JP2007517673A - タブレットプレス機 - Google Patents
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Abstract
圧縮される粉末状または粒状の医薬品を収容するホッパ(2)と、該ホッパ(2)によって供給される規定量の医薬品を収容するように設計された型(5)を備える回転ディスク(4)と、粉末状の製品を圧縮すると共に複数の圧縮動作ステーション(10)を構成する往復動するパンチ(8、9)とを備える、タブレット製品用の回転タレット(3)を有するタイプのタブレットプレス機(1)が、複数の動作ステーションが、動作を規制するように改良された構造を備える少なくとも一組の動作ステーション(10a)を有し、改良された各動作ステーション(10a)が、ホッパ(2)から型(5)へ製品が通過するのを防止するように型(5)に嵌め込まれるように設計されたバリア手段(11)と、往復動するパンチ(8、9)に連結されると共にパンチ(8、9)と連動し、粉末状の製品の存在をシミュレートするためにバリア手段(11)と連動するように設計された弾性反力手段(12)とを有する。
Description
本発明は、タブレット、特に、製剤分野に用いられるタブレット製造用のタブレットプレス機に関する。
タブレット、特に、製剤用途のタブレットが、現在、粉末状または粒状の材料または製品を圧縮することによって動作するタブレットプレスとして知られる機械によって作られることは公知である。
ある従来のタブレットプレスは、大体は、タブレットを定量的に投与して形成するために、縁部周辺に均一に分布した複数の台座または型を備える第一回転ディスクから成るタレットに粉末状または粒状の物質を収容し、且つ、供給する供給ホッパを有している。
タブレットは、前記タレットの一部を形成する二つの別のディスク周りに均一に分布した向かい合って往復動するパンチによって形成される。これら二つの別のディスクは、第一回転ディスクの上下に配置され、第一ディスクの軸線周りにそれと同調して連続的に回転する。
一つが上で一つが下である各対の二つのパンチは、同時に単一の型に接近し、そして、ディスクが回転するに連れて徐々に増加する所定の力で以て、タブレットが形成されるまで型内で一回分の製品を圧縮する。
従って、タブレットプレスは、粉末状または粒状の製品が、形成台座または形成型内に注入される正確な角度位置と、製品が圧縮される別の位置と、そして、第一ディスクの近くで、形成されたタブレットが排出シュートに向かって取り外されるさらに別の位置とを有し、実際には、タブレットは、前述のディスクが完全に一回転することによって形成される。
通常、高い生産性の特徴を備える(故に、通常は試験用でない)前述のタイプのタブレットプレスは、研究目的または試験目的のために、例えば、新しい粉末状の製品で作られたタブレットをテストするためにも用いられる。
これを実施するため、テストされる粉末状の製品のわずかの量をタブレットプレスに供給する。(タブレットプレス機は部分的な供給で動作しなければならないので、)この供給が行われる前に、圧縮タレットの動作ステーションのいくつかは、それらがタブレットを作り出さないように回転ディスクの規定された円弧内で規制されている。
すなわち、規制された対のパンチの台座または型は、それらの往復動を可能にするすべての機械部品と共に、回転ディスクから物理的に取り外されている。
さらに、規制された圧縮台座に至る粉末供給通路が、好適なプラグを用いてシールされている。
従って、タレットがこのように構成された状態で、動作ユニットは、タブレットプレス機の限定された角度の扇形領域のみに、試験目的でタブレットを製造することが可能であり、残りのタレットは、通常の角速度で回転を続けるが、動作要素が取り外されたのでタブレットを製造できない。
しかし、この特別の構成が問題となる場合がある。
確かに、動作ユニットの取り外しと再組立は、時間がかかる根気のいる仕事であり、それは高い生産性のタブレットプレス機においては重大な欠点である。また、規制された動作ステーションからパンチを取り外すことは、規制された部分を塞ぐために用いられる要素が不完全にシールされることによって生じるリークのせいで、潤滑油または潤滑グリースのような望ましくない物質が稼働したままの動作ステーションに進入するという危険が生じる。そして、これは、実施されるテストを無効にするような異物混入を招いてしまう。別の重大な問題は、タレットの回転中に、タレットの単一動作の領域に残っているパンチが、パンチが取り除かれた残りの領域の規制された動作ステーションで釣り合いが取られないことによるテスト中の不規則な力の分布である。
これは、動作中のパンチを損傷する恐れがあり、テストされる粉末でタブレットを製造する目的にとって無駄なテスト結果になってしまう。
従って、本発明は、いくつかの動作ステーションのみで、素早く且つ効果的に研究目的および試験目的のタブレットを製造するのに適したタブレットプレス機を提供し、不作動のステーションを含むタレットのすべての動作ステーションで均衡の取れた力の分布を維持することによって前述の欠点を克服することを目的とする。
従って、本発明は、圧縮される粉末状または粒状の医薬品を収容するホッパと、該ホッパによって供給される規定量の医薬品を収容するように設計された型を備える回転ディスクと、粉末状の製品を圧縮すると共に複数の圧縮動作ステーションを構成する往復動するパンチとを備える、タブレット製品用の回転タレットを有するタイプのタブレットプレス機において、前記複数の動作ステーションが、動作を規制するように改良された構造を備える少なくとも一組の動作ステーションを有し、改良された構造を備える各動作ステーションが、ホッパから型へ製品が通過するのを防止するように型に嵌め込まれるように設計されたバリア手段と、往復動するパンチに連結されると共にパンチと連動し、粉末状の製品の存在をシミュレートするためにバリア手段と連動するように設計された弾性反力手段とを有することを特徴とするタブレットプレス機を供給する。
前述の目的に関する本発明の技術的特徴は、特許請求の範囲に明確に記載されており、その利点は、発明の概念の範囲を制限することなく単に実施例の目的で提供される本発明の好適な実施形態を示す添付図面を参照しながら、以下に記載する詳細な説明から明らかになる。
図1および図2を参照して、参照符号1は、全体として、特に製薬用途のタブレットに限定されることなくタブレット(通常のタイプのものであるので図示略)を製造するために用いられるタブレットプレス機を示す。
タブレットプレス機1は、基本的に、(図1の矢印Fで示されるように)鉛直軸線Z周りで回転する第一ディスク4から成るタレット3に粉末状または粒状の製品を供給するためのホッパ2を有し、前記第一ディスク4がその外周付近に均一に分布した型または台座5を備え、ホッパ2が径方向の通路5aを介して製品を台座5に供給し、通路5aは、台座5が充填され、そして、必要な用量の高さにまでなるように製品を通過させるようにホッパ2に始まり台座5内へ開いており、さらにタブレットプレス機1は、第一ディスク4の上と下とにそれぞれ配置された第二ディスク6および第三ディスク7を有し、これら第二、第三ディスクが、鉛直軸線Z周りで回転し、且つ、複数の上側の往復動するパンチ8および下側の往復動するパンチ9がそれぞれ取り付けられており、これらパンチは、カム手段8aおよび9aによってそれぞれ駆動させられると共に、個々のタブレットを形成するために粉末状の製品を圧縮する動作ステーション10をそれぞれ構成する。
研究目的で行われる試験的なテストを可能にするために、すなわち、タブレットプレス機1が粉末状の製品のわずかの量で動作可能となるようにするために、本発明によるタブレットプレス機1の動作ステーション10が、(図1に示すように)二つの分離したセットまたはグループに分割される。参照符号10bで示され、第一の規定された円弧L周囲に配置された動作ステーションのセットBは、従来型の改良されていない動作構造を有し、それに対して、参照符号10aで示され、第一円弧Lに相互補完的である第二円弧K周囲に配置された動作ステーションの別のセットAは、以下により詳細に記載されるように、それらが、「無負荷」状況下で動作が規制されて動作するように、構造的に適合されまたは改良される。
セットAの各無負荷の動作ステーション10aは、粉末状の製品が台座5に到達しないように通路5aを塞ぐバリアを作り出す手段11と、該手段11に連結されると共に連動して作動する弾性反力手段12とを有する。
図3および4に詳細に示すように、弾性反力手段12は、バリア手段11とそれぞれのパンチ8および9との間に、図3および4に示される限定的でない実施例においてはバリア手段11と上側のパンチ8との間に配置される。
再び図3および4を参照すると、バリア手段11は、台座5自体の場所に第一ディスク4のそれぞれの台座5に嵌め込まれた中空の円筒形本体13を有し、その中空の内部が、パンチ8と上部で接触する前述の弾性反力手段12を構成する弾性要素14を収容する。
実際には、中空の本体13は「止まり穴」の台座または型、すなわち、粉末状の製品が通り抜けてしまうのを防ぐように設計された、シールされた台座を形成するようにされている。
弾性要素14は、好ましくは、スプリング14であり、該スプリング14は、上側のパンチ8が下ろされ、台座5に配置された粉末状の製品と衝突すると、セットBの動作ステーション10bの動作配置において、パンチ8に通常加えられる反力をシミュレートするように、上側のパンチ8の動作端部周りに巻かれていると共にその他方の端部で円筒形本体13の閉じた底部13aと接触している。従って、タブレットプレス機1は、粉末状の製品の量を減少させた状態でさえ、実際には、すべての動作ステーション10がセットBと同様の構造の配置を有するかのように正確に動作する。
改良した動作ステーション10aの一つの例において、スプリング14は、上側のパンチ8自体の第一カラー8bで上側のパンチ8の前述の動作範囲に直接取り付けられている(図4の右手の動作ステーション10a参照)。
この特定の例において、スプリング14が取り付けられた上側のパンチ8を事前に準備することができる。
すべての動作ステーション10aの下側のパンチ9が取り外されている。
同様に、第二の例を図4の右側の動作ステーション10aに示す。
この特定の場合において、円筒形本体13は、スプリング14の下方端部が置かれている前述の底部13aを形成する下方の第二カラー13bを有する。
さらに具体的に言うと、第二カラー13bは、下側のパンチ9が円筒形本体13内に部分的に挿入されたときに干渉しないように、下側のパンチ9の直径D1よりも大きい直径Dを有する円筒形本体13の下方の開口を形成する。
明らかに、この場合において、上側のパンチ8によって加えられる力に対抗するスプリング14の負荷は、二つのパンチ8および9間での直接的な接触を避けるように算出されなければならない。
図4の右側の動作ステーション10aは、さらに別のバリア手段11の例を示す。
この構成上の解決方法において、円筒形本体13は茶碗型であり、上側のパンチ8に対抗し、取り付けられるスプリング14を収容する。
従って、茶碗型の円筒形本体13は、この場合は、タブレットプレス機1が試験目的で用いられる前に、セットAの部分を形成する動作ステーション10aから取り外される、下側のパンチ9の動作範囲で閉じた底面13cを有する。
従って、このように構成され、特に、粉末状の製品がわずかの量の状態でさえ使用するのに適したタブレットプレス機1が、その構成部品にダメージを与える危険性を排し、ひいては、前述の目的を達成するように、関連する機械的な力に関して完全な釣り合いが取れている。
言い換えれば、不使用時の動作ステーションを再構成する可能性は、関連する機械的な力を正確に釣り合わせることができるように、粉末状の製品の量がわずかの量の状態のタブレットプレス機1の動作を最適化する。機械部品の損傷と摩耗は略ゼロであり、潤滑油のような好ましくない物質が台座または型内に進入するという危険性は略ない。
さらに、円筒形本体およびスプリングのために、個々の動作ステーションを素早く且つ簡単に準備することが可能となる。
当然のことながら、前述のタブレットプレス機は、本発明の概念の範囲から逸脱することなく様々な方法で改良し、構成することができる。さらに、タブレットプレス機のすべての細部は、技術的に均等な要素によって置換可能である。
Claims (6)
- 圧縮される粉末状または粒状の医薬品を収容するホッパ(2)と、該ホッパ(2)によって供給される規定量の医薬品を収容するように設計された型(5)を備える回転ディスク(4)と、粉末状の製品を圧縮すると共に複数の圧縮動作ステーション(10)を構成する往復動するパンチ(8、9)とを備える、タブレット製品用の回転タレット(3)を有するタイプのタブレットプレス機(1)において、前記複数の動作ステーションが、動作を規制するように改良された構造を備える少なくとも一組の動作ステーション(10a)を有し、改良された構造を備える前記各動作ステーション(10a)が、前記ホッパ(2)から前記型(5)へ製品が通過するのを防止するように前記型(5)に嵌め込まれるように設計されたバリア手段(11)と、往復動する前記パンチ(8、9)に連結されると共にパンチ(8、9)と連動し、且つ、粉末状の製品の存在をシミュレートするために前記バリア手段(11)と連動するように設計されたスプリング反力手段(12)とを有することを特徴とするタブレットプレス機(1)。
- 前記バリア手段(11)が、前記往復動するパンチ(8、9)と接触する前記スプリング反力手段(12)を構成するように、各型(5)に取り付けられると共に弾性要素(14)を収容するように設計された中空の円筒形本体(13)を有することを特徴とする請求項1に記載のタブレットプレス機。
- 前記円筒形本体(13)が閉じた底部(13a)を有することを特徴とする請求項2にい記載のタブレットプレス機。
- 前記弾性要素が前記パンチ(8、9)周りに巻かれているスプリング(14)から成ることを特徴とする請求項2または3に記載のタブレットプレス機。
- 前記パンチ(8、9)が複数の対の往復動するパンチ(8、9)を有し、各対が上側のパンチ(8)とそれぞれ下側のパンチ(9)からなり、前記スプリング(14)が各対の前記二つのパンチ(8、9)の少なくとも一つと関連することを特徴とする請求項4に記載のタブレットプレス機。
- 前記スプリング(14)が前記上側のパンチ(8)と関連する請求項5に記載のタブレットプレス機。
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