10010379A JP1037998A JP2871659B1 JP 2871659 B1 JP2871659 B1 JP 2871659B1 JP 10010379 A JP10010379 A JP 10010379A JP 1037998 A JP1037998 A JP 1037998A JP 2871659 B1 JP2871659 B1 JP 2871659B1
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信雄 田村
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Abstract

【要約】 【目的】上杵案内軌道の上昇軌道部分で上杵が上昇され
る際に前記上杵の外側への倒れを防止できると共に製造
性に優れる回転式打錠機を得ることにある。 【構成】回転盤61の上部杵ホルダ孔66を貫通する上
杵67を回転盤の上方に配置された上杵案内軌道42で
上下動させると共に、上杵に、ホルダ孔66を摺動する
軸部67aより大径で算盤玉形状をなして前記軌道の軌
道部に案内される頭部67bを有したものを採用した回
転式打錠機を前提とする。軌道42が、周面に軌道部を
有した軌道本体71と、前記軌道部の上昇軌道部分74
aを上方から覆って軌道本体に取付けられたガイドベー
ス72と、このベースに取付けられて垂直状に配置され
ると共に軌道本体と対向する内側面73aに頭部の周側
面67b3が転接されるガイド板73と、を備える。ガ
イド板73は回転盤の径方向外側から頭部67bを支え
て上杵67を倒れ止めすること特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転盤に装着され
た臼内に秤量して充填された粉末材料を、この臼内で上
杵及び下杵により圧縮して錠剤等を成型する回転式打錠
機等の回転式粉末圧縮成型機に係り、特に、上杵を上下
動させる上杵案内軌道を改良した回転式粉末圧縮成型機
に関する。
【0002】
【従来の技術】回転式粉末圧縮成型機の上杵及び下杵
は、上下方向に延びる軸部の一端に杵先部を突出させる
とともに他端部に杵案内手段に沿って上下動される頭部
を設けてなるものが一般的であるが、その中でも図5の
上杵3で代表して示すように頭部3aが算盤玉形状をな
すものが知られている。頭部3aは、軸部3bよりも大
径であって、その上部に頭部3aの先端に向けて次第に
先細状をなす第1テーパ面3a1を有するとともに、下
部に軸部3bに向けて次第に先細状をなす第2テーパ面
3a2を有し、かつ、これらテーパ面3a1、3a2間
に頭部胴の周側面3a3を有している。
【0003】図4は前記のような上杵3及び下杵5を備
える回転式粉末圧縮成型機の上部構造を示す断面図であ
り、この図中1は回転盤、2は回転盤1の臼取付け部1
aに取付けられた臼、3は回転盤1の上杵取付け部1b
に設けられた上部杵ガイド孔4を貫通して設けられた上
杵、5は回転盤1の下杵取付け部1cに設けられた下部
杵ガイド孔6を貫通して取付けられた下杵、7は回転盤
1の上方の固定フレーム8に固定された上杵案内軌道、
9は粉末供給器である。
【0004】この粉末圧縮成型機は、回転盤1の回転に
伴い上杵3を上杵案内軌道7等で昇降させるとともに下
杵5を図示しない下杵昇降用カム部材等で昇降させるこ
とにより、臼2内に粉末供給器9内の粉末材料を取り込
んで秤量した後、上部加圧ロール16及び図示しない下
部加圧ロールにより上杵3及び下杵5を互いに近づくよ
うに軸線方向に移動させて臼内2に充填された粉末材料
を圧縮成型し、こうして成型された錠剤等の成型品を臼
2外に押出して図示しないスクレーパを介して回転盤1
の臼取付け部1aの上面から取出すという成型サイクル
を繰り返すものである。
【0005】ところで、前記のように算盤玉形状の頭部
3aを有する上杵3を昇降させる上杵案内軌道7には、
図5及び図6に示されるように周面に一回り連続する軌
道部11を有した軌道本体12と、この本体12の上杵
3を上昇させる上昇軌道部分11aに対向して軌道本体
12にボルト13で固定された補助軌道14とから形成
されている。そして、補助軌道14は軌道本体12から
径方向外側に張り出しており、その両端及び下面に夫々
開放されるガイド溝15を有している。このガイド溝1
5の断面の形状は図5に示されるように前記頭部3aに
対応しているとともに、この溝15は前記上昇軌道部分
11aと平行な上昇軌道部分15aを有している。
【0006】前記一対の上昇軌道部分11a、15aに
は、上杵3の前記第2テーパ部分3a2が夫々摺動され
るものであり、それによって圧縮成型後に上杵3を強制
的に上昇させるようになっている。このように頭部3a
を両側から持つようにして強制的に上昇させる構造は、
上杵3の外側(軌道本体12の径方向外側)への倒れを
防止できることにより、こうした上杵3の倒れに基づく
上杵3と上杵案内軌道7との間のかじりや焼き付き等を
少なくできる点で優れている。ちなみに、前記のような
両持ちではなく、仮に、上杵3の頭部3aが上昇軌道部
分11aだけで内側から片持ちされた状態で上昇される
場合には、上杵3が上昇するにつれてこの上杵3は外側
に倒れようとするために、それに伴って上杵3と前記上
部上杵ガイド孔4との摺動抵抗が大きくなるとともに、
上杵3の頭部3aと上昇軌道部分11aとの接触抵抗が
ますます増大し、したがって、前記かじりや焼き付き等
が発生し易くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記補助軌道
14を備えた上杵案内軌道7においては、その補助軌道
14にガイド溝15を切削加工する必要がある。そのた
め、上杵3の頭部3aと同形状をした特殊なカッターを
用いて加工をする必要があり、カッター自体が高コスト
である他、ガイド溝15は平面的には円弧状であるが、
上下方向にはガイド溝15の出入り口に高さの差があ
り、しかも、その出入り口部は軌道本体12の軌道部1
1と滑らかに連続させるために水平状を呈するように湾
曲されていて、複雑な構造をなしているため、その切削
加工は極めて面倒で作業に非常に手間が掛かる。
【0008】しかも、耐久性を持たすために、鋼製補助
軌道14等には焼き入れを施すことが一般的である。し
かし、焼き入れを行なった場合には、肉厚の不均衡を原
因として、補助軌道14等に歪みを生じることを妨げる
ことはできず、そのため、焼き入れ後において前記上昇
軌道部分11a、15aに対して前記頭部3aが均等に
両持ちされるようにガイド溝15の一部を削って調整す
る面倒な作業を余儀なくされている。なお、前記特殊カ
ッターによるガイド溝15の切削加工の手間は、補助軌
道14を内周側部分と外周側部分とに分割してそれらを
組立てることで幾分かは改善できるが、こうした分割構
造において上昇軌道域の全域に渡り上昇軌道部分11
a、15aに対して前記頭部3aが均等に両持ちされる
ようにすることは既述の焼き入れ歪みの関係から困難で
ある。
【0009】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、上杵案内軌道の上昇軌道部分で上杵が上昇される
際に前記上杵の外側への倒れを防止できるとともに製造
性に優れる回転式粉末圧縮成型機を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、臼が取付けら
れた回転盤の上部杵ホルダ孔を貫通する上杵を前記回転
盤の上方に配置された上杵案内軌道で上下動させるとと
もに、前記上杵に、前記上部杵ホルダ孔を摺動する軸部
よりも大径であって算盤玉形状をなして前記上杵案内軌
道の軌道部に案内される頭部を有したものを採用した回
転式粉末圧縮成型機を前提とする。
【0011】そして、前記課題を解決するために請求項
1の発明は、前記上杵案内軌道が、前記軌道部を有した
軌道本体と、この軌道本体又は上部フレームに取付けら
れたガイドベースと、前記軌道部の前記上杵を上昇させ
る上昇軌道部分と対向して前記ガイドベースに取付けら
れその内側面に前記頭部が転接されるガイド板と、を備
えてなることを特徴としている。
【0012】この請求項1の発明においては、回転盤の
回転に伴って上杵が上昇軌道部分を通る際に、ガイドベ
ースを介して軌道本体の上昇軌道部分に対向して配置さ
れたガイド板は、その内側面に転接する上杵の頭部を外
側から支える。こうして上杵は軌道本体の径方向外側に
倒れないようにガイド板で支えられながら、このガイド
板の内側面を転接しつつ軌道本体が有する軌道部の上昇
軌道部分との接触に基づいて上昇される。そして、この
ような倒れ防止構造において使用するガイドベースとガ
イド板とは別部品であるので、上杵の頭部と同形状の特
殊なカッターを用いてガイド溝を形成する必要がない。
しかも、ガイド板の板厚は各部均一であり、仮に、焼き
入れを施したとしても歪みが極めて少ないから、その内
側面に上杵の頭部を円滑に転接させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。図1は回転式粉末圧
縮成型機の一例として錠剤を製造する回転式打錠機の構
成を示す縦断面図であり、この図中符号21で示される
固定の本体フレームは、下部フレーム22と、この上方
に配置された上部フレーム23と、これら上下両フレー
ム22、23の四隅を夫々連結した4本(2本のみ図
示)のフレーム柱24とを備えている。
【0014】下部フレーム22はその内側に上面から突
出する凹状の隔壁25を有し、この隔壁25の内側に出
力室26を設けている。出力室26は下部フレーム22
の中央部上面に開放されている。隔壁25には出力室2
6を水平方向に貫通するウォーム軸27が図示しない軸
受を介して回転自在に支持され、この軸27の中間部に
は出力室26内に位置されるウォーム28が設けられて
いる。
【0015】ウォーム軸27には電磁クラッチ51を介
して水平な動力伝達軸52が連結されている。図示しな
い軸受により支持される動力伝達軸52はウォーム軸2
7の軸線上に配置され、この軸52には入力用回転体と
して例えばVベルト車55が取付けられている。Vベル
ト車55には、正逆回転可能な電動式の主モータ57を
備える駆動装置56が発生する回転動力が図示しないV
ベルト等の伝動手段を介して供給される。駆動装置56
は下部フレーム22に内蔵されている。なお、駆動装置
56から動力伝達軸52への動力伝達は前記ベルト伝動
手段に代えて歯車列を用いてもよい。
【0016】下部フレーム22の中央部には、このフレ
ーム22上に突出される略円筒状のサポート体33が、
その下端部を出力室26に挿入してボルト止めされてい
る。更に、下部フレーム22上にはサポート体33の回
りに位置して下杵を昇降させるための各種の下杵用カム
手段と下杵加圧ローラ34とが配置されている。下杵用
カム手段としては、図1に示される低下器35の他、図
示しないが充填深さ調節レール、突き上げレール等が用
いられている。
【0017】低下器35は粉末供給位置に配置される後
述の粉末供給器70の下方に対応して配置されていて、
下杵を下降させるようになっている。充填深さ調節レー
ルは、低下器35の出口側に隣接し、かつ、後述の粉末
供給器70の下方に対応する位置、つまり、秤量位置に
配置されている。この充填深さ調節レールは、図示しな
い高さ調節機構により上下動されて、後述する臼に対す
る下杵の高さ位置を適宜変更して、臼内の粉末充填容積
を調節して、成型品(錠剤)の重量を一定にするために
設けられている。充填深さ調節レールの出口側に隣接し
て錠剤の取出し位置に配置される突き上げレールは、臼
内で圧縮成型された錠剤を臼上に押出すために設けられ
ている。この突き上げレールの出口側に連なるように前
記低下器35が配置されている。下杵加圧ローラ34は
圧縮成型位置に回転自在に設けられている。なお、図1
中36は下杵加圧ローラ34の高さ位置を調節するため
の加圧力調節手段、37は下杵用カム手段を支えるカム
ホルダである。
【0018】前記サポート体33にはこれを軸方向に貫
通して主軸38が配置され、これは、隔壁25に設けた
軸受39、およびサポート体33の内側に設けた上下一
対の軸受40により、回転自在に支持されている。主軸
38には出力室26に収容されるウォーム歯車41が取
付けられ、この歯車41は前記ウォーム28に噛み合わ
されている。ウォーム28、ウォーム歯車41、動力伝
達軸52、および前記ベルト伝動手段は、駆動装置56
から主軸38に至る伝動経路をなしており、この伝動経
路に前記電磁クラッチ51が設けられている。したがっ
て、電磁クラッチ51がウォーム軸27と動力伝達軸5
2とを連結すると、Vベルト車55に供給される駆動装
置56の動力によってウォーム軸27およびウォーム2
8が回転されるとともに、ウォーム歯車41が減速回転
されるから、この歯車41とともに主軸38が回転され
るようになっている。
【0019】前記上部フレーム23の前記下杵加圧ロー
ラ34と対応する位置には上杵加圧ローラ44が取付け
られている。上部フレーム23の下面には上杵用のカム
手段としての上杵案内軌道42がボルト止めされてい
る。この案内軌道42の中央部には前記主軸38の上端
部が挿入されているとともに、この主軸38を回転自在
に支持する複数の軸受49が内蔵されている。
【0020】図3に示されるように上杵案内軌道42
は、軌道本体71と、ガイドベース72と、ガイド板7
3とを備えている。鋼製の軌道本体71は、約270度
に渡る円弧状領域を占める第1本体部71aと約90度
の円弧状領域を占める第2本体部71bとを組合わせ
て、平面形状が円形をなして形成されている。この軌道
本体71の周面にはその全周に渡って連続し後述の上杵
を上下動させる軌道部74を有している。軌道部74
は、第1本体部71aに設けられた上部水平軌道部分と
74b下部水平軌道部分74cとこれらの間をつないだ
図示しない下降軌道部分と、第2本体部71bに設けら
れて前記上下の水平軌道部分74b、74cをつなぐ上
昇軌道部分74aとで形成されている。軌道本体71の
少なくとも第2本体部71bは焼き入れ処理されてい
る。また、この第2本体部71bを第1本体部71aに
対して着脱可能に連結する本実施の形態においては、第
2本体部71bの交換や補修のようなメンテナンス等を
第1本体部71aに制約されずに容易に行なえる点で優
れている。
【0021】ガイドベース72は第2本体部71bの上
面に複数のボルト75を用いて固定されている。このガ
イドベース72は扇形状をなしており、その外周部は軌
道本体71の径方向外側に張り出しているとともに前記
上昇軌道部分74aを上方から覆い隠している。
【0022】前記ガイド板73は平面形状が円弧状をな
すプレートであり、ガイドベース72の先端面に複数の
ボルト76を用いて取外し可能に取付けられている。こ
の取付けによりガイド板73は、図2に示されるように
垂直な姿勢で前記上昇軌道部分74aと対向してこれを
軌道本体71の径方向外側から覆って配置されている。
こうして配置されたガイド板73と第2本体部71bと
ガイドベース72との間には上杵通過溝77が形成さ
れ、この溝77の下端及び軌道本体71の周方向の両端
は夫々開放されている。そして、各部の厚みが一定なガ
イド板73には、焼き入れ処理された鋼板若しくは硬質
な合成樹脂又は燐青銅のような滑性に優れる硬質な合金
(焼き入れはしない)等を採用できるが、本実施の形態
のように焼き入れ鋼板を採用することは耐久性を向上で
きる点で優れている。
【0023】又、前記上下両フレーム22、23間にお
いて主軸38には、これと一緒に回転される回転盤61
がボルト止めされている。回転盤61は、その軸方向中
間部に臼取付け部62と、この上面に対向する上杵取付
け部63と、臼取付け部62の下面に対向する下杵取付
け部64とを夫々一体に備えている。これら各取付け部
62〜64は、いずれも回転盤61の外側に張出すとと
もに、回転盤61の周方向に連続して設けられている。
【0024】臼取付け部62には複数の臼65が主軸3
8を中心として描かれる同一円上に位置して装着され、
これらの臼65は前記同一円上において互いに所定間隔
ごとに設けられている。上杵取付け部63にはこれを貫
通する複数の上部杵ホルダ孔66が各臼65に夫々対応
して設けられている。各上部杵ホルダ孔66には上杵6
7が夫々上下方向に摺動自在に貫通して設けられ、それ
らの杵先部は臼65に上方から挿脱されるようになって
いる。下杵取付け部64には、これを貫通する複数の下
部杵ホルダ孔68が夫々各臼65に対応して設けられて
いる。各下部杵ホルダ孔68には夫々下杵69が上下方
向に摺動自在に貫通され、その杵先部は臼65内への挿
入状態を保持されるようになっている。
【0025】各上杵67は、上部杵ホルダ孔66を貫通
する円柱状の軸部67aの上端にこの軸部67aよりも
大径な算盤玉形状をなす頭部67bを一体に設け、下端
に軸部67aよりも小径な杵先部67cを一体に設けて
いる。図2に示されるように頭部67aは、上方に向け
て次第に小径となる第1テーパ面としての上側テーパ面
67a1と、軸部67aに向けて次第に小径となる第2
テーパ面としての下側テーパ面67a2と、これらの間
に設けられた径に変化がない頭部胴の外周をなす周側面
67b3とを有している。この頭部67bのうち少なく
とも周側面67b3は研磨加工されている。このように
頭部67bの最大径をなす頭部胴の外形寸法を精度良く
仕上げることは、前記ガイド板73の内側面73aとの
接触抵抗を極小とできる点で好ましい。これら上杵67
は、頭部67aの下側テーパ面67a1を前記軌道部7
4に摺動して昇降され、それにより、臼65内にその上
方から挿脱されるようになっている。
【0026】同様に下杵69は、下部杵ホルダ孔68を
貫通する軸部の下端にこの軸部よりも大径な算盤玉形状
をなす頭部を一体に設け、上端に軸部よりも小径な杵先
部を一体に設けている。これら下杵69の頭部も前記上
杵67の頭部67bと同様な構成をなしている。これら
下杵69は、その上向きの杵先部を臼65にその下側か
ら挿入して設けられるとともに、前記各下杵用カム手段
に頭部を接することにより昇降されるようになってい
る。
【0027】又、前記粉末供給位置には、粉末供給器7
0がその下面開口を臼取付け部62の上面に軽微に接し
て配置されている。この供給器70の終端壁(回転盤6
1の回転方向前側に位置される壁)は粉末掻き取り手段
として利用されるようになっている。粉末供給器70内
には、図示しない原料ホッパーを介して適宜粉末材料が
補給されるようになっている。又、製品の取出し位置に
は図示しないが臼取付け部62aの上面に軽微に接する
ようにしてスクレーパが配置され、これをガイドとして
回転盤1の外部に成型された錠剤が取出されるようにな
っている。
【0028】前記構成を備える回転式打錠機の運転は、
電磁クラッチ51の「入」状態において、駆動装置56
の主モータ57を動作させることで開始される。そうす
ると、Vベルト車55に伝えられる駆動装置56の動力
が電磁クラッチ51を介して動力伝達軸52よりウォー
ム軸27に与えられるから、ウォーム28およびウォー
ム歯車41の噛み合いを介して主軸38およびこれに一
体に連結された回転盤61に駆動装置56の動力が伝え
られる。こうして回転盤61の回転が開始されることに
より錠剤が製造される。
【0029】すなわち、臼65が粉末供給位置に運ばれ
た際に、下杵69が低下器35で下降されるに伴い、粉
末供給器70内の粉末が臼65内に吸い込まれて充填さ
れる。引続いて秤量位置に運ばれた下杵69が前記図示
しない充填深さ調節レールの上がり斜面を摺動して上昇
されるに伴い、臼65内の余剰粉末が粉末供給器70内
に吐き出されて戻され、所定量の粉末が臼65内に残さ
れる。この直後に、臼65の上面が粉末供給器85の終
端壁の下端に摺接した後に粉末供給器70外に移動され
るから、それに伴い前記余剰粉末が終端壁で掻き取ら
れ、臼65内への粉末充填量が決定される。
【0030】次に、以上の秤量後に臼65が圧縮成型位
置に運ばれると、上杵67および下杵69が上下の杵加
圧ローラ44、34により互いに近付くように軸線方向
に移動されて、臼65内の粉末材料が圧縮成型される。
この後、臼65は突き上げ位置に運ばれるから、まず、
上杵67が、上杵案内軌道42の上杵通過溝77を通過
することに伴い上杵案内軌道42の軌道部74における
上昇軌道部分74aにより上昇されて、臼65外に抜き
出される。略同時に、前記図示しない突き上げレールに
より下杵69が上昇されるに伴い、臼65内の成型品
(錠剤)が臼65上に押し出される。最後に、臼65が
取出し位置に運ばれることにより、押し出された錠剤が
前記図示しないスクレーパに当たって下杵69から分離
されて回転盤61の外部に取出される。
【0031】以上のようにして臼65が回転盤61によ
り1回転されるごとに1成型サイクルが終了される。以
下、この成型サイクルが繰り返されて、次々に錠剤が製
造される。
【0032】前記成型動作においては既述のように圧縮
成型後に上杵67が上杵案内軌道42の上杵通過溝77
を通過することに伴い強制的に上昇される。この上杵6
7の強制的上昇動作は次のようにしてなされる。
【0033】すなわち、軌道本体71の軌道部74が有
する下側水平軌道部分74cに下側テーパ面67b2を
転接させながら移動されてくる上杵67は、前記下側水
平軌道部分に連続した上昇軌道部分74aに、頭部67
bの下側テーパ面67b2を転接させるとともに、頭部
67bの周側面67b3を上昇軌道部分74aに対向す
るガイド板73の内側面73aに転接させて上杵通過溝
77に受け渡される。そして、上杵67は、その頭部6
7bをガイド板73に預けたままで、頭部67bの下側
テーパ面67b2の上昇軌道部分74aへの転接に従
い、この軌道部分74aに沿って上昇されながら上杵通
過溝77を通過する。このように上杵67は、ガイド板
73で軌道本体71の径方向外側に倒れないように支え
られながら、このガイド板73の内側面73aを転接し
つつ前記上昇軌道部分74aとの接触に基づいて上昇す
る。そのため、上杵67の倒れに基づく上杵67と上杵
案内軌道42の特に上昇軌道部分74aとの間のかじり
や焼き付き等を少なくできる。
【0034】しかも、上杵通過溝77を通過する際の上
杵67の自転運動にしても、下側テーパ面67b2を頭
部67bの径方向2個所で転接する従来の構造に比較し
て、一個所のみを上昇軌道部分74bに転接させるとと
もに、頭部67bの周側面67cの一個所のみをガイド
板73の内側面73aに転接させた構造の方が、ガイド
板73の内側面73aへの転接については頭部67bの
自重が作用しないことから、抵抗が少なく、より円滑に
上杵67を自転させることができる。加えて、本実施の
形態では周側面67b3が研磨加工されているので、ガ
イド板73の内側面73aへの接動をより円滑に行なわ
せることができる。したがって、この点においても前記
かじりや焼き付き等をより少なくできる点で優れてい
る。
【0035】そして、前記のような上杵67の上昇構造
によれば、ガイドベース72とガイド板73とは別部品
であり、これらの部品を軌道本体71に組み付けること
により上杵通過溝77を形成できるので、上杵通過溝7
7を設けるにあたり、頭部67bの形状に合わせた特殊
なカッターを用いて形成する必要がない。そのため、上
杵案内軌道42の上杵67の上昇を司る部分の加工及び
組立てを簡単に行なうことができる。しかも、ガイド板
73の板厚は各部均一であるので仮に焼き入れを施して
も歪みが極めて少なく、しかも、その内側面を必要に応
じて研磨加工する場合にも、作業区間が溝内に制限され
る溝内部での研磨作業と異なり極めて容易に行なうこと
ができるから、仮に、周側面63b3との当り具合を前
記研磨によって調整する必要が生じたとしても極めて容
易に行なうことができる。したがって、このようなこと
から、上杵案内軌道42ひいてはこれを備える打錠機全
体のコストダウンを図ることができる。
【0036】なお、本発明は前記第1の実施の形態には
制約されない。例えば、ガイドベース72は軌道本体7
1に取付けることに代えて、上杵案内軌道71が固定さ
れた上部フレーム23に取付けても良いが、第1の実施
の形態のように軌道本体71にガイドベース72を取付
けることは、上昇軌道部分74aに対するガイド板73
の位置出しを容易にできる点で優れている。又、本発明
は回転式打錠機に適用を限られることはなく、それ以外
の回転式粉末圧縮成型機全般に適用できる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果がある。請求項1
の発明によれば、軌道本体の上昇軌道部分への接触に基
づいて上昇される上杵の頭部を、前記上昇軌道部分に対
向してガイドベースを介して配置されたガイド板で回転
盤の径方向外側から支えるので、上昇される上杵が前記
径方向外側へ倒れることを防止できる。しかも、上杵案
内軌道には複雑な形状をなすガイド溝を特殊なカッター
を用いて切削によって作る必要がないので、製造性に優
れるものであり、それに伴いコストが低減されて安価に
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回転式打錠機
の構成を示す縦断面図。
【図2】図1中Z部を拡大して示す縦断面図。
【図3】第1の実施の形態に係る回転式打錠機の上杵案
内軌道の構成を分解して示す斜視図。
【図4】従来例に係る回転式打錠機の上部構造を示す縦
断面図。
【図5】図4中Y部を拡大して示す縦断面図。
【図6】従来例に係る回転式打錠機の上杵案内軌道の構
成を分解して示す斜視図。
【符号の説明】
23…上部フレーム、 42…上杵案内軌道、 61…回転盤、 65…臼、 66…上杵ホルダ孔、 67…上杵、 67a…軸部、 67b…頭部、 67b1…上側テーパ面(第1テーパ面)、 67b2…下側テーパ面(第2テーパ面)、 67b3…周側面、 71…軌道本体、 72…ガイドベース、 73…ガイド板、 74…軌道部、 74a…上昇軌道部分、 77…上杵通過溝。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】臼が取付けられた回転盤の上部杵ホルダ孔
    を貫通する上杵を前記回転盤の上方に配置された上杵案
    内軌道で上下動させるとともに、前記上杵に、前記上部
    杵ホルダ孔を摺動する軸部よりも大径であって算盤玉形
    状をなして前記上杵案内軌道の軌道部に案内される頭部
    を有したものを採用した回転式粉末圧縮成型機におい
    て、 前記上杵案内軌道が、 前記軌道部を有した軌道本体と、 この軌道本体又は上部フレームに取付けられたガイドベ
    ースと、 前記軌道部の前記上杵を上昇させる上昇軌道部分と対向
    して前記ガイドベースに取付けられその内側面に前記頭
    部が転接されるガイド板と、を備えてなることを特徴と
    する回転式粉末圧縮成型機。
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