JP6122769B2 - 人工皮革及びその人工皮革を表皮に用いたボール - Google Patents
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Description
ポリエチレン(海成分)50質量部およびポリアミド6(島成分)50質量部を同一溶融系で溶融紡糸して、繊度15dtexの海島型複合繊維を製造した。この海島型複合繊維を2.5倍に延伸し、捲縮を付与した後、繊維長51mmに切断した。得られたステープルをカードで開繊し、クロスラッパーウェバーで繊維ウェブとした。この繊維ウェブを重ね合わせ、ニードルパンチにより、目付650g/m2の繊維絡合体を得た。
〈グリップ性〉
夏場にインドアで10人のプレイヤーがバレーボールの練習を長時間行い、練習開始前のドライ時と、練習開始後の汗で塗れたボールを汗ばんだ手で扱ったときのウェット時とにおけるグリップ性を、各プレイヤーに下記の基準により判定させた。そして、10人の判定結果のうち最も多かった基準をグリップ性の評価として採用した。
A:ボールが滑ることがなく、十分なグリップ性を有する。
B:ボールが滑る頻度は少ないが、グリップ性は十分ではない。
C:ボールが滑る頻度が多く、グリップ性に欠ける。
表皮層を形成するためのポリウレタン成分として、低モジュラスポリウレタンと高モジュラスポリウレタンとを50:50で含有するポリウレタン成分を用いる代わりに、低モジュラスポリウレタンと高モジュラスポリウレタンとを70:30で含有するポリウレタン樹脂成分を用いた以外は実施例1と同様にして人工皮革を得、得られた人工皮革を表皮材として用いたバレーボールを製造した。そして、実施例1と同様にしてグリップ性を評価した。結果を表1に示す。
表皮層を形成するためのポリウレタン樹脂成分として、低モジュラスポリウレタンと高モジュラスポリウレタンとを50:50で含有するポリウレタン成分を用いる代わりに、低モジュラスポリウレタンと高モジュラスポリウレタンとを20:80で含有するポリウレタン樹脂成分を用いた以外は実施例1と同様にして人工皮革を得、得られた人工皮革を表皮材として用いたバレーボールを製造した。そして、実施例1と同様にしてグリップ性を評価した。結果を表1に示す。
表皮層を形成するための低モジュラスポリウレタン成分として、100%モジュラス0.7MPa、数平均分子量30万のポリエーテル系ポリウレタン(セイコー化成(株)製のラックスキンU5811)の代わりに、100%モジュラス0.6MPa、数平均分子量18万のポリエーテル系ポリウレタン(セイコー化成(株)製のラックスキンU5861)を用いた以外は実施例1と同様にして人工皮革を得、得られた人工皮革を表皮材として用いたバレーボールを製造した。そして、実施例1と同様にしてグリップ性を評価した。結果を表1に示す。
表皮層を形成するための高モジュラスポリウレタンとして、100%モジュラス15MPaのポリカーボネート系ポリウレタン(大日精化(株)製)の代わりに、100%モジュラス11MPaのポリエステル系ポリウレタン(大日精化(株)製)を用いた以外は実施例1と同様にして人工皮革を得、得られた人工皮革を表皮材として用いたバレーボールを製造した。そして、実施例1と同様にしてグリップ性を評価した。結果を表1に示す。
ポリウレタン樹脂成分100質量部(固形分)に対して中空ナノシリカ粒子10質量部を配合する代わりに、中空ナノシリカ粒子5質量部を配合した以外は実施例1と同様にして人工皮革を得、得られた人工皮革を表皮材として用いたバレーボールを製造した。そして、実施例1と同様にしてグリップ性を評価した。結果を表1に示す。
ポリウレタン樹脂成分100質量部(固形分)に対して中空ナノシリカ粒子10質量部を配合する代わりに、中空ナノシリカ粒子20質量部を配合した以外は実施例1と同様にして人工皮革を得、得られた人工皮革を表皮材として用いたバレーボールを製造した。そして、実施例1と同様にしてグリップ性を評価した。結果を表1に示す。
表皮層を形成するためのポリウレタン樹脂成分として、低モジュラスポリウレタンと高モジュラスポリウレタンとを50:50で含有するポリウレタン成分を用いる代わりに、高モジュラスポリウレタンのみをポリウレタン樹脂成分として用いた以外は実施例1と同様にして人工皮革を得、得られた人工皮革を表皮材として用いたバレーボールを製造した。そして、実施例1と同様にしてグリップ性を評価した。結果を表1に示す。
表皮層を形成するためのポリウレタン樹脂成分として、低モジュラスポリウレタンと高モジュラスポリウレタンとを50:50で含有するポリウレタン成分を用いる代わりに、低モジュラスポリウレタンのみをポリウレタン樹脂成分として用いた以外は実施例1と同様にして人工皮革を得、得られた人工皮革を表皮材として用いたバレーボールを製造した。そして、実施例1と同様にしてグリップ性を評価した。なお、このバレーボールは耐摩耗性が著しく悪かった。結果を表1に示す。
平均一次粒子径250nmの中空ナノシリカ粒子を配合する代わりに、平均一次粒子径150nmの中空ナノシリカ粒子を配合した以外は実施例1と同様にして人工皮革を得、得られた人工皮革を表皮材として用いたバレーボールを製造した。そして、実施例1と同様にしてグリップ性を評価した。結果を表1に示す。
平均一次粒子径250nmの中空ナノシリカ粒子を配合する代わりに、平均一次粒子径350nmの中空ナノシリカ粒子を配合した以外は実施例1と同様にして人工皮革を得、得られた人工皮革を表皮材として用いたバレーボールを製造した。そして、実施例1と同様にしてグリップ性を評価した。結果を表1に示す。
2 銀面層
3 表皮層
3a ポリウレタン成分
3b 中空ナノシリカ粒子
10 人工皮革
D ディンプル
Claims (5)
- 繊維布帛と、前記繊維布帛に積層された高分子弾性体を含む銀面層と、前記銀面層を被覆する表皮層とを備え、
前記表皮層は、100%モジュラスが1MPa以下のポリウレタンを30〜80質量%含むポリウレタン成分と、平均一次粒子径200〜300nmの中空ナノシリカ粒子と、を含有する平均厚さ0.1〜5μmの膜である、ことを特徴とする人工皮革。 - 前記ポリウレタン成分100質量部に対して、前記中空ナノシリカ粒子を5〜20質量部含有する請求項1に記載の人工皮革。
- 前記銀面層及び前記表皮層が形成された面にディンプルを有する請求項1または2に記載の人工皮革。
- 前記繊維布帛は、平均繊度0.001〜1dtexの極細繊維の不織布である請求項1〜3の何れか1項に記載の人工皮革。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の人工皮革を表皮に用いたことを特徴とするボール。
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