JP6766104B2 - インクジェット用硬化性樹脂組成物およびプリント配線基板 - Google Patents
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Description
インクジェット法に適する硬化性樹脂組成物として、例えば、(A)光塩基発生剤と、 (B)エポキシ基を有する(メタ)アクリレート化合物と、(C)光重合開始剤と、(D)熱硬化成分((B)エポキシ基を有する(メタ)アクリレート化合物を除く)と、を含む硬化型組成物が提案されている(特許文献1参照)。
本発明の一態様に係るインクジェット用硬化性樹脂組成物は、プリント配線基板上のソルダーレジスト膜またはマーキングを形成するために用いるインクジェット用硬化性樹脂組成物であって、(A)重量平均分子量が500以上の(メタ)アクリル系樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)反応性希釈剤と、(D)染料とを含有する。
本発明の一態様に係るインクジェット用硬化性樹脂組成物においては、前記ラジカル反応性の官能基を有する染料が、エチレン性不飽和基を有するカチオン性ローダミン誘導体、エチレン性不飽和基を有するカチオン性トリアリールメタン系色素誘導体、およびエチレン性不飽和基を有するカチオン性シアニン系色素誘導体からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の一態様に係るインクジェット用硬化性樹脂組成物においては、(E)1分子中に一級アミノ基およびイミノ基を有する化合物を、さらに含有することが好ましい。
本発明の一態様に係るプリント配線基板は、前記本発明の一態様に係るインクジェット用硬化性樹脂組成物からなるソルダーレジスト膜を備える。
また、本明細書において、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸、メタクリル酸およびそれらの混合物を総称する用語で、(メタ)アクリロイルおよび(メタ)アクリレートなどの表現についても同様である。
すなわち、着色顔料を用いた硬化性樹脂組成物をインクジェット法により塗布する場合に塗布性に問題がある理由は、粒子である着色顔料が、インクジェット装置に詰まってしまうことにあると本発明者らは推察する。一方で、着色顔料の平均粒子径をより小さくしていくことで、上記の問題を解決することも考えられるが、更なる微粒化にはコスト的な問題もあり、また、微粒化した着色顔料が凝集することでも、上記の問題が生じる可能性がある。よって、着色顔料の平均粒子径をより小さくし、さらにその凝集を抑制する必要があるので、上記の問題を解決することは容易ではない。
これに対し、本発明のインクジェット用硬化性樹脂組成物においては、着色剤として、(D)染料を用いている。染料は、インクジェット用硬化性樹脂組成物中の希釈剤に溶解しているので、インクジェット装置に詰まってしまうことがなく、連続吐出するときにも塗布性に問題が生じない。このようにして、本発明のインクジェット用硬化性樹脂組成物によれば、様々な色調の塗膜を形成でき、インクジェット法での塗布性に優れるという効果を達成できる。
本実施形態のインクジェット用硬化性樹脂組成物は、以下説明する(A)重量平均分子量が500以上の(メタ)アクリル系樹脂、(B)光重合開始剤、(C)反応性希釈剤、および(D)染料を含有するものである。
本実施形態に用いる(A)重量平均分子量が500以上の(メタ)アクリル系樹脂は、特に限定されず、例えば、(メタ)アクリロイル基を1個以上有する感光性の(メタ)アクリル系樹脂が挙げられる。(メタ)アクリル系樹脂としては、例えば、1分子中にエポキシ基を2個以上有する多官能性エポキシ樹脂のエポキシ基の少なくとも一部に、(メタ)アクリル酸を反応させたもの(いわゆるエポキシ(メタ)アクリレート)などが挙げられる。また、(メタ)アクリル系樹脂は、ウレタン(メタ)アクリレート、またはポリエステル(メタ)アクリレートなどであってもよい。さらに、(メタ)アクリル系樹脂は、エポキシ(メタ)アクリレートなどをさらに変性したものであってもよい。また、(メタ)アクリル系樹脂は、カルボキシル基を含有していてもよい。
(メタ)アクリル系樹脂の重量平均分子量は、得られる硬化物の諸特性の観点から、500以上であることが必要であるが、1000以上であることがより好ましく、1500以上10000以下であることがより好ましい。
本実施形態に用いる(B)光重合開始剤としては、特に限定されず、適宜公知のものを使用できる。この光重合開始剤としては、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−1−(0−アセチルオキシム)、フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−メチル−4’−(メチルチオ)−2−モルフォリノプロピオフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2−(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロルベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、およびP−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステルなどが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
本実施形態に用いる(C)反応性希釈剤は、例えば、光重合性モノマーであり、1分子当たり少なくとも1つの重合性二重結合を有する化合物である。反応性希釈剤は、インクジェット用硬化性樹脂組成物の光硬化性を向上できる。
本実施形態に用いる(D)染料は、前記(C)成分や後述する溶剤に溶解するものである。このように染料がインクジェット用硬化性樹脂組成物中に溶解しているために、インクジェット用硬化性樹脂組成物がインクジェット装置に詰まってしまうことがなく、連続吐出するときにも塗布性に問題が生じない。
染料としては、様々な色の染料を用いることができる。具体的には、黄色染料、青色染料、赤色染料、緑色染料、および黒色染料などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
染料の種類としては、アントラキノン系染料、アゾ−メチン染料、キノリン染料、ケトンイミン染料、フルオロン染料、ニトロ染料、キサンテン染料、アセナフテン染料、キノフタロン染料、アミノケトン染料、メチン染料、ペリレン染料、クマリン染料、ペリノン染料、トリフェニル染料、トリアリールメタン染料、シアニン染料、フタロシアニン染料、インクロフェノール染料、アジン染料、ローダミン染料、およびアゾ染料などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
ラジカル反応性の官能基を有する染料としては、エチレン性不飽和基を有するカチオン性ローダミン誘導体、エチレン性不飽和基を有するカチオン性トリアリールメタン系色素誘導体、およびエチレン性不飽和基を有するカチオン性シアニン系色素誘導体などが挙げられる。
本実施形態のインクジェット用硬化性樹脂組成物には、上記した(A)成分〜(D)成分の他に、必要に応じて、(E)1分子中に一級アミノ基およびイミノ基を有する化合物をさらに配合することが好ましい。この(E)成分により、インクジェット用硬化性樹脂組成物の硬化物の耐変色性を向上できる。
(E)成分としては、従来公知のものを適宜用いることができるが、例えば、トリアジン系化合物、ジシアンジアミド(DICY)およびその誘導体などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。なお、トリアジン系化合物としては、下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
エポキシ化合物には、例えば、エポキシ樹脂が挙げられる。エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(例えば、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂、ビスフェノールA型変性柔軟性エポキシ樹脂、核水添ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂)、ノボラック型エポキシ樹脂(例えば、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、p−tert−ブチルフェノールノボラック型)、ビスフェノールF型やビスフェノールS型エポキシ樹脂(ビスフェノールFやビスフェノールSにエピクロルヒドリンを反応させて得られたエポキシ樹脂)、脂環式エポキシ樹脂(シクロヘキセンオキシド基、トリシクロデカンオキシド基、シクロペンテンオキシド基などを有する脂環式エポキシ樹脂)、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、および、アダマンタン型エポキシ樹脂などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
このようなエポキシ化合物を用いる場合、その配合量は、十分な硬化性を得るという観点から、(メタ)アクリル系樹脂100質量部に対して、1質量部以上75質量部以下であることが好ましく、10質量部以上50質量部以下であることがより好ましい。
溶剤の配合量としては、(メタ)アクリル系樹脂100質量部に対して、1質量部以上200質量部以下であることが好ましく、5質量部以上100質量部以下であることがより好ましく、10質量部以上80質量部以下であることが特に好ましい。これらの配合量が前記範囲内であれば、得られるインクジェット用硬化性樹脂組成物の諸特性に影響を与えずに、インクジェット用硬化性樹脂組成物の粘度や乾燥性を調整できる。
酸化防止剤、カップリング剤、およびイオンキャッチャーとしては、適宜公知のものを使用できる。
本実施形態のプリント配線基板は、前述した本実施形態のインクジェット用硬化性樹脂組成物からなるソルダーレジスト膜を備えるものである。そして、本実施形態のプリント配線基板は、前述した本実施形態のインクジェット用硬化性樹脂組成物を用いて、ソルダーレジスト膜を形成することによって作製できる。
ここで、インクジェット用硬化性樹脂組成物の50℃における粘度は、5mPa・s以上50mPa・s以下であることが好ましい。粘度が前記範囲内であれば、インクジェット装置による適切な塗布が可能となる。なお、粘度は、JIS K2283の記載に準拠した方法で測定できる。
インクジェット用硬化性樹脂組成物の粘度を調整する方法としては、前述の溶剤(非反応性希釈剤)をインクジェット用硬化性樹脂組成物に添加する方法が挙げられる。
塗膜の厚み(DRY膜厚)は、特に限定されないが、通常、5μm以上200μm以下であり、好ましくは、10μm以上70μm以下である。
このときの露光量は、インクジェット用硬化性樹脂組成物の種類や露光装置の種類に応じて、適宜設定できる。例えば、露光量は、100mJ/cm2以上2000mJ/cm2以下であることが好ましく、2000mJ/cm2以上1200mJ/cm2以下であることがより好ましい。
熱処理条件としては、インクジェット用硬化性樹脂組成物の種類に応じて異なり、特に限定されない。例えば、熱処理炉としては、熱風循環式の乾燥機、および遠赤外線炉などを採用できる。また、熱風循環式の乾燥機を用いる場合、熱処理温度は、130℃以上170℃以下であることが好ましく、熱処理時間は、30分間以上80分間以下であることが好ましい。さらに、遠赤外線炉を用いる場合、熱処理温度は、200℃以上250℃以下であることが好ましく、熱処理時間は、3分間以上10分間以下であることが好ましい。
以上のようにして、プリント配線基板上に目的とするパターンを有する絶縁被膜(ソルダーレジスト膜)を形成させることができる。
(メタ)アクリル系樹脂A:エポキシアクリレート(重量平均分子量1500)、商品名「EBECRYL 3708」、ダイセル・オルネクス社製
(メタ)アクリル系樹脂B:下記調製例1で得られた(メタ)アクリル系樹脂B
((B)成分)
光重合開始剤:2−メチル1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノープロパン−1−オン、商品名「IRUGACURE 907」、BASF社製
((C)成分)
反応性希釈剤:メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、東京化成工業社製
((D)成分)
黄色染料:重合性黄色染料、商品名「Reactive Dye Yellow Y03」、富士フィルム和光純薬社製
青色染料A:重合性青色染料、商品名「Reactive Dye Blue B01」、富士フィルム和光純薬社製
青色染料B:青色染料、スレンブルー、商品名「Lionogen Blue 6510」、トーヨーカラー社製
赤色染料:重合性赤色染料、商品名「Reactive Dye Red R60」、富士フィルム和光純薬社製
緑色染料:重合性赤色染料、商品名「Reactive Dye Red R60」、富士フィルム和光純薬社製
黒色染料:重合性黒色染料、商品名「Reactive Dye Black K01」、富士フィルム和光純薬社製
((E)成分)
アミノイミノ化合物A:メラミン、日産化学社製
アミノイミノ化合物B:ジシアンジアミド、商品名「DICY−7」、三菱化学社製
(他の成分)
黒色顔料:ペリレンブラック、商品名「LUMOGEN BLACK FK4280」、BASF社製
黄色顔料:商品名「クロモフタロイエローAGR」、BASF社製
青色顔料:商品名「リオノールブルーFG−7351」、トーヨーカラー社製
カルビトールアセテート250質量部に、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(住友化学工業社製、「ESCN−220」、エポキシ当量220)220質量部およびアクリル酸72質量部を溶解し、還流下に反応させて、クレゾールノボラック型エポキシアクリレートを得た。次いで、得られたクレゾールノボラック型エポキシアクリレートに、ヘキサヒドロ無水フタル酸138.6質量部を加え、酸価が理論値になるまで還流下で反応させた後、グリシジルメタクリレート56.8質量部を加え、さらに反応させて、固形分65質量%の(メタ)アクリル系樹脂Bを得た。
(メタ)アクリル系樹脂A100質量部、光重合開始剤10質量部、反応性希釈剤25質量部、黄色染料1質量部、およびアミノイミノ化合物0.1質量部を容器に投入し、攪拌機にて予備混合した後、3本ロールを用いて室温にて混合し分散させてインクジェット用硬化性樹脂組成物を得た。
そして、配線基板(ガラスエポキシ基材、FR−4、基材厚み:1.6mm、導体厚み:50μm)を、バフ研磨により表面処理後、インクジェット法(インクジェット装置:マイクロクラフト社製の「MJP2013F1−DU」)にて、得られたインクジェット用硬化性樹脂組成物を、DRY膜厚が20〜23μmとなるように塗布した。塗布後、塗膜上に露光装置(アイグラフィックス社製「UB093−5AM」)にて、露光量が1000mJ/cm2の条件で露光をした。露光後、BOX炉にて150℃で60分間のポストキュアを行い、基板上にソルダーレジスト膜を形成して、評価用基板を作製した。
表1に示す組成に従い各材料を配合した以外は実施例1と同様にして、インクジェット用硬化性樹脂組成物および評価用基板を得た。
[比較例1〜3]
表1に示す組成に従い各材料を配合した以外は実施例1と同様にして、インクジェット用硬化性樹脂組成物および評価用基板を得た。
インクジェット用硬化性樹脂組成物の評価(インクジェット連続吐出、はんだ耐熱性)を以下のような方法で行った。得られた結果を表1に示す。
(1)インクジェット連続吐出
各インクジェット用硬化性樹脂組成物について、インクジェット装置(マイクロクラフト社製の「MJP2013F1−DU」)を用いて、100×100dotパターンを塗布し、以下の基準で、インクジェット連続吐出を評価した。
○:吐出時に異常がなかった。
×:吐出時に詰まりが発生した。
(2)はんだ耐熱性(剥離、色変化)
JIS C−6481に記載の方法に準拠して、評価用基板のはんだ耐熱性を評価した。具体的には、評価用基板に、フラックス(タムラ製作所社製の「RM−26」)を塗布し、その後260℃のはんだ槽に30秒間浸漬した後、セロハンテープによるピーリング試験をした後の硬化塗膜の状態を目視により観察した。そして、剥離および色変化について、以下の基準に従って評価した。
(剥離)
○:硬化塗膜に剥離が認められない。
×:硬化塗膜に剥離が認められる。
(色変化)
○:硬化塗膜に色変化が認められない。
△:硬化塗膜にほんの僅か色変化が認められるが、実用上の問題はない。
×:硬化塗膜に色変化が認められる。
これに対し、染料を含有していないインクジェット用硬化性樹脂組成物を用いた場合(比較例1〜3)には、インクジェット連続吐出の際にインク詰まりが発生することが分かった。
Claims (4)
- プリント配線基板上のソルダーレジスト膜またはマーキングを形成するために用いるインクジェット用硬化性樹脂組成物であって、
(A)重量平均分子量が500以上の(メタ)アクリル系樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)反応性希釈剤と、(D)ラジカル反応性の官能基を有する染料とを含有するインクジェット用硬化性樹脂組成物。 - 請求項1に記載のインクジェット用硬化性樹脂組成物において、
前記ラジカル反応性の官能基を有する染料が、エチレン性不飽和基を有するカチオン性ローダミン誘導体、エチレン性不飽和基を有するカチオン性トリアリールメタン系色素誘導体、およびエチレン性不飽和基を有するカチオン性シアニン系色素誘導体からなる群から選択される少なくとも1種であるインクジェット用硬化性樹脂組成物。 - 請求項1または請求項2に記載のインクジェット用硬化性樹脂組成物において、
(E)1分子中に一級アミノ基およびイミノ基を有する化合物を、さらに含有するインクジェット用硬化性樹脂組成物。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット用硬化性樹脂組成物からなるソルダーレジスト膜を備えるプリント配線基板。
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