JP6764102B1 - 滑り止めジョイントマット、及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】滑り止めジョイントマットの構造および製造方法を提供する。【解決手段】ジョイントマット1は、上から下に、エラストマー層、プラスチック製フィルム層(熱転写の場合はなし)、印刷層(この層がない場合もある)、接着剤層、発泡本体層の多層構造となっている。表面にエラストマー層を有する点に特徴がある。エラストマーに変更することで、表面の摩擦特性を根本的に変化させ、摩擦係数を大幅に増加させている。エラストマー層は、ラミネーション法、スプレー法を用いて調製される。マットは、顕著な滑り止め効果を有する。エラストマー層材料は、マットの硬度を低下させ、より柔らかく、快適で、疲労に抵抗し、また、ジョイントマット全体の弾力性を増加させる。完成品は、より優れた抗老化特性を持っている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、発泡材料を用いたジョイントマット等に係り、特に、表裏面の少なくともいずれかに被覆エラストマーの滑り止めを施したジョイントマット、及びその製造方法に関する。また、本発明は、発泡材料を用いたものであって、表裏面の少なくともいずれかがプラスチックフィルムで覆われたジョイントマットや、表面に熱転写が施されたジョイントマットや、一般的な無地のマットにも好適である。
一般に、発泡材料とは、物質の内部で気化して気泡を形成し、多孔質物質になる発泡物質である。発泡材料は、軽量、高強度、優れた絶縁性、優れた緩衝能力、強力な吸着能力といった利点があることから、自動車産業、建設産業、 包装産業、農業、水処理、空気濾過で広範に使用されている。例えば、発泡プラスチック、発泡ゴム、発泡樹脂の製造等の如くである。
一方、子供用プレイマットやホームデコレーション材料に使用されるポリオレフィン(主にポリエチレンまたはEVA)は、装飾の目的で、様々なデザインを印刷することがよくある。その場合、先ずは、プラスチックフィルムに柄を印刷し、それを発泡ジョイントマットに接着する必要がある。印刷されたインクは摩擦に耐久性がないため、熱転写のように、印刷された層が表面にある場合、摩擦に対して非常に弱い。
さらに、ラミネーション法が用いられることもある。ラミネーション法では、まず、印刷層の上にホットメルト接着剤層をコーティングし、上から下に、プラスチックフィルム層、印刷層、ホットメルト接着剤層(通常はポリエチレン)の3層構造を形成する。この場合、プラスチックフィルム層(通常のポリプロピレンフィルム)は、印刷された柄を保護すべく最表面にある。したがって、別の問題が生じる。つまり、ポリプロピレンプラスチックフィルムが滑りやすいということである。
ここで、例えば、特許文献1では、複数のマット部材が互いに平面上に連結されてなるマット玩具であって、前記マット部材は、正多角形に形成され、該マット部材の各辺部に他のマット部材と連結するための連結部が形成されるとともに、表面に開口部が形成され、該開口部に文字、記号、図柄が表示された嵌込ピースが嵌め込まれていることを特徴とするマット玩具が開示されている。
実用新案登録第3222445号公報
しかしながら、消費者は、ジョイントマットの上で滑りやすく、老人や子供は苦労しやすい場合がある。従って、より高い需要があり、発泡ジョイントマットの表面は、より弾力性があり、柔らかく、足に快適で、疲労しにくいことが必要である。さらに、足と発泡ジョイントマットの間が滑りにくいことが必要である。つまり、顕著な滑り止め効果の実現が嘱望されている。この点、特許文献1に開示された技術では、顕著な滑り止め効果は実現されていない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、顕著な滑り止め効果を有し、優れた抗老化特性を有し、有害物質が含まれておらず、工業生産に適したジョイントマット、及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る滑り止めジョイントマットは、発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、接着剤層と、印刷層と、プラスチックフィルム層と、エラストマー層とを順に積層した多層構造を有し、前記エラストマー層の材質がEVA25である。
本発明の第2の態様に係る滑り止めジョイントマットは、発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、接着剤層と、印刷層と、エラストマー層とを順に積層した多層構造を有し、前記エラストマー層の材質がEVA25である。
本発明の第3の態様に係る滑り止めジョイントマットは、発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、エラストマー層を積層した多層構造を有し、前記エラストマー層の材質がEVA25である。
本発明の第の態様に係る滑り止めジョイントマットは、第1乃至第3の態様において、前記エストラマー層のコーティングの方法が、ラミネーション法、またはスプレー法である。
本発明の第の態様に係る滑り止めジョイントマットの製造方法は、発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、接着剤層と、印刷層と、プラスチックフィルム層と、エラストマー層とを順に積層し、前記エラストマー層の材質がEVA25である。
本発明の第の態様に係る滑り止めジョイントマットの製造方法は、発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、接着剤層と、印刷層と、エラストマー層とを順に積層し、前記エラストマー層の材質がEVA25である。
本発明の第の態様に係る滑り止めジョイントマットの製造方法は、発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、エラストマー層を積層し、前記エラストマー層の材質がEVA25である。

本発明の第17の態様に係る滑り止めジョイントマットの製造方法は、第15又は第16の態様において、前記接着剤は、ポリエチレン、EVA(VA%=14〜25)で作られたもの、あるいは、酢酸ビニル系、アクリル系、ポリビニルアルコール類、変性デンプン類、変性セルロース類を含む接着剤である。
本発明の第18の態様に係る滑り止めジョイントマットの製造方法は、第14の態様において、所定の材料を180〜300℃の成形温度のラミネーション機械に配置し、ジョイントマットを押出後、印刷されたプラスチックフィルム層に前記エラストマー層をラミネートするラミネーション法を用いた。
本発明の第19の態様に係る滑り止めジョイントマットの製造方法は、第14の態様において、スプレー装置に所定の溶液またはエマルジョンを配置し、印刷されたプラスチックフィルム層にスプレーし、乾燥固化後に前記エラストマー層を形成することスプレーコーティング法を用いた。
本発明の第20の態様に係る滑り止めジョイントマットの製造方法は、第14乃至19の態様において、その用途は、化学発泡により形成されたジョイントマット及びマットの1つである。
本発明によれば、顕著な滑り止め効果を有し、優れた抗老化特性を有し、有害物質が含まれておらず、工業生産に適したジョイントマット、及びその製造方法を提供することができる。
本特許の第1実施形態に係る滑り止めジョイントマットの構造図である。 本特許の第2実施形態に係る滑り止めジョイントマットの構造図である。 本特許の第3実施形態に係る滑り止めジョイントマットの構造図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
本発明の実施形態に係る滑り止めジョイントマット及びその製造方法では、滑り止め性能を向上させるべく、ポリプロピレンプラスチックフィルムを覆うジョイントマット表面は、プラストマーからエラストマーに変更することで、表面の摩擦特性を根本的に変化させ、摩擦係数を大幅に増加させている。
<第1実施形態>
図1(a)には、本発明の第1実施形態に係る滑り止めジョイントマットの構成を示し説明する。
同図に示されるように、滑り止めジョイントマット1は、表面がエラストマーでコーティングされている。滑り止めジョイントマット1は、上から下にエラストマー層2、 プラスチックフィルム層3(熱転写の場合はなし)、印刷層4、接着層5、及び発泡本体層6を積層した多層構造となっている。本実施形態は、プラスチックフィルム付き発泡ジョイントマットや、熱転写発泡ジョイントマットや、一般的な無地のマットにも好適である。
従来の発泡ジョイントマットに比べて、表面にエラストマー層2が追加されている点が特徴的である。フィルム印刷の場合、プラスチックフィルム層3の両面をコーティングすることができる。ホットメルトの接着剤層5を、発泡本体層6と接着するために印刷面に塗布し、滑り止めのエラストマー層2を提供するために非印刷面にコーティングする。また、エラストマー層2を非印刷面の片面に塗布し、他の面に通常の粘着剤で接着することもできる。一方、熱転写の場合、熱転写フィルムの製造と共にエラストマー層2をコーティングし、印刷する。接着剤で発泡本体層6に転写した後、エラストマー層2を保持するために印刷基布層を剥離する。または、通常の転写フィルムを接着剤層5で発泡本体層6に転写し、その後、表面のエラストマー層2にコーティング処理を行う。
接着剤層5の材質としては、ポリエチレン、EVA(VA%= 14〜25)または他のホットメルト接着剤が採用される。また、酢酸ビニル系、アクリル系、ポリビニルアルコール類、変性デンプン類、変性セルロース類を含む一般的な接着剤であってもよい。
コーティング法としては、ラミネーション法またはスプレー法を採用する。ラミネーション法では、成形温度は180〜300℃である。スプレー法は、スプレー装置に必要な溶液またはエマルジョンを配置し、印刷されたプラスチックフィルムにスプレーし、乾燥固化後にエラストマー層2を形成する。
エラストマー層2の材質は、EVA、TPE、TPV、POE、TPU、TPSIVまたはアクリルゴムのうち少なくとも1つである。より詳細には、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)エラストマーが20%〜60%のVA含有量を有する。TPE(熱可塑性エラストマー)が、SEBS、SBSまたはSISの少なくとも1つであってよい。エチレン−プロピレンゴムおよびポリプロピレン共重合体TPVが、TPVまたはTPOの少なくとも1つであってよい。ポリオレフィンエラストマーPOEが、ダウビニルPOEエンゲージおよびエクソンモービルプロピレンベースのPOE Vistamaxxの少なくとも1つであってよい。ポリウレタンが、熱可塑性ポリウレタンTPUまたは水性ポリウレタン塗料の少なくとも1つであってよい。TPSIVが、熱可塑性シリコーンの加工した後に形成されるエラストマー層2であってよい。そして、アクリルゴムは、アクリルエマルジョン塗料の乾燥固化後に形成されるエラストマー層2であってよい。
プラスチックフィルム層3の材質は、ポリプロピレンPP、二軸延伸ポリプロピレンBOPP、ポリエチレンPE、ポリ塩化ビニルPVC、 ポリテレフタレートテレフタレートPET、二軸延伸ポリテレフタレートPET、ナイロンPAまたは二軸延伸ナイロンPAの少なくとも1つである。
このように、本発明の実施形態に係る滑り止めジョイントマットでは、そのエラストマー層2として、主にPOE、EVA、SEBS、TPV及びTPUを含む様々な熱可塑性エラストマー(ラミネーションコーティング法)を使用し、またはアクリル塗料でコーティングすること(スプレー法)もできる。
POEは、ポリオレフィン系ラストマーポリフィニルエレスターの略称である。POEは、メタロセン触媒を用いたエチレン(またはプロピレ))と1−オクテンはinsit触媒技術を通して非規制共重合を達成する熱可塑性エラストマーである。POEは、ダウのビニルPOE(商品名Engage)とエクソンモービルのアリール基POE(商品名Vistamaxx)の2つのカテゴリに分類される。
POEの特徴は、次のとおりである。
・オクテンの柔らかいチェーンクリンプ構造は、結晶性エチレン鎖を物理架橋点として優れた靭性と良好な加工性の両方を備えている。
・POEの分子構造に不飽和二重結合がなく、耐老化性に優れる。
・POEは、分子量の分布は狭く、良好な流動性およびポリオレフィンとの良好な適合性を備えている。
一方、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)の性能は、酢酸ビニル(VA)の含有量と大きな関係があり、VAが少ないほどLDPEに近くなり、VAが多いほど結晶化の発生が少ないか、または抑制され、その性能はゴムに近くなる。メルトフローインデックスが一定の場合、VA含有量は減少し、その剛性が向上する。VA含有量は増加し、その弾力性及び柔軟性が向上する。ポリオレフィン発泡ジョイントマットとして一般的に使用されるEVAのVAは14〜18%で、この割合のEVAはプラスチックであり、その性能はLDPEに似ているが、本発明の実施形態では、VAの割合が20%以上のエチレン酢酸ビニルエラストマー(ゴムタイプEVAと称される)であり、通常のプラスチックEVA(VA%<20%)とは根本的な違いがある。
TPUは熱可塑性ポリウレタンであり、主にポリエステルタイプおよびポリエーテルタイプのエラストマーで、耐摩耗性、耐油性、透明、良好な弾性を備えている。同じ構造を持つ水溶性ポリウレタンは、環境に優しい塗料である。硬化した塗料も高い弾力性を持っている。TPVは熱可塑性加硫ゴムで、ポリプロピレンPPとエチレンプロピレンゴムEPDMとの混合材料で、EPDMは架橋構造である微粒子の状態でPP連続相に分散している。TPVは、優れた耐候性と耐溶剤性を備えている。
一方、TPEは熱可塑性エラストマーの総称であるが、一般的には、SBS、SIS、SEBSなどのトリブロック共重合体を指す。そのうち、SEBSはポリオレフィンに適している。SEBSは、スチレンを末端とし、ブタジエンを水素化して得られるエチレン−ブテン共重合体を中間弾性ブロックの線状トリブロック共重合体とした。SEBSには優れたUV安定性、耐酸化性および熱安定性がある。
TPSIVは熱可塑性シリコーンであり、一般的なシリコーンは加硫と架橋を必要とするが、TPSIVは加硫されたシリコーンを熱可塑性材料と混合するため、熱可塑性プラスチックの加工方法で成形することができる。TPSIVには、低温耐性、高温耐性及び紫外線安定性の特性がある。
そして、アクリル系塗料は、アクリル酸メチル、ブチルアクリレート、アクリル酸、アクリロニトリルなどのモノマーをエマルション重合により得られる。スプレーコーティングした後、その中の硬化剤が架橋固化を促進し、一定の弾性を有する膜を形成し、エラストマー層2を提供する。その柔らかさおよび硬さの程度は、アクリル酸メチルとブチルアクリレートの比率を調節することによって変えることができる。
以上のエラストマー層2は、以下のように形成される。
即ち、必要な材料を180〜300℃の成形温度のラミネーション機械に配置し、ジョイントマットを押出成形後に印刷されたプラスチックフィルムにエラストマー層2をラミネートする。スプレーコーティング方法では、スプレー装置に必要な溶液またはエマルジョンを配置し、印刷されたプラスチックフィルムにスプレーし、乾燥固化後にエラストマー層2を形成する。
従って、本発明の第1実施形態に係る滑り止めジョイントマットの用途は多岐に亘り、その一部を紹介すると次のようになる。即ち、具体的には、ポリエチレン発泡ジョイントマット、EVA発泡ジョイントマット、LDPE発泡ジョイントマット、PE発泡ジョイントマット、パズルジョイントマット、ポリエチレン発泡ロールマット、EVA発泡ロールマットなどである。主にヨガや他のスポーツ活動、幼児の遊び場、高齢者の活動場所等、マットの表面には滑り止め要件が高いために使用されている。 また、家庭建材用マット製品の滑り止めにも使用できる。
尚、図1(b)に示されるように、本発明の第1実施形態に係る滑り止めジョイントマット1は、表裏面がエラストマーでコーティングされていてもよい。すなわち、滑り止めジョイントマット11の表面は、発泡本体層6の上に、接着剤層5A、印刷層4A、プラスチックフィルム層3A、エラストマー層2Aが積層される。裏面は、発泡本体層6の上に、接着剤層5B、印刷層4B、プラスチックフィルム層3B、エラストマー層2Bが積層される。
<第2実施形態>
図2(a)は、本発明の第2実施形態に係る滑り止めジョイントマット21の構成を示している。同図に示されるように、滑り止めジョイントマット21は、表面がエラストマーでコーティングされていてもよい。すなわち、滑り止めジョイントマット21の表面は、発泡本体層6の上に、接着剤層5、印刷層4、エラストマー層2が積層される。各層の組成や特徴については、第1実施形態で前述した通りである。
尚、図2(b)に示されるように、本発明の第2実施形態に係る滑り止めジョイントマット31は、表裏面がエラストマーでコーティングされていてもよい。すなわち、滑り止めジョイントマット31の表面は、発泡本体層6の上に、接着剤層5A、印刷層4A、エラストマー層2Aが積層される。裏面は、発泡本体層6の上に、接着剤層5B、印刷層4B、エラストマー層2Bが積層される。各層の組成や特徴については、第1実施形態で前述した通りである。
<第3実施形態>
図3(a)は、本発明の第3実施形態に係る滑り止めジョイントマット41の構成を示している。同図に示されるように、滑り止めジョイントマット31は、表面がエラストマーでコーティングされていてもよい。すなわち、滑り止めジョイントマット41の表面は、発泡本体層6の上に、エラストマー層2が積層される。各層の組成や特徴については、第1実施形態で前述した通りである。
尚、図3(b)に示されるように、本発明の第3実施形態に係る滑り止めジョイントマット51は、表裏面がエラストマーでコーティングされていてもよい。すなわち、滑り止めジョイントマット51の表面は、発泡本体層6の上に、エラストマー層2Aが積層される。裏面は、発泡本体層6の上に、エラストマー層2Bが積層される。各層の組成や特徴については、第1実施形態で前述した通りである。
以上説明した本発明の第1乃至第3実施形態に係る滑り止めジョイントマット、及びその製造方法は以下の効果を奏することになる。
第1に、本発明の実施形態に係るジョイントマットは、顕著な滑り止め効果を有する。
第2に、本発明の実施形態に係るジョイントマットのエラストマー層の材料は、エラストマー層の分子には、酸化に敏感な炭素-炭素二重結合が含まれていないため、完成品はより優れた抗老化特性を有する。
第3に、本発明の実施形態に係るジョイントマットのエラストマー層の分子には、酸化に敏感な炭素−炭素二重結合が含まれていないため、完成品はより優れた抗老化特性を有する。
第4に、本発明の実施形態に係るジョイントマットの調製材料には、ホルムアルデヒドや可塑剤などの有害物質は含まれていない。
第5に、本発明の実施形態に係るジョイントマットの製造方法は、元の生産ラインで直接使用することができ、元のラミネートで必要とされるラミネーション機械を使用して、プロセスを追加せず、工業生産に適し、生産改善コストを削減する。
<実施例>
(1)対比例1と実施例1−5を次のように設定する。
(a)対比例1
先ず、対比例1は、以下の重量で調製した材料を含む一般的な発泡ジョイントマットである。低密度ポリエチレンLDPE(Yangtze BASF 2426H、メルトフローインデックス 2.3g/10min)3kg、アゾジメチルホルムアミド(AC)300g、ジ−tert(ターシャリー)−ブチルペルオキシイソプロピルベンゼン(BIPB)22g、ステアリン酸30g、酸化亜鉛40g、タルクパウダー2kgからなる。
その調製方法は、次のとおりである。必要な材料を準備し、135℃の密閉型混合機に入れ、15分で材料を混合精製し、排出する。密閉型混合機から排出された材料を製錬機に供給し、15分の製錬を行う。 冷却後にスライスに切断する。175℃のプレスで発泡成形し、ポリエチレン発泡ジョイントマットになる。ポリプロピレンPPプラスチック フィルムを事前に印刷し、印刷面に低密度ポリエチレンLDPEをコーティングした。ラミネーション機械の温度は300℃である。 後述の実施例1−4との違いは、表面がラミネーションコーティングまたはスプレーコーティングされていない点にある。
(b)実施例1
実施例1に係る発泡ジョイントマットは、対比例と同様に調製した。
エラストマー層は、25%のVA含有量を有するエチレン-酢酸ビニルエラストマーを使用して、具体的にはデュポン265で作られており、そのメルトインデックスは8.1g/10分であった。PPフィルムの非印刷層にエラストマーをラミネーションコーティングした。 つまり、PPフィルムの両面にはラミネーションコーティングが必要である。 ラミネーション機械の温度は300℃である。
(c)実施例2
実施例2に係る発泡ジョイントマットは、対比例と同様に調製した。
エラストマー層は、30%のVA含有量を有するエチレン-酢酸ビニルエラストマーを使用して、具体的にはデュポン40wで作られており、そのメルトインデックスは6.5g/10分であった。PPフィルムの非印刷層にエラストマーをラミネーションコーティングした。 つまり、PPフィルムの両面にはラミネーションコーティングが必要である。 ラミネーション機械の温度は250℃である。
(d)実施例3
実施例3に係る発泡ジョイントマットは、対比例と同様に調製した。
エラストマー層は、ダウビニル8150、POE Engage、および2.02g/10分のメルトインデックスであるポリオレフィンエラストマーPOEを使用した。PPフィルムの非印刷層にエラストマーをラミネーションコーティングした。 つまり、PPフィルムの両面にはラミネーションコーティングが必要である。 ラミネーション機械の温度は300℃である。
(e)実施例4
実施例4に係る発泡ジョイントマットは、対比例と同様に調製した。
エラストマー層は、Exxon Mobil 8210、アリール基POE Vistamaxx、および5.0g/10分のメルトインデックスであるポリオレフィンエラストマーPOEを用いた。PPフィルムの非印刷層にエラストマーをラミネーションコーティングした。 つまり、PPフィルムの両面にはラミネーションコーティングが必要である。 ラミネーション機械の温度は300℃である。
(f)実施形態5
実施例5に係る発泡ジョイントマットは、対比例と同様に調製した。
エラストマー層は、アクリル塗料、Shishi Decai Chemical Technology CO.,LTDが生産したモデルDC−609の模造印刷ペースト(透明)を使用していた。PPフィルム紙の非印刷層にエラストマーをスプレーコーティングで使用した。PPフィルムの印刷層は、ポリエチレンのフィルムをラミネーションコーティングした。
(2)完成品の比較:
(a)試験方法
(a−1)方法1
引用規格:ISO13287
靴をラスト(靴型)に装着して試験体とし、試験機に取り付け、試験体の上方から所定の荷重を加えた状態で床面を動かし、靴底に発生する摩擦係数を測定した。
(a−2)方法2
静摩擦係数の測定方法:GB/T10006-1988「プラスチックフィルムおよびシートの摩擦係数の測定方法」によると、対応する試験用の国際規格はISO8295-1986である。
プレスブロック重量:200g。
機器モデル:COF-2002摩擦係数計(Jinan Sike Testing Technology Co.,Ltd.)。
(b)試験結果
実施例1−5及び対比例1の製品の試験データを表1に示す。
表1から明らかなように、本発明の実施例1−5では、エラストマー層を表面にラミネーションコーティングまたはスプレーコーティングした後、一般的なプラスチックの低摩擦係数からエラストマーの高摩擦係数まで摩擦係数が大幅に増加する。ジョイントマットには滑り止め効果がある。
なお、本技術分野の当業者は、本発明の原理から逸脱することなく、いくつかの改善を行う可能性があり、それらの改善は、本発明の技術的範囲とみなすべきである。
1,11,21,31,41,51…滑り止めジョイントマット
2,2A,2B…エラストマー層
3,3A,3B…プラスチックフィルム層
4,4A,4B…印刷層
5,5A,5B…接着剤層
6…発泡本体層。

Claims (7)

  1. 発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、接着剤層と、印刷層と、プラスチックフィルム層と、エラストマー層とを順に積層した多層構造を有し、
    前記エラストマー層の材質がEVA25である
    滑り止めジョイントマット。
  2. 発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、接着剤層と、印刷層と、エラストマー層とを順に積層した多層構造を有し、
    前記エラストマー層の材質がEVA25である
    滑り止めジョイントマット。
  3. 発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、エラストマー層を積層した多層構造を有し、
    前記エラストマー層の材質がEVA25である
    滑り止めジョイントマット。
  4. 前記エストラマー層のコーティングの方法が、ラミネーション法、またはスプレー法である
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の滑り止めジョイントマット。
  5. 発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、接着剤層と、印刷層と、プラスチックフィルム層と、エラストマー層とを順に積層し、
    前記エラストマー層の材質がEVA25である
    滑り止めジョイントマットの製造方法。
  6. 発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、接着剤層と、印刷層と、エラストマー層とを順に積層し、
    前記エラストマー層の材質がEVA25である
    滑り止めジョイントマットの製造方法。
  7. 発泡本体層の表面、或いは表面及び裏面に、エラストマー層を積層し、
    前記エラストマー層の材質がEVA25である
    滑り止めジョイントマットの製造方法。
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