JP2019020170A - 位置探索システム、サーバ、位置探索方法および位置探索プログラム - Google Patents

位置探索システム、サーバ、位置探索方法および位置探索プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電波の飽和を防止しつつ、ビーコンの電池消費量を抑えながら、ビーコンの位置探索を効率よく行うこと。【解決手段】ビーコン10は、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する。通信端末20は、ビーコン10から発信された第一の信号および第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信し、受信した信号の種類に応じて、ビーコン10と自装置との距離を推定し、ビーコン10の位置に関する情報を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、位置探索システム、サーバ、位置探索方法および位置探索プログラムに関する。
近年、認知症の老人や子供、ペットや貴重品の位置を推測する手段として、ビーコンのように信号を発するビーコンを老人や子供にもたせ、信号を受信した近くのスマートフォン等の通信端末が信号を受信した位置情報をサーバに通知することで、位置を推測する仕組みが開発されている。なお、通信端末に位置情報をサーバに送信する際に、通信端末に通信量が発生してしまうため、発生した通信料金を補てんする仕組みが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
また、ビーコンのような信号を発する端末は単純に信号を発するだけでよいため、端末のコストを下げ、かつ小型化することが可能である。このようなビーコンは、発信する電波の強度等により、到達距離を長くしたり、短くしたりすることが可能である。
例えば、行方不明者を探す場合、発見できる確率を高めるには、ビーコンの到達距離を長くする必要があるが、到達距離の長い信号を発信すると、その分電池の消費量が大きくなってしまい、電池の持ちが短くなってしまう。特に、認知症の老人等に持たせる場合には、洋服等につけたビーコン自体を小型化する必要があり、バッテリの持ち時間は非常に重要である。
また、到達距離の長い信号を発するビーコンが近くに多数存在すると、同一エリアで使われる電波の周波数が飽和してしまい、正確に届かない場合がある。このため、到達距離の長い信号を発信するビーコンは信号の発信間隔を長くする必要があった。
特開2011−250171号公報
しかしながら、ビーコンの発信信号の発信間隔とビーコンの到達距離とを長くした場合に、ビーコンの位置探索を効率よく行うことが出来ない場合があるという課題があった。例えば、到達距離の長い信号(例えば、300m)のビーコン信号を受信した場合、捜索者が自分の半径300m以内にビーコンを発する端末が存在するということが確認できる一方で、どの方向に端末が存在するか分からない。
この場合、捜索者が周囲を移動し、次の信号を受信した際に、受信した電波の強度が上がっているか下がっているかに応じて、端末に近づいたか離れたかを判断する必要があるが、信号の発信間隔が長い場合には、例えば捜索者が来るまで移動していた場合に最初の信号を受信した位置から次の信号を受信するまでの間にビーコンの場所を通り過ぎてしまう場合がある。
このような場合には、次の信号を受信した場所が最初の受信位置より近い距離で受信した場合には、実際に遠ざかっているにも関わらず、近づいたと勘違いしてしまうといった問題が発生する。その結果として捜索が難しくなってしまう。なお、ビーコンの発信間隔を短くすることで上記の問題は解決できるが、前述のとおり、電波の周波数の飽和といった問題や、電池の消費量の問題が発生する。また、ビーコン信号の受信強度をもとに距離を測定する手法に関しては、受信側に信号の強度を測定する必要があり、構造も複雑となる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の位置探索システムは、信号を発信するビーコンと、該ビーコンが発信する信号を受信する通信端末を有する位置探索システムであって、前記ビーコンは、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する発信部を有し、前記通信端末は、前記ビーコンから発信された前記第一の信号および前記第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する受信部と、前記受信部によって受信された信号の種類に応じて、前記ビーコンと自装置との距離を推定し、前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の位置探索システムは、信号を発信するビーコンと、該ビーコンが発信する信号を受信する複数の通信端末と、前記ビーコンが発信する信号を受信した各通信端末から情報を収集するサーバとを有する位置探索システムであって、前記ビーコンは、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する発信部を有し、前記通信端末は、前記ビーコンから発信された前記第一の信号および前記第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する受信部と、前記ビーコンから受信した信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記信号を受信した際の自通信端末の位置情報とを前記サーバに通知する通知部とを有し、前記サーバは、前記複数の通信端末から、前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを収集する収集部と、前記収集部によって収集された前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを用いて、前記ビーコンの位置を特定する特定部と、前記特定部によって特定された前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のサーバは、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信するビーコンが発信する信号を受信する複数の通信端末から、各通信端末が受信した信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、該信号を受信した際の前記通信端末の位置情報とを収集する収集部と、前記収集部によって収集された前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを用いて、前記ビーコンの位置を特定する特定部と、前記特定部によって特定された前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の位置探索方法は、信号を発信するビーコンと、該ビーコンが発信する信号を受信する通信端末を有する位置探索システムによって実行される位置探索方法であって、前記ビーコンが、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する発信工程と、前記通信端末が、前記ビーコンから発信された前記第一の信号および前記第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する受信工程と、前記通信端末が、前記受信工程によって受信された信号の種類に応じて、前記ビーコンと自装置との距離を推定し、前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力工程とを含んだことを特徴とする。
また、本発明の位置探索方法は、信号を発信するビーコンと、該ビーコンが発信する信号を受信する複数の通信端末と、前記ビーコンが発信する信号を受信した各通信端末から情報を収集するサーバとを有する位置探索システムによって実行される位置探索方法であって、前記ビーコンが、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する発信工程と、前記通信端末が、前記ビーコンから発信された前記第一の信号および前記第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する受信工程と、前記通信端末が、前記ビーコンから受信した信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記信号を受信した際の自通信端末の位置情報とを前記サーバに通知する通知工程とを有し、前記サーバが、前記複数の通信端末から、前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを収集する収集工程と、前記収集工程によって収集された前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを用いて、前記ビーコンの位置を特定する特定工程と、前記特定工程によって特定された前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、電波の飽和を防止しつつ、ビーコンの電池消費量を抑えながら、ビーコンの位置探索を効率よく行うことができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係る位置探索システムの全体構成を示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る通信端末の構成例を示すブロック図である。 図3は、複数種類の信号からビーコンの位置を探索する処理例を説明する図である。 図4は、第1の実施形態に係る通信端末における位置探索処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図5は、第2の実施形態に係る位置探索システムの全体構成を示す概略図である。 図6は、第2の実施形態に係る通信端末の構成例を示すブロック図である。 図7は、第2の実施形態に係るサーバの構成例を示すブロック図である。 図8は、認証情報記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。 図9は、位置情報記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。 図10は、複数の通信端末から情報を収集する処理例を説明する図である。 図11は、複数の通信端末から情報を収集してビーコンの位置を探索する処理例を説明する図である。 図12は、通信端末に表示される画面の一例を示す図である。 図13は、第2の実施形態に係るサーバにおける認証処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図14は、第2の実施形態に係るサーバにおける位置探索処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図15は、第3の実施形態に係る位置探索システムの全体構成を示す概略図である。 図16は、第3の実施形態に係るサーバの構成例を示すブロック図である。 図17は、センサ情報記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。 図18は、第3の実施形態に係るサーバにおける位置探索処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図19は、位置探索プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願に係る位置探索システム、サーバ、位置探索方法および位置探索プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る位置探索システム、サーバ、位置探索方法および位置探索プログラムが限定されるものではない。
[第1の実施形態]
以下の実施形態では、第1の実施形態に係る位置探索システムの構成、通信端末20の構成、通信端末20における処理の流れを順に説明し、最後に第1の実施形態による効果を説明する。
[位置探索システムの構成]
図1は、第1の実施形態に係る位置探索システムの全体構成を示す概略図である。第1の実施形態に係る位置探索システムは、発信間隔と到達距離が異なる複数種類の信号を発信するビーコン10と、該ビーコン10が発信する信号を受信する通信端末20を有する。なお、図1に示す構成は一例にすぎず、具体的な構成や各装置の数は特に限定されない。
ビーコン10は、発信間隔と到達距離が異なる複数種類の信号を発信する端末である。例えば、ビーコン10は、認知症の老人や子供、ペットや貴重品等の探索対象に取り付けられ、定期的に信号を通信端末20に発信する。
ビーコン10は、到達距離が異なる複数種類の信号を発信する発信部11を有する。発信部11は、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する。また、例えば、発信部11は、第一の信号を所定の時間間隔で発信するとともに、第二の信号を所定の時間間隔よりも長い時間間隔で発信する。発信部11は、到達距離が異なる複数種類の信号として、少なくとも2種類の信号を発信すればよいが、第1の実施形態では、発信間隔と到達距離が異なる3種類の信号を発信する場合を例に説明する。なお、到達距離が異なる複数種類の信号同士の発信間隔が同じであってもよい。
例えば、発信部11は、発信間隔が「1秒」で到達距離が「30m」の信号Aと、発信間隔が「10秒」で到達距離が「100m」の信号Bと、発信間隔が「30秒」で到達距離が「300m」の信号Cとを発信する。
通信端末20は、ビーコン10から発信された信号を受信するものであって、例えば、スマートフォンやタブレット、携帯電話等のビーコン10を管理するユーザ(例えば、ビーコン10を身に着ける老人や子供の家族等)が所有する端末である。また、通信端末20は、ビーコン10の位置を探索するためのアプリケーションがダウンロードされており、アプリケーションを起動することで、ビーコン10の位置を探索する処理が実行される。
[通信端末の構成]
次に、図2を用いて、通信端末20の構成を説明する。図2は、第1の実施形態に係る通信端末の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、この通信端末20は、通信処理部21、制御部22および記憶部23を有する。以下に通信端末20が有する各部の処理を説明する。
通信処理部21は、各種情報に関する通信を制御する。例えば、通信処理部21は、無線通信を行って、ビーコン10から発信された信号を受信する。記憶部23は、制御部22による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する。例えば、記憶部23は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などである。
制御部22は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受信部22aおよび出力部22bを有する。ここで、制御部22は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路である。
受信部22aは、ビーコン10から発信された第一の信号および第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する。例えば、受信部22aは、上述したように、ビーコン10が信号A、信号B、信号Cの3種類の信号を発信している場合には、信号A、信号B、信号Cのうち、いずれか一つまたは複数を受信する。
また、受信部22aは、受信した信号の種類を判別する手法として、例えば、信号の種類を示すID情報が受信した信号に含まれている場合には、該ID情報から信号の種類を判定するようにしてもよい。また、受信部22aは、受信した信号の種類を判別する手法として、例えば、一定期間内に同一ビーコン10から受信した信号の数から信号の種類を判定するようにしてもよい。具体例を挙げて説明すると、例えば、受信部22aは、1分間に2回信号を受信した場合には、発信間隔が「30秒」の信号Cのみを受信したと判定する。また、例えば、受信部22aは、1分間に8回信号を受信した場合には、発信間隔が「10秒」の信号Bと発信間隔が「30秒」の信号Cとを受信したと判定する。
出力部22bは、受信部22aによって受信された信号の種類に応じて、ビーコン10と自装置との距離を推定し、ビーコン10の位置に関する情報を出力する。例えば、出力部22bは、受信部22aによって受信された信号が信号Cのみである場合には、信号Cの到達距離が「300m」であるため、自装置から300m以内の範囲にビーコン10があると推定する。また、例えば、出力部22bは、受信部22aによって受信された信号が信号Bおよび信号Cである場合には、信号Bの到達距離が「100m」であるため、自装置から100m以内の範囲にビーコン10があると推定する。
そして、出力部22bは、ビーコン10の位置に関する情報として、例えば、自装置からのビーコン10までの距離を記載したメッセージを表示する。具体例を挙げて説明すると、例えば、出力部22bは、自装置から100m以内の範囲にビーコン10があると推定した場合には、100m以内の範囲にビーコン10がある旨を記載したメッセージを表示する。なお、出力部22bは、メッセージを表示する場合に限らず、例えば、現在位置に対応する地図に、ビーコン10が存在すると推定される範囲を示す情報を付加した画像を表示するようにしてもよい。また、出力部22bは、メッセージや画像と一緒に、またはメッセージや画像に代えて、ビーコン10との距離に応じて変化する音を出力するようにしてもよい。
ここで、図3を用いて、複数種類の信号からビーコン10の位置を探索する処理例を説明する図である。図3は、複数種類の信号からビーコンの位置を探索する処理例を説明する図である。図3に示すように、ビーコン10は、発信間隔が「1秒」で到達距離が「30m」の信号Aと、発信間隔が「10秒」で到達距離が「100m」の信号Bと、発信間隔が「30秒」で到達距離が「300m」の信号Cとを発信している。
例えば、ユーザがビーコン10を身に着けた老人や子供の位置を探索するため、自身が所有する通信端末20の位置探索用アプリケーションを起動する。そして、通信端末20は、ビーコン10が発信している信号A、信号B、信号Cのうち、いずれか一つまたは複数を受信する。
ここで、例えば、通信端末20は、信号Cのみを受信した場合には、自装置から300m以内の範囲にビーコン10があると推定し、300m以内の範囲にビーコン10がある旨を記載したメッセージを表示する。これにより、ユーザは300m以内の範囲にビーコン10を取り付けた捜索対象者が存在することを把握することができる。また、ユーザがメッセージを手がかりに、通信端末20を持ってビーコン10に近づくことで、通信端末20は、信号Cよりも到達距離が短い信号Bをさらに受信することができる。
通信端末20は、信号Bを受信した場合には、自装置から100m以内の範囲にビーコン10があると推定し、100m以内の範囲にビーコン10がある旨を記載したメッセージを表示する。ユーザはこのメッセージを手がかりにビーコン10の場所を絞り込み、さらにビーコン10に近づくことで、通信端末20は、信号Bよりも到達距離が短い信号Aをさらに受信することができる。
ここで、信号A、信号Bについては、信号Cよりも発信間隔が短く設定されているので、ユーザが移動している間にビーコン10の場所を通り過ぎてしまう可能性が少なく、ビーコン10の捜索を効率よく行うことができる。また、到達距離が短ければ短いほど、同一のエリアに含まれる他のビーコンの数が少なくなるため、ビーコン信号の発信間隔を短くしても周波数が飽和する確率が低くなり、送信頻度を上げることができる。また、到達距離の短い信号であれば電池の消費量も少なく、発信間隔を短くしても電池の消費量を抑えることが可能である。
[通信端末の処理手順]
次に、図4を用いて、第1の実施形態に係る通信端末20における位置探索処理の手順の例を説明する。図4は、第1の実施形態に係る通信端末における位置探索処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、通信端末20の受信部22aは、ビーコン10から発信された信号を受信すると(ステップS101肯定)、受信した信号の種類を判別する(ステップS102)。例えば、受信部22aは、信号の種類を示すID情報が受信した信号に含まれている場合には、該ID情報から信号の種類を判定する。
続いて、出力部22bは、受信部22aによって受信された信号の種類に応じて、ビーコン10と自装置との距離を推定する(ステップS103)。例えば、出力部22bは、受信部22aによって所定期間に受信された信号が信号Bおよび信号Cである場合には、信号Bの到達距離が「100m」であるため、自装置から100m以内の範囲にビーコン10があると推定する。
そして、出力部22bは、ビーコン10の位置に関する情報を出力する(ステップS104)。例えば、出力部22bは、自装置から100m以内の範囲にビーコン10があると推定した場合には、100m以内の範囲にビーコン10がある旨を記載したメッセージを表示する。
[第1の実施形態の効果]
第1の実施形態に係る位置探索システムは、ビーコン10が、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する。通信端末20が、ビーコン10から発信された第一の信号および第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信し、受信した信号の種類に応じて、ビーコン10と自装置との距離を推定し、ビーコン10の位置に関する情報を出力する。このため、電波の飽和を防止しつつ、ビーコン10の電池消費量を抑えながら、ビーコン10の位置探索を効率よく行うことが可能である。
また、第1の実施形態に係る位置探索システムのビーコン10は、第一の信号を所定の時間間隔で発信するとともに、第二の信号を所定の時間間隔よりも長い時間間隔で発信する。このように、第一の信号については、発信間隔が短く設定されているので、ユーザが移動している間にビーコン10の場所を通り過ぎてしまう可能性が少なく、ビーコン10の捜索を効率よく行うことができる。また、到達距離が短ければ短いほど、同一のエリアに含まれる他のビーコンの数が少なくなるため、ビーコン信号の発信間隔を短くしても周波数が飽和する確率が低くなり、送信頻度を上げることができる。また、到達距離の短い信号であれば電池の消費量も少なく、発信間隔を短くしても電池の消費量を抑えることが可能である。さらに、通信端末20は、電波強度を測定する等の処理を行う必要がなく、単純に信号を受信したか否かを判別すればよいため、より構造を単純化することが可能である。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では、ビーコン10と通信端末20とを有する位置探索システムにおいて通信端末20が位置探索処理を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ビーコン10と複数の通信端末20Aとサーバ30とを有する位置探索システムにおいて複数の通信端末20Aから情報を収集したサーバ30が位置探索処理を行うようにしてもよい。
そこで、以下では、第2の実施形態に係る位置探索システムのサーバ30が、複数の通信端末20Aから収集した情報を用いて、ビーコン10の位置を特定する場合について説明する。なお、第1の実施形態に係る位置探索システムと同様の構成や処理については説明を省略する。
まず、図5を用いて、第2の実施形態に係る位置探索システムの全体構成について説明する。図5は、第2の実施形態に係る位置探索システムの全体構成を示す概略図である。図5に示すように、第2の実施形態に係る位置探索システムは、信号を発信するビーコン10と、該ビーコン10が発信する信号を受信する複数の通信端末20a〜20cと、ビーコン10が発信する信号を受信した各通信端末20a〜20cから情報を収集するサーバ30とを有する。
また、各通信端末20a〜20cとサーバ30とは、通信ネットワーク40を介して互いに接続されており、他の装置とデータ通信を行うことが可能である。通信ネットワーク40は、携帯電話網とインターネットとが接続された網であることを想定している。なお、図5に示す構成は一例にすぎず、具体的な構成や各装置の数は特に限定されない。また、通信端末20a〜20cについて、特に区別なく説明する場合には、適宜通信端末20Aと記載する。
ビーコン10は、第1の実施形態と同様に、発信間隔と到達距離が異なる複数種類の信号を発信する端末である。また、各通信端末20a〜20cは、ビーコン10から発信された信号を受信するものであって、例えば、スマートフォンやタブレット、携帯電話等のユーザが所有する端末である。
サーバ30は、複数の通信端末20a〜20cから、受信した信号の種類と位置情報とを収集し、収集した信号の種類と位置情報とを用いて、ビーコン10の位置を特定し、特定したビーコン10の位置に関する情報を出力する。
[通信端末の構成]
次に、図6を用いて、通信端末20Aの構成を説明する。図6は、第2の実施形態に係る通信端末の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、この通信端末20Aは、通信処理部21、制御部22および記憶部23を有する。以下に通信端末20Aが有する各部の処理を説明する。
通信処理部21は、各種情報に関する通信を制御する。例えば、通信処理部21は、無線通信を行って、ビーコン10から発信された信号を受信する。また、通信処理部21は、通信ネットワーク40を介してサーバ30とデータ通信を行う。記憶部23は、制御部22による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する。
制御部22は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受信部22aおよび通知部22cを有する。
受信部22aは、ビーコン10から発信された第一の信号および第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する。例えば、受信部22aは、ビーコン10が信号A、信号B、信号Cの3種類の信号を発信している場合には、信号A、信号B、信号Cのうち、いずれか一つまたは複数を受信する。また、受信部22aは、第1の実施形態と同様に、信号を受信すると、受信した信号の種類を判別する。
通知部22cは、ビーコン10から受信した信号の種類を識別する情報(例えば、後述の図9に例示する「信号種類」)と、信号を受信した際の自通信端末20Aの位置情報とをサーバ30に通知する。ここで、通知部22cは、通常はビーコン10から信号を受信してもサーバ30に通知せずに、自装置または他の通信端末20Aがサーバ30に対してビーコン10の探索要求を行ったことを契機に、該当するビーコン10から信号を受信した場合に、信号の種類を識別する情報および位置情報をサーバ30に通知する。なお、通知部22cは、信号の種類を識別する情報の代わりに、ビーコン10から受信した信号の種類から推測した距離をサーバ30に通知してもよい。例えば、通知部22cは、受信部22aによって到達距離が300mの信号Cのみが受信された場合には、信号Cに対応する距離「300」を示す情報を通信端末20Aの位置情報とともにサーバ30に通知する。この場合、通信端末20Aは、信号の種類と信号の到達距離との対応関係を示す情報を保持しているものとする。
例えば、通知部22cは、受信部22aによって受信された信号が、サーバ30に送信されたビーコンIDによって識別されるビーコン10から発信された信号である場合に、信号の種類を識別する情報と位置情報とをサーバ30に通知する。つまり、通知部22cは、サーバ30から探索対象のビーコンIDを受信した場合のみ通知の処理を行うこととし、通常時は信号を受信しても通知の処理を行わないので、通信端末20の通信料金や消費電力、サーバのコスト等を削減することができる。
なお、通知部22cは、例えば、サーバ30からの指示により指示を受けた以降に受信したビーコン10の信号の種類を識別する情報と位置情報を送信してもよいし、受信しているビーコン10の信号の種類を識別する情報と位置情報をタイムスタンプとともに記憶部23に記憶しておき、サーバ30からの指示により該当するビーコンIDの情報のみを抜き出してサーバ30に送信してもよい。また、通知部22cは、ビーコン10の信号を受信した際に、エリア圏外でサーバ30に通知できない場合には、信号の種類を識別する情報とその時の位置情報を記憶部23に一時的に保管し、エリア圏内に入った時にサーバ30に保管した情報を通知するようにしてもよい。
[サーバの構成]
次に、図7を用いて、サーバ30の構成を説明する。図7は、第2の実施形態に係るサーバの構成例を示すブロック図である。図7に示すように、このサーバ30は、通信処理部31、制御部32および記憶部33を有する。以下にサーバ30が有する各部の処理を説明する。
通信処理部31は、接続される各通信端末20Aとの間でやり取りする各種情報に関する通信を制御する。例えば、通信処理部31は、通信端末20AからビーコンIDおよび認証情報を含む探索要求を受信したり、信号の種類を識別する情報および位置情報を受信したりする。また、通信処理部31は、通信端末20Aに探索対象のビーコンIDを送信したり、ビーコン10の位置に関する情報を送信したりする。なお、以下では、認証情報としてパスワードを用いる場合を例に説明するが、これに限定されるものではなく、認証情報として生体情報等を用いてもよい。
また、記憶部33は、制御部32による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、認証情報記憶部33aおよび位置情報記憶部33bを有する。例えば、記憶部33は、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などである。
認証情報記憶部33aは、通信端末20Aのユーザを認証するための情報を記憶する。例えば、認証情報記憶部33aは、図8に例示するように、ビーコン10を一意に識別する「ビーコンID」と、予め登録された「パスワード」とを対応付けて記憶する。図8は、認証情報記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。図8の例を挙げて説明すると、例えば、認証情報記憶部33aは、ビーコンID「A」とパスワード「ABC123」とを対応付けて記憶する。
位置情報記憶部33bは、各通信端末20Aから収集したビーコン10の位置を探索するための情報を記憶する。例えば、位置情報記憶部33bは、図9に例示するように、ビーコン10を一意に識別する「ビーコンID」と、通信端末20Aが受信した信号の種類を示す「信号種類」と、ビーコン10から発信された信号を受信した際の通信端末20Aの位置を示す「位置情報」とを対応付けて記憶する。図9は、位置情報記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。
図9の例を挙げて説明すると、例えば、位置情報記憶部33bは、ビーコンID「A」と信号種類「信号A」と位置情報「位置A」とを対応付けて記憶する。これは、通信端末20Aが、ビーコンID「A」のビーコン10が発信した「信号A」を「位置A」において受信したことを意味する。なお、図9の例では、位置情報として、位置A、位置Bと簡単に記載としているが、実際には、例えば、経度および緯度を特定する情報を位置情報として位置情報記憶部33bが記憶しているものとする。
制御部32は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、送信部32a、収集部32b、特定部32cおよび出力部32dを有する。ここで、制御部32は、CPUやMPUなどの電子回路やASICやFPGAなどの集積回路である。
送信部32aは、ビーコン10を一意に識別するビーコンIDとパスワードとの組み合わせを受信した場合に、ビーコンIDとパスワードとの組み合わせが正当であるか判定し、正当であると判定した場合には、該ビーコンIDを複数の通信端末20Aに対して送信する。
具体的には、送信部32aは、ビーコン10を一意に識別するビーコンIDとパスワードとの組み合わせを含む探索要求を通信端末20Aから受信すると、ビーコンIDとパスワードとの組み合わせが認証情報記憶部33aに記憶されているか判定する。この結果、送信部32aは、受信したビーコンIDとパスワードの組み合わせと一致する組み合わせが認証情報記憶部33aに記憶されていると判定した場合には、受信したビーコンIDとパスワードとの組み合わせが正当であると判定し、受信したビーコンIDを探索対象のビーコンIDとして複数の通信端末20Aに対して送信する。これにより、各通信端末20Aが探索対象のビーコン10から受信した信号について、信号の種類を識別する情報および位置情報をサーバ30に通知する処理を開始する。
収集部32bは、複数の通信端末20Aから、信号の種類を識別する情報と位置情報とを収集する。例えば、収集部32bは、所定の時間間隔で、各通信端末20Aに対して情報を通知するよう通知指示を送信することで、信号の種類を識別する情報と位置情報とを収集する。なお、収集部32bは、ユーザの所定の操作を行ったタイミングで通知指示を送信するようにしてもよいし、また、通知指示を送信することなく、各通信端末20Aが各自のタイミングで送信した情報を受信することで、信号の種類を識別する情報と位置情報とを収集するようにしてもよい。なお、収集部32bは、複数の通信端末20Aから、信号の種類を識別する情報に代えて、ビーコン10から受信した信号の種類から推測した距離を収集してもよい。
ここで、図10を用いて、複数の通信端末20Aから情報を収集する処理例について説明する。図10は、複数の通信端末から情報を収集する処理例を説明する図である。図10の例では、例えば、通信端末20bのアプリケーションでは、通常ビーコン10の信号を受信し、受信した信号の種類から、ビーコン10がどの程度離れているかメッセージで出力可能であるものとする。また、通信端末20bは、ビーコン10との距離が一定以上離れた際に、アラームを発することで、通信端末20bの所有者にビーコン10の場所が特定できなくなったことを報知する。
このような場合に、通信端末20bは、探索対象のビーコン10を一意に識別するビーコンIDとパスワードとの組み合わせを含む探索要求をサーバ30に送信する(図10の(1)参照)。この送信方法は、通信端末20bのアプリケーションから送信してもよいし、Web画面等で入力してもよい。
そして、サーバ30は、ビーコン10を一意に識別するビーコンIDとパスワードとの組み合わせを含む探索要求を通信端末20bから受信すると、ビーコンIDとパスワードとの組み合わせが認証情報記憶部33aに記憶されているか判定する。
この結果、サーバ30は、受信したビーコンIDとパスワードの組み合わせと一致する組み合わせが認証情報記憶部33aに記憶されていると判定した場合には、受信したビーコンIDとパスワードとの組み合わせが正当であると判定し、受信したビーコンIDを探索対象のビーコンIDとして複数の通信端末20a、通信端末20cに対して送信する(図10の(2)参照)。これにより、各通信端末20Aが探索対象のビーコン10から受信した信号について、信号の種類を識別する情報および位置情報をサーバ30に通知する処理を開始する。
続いて、通信端末20a、20cは、探索対象のビーコンIDを受信すると、一定期間の間、探索対象のビーコン10から信号を受信した場合に、ビーコン10から受信した信号の種類を識別する情報と、信号を受信した際の自通信端末20Aの位置情報とをサーバ30に通知する処理を開始する。図10の例では、通信端末20aが、探索対象のビーコン10から信号を受信し、ビーコン10から受信した信号の種類を識別する情報と、信号を受信した際の自通信端末20Aの位置情報とをサーバ30に通知している(図10の(3)参照)。このように、サーバ30は、探索対象のビーコンIDを送信してから一定期間の間は、探索要求を送信した通信端末20b以外の通信端末20a、20cからもビーコン10が発信する信号に関する情報を収集することが可能である。
特定部32cは、収集部32bによって収集された信号の種類を識別する情報と位置情報とを用いて、ビーコン10の位置を特定する。例えば、特定部32cは、収集部32bによって信号の種類を識別する情報と位置情報が収集されるたびに、ビーコン10の場所の絞り込みを順次行うことで、ビーコン10の位置を特定する。なお、収集部32bが、信号の種類を識別する情報に代えて、信号の種類から推測した距離を収集した場合には、特定部32cは、収集された距離と位置情報とを用いて、ビーコン10の位置を特定するようにしてもよい。
ここで、図11を用いて、複数の通信端末20Aから情報を収集してビーコン10の位置を探索する処理例について説明する。図11は、複数の通信端末から情報を収集してビーコンの位置を探索する処理例を説明する図である。例えば、サーバ30は、通信端末20aから到達距離が「100m」の信号Bを位置Aで受信した旨の通知を受信したものとする。この場合には、図11に例示するように、サーバ30は、位置Aを中心とした半径100m以内にビーコン10が存在すると推測する。
さらに、サーバ30は、通信端末20cから到達距離が「30m」の信号Aを位置Bで受信した旨の通知を受信したものとする。この場合には、図11に例示するように、サーバ30は、位置Bを中心とした半径30m以内にビーコン10が存在すると推測する。ここで、図11に例示するように、地図上における位置Aを中心とした半径100mの円の中に位置Bを中心とした半径30mの円が存在する場合には、位置Bを中心とした半径30m以内にビーコン10が存在するものとして、ビーコン10の場所を絞り込んで、ビーコン10の位置を特定する。
このように、サーバ30は、複数の通信端末20Aから信号の種類を識別する情報と位置情報を収集し、各通信端末20Aが到達距離が長い信号しか受信出来ていない場合には、大雑把にビーコン10の位置を特定し、通信端末20Aが到達距離が短い信号を受信できた場合には、ビーコン10の場所の絞り込んでいくことが可能である。
出力部32dは、特定部32cによって特定されたビーコン10の位置に関する情報を出力する。例えば、出力部32dは、特定部32cによって特定されたビーコン10の位置に対応する地図に、ビーコン10が存在すると推定される範囲を示す円を付加した画像を表示するようにしてもよい。
ここで、図12を用いて、通信端末に表示される画面の一例について説明する。図12は、通信端末に表示される画面の一例を示す図である。図12に例示するように、例えば、サーバ30は、地図上の「×」の地点から半径30m以内にビーコン10が存在すると特定された場合には、ビーコン10の位置に対応する場所の地図に、「×」の地点を中心とした半径30mの円として、地図の縮尺に合わせた大きさの円を付加した画像を表示する。なお、位置情報を地図上に表示する手段としては、通信端末20Aのアプリケーションでもよいし、サーバ30のアプリケーション画面から表示されるようにしてもよい。
また、出力部32dは、ビーコン10を一意に識別するビーコンIDとパスワードとの組み合わせを通信端末20A等から受信し、ビーコンIDとパスワードとの組み合わせが正当であるか判定し、正当であると判定した場合に、通信端末20Aに対してビーコン10の位置に関する情報を出力するようにしてもよい。つまり、サーバ30は、全ての通信端末20Aにビーコン10の位置を出力するのではなく、特定のユーザの通信端末20Aにのみビーコン10の位置を出力することで、個人情報を不特定多数に知らせることを防止することが可能である。
[サーバの処理手順]
次に、図13および図14を用いて、第2の実施形態に係るサーバ30による処理の手順の例を説明する。図13は、第2の実施形態に係るサーバにおける認証処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14は、第2の実施形態に係るサーバにおける位置探索処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図13を用いて、サーバ30における認証処理の流れを説明する。図13に示すように、サーバ30の送信部32aは、ビーコン10を一意に識別するビーコンIDとパスワードとの組み合わせを含む探索要求を通信端末20bから受信すると(ステップS201肯定)、受信したビーコンIDとパスワードとの組み合わせが正当であるか判定する(ステップS202)。つまり、送信部32aは、受信したビーコンIDとパスワードと一致する組み合わせが認証情報記憶部33aに記憶されているか判定する。
この結果、送信部32aは、受信したビーコンIDとパスワードの組み合わせと一致する組み合わせが認証情報記憶部33aに記憶されていると判定した場合には(ステップS202肯定)、受信したビーコンIDを探索対象のビーコンIDとして各通信端末20Aに対して送信する(ステップS203)。
また、送信部32aは、受信したビーコンIDとパスワードの組み合わせと一致する組み合わせが認証情報記憶部33aに記憶されていないと判定した場合には(ステップS202否定)、探索要求を送信した通信端末20Aに認証失敗の旨を知らせる通知を送信する(ステップS204)。
次に、図14を用いて、サーバ30における位置探索処理の流れを説明する。図14に示すように、サーバ30の収集部32bは、複数の通信端末20Aから、受信した信号の種類を識別する情報と位置情報とを収集する(ステップS301)。例えば、収集部32bは、所定の時間間隔で、各通信端末20Aに対して情報を通知するよう通知指示を送信することで、信号の種類を識別する情報と位置情報とを収集する。
そして、特定部32cは、収集部32bによって収集された信号の種類を識別する情報と位置情報とを用いて、ビーコン10の位置を特定する(ステップS302)。例えば、特定部32cは、収集部32bによって信号の種類を識別する情報と位置情報が収集されるたびに、ビーコン10の場所の絞り込みを順次行うことで、ビーコン10の位置を特定する。
続いて、出力部32dは、特定部32cによって特定されたビーコン10の位置に関する情報を出力する(ステップS303)。例えば、出力部32dは、特定部32cによって特定されたビーコン10の位置に対応する地図に、ビーコン10が存在すると推定される範囲を示す円を付加した画像を表示する。
[第2の実施形態の効果]
第2の実施形態に係る位置探索システムでは、ビーコン10が、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する。また、通信端末20Aは、ビーコン10から発信された第一の信号および第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信し、ビーコン10から受信した信号の種類を識別する情報と、信号を受信した際の自通信端末20Aの位置情報とをサーバ30に通知する。サーバ30は、複数の通信端末20Aから、信号の種類を識別する情報と位置情報とを収集し、収集した信号の種類を識別する情報と位置情報とを用いて、ビーコン10の位置を特定し、特定したビーコン10の位置に関する情報を出力する。このため、第2の実施形態に係る位置探索システムでは、複数の通信端末20から情報を収集して、ビーコン10の位置探索をより効率よく行うことが可能である。
また、サーバ30は、ビーコン10を一意に識別するビーコンIDとパスワードとの組み合わせを受信した場合に、ビーコンIDとパスワードとの組み合わせが正当であるか判定し、正当であると判定した場合には、該ビーコンIDを探索対象のビーコン10のビーコンIDとして複数の通信端末20Aに対して送信する。このため、通信端末20Aは、サーバ30から探索対象のビーコンIDを受信した場合のみ通知の処理を行うこととし、通常時は信号を受信しても通知の処理を行わないので、通信端末20Aの通信料金や消費電力、サーバ30の処理コスト等を削減することができる。
また、サーバ30は、ビーコンIDとパスワードとの組み合わせを通信端末20Aから受信し、ビーコンIDとパスワードとの組み合わせが正当であるか判定し、正当であると判定した場合にのみ、該通信端末20Aに対してビーコン10の位置に関する情報を出力する。このため、サーバ30は、全ての通信端末20Aにビーコン10の位置を出力するのではなく、特定のユーザの通信端末20Aにのみビーコン10の位置を出力することで、個人情報を不特定多数に知らせることを防止することが可能である。
[第3の実施形態]
上述した第2の実施形態では、サーバ30が、複数の通信端末20Aから収集した情報を用いて、ビーコン10の位置を特定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ30Aが、固定設置された複数のセンサ機器50a〜50cから収集した情報を用いて、ビーコン10の位置を特定するようにしてもよい。
そこで、以下では、第3の実施形態に係る位置探索システムのサーバ30Aが、固定設置された複数のセンサ機器50a〜50cから収集した情報を用いて、ビーコン10の位置を特定する場合について説明する。なお、第1、第2の実施形態に係る位置探索システムと同様の構成や処理については説明を省略する。
まず、図15を用いて、第3の実施形態に係る位置探索システムの全体構成について説明する。図15は、第3の実施形態に係る位置探索システムの全体構成を示す概略図である。図15に示すように、第3の実施形態に係る位置探索システムは、信号を発信するビーコン10と、該ビーコン10が発信する信号を受信する複数のセンサ機器50a〜50cと、ビーコン10が発信する信号を受信した各センサ機器50a〜50cから情報を収集するサーバ30Aとを有する。
各センサ機器50a〜50cは、ビーコン10から発信された信号を受信するものであって、例えば、工場やイベント会場等の広い室内に固定設置されている機器である。各センサ機器50a〜50cは、それぞれ受信部51および通知部52を有する。なお、センサ機器50a〜50cについて、特に区別なく説明する場合には、適宜センサ機器50と記載する。
受信部51は、ビーコン10から発信された第一の信号および第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する。例えば、受信部51は、ビーコン10が信号A、信号B、信号Cの3種類の信号を発信している場合には、信号A、信号B、信号Cのうち、いずれか一つまたは複数を受信する。また、受信部51は、第1の実施形態と同様に、信号を受信すると、受信した信号の種類を判別する。
通知部52は、ビーコン10から受信した信号の種類を識別する情報と自センサ機器を識別するセンサIDとをサーバ30Aに通知する。例えば、通知部52は、サーバ30Aから通知指示を受信するたびに、受信した信号の種類を識別する情報と自センサ機器のセンサIDとをサーバ30Aに通知する。なお、通知部52は、信号の種類を識別する情報の代わりに、ビーコン10から受信した信号の種類から推測した距離をサーバ30Aに通知してもよい。例えば、通知部52は、受信部51によって到達距離が300mの信号Cのみが受信された場合には、信号Cに対応する距離「300」を示す情報をセンサIDとともにサーバ30Aに通知する。
[サーバの構成]
次に、図16を用いて、サーバ30Aの構成を説明する。図16は、第3の実施形態に係るサーバの構成例を示すブロック図である。図16に示すように、このサーバ30Aは、通信処理部31、制御部32および記憶部33を有する。以下にサーバ30Aが有する各部の処理を説明する。
通信処理部31は、接続される各センサ機器50との間でやり取りする各種情報に関する通信を制御する。例えば、通信処理部31は、各センサ機器50から信号の種類を識別する情報およびセンサIDを受信する。
また、記憶部33は、制御部32による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、センサ情報記憶部33cを有する。例えば、記憶部33は、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などである。
センサ情報記憶部33cは、各センサ機器50のセンサIDと、各センサ機器50の位置情報とをそれぞれ対応付けて記憶する。例えば、センサ情報記憶部33cは、図17に例示するように、センサ機器IDを一意に識別する「センサID」と、センサ機器50が固定設置された位置を示す「位置情報」とを対応付けて記憶する。図17は、センサ情報記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。
図17の例を挙げて説明すると、例えば、センサ情報記憶部33cは、センサID「X」と位置情報「位置X」とを対応付けて記憶する。これは、センサID「X」のセンサ機器50が「位置X」において固定設置されていることを意味する。
制御部32は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、収集部32b、特定部32cおよび出力部32dを有する。ここで、制御部32は、CPUやMPUなどの電子回路やASICやFPGAなどの集積回路である。
収集部32bは、複数のセンサ機器50から、信号の種類を識別する情報とセンサIDとを収集する。例えば、収集部32bは、所定の時間間隔で、各センサ機器50に対して情報を通知するよう通知指示を送信することで、信号の種類を識別する情報とセンサIDとを収集する。なお、収集部32bは、ユーザの所定の操作を行ったタイミングで通知指示を送信するようにしてもよいし、また、通知指示を送信することなく、各センサ機器50が各自のタイミングで送信した情報を受信することで、信号の種類を識別する情報とセンサIDとを収集するようにしてもよい。また、収集部32bは、複数のセンサ機器50から、信号の種類を識別する情報に代えて、受信した信号の種類から推測した距離を収集してもよい。
特定部32cは、収集部32bによって収集されたセンサIDに対応する位置情報をセンサ情報記憶部33cから取得し、取得した位置情報と収集部32bによって収集された信号の種類を識別する情報とを用いて、ビーコン10の位置を特定する。例えば、特定部32cは、収集部32bによって信号の種類を識別する情報とセンサIDが収集されると、該センサIDに対応する位置情報をセンサ情報記憶部33cから取得し、第2の実施形態と同様に、取得した位置情報からビーコン10の場所の絞り込みを順次行うことで、ビーコン10の位置を特定する。なお、収集部32bが、信号の種類を識別する情報に代えて、信号の種類から推測した距離を収集した場合には、特定部32cは、収集された距離と位置情報とを用いて、ビーコン10の位置を特定するようにしてもよい。
出力部32dは、特定部32cによって特定されたビーコン10の位置に関する情報を出力する。例えば、出力部32dは、特定部32cによって特定されたビーコン10の位置に対応する地図に、ビーコン10が存在すると推定される範囲を示す円を付加した画像を、工場やイベント会場の管理者の端末等に出力する。
[サーバの処理手順]
次に、図18を用いて、第3の実施形態に係るサーバ30Aによる処理の手順の例を説明する。図18は、第3の実施形態に係るサーバにおける位置探索処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図18に示すように、サーバ30Aの収集部32bは、複数のセンサ機器50から、受信した信号の種類を識別する情報とセンサIDとを収集する(ステップS401)。例えば、収集部32bは、所定の時間間隔で、各センサ機器50に対して情報を通知するよう通知指示を送信することで、信号の種類を識別する情報とセンサIDとを収集する。
そして、特定部32cは、収集部32bによって収集されたセンサIDに対応する位置情報をセンサ情報記憶部33cから取得し、取得した位置情報と収集部32bによって収集された信号の種類を識別する情報とを用いて、ビーコン10の位置を特定する(ステップS402)。例えば、特定部32cは、収集部32bによって信号の種類を識別する情報とセンサIDが収集されると、該センサIDに対応する位置情報をセンサ情報記憶部33cから取得し、第2の実施形態と同様に、ビーコン10の場所の絞り込みを順次行うことで、ビーコン10の位置を特定する。
続いて、出力部32dは、特定部32cによって特定されたビーコン10の位置に関する情報を出力する(ステップS403)。例えば、出力部32dは、特定部32cによって特定されたビーコン10の位置に対応する地図に、ビーコン10が存在すると推定される範囲を示す円を付加した画像を、工場やイベント会場の管理者の端末等に出力する。
[第3の実施形態の効果]
第3の実施形態に係る位置探索システムでは、ビーコン10が、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する。また、センサ機器50は、ビーコン10から発信された第一の信号および第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信し、ビーコン10から受信した信号の種類を識別する情報と、自センサ機器50を識別するセンサIDとをサーバ30Aに通知する。サーバ30は、複数のセンサ機器50から、信号の種類を識別する情報とセンサIDとを収集し、収集したセンサIDに対応する位置情報をセンサ情報記憶部33cから取得し、取得した位置情報と収集した信号の種類を識別する情報とを用いて、ビーコン10の位置を特定し、特定したビーコン10の位置に関する情報を出力する。このため、第3の実施形態に係る位置探索システムでは、複数のセンサ機器50から情報を収集して、ビーコン10の位置探索をより効率よく行うことが可能である。
つまり、第3の実施形態に係る位置探索システムでは、例えば、工場やイベント会場に固定設置されたセンサ機器50に、ビーコン10から発信される到達距離が異なる複数種類の信号を受信させて位置を特定する。このように、第3の実施形態に係る位置探索システムでは、到達距離が短い信号だけでなく到達距離が長い信号もビーコン10に発信させるので、到達距離が短い信号のみ用いる場合に比べて、センサ機器50の設置数を少なくしつつ、ビーコン10の位置探索をより効率よく行うことが可能である。
[システム構成等]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
[プログラム]
また、上記実施形態において説明したサーバ30が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施形態に係るサーバ30が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述した位置探索プログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータが位置探索プログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかる位置探索プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された位置探索プログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
図19は、位置探索プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図19に例示するように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有し、これらの各部はバス1080によって接続される。
メモリ1010は、図19に例示するように、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、図19に例示するように、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、図19に例示するように、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、図19に例示するように、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、図19に例示するように、例えばディスプレイ1130に接続される。
ここで、図19に例示するように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、上記の位置探索プログラムは、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。
また、上記実施形態で説明した各種データは、プログラムデータとして、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出し、各種処理手順を実行する。
なお、位置探索プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、位置探索プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
上記の実施形態やその変形は、本願が開示する技術に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 ビーコン
11 発信部
20、20A、20a〜20c 通信端末
21、31 通信処理部
22、32 制御部
22a 受信部
22b、32d 出力部
22c 通知部
23、33 記憶部
30 サーバ
32a 送信部
32b 収集部
32c 特定部
33a 認証情報記憶部
33b 位置情報記憶部

Claims (11)

  1. 信号を発信するビーコンと、該ビーコンが発信する信号を受信する通信端末を有する位置探索システムであって、
    前記ビーコンは、
    所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する発信部を有し、
    前記通信端末は、
    前記ビーコンから発信された前記第一の信号および前記第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された信号の種類に応じて、前記ビーコンと自装置との距離を推定し、前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力部と
    を備えたことを特徴とする位置探索システム。
  2. 前記発信部は、前記第一の信号を所定の時間間隔で発信するとともに、前記第二の信号を前記所定の時間間隔よりも長い時間間隔で発信することを特徴とする請求項1に記載の位置探索システム。
  3. 信号を発信するビーコンと、該ビーコンが発信する信号を受信する複数の通信端末と、前記ビーコンが発信する信号を受信した各通信端末から情報を収集するサーバとを有する位置探索システムであって、
    前記ビーコンは、
    所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する発信部を有し、
    前記通信端末は、
    前記ビーコンから発信された前記第一の信号および前記第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する受信部と、
    前記ビーコンから受信した信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記信号を受信した際の自通信端末の位置情報とを前記サーバに通知する通知部とを有し、
    前記サーバは、
    前記複数の通信端末から、前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを収集する収集部と、
    前記収集部によって収集された前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを用いて、前記ビーコンの位置を特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力部と
    を備えたことを特徴とする位置探索システム。
  4. 前記発信部は、前記第一の信号を所定の時間間隔で発信するとともに、前記第二の信号を前記所定の時間間隔よりも長い時間間隔で発信することを特徴とする請求項3に記載の位置探索システム。
  5. 前記サーバは、
    前記ビーコンを一意に識別する識別情報と認証情報との組み合わせを受信した場合に、前記識別情報と前記認証情報との組み合わせが正当であるか判定し、正当であると判定した場合には、該識別情報を前記複数の通信端末に対して送信する送信部をさらに備え、
    前記通知部は、前記受信部によって受信された信号が、前記サーバに送信された識別情報によって識別されるビーコンから発信された信号である場合に、前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを前記サーバに通知することを特徴とする請求項3に記載の位置探索システム。
  6. 前記出力部は、前記ビーコンを一意に識別する識別情報と認証情報との組み合わせを受信し、前記識別情報と前記認証情報との組み合わせが正当であるか判定し、正当であると判定した場合に、通信端末に対して前記ビーコンの位置に関する情報を出力することを特徴とする請求項3に記載の位置探索システム。
  7. 信号を発信するビーコンと、該ビーコンが発信する信号を受信する複数のセンサ機器と、前記ビーコンが発信する信号を受信した各センサ機器から情報を収集するサーバとを有する位置探索システムであって、
    前記ビーコンは、
    所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する発信部を有し、
    前記センサ機器は、
    前記ビーコンから発信された前記第一の信号および前記第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する受信部と、
    前記ビーコンから受信した信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、自センサ機器を識別するセンサ識別情報とを前記サーバに通知する通知部とを有し、
    前記サーバは、
    各センサ機器のセンサ識別情報と、前記各センサ機器の位置情報とをそれぞれ対応付けて記憶する記憶部と、
    前記複数のセンサ機器から、前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記センサ識別情報とを収集する収集部と、
    前記収集部によって収集された前記センサ識別情報に対応する位置情報を前記記憶部から取得し、取得した前記位置情報と前記収集部によって収集された前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、を用いて、前記ビーコンの位置を特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力部と
    を備えたことを特徴とする位置探索システム。
  8. 所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信するビーコンが発信する信号を受信する複数の通信端末から、各通信端末が受信した信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、該信号を受信した際の前記通信端末の位置情報とを収集する収集部と、
    前記収集部によって収集された前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを用いて、前記ビーコンの位置を特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力部と
    を備えたことを特徴とするサーバ。
  9. 信号を発信するビーコンと、該ビーコンが発信する信号を受信する通信端末を有する位置探索システムによって実行される位置探索方法であって、
    前記ビーコンが、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する発信工程と、
    前記通信端末が、前記ビーコンから発信された前記第一の信号および前記第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する受信工程と、
    前記通信端末が、前記受信工程によって受信された信号の種類に応じて、前記ビーコンと自装置との距離を推定し、前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力工程と
    を含んだことを特徴とする位置探索方法。
  10. 信号を発信するビーコンと、該ビーコンが発信する信号を受信する複数の通信端末と、前記ビーコンが発信する信号を受信した各通信端末から情報を収集するサーバとを有する位置探索システムによって実行される位置探索方法であって、
    前記ビーコンが、所定の距離まで到達する第一の信号を発信するとともに、前記第一の信号よりも長い距離まで到達する第二の信号を発信する発信工程と、
    前記通信端末が、前記ビーコンから発信された前記第一の信号および前記第二の信号のうち、いずれか一つまたは複数を受信する受信工程と、
    前記通信端末が、前記ビーコンから受信した信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記信号を受信した際の自通信端末の位置情報とを前記サーバに通知する通知工程とを有し、
    前記サーバが、前記複数の通信端末から、前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを収集する収集工程と、
    前記収集工程によって収集された前記信号の種類を識別する情報または前記信号の種類から推測した距離と、前記位置情報とを用いて、前記ビーコンの位置を特定する特定工程と、
    前記特定工程によって特定された前記ビーコンの位置に関する情報を出力する出力工程と
    を含んだことを特徴とする位置探索方法。
  11. コンピュータを請求項8に記載のサーバとして機能させるための位置探索プログラム。
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