以下、図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。なお、複数の図面において対応する要素には同一の符号を付す。
図1及び図2は、例示的な捜索システム10による見守り対象者の捜索を示す図である。図1において例示的な捜索システム10は、例えば、管理サーバ11、センサ装置12、見守り対象者20のビーコン端末13、サポート者30の端末14、及び協力者40の端末15を含む。センサ装置12は、例えば、見守り対象者20が保持するビーコン端末13が発するビーコンを監視する(図1の(1))。センサ装置12は、ビーコンが検出できなくなった場合、見守り対象者20がいなくなったことを検出し(図1の(2))、管理サーバ11に見守り対象者20がいなくなったこと示す不在通知を送信する(図1の(3))。
続いて、管理サーバ11は、見守り対象者20がいなくなったこと示す不在通知を受信すると、図2に示す様に、管理サーバ11は協力者40の端末15に捜索依頼を送信する(図2の(4))。協力者40は、例えば、地域住民やボランティアなどであってよい。協力者40の端末15は、センサ装置12が発するビーコンをスキャンして見守り対象者20を捜索する。そして、協力者40の端末15がビーコン端末13のビーコンを拾った場合、見つかったことを管理サーバ11に通知してよい(図2の(5))。
以上のように、見守り対象者20にビーコン端末13を保持させることで、ビーコンをスキャンしていなくなった見守り対象者20を捜索することが可能である。しかしながら、例えば、協力者40の端末15に捜索依頼をむやみに送信してしまうと、見守り対象者がいる可能性が低い場所にいる協力者40の端末15にも捜索依頼を送信してしまうことがある。その結果、協力者の端末15のバッテリーを浪費してしまうことがある。そこで、以下で述べる実施形態では捜索を依頼する対象の絞り込みを行う。その結果、見守り対象者がいる可能性が低い場所にいる協力者40の端末15は、ビーコン端末13からのビーコンのスキャンを実行しないため、協力者40の端末15のバッテリーの浪費などを抑制することができる。以下、実施形態を更に詳細に説明する。
図3から図8は、実施形態に係る捜索システム300による見守り対象者の捜索を示す図である。図3において実施形態に係る捜索システム300は、例えば、捜索制御装置301、センサ装置302、見守り対象者320のビーコン端末303、サポート者330の端末304、及び協力者340の端末305を含む。なお、協力者340の端末305は、例えば、予め捜索システム300で利用する所定のアプリケーションをダウンロードし、捜索に協力することに同意しているユーザが利用する端末であり、捜索依頼を受けて捜索を行う捜索端末である。また、見守り対象者320のビーコン端末303は、一実施形態における第1の端末の一例である。サポート者330の端末304は、一実施形態における第2の端末の一例である。
センサ装置302は、例えば、見守り対象者320が保持するビーコン端末303が発するビーコンを監視する(図3の(1))。センサ装置302は、ビーコンが所定時間にわたって検出できなくなった場合、見守り対象者320がいなくなったことを検出し(図3の(2))、捜索制御装置301に見守り対象者320がいなくなったこと示す不在通知を送信する(図3の(3))。捜索制御装置301は、見守り対象者320がいなくなったこと示す不在通知を受信すると、サポート者330の端末304に、見守り対象者320がいなくなったこと示す不在通知を通知する(図3の(4))。そして、不在通知を受信した、サポート者330の端末304は、見守り対象者320のビーコン端末303が発するビーコンを捜索するためのアプリケーションを、捜索制御装置301からダウンロードする。
続く図4において、サポート者330の端末304は、見守り対象者320のビーコン端末303が発するビーコンのスキャンを行い、ビーコン端末303の捜索を開始する(図4の(5))。捜索を開始するとサポート者330の端末304は、端末304の位置を所定の間隔で取得し、その位置を示す位置情報を捜索制御装置301に通知する(図4の(6))。また、サポート者330は、周囲を捜索した結果、サポート者を見つけられないと判断した場合、端末304から捜索依頼を捜索制御装置301に送信する(図4の(7))。
続く図5において、捜索制御装置301は、サポート者330の端末304から捜索依頼を受信すると、サポート者330の端末304から受信した位置情報を基に、捜索済エリアを生成する(図5の(8))。なお、捜索済エリアは、例えば、サポート者330の端末304が捜索依頼を捜索制御装置301に送信するまでの間に既に捜索済みとなっているエリアである。捜索制御装置301は、例えば、サポート者330から通知された位置情報の軌跡から、ビーコン端末303で用いているビーコンが到達することが推定される距離までの範囲を捜索済エリアに設定してよい。
また、捜索制御装置301は、見守り対象者320の不在が検出されてから、捜索依頼が成されるまでの経過時間を取得する。経過時間は、一例では、捜索制御装置301が不在通知を受信した時刻から、捜索依頼を受信する時刻までの時間であってよい。そして、捜索制御装置301は、経過時間と、見守り対象者320に対して設定されている推定の移動速度に基づいて、予測不在エリアを設定する(図5の(9))。例えば、捜索制御装置301は、センサ装置302の設置位置から、所定の移動速度で経過時間を一方向に移動し続けた場合の距離を半径とする範囲外の領域を、予測不在エリアに設定してよい。所定の移動速度としては、例えば、人間の平均的な移動速度や最大の歩行速度、見守り対象者320に対して個別に設定した歩行速度、見守り対象者の年代の人の最大の歩行速度など、見守り対象者320の移動速度を見積もった値が用いられてよい。なお、見守り対象者320が、自転車など乗り物を利用する場合には、乗り物を利用した時の移動速度を見積もった値が用いられてもよい。
続く図6において、捜索制御装置301は、協力者340の端末304に捜索依頼情報を通知する(図6の(10))。なお、捜索依頼情報には、生成した捜索済エリアと予測不在エリアを示す情報が含まれていてよい。
捜索依頼情報を受信した協力者340の端末305は、現在位置を例えばGPS機器などで取得し、端末305が捜索済エリアと予測不在エリアの外にあるか否かを判定する。捜索済エリアと予測不在エリアの内側にいれば、端末305は、捜索を行わない。一方、端末305が捜索済エリアと予測不在エリアの外側にいれば、端末305は、捜索制御装置301から捜索アプリケーションをダウンロードし、ビーコン端末303が発するビーコンのスキャンを開始する(図6の(11))。
続く図7において、端末305が、ビーコン端末303が発するビーコンを検出したとする(図7の(12))。この場合、ビーコンを検出した端末305は、スキャンの間隔を短くする。例えば、端末305は、スキャンの間隔を第1の間隔から、第1の間隔よりも短い第2の間隔に変更してよい。また、端末305は、周囲の協力者の端末305にもスキャンの間隔を短くするように依頼する(図7の(13))。この依頼は、例えば、ビーコンを検出した端末305が、現在位置を捜索制御装置301に送信し、捜索制御装置301が、端末305の位置を含む協力依頼を他の協力者340の端末305に通知することで実行されてよい。そして、通知を受けた他の端末305は、自端末の現在位置と、協力依頼に含まれる位置とが所定の距離以内である場合に、ビーコンの検出間隔を第1の間隔よりも短い第2の間隔に設定してよい。なお、別の実施形態では、ビーコンを検出した端末305は、近距離無線通信を用いて他の端末305に協力依頼を送信してもよい。この場合、電波を受信した他の協力者340の端末305は、近い距離にいることになるため、ビーコンの検出間隔を第1の間隔よりも短い第2の間隔に設定してよい。
続く図8において、端末305からのビーコンを検出した協力者340の端末305及び他の協力者340の端末305は、捜索制御装置301に、ビーコンを検出したことを示す発見通知を送信する(図8の(13))。発見通知には、例えば、ビーコンの検出時の端末305の位置が含まれていてよい。捜索制御装置301は、受け付けた発見通知に含まれる位置の情報を基に、見守り対象者320のいる領域を特定し、サポート者330の端末304に通知する(図8の(14))。そのため、サポート者330は、端末304に届いた通知に示される領域を、例えば端末304の表示画面に表示させるなどして、届いた通知に示される領域を基に見守り対象者320を探し出すことができる。なお、サポート者330は、見守り対象者320を発見すると、捜索が完了したことを捜索制御装置301に通知する。捜索制御装置301は、見守り対象者320が見つかったことを示す捜索完了通知を協力者340の端末305に通知し、捜索完了通知を受けると協力者340の端末305は、ビーコンのスキャンを終了してよい。
以上で述べた様に、実施形態によれば、見守り対象者がいる可能性の高い領域にいる協力者340の端末305に選択的に依頼を送信することができる。また、協力者340は、ビーコン端末303が発する電波を検出すると、スキャン頻度を高める。そのため、見守り対象者320が見つかっていない状態では、スキャン頻度が少なく消費電力を抑えることができ、一方で、見守り対象者320を検出するとスキャン頻度を高めて詳細に検出情報を収集することができる。そのため、効率的な捜索が可能である。以下、実施形態を更に詳細に説明する。
図9は、実施形態に係る捜索制御装置301のブロック構成を例示する図である。捜索制御装置301は、例えば、制御部901、記憶部902、及び通信部903を含んでいる。制御部901は、例えば通知部911、受信部912、及び送信部913などとして動作してよい。捜索制御装置301の記憶部902は、例えば、後述する位置履歴情報1700、検出履歴情報2400、及び発見位置履歴情報2500などの情報を記憶している。通信部903は、制御部901の指示に従って、ネットワークに接続し、データを送受信する。これらの各部の詳細及び記憶部902に格納されている情報の詳細については後述する。
図10は、実施形態に係るサポート者330の端末304のブロック構成を例示する図である。サポート者330の端末304は、例えば、制御部1001、記憶部1002、通信部1003、近距離無線通信部1004、及び位置センサ1005を含んでいる。端末304の記憶部1002は、例えば、プログラムや情報を記憶している。通信部1003は、制御部1001の指示に従って、ネットワークに接続し、データを送受信する。近距離無線通信部1004は、例えば、Bluetooth機器などの近距離無線通信を行う機器であってよい。近距離無線通信部1004は、例えば、ビーコン端末303が発したビーコンを検出する。位置センサ1005は、例えばGPS機器などの位置を検出するセンサであってよい。これらの各部の更なる詳細は後述する。
図11は、実施形態に係る協力者340の端末305のブロック構成を例示する図である。協力者340の端末305は、例えば、制御部1101、記憶部1102、通信部1103、近距離無線通信部1104、及び位置センサ1105を含んでいる。端末305の記憶部1102は、例えば、プログラムや情報を記憶している。通信部1103は、制御部1101の指示に従って、ネットワークに接続し、データを送受信する。近距離無線通信部1104は、例えば、Bluetooth機器などの近距離無線通信を行う機器であってよい。近距離無線通信部1104は、例えば、ビーコン端末303が発したビーコンを検出する。また、一実施形態においては、近距離無線通信部1104は、制御部1101の指示に従って、協力依頼を周囲の他の端末305に通知してよい。位置センサ1105は、例えばGPS機器などの位置を検出するセンサであってよい。これらの各部の更なる詳細は後述する。
図12は、実施形態に係るセンサ装置302のブロック構成を例示する図である。センサ装置302は、例えば、制御部1201、記憶部1202、通信部1203、及びセンサ部1204を含んでいる。センサ装置302の記憶部1202は、例えば、プログラムや情報を記憶している。通信部1203は、制御部1201の指示に従って、ネットワークに接続し、データを送受信する。センサ部1204は、制御部1201の指示に従って、ビーコン端末303が発する電波を検出する。これらの各部の更なる詳細は後述する。
図13は、実施形態に係るビーコン端末303のブロック構成を例示する図である。ビーコン端末303は、例えば、ビーコン発信部1301を含む。ビーコン発信部1301は、所定のタイミング又は所定の間隔でビーコンを発信してよい。なお、ここでは、ビーコンを発信するビーコン端末303を例に説明しているが、別の実施形態では、ビーコン以外の無線電波を発信する装置が用いられてもよい。
続いて、捜索システム300に含まれる、例えば、捜索制御装置301、センサ装置302、見守り対象者320のビーコン端末303、サポート者330の端末304、及び協力者340の端末305が実行する動作フローについてそれぞれ説明する。
図14は、実施形態に係るセンサ装置302の制御部1201が実施する不在検出処理の動作フローを例示する図である。例えば、センサ装置302の制御部1201は、センサ装置302が起動すると図14の動作フローを開始してよい。なお、ビーコン端末303のビーコン発信部1301は、所定の間隔、或いは所定のタイミングでビーコンを周囲に発信しているものとする。
ステップ1401(以降、ステップを“S”と記載し、例えば、S1401と表記する)においてセンサ装置302の制御部1201は、検出対象として設定されているビーコン端末303が発信するビーコンを検出する。S1402において制御部1201は、所定期間にわたってビーコンが未検出の状態が続いたか否かを判定する。所定期間以内にビーコンが検出されている場合(S1402がNo)、フローはS1401に戻り処理を繰り返す。一方、所定期間よりも長くビーコンが検出されなかった場合(S1402がYes)、フローはS1403に進む。
S1403において制御部1201は、捜索制御装置301に不在通知を送信し、本動作フローは終了する。
以上で述べた様に、例えば、センサ装置302の制御部1201は、ビーコン端末303が発するビーコンを監視し、ビーコンが検出されなくなると不在となったことを示す不在通知を捜索制御装置301に送信する。
図15は、捜索制御装置301の制御部901が実行する見守り対象者20の捜索制御の処理の流れを示す動作フローを例示する図である。例えば、制御部901は、捜索制御装置301が起動すると図15の動作フローを開始してよい。
そして、例えば、制御部901が、センサ装置302から不在通知を受信すると、S1501において不在通知送信処理を実行する。図16は、不在通知送信処理を例示する図である。
S1601において制御部901は、不在通知をサポート者330の端末304に送信し、図16の動作フローは終了し、フローはS1502に進む。なお、捜索制御装置301の記憶部902には、見守り対象者320のビーコン端末303と、サポート者330の端末304とを対応付ける情報が記憶されていてよい。
続いて、S1502において、制御部901は、例えば、不在通知を送信した送信先の端末304から位置情報を受信すると、位置情報に含まれる位置を記憶部902の位置履歴情報1700に登録する。
図17は、位置履歴情報1700を例示する図である。位置履歴情報1700には、例えば、位置と、時刻とを含むエントリが登録されている。位置は、例えば、位置情報で通知された位置である。また、時刻は、例えば、位置情報の位置がGPS機器などで取得された時刻である。なお、後述するように、不在通知を送信した送信先の端末304は、例えば、捜索依頼情報を捜索制御装置301に通知するまでの間、位置情報を所定の時間間隔或いは所定のタイミングで捜索制御装置301に送り続けてよい。そして、捜索制御装置301は、端末304から捜索依頼情報を受信するまでは、位置情報が通知されると、その位置情報に対応するエントリを位置履歴情報1700に登録してよい。
続いて、図15のS1503において、捜索制御装置301の制御部901が、センサ装置302から捜索依頼情報を受信すると、捜索制御装置301の制御部901は、捜索制御処理を実行する。
図18は、捜索制御処理を例示する図である。捜索制御装置301の制御部901は、まず、S1801〜S1804までの処理においてエリア生成処理を実行する。例えば、S1801において制御部901は、位置履歴情報1700に登録されている端末304の位置の履歴を読み出す。そして、S1702において制御部901は、位置情報に基づいて、ユーザがいないことが推定される捜索済エリアを設定する。一例として、制御部901は、位置履歴情報1700に登録されている位置の履歴が示す移動の軌跡から、ビーコンが到達することが推定される距離をとった範囲を捜索済エリアとして設定してよい。
S1803において制御部901は、見守り対象者320の不在が検知された時刻を取得する。一例では、制御部901は、不在通知を受信した時刻を不在検出時刻として用いてよい。S1804において制御部901は、不在検出時刻から現在時刻までの経過時間と、見守り対象者に対して見積もられる移動速度とに基づいて、予測不在エリアを生成する。例えば、捜索制御装置301の制御部901は、センサ装置302の設置位置から、所定の移動速度で経過時間を一方向に移動し続けた場合の距離を半径とする範囲の外側の領域を、予測不在エリアとして設定してよい。
そして、S1805において制御部901は、S1802で生成した捜索済エリアと、S1804で生成した予測不在エリアとを含む捜索依頼情報を生成する。
S1806において制御部901は、生成した捜索依頼情報を、協力者340の端末305に送信し、図18の動作フローは終了し、フローはS1504に進む。そして、後述するように、捜索依頼情報を受信した協力者340の端末305は、捜索済エリアと予測不在エリアの外にいれば、ビーコン端末303のビーコンのスキャンを実行し、検出結果を捜索制御装置301に通知する。そして、捜索制御装置301は、検出結果の通知に基づいて生成した見守り対象者320の位置に関する情報をサポート者330の端末304に提供する。その結果、サポート者330が、例えば、見守り対象者320を見つけた場合には、端末304が見守り対象者320が見つかり、捜索が完了したことを示す捜索完了通知を捜索制御装置301に通知する。そして、捜索制御装置301の制御部901は、発見情報を受信すると(S1504)、例えば、見守り対象者320が見つかったことを示す発見通知を、協力者340の端末305に送信して捜索の完了を通知し、図15の動作フローは終了する。
以上で述べた様に、捜索制御装置301の制御部901は、サポート者330の端末304から通知された位置情報に基づいて、サポート者330が既に捜索し終えたと推定される領域である捜索済エリアを生成する。また、制御部901は、見守り対象者の不在が検出された不在検出時刻から現在時刻までの経過時間と、見守り対象者に対して見積もられる移動速度とに基づいて、予測不在エリアを生成する。そのため、制御部901は、見守り対象者320がいる可能性の高い領域に絞り込んで、捜索を依頼することができる。
続いて、サポート者330の端末304が実行する処理を説明する。図19は、サポート者330の端末304が実行する捜索依頼処理を例示する図である。サポート者330の端末304は、例えば、起動すると図19の動作フローを開始してよい。
S1901においてサポート者330の端末304の制御部1001は、不在通知を受信したか否かを判定する。不在通知を受信していない場合(S1901がNo)、フローはS1901の処理を繰り返す。一方、不在通知を受信した場合(S1901がYes)、フローはS1902に進む。
S1902において制御部1001は、現在位置を取得する。例えば、制御部1001は、位置センサ1005を介して現在位置を取得してよい。なお、位置センサ1005は、例えば、GPS機器などであってよい。また、位置は、例えば、GPSなどで検出される緯度および経度の情報であってよい。S1903において制御部1001は、現在位置を捜索制御装置301に送信する。S1904において制御部1001は、捜索の終了指示が入力されたか否かを判定する。例えば、サポート者330は、見守り対象者320が見つからない場合に、捜索終了を示す情報を端末304に入力してよく、制御部1001は、捜索終了を示す情報の入力を受けるとS1904においてYesと判定してよい。一方、捜索終了を示す情報が入力されていなければS1904においてNoと判定されてよく、この場合フローはS1904の処理を繰り返す。また、S1904においてYesと判定した場合、フローはS1905に進む。
S1905において制御部1001は、捜索制御装置301に捜索を依頼する捜索依頼情報を送信し、本動作フローは終了する。なお、例えば、サポート者330は、見守り対象者320が見つかった場合には、見守り対象者320が見つかったことを示す情報を端末304に入力してよい。制御部1001は、例えば、見守り対象者320が見つかったことを示す情報の入力を受けると、見守り対象者320が見つかったことを示す捜索完了通知を、捜索制御装置301に送信してよい。
続いて、協力者340の端末305が実行する見守り対象者320の捜索処理を説明する。図20は、協力者340の端末305が実行する見守り対象者320の捜索処理の動作フローを例示する図である。協力者340の端末305の制御部1101は、例えば、起動すると図20の動作フローを実行してよい。
S2001において制御部1101は、捜索依頼情報を受信したか否かを判定する。捜索依頼情報を受信していない場合(S2001がNo)、フローはS2001の処理を繰り返す。一方、捜索依頼情報を受信した場合(S2001がYes)、フローはS2002に進む。
S2002において制御部1101は、見守り対象者320の捜索に用いるアプリケーションを起動する。なお、一実施形態においては、制御部1101は、捜索依頼情報を受信すると、捜索に用いるアプリケーションのデータを捜索制御装置301からダウンロードし、端末305にインストールしてよい。この様に状況に応じて利用するアプリケーションをダウンロードすることで、協力者340の端末305の記憶部1102の記憶領域をアプリケーションが占有するのを抑えることができる。
S2003において制御部1101は、現在位置を取得する。例えば、制御部1101は、位置センサ1105を用いて協力者340の端末305の現在位置を取得してよい。
S2004において制御部1101は、現在位置が、捜索依頼情報に含まれる捜索エリア内か否かを判定する。なお、捜索エリアは、例えば、捜索依頼情報に含まれる捜索済エリアと、予測不在エリアとから設定されてよい。例えば、捜索エリアは、捜索依頼情報に含まれる捜索済エリアと、予測不在エリアとを除いた領域であってよい。現在位置が捜索エリアに含まれていない場合(S2004がNo)、本動作フローは終了する。一方、現在位置が捜索エリア内である場合(S2004がYes)、フローはS2005に進む。
S2005において制御部1101は、ビーコン端末303が発するビーコンのスキャンを開始する。例えば、制御部1101は、近距離無線通信部1104を介して、ビーコン端末303が発するビーコンをスキャンしてよい。
S2006において制御部1101は、見守り対象者320のビーコン端末303が発するビーコンを検出したか否かを判定する。例えば、制御部1101は、検出したビーコンのUUID(Universally Unique Identifier)を確認し、ビーコン端末303が発するビーコンか否かを判定してよい。ビーコン端末303が発するビーコンを検出していない場合(S2006がNo)、フローはS2006の処理を繰り返す。一方、ビーコン端末303が発するビーコンを検出した場合(S2006がYes)、フローはS2007に進む。
S2007において制御部1101は、スキャンの設定を変更する。例えば、制御部1101は、付近にいるビーコン端末303がより検出し易くなるように、スキャン間隔を短くするなどスキャン頻度が高くなるように、スキャンの設定を変更する。
S2008において、制御部1101は、協力者340の端末305に宛てて協力を依頼する協力依頼を送信する。一実施形態では、制御部1101は、現在位置を含む協力依頼を捜索制御装置301に送信する。協力依頼を受けた捜索制御装置301は、他の協力者340の端末305に協力依頼を配信する。そして、協力依頼を受信した協力者340の端末305の制御部1101は、協力依頼に含まれる位置から所定の距離以内に自端末が位置する場合、例えば、スキャン間隔を短くするなどスキャン頻度が高くなるようにスキャンの設定を変更してよい。或いは、別の実施形態では、制御部1101は、例えば、Bluetoothなどの近距離無線通信で、電波の届く範囲にいる協力者340の端末305に協力依頼を通知してよい。この場合、他の端末305の制御部1101は、協力依頼を受信すると、スキャン間隔を短くするなどスキャン頻度が高くなるようにスキャンの設定を変更してよい。なお、協力依頼を受信した協力者340の端末305は、例えば、捜索エリア内にいれば既にスキャンを実行していてよい。
S2008で協力依頼を送信すると、協力者340の端末305の制御部1101は図20の動作フローを終了してよい。
以上の図20の動作フローで例示したように、協力者340の端末305の制御部1101は、捜索依頼情報を受信すると、ビーコン端末303が発するビーコンの捜索を開始する。そして、協力者340の端末305の制御部1101は、ビーコンを検出すると、スキャン間隔を短くするなどスキャン頻度が高くなるように、スキャンの設定を変更する。そのため、ビーコン端末303がいる位置に関する情報をより詳細に取得することができる。
また、協力者340の端末305の制御部1101は、ビーコン端末303が発するビーコンを検出すると、他の協力者340の端末305に宛てて協力依頼を送信する。周辺の複数の協力者340の端末305でスキャン頻度をあげてスキャンを行い、見守り対象者320の位置に関する情報を収集することで、ビーコン端末303の位置に関する情報を詳細に収集することができる。
図21は、協力依頼を受信した別の協力者340の端末305が実行する見守り対象者320の捜索処理の動作フローを例示する図である。別の協力者340の端末305の制御部1101は、例えば、協力依頼を受信すると図21の動作フローを実行してよい。
S2101において別の協力者340の端末305の制御部1101は、依頼情報を送信してきた協力者340の端末305がそばにいるか否かを判定する。例えば、制御部1101は、依頼情報に含まれる依頼情報の送信元の端末305の位置情報に示される位置と、自端末305の現在位置との距離が所定の距離以内の場合に、依頼情報を送信してきた協力者340の端末305がそばにいると判定してよい。或いは、依頼情報が近距離無線通信で通知された場合には、制御部1101は、依頼情報を受信すると、依頼情報を送信してきた協力者340の端末305がそばにいると判定してよい。依頼情報の送信元の端末305の近くにいない場合(S2101がNo)、本動作フローは終了する。一方、依頼情報の送信元の端末305の近くにいる場合(S2101がYes)、フローはS2102に進む。
S2102において制御部1101は、スキャン間隔を短くするなどスキャン頻度が高くなるように、スキャンの設定を変更する。S2103において制御部1101は、変更したスキャンの設定でスキャンを開始する。S2104において制御部1101は、見守り対象者320のビーコン端末303が発するビーコンを検出したか否かを判定する。例えば、制御部1101は、検出したビーコンのUUIDを確認し、ビーコン端末303が発するビーコンか否かを判定してよい。ビーコン端末303が発するビーコンを検出していない場合(S2104がNo)、フローはS2104の処理を繰り返す。一方、ビーコン端末303が発するビーコンを検出している場合(S2104がYes)、フローはS2105に進む。
S2105において制御部1101は、他の協力者340の端末305に宛てて協力を依頼する協力依頼を送信し、本動作フローは終了する。なお、S2105の処理は、一実施形態においては、S2008の処理と同様に実行されてよい。
以上で述べた様に、協力者340の端末305は、協力依頼を受けた場合、協力依頼の送信元の端末305の付近にいれば、ビーコン端末303が発したビーコンのスキャンを行う。そして、ビーコン端末303が発したビーコンを検出すると、協力者340の端末305は、更に、他の協力者340の端末305に宛てて協力依頼を送信する。このように、協力依頼を受信した端末305が、ビーコン端末303が発したビーコンを検出すると更に協力依頼を送信して、協力依頼を伝搬させてゆくことで、ビーコン端末303がいる場所の付近の領域に限定して高い頻度で捜索を行うことが可能になる。従って、ビーコン端末303を効率的に捜索することが可能である。
また、図22は、実施形態に係る検出結果の送信処理を例示する図である。例えば、S2006又はS2104で協力者340の端末305が、ビーコン端末303のUUIDを検出した場合に、協力者340の端末305の制御部1101は、図22の検出結果送信処理を開始してよい。
S2201において協力者340の端末305の制御部1101は、所定の時間間隔でビーコンの検出を実行する。そして、S2202において制御部1101は、ビーコン端末303のビーコンを検出した場合に、現在位置と、現在時刻とを含む検出結果を捜索制御装置301に送信する。
そして、捜索制御装置301の制御部901は、例えば、協力者340から通知された結果情報に基づいて、ビーコン端末303を保持する見守り対象者320を見つけ出すために有用な情報を提供してよい。
図23は、実施形態に係る捜索制御装置301が実行する通知処理を例示する図である。捜索制御装置301の制御部901は、例えば、検出結果を受信した場合や、所定数の検出結果が集まった場合など、所定のタイミングで図23の動作フローを実行してよい。
S2301において捜索制御装置301の制御部901は、検出履歴情報2400に登録されている情報に基づいて、見守り対象者320の居場所を推定する。なお、制御部901は、検出結果を受信すると、受信した検出結果に含まれる位置と時刻を検出履歴情報2400に保存していてよい。
図24は、検出履歴情報2400を例示する図である。検出履歴情報2400には、結果情報に含まれているビーコンを検出した位置と、時刻の情報がエントリに登録されている。そして、制御部901は、検出履歴情報2400に登録されている位置と、時刻の情報に基づいて見守り対象者320がいる居場所を推定する。一例では、制御部901は、所定期間内の時刻が登録されているエントリの位置から、ビーコン端末303が発するビーコンが届く距離の範囲内の領域を見守り対象者320がいる居場所として推定してよい。なお、例えば、複数の結果情報から複数の領域が特定される場合は、制御部901は、例えば、それぞれの結果情報から推定される領域の重なる領域を見守り対象者320がいる居場所として推定してもよい。
S2302において捜索制御装置301の制御部901は、サポート者の端末305に対して推定した居場所を通知し、本動作フローは終了する。
従って、サポート者330は、例えば、通知された場所に向かい見守り対象者320を捜索することで、見守り対象者320を迅速に見つけることができる。なお、サポート者330は、見守り対象者320を見つけると、端末304を操作し、見守り対象者320の捜索が完了したことを示す捜索完了通知を捜索制御装置301に通知してよい。捜索制御装置301は、捜索完了通知を受けると、協力者340の端末305に捜索終了を通知し、それにより協力者340の端末305は、ビーコンのサーチを終了してよい。なお、この場合に、協力者340の端末305は、インストールした捜索のプログラムを削除してもよい。
以上で述べた様に、実施形態によれば、協力者340の端末305に、捜索済エリアと、予測不在エリアを通知することで、見守り対象者がいる可能性の高い領域にいる協力者の端末に選択的に依頼を送信することができる。そのため、見守り対象者320がいる可能性の低い領域にいる協力者340の端末305がスキャンを実行し、バッテリーを浪費してしまうことを抑制できる。
また、上述の実施形態では、協力者340の端末305は、ビーコン端末303のビーコンを検出すると、スキャン頻度を高めてスキャンを行う。そのため、ビーコン端末303の位置についての情報をより詳細に収集することができる。
また更に、上述の実施形態では、協力者340の端末305は、ビーコン端末303のビーコンを検出すると、他の協力者340の端末305に協力依頼を行う。そして、協力依頼を受けた他の協力者340の端末305は、協力依頼の送信元の協力者340の端末305のそばにいれば、スキャン頻度を高めてスキャンを行う。この様に、ビーコン端末303の付近に限定して複数の端末305でスキャン頻度をかめてスキャンを行うことで、ビーコン端末303の位置についての情報を効率よく収集することができる。
また、上述の実施形態では、捜索制御装置301は、サポート者330の端末304から位置情報を収集し、捜索済エリアを設定する。即ち、例えば、サポート者330の端末304に見守り対象者320のビーコン端末303の不在を通知してから、サポート者330の端末304が既にスキャンをしているエリアを捜索済エリアに設定している。そのため、協力者340の端末304が、スキャン済みのエリアを重複してスキャンしてしまうことを抑制できる。
なお、上述の実施形態において、例えば、S1601及びS2302の処理で制御部901は、通知部911として動作する。また、例えば、S1502の処理で制御部901は、受信部912として動作する。例えば、S1806の処理で制御部901は、送信部913として動作する。
以上において、実施形態を例示したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の動作フローは例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。可能な場合には、動作フローは、処理の順番を変更して実行されてもよく、別に更なる処理を含んでもよく、又は、一部の処理が省略されてもよい。
また、例えば、別の実施形態では、上述のS1504で、サポート者330の端末304から、捜索制御装置301が受信する発見通知には、発見位置の情報が含まれていてもよい。発見位置は、例えば、緯度及び経度の情報であってよい。この場合に、捜索制御装置301の制御部901は、発見通知に含まれる発見位置を、記憶部902の発見位置履歴情報2500に登録する。図25は、発見位置履歴情報2500の一例であり、過去に見守り対象者320が発見された発見位置が登録されている。そして、別の実施形態では、捜索制御装置301は、S1806で送信する捜索依頼情報に発見位置履歴情報2500の発見位置も含めて送信してよい。そして、協力者340の端末305の制御部1101は、S2004において捜索エリア内か否かを判定する際に、位置が予測不在エリア内であったとしても、発見位置から所定の距離以内であれば、S2004でYesと判定し、ビーコンのスキャンを行ってよい。この様に、過去に見守り対象者320が見つかった領域ではたとえ予測不在エリアであったとしても捜索を行うことで、見守り対象者320が同じ場所を徘徊している場合などに迅速に見つけることが可能である。
図26は、捜索制御装置301を実現するためのコンピュータ2600のハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ2600は、例えば、プロセッサ2601、メモリ2602、記憶装置2603、読取装置2604、通信インタフェース2606、及び入出力インタフェース2607を備える。なお、プロセッサ2601、メモリ2602、記憶装置2603、読取装置2604、通信インタフェース2606、入出力インタフェース2607は、例えば、バス2608を介して互いに接続されている。
プロセッサは、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ2601は、メモリ2602を利用して例えば上述の捜索制御装置301が実行する動作フローの手順を記述したプログラム実行することにより、上述した捜索制御装置301の各機能部の一部または全部の機能を提供する。記憶部902は、例えばメモリ2602、記憶装置2603、及び着脱可能記憶媒体2605を含んでいる。捜索制御装置301のプロセッサ2601は、例えば、メモリ2602にプログラムを読み出して実行することで、通知部911、受信部912、及び送信部913として動作してよい。捜索制御装置301の記憶装置2603には、例えば、位置履歴情報1700、検出履歴情報2400、及び発見位置履歴情報2500が格納されている。
メモリ2602は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んでいてよい。記憶装置2603は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、又は外部記憶装置である。なお、RAMは、Random Access Memoryの略称である。また、ROMは、Read Only Memoryの略称である。
読取装置2604は、プロセッサ2601の指示に従って着脱可能記憶媒体2605にアクセスする。着脱可能記憶媒体2605は、例えば、半導体デバイス(USBメモリ等)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD−ROM、DVD等)などにより実現される。なお、USBは、Universal Serial Busの略称である。CDは、Compact Discの略称である。DVDは、Digital Versatile Diskの略称である。
通信インタフェース2606は、例えば、プロセッサ2601の指示に従ってネットワーク2620に接続し、データを送受信する。入出力インタフェース2607は、例えば、入力装置及び出力装置との間のインタフェースであってよい。入力装置は、例えばユーザからの指示を受け付けるキーボードやマウスなどのデバイスである。出力装置は、例えばディスプレーなどの表示装置、及びスピーカなどの音声装置である。
図27は、端末304及び端末305を実現するための通信装置2700のハードウェア構成の一例を示す図である。通信装置2700のハードウェア構成は、例えば、プロセッサ2701、メモリ2702、位置センサ2703、近距離無線通信装置2704、通信機器2705、入出力インタフェース2706を備える。なお、プロセッサ2701は、例えば、メモリ2702、位置センサ2703、近距離無線通信装置2704、通信機器2705、及び入出力インタフェース2706と互いに接続されている。
メモリ2702は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んでいてよい。なお、RAMは、Random Access Memoryの略称である。また、ROMは、Read Only Memoryの略称である。メモリ2702は、記憶部1002又は記憶部1102の一例である。プロセッサ2701は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ2701は、例えば、メモリ2702に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、上述の制御部1001又は制御部1101が実行する処理の一部又は全部の機能を提供する。
位置センサ2703は、例えば、GPS(Global Positioning System)機器などの位置を計測するセンサであってよい。近距離無線通信装置2704は、例えば、Bluetooth機器などの近距離無線通信を行う機器であってよく、ビーコン端末303が発するiBeacon(登録商標)などのビーコンを検出してよい。なお、位置センサ2703は、例えば、上述の位置センサ1105の一例である。また、近距離無線通信装置2704は、例えば、近距離無線通信部1004又は近距離無線通信部1104の一例である。通信機器2705は、例えば、プロセッサ2701の指示に従って、セルラ通信網に接続するセルラ通信機器やWi−Fi(登録商標)の基地局に接続するWi−Fi通信機器などの無線通信機器であってよい。通信機器2705は、通信部1003又は通信部1103の一例である。入出力インタフェース2707は、例えば、入力装置及び出力装置との間のインタフェースであってよい。入力装置は、例えばユーザからの指示を受け付けるボタンやキーなどのデバイスである。出力装置は、例えばディスプレーなどの表示装置、及びスピーカなどの音声装置である。なお、入力装置と出力装置が統合されたタッチパネルが用いられてもよい。
図28は、センサ装置302を実現するためのハードウェア構成の一例を示す図である。なお、センサ装置302は、例えば、プロセッサ2801、メモリ2802、通信インタフェース2803、及び近距離無線通信機器2804を含む。プロセッサ2801、メモリ2802、通信インタフェース2803、及び近距離無線通信機器2804は、互いに接続されていてよい。
メモリ2802は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んでいてよい。メモリ2802は、記憶部1202の一例である。プロセッサ2801は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ2801は、例えば、メモリ2802に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、上述の制御部1201が実行する処理の一部又は全部の機能を提供する。
通信インタフェース2803は、例えば、プロセッサ2801の指示に従って、ネットワークに接続し、データを送受信する。通信インタフェース2803は、例えば、通信部1203の一例である。
近距離無線通信機器2804は、例えば、Bluetooth機器などの近距離無線通信を行う機器であってよく、ビーコン端末303が発したビーコンを検出してよい。近距離無線通信機器2804は、例えば、センサ部1204の一例である。
図29は、ビーコン端末303を実現するためのハードウェア構成の一例を示す図である。なお、ビーコン端末303は、例えば、プロセッサ2901、メモリ2902、及び近距離無線通信機器2903を含む。プロセッサ2901、メモリ2902、及び近距離無線通信機器2903は、互いに接続されていてよい。
メモリ2902は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んでいてよい。プロセッサ2901は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ2901は、例えば、メモリ2902に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、近距離無線通信機器2903を制御し、上述のビーコン発信部1301の一部又は全部の機能を提供する。
近距離無線通信機器2504は、例えば、Bluetooth機器などの近距離無線通信を行う機器であってよく、プロセッサ2901の指示に従って、周囲にビーコンなど電波を発する。
なお、図26及び図29を参照して述べたハードウェア構成は、例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の機能部の一部または全部の機能がFPGA及びSoCなどによるハードウェアとして実装されてもよい。なお、FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。SoCは、System-on-a-chipの略称である。
以上において、いくつかの実施形態が説明される。しかしながら、実施形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態及び代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各種実施形態は、その趣旨及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態が実施され得ることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して又は置換して、或いは実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。