JP6765033B1 - 特殊靴 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アッパー部の工夫により靴の開口を大きく拡径させることができ、下肢装具を装着したままの状態の足に沿うように包みこむ特殊靴を提供する。【解決手段】 アッパー部が、右外側を被覆する右周辺アッパー部120と、左外側を被覆する左周辺アッパー部130と、つま先から甲付近を被覆する甲アッパー部140と、踵周囲を被覆して前記靴ソール体の踵縁で接続された後アッパー部150を備えている。右周辺アッパー部120、左周辺アッパー部130、甲アッパー部140および後アッパー部150がそれぞれ独立した構造を備え、後アッパー部150が、右周辺アッパー部120、左周辺アッパー部130、甲アッパー部140に対して独立した構造であり、後アッパー部150の前端付近が弾性体のみで伸縮可能に構成されており、後アッパー部150が靴ソール体110から後下方へ傾倒可能な構造となっている。【選択図】 図1

Description

本発明は、健常者向けの靴の装着が難しい下肢装具利用者などが装着する特殊靴であって、脱ぎ履きが容易な構造を持った特殊靴に関する。
下肢障害者や足を曲げにくい高齢者などにとっては、下肢装具を装着したまま外出する際には下肢装具を装着したまま靴を履く必要があるが、靴が歩行中に脱げないように下肢装具を履いた足に対して靴をフィットするように調整することは容易ではないという問題があった。また、介助者が履かせる場合でも履かせづらいという問題があった。
靴の脱ぎ履きを容易とするためには、靴の開口を広く確保することが必要である。そこで、従来技術において、開口を広く確保できるよう工夫した靴が知られている。
例えば、特許文献1(特開2002−159307号公報)には、図6に示すように、アッパー部にジッパーを設けて、ソール体に到るまで展開可能にした履物が開示されている。
この特許文献1の靴によれば、ジッパーを開けてアッパー部を展開状態にすると開口が拡がるので、ジッパーを開けてアッパー部を展開状態にして開口を拡げて利用者の足をソール体の上に載せ、その後ジッパーを閉じてアッパー部の開口を緊締すれば、靴を比較的容易に履くことができるものとなっている。
また、例えば、特許文献2(特開2009−136500号公報)には、図7に示すように、足の爪先を包み込む爪先収容部と踵を包み込む踵収容部とを備えたアッパー部と、足裏の爪先側で踏み付けられる踏付部と踵を支える踵部とを備えたソール部と、前記アッパー部とソール部との間に中底部が配される履物であって、アッパー部は、爪先収容部と踵収容部が分離して形成され、ソール部は、踏付部と踵部が、所定の隙間を持って分離して形成されている靴が開示されている。また踵収容部には、足の甲を帯状に包み込むストラップ部を有している。さらにソール体が踏付部と踵部の間が上下に屈曲できる構造となっており、アッパー部も爪先収容部と踵収容部に分離している構造となっている。
この特許文献2の靴によれば、ストラップ部を開ければ、靴の開口が拡がるので、ストラップ部を開けて靴開口を展開状態にして利用者の足をソール体の上に載せ、さらにソール体が上下に屈曲できる構造となっているのでソール体を下側に屈曲させればさらにアッパー部の爪先収容部と踵収容部の間の開口を拡げることができる。その後ストラップ部を閉じてアッパー部の開口を緊締すれば、靴を比較的容易に履くことができるものとなっている。
特開2002−159307号公報 特開2009−136500号公報
上記従来技術における靴は、足首が曲がりにくい状況にある利用者にとって、靴の開口を拡げることにより、靴の装着を容易にしようという工夫がみられるものであった。
しかし、下肢装具利用者にとっては、上記従来技術の靴では、靴の装着が十分に容易になったものとは言えない問題があった。先天的または後天的な事情により下肢装具を装着したまま生活する利用者である場合、そもそも素足に靴を装着するものではなく、外出する際にも下肢装具を装着したまま靴を履く必要がある。下肢装具は大きさや形状などが多種多様であり、一般的な靴ではそのままでは装着しづらい。
従来技術の特許文献1に開示された靴によれば、ジッパーを開けてアッパー部を展開状態にして開口を拡げた状態としても、下肢装具を装着したままではジッパーを閉じることが容易ではない。また、下肢装具を装着した状態の足に沿うように靴のサイズや形状を特別注文で作成すればジッパーを閉じるものが製作し得るが、下肢装具を装着した状態の足に沿うようにジッパーの開け閉めを行うには下肢装具を装着した状態の3次元的な立体形状のアッパーに対してジッパーを設ける必要があり、製作が難しくなるという問題がある。
また、従来技術の特許文献2に開示された靴によれば、ストラップ部を開くことで開口は拡がり、さらに、ソール体を下側に屈曲させてアッパー部の爪先収容部と踵収容部の間の開口を拡げることができるが、ソール部の構造が弱くなってしまい、下肢装具を装着した状態の足で歩行する際にはかえって不安定で歩行しづらいものとなってしまう問題がある。
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、ソール体はしっかり安定した形状を保ちつつ、下肢装具を装着した状態の足に対して、靴の装着時にはアッパー部のうち踵部分を収納する後アッパー部に工夫を加えることにより靴の開口を大きく拡径させることができ、靴の装着後には下肢装具を装着した状態の足に沿うように包むことができる特殊靴を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の特殊靴は、下肢装具利用者が装着する特殊靴であって、靴ソール体の上に設けられたアッパー部が、右外側を被覆し、前記靴ソール体の右側縁と接続された右周辺アッパー部と、左外側を被覆し、前記靴ソール体の左側縁と接続された左周辺アッパー部と、つま先から甲付近を被覆し、前記靴ソール体の先端縁で接続された甲アッパー部と、踵周囲を被覆し、前記靴ソール体の踵縁で接続された後アッパー部と、前記右周辺アッパー部、前記左周辺アッパー部、後アッパー部の間を着脱自在に橋梁する橋梁部を備え、前記右周辺アッパー部、前記左周辺アッパー部、前記甲アッパー部および前記後アッパー部がそれぞれ独立した構造を備え、前記後アッパー部が、前記右周辺アッパー部、前記左周辺アッパー部、前記甲アッパー部に対して独立して後方へ傾倒する運動が可能な構造であることを特徴とする特殊靴である。
上記構成により、前記右周辺アッパー部、前記左周辺アッパー部、前記甲アッパー部および前記後アッパー部がそれぞれ独立した構造で、4者をそれぞれ靴ソール体の外方方向へ拡げることができるとともに、さらに、後アッパー部が独立して後方へ傾倒する運動が可能な構造であるため、さらに靴の開口を拡径でき、下肢装具利用者が下肢装具を装着したままでも靴の開口を介して靴を履きやすくなる。
さらに、上記構成において、前記後アッパー部の前端付近が弾性体のみで伸縮可能に構成されたものであれば、後アッパー部の前端付近が弾性体の伸びに応じて靴ソール体から後下方へ傾倒する移動が可能となる。
また、前記後アッパー部の後端が前記靴ソール体の後端よりも後ろ側に位置しており、前記後アッパー部の後端付近が下方に不動固定には支持されておらず、前記後アッパー部と前記靴ソール体との接続部分の部材には芯材がなく可撓性または屈曲性ある皮片で構成された構造とすれば、後アッパー部が後方のみならず後方下側に向けて傾倒しやすくなり、さらに靴の開口の拡径が可能となる。
次に、橋梁部の工夫として、その長さの調整が自在とすることで、前記右周辺アッパー部、前記左周辺アッパー部、前記甲アッパー部および前記後アッパー部の相対距離を自在に調整でき、靴の開口の拡径が容易となっている。
例えば、橋梁部が、左周辺アッパー部と右周辺アッパー部の両者間を橋梁し、かつその橋梁する長さが調整可能となっているものがあり得る。橋梁部の構成としては様々な構成があり得る。例えば、橋梁部が左周辺アッパー部または右周辺アッパー部の一方に締結されており、他方に向けて単方向へ橋梁する構造がある。また、橋梁部が左周辺アッパー部または右周辺アッパー部の一方に締結されており、他方の右周辺アッパー部または左周辺アッパー部に取り付けられている金属鐶に通し入れて折り戻して再び当該左周辺アッパー部または右周辺アッパー部の一方へ引き戻して橋梁する環状構造がありうる。終端が面ファスナーにより着脱自在な構造とすれば、左周辺アッパー部と右周辺アッパー部を橋梁する橋梁部の長さが自在に調整できるものとなる。なお、この橋梁部が前後2列設けられている構造もあり得る。
また、橋梁部が、左周辺アッパー部と後アッパー部の間、および、右周辺アッパー部と後アッパー部の間をそれぞれ橋梁し、かつその橋梁する長さが調整可能となっているものがあり得る。
橋梁部の構造は様々なものがあり得る。例えば、橋梁部が後アッパー部から右周辺アッパー部および左周辺アッパー部に向けて単方向へ橋梁する構造がある。また例えば、橋梁部が後アッパー部に締結されており、前方にある右周辺アッパー部および左周辺アッパー部に取り付けられている金属鐶に通し入れて折り戻して再び当該後アッパー部に引き戻す環状構造もあり得る。終端が面ファスナーにより着脱自在とすれば、左周辺アッパー部と後アッパー部の間、および、右周辺アッパー部と後アッパー部の間を橋梁する橋梁部の長さが自在に調整できるものとなる。
このように、左周辺アッパー部と右周辺アッパー部の両者間の橋梁部の長さ、左周辺アッパー部と後アッパー部の間の橋梁部の長さ、および、右周辺アッパー部と後アッパー部の間の橋梁部の長さをそれぞれ自在に調整可能なものとすれば、それぞれ独立に靴ソール体の外方方向へ十二分に開いて拡径したあと、下肢装具利用者の甲に沿わせて被覆し、その被覆状態を橋梁部によりその長さを調整しつつ面ファスナーで締結すれば、下肢装具利用者の甲に沿わせた被覆が可能となる。
本発明にかかる特殊靴によれば、右周辺アッパー部、左周辺アッパー部、甲アッパー部および後アッパー部がそれぞれ独立した構造で、4者をそれぞれ靴ソール体の外方方向へ拡げることができるとともに、さらに、後アッパー部が独立して後方へ傾倒する運動が可能となり、靴の開口を十二分に拡径でき、下肢装具利用者が下肢装具を装着したままでも靴が履きやすくなる。
実施例1にかかる特殊靴100の構成例を簡単に示した図である。 右周辺アッパー部120、左周辺アッパー部130、甲アッパー部140をそれぞれ外方に向けて開口を拡径させた様子を簡単に示した図である。 後アッパー部150の構造が分かりやすいように取り出して描いた図である。 左右橋梁部161の構成例を分かりやすく示した図である。 前後橋梁部162の構成例を分かりやすく示した図である。 従来技術における特許文献1(特開2002−159307号公報)に開示されている履物を示す図である。 従来技術における特許文献2(特開2009−136500号公報)に開示されている履物を示す図である。
以下、本発明の特殊靴の実施例を説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明に係る特殊靴100の構成例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施例1にかかる特殊靴100の構成例を簡単に示した図である。なお、図1は左足用の特殊靴100の構成例を示しているが、右足用の特殊靴100は左右対称に考えれば良い。もっとも足に障害があり大きく左右差がある場合は大きさなど左右で異なり得る場合があることは言うまでもない。以下、各図においては左足用の特殊靴100を図示する。
図2は、実施例1にかかる特殊靴100の構成例において、右周辺アッパー部120、左周辺アッパー部130、甲アッパー部140をそれぞれ外方に向けて開口を拡径させた様子を簡単に示した図である。
図3は、後アッパー部150の構造が分かりやすいように取り出して描いた図である。
図1に示すように、実施例1にかかる特殊靴100は、靴ソール体110、右周辺アッパー部120、左周辺アッパー部130、甲アッパー部140、後アッパー部150、橋梁部160を備えた構造となっている。
なお、靴の細かい部材などについては、記載を省略している場合がある。
靴ソール体110は、靴の底部を支持する構造体である。靴底体、インソール体など層状になっている場合が多い。素材は限定されないが、ゴム、ウレタン、合皮など様々な部材があり得る。
右周辺アッパー部120は、靴の右外側を被覆する部材であり、その底面が靴ソール体110の右側縁と接続されており、底面以外は靴ソール体110には接続されていない。そのため、図2に示すように、右周辺アッパー部120を靴ソール体110の右外側で外方に開くようにすれば、靴の開口が大きく拡径できる構造となっている。素材は限定されないが、合皮、布、不織布など様々な部材があり得る。
左周辺アッパー部130は、靴の左外側を被覆する部材であり、その底面が靴ソール体110の左側縁と接続されており、底面以外は靴ソール体110には接続されていない。そのため、図2に示すように、左周辺アッパー部130を靴ソール体110の左外側で外方に開くようにすれば、靴の開口が大きく拡径できる構造となっている。素材は限定されないが、合皮、布、不織布など様々な部材があり得る。
甲アッパー部140は、つま先から甲付近を被覆する部材であり、その先端底面が靴ソール体の先端縁と接続されており、先端底面以外は靴ソール体110には接続されていない。そのため、図2に示すように、甲アッパー部140を靴ソール体110の先端側で外方(前方)に開くようにすれば大きく拡径できる構造となっている。素材は限定されないが、合皮、布、不織布など様々な部材があり得る。
後アッパー部150は、踵周囲を被覆する部材であり、靴ソール体の踵縁と接続されている。ここで、図3(a)に示すように、後アッパー部150と靴ソール体110との接続部分のうち、後アッパー部150の左右の前端付近が弾性体151のみで伸縮可能に構成されている。弾性体のみで接続されているため、後アッパー部150の前端付近のみが上方に伸張することができ、図3(b)に示すように、後アッパー部150が靴ソール体110から後方へ傾倒する移動が可能な構造となっている。
さらに、図3(b)に示すように、後アッパー部150の後端が靴ソール体110の後端よりも後ろ側に位置している。つまり、後アッパー部150の後端は靴ソール体110により不動固定に支持されているのではなく、後アッパー部150の後端付近は下方に可動に支持されている。また、後アッパー部と靴ソール体との接続部分の部材には芯材がなく可撓性または屈曲性ある皮片で構成された構造となっている。そのため、図3(b)に示すように、後アッパー部150が靴ソール体110から後下方へ傾倒するような相対移動が可能な構造となっている。後下方へ傾倒する角度が大きなものでなくとも、靴の開口が拡径する上では技術的効果が大きい。後アッパー部150の素材は限定されないが、合皮、布、不織布など様々な部材があり得る。
橋梁部160は、右周辺アッパー部120、左周辺アッパー部130、甲部140、後アッパー部150の間の相対的距離を調整自在に橋梁する部材である。この例では、2つの左右橋梁部161と、2つの前後橋梁部162が設けられた例となっている。
左右橋梁部161は、右周辺アッパー部120と左周辺アッパー部130との間を橋梁するものである。
図4は、左右橋梁部161の構成例を分かりやすく示した図である。
左右橋梁部161の構造としては様々なものがあり得る。図4に示す構造は、前後2つの左右橋梁部161が設けられている例であるが、第1列の左右橋梁部161aの構造と第2列の左右橋梁部161bの構造が異なる構造例となっている。
第1列の左右橋梁部161aの構造は、右周辺アッパー部120または左周辺アッパー部130の一方から他方へ単方向に橋梁するものである。つまり、図4の例では、始端が右周辺アッパー部120の上面に取り付けられており、終端は左周辺アッパー部130の上面に対して脱着可能な構造となっている。この例では、左右橋梁部161aの終端の裏側に面ファスナーが設けられており、左周辺アッパー部130の上面の一部にも面ファスナーが取り付けられており、この両者の面ファスナー同士が係着することにより脱着可能に取り付けられる。面ファスナーの長さにマージンが十分にあれば、左右橋梁部161aが係着する右周辺アッパー部120と左周辺アッパー部130の間の相対的距離を調整することができる。
第2列の左右橋梁部161bの構造は、右周辺アッパー部120または左周辺アッパー部130の一方から他方を介して再度折り戻るよう環状に橋梁するものである。つまり、図4の例では、始端が左周辺アッパー部130の上面に取り付けられており、右周辺アッパー部120に取り付けられている鐶部材(ナス鐶など)を経由して左周辺アッパー部130側へ折り戻り、終端が左周辺アッパー部130の上面に対して脱着可能な構造となっている。この例では、第2列の左右橋梁部161bの終端の裏側に面ファスナーが設けられており、左周辺アッパー部130の上面の一部にも面ファスナーが取り付けられており、この両者の面ファスナー同士が係着することにより脱着可能に取り付けられる。面ファスナーの長さにマージンが十分にあれば、第2列の左右橋梁部161bが係着する右周辺アッパー部120と左周辺アッパー部130の間の相対的距離を調整することができる。
次に、前後橋梁部162は、後アッパー部150と右周辺アッパー部120との間、また、後アッパー部150と左周辺アッパー部130との間を橋梁するものである。
図5は、前後橋梁部162の構成例を分かりやすく示した図である。
前後橋梁部162の構造としては様々なものがあり得る。図5に示す構造は、左右2つの前後橋梁部162が設けられている例であるが、左側の前後橋梁部162aの構造と右側の前後橋梁部162bの構造が同じ構造例となっているが、異なるものであっても良い。図5に示した構造例では、左側の前後橋梁部162aは、始端が後アッパー部150の上面の一部に取り付けられており、左周辺アッパー部130の鐶部材(例えばナス鐶)を経由して再度後アッパー部150側へ折り戻り、終端が後アッパー部150の上面に対して脱着可能な構造となっている。この例では、前後橋梁部162aの終端の裏側に面ファスナーが設けられており、後アッパー部150の上面の一部にも面ファスナーが取り付けられており、この両者の面ファスナー同士が係着することにより脱着可能に取り付けられる。面ファスナーの長さにマージンが十分にあれば、前後橋梁部161aが係着する後アッパー部150と左周辺アッパー部130の間の相対的距離を調整することができる。
右側の前後橋梁部162bの構造も同様で良い。
左側の前後橋梁部162aと右側の前後橋梁部162bが独立しているので、踵付近の左右の緊締具合も下肢装着具を装着した状態に応じて左右異なるように調整することも可能となる。
以上示した本発明の特殊靴100の装着手順を簡単にまとめておく。
まず、下肢装着具の装着状態や特殊靴100に要求する開口の拡径の具合にもよるが、図1の状態から、左右橋梁部161、前後橋梁部162を緩め、右周辺アッパー部120、左周辺アッパー部130、甲アッパー部140を外方へ開き、下肢装着具を装着したままで足を載せ置く。なお、拡径の最大時は、図1の状態から図2の状態となる。
さらに、図3に示すように、後アッパー部150を靴ソール体110から後下方へ傾倒させて靴の開口をさらに拡径する。この状態であれば、下肢装着具を装着したままであっても足を靴ソール体110に対して正しい位置に載せ置くことが可能となる。
次に、後に傾倒していた後アッパー部150を戻し、さらに、外方へ開いていた右周辺アッパー部120、左周辺アッパー部130、甲アッパー部140を、それぞれ下肢装着具を装着した利用者の足に沿わせるように内側へ戻した上で、図4および図5に示すように、左右橋梁部161、前後橋梁部162により、右周辺アッパー部120、左周辺アッパー部130、甲アッパー部140、後アッパー部150の相対的距離を調整して締結する。
左右橋梁部161、前後橋梁部162により締結した状態であれば、歩行をしても容易には脱げない程度に下肢装着具を装着した利用者の足にフィットする状態とすることができる。
以上、本発明の特殊靴の構成例における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明の特殊靴は、下肢装具利用者が装着する靴として広く適用することができる。
100 特殊靴
110 靴ソール体
120 右周辺アッパー部
130 左周辺アッパー部
140 甲アッパー部
150 後アッパー部
160 橋梁部
161 左右橋梁部
162 前後橋梁部

Claims (5)

  1. 下肢装具利用者が装着する特殊靴であって、
    靴ソール体の上に設けられたアッパー部が、
    右外側を被覆し、前記靴ソール体の右側縁と接続された右周辺アッパー部と、
    左外側を被覆し、前記靴ソール体の左側縁と接続された左周辺アッパー部と、
    つま先から甲付近を被覆し、前記靴ソール体の先端縁で接続された甲アッパー部と、
    踵周囲を被覆し、前記靴ソール体の踵縁で接続された後アッパー部と、
    前記右周辺アッパー部、前記左周辺アッパー部、後アッパー部の間を着脱自在に橋梁する橋梁部を備え、
    前記右周辺アッパー部、前記左周辺アッパー部、前記甲アッパー部および前記後アッパー部がそれぞれ独立した構造を備え、
    前記後アッパー部の前端付近に弾性体のみで伸縮可能に構成された部分を備え、
    前記後アッパー部が、前記右周辺アッパー部、前記左周辺アッパー部、前記甲アッパー部に対して独立して後方へ傾倒する運動が可能な構造であることを特徴とする特殊靴。
  2. 前記後アッパー部が前記靴ソール体から後下方へ傾倒する移動が可能な構造となっていることを特徴とする請求項1に記載の特殊靴。
  3. 前記後アッパー部の後端が前記靴ソール体の後端よりも後ろ側に位置しており、前記後アッパー部の後端付近が下方に不動固定には支持されておらず、前記後アッパー部と前記靴ソール体との接続部分の部材には芯材がなく可撓性または屈曲性ある皮片で構成された構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の特殊靴。
  4. 前記橋梁部が、前記右周辺アッパー部と前記左周辺アッパー部の両者間を橋梁し、かつその橋梁する長さが調整可能となっている左右橋梁部を備え、前記右周辺アッパー部と前記左周辺アッパー部同士の相対的距離が調整可能となっていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の特殊靴。
  5. 前記橋梁部が、前記右周辺アッパー部と前記後アッパー部の間、および、前記左周辺アッパー部と前記後アッパー部の間をそれぞれ橋梁し、かつその橋梁する長さが調整可能となっている前後橋梁部を備え、前記後アッパー部の、前記右周辺アッパー部および前記左周辺アッパー部に対する相対的距離が調整可能になっていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の特殊靴。
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