JP3129564U - 靴 - Google Patents

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】足を上下方向又は水平方向の運動だけで挿入でき、且つ足の保護という靴本来の役目も果たす構造の靴の提供。
【解決手段】甲皮部材(7)を爪先部材(6)のほぼ先端近傍から内側踵骨対応部材(5)に亘って底部材(2)の内周縁部に固着し、対向する外側腰部材(3)と着脱可能な状態で接合し、甲皮後端部材(8)を甲皮部材(7)と連続して構成し内側踵骨対応部材(5)と着脱可能な状態で接合し、甲皮部材(7)を外側腰部材(3)から脱着し、甲皮後端部材(8)を内側踵骨対応部材(5)から脱着し、甲皮部材(7)と外側腰部材(3)、外側踵骨対応部材(4)および内側踵骨対応部材(5)が形成する開口部を足の大きさとほぼ同じ大きさに拡開し、足の上下方向又は水平方向の運動だけで前記開口部に足を挿入する。
【選択図】図1

Description

本考案は、靴に関する。より詳細には、本考案は、特に、乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達に履きやすい構造にした靴に関する。
従来の靴を履くときの足の運動を経時的に分解すると、先ず、靴紐を緩めて、履き口を拡げ、爪先を履き口へ挿入し、靴の内部で爪先を前方へ少しスライドさせ、踵を納め、最後に紐で締結する運動を一連の動作としてするようになっている。この足の一連の運動は、健常者であれば、立位にあっても、中腰でも、或いは座っていても無理なく行うことができる。
然しながら、乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達にとっては、靴紐を緩めて、履き口を拡げ、爪先を履き口へ挿入し、靴の内部で爪先を前方へ少しスライドさせ、踵を納め、最後に紐で締結する運動を一連の動作として無理なく行うことは難しい。
特に、乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達の中には、これらの動作の全部または一部を自らの意思で行うことが出来ず、介護者が行う場合があるが、この場合は、介護者の労働負担が過剰になる。
乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達が、自らの力で比較的無理なく履ける靴は、履き口をできるだけ広く拡開できるような構造にして、できれば足を上下方向又は水平方向の運動だけで履け、且つ或る程度足を保護するという靴本来の役目も果たすような構造のものである。
従来から、リハビリ介護用の靴が提案されている。
たとえば、特許文献1は、「靴本体の甲被表面をループ状のパイル地で形成した甲被に、表面に多数のフックを具備した緊締片を着脱自在にしたことを特徴とするリハビリテーション用靴」を記載している。
特許文献1に記載されている靴の特徴は、通常は一方の端部が靴の甲被に固着されていて足の甲を跨ぐようにして足を固定する緊締片の端部を自由端部として着脱自在にし、使用者が希望する位置に自由にずらして足を固定できるようにした点である。
特許文献1に記載されている靴の欠点は、甲被の舌部材だけはフリーの状態にしてあるので左右に拡開できる構造になっているが、外側腰部材、内側腰部材、および踵部材は完全に立設されているので、足を上下方向の運動だけで履く事が望ましい乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達にとっては、完全に立設されている外側腰部材、内側腰部材、および踵部材が邪魔になる場合がある。
特許文献2は、「前部が全開するベルト付きシューズであって、該前部およびベルトを含む甲部表全体がループ群部材生地で作られており、該前部の裏側両側ならびにベルトの裏側端部にフック群部材生地が取付けられており、前部およびベルトが靴本体とフック機能で重合するベルト付シューズ」を記載している。
特許文献2に記載されている靴も、特許文献1に記載されている靴と同じように、甲被の舌部材だけはフリーの状態にしてあるので左右に拡開できる構造になっている。しかしながら、外側腰部材、内側腰部材および踵部材は完全に立設されているので、足を上下方向の運動だけで履く事が望ましい乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達にとっては、完全に立設されている外側腰部材、内側腰部材および踵部材が邪魔になる場合がある。
特許文献3は、「ソフトで通気性のある布材を使用し軽量化したベルト付き靴であって、靴底はヒールのないフラット底とし、また滑り止め効果を持たせた滑り底であって、踵は足底板や装具の使用に対応できるような十分な甲皮の深さがあり、トウボックスは装具使用や足部の変形に対応できるような十分な高さがあり、十分な高さのあるトウスプリングを有し、甲皮の継ぎ目は甲皮を折り返すと大きな履き口を形成するようにボールラインよりも爪先側に設けられ、前記ベルトは甲部分にしっかりと止まり甲ラインにフィットするように取り付けられていることを特徴とする靴」を記載している。
特許文献3に記載されている靴は、舌部に相当する甲皮を折り返すと大きな履き口を形成して足入れが容易にできる構造になっている。しかしながら、外側腰部材、内側腰部材および踵部材は完全に立設されているので、主として足を上下方向の運動だけで履く事が望ましい乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達にとっては、完全に立設されている腰部材および踵部材が邪魔になる場合がある。
特許文献4は、「甲部を長手方向に分割して履口部を拡開でき、靴蓋部が、甲部表面と靴蓋部裏面に具備した雌雄一対の面ファスナーにより開放自在に重着する靴において、靴蓋部裏面の面ファスナーに対応した面ファスナーを具備した基板部と、これに設けられる環形の指掛け部からなる持ち手を、靴蓋部裏面に着脱自在に装着したことを特徴とする靴」を記載している。
特許文献4に記載されている靴は、舌部に相当する甲部が長手方向に分割して履口部を拡開でき、且つ靴蓋部が、甲部表面と靴蓋部裏面に具備した雌雄一対の面ファスナーにより開放自在に取り付けられている。しかしながら、外側腰部材、内側腰部材および踵部材は完全に立設されているので、主として足を上下方向の運動だけで履く事が望ましい乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達にとっては、完全に立設されている腰部材および踵部材が邪魔になる場合がある。
特許文献5は、「足載置面と、該足載置面の爪先側において左右両側に該足載置面と一体に形成された第1延設部と、該足載置面の踵側において左右両側に該足載置面と一体に形成された第2延設部とを備えたシート状部材と、前記第1延設部同士を互いに着脱可能に接着する第1接着手段と、前記第2延設部同士を互いに着脱可能に接着する第2接着手段とで構成されることを特徴とする履物」を記載している。
特許文献5に記載されている靴は、旅行等の際の携帯品として開発されたものである。特許文献5に記載されている展開図を参照すると、特許文献5に記載されている靴は、いわゆる「足袋」状なので、通常の靴の必要部材である外側腰部材、内側腰部材および踵部材が全く無い。従って、通常の靴に要求される足を保護する効果は無いので、戸外で履くには不適当である。
特許文献6は、「外側部、内側部、靴底部から成る靴本体及び甲部と爪先部から成る靴蓋部を有する靴において、該靴蓋部を別体で形成して前記靴蓋部と前記靴本体の先端部を縫着固定し、前記靴蓋部の両側及び前部と、対応する前記外側部と前記内側部にスライドファスナーを装着し、さらに踵履部を縦割りとして、該縦割り部にスライドファスナーを形成して開放自在した靴を記載している。
特許文献6に記載されている靴は、外側部、内側部、靴底部から成る靴本体及び甲部と爪先部から成る靴蓋部を別体で形成し、前記靴蓋部と前記靴本体の先端部を縫着固定し、対応する前記外側部と前記内側部にスライドファスナーを装着し、さらに踵履部を縦割りとして、スライドファスナーで接合するような構造になっている。従って、外側部、内側部、および踵履部の三か所をスライドファスナーで接合する動作は、乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達にとっては煩雑であり、また反復継続して使用する間にスライドファスナーが故障する頻度が高くなる。
特許文献1:特開2001−204505 特許文献2:特開2001−104012 特許文献3:特開2000−106909 特許文献4:登録実用新案第3053587号 特許文献5:特開2001−327301 特許文献6:登録実用新案第3040271号
考案が解決すべき課題
考案が解決すべき課題は、靴紐を緩めて、履き口を拡げ、爪先を履き口へ挿入し、靴の内部で爪先を前方へ少しスライドさせ、踵を納め、最後に紐で締結する運動を一連の動作としてすることを要求する従来の靴に代えて、従来の靴のような狭い履き口を設けずに、甲皮全体を左右どちらかに開口して足の長さとほぼ同じ程度の開口部を形成して、足を、主として上下方向又は水平方向の運動だけで挿入でき、且つ足の保護という靴本来の役目も果たす構造の靴を提供することである。
考案が解決すべき課題は、靴紐を緩めて、履き口を拡げ、爪先を履き口へ挿入し、靴の内部で爪先を前方へ少しスライドさせ、踵を納め、最後に紐で締結する運動を一連の動作としてすることを要求する従来の靴に代えて、従来の靴のような狭い履き口を設けずに、甲皮全体を左右どちらかに開口して足の長さとほぼ同じ程度の開口部を形成して、足を、主として上下方向又は水平方向の運動だけで挿入でき、且つ足の保護という靴本来の役目も果たす構造の靴を提供することにより、乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達が自らの力で比較的無理なく履け、又は介護者の負担を軽減する靴を提供することである。
課題を解決するための手段
本考案者は、主として、外側腰部材、内側腰部材、底部材、甲皮部材、爪先部材、および踵部材とから構成される靴において、甲皮部材の両周縁部を外側腰部材および内側腰部材に固着させずに、一方の周縁部を着脱可能に接合することにより本考案を完成した。したがって、前記課題は下記に記載する各項により解決することができる。
1.主として、底部材、外側腰部材、外側踵骨対応部材、内側踵骨対応部材、爪先部材、甲皮部材および甲皮後端部材とから構成される靴において、
イ。甲皮部材が、爪先部材のほぼ先端近傍から内側踵骨対応部材に亘って底部材の内周縁部に固着されていて、対向する外側腰部材とは着脱可能な状態で接合されるようになっていること、
ロ。甲皮後端部材が、甲皮部材と連続していて、内側踵骨対応部材とは着脱可能な状態で接合されるようになっていること、
ハ。甲皮部材を外側腰部材から脱着し、甲皮後端部材を内側踵骨対応部材から脱着してそれぞれを折り曲げると、それぞれ底部材とほぼ同じ高さになり、甲皮部材と外側腰部材、外側踵骨対応部材および内側踵骨対応部材が形成する開口部が足の大きさとほぼ同じ大きさに拡開され、足の上下方向又は水平方向の運動だけで前記開口部に足を挿入することができる靴。
2.主として、底部材、内側腰部材、内側踵骨対応部材、外側踵骨対応部材、爪先部材、甲皮部材および甲皮後端部材とから構成される靴において、
イ。甲皮部材が、爪先部材のほぼ先端近傍から外側踵骨対応部材に亘って底部材の外周縁部に固着されていて、対向する内側腰部材とは着脱可能な状態で接合されるようになっていること、
ロ。甲皮後端部材が、甲皮部材と連続していて、外側踵骨対応部材とは着脱可能な状態で接合されるようになっていること、
ハ。甲皮部材を内側腰部材から脱着し、甲皮後端部材を外側踵骨対応部材から脱着してそれぞれを折り曲げると、それぞれ底部材とほぼ高さになり、甲皮部材と内側腰部材および内側踵骨対応部材および外側踵骨対応部材とが形成する開口部が足の大きさとほぼ同じ大きさに拡開され、足の上下方向又は水平方向の運動だけで前記開口部に足を挿入することができる靴。
考案の効果
請求項1に記載した考案により、甲皮部材および甲皮後端部材が底部材とほぼ同じ位置でほぼ完全に倒れ、甲皮部材と外側腰部材、外側踵骨対応部材および内側踵骨対応部材が形成する開口部が足の大きさとほぼ同じ大きさに拡開され、足の上下方向又は水平方向の運動だけで前記開口部に足を挿入することができる。従って、従来のように靴紐を緩めて履き口を拡げ、爪先を履き口へ挿入し、靴の内部で爪先を前方へ少しスライドさせ、踵を納め、最後に紐で締結する運動を一連の動作としてすることが困難な人達も容易に履くことができる。
請求項2に記載した考案により、甲皮部材および甲皮後端部材が底部材とほぼ同じ位置でほぼ完全に倒れ、甲皮部材と内側腰部材、外側踵骨対応部材および内側踵骨対応部材が形成する開口部が足の大きさとほぼ同じ大きさに拡開され、足の上下方向又は水平方向の運動だけで前記開口部に足を挿入することができる。従って、従来のように靴紐を緩めて履き口を拡げ、爪先を履き口へ挿入し、靴の内部で爪先を前方へ少しスライドさせ、踵を納め、最後に紐で締結する運動を一連の動作としてすることが困難な人達も容易に履くことができる。
以下、考案を実施するための最良の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本考案の一実施例を示す展開斜視図である。当該実施例の靴1は、主として、底部材(2)、外側腰部材(3)、外側踵骨対応部材(4)、内側踵骨対応部材(5)、爪先部材(6)、甲皮部材(7)および甲皮後端部材(8)とから構成されている。
底部材(2)、外側腰部材(3)、外側踵骨対応部材(4)、内側踵骨対応部材(5)、爪先部材(6)、甲皮部材(7)および甲皮後端部材(8)を製造する材料は特段に限定されない。即ち、従来から、製靴業界において、それぞれの部材の材料として使用されている、皮革、各種合成皮革、各種布、天然ゴムおよび各種合成ゴム、各種合製樹脂、およびそれらを組合わせた複合材料等である。
甲皮部材(7)の連続したその後端部は甲皮後端部材(8)となっている。従って、甲皮部材(7)とその後端部である甲皮後端部材(8)は、爪先部材(6)のほぼ先端近傍から内側踵骨対応部材(5)に亘って底部材(2)の内周縁部に固着されている。甲皮部材(7)は、対向する外側腰部材(3)と、甲皮後端部材(8)は、対向する内側踵骨対応部材(5)と、それぞれ着脱可能な状態で接合されるようになっている。
爪先部材(6)のほぼ先端近傍とは、爪先部材(6)の先端から、少なくとも親指の爪程度の長さ分下方の位置であればよい。
底部材(2)の内周縁部とは、底部材(2)の内側アーチ方向の周縁部という意味である。甲皮部材(7)および甲皮後端部材(8)を、爪先部材(6)のほぼ先端近傍から内側踵骨対応部材(5)に亘って底部材(2)の内周縁部に固着するとは、甲皮部材(7)および甲皮後端部材(8)を、底部材(2)とは異なる材料または同じ材料でそれぞれ別体に製造して回動可能なように縫合、或いは接着し一体化して外れないようにすること、または、甲皮部材(5)を底部材(4)と回動可能なように一体に成形することである。
甲皮部材(7)および甲皮後端部材(8)は連続していて、それぞれ対向する外側腰部材(3)および内側踵骨対応部材(5)と、着脱可能な状態で接合されるようになっている。ここにおいて、着脱可能な状態で接合する方法は特段に限定されないが、操作の容易さ、対向面全体が接合される、軽量である、不具合が発生しない等の理由から、たとえば、それぞれの対向面に面状ファスナー(9,10,11,12)を取り付けることが最も望ましい。
このような構造になっているので、甲皮部材(7)を外側腰部材(3)から脱着し、甲皮後端部材(8)を内側踵骨対応部材(5)から脱着してそれぞれを外側に折り曲げると、それぞれ底部材(2)とほぼ同じ高さになり、甲皮部材(7)と外側腰部材(3)、外側踵骨対応部材(4)および内側踵骨対応部材(5)が形成する開口部が足の大きさとほぼ同じ大きさに拡開され、足の上下方向又は水平方向の運動だけで前記開口部に足を挿入することができる。
さらに、甲皮部材(7)の端部と、甲皮後端部材(8)の端部に指かけ部材、たとえば、紐、ループ、リング(13,14)等を取り付けておくと、小さな力で甲皮部材(7)および甲皮後端部材(8)を、外側腰部材(3)および内側踵骨対応部材(5)から脱着することができる。従って、指の力が弱っている人のみならず、健常者にも容易に着脱操作ができる。
図2は、本考案の別の実施例を示す展開斜視図である。当該実施例の靴15は、主として、底部材(16)、内側腰部材(17)、内側踵骨対応部材(18)、外側踵骨対応部材(19)、爪先部材(20)、甲皮部材(21)および甲皮後端部材(22)とから構成されている。
底部材(16)、内側腰部材(17)、内側踵骨対応部材(18)、外側踵骨対応部材(19)、爪先部材(20)、甲皮部材(21)および甲皮後端部材(22)を製造する材料は特段に限定されない。即ち、従来から、製靴業界において、それぞれの部材の材料として使用されている、皮革、各種合成皮革、各種布、天然ゴムおよび各種合成ゴム、各種合製樹脂、およびそれらを組合わせた複合材料等である。
甲皮部材(21)の連続したその後端部は甲皮後端部材(22)となっている。従って、甲皮部材(21)とその後端部である甲皮後端部材(22)は、爪先部材(20)のほぼ先端近傍から外側踵骨対応部材(19)に亘って底部材(21)の内周縁部に固着されている。甲皮部材(21)は、対向する内側腰部材(18)と、甲皮後端部材(22)は、対向する外側踵骨対応部材(19)と、それぞれ着脱可能な状態で接合されるようになっている。
爪先部材(20)のほぼ先端近傍とは、爪先部材(20)の先端から、少なくとも親指の爪程度の長さ分下方の位置であればよい。
底部材(16)の内周縁部とは、底部材(16)の内側アーチ方向の周縁部という意味である。甲皮部材(21)および甲皮後端部材(22)を、爪先部材(20)のほぼ先端近傍から外側踵骨対応部材(19)に亘って底部材(16)の内周縁部に固着するとは、甲皮部材(21)および甲皮後端部材(22)を、底部材(16)とは異なる材料または同じ材料でそれぞれ別体に製造して回動可能なように縫合、或いは接着し一体化して外れないようにすること、または、甲皮部材(21)を底部材(16)と回動可能なように一体に成形することである。
甲皮部材(21)および甲皮後端部材(22)は連続していて、それぞれ対向する内側腰部材(17)および外側踵骨対応部材(19)と、着脱可能な状態で接合されるようになっている。ここにおいて、着脱可能な状態で接合する方法は特段に限定されないが、操作の容易さ、対向面全体が接合される、軽量である、不具合が発生しない等の理由から、たとえば、それぞれの対向面に面状ファスナー(23,24,25,26)を取り付けることが最も望ましい。
このような構造になっているので、甲皮部材(21)を内側腰部材(17)から脱着し、甲皮後端部材(22)を外側踵骨対応部材(19)から脱着してそれぞれを外側に折り曲げると、それぞれ底部材(16)とほぼ同じ高さになり、甲皮部材(21)と内側腰部材(17)、外側踵骨対応部材(19)および内側踵骨対応部材(18)が形成する開口部が足の大きさとほぼ同じ大きさに拡開され、足の上下方向又は水平方向の運動だけで前記開口部に足を挿入することができる。
さらに、甲皮部材(21)の端部と、甲皮後端部材(22)の端部に指かけ部材、たとえば、紐、ループ、リング(27,28)等を取り付けておくと、小さな力で甲皮部材(21)および甲皮後端部材(22)を、内側腰部材(17)および外側踵骨対応部材(19)から脱着することができる。従って、指の力が弱っている人のみならず、健常者にも容易に着脱操作ができる。
以上に詳述したように、本考案の靴は、甲皮部材および甲皮後端部材が底部材とほぼ同じ位置でほぼ完全に倒れ、甲皮部材と外側腰部材、外側踵骨対応部材および内側踵骨対応部材が形成する開口部が足の大きさとほぼ同じ大きさに拡開され、足の上下方向又は水平方向の運動だけで前記開口部に足を挿入することができるので、従来のように靴ひもを緩めて履き口を拡げ、爪先を履き口へ挿入し、靴の内部で爪先を前方へ少しスライドさせ、踵を納め、最後に紐で締結する運動を一連の動作としてすることが困難な人達も容易に履くことができる。従って、健常者にはもとより、乳幼児、高齢者、身体障害者、歩行訓練中の人達や、リハビリ或いは介護に携わる人達にとって労力の軽減に資する。
本考案の1実施例の展開斜視図。 本考案の別の実施例の展開斜視図。
符号の説明
1:靴
2:底部材
3:外側腰部材
4:外側踵骨対応部材
5:内側踵骨対応部材
6:爪先部材
7:甲皮部材
8:甲皮後端部材
9,10,11,12:面状ファスナー
13,14:リング
15:靴
16:底部材
17:内側腰部材
18:内側踵骨対応部材
19:外側踵骨対応部材
20:爪先部材
21:甲皮部材
22:甲皮後端部材
23,24,25,26:面状ファスナー
27,28:リング

Claims (2)

  1. 主として、底部材(2)、外側腰部材(3)、外側踵骨対応部材(4)、内側踵骨対応部材(5)、爪先部材(6)、甲皮部材(7)および甲皮後端部材(8)とから構成される靴において、
    イ。甲皮部材(7)が、爪先部材(6)のほぼ先端近傍から内側踵骨対応部材(5)に亘って底部材(2)の内周縁部に固着されていて、対向する外側腰部材(3)とは着脱可能な状態で接合されるようになっていること、
    ロ。甲皮後端部材(8)が、甲皮部材(7)と連続していて、内側踵骨対応部材(5)とは着脱可能な状態で接合されるようになっていること、
    ハ。甲皮部材(7)を外側腰部材(3)から脱着し、甲皮後端部材(8)を内側踵骨対応部材(5)から脱着してそれぞれを折り曲げると、それぞれ底部材(2)とほぼ同じ高さになり、甲皮部材(7)と外側腰部材(3)、外側踵骨対応部材(4)および内側踵骨対応部材(5)が形成する開口部が足の大きさとほぼ同じ大きさに拡開され、足の上下方向又は水平方向の運動だけで前記開口部に足を挿入することができる靴。
  2. 主として、底部材(16)、内側腰部材(17)、内側踵骨対応部材(18)、外側踵骨対応部材(19)、爪先部材(20)、甲皮部材(21)および甲皮後端部材(22)とから構成される靴において、
    イ。甲皮部材(21)が、爪先部材(20)のほぼ先端近傍から外側踵骨対応部材(19)に亘って底部材(16)の外周縁部に固着されていて、対向する内側腰部材(17)とは着脱可能な状態で接合されるようになっていること、
    ロ。甲皮後端部材(22)が、甲皮部材(21)と連続していて、外側踵骨対応部材(19)とは着脱可能な状態で接合されるようになっていること、
    ハ。甲皮部材(21)を内側腰部材(17)から脱着し、甲皮後端部材(22)を外側踵骨対応部材(19)から脱着してそれぞれを折り曲げると、それぞれ底部材(16)とほぼ同じ高さになり、甲皮部材(21)と内側腰部材(17)および内側踵骨対応部材(18)および外側踵骨対応部材(19)とが形成する開口部が足の大きさとほぼ同じ大きさに拡開され、足の上下方向又は水平方向の運動だけで前記開口部に足を挿入することができる靴。
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