JP6763686B2 - 皮革 - Google Patents

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Description

本発明は、表面の光学的特性が制御された意匠性の高い皮革に関する。
車両用内装材、建築物内装材、家具、バッグ、靴などの用途において、皮革は高級感のある素材として利用されている。合成皮革においても天然皮革に劣らぬ高級感を備えた素材が開発され、その用途を拡げてきている。
近年、皮革においても高度の意匠性を付与することが望まれている。しかし、多色使いで柄や模様を付与する手法では、皮革の高級感を損なうことが懸念される。皮革の有する高級感を損なうことなく、高度の意匠性を付与する手法として光沢差、濃度差といった光学的特性を利用することが試みられている。
特許文献1にはウレタン系樹脂および/またはアクリル系樹脂を含む塗装層が形成された天然皮革上に、ウレタン樹脂インクで模様部を形成し、該模様部と非模様部との光沢度の比が、非模様部が1に対して模様部が1.1〜5である天然皮革が開示されている。
特開2007−277483号公報
特許文献1に記載の天然皮革においては、光沢差による模様が形成されはするが、意匠としては単調なものにとどまる。より高度で複雑な意匠性を付与することは困難である。
本発明の皮革は、ベース層と、前記ベース層の一方の面に積層された樹脂表皮層と、前記樹脂表皮層の表面に形成された光学意匠層とを有し、前記光学意匠層が屈折率1.20〜1.45で一次粒子径40〜100nmである無機系粒子および/または屈折率1.20〜1.45で一次粒子径40〜1,000nmである有機系粒子を、固形分比率として25〜85質量%含有する合成樹脂からなることを特徴とする皮革である
前記光学意匠層の厚さが100〜3,000nmであることが好ましい。前記ベース層は繊維からなる布帛であってもよい。また、前記ベース層は天然皮革であってもよい。
本発明の皮革においては、樹脂表皮層と光学意匠層との屈折率の差に基づく光学的な特性を利用して、複雑で高度な意匠性を表現することが可能となる。
本発明の皮革の断面構造を示す模式図である。
1 ベース層
2 樹脂表皮層
3 光学意匠層
皮革の基体となるベース層としては、天然皮革や繊維からなる布帛が用いられる。本発明における天然皮革としては、毛皮ではなく必要に応じて脱毛処理され鞣された革が適用される。原皮の種類や鞣し方法において限定されるものではなく、例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、シカなどの哺乳類、ダチョウなどの鳥類、ウミガメ、オオトカゲ、ニシキヘビ、ワニなどの爬虫類などの原皮が用いられる。鞣し方法としては、代表的なクロム鞣しやタンニン鞣しの他、アルミニウム鞣し、ジルコニウム鞣し、チタン鞣し、第二鉄塩鞣しなどの鉱物鞣剤を利用するもの、アルデヒド鞣しなどの有機系鞣剤を利用するもの、更にはナフタレン系合成鞣剤、フェノール系合成鞣剤、樹脂鞣剤等の合成鞣剤を利用した鞣し、セーム皮に代表される油脂鞣しなどが挙げられる。
本発明で用いられるベース層としての天然皮革に対しては、水漬け、裏打ち、脱毛・石灰漬け、分割、垢出し、再石灰漬け、脱灰・酵解の各準備工程を経た後に、革に柔軟性や耐熱性を付与する鞣し工程が施される。更に染色、加脂などの処理が施されていてもよい。
ベース層として用いられる繊維からなる布帛は、織物、編物、不織布などであることができる。布帛を構成する繊維素材としては、綿、麻、羊毛などの天然繊維、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系などの合成繊維、アセテート系などの半合成繊維、レーヨンなどの再生繊維が挙げられる。布帛は一般的な条件で精練、染色などの処理が施されていてもよい。
樹脂表皮層を構成する主たる成分は合成樹脂であって、例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニルなどが挙げられる。なかでも耐久性や質感の理由でウレタン樹脂が好ましい。
樹脂表皮層にはその他の成分として顔料、染料、シリコーンなどの添加剤が含まれていてもよい。
樹脂表皮層は、その屈折率が1.4〜1.6であることができる。樹脂表皮層の屈折率に比較して、後述する光学意匠層のみかけの屈折率が低くなる構成とすることで深みのある色彩表現が可能となり、複雑で高度な意匠性を有する皮革が得られる。
樹脂表皮層の厚みは特に制限されないが、20〜50μmであることが好ましい。樹脂表皮層の厚みが20〜50μmの範囲であれば、均一な樹脂膜を形成することができるうえに柔軟性を損なうことがない。
ベース層の一方の表面に樹脂表皮層を積層する方法としては、離型紙などの表面に形成された樹脂表皮層を接着剤を介して張り合わせる方法、乾燥や固化により樹脂表皮層となる樹脂組成物をベース層の一方の表面に塗布した後乾燥、固化する方法などが挙げられる。
光学意匠層は合成樹脂を主成分とする。合成樹脂としては例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。なかでも耐久性や質感の理由でウレタン樹脂やアクリル樹脂が好ましい。
ウレタン樹脂の構成成分は、一般にポリウレタン樹脂、ポリウレタンウレア樹脂と呼ばれるものであり、分子量400〜4000の、ポリアルキレンエーテルグリコール、末端に水酸基を有するポリエステルポリオール、ポリε−カプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオールなどを単独あるいは混合して有機ジイソシアネートと反応させて得られるものが挙げられる。これらは、必要に応じて、2個の活性水素を有する化合物(鎖延長剤)で鎖延長させることもできる。
前記ポリアルキレンエーテルグリコールとしては、例えば、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンプロピレンオキシド付加物、末端にエチレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオール、ビニルモノマーグラフト化ポリエーテルポリオール等が挙げられる。
前記ポリエステルポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ブチレングリコール、へキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリコール類と、コハク酸、グルタール酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマール酸、フタル酸、トリメリット酸などのカルボン酸類と末端がヒドロキシル酸となるように反応させて得られるものが挙げられる。
前記ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、ポリエチレンカーボネートジオール、ポリテトラメチレンカーボネートジオール、ポリヘキサメチレンカーボネートジオールが挙げられる。
前記有機ジイソシアネートとしては、例えば、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート;1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5’−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエートなどの脂肪族イソシアネート;等が挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記鎖延長剤としては、ヒドラジン、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、水、ピペラジン、イソホロンジアミン、エチレングリコール、ブチレングリコール、へキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコールなど、あるいはジメチロールプロピオン酸、アミノエタンスルホン酸へのエチレンオキサイド付加物などの親水性向上を可能とするグリコール類、ジアミン類を単独あるいは混合して用いることができる。
アクリル樹脂は多官能アクリルモノマーや多官能アクリルオリゴマーまたその両方で構成される樹脂である。
多官能アクリルモノマーとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のポリオールポリアクリレート類、ビスフェノールAジグリシジルエーテルのジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジグリシジルエーテルのジ(メタ)アクリレート等のエポキシアクリレート類、ポリイソシナネートとヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有アクリレートの反応によって得られるウレタンアクリレート等が挙げられる。
アクリル成分に用いる多官能アクリルオリゴマーは、例えば、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリオールアクリレート等の一般的なオリゴマーであり、これらのオリゴマーの中で主骨格が直鎖(分岐点がゼロ)又は、主骨格の分岐点が1つの物である。
光学意匠層を構成する合成樹脂は、屈折率1.20〜1.45である無機系粒子および/または有機系粒子を含有することによって光学意匠層全体としてのみかけの屈折率が制御されている。このような目的で利用される無機系粒子としてはシリカ(1.40)、中空シリカ(1.25)などが挙げられる。また、有機系粒子の素材としてはPTFE(1.30)などが挙げられる。
光学意匠層に含有される無機系粒子および/または有機系粒子の含有量は、固形分比率として15〜85質量%であることが好ましい。固形分比率がこの範囲内であれば、十分な光学特性を発揮することができるうえに、光学意匠層の物理特性に対する影響が少ない。
光学意匠層に含有される無機系粒子、有機系粒子の一次粒径は40〜1,000nmであることが好ましい。一次粒径が40〜1,000nmの範囲であれば良好な光学特性が得られ、皮革に高い意匠性を付与することができる。
光学意匠層の厚さは100〜3,000nmであることが好ましい。樹脂表皮層の厚さが100〜3,000nmの範囲であれば、良好な光学特性が得られ、皮革に高い意匠性を付与することができる。
樹脂表皮層の表面に光学意匠層を形成する方法としては、スプレー法、スリットコーター法、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などが挙げられる。光学意匠層は全面に形成されてもよく、一部に柄や模様として形成されてもよい。更に、異なるみかけの屈折率を有する複数の光学意匠層が並んで、あるいは重ねられて配置・形成されていてもよい。含有する無機系粒子および/または有機系粒子の種類や含有量を変えることにより、異なるみかけの屈折率を有する光学意匠層を形成することができる。このように自由な形状で光学意匠層を形成する方法としては、インクジェット印刷法が適している。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される
[色差(ΔL)]
積分球分光光度計Color−i5(x−Rite社製)を用いて樹脂表皮層の表面、および樹脂表皮層の表面に積層した光学意匠層の表面を測色してそのL値を得た(光源:D65)。光学意匠層のL値から樹脂表皮層のL値を差し引き、色差ΔLを算出した。色差ΔLが負の値の場合は深色化の効果が得られたことを意味する。
[製造例1:ポリウレタン系樹脂材料a]
ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(クリスボンNY−328;DIC株式会社製)100質量部に対して、ジメチルホルムアミド25質量部とメチルエチルケトン25質量部を加えた。さらに、カーボンブラック顔料(DIALAC BLACK L−1770S;DIC株式会社製)15質量部を加え、ポリウレタン系樹脂材料aを調製した。
[製造例2:ポリウレタン系樹脂材料b(接着用ポリウレタン系樹脂材料)]
ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(TA−205;DIC株式会社製)100質量部に対して、ジメチルホルムアミド40質量部を加え、ポリウレタン系樹脂材料b(接着性)を調製した。
ポリウレタン系樹脂材料aを離型紙(PXD R−86;リンテック株式会社製)上に、乾燥後の膜厚が40μmとなるように塗布し、乾燥機にて100℃で2分間処理して、樹脂表皮層となるウレタン樹脂層Aを形成した。樹脂表皮層としてのウレタン樹脂層Aの屈折率は1.59であった。
次いで、ポリウレタン系樹脂材料b(接着用ポリウレタン系樹脂材料)を、離型紙上のウレタン樹脂層A上に、乾燥後の膜厚が80μmとなるように塗布し、乾燥機にて100℃で1分間処理してウレタン樹脂層B(接着層)を形成し、多層構造のウレタン樹脂層を有するウレタン樹脂積層離型材を作製した。
次いで、前記ウレタン樹脂積層離型材のウレタン樹脂層Bの面をベース層であるポリエステルトリコット編地の一方の面に貼り合わせ、392.3kPaで4秒間プレス圧着した後離型紙を剥離し、接着層(ウレタン樹脂層B)を介してベース層に樹脂表皮層(ウレタン樹脂層A)が積層された繊維質複合材を作製した。
[実施例1]
下記の処方1に従い調製した光学意匠層用ポリウレタン樹脂液を、上述の繊維質複合材の樹脂表皮層表面にバーコータ−(wet:6μm)にてコーティングした後、130℃で2分間乾燥し、厚さ750nmの光学意匠層を形成し、実施例の合成皮革を得た。
処方1(光学意匠層用ポリウレタン樹脂液)
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(商品名「RU−40−350」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分40質量%):75質量部
・平滑剤(商品名「HM−183」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分30質量%):3質量部
・架橋剤(商品名「XR−78−017」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分50質量%):1質量部
・PTFE水分散体(商品名「D−210C」、ダイキン株式会社製、固形分60質量%): 52質量部
・水:369質量部
光学意匠層に含まれる粒子はPTFEで屈折率は1.30であり、一次粒子径は200nmである。PTFEの含有量は固形分比で約50質量%である。色差ΔLは(−3.5)であり、深色化の効果が得られた。
[実施例2]
上記の処方1に従い調製した光学意匠層用ポリウレタン樹脂液を、上述の繊維質複合材の樹脂表皮層表面にバーコータ−(wet:24μm)にてコーティングした後、130℃で2分間乾燥し、厚さ3,000nmの光学意匠層を形成し、実施例の合成皮革を得た。
光学意匠層に含まれる粒子はPTFEで屈折率は1.30であり、一次粒子径は200nmである。PTFEの含有量は固形分比で約50質量%である。色差ΔLは(−2.8)であり、深色化の効果が得られた。
[実施例3]
下記の処方2に従い調製した光学意匠層用ポリウレタン樹脂液を、上述の繊維質複合材の樹脂表皮層表面にバーコータ−(wet:4μm)にてコーティングした後、130℃で2分間乾燥し、厚さ250nmの光学意匠層を形成し、実施例の合成皮革を得た。
処方2(光学意匠層用ポリウレタン樹脂液)
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(商品名「RU−40−350」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分40質量%):75質量部
・平滑剤(商品名「HM−183」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分30質量%):3質量部
・架橋剤(商品名「XR−78−017」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分50質量%):1質量部
・PTFE水分散体(商品名「D−210C」、ダイキン株式会社製、固形分60質量%): 52質量部
・水:869質量部
光学意匠層に含まれる粒子はPTFEで屈折率は1.30であり、一次粒子径は200nmである。PTFEの含有量は固形分比で約50質量%である。色差ΔLは(−3.3)であり、深色化の効果が得られた。
[実施例4]
下記の処方3に従い調製した光学意匠層用ポリウレタン樹脂液を、上述の繊維質複合材の樹脂表皮層表面にバーコータ−(wet:4μm)にてコーティングした後、130℃で2分間乾燥し、厚さ250nmの光学意匠層を形成し、実施例の合成皮革を得た。
処方3(光学意匠層用ポリウレタン樹脂液)
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(商品名「RU−40−350」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分40質量%):113質量部
・平滑剤(商品名「HM−183」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分30質量%):3質量部
・架橋剤(商品名「XR−78−017」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分50質量%):1質量部
・PTFE水分散体(商品名「D−210C」、ダイキン株式会社製、固形分60質量%): 26質量部
・水:857質量部
光学意匠層に含まれる粒子はPTFEで屈折率は1.30であり、一次粒子径は200nmである。PTFEの含有量は固形分比で約25質量%である。色差ΔLは(−1.7)であり、深色化の効果が得られた。
[実施例5]
下記の処方4に従い調製した光学意匠層用ポリウレタン樹脂液を、上述の繊維質複合材の樹脂表皮層表面にバーコータ−(wet:4μm)にてコーティングした後、130℃で2分間乾燥し、厚さ250nmの光学意匠層を形成し、実施例の合成皮革を得た。
処方4(光学意匠層用ポリウレタン樹脂液)
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(商品名「RU−40−350」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分40質量%):36質量部
・平滑剤(商品名「HM−183」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分30質量%):3質量部
・架橋剤(商品名「XR−78−017」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分50質量%):1質量部
・PTFE水分散体(商品名「D−210C」、ダイキン株式会社製、固形分60質量%): 80質量部
・水:879質量部
光学意匠層に含まれる粒子はPTFEで屈折率は1.30であり、一次粒子径は200nmである。PTFEの含有量は固形分比で約75質量%である。色差ΔLは(−2.6)であり、深色化の効果が得られた。
[実施例6]
下記の処方5に従い調製した光学意匠層用ポリウレタン樹脂液を、上述の繊維質複合材の樹脂表皮層表面にバーコータ−(wet:6μm)にてコーティングした後、130℃で2分間乾燥し、厚さ750nmの光学意匠層を形成し、実施例の合成皮革を得た。
処方5(光学意匠層用ポリウレタン樹脂液)
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(商品名「RU−40−350」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分40質量%):75質量部
・平滑剤(商品名「HM−183」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分30質量%):3質量部
・架橋剤(商品名「XR−78−017」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分50質量%):1質量部
・中空シリカ分散体(商品名「スルーリア」、日揮触媒化成社製、固形分25質量%):125質量部
・水:296質量部
光学意匠層に含まれる粒子は中空シリカで屈折率は1.25であり、一次粒子径は60nmである。中空シリカの含有量は固形分比で約50質量%である。色差ΔLは(−4.5)であり、深色化の効果が得られた。
[実施例7]
下記の処方6に従い調製した光学意匠層用ポリウレタン樹脂液を、上述の繊維質複合材の樹脂表皮層表面にバーコータ−(wet:6μm)にてコーティングした後、130℃で2分間乾燥し、厚さ750nmの光学意匠層を形成し、実施例の合成皮革を得た。
処方5(光学意匠層用ポリウレタン樹脂液)
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(商品名「RU−40−350」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分40質量%):75質量部
・平滑剤(商品名「HM−183」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分30質量%):3質量部
・架橋剤(商品名「XR−78−017」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分50質量%):1質量部
・シリカ分散体(商品名「スノーテックス ST−ZL」、日産化学株式会社製、固形分40質量%):78質量部
・水:343質量部
光学意匠層に含まれる粒子はシリカで屈折率は1.40であり、一次粒子径は100nmである。シリカの含有量は固形分比で約50質量%である。色差ΔLは(−1.5)であり、深色化の効果が得られた。
[比較例1]
下記の処方6に従い調製したポリウレタン樹脂液を、上述の繊維質複合材の樹脂表皮層表面にバーコータ−(wet:6μm)にてコーティングした後、130℃で2分間乾燥し、厚さ750nmの表面処理層を形成し、比較例の合成皮革を得た。
処方6(表面処理層用ポリウレタン樹脂液)
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(商品名「RU−40−350」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分40質量%):75質量部
・平滑剤(商品名「HM−183」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分30質量%):3質量部
・架橋剤(商品名「XR−78−017」、スタール・ジャパン株式会社製、固形分50質量%):1質量部
・アクリルビーズ(商品名「MX―80H3wT」、綜研化学株式会社製):31質量部
・水:390質量部
光学意匠層に含まれる粒子はアクリルビーズで屈折率は1.49であり、一次粒子径は80nmである。アクリルビーズの含有量は固形分比で約50質量%である。色差ΔLは(0.1)であり、深色化の効果が得られなかった。

Claims (3)

  1. ベース層と、前記ベース層の一方の面に積層された樹脂表皮層と、前記樹脂表皮層の表面に形成された光学意匠層とを有し、前記光学意匠層が屈折率1.20〜1.45で一次粒子径40〜100nmである無機系粒子および/または屈折率1.20〜1.45で一次粒子径40〜1,000nmである有機系粒子を、固形分比率として25〜85質量%含有する合成樹脂からなることを特徴とする皮革。
  2. 前記光学意匠層の厚さが100〜3,000nmであることを特徴とする請求項1に記載の皮革。
  3. 前記ベース層が繊維からなる布帛または天然皮革であることを特徴とする請求項1または2に記載の皮革。
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