JP6057189B2 - 靴 - Google Patents
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Description
靴の代表的なタイプとして、足全体を覆うアッパー、アッパーに接合されたソール及び外羽根式羽根部又は内羽根式羽根部とを主要構成部材として含み前記羽根部を靴紐(シューレース)及び/又はストラップで締結するタイプがある。外羽根式は、羽根部がアッパーに外付けされていて外方に大きく開く構造になっている。他方、内羽根式は、羽根部がアッパーと切り替えて連続して形成されていて、構造上開き難くなっている。このタイプの靴は、その製法上、左右一対の羽根部の間に開口部が形成され、開口部にタン(ベロ)、いわゆる泥除けが形成されている。外羽根式の場合のタン(ベロ)は、主としてアッパー自体が連続してカッティングされて前記開口部へ挿入された構造である。他方、内羽根式の場合は、アッパーと同じ材料又は異なる材料でタン(ベロ)状に製造され、羽根部とアッパーとの境目の裏材と一緒に所定の方法により接合されている。左右一対の羽根部を緊締するには二つの方法がある。第一の方法は、羽根部に左右対向して複数組のアイレット(鳩目)を形成し、アイレットに通した靴紐を締めて左右の羽根部を緊締する方法である。第二の方法は、前記開口部を跨ぐようにストラップを取り付けて、左右のアッパーを締結する方法である。これらの方法はいずれか一つを採用するか、または両者を使用することもある。前記ストラップとしては、主として、面状ファスナー、いわゆる「マジックテープ(登録商標名)」、或は「ベルクロ(登録商標名)」等が例示される。
以下、前記羽根部を締結する靴紐(シューレース)、ストラップまたはこの両者を「締結具」と総称する場合がある。
そこで、通常の歩行に使用する靴を履いたまま前述したような激しいスポーツ、またはウオーキング或いはジョギング等をする直前または運動中に、従来の締結具の他に、運動中足が動かないように一層強く足を固定し、過剰の回内を防止するような補助的な締結具を備えている靴が望ましい。より具体的に言えば、内側縦ア−チ、横アーチ及び外側縦アーチを支持する解剖学的立体構造を内蔵した靴が望まれていた。
本発明が解決する課題及び利点は以下逐次明らかにされる。
1.足全体を覆うアッパー、アッパーに接着されたソール及び外羽根式羽根部又は内羽根式羽根部を主要構成部材として含み前記羽根部を所定の緊締具で緊締するタイプの靴において、第5中足骨骨底対応部、第4中足骨骨底対応部、第3中足骨骨底対応部及び第2中足骨骨底対応部に跨り、内側楔状骨対応部で左右に分枝し、一方は第1中足骨骨底対応部を経てアッパーの裏材に固着され、他方は舟状骨対応部及び踵骨対応部を経てアッパーの裏材に固着された全体としてY字状の補強材の端部に伸縮性の紐帯を連結し、前記伸縮性の紐帯を前記羽根部と前記アッパーの間を経て、アッパーの外側面に設けた開口部から引き出し、所定の手段で脱着可能にアッパーに固定できるようにした締結手段を備えた靴。
足全体を覆うアッパー、アッパーに接着されたソール及び外羽根式羽根部又は内羽根式羽根部を主要構成部材として含み前記羽根部を所定の緊締具で緊締するタイプの靴において、第5中足骨骨底対応部、第4中足骨骨底対応部、第3中足骨骨底対応部及び第2中足骨骨底対応部に跨り、内側楔状骨対応部で左右に分枝し、一方は第1中足骨骨底対応部を経てアッパーの裏材に固着され、他方は舟状骨対応部及び踵骨対応部を経てアッパーの裏材に固着された全体としてY字状の補強材の端部に伸縮性の紐帯を連結し、前記伸縮性の紐帯を前記羽根部と前記アッパーの間を経て、アッパーの外側面に設けた開口部から引き出し、前記開口部から引き出された伸縮性の紐帯を脱着可能にアッパーに固定する所定の締結手段を備えているので、通学、或いは買い物、散歩等日常行動に使用する靴を履いたまま、歩行運動から、全力疾走運動、急停止、方向転換運動、跳躍運動等が組み合わされた複雑な動きを伴う激しい運動、或いはウオーキング或いはジョギングを行う直前、またはそれらの運動中に適宜締結具を締結し直して強く締め付け足の内側面を外側に持ち上げることによりアーチ、特に内側縦アーチが低下するのを防止して、過剰な回内を防止することができる。
図1は、本発明の靴1の一実施例の全体を示す左側面図である。足全体を覆うアッパー2、アッパーに接合されたソール3及び左右一対の外羽根式羽根部4、5を主要構成部材として含み、左右一対の羽根部4、5の間に開口部6が形成され、開口部6にタン(ベロ)7、いわゆる泥除けが形成されている。タン(ベロ)7は、開口部6において左右一対の羽根部4、5の間でフリーの状態である。前記羽根部4、5を第1のストラップ8及び靴紐(シューレース)9で締結するようになっている。第1のストラップ8の端部10には、所定の締結具、たとえば、面状ファスナー11のフックが取り付けてある。他方、第1のストラップ8が締結される相手である12は、アッパー2の所定の位置に固着されていて、その表面には、面状ファスナー11のフックが篏合するループ13が縫着されている。14は、本発明の特徴部である第2のストラップである。第2のストラップ14は、第5中足骨骨底対応部、第4中足骨骨底対応部、第3中足骨骨底対応部及び第2中足骨骨底対応部に跨り、内側楔状骨対応部で左右に分枝し、一方は第1中足骨骨底対応部を経てアッパーの裏材に固着され、他方は舟状骨対応部及び踵骨対応部を経てアッパーの裏材に固着された全体としてY字状の補強材21(図3,4)の端部に伸縮性の紐帯、たとえばゴムバンド15が連結してある。ゴムバンド15の端部16には所定の締結具、たとえば、面状ファスナーのフック17が縫着されている。ゴムバンド15は、アッパー2の所定の位置に形成された開口部18から引き出されるようになっている。他方、第2のストラップ14が締結される相手である19は、アッパー2の所定の位置に固着されていて、その表面には、面状ファスナー17のフックが篏合するループ20が縫着されている。なお、理解しやすくするために、図1では、ゴムバンド15の端部16は裏返した状態で記載されている。Y字状の補強材21に関しては後述する。
図2において、22はアッパー2の裏材、23は羽根部5(図1)の裏材である。ゴムバンド15の端部16(図1)が、アッパー2の内側を経て羽根部5の上を通ってアッパー2の所定の位置に形成された開口部18から引き出される状態を示している。
2 アッパー
3 ソール
4 外羽根式羽根部
5 外羽根式羽根部
6 開口部
7 タン(ベロ)
8 第1のストラップ
9 靴紐(シューレース)
10 第1のストラップ8の端部
11 面状ファスナー
12 ストラップ8が締結される相手
13 ループ
14 第2のストラップ
15 ゴムバンド
16 ゴムバンド15の端部
17 面状ファスナーのフック
18 開口部
19 ストラップ14が締結される相手
20 ループ
21 Y字状補強材
22 アッパー2の裏材
23 羽根部5の裏材
24 外羽式羽根部内側
25 Y字状補強材の直線部分
26 Y字状の補強材の分岐点
27 分岐部
28 分岐部
29 第5中足骨骨底対応部
30 第4中足骨骨底対応部
31 第3中足骨骨底対応部
32 第2中足骨骨底対応部
33 内側楔状骨対応部
34 第1中足骨骨底対応部
35 舟状骨対応部
36 踵骨対応部
Claims (5)
- 足全体を覆うアッパー、アッパーに接着されたソール及び外羽根式羽根部又は内羽根式羽根部を主要構成部材として含み前記羽根部を所定の緊締具で緊締するタイプの靴において、第5中足骨骨底対応部、第4中足骨骨底対応部、第3中足骨骨底対応部及び第2中足骨骨底対応部に跨り、内側楔状骨対応部で左右に分枝し、一方は第1中足骨骨底対応部を経てアッパーの裏材に固着され、他方は舟状骨対応部及び踵骨対応部を経てアッパーの裏材に固着された全体としてY字状の補強材の端部に伸縮性の紐帯を連結し、前記伸縮性の紐帯を前記羽根部と前記アッパーの間を経て、アッパーの外側面に設けた開口部から引き出し、前記開口部から引き出された伸縮性の紐帯を脱着可能にアッパーに固定する所定の締結手段を備えた靴。
- 前記伸縮性の紐帯が、ゴムバンドである請求項1に記載した靴。
- 前記伸縮性の紐帯が、ゴムと不織布或いは織布との複合材である請求項1に記載した靴。
- 前記開口部から引き出された伸縮性の紐帯を脱着可能にアッパーに固定する所定の締結手段が、スナップボタンである請求項1〜3のいずれか1項に記載した靴。
- 前記開口部から引き出された伸縮性の紐帯を脱着可能にアッパーに固定する所定の締結手段が面状ファスナーである請求項1〜3のいずれか1項に記載した靴。
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