JP6762640B1 - 露光装置 - Google Patents

露光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6762640B1
JP6762640B1 JP2020116079A JP2020116079A JP6762640B1 JP 6762640 B1 JP6762640 B1 JP 6762640B1 JP 2020116079 A JP2020116079 A JP 2020116079A JP 2020116079 A JP2020116079 A JP 2020116079A JP 6762640 B1 JP6762640 B1 JP 6762640B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
photomask
substrate
target area
exposure target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020116079A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022013991A (ja
Inventor
慎一 羽生
慎一 羽生
和彦 河東
和彦 河東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Beac Co Ltd
Original Assignee
Beac Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Beac Co Ltd filed Critical Beac Co Ltd
Priority to JP2020116079A priority Critical patent/JP6762640B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6762640B1 publication Critical patent/JP6762640B1/ja
Priority to PCT/JP2021/004524 priority patent/WO2022009456A1/ja
Publication of JP2022013991A publication Critical patent/JP2022013991A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/22Exposing sequentially with the same light pattern different positions of the same surface
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】フォトマスクのコストを低減し、かつ、マスクパターンを大判サイズの基板に高精度に転写し、分割露光方式であっても生産性を高めることが可能な露光装置を提供する。【解決手段】基板10の送り方向に配置される複数の各露光対象領域を任意形状の分割線で第1露光対象領域22A及び第2露光対象領域22Bに分割し、各対象領域に対応する第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bを使用して露光する露光装置であって、露光ステージ25と、基板送り機構27と、アライメント機構28と、露光光照射機構30と、を備え、第1の動作モードでは、露光対象領域22Aを順方向に送りながら第1フォトマスク20Aで露光を行い、第2の動作モードでは、露光対象領域22Bを逆方向に送りながら第2フォトマスク20Bで露光を行うよう構成された露光装置。【選択図】図7

Description

本発明は、露光装置に関する。
基板などに回路パターンをフォトリソグラフィプロセスによって形成する際には、フォトマスクを介して基板上の感光性材料を露光し基板にマスクパターンを転写する露光装置を使用する。近年、基板の大判化に伴いフォトマスクも大判化してきている。しかし、フォトマスクのコストは平面サイズに依存しており、フォトマスクが大判化することによってコスト高になってしまうという課題がある。また、大判サイズのフォトマスクを使用する一括露光プロセスでは、基板の中心部に対して外周部の精度を確保することが困難となるという課題もある。そこで、基板の露光対象領域を分割し、分割された露光対象領域に対応したフォトマスクを使用し、露光プロセスを繰り返して大判サイズの基板に所定のマスクパターンを転写するという露光装置がある。
このような露光装置では、基板の露光対象領域を第1露光対象領域と第2露光対象領域とに2分割し、分割された露光対象領域に対応した第1フォトマスク及び第2フォトマスクを用意し、同一ステージ上において、第1フォトマスクを使用して第1露光対象領域に露光した後、第2フォトマスクを使用して第2露光対象領域に露光し大判サイズの基板にマスクパターンを転写するというものがある(例えば特許文献1参照)。
また、分割された露光対象領域に対応した第1フォトマスク及び第2フォトマスクを使用して大判サイズの基板にマスクパターンを転写する露光装置として、基板と第1フォトマスクとが配設される第1ステージ、基板とフォトマスクとが配設される第2ステージ及び光源からの光路を切換える光路切換手段を有する露光装置がある(例えば特許文献2参照)。このような露光装置では、第1ステージにおいて第1の露光対象領域のマスクパターンを転写し、次いで光路切換手段で光路を切換え、第2ステージにおいて第2の露光対象領域のマスクパターンを転写する。光路切換手段は、光源から出射される光を第1ステージに向かう光路と第2ステージに向かう光路との間で交互に切換える。
特許文献2に記載された露光装置(第1例)には、第1ステージ及び第2ステージの各ステージに基板を搬送し又は除材する基板搬送用ロボットと、フォトマスクを各ステージに搬送するマスク搬送ロボットとが並列に配設された露光装置が開示されている。
また、特許文献2に記載された第2例には、基板搬送手段として、第1ステージ、第2ステージ及び第1ステージと第2ステージとの間にそれぞれ独立したエンドレスコンベアを備え、基板を各ステージにおける露光のタイミングに合わせて搬送する露光装置が開示されている。
特開2007−178770号公報 特開2003−228169号公報
特許文献1に記載された露光装置は、同一ステージ上で第1フォトマスクを使用して第1露光対象領域にマスクパターンを転写した後、当該基板をステージの下流に送ることなく第2フォトマスクに切り換えて当該基板の第2露光対象領域にマスクパターンを転写するものである。従って、各露光対象領域(1個体の製品に対応)がステージにローディングされる度に毎回フォトマスクを切り替えながら露光プロセスを2回繰り返すことになり、タクトタイムが長くなり生産性を高めるのが困難という課題がある。また、隣接する第1露光対象領域及び第2露光対象領域が重複し二重露光となる露光対象領域がある。この領域では遮光板で露光量を調整している。しかし、遮光板を使用することによって転写パターンの構成に制約を受けることがある。さらに、遮光板はフォトマスクと基板との間に配設されることから、フォトマスクと基板との隙間が大きくなり、転写パターンの精度が低下するという課題がある。
また、特許文献2に記載された露光装置の第1例においては、第1ステージ及び第2ステージの各々で露光プロセスを実行することが可能である。しかし、基板搬送用ロボットと、マスク搬送用ロボットが並列に配置されることから露光装置が大型化してしまうという課題がある。
また、特許文献2に記載された露光装置の第2例においては、マスク搬送手段は並列に配置されているが、基板搬送手段としてエンドレスコンベアを使用していることから、第1例よりは装置を小型化することが可能である。しかし、基板は各ステージ領域においてエンドレコンベア上で停止するために、基板をステージに直接密着させることができない。このことから、基板とフォトマスクとの間の位置合わせ、さらにパターン転写の際の基板の位置合わせを高精度に維持することは困難である。また、基板の搬送手段としての特殊コンベアを挟んで上方側に光源、下方側に光路切換用の反射ミラーが配設されていることから、光源から出射される光は特殊コンベアを通過して光路切換用の反射ミラーで反射することになる。光路切換用の反射ミラーで反射された光は、特殊コンベアを再度通過する構成である。従って、特殊コンベアが劣化したり、傷が付いたり、或いは埃が付着することなどによって光透過率が低下する虞がある。
さらに、第2例では、第1ステージと第2ステージとの間に基板を搬送するときには光が遮蔽され、露光光の照射を休止することから、基板の間歇的な搬送の制御が複雑になると共に、生産性が低下するという課題がある。
そこで、本発明は、このような課題の少なくとも一つを解決するためになされたもので、フォトマスクのコストを低減し、かつ、マスクパターンを大判サイズの基板に高精度に転写し、分割露光方式であっても生産性を高めることが可能な露光装置を実現しようとするものである。
本発明の一態様によれば、感光層を有する長尺の基板の送り方向に直列配置される複数の露光対象領域の一つを第1露光対象領域と第2露光対象領域とに任意形状の仮想的な分割線で分割し、第1露光対象領域に対応する第1フォトマスク及び第2露光対象領域に対応する第2フォトマスクを使用してマスクパターンを基板に転写する露光装置が提供される。
露光装置は、基板の露光対象領域のうち少なくとも第1露光対象領域又は第2露光対象領域の一方の領域を支持する露光ステージと、基板の露光対象領域を順方向又は該順方向とは逆の方向である逆方向に送る基板送り機構と、露光ステージにおいて、第1露光対象領域と第1フォトマスクとの間の相対的な位置を合せる、又は、第2露光対象領域と第2フォトマスクとの間の相対的な位置を合せるアライメント機構と、光源から出射される光を露光光として該露光光を露光ステージ上に配置される第1フォトマスク又は第2フォトマスクに対し照射する露光光照射機構と、を備える。
露光装置は、第1の動作モードでは、基板送り機構が複数の露光対象領域を順方向に1ピッチずつ送りながら、アライメント機構が第1露光対象領域と第1フォトマスクとの間の相対的な位置を合せ、露光光照射機構が露光光を第1フォトマスクに照射するよう構成されている。また露光装置は、第2の動作モードでは、基板送り機構が、第1フォトマスクによるパターン転写が各々行われた複数の露光対象領域を逆方向に1ピッチずつ送りながら、アライメント機構が第2露光対象領域と第2フォトマスクとの間の相対的な位置を合せ、露光光照射機構が露光光を第2フォトマスクに照射するよう構成されている。
本発明の露光装置によれば、フォトマスクのコストを低減し、かつ、マスクパターンを大判サイズの基板に高精度に転写し、分割露光方式であっても生産性を高めることが可能となる。
露光対象領域14を基板10の幅方向に分割したときの基板10の一部を示す平面図であり、転写パターン12の1例を表している。 第1フォトマスク11Aを示す平面図である。 第2フォトマスク11Bを示す平面図である。 露光対象領域22を基板10の長さ方向に分割したときの基板10の一部を示す平面図であり、転写パターン21の1例を表している。 第1フォトマスク20Aを示す平面図である。 第2フォトマスク20Bを示す平面図である。 露光装置1の概略構成を示す正面図である。 露光装置1の概略構成を示す平面図である。 露光装置1を使用するときの露光方法の主要工程を示す工程フロー図である。 露光装置1を用いて第1の動作モードで露光しているときの転写パターンの様子及び第2の動作モードで露光しているときの転写パターンの様子を模式的に示した平面図である。 露光装置2の概略構成を示す平面図である。 露光装置2を図11の左方(太い矢印方向)からみたときの露光光の光路切換について模式的に示した説明図である。 露光装置2を使用するときの露光方法の主要工程を示す工程フロー図である。 露光装置3の概略構成を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態に係る露光装置について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各図面は、実際の構造、寸法、縦横の縮尺等を厳密に反映したものではない模式図である。また、以下に説明する「マスクパターン」とは、フォトマスクに設けられた露光光を通過させる孔の形状のことであり、「パターン転写」とは、フォトマスクを介して露光光を照射してマスクパターンを基板に転写するプロセスのことであり、「転写パターン」とは、この転写プロセスによって基板にできるパターンである。
[基板10、第1フォトマスク11A及び第2フォトマスク11Bの構成]
まず、露光対象領域14を基板10の幅方向に2分割する例として、基板10及び第1フォトマスク11A、第2フォトマスク11Bの構成例について図1〜図3を参照して説明する。なお、基板10は露光対象物である。
図1は、露光対象領域14を基板10の幅方向に分割したときの基板10の一部を示す平面図であり、転写パターン12の1例を表している。なお、図1に示す転写パターン12は、実際には高密度に配置されるものであり、曲線で構成されることもあるが、図1では簡略化して表している。また、以降の説明においては、基板10の送り方向(長さ方向)を「X方向」、幅方向を「Y方向」とし、X−Y平面に対して垂直な方向を「Z方向」又は「上下方向」と記載する。基板10は、表面に感光性の層が形成されている感光性基板であり、ロール状に巻かれた長尺基板である。
図1に例示する基板10には、複数のスルーホール13が形成されており、転写パターン12は2個のスルーホール13のランドを接続している。但し、1本の転写パターン12が、複数のスルーホール13を接続する場合もある。転写パターン12の形成範囲を、露光対象領域14として説明する。露光対象領域14は、転写パターン12を形成する際の露光光照射の範囲を便宜的に表しており、視認できるものではないが基板10の送り方向に直列に配置される。一つの露光対象領域14が1個体の製品の範囲に対応する。露光対象領域14は、基板10の幅方向に仮想的な分割線15によって第1露光対象領域14Aと第2露光対象領域14Bとに分割される。仮想的な分割線とは、実際には視認できない線のことであり、以降の説明においては単に分割線と記載する。図1において、第1露光対象領域14A内の転写パターンを転写パターン12A、第2露光対象領域14B内の転写パターンを転写パターン12Bとする。転写パターン12Aと転写パターン12Bを合成することによって転写パターン12が形成される。基板10の露光対象領域14の外側の4隅には、認識マーク16が配置されている。認識マーク16は、フォトマスク(後述する第1フォトマスク11A,第2フォトマスク11B)との間の位置合わせに使用する、いわゆるアライメントマークである。
旧来技術においては、露光対象領域14全体を1枚のフォトマスク11によってマスクパターンを基板10にパターン転写するが、基板10(露光対象領域14)の平面サイズが大判化すると、フォトマスク11の外周部においては、中心部よりも寸法誤差が大きくなる傾向があり、スルーホール13に対して転写パターン12の位置ずれが発生し易い。そこで、本実施形態においては、基板10の幅方向(Y方向)に分割線15によって露光対象領域14を第1露光対象領域14Aと第2露光対象領域14Bとに分割している。第1露光対象領域14Aに対応するフォトマスクを第1フォトマスク11A(図2参照)とし、第2露光対象領域14Bに対応するフォトマスクを第2フォトマスク11B(図3参照)として、これら2枚のフォトマスクを使用して基板10にマスクパターンを転写する。分割線15は、第1露光対象領域14Aと第2露光対象領域14Bとを転写パターンを分断することなく分割することが可能な任意の形状とする。
図2は、第1フォトマスク11Aを示す平面図である。第1フォトマスク11Aには、第1露光対象領域14Aに配置されるマスクパターン17Aが形成されている。マスクパターン17Aは、露光光が通過する孔であり、露光プロセスによって基板10に転写パターン12Aを形成する。
第1フォトマスク11Aの4隅には認識マーク18が設けられている。認識マーク18は、基板10に設けられた認識マーク16と同じ位置に配置されており、第1フォトマスク11Aの上方から基板10側の認識マーク16を視認することが可能であり、認識マーク16と認識マーク18との位置ずれを位置検出装置であるCCDカメラ36(図7参照)で検出し、基板10と第1フォトマスク11Aとの相対的な位置合わせをすることが可能となっている。なお、図2に示す認識マーク18は円形であるが、三角形、四角形又は他の多角形とすることなど、認識マーク16がCCDカメラ36で検出可能であれば形状は限定されない。一方、基板10側の認識マーク16においても、円形に限らず十文字などであってもよい。認識マーク16,18は、露光対象領域14の外側に配置される。なお、図中ハッチングで表示する領域が遮光領域19であり、第2露光対象領域14Bの領域は遮光領域19である。
別言すると、第1フォトマスク11Aは、第1露光対象領域14Aの範囲に形成されるマスクパターン17Aと少なくとも第2露光対象領域14Bに形成される遮光領域19とで構成されている。
図3は、第2フォトマスク11Bを示す平面図である。第2フォトマスク11Bには、第2露光対象領域14Bに配置されるマスクパターン17Bが形成されている。マスクパターン17Bは、露光光が通過する孔であり、露光プロセスによって基板10に転写パターン12Bを形成する。
第2フォトマスク11Bの4隅には認識マーク18が配置されている。認識マーク18は、基板10に設けられた認識マーク16と同じ位置に配置されている。つまり、第1フォトマスク11A及び第2フォトマスク11Bには、同じ位置、同じ形状の認識マーク18が設けられている。従って、2枚のフォトマスク11A,11Bを使用する露光プロセスにおいて、スルーホール13に対して転写パターン12A,12Bの位置ずれを抑えることが可能となる。なお、図中ハッチングで表示する領域は遮光領域19であり、第1露光対象領域14Aの範囲は遮光領域19である。
別言すると、第2フォトマスク11Bは、第2露光対象領域14Bの範囲に形成されるマスクパターン17Bと少なくとも第1露光対象領域14Aに形成される遮光領域19とで構成されている。
なお、図2に示す第1フォトマスク11A及び図3に示す第2フォトマスク11Bは、ガラス基板にクロム遮光膜を形成したハードマスクの例である。
[基板10、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bの構成]
続いて、露光対象領域22を基板10の長さ方向(送り方向)に2分割する例として、基板10及び第1フォトマスク20A、第2フォトマスク20Bの構成例について図4〜図6を参照して説明する。
図4は、露光対象領域22を基板10の長さ方向に分割したときの基板10の一部を示す平面図であり、転写パターン21の1例を表している。なお、図4に示す転写パターン21は、実際には高密度に配置されるものであり、曲線で構成されることもあるが、図4では簡略化して表している。図4に示す転写パターン21は、長さ方向に延長(伸延)された例を表している。基板10は、表面に感光性の層が形成されている感光性基板であり、ロール状に巻かれた長尺基板である。
図4に例示する基板10には、複数のスルーホール13が形成されており、1本の転写パターン21は2個のスルーホール13のランドを接続している。但し、1本の転写パターン21が、複数のスルーホール13を接続する場合もある。転写パターン21の形成範囲を、露光対象領域22として説明する。露光対象領域22は、転写パターン21を形成する際の露光光照射の範囲を便宜的に表している。一つの露光対象領域22が1個体の製品の範囲に対応する。露光対象領域22は、基板10の長さ方向(送り方向)に分割線23によって第1露光対象領域22Aと第2露光対象領域22Bとに分割される。なお、分割線23は、直線でも任意の曲線でもよい。また、露光対象領域22を互いに等しい面積に2等分してもよいし、異なる面積に二分してもよい。
図4において、第1露光対象領域22A内の転写パターンを転写パターン21Aとし、第2露光対象領域22B内の転写パターンを転写パターン21Bとする。転写パターン21Aと転写パターン21Bを合成することによって転写パターン21が形成される。第1露光対象領域22Aに対応するフォトマスクを第1フォトマスク20A(図5参照)とし、第2露光対象領域22Bに対応するフォトマスクを第2フォトマスク20B(図6参照)として、これら2枚のフォトマスクを使用して基板10にマスクパターンを転写する。図4においては、第1フォトマスク20Aを点線で表し、第2フォトマスク20Bを一点鎖線で表している。基板10の露光対象領域22の6か所には、認識マーク16Aが配置されている。認識マーク16Aは、基板と、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bとの位置合わせに使用する。
図4に示す例においては、6カ所に認識マーク16Aが設けられているが、第1露光対象領域22Aと第2露光対象領域22Bの境界にある2か所の認識マーク16Aは、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bのために共通に使用される。但し、第1フォトマスク20Aに対応する認識マーク16Aを4箇所、第2フォトマスク20Bに対応する認識マーク16Aを4箇所、それぞれに配設してもよい。
図5は、第1フォトマスク20Aを示す平面図である。第1フォトマスク20Aには、第1露光対象領域22A(図4参照)に配置されるマスクパターン24Aが形成されている。マスクパターン24Aは、露光光が通過する孔であり、露光プロセスによって基板10に転写パターン21Aを形成する。
第1フォトマスク20Aの4隅には認識マーク18Aが設けられている。認識マーク18Aは、基板10に設けられた認識マーク16Aと同じ位置に配置されており、第1フォトマスク20Aの上方から基板10側の認識マーク16Aを視認することが可能であり、認識マーク16Aと認識マーク18Aとの位置ずれを位置検出装置であるCCDカメラ36(図7参照)で検出し、基板10と第1フォトマスク20Aとの相対的な位置合わせをすることが可能となっている。なお、図5に示す認識マーク18Aは円形であるが、三角形、四角形又は他の多角形とすることなど、認識マーク16AがCCDカメラ36で検出可能であれば形状は限定されない。認識マーク16A,18Aは、第1露光対象領域22Aの外側に配置される。なお、図中ハッチングで表示する領域が遮光領域19である。
図6は、第2フォトマスク20Bを示す平面図である。第2フォトマスク20Bには、第2露光対象領域22B(図4参照)に配置されるマスクパターン24Bが形成されている。マスクパターン24Bは、露光光が通過する孔であり、露光プロセスによって基板10に転写パターン21Bを形成する。なお、マスクパターン24Aとマスクパターン24Bとの接合部分は高精度に位置調整される。但し、両者の接合部分を、例えば数μm以内で交差させるようにしてもよい。
第2フォトマスク20Bの4隅には認識マーク18Aが設けられている。認識マーク18Aは、基板10に設けられた認識マーク16Aと同じ位置に配置されており、第2フォトマスク20Bの上方から基板10側の認識マーク16Aを視認することが可能であり、認識マーク16Aと認識マーク18Aとの位置ずれを位置検出装置であるCCDカメラ36(図7参照)で検出し、基板10と第2フォトマスク20Bとの位置合わせをすることが可能となっている。認識マーク16A,18Aは、第2露光対象領域22Bの外側に配置される。なお、図中ハッチングで表示する領域が遮光領域19である。
ここで、露光対象領域22が基板10の長さ方向に仮想的な分割線23で分割されたとして、第1フォトマスク20Aは、第1露光対象領域22Aを覆う平面サイズを有している。同様に、第2フォトマスク20Bは、第2露光対象領域22Bを覆う平面サイズを有している。
別言すると、基板10の送り方向の長さ(X方向の長さ)で比較したときに、露光対象領域22のX方向の長さは第1フォトマスク20AのX方向の長さよりも長く、かつ、露光対象領域22のX方向の長さは第2フォトマスク20BのX方向の長さよりも長くなっている。
続いて、露光装置の具体的な実施形態について説明する。以下に説明する第1〜第3の各実施形態においては、図4〜図6で説明した基板10、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bに適用する露光装置を代表例として説明する。
なお、各実施形態は、図1〜図3で説明した基板10、第1フォトマスク11A及び第2フォトマスク11Bに対しても適用可能であり、図4〜図6で説明した基板10、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bと同様の効果を奏する。例えば、第1フォトマスク20Aを第1フォトマスク11Aに、第2フォトマスク20Bを第2フォトマスク11Bに、転写パターン21を転写パターン12に、露光対象領域22を露光対象領域14に読み替えるなど、構成要素及び構成部材の符号をそれぞれ読み替えることによって説明することができる。このため、図1〜図3において説明した露光対象物である基板10及び第1フォトマスク11A、第2フォトマスク11Bを使用する露光装置1の説明は省略する。
[第1の実施形態]
図7は露光装置1の概略構成を示す正面図であり、図8は露光装置1の概略構成を示す平面図である。なお、図8は露光光照射機構30の図示を省略している。
露光装置1は、感光層を有する長尺の基板10の送り方向(X方向に沿った方向)に直列配置される複数の露光対象領域22について、それぞれの露光対象領域22を第1露光対象領域22Aと第2露光対象領域22Bとに任意形状の仮想的な分割線23で分割したときに、第1露光対象領域22Aに対応する第1フォトマスク20A及び第2露光対象領域22Bに対応する第2フォトマスク20Bを使用してマスクパターン24A,24Bを基板10に転写し、基板10に転写パターン21を形成する装置である。
詳細は後述するが、露光装置1が第1の動作モードで動作する際には、基板10が順方向(図の+X方向)に間欠的にピッチ送りをされつつ、基板10の第1露光対象領域22Aに第1フォトマスク20Aに対応したマスクパターン24Aが露光される(A露光)。露光装置1が第2の動作モードで動作する際には、基板10が逆方向(図の−X方向)に間欠的にピッチ送りをされつつ、基板10の第2露光対象領域22Bに第2フォトマスク20Bに対応したマスクパターン24Bが露光される(B露光)。
1.第1の実施形態に係る露光装置1の構成
図7〜図8に示すように、露光装置1は、露光ステージ25と、基板送り機構27と、アライメント機構28と、露光光照射機構30とを備えている。
露光ステージ25は、第1の動作モードの際には第1露光対象領域22Aにマスクパターン24Aを転写するステージとなり、第2の動作モードの際には第2露光対象領域22Bにマスクパターン24Bを転写するステージとなる(図4〜図6も併せて参照)。
露光ステージ25は、基板10の露光対象領域22のうち少なくとも第1露光対象領域22A又は第2露光対象領域22Bの一方の領域を支持する。露光ステージ25は、各々基板10の露光対象領域14の下面を吸着保持する構成となっている。露光ステージ25は基板10を真空吸着する吸着孔を有している(図示を省略)。
なお、露光ステージ25は、少なくとも第1の動作モードの際には第1露光対象領域22Aを支持し、第2の動作モードの際には第2露光対象領域22Bを支持するが、いずれの動作モードの際でも第1露光対象領域22A及び第2露光対象領域22Bの両方を支持するものであってもよい。
基板送り機構27は、基板10の露光対象領域22を順方向又は該順方向とは逆の方向である逆方向に送る機構である。基板送り機構27は、露光ステージ25の図面左側に配置された第1ロール31と、露光ステージ25の図面右側に配置された第2ロール32とを有している。基板10の露光対象領域22を「順方向」に送る場合には、第1ロール31は基板送出しを行い、第2ロール32は基板巻取りを行う。基板10の露光対象領域22を「逆方向」に送る場合には、第2ロール32は基板送出しを行い、第1ロール31は基板巻取りを行う。
露光ステージ25の上面には、図示しない真空吸着孔が設けられていて基板送り以外の工程中において基板10を吸着保持する。第1ロール31及び第2ロール32は、同じタイミングで起動/停止するように制御される。なお、基板巻取りを行うロール(第1ロール31又は第2ロール32)の基板送り方向手前にニップローラを配設してもよい。
アライメント機構28は、基板10とフォトマスクとの間の位置合わせを行う機構である。アライメント機構28は、露光ステージ25上に配設される。アライメント機構28は、第1の動作モードの際には、露光ステージ25において第1露光対象領域22Aと第1フォトマスク20Aとの間の相対的な位置を合せる。また、アライメント機構28は、第2の動作モードの際には、露光ステージ25において第2露光対象領域22Bと第2フォトマスク20Bとの間の相対的な位置を合せる。
アライメント機構28は、位置検出装置であるCCDカメラ36とフォトマスク移動機構34とから構成される。
位置検出装置であるCCDカメラ36は、第1露光対象領域22A及び第1フォトマスク20Aの位置を検出する、又は、第2露光対象領域22B及び第2フォトマスク20Bの位置を検出する。CCDカメラ36は、基板10に設けられている認識マーク16A、並びに、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bに設けられている認識マーク18Aを検出することが可能な位置に配設されている。CCDカメラ36は、認識マーク16A,18Aの位置を同時に検出して、第1の動作モードの際には、基板10すなわち第1露光対象領域22A及び第1フォトマスク20Aの位置を特定し、第2の動作モードの際には、基板10すなわち第2露光対象領域22B及び第2フォトマスク20Bの位置を特定する。
フォトマスク移動機構34は、マスク(第1フォトマスク20A,第2フォトマスク20B)の位置を移動しその姿勢を変えることができる。フォトマスク移動機構34は、X軸移動機構38、Y軸移動機構39、Z軸移動機構40及びθ軸回転機構41を有している。
フォトマスク移動機構34は、CCDカメラ36(位置検出装置)による検出結果に基づき第1露光対象領域22Aに第1フォトマスク20Aの位置を合わせる、又は、当該検出結果に基づき第2露光対象領域22Bに第2フォトマスク20Bの位置を合わせる。
第1の動作モードの際には、フォトマスク移動機構34は、CCDカメラ36が検出した認識マーク16A,18Aの位置のずれ量に基づき第1フォトマスク20A(認識マーク18)を基板10(認識マーク16)の位置に合わせる。フォトマスク移動機構34は、X軸移動機構38及びY軸移動機構39によって平面方向の位置を合せ、θ軸回転機構41はZ軸を回転中心として第1フォトマスク20AのX軸又はY軸に対する傾きのずれ量を補正する。Z軸移動機構40は、第1フォトマスク20Aを上下動して基板10との間の隙間を露光プロセス時の最適値(例えば、数μm)に調整する。基板送り時には、Z軸移動機構40は第1フォトマスク20Aを基板10が接触しない高さに上昇させる。第2の動作モードの際も、第2フォトマスク20Bを上記した第1の動作モードの場合と同様にハンドリングする。
参考までに、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bは、図示しないマスク枠によってフォトマスク移動機構34に固定される。後述するように第1の動作モードから第2の動作モードに動作モードを切り替える際には、第1フォトマスク20Aから第2フォトマスク20Bに切り替える。露光に付すべきフォトマスク(第1フォトマスク20A,第2フォトマスク20B)の切り替えについては、装置オペレータが手動で行ってもよいし、オペレータを介さずに自動で行ように装置を構成しておいてもよい。
露光光照射機構30は、光源45から出射される光を露光光50として該露光光50を露光ステージ25上に配置される第1フォトマスク20A又は第2フォトマスク20Bに対し照射する。
露光光照射機構30は、光源45、及び、光源45から出射される光を反射して第1フォトマスク20A又は第2フォトマスク20Bに対し露光光50として照射する第1反射ミラー47及び第2反射ミラー48を有している。その他に、露光光照射機構30の光学系としては、露光光50を平行光に変換するレンズ類が配設されるが、ここでの図示及び説明を省略する。なお、光源45、第1反射ミラー47及び第2反射ミラー48から構成される露光光照射機構30は1例であって、この構成に限定されるものではない。
さらに、露光装置1は、蛇行制御ユニット75を備えていてもよい。蛇行制御ユニット75は、露光ステージ25からみて基板の送り方向(順方向又は逆方向)よりも上流において、基板10を送る際の当該基板10の蛇行を制御するものである。
また、蛇行制御ユニット75と同様の位置に、基板クリーニング・ユニットを配置してもよい。
露光装置1は、上述したように第1の動作モードで動作することも、第2の動作モードで動作することもできるように構成されている。
第1の動作モードでは、基板送り機構27が複数の露光対象領域22を順方向に1ピッチずつ送りながら、アライメント機構28が第1露光対象領域22Aと第1フォトマスク20Aとの間の相対的な位置を合せ、露光光照射機構30が露光光50を第1フォトマスク20Aに照射するよう構成されている。なお、このときの露光(パターン転写)を「A露光」と呼ぶこととする《後述する図10(a)も併せて参照》。
第2の動作モードでは、基板送り機構27が、第1フォトマスク20Aによるパターン転写が各々行われた複数の露光対象領域22を逆方向に1ピッチずつ送りながら、アライメント機構28が第2露光対象領域22Bと第2フォトマスク20Bとの間の相対的な位置を合せ、露光光照射機構30が露光光50を第2フォトマスク20Bに照射するよう構成されている。なお、このときの露光(パターン転写)を「B露光」と呼ぶこととする《後述する図10(b)も併せて参照》。
2.第1の実施形態に係る露光装置1の使用例
続いて、露光装置1を使用するときの露光方法について図9に示す工程フロー図に沿って図1〜図8を参照しながら説明する。
図9は、露光装置1を使用するときの露光方法の主要工程を示す工程フロー図である。
露光装置1の稼働開始に先立ち、基板10を露光ステージ25上のCCDカメラ36が認識マーク16,18を検出可能な位置にセットする。なお、稼働開始時には基板10の第1露光対象領域22A及び第2露光対象領域22Bには、転写パターン21が転写されていないものとする。
図9に示すように、露光装置1を使用した露光方法は、大きく分けて、第1フォトマスク20Aを用いた第1の動作モードによるA露光(ステップS20)と、第2フォトマスク20Bを用いた第2の動作モードによるB露光(ステップS40)と、で構成される。
まず、第1の動作モードによるA露光(ステップS20)に先立って、マスク枠(図示を省略)に第1フォトマスク20Aを固定するなどして第1フォトマスク20Aをセットする(ステップS10)。
次いで、第1の動作モードによるA露光(ステップS20)を行う。
第1の動作モードによるA露光(ステップS20)は、第1フォトマスク・アライメント(ステップS21)、第1フォトマスクによるパターン転写(ステップS22)及び基板の順方向への1ピッチ送り(ステップS23)をこの順番で繰り返すことによって行われる。
第1フォトマスク・アライメント(ステップS21)では、露光装置1が、露光ステージ25において基板10に第1フォトマスク20Aの位置を合せる。具体的には、CCDカメラ36によって認識マーク16A,18Aの位置ずれを検出し、フォトマスク移動機構34を駆動し基板10(第1露光対象領域22A)に対して適切な位置に第1フォトマスク20Aを合せる。
第1フォトマスクによるパターン転写(ステップS22)では、露光装置1が、露光光照射機構30から露光光50を照射し、第1露光対象領域22Aにマスクパターン24Aを転写する。この際、少なくとも第1露光対象領域22Aが露光ステージ25上で動かないよう、基板10は露光ステージ25上の所定位置において吸着保持される。
基板の順方向への1ピッチ送り(ステップS23)では、露光装置1が、基板10を基板送り機構27によって順方向に1ピッチ分送る。具体的には、露光を終えた「当該露光対象領域22」の次に配列されている「次の露光対象領域22(特に第1露光対象領域22A)」が、露光光50の照射が可能な領域(照射可能領域80。図10も併せて参照)の付近に到達するよう、露光装置1が1ピッチ送りを行う。
その後、再び第1フォトマスク・アライメント(ステップS21)に戻って、第1フォトマスク・アライメント(ステップS21)、第1フォトマスクによるパターン転写(ステップS22)及び基板の順方向への1ピッチ送り(ステップS23)をこの順番で所定回数繰り返す。
次いで、第2の動作モードによるB露光(ステップS40)に先立って、マスク枠(図示を省略)に第2フォトマスク20Bを固定するなどして第2フォトマスク20Bをセットする(ステップS30)。
次いで、第2の動作モードによるB露光(ステップS40)を行う。
第2の動作モードによるB露光(ステップS40)は、第2フォトマスク・アライメント(ステップS41)、第2フォトマスクによるパターン転写(ステップS42)及び基板の逆方向への1ピッチ送り(ステップS43)をこの順番で繰り返すことによって行われる。
第2フォトマスク・アライメント(ステップS41)、第2フォトマスクによるパターン転写(ステップS42)及び基板の逆方向への1ピッチ送り(ステップS43)の詳細については、ハンドリングするフォトマスクが第2フォトマスク20Bである点、基板送りをする方向が「逆方向」である点等が異なるだけで、基本的には上述した第1フォトマスク・アライメント(ステップS21)、第1フォトマスクによるパターン転写(ステップS22)及び基板の順方向への1ピッチ送り(ステップS23)と同様であるため、上述した説明を援用して、ここでの詳細な説明を省略する。
3.第1の実施形態に係る露光装置1の効果
(1)第1の実施形態に係る露光装置1は、感光層を有する長尺の基板10の送り方向に直列配置される複数の露光対象領域22の一つを第1露光対象領域22Aと第2露光対象領域22Bとに任意形状の仮想的な分割線23で分割し、第1露光対象領域22Aに対応する第1フォトマスク20A及び第2露光対象領域22Bに対応する第2フォトマスク20Bを使用してマスクパターンを基板10に転写する露光装置である。そして、露光ステージ25上において、上述したようなアライメント機構28、露光光照射機構30及び基板送り機構27を備えている。
図1〜3に示すように、露光対象領域14を基板10の「幅方向」に分割線15で分割することによって、マスクパターン17A,17Bの中心部からの長さ(距離)を短くすることができ、マスクパターン17A,17Bを高精度で基板10に転写することが可能となる。同様に、図4〜6に示すように、露光対象領域22を基板10の「長さ方向」に分割線23で分割することによって、マスクパターン24A,24Bの中心部からの長さ(距離)を短くすることができ、マスクパターン24A,24Bを高精度で基板10に転写することが可能となる。また、転写パターンの高精度化が実現できることから、歩留まりが向上し、その結果、生産性の向上にも寄与することができる。
また、露光対象領域22を基板10の長さ方向に分割線23で分割することによって、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bの基板送り方向の長さが同じマスクパターンを基板10に転写する一括露光対応のフォトマスクに対して約半分となる。これにより、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bのコストを格段に下げることが可能となる。
また、露光装置1は、基板10の露光対象領域22(22A,22B)を順方向又は該順方向とは逆の方向である逆方向に送る基板送り機構27を備えており、第1の動作モードでは、基板送り機構27が複数の露光対象領域22を順方向に1ピッチずつ送りながら、アライメント機構28が第1露光対象領域22Aと第1フォトマスク20Aとの間の相対的な位置を合せ、露光光照射機構30が露光光50を第1フォトマスク20Aに照射するよう構成されている。かつまた、露光装置1は、第2の動作モードでは、基板送り機構27が、第1フォトマスク20Aによるパターン転写が各々行われた複数の露光対象領域22を逆方向に1ピッチずつ送りながら、アライメント機構28が第2露光対象領域22Bと第2フォトマスク20Bとの間の相対的な位置を合せ、露光光照射機構30が露光光50を第2フォトマスク20Bに照射するよう構成されている。
このため、図10(a)に示すように、一旦、第1フォトマスク20Aをセットしたならば、複数の露光対象領域22(ここでは第1露光対象領域22A)に対してバッチ処理的に「A露光」を繰り返し行うことができる。同様に、図10(b)に示すように、一旦、第2フォトマスク20Bをセットしたならば、複数の露光対象領域22(ここでは第2露光対象領域22B)に対してバッチ処理的に「B露光」を繰り返し行うことができる。つまり、図9に示すように、n個(nは2以上の自然数とする)の製品を製造しようとした場合でもフォトマスクの切り替えは1回で済むこととなる。
なお、図10は、露光装置1を用いて第1の動作モードで露光しているときの転写パターンの様子及び第2の動作モードで露光しているときの転写パターンの様子を模式的に示した平面図である。
ところで、特許文献1に記載された露光装置の場合には、1つの露光対象領域(1個体の製品に対応)ごとにフォトマスクの切り替えが必要となり、n個の製品を製造しようとした場合には、フォトマスクの切り替えは(2n−1)回必要となり、切り替えのための段取り時間が長大なものとなる。
翻って、第1の実施形態に係る露光装置1によれば、特許文献1に記載された露光装置のように1つの露光対象領域(1個体の製品に対応)ごとにフォトマスクの切り替えをしなくてもよいため、段取り時間も極めて短くなり、高い生産性を確保することができる。
また、基板送りを順方向のみで「A露光」及び「B露光」を行おうした場合には、一旦、A露光を行った後、第2ロール32において巻き取られた基板10を第2ロール32から取り外して、当該基板10を再び第1ロール31に嵌め込んだうえで「B露光」を行わなければならない。
一方で、第1の実施形態に係る露光装置1によれば、巻き取られた基板10の第2ロール32からの取り外し,第1ロール31への嵌め込みを行うことなく分割露光を遂行することができるため、高い生産性を確保することができる。
以上より、第1の実施形態に係る露光装置1によれば、フォトマスクのコストを低減し、かつ、マスクパターンを大判サイズの基板に高精度に転写し、分割露光方式であっても生産性を高めることが可能となる。
(2)図1〜図3において説明した露光対象物の例においては、露光対象領域14は、基板10の幅方向に仮想的な分割線15で分割される。第1フォトマスク11Aは、第1露光対象領域14Aの範囲に形成されるマスクパターン17Aと少なくとも第2露光対象領域14Bに形成される遮光領域19とで構成されており、第2フォトマスク11Bは、第2露光対象領域14Bの範囲に形成されるマスクパターン17Bと少なくとも第1露光対象領域14Aに形成される遮光領域19とで構成されている。
1枚の大判サイズのフォトマスクで基板に一括露光する場合、基板の外周側においては、大判化するほど転写パターンの位置ずれが中央部よりも大きくなる傾向がある。基板送り方向においては基板送り量(送りピッチ)で位置合わせをすることがある程度可能であるが、幅方向においては位置ずれを補正することは困難である。そこで、露光対象領域14を基板10の幅方向で分割して露光することによって、マスクパターン17A,17Bの中心部からの長さ(距離)を短くすることによって高精度で基板10に転写することが可能となる。
(3)図4〜図6において説明した露光対象物の例においては、露光対象領域22は、基板10の長さ方向に仮想的な分割線23で分割され、第1フォトマスク20Aは、第1露光対象領域22Aを覆う平面サイズを有し、第2フォトマスク20Bは、第2露光対象領域22Bを覆う平面サイズを有している。
一般に、フォトマスクは、平面サイズ(面積)が大きくなるにつれコスト高となる。露光対象領域22を基板10の長さ方向(送り方向)に第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bに2分割することによって、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bの面積は露光対象領域22を一括露光するフォトマスクに対して面積が約半分となる。このようにすることによって、第1フォトマスク20A及び第2フォトマスク20Bのコストを一括露光用のフォトマスクに対して格段に下げることが可能となる。
(4)また、図4〜図6において説明した露光対象物の例においては、基板10の送り方向の長さで比較したときに、露光対象領域22の長さは第1フォトマスク20Aの長さよりも長く、かつ、露光対象領域22の長さは第2フォトマスク20Bの長さよりも長くなっている(図10も併せて参照)。
好適な態様により基板10の長さ方向に仮想的な分割線23で長尺な露光対象領域22を分割しながら第1の実施形態に係る露光装置1を適用することにより、特に長尺なパターンであっても、比較的容易に、フォトマスクのコストを低減し、かつ、マスクパターンを大判サイズの基板に高精度に転写し、生産性を高めながら露光を行うことができる。
(5)アライメント機構28は、第1露光対象領域22A及び第1フォトマスク20Aの位置を検出する、又は、第2露光対象領域22B及び第2フォトマスク20Bの位置を検出する位置検出装置(CCDカメラ36)と、当該検出結果に基づき第1露光対象領域22Aに第1フォトマスク20Aの位置を合わせる、又は、当該検出結果に基づき第2露光対象領域22Bに第2フォトマスク20Bの位置を合わせるフォトマスク移動機構34と、を有している。
このような構成にすることによって位置ずれがない転写パターン21を形成することが可能となる。
(6)露光装置1においては、露光ステージ25からみて基板10の送り方向(順方向又は逆方向)よりも上流において、基板10を送る際の当該基板10の蛇行を制御する蛇行制御ユニット75が更に配設されていてもよい。
このように構成することで、基板10を露光ステージ25(図10の照射可能領域80も参照)の側に巻き出すときに、蛇行制御ユニット75が基板10の蛇行を低減することができる。このため、露光ステージ25における基板の位置合わせをより高精度に行うことができるため、より高精度なパターン転写に寄与することができる。
A露光を終えて第2ロール32に一旦巻き取られた基板10は、第1動作モードによる工程を行った結果、均一な張りで巻き取られていない状況も考えられる。この場合、その後のB露光のために第2動作モードで逆方向に巻き出すときには基板10は蛇行しやすい。しかし、そのような場合であっても、蛇行制御ユニット75が基板10の蛇行を低減することができる。このため、露光ステージ25における基板の位置合わせをより高精度に行うことができ、より高精度なB露光を行うことができる。
[第2の実施形態]
続いて、第2の実施の形態に係る露光装置2の構成について図11〜12を参照して説明する。図11は露光装置2の概略構成を示す平面図である。図12は、露光装置2を図11の左方(太い矢印方向)からみたときの露光光の光路切換について模式的に示した説明図である。
図11に示すように、露光装置2は、第1の実施形態に係る露光装置1を平行に2列に併設し、露光光照射機構55によってマスクパターン(図示を省略)を基板10に転写する装置となっている。2列の露光ラインのうち一方(図の下側)のラインを第1露光ライン60とし、他方(図の上側)のラインを第2露光ライン61とする。以下の説明においては、基板の長さ方向に分割されるフォトマスク20A,20Bを使用する場合を代表例として説明する。なお、第1の実施形態に係る露光装置1と共通する構成要素については同じ符号を付し説明は省略する。
第2の実施形態に係る露光装置2は、露光ステージ25、基板送り機構27(31,32)及びアライメント機構28からなる機構の構成を第1露光ライン60としたとき、第1露光ライン60と同じ構成であり、第1露光ライン60に対して平行に配設された第2露光ライン61を更に備える。露光装置2において、露光光照射機構55は、第1露光ライン60の露光ステージ25及び第2露光ライン61の露光ステージ25の中間位置上方に配設されている。
図12に示すように、露光光照射機構55は、第1露光ライン60の第1フォトマスク20Aa若しくは第2フォトマスク20Ba、又は、第2露光ライン61の第1フォトマスク20Ab若しくは第2フォトマスク20Bbに露光光50を切換えて照射する光路切換手段46を有している。具体的には、図12の場合、光路切換手段46は反射ミラー49の角度を切り替える手段である。
第1露光ライン60側の第1フォトマスク20Aa又は第2フォトマスク20Baに露光光50を照射する場合には、反射ミラー49は光路切換手段46によって反射ミラー49Aで表す姿勢に切換えられる。このとき、光源45から出射された光は、反射ミラー49Aによって光路が光路29Aに切換えられ、第1反射ミラー47で反射して露光光50として第1フォトマスク20Aa又は第2フォトマスク20Baに垂直に照射される。
第2露光ライン61側の第1フォトマスク20Ab又は第2フォトマスク20Bbに露光光50を照射する場合には、反射ミラー49は光路切換手段46によって反射ミラー49Bで表す姿勢に切換えられる。このとき、光源45から出射された光は、反射ミラー49Aによって光路が光路29Bに切換えられ、第2反射ミラー48で反射して露光光50として第1フォトマスク20Ab又は第2フォトマスク20Bbに垂直に照射される。
図13は、露光装置2を使用するときの露光方法の主要工程を示す工程フロー図である。図面左側のフローは第1露光ライン60における工程を示し、図面右側のフローは第2露光ライン61における工程を示している。
第2の実施形態において、各露光ライン(第1露光ライン60,第2露光ライン61)を使用した露光方法の主要工程は、基本的には第1の実施形態に係る露光装置1を使用するときの露光方法の主要工程(図9参照)と同様である。しかしながら、露光装置2を使用するときの露光方法の主要工程は、フォトマスクよるパタン転写を行う際に、露光光50の照射が必要な各露光ライン(第1露光ライン60,第2露光ライン61)に対して、光路を切り替える点において、露光装置1を使用するときの露光方法の主要工程(図9参照)とは異なる。
すなわち、図13に示すように、第1露光ライン60においては、第1フォトマスクによるパターン転写(ステップS22a)に先立って、光路切換手段46により光路切換(ステップS51)を実行し、第2フォトマスクによるパターン転写(ステップS42a)に先立って、光路切換手段46により光路切換(ステップS53)を実行する(図13左側のフロー参照)。また、第2露光ライン61においては、第1フォトマスクによるパターン転写(ステップS22b)に先立って、光路切換手段46により光路切換(ステップS52)を実行し、第2フォトマスクによるパターン転写(ステップS42b)に先立って、光路切換手段46により光路切換(ステップS54)を実行する(図13右側のフロー参照)。その他のステップについては、第1の実施形態における主要工程と同様のステップとなるため、第1の実施形態における主要工程のステップの説明をそのまま援用し、ここでの説明を省略する。
なお、第2の実施形態に係る露光装置2は、光路切換手段46を有するなどの点以外の構成においては、第1の実施形態に係る露光装置1と基本的に同様の構成を有する。そのため、第1の実施形態に係る露光装置1が有する効果のうち該当する効果を同様に有する。
[第3の実施形態]
続いて、第3の実施の形態に係る露光装置3の構成について図14を参照して説明する。図14は、露光装置3の概略構成を示す正面図である。以下の説明においては、基板の長さ方向に分割されるフォトマスク20A,20Bを使用する場合を代表例として説明する。なお、第1の実施形態に係る露光装置1と共通する構成要素については同じ符号を付し説明は省略する。
第3の実施形態に係る露光装置3は、基本的には第1の実施形態に係る露光装置1と同様の構成を有するが、基板10の表面及び裏面からの両面露光が可能であるという点において、第1の実施形態に係る露光装置1とは異なる。
すなわち、図14に示すように、第3の実施形態では、基板10は前提として表裏両面に感光層を有している。第3の実施形態に係る露光装置3において、基板10の表面側(図面上側とする)に配設される第1フォトマスク20A又は第2フォトマスク20B、アライメント機構28及び露光光照射機構30と、基板10の裏面側(図面下側とする)に配設される第1フォトマスク20A又は第2フォトマスク20B、アライメント機構28及び露光光照射機構30とが、露光ステージを挟んで対向するように配設されている。
また、露光ステージ25には、基板10の裏面(図面下側)に露光光50を照射することを可能とする開口部73が設けられている。
第3の実施形態において、露光装置3を使用した露光方法は基本的に第1の実施形態に係る露光装置1を使用するときの露光方法の主要工程(図9参照)と同様である。しかしながら、基板10の表面側だけでなく裏面側においてもフォトマスク(第1フォトマスク20A,第2フォトマスク20B)をハンドリングし、アライメント機構28(CCDカメラ36,フォトマスク移動機構34)及び露光光照射機構30を表面側及び裏面側で並行して動作させる点において、露光装置1を使用するときの露光方法の主要工程(図9参照)とは異なる。
ただ、フォトマスク(第1フォトマスク20A,第2フォトマスク20B)のハンドリングについてや、アライメント機構28(CCDカメラ36,フォトマスク移動機構34)及び露光光照射機構30の動作については、第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態における主要工程のステップの説明をそのまま援用し、ここでの説明を省略する。
なお、第3の実施形態に係る露光装置3は、基板10の表面及び裏面からの両面露光が可能であるという点以外の構成においては、第1の実施形態に係る露光装置1と基本的に同様の構成を有する。そのため、第1の実施形態に係る露光装置1が有する効果のうち該当する効果を同様に有する。
以上、本発明を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)露光装置1,2,3は、露光対象領域14,22を基板10の幅方向又は長さ方向に2分割する例をあげて説明したが、これに限定されるものではない。
3分割或いは4分割することも可能である。例えば、3分割する場合には、まず、基板送り機構27で基板10を「順方向」に1ピッチずつ送りながら第1フォトマスクを用いて「A露光」を行い、次いで、第2ロール32に巻き取られた基板10を基板送り機構27で「逆方向」に1ピッチずつ送りながら第2フォトマスクを用いて「B露光」を行い、次いで、第1ロール31に巻き取られた基板10を基板送り機構27で「順方向」に1ピッチずつ送りながら第3フォトマスク(図示を省略)を用いて「C露光(図示を省略)」を行うことで3分割による露光を行うことができる。分割数が3よりも多い場合でも、上記を繰り返すことにより多数に分割された転写パターンを露光することが可能である。
(2)各実施形態において、基板送り機構27は、第1ロール31及び第2ロール32を有する、いわゆるReel-To-Reel方式の機構を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、基板送り機構27を、複数の露光対象領域が配置された基板を載置することができ、かつ、これら基板全体を順方向又は逆方向にスライドできる、いわゆる「スライドテーブル」によって実現してもよい。
1,2,3…露光装置、10…基板、11…フォトマスク、11A,20A,20Aa,20Ab…第1フォトマスク、11B,20B,20Ba,20Bb…第2フォトマスク、12,12A,12B…転写パターン、13…スルーホール、14,22…露光対象領域、14A,22A…第1露光対象領域、14B,22B…第2露光対象領域、15、23…分割線、16,16A,18,18A…認識マーク、17A,17B,24A,24B…マスクパターン、19…遮光領域、21,21A,21B…転写パターン、25…露光ステージ、27…基板送り機構、28…アライメント機構、29A,29B…光路、30,55…露光光照射機構、31…第1ロール、32…第2ロール、34…フォトマスク移動機構、36…CCDカメラ、38…X軸移動機構、39…Y軸移動機構、40…Z軸移動機構、41…θ軸回転機構、45…光源、46…光路切換手段、47…第1反射ミラー、48…第2反射ミラー、49,49A,49B…反射ミラー、50…露光光、60…第1露光ライン、61…第2露光ライン、73…開口部、75…蛇行制御ユニット、80…照射可能領域

Claims (8)

  1. 感光層を有する長尺の基板の送り方向に直列配置される複数の露光対象領域の一つを第1露光対象領域と第2露光対象領域とに任意形状の仮想的な分割線で分割し、前記第1露光対象領域に対応する第1フォトマスク及び前記第2露光対象領域に対応する第2フォトマスクを使用してマスクパターンを前記基板に転写する露光装置であって、
    前記基板の前記露光対象領域のうち少なくとも前記第1露光対象領域又は前記第2露光対象領域の一方の領域を支持する露光ステージと、
    前記基板の前記露光対象領域を順方向又は該順方向とは逆の方向である逆方向に送る基板送り機構と、
    前記露光ステージにおいて、前記第1露光対象領域と前記第1フォトマスクとの間の相対的な位置を合せる、又は、前記第2露光対象領域と前記第2フォトマスクとの間の相対的な位置を合せるアライメント機構と、
    光源から出射される光を露光光として該露光光を前記露光ステージ上に配置される前記第1フォトマスク又は前記第2フォトマスクに対し照射する露光光照射機構と、を備え、
    前記露光装置は、
    第1の動作モードでは、前記基板送り機構が前記複数の露光対象領域を順方向に1ピッチずつ送りながら、前記アライメント機構が前記第1露光対象領域と前記第1フォトマスクとの間の相対的な位置を合せ、前記露光光照射機構が前記露光光を前記第1フォトマスクに照射するよう構成され、
    第2の動作モードでは、前記基板送り機構が、前記第1フォトマスクによるパターン転写が各々行われた前記複数の露光対象領域を逆方向に1ピッチずつ送りながら、前記アライメント機構が前記第2露光対象領域と前記第2フォトマスクとの間の相対的な位置を合せ、前記露光光照射機構が前記露光光を前記第2フォトマスクに照射するよう構成されている、
    ことを特徴とする露光装置。
  2. 請求項1に記載の露光装置において、
    前記露光対象領域は、前記基板の幅方向に前記仮想的な分割線で分割され、
    前記第1フォトマスクは、前記第1露光対象領域の範囲に形成されるマスクパターンと少なくとも第2露光対象領域に形成される遮光領域とで構成されており、
    前記第2フォトマスクは、前記第2露光対象領域の範囲に形成されるマスクパターンと少なくとも第1露光対象領域に形成される遮光領域とで構成されている、
    ことを特徴とする露光装置。
  3. 請求項1に記載の露光装置において、
    前記露光対象領域は、前記基板の長さ方向に前記仮想的な分割線で分割され、
    前記第1フォトマスクは、前記第1露光対象領域を覆う平面サイズを有し、
    前記第2フォトマスクは、前記第2露光対象領域を覆う平面サイズを有している、
    ことを特徴とする露光装置。
  4. 請求項3に記載の露光装置において、
    前記基板の送り方向の長さで比較したときに、前記露光対象領域の長さは前記第1フォトマスクの長さよりも長く、かつ、前記露光対象領域の長さは前記第2フォトマスクの長さよりも長い、
    ことを特徴とする露光装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の露光装置において、
    前記アライメント機構は、
    前記第1露光対象領域及び前記第1フォトマスクの位置を検出する、又は、前記第2露光対象領域及び前記第2フォトマスクの位置を検出する位置検出装置と、
    当該検出結果に基づき前記第1露光対象領域に前記第1フォトマスクの位置を合わせる、又は、当該検出結果に基づき前記第2露対象光領域に前記第2フォトマスクの位置を合わせるフォトマスク移動機構と、を有している、
    ことを特徴とする露光装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の露光装置において、
    前記露光ステージ、前記基板送り機構及び前記アライメント機構からなる機構の構成を第1露光ラインとしたとき、
    前記第1露光ラインと同じ構成であり、前記第1露光ラインに対して平行に配設された第2露光ラインを更に備え、
    前記露光光照射機構は、前記第1露光ラインの前記露光ステージ及び前記第2露光ラインの前記露光ステージの中間位置上方に配設され、
    前記露光光照射機構は、前記第1露光ラインの前記第1フォトマスク若しくは前記第2フォトマスク、又は、前記第2露光ラインの前記第1フォトマスク若しくは前記第2フォトマスクに前記露光光を切換えて照射する光路切換手段を有している、
    ことを特徴とする露光装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の露光装置において、
    前記露光ステージからみて前記基板の送り方向よりも上流において、前記基板を送る際の当該基板の蛇行を制御する蛇行制御ユニットが更に配設されている、
    ことを特徴とする露光装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の露光装置において、
    前記基板は表裏両面に前記感光層を有しており、
    前記基板の表面側に配設される前記第1フォトマスク又は前記第2フォトマスク、前記アライメント機構及び前記露光光照射機構と、前記基板の裏面側に配設される前記第1フォトマスク又は前記第2フォトマスク、前記アライメント機構及び前記露光光照射機構とが、前記露光ステージを挟んで対向するように配設され、
    前記露光ステージには、前記基板の裏面に前記露光光を照射することが可能な開口部が設けられている、
    ことを特徴とする露光装置。
JP2020116079A 2020-07-06 2020-07-06 露光装置 Active JP6762640B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020116079A JP6762640B1 (ja) 2020-07-06 2020-07-06 露光装置
PCT/JP2021/004524 WO2022009456A1 (ja) 2020-07-06 2021-02-08 露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020116079A JP6762640B1 (ja) 2020-07-06 2020-07-06 露光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6762640B1 true JP6762640B1 (ja) 2020-09-30
JP2022013991A JP2022013991A (ja) 2022-01-19

Family

ID=72614726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020116079A Active JP6762640B1 (ja) 2020-07-06 2020-07-06 露光装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6762640B1 (ja)
WO (1) WO2022009456A1 (ja)

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08301495A (ja) * 1995-05-08 1996-11-19 Nireco Corp 帯状走行物の横方向位置制御装置
JP2003228169A (ja) * 2001-11-30 2003-08-15 Topcon Corp 露光方法及び装置
JP5117672B2 (ja) * 2005-10-25 2013-01-16 サンエー技研株式会社 露光方法及び露光装置
JP4556867B2 (ja) * 2005-12-28 2010-10-06 パナソニック株式会社 露光方法
JP5487981B2 (ja) * 2009-01-30 2014-05-14 株式会社ニコン 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法
JP5258051B2 (ja) * 2009-04-03 2013-08-07 株式会社ブイ・テクノロジー 露光方法及び露光装置
JP5499398B2 (ja) * 2009-05-11 2014-05-21 Nskテクノロジー株式会社 露光装置及び露光方法
JP5392549B2 (ja) * 2009-05-12 2014-01-22 株式会社ニコン 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法
JP2011075595A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Nikon Corp 露光装置、露光方法、およびデバイス製造方法
JP5424271B2 (ja) * 2010-11-08 2014-02-26 株式会社ブイ・テクノロジー 露光装置
JP2015049355A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社ニコン 反射ユニット
JP5631464B1 (ja) * 2013-08-30 2014-11-26 株式会社 ベアック 露光装置
KR102549056B1 (ko) * 2015-03-31 2023-06-28 가부시키가이샤 니콘 노광 장치, 플랫 패널 디스플레이의 제조 방법, 디바이스 제조 방법, 및 노광 방법
JP6729954B1 (ja) * 2019-10-18 2020-07-29 株式会社 ベアック 露光装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022009456A1 (ja) 2022-01-13
JP2022013991A (ja) 2022-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4777682B2 (ja) スキャン露光装置
WO2007049640A1 (ja) 露光方法及び露光装置
WO2007141852A1 (ja) 露光方法および露光装置
TWI481971B (zh) 曝光方法及曝光裝置
JP5757245B2 (ja) 露光方法および露光装置
TWI485528B (zh) Exposure device
JP7430768B2 (ja) 両面露光装置
JPH11237744A (ja) 露光装置および露光方法
JP6762640B1 (ja) 露光装置
JP6729954B1 (ja) 露光装置
JP7239388B2 (ja) 直描式露光装置
JP2009251581A (ja) 露光用マスク及び露光装置
JP7461096B1 (ja) 露光装置
JP5499398B2 (ja) 露光装置及び露光方法
JPH05267160A (ja) 周辺露光装置
JP2009265313A (ja) スキャン露光装置並びにスキャン露光方法
JP4738887B2 (ja) 露光装置
CN111913363B (zh) 直描式曝光装置
JP7364754B2 (ja) 露光方法
JP7121184B2 (ja) 両面露光装置及び両面露光方法
JP7234426B2 (ja) マスク対及び両面露光装置
JP2022021416A (ja) 露光装置
JP2012123050A (ja) 露光装置
CN112415858A (zh) 描绘方法以及描绘装置
JP2010096833A (ja) スキャン露光装置及びスキャン露光方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200706

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200706

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200721

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6762640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250