JP6762384B2 - 車両の空気抵抗低減装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の空気抵抗低減装置に関する。
例えば、車両の空気抵抗を低減する装置として、車両前部に、アンダカバー(50)と、フロントバンパ(30)に装着したエアダム(40)と、エアダムと前輪ホイールハウス(6)との間にデフレクタ(60)と、を備えたものが提案されている(特許文献1参照)。このような装置では、前輪のホイールハウスより車両前方において、車両前部の下面開口をアンダカバーのカバー前部で閉塞するとともに、車両前側および車両外側をエアダムで、車両後側をデフレクタで包囲することで、車幅方向の内側が開口した底面視扇状のポケット部を構成している。これにより、車両前方からの走行風を整流しつつ、デフレクタの後方に走行風が流れ込み難くなり、この結果、デフレクタの後方に相対的に負圧の領域が発生するので、走行中の空気抵抗を低減することができる。
特開2015−150913号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、車両前方からの走行風がエアダムに当たることによって空気抵抗が増加し、車両前方からの走行風を車両側面に逃す力については考慮されていなかった。
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、車両前方からの走行風による空気抵抗を低減することが可能な車両の空気抵抗低減装置を提供することを目的とする。
本発明は、車両前方から見て、前輪の前方に設けられる複数のストレイキと、前記複数のストレイキによって形成される通路と、を備え、前記通路は、前記車両前方に開口し、前記複数のストレイキのうち車両側面側に位置するストレイキは、車両鉛直方向下方に向けて突き出し、かつ、車両前後方向に延び、かつ、車両中央側から車両側面側に向けて曲がる前後板状部材を有し、前記複数のストレイキのうち車両中央側に位置するストレイキは、車両鉛直方向下方に向けて突き出し、かつ、車両左右方向に延びる左右板状部材を有し、前記前後板状部材の車両前後方向に延びる平面部と、前記左右板状部材の車両側面側の端部とは車両左右方向に離間していることを特徴とする。
本発明によれば、車両前方からの走行風による空気抵抗を低減することが可能な車両の空気抵抗低減装置を提供することができる。
第1実施形態の車両の空気抵抗低減装置を示す斜視図である。 第1実施形態の車両の空気抵抗低減装置を車両底面側から見たときの平面図である。 第1実施形態の車両の空気抵抗低減装置を示す正面図である。 第1実施形態の車両の空気抵抗低減装置による車両に流れる空気の速度分布図の一例である。 図4のA部における速度分布図である。 比較例としての車両の空気抵抗低減装置を示す斜視図である。 比較例としての車両の空気抵抗低減装置による車両に流れる空気の速度分布図の一例である。 図7のB部における速度分布図である。 第2実施形態の車両の空気抵抗低減装置を示す斜視図である。 第2実施形態の車両の空気抵抗低減装置を車両底面側から見たときの平面図である。 第3実施形態の車両の空気抵抗低減装置を示す正面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の車両の空気抵抗低減装置を示す斜視図である。なお、車両Vの前後、左右、上下の方向を図1に矢印で示す。また、図1は、車両Vの左側前部を示している。
図1に示すように、第1実施形態の車両の空気抵抗低減装置10Aは、車両Vの前方からの走行風による空気抵抗を低減するものであり、左側の前輪R(ホイールハウスWH)の前方に設けられている。なお、図示省略しているが、右側の前輪にも左右対称に同様の空気抵抗低減装置が設けられている。
また、空気抵抗低減装置10Aは、略左右方向(車幅方向)に延びる第1ストレイキST1と、略前後方向に延びる第2ストレイキST2と、を備えて構成されている。第1ストレイキST1は、第2ストレイキST2よりも車幅方向の内側に配置されている。また、第1ストレイキST1および第2ストレイキST2は、車両VのアンダカバーUCに固定されている。アンダカバーUCには、フロントバンパFBの一部が固定されている。
第1ストレイキST1は、複数のストレイキ(第1ストレイキST1、第2ストレイキST2)のうち車両Vの中央側(車両中央側)に位置するストレイキであり、アンダカバーUCから鉛直方向(上下方向)下方に向けて突き出し、幅方向(左右方向)に延びた板状部材(突起物、壁)1aを有している。また、第1ストレイキST1は、板状部材1aの上端縁部から直交する方向に延びる板状の固定部1bを有している。この固定部1bは、例えば、複数のボルトによってアンダカバーUCに固定されている。また、板状部材1aと固定部1bとで形成される内側角部(前側角部)には、リブ1c,1cが形成され、走行風による第1ストレイキST1の後方への倒れ変形を抑制(防止)している。なお、リブ1cの個数は、本実施形態に限定されるものではなく、適宜変更できる。
第2ストレイキST2は、複数のストレイキ(第1ストレイキST1、第2ストレイキST2)のうち車両Vの側面側(車両側面側)に位置するストレイキであり、アンダカバーUCから鉛直方向(上下方向)下方に向けて突き出し、略前後方向に細長い板状部材2a(突起物、壁)を有している。また、第2ストレイキST2は、板状部材2aの上端縁部から直交する方向に延びる板状の固定部2bを有している。この固定部2bは、例えば、ボルトによってアンダカバーUCに固定されている。
図2は、第1実施形態の車両の空気抵抗低減装置を車両底面側から見たときの平面図である。
図2に示すように、第1ストレイキST1の板状部材1aは、平面視において、左側(車幅方向外側)から右側(車幅方向中心側)に向けて後方に湾曲しかつ前方に向けて若干凸形状となる湾曲面1dを有している。これにより、車両Vの前方からの走行風が板状部材1aに当たったときに、走行風の一部を車両Vの車幅方向の中央側になだらかに流れ、抵抗が増大するのを低減できる。
また、第1ストレイキST1の車幅方向外側(左側)の端部は、正面視において、前輪(車輪)Rの内側面r1と略重なる位置に設定されている(図3参照)。これにより、前輪Rの前方の略全体が第1ストレイキST1よりも車幅方向外側(車両Vの側面S1側)に位置している。これによって、流れる走行風の流量を最適化することができる。仮に、第1ストレイキST1の車幅方向外側の端部が短すぎる(内側面r1の方が外側にある)とホイールハウスWHに流れる走行風が多くなる。逆に、第1ストレイキST1の車幅方向外側の端部が長すぎると、通路4を通る走行風の流量が少なくなる。
第2ストレイキST2の板状部材2aは、第1ストレイキST1より車幅方向外側(車両Vの側面S1側)に位置し、前後方向に直線状に延びる平面部2cと、この平面部2cの車両前後方向の後端から外側(車両Vの側面側)に向けて曲がる曲面部2dと、を有している。すなわち、第2ストレイキST2は、車両前後方向に延び、かつ、車両中央側から車両側面側に向けて曲がっている。また、第2ストレイキST2は、前輪Rの車幅方向の略中央に位置している。また、第2ストレイキST2は、第1ストレイキST1より前方に位置している。なお、第2ストレイキST2の端部2d1と第1ストレイキST1の端部1a1とが前後方向において略一致している。
これにより、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2との間には、車両Vの前方からの走行風(空気)の通り道となる通路(風路)4が形成されている。この通路4は、車両前方(車両Vの前方)に向けて開口している(図1および図2参照)。また、第1ストレイキST1が前輪Rの内側面r1より車幅方向の中心側に位置し、第2ストレイキST2が前輪Rの車幅方向の略中央に位置することで、通路4が広く確保されている。
これにより、車両Vの前方からの走行風(空気)は、図2において実線の太い矢印F1で示すように、第2ストレイキST2の平面部2cに沿って車両後方に流れる。そして、第2ストレイキST2の曲面部2dに沿って車両Vの外側(側面S1側)に曲がりながら、通路4を後方に向けて通過する。ここで、通路4を通過する際の空気が第2ストレイキST2の曲面部2dに沿って空気が流れるのは、いわゆるコアンダ効果によるものである。このようにして、前輪Rに衝突する車両前方の空気を車両Vの側面S1に逃すことができるので、走行風による空気抵抗(走行抵抗)を低減することが可能になる。
また、通路4を設けることで、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2との間を通る空気の流速を増大させることができ、平面部(平面視直線部)2cに空気を沿わせて流すことができる。そして、平面部2cが曲面部2dに連続して設けられているので、コアンダ効果によって、空気を曲面部2dに沿わせて流すことができ、前輪Rの外側面r2に向けて流すことができる。
図3は、第1実施形態の車両の空気抵抗低減装置を示す正面図である。
図3に示すように、通路4は、車両Vの前方から見たときに、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2との間に凹状(門型)に形成されている。また、通路4の幅方向の全体は、前輪Rと前後方向において重なるように配置されている。また、第1ストレイキST1の下端(先端)は、車両Vの正面から見たときに、板状部材1aの端部1a1から車幅方向の内側(中心側)に向けて、アンダカバーUCから下方への突出量が小さくなるように形成されている。これにより、車両前方からの走行風による抵抗を低減できる。
また、第1ストレイキST1の端部1a1の高さH1(車両Vの底面側(アンダカバーUC)からの高さ)と、第2ストレイキST2の高さH2(車両Vの底面側(アンダカバーUC)からの高さ)とは、略同じに形成されている。なお、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2との高さを略同じにする構成に限定されるものではない。
このように第2ストレイキST2の曲面部2dに沿って流れた空気は、矢印F1(図2参照)で示すように、第2ストレイキST2の端部2d1から車幅方向外側(左側、側面S1側)に流れる。この外向き(外側)の空気の流れが生じることで、端部2d1の下方に負圧が生じるので、内向き(右側)の風流れが発生する。このように、端部2d1において、外向きの風流れと、内向きの風流れとが発生することで圧力差が生じ、この圧力差を中和しようとして、ウズ(渦)Wが発生する。このウズWが発生することで、端部2d1において、ウズWの上側にベクトルV1、ウズWの下側にベクトルV2の空気の流れが発生する。このウズWは、端部2d1の位置から前輪Rの外側面r2まで続く。そして、前輪Rの外側面r2において、ウズWの上側では前記と同様なベクトルV1による外向きの空気の流れ、ウズWの下側では前記と同様なベクトルV2による内向きの空気の流れが発生する。
このようなウズWが発生することで、図2に示すように、車両Vの側面S1に流れ出た矢印F1の空気は、側面S1から大きく離れて車両Vの後方に流れることなく、車両Vの側面S1に付着しながら後方に流れるようになる。
ところで、比較例として、第2ストレイキST2を設けない場合について図6ないし図8を参照して説明する。図6は、比較例としての車両の空気抵抗低減装置を示す斜視図、図7は、比較例としての車両の空気抵抗低減装置による車両に流れる空気の速度分布図の一例、図8は、図7のB部における速度分布図である。なお、図7および図8では、空気の流れ速度の違いをドットの濃さで表現している。最も濃い領域が最も速く、最も薄い領域が最も遅いことを意味し、最も濃い領域から最も薄い領域にかけて4段階で示している。
図6に示すように、比較例として空気抵抗低減装置100は、ストレイキ101を備えている。このストレイキ101は、第1実施形態の第1ストレイキST1よりも車幅方向に長く形成されたものである。具体的に、ストレイキ101は、第1実施形態の板状部材1aの端部1a1(図2参照)から車両の側面S1側に向けて延長して形成したものである。また、ストレイキ101は、第1実施形態での通路4を考慮しない構成である。
このようなストレイキ101を備えた空気抵抗低減装置100では、前輪Rの周辺において図8に示すような速度分布の空気の流れが発生する。なお、図8において、太い実線で示す部分がストレイキ101を示している。すなわち、車両の前方から走行風が導入されると、前輪Rの前方に配置されたストレイキ101によって、車両の側面側に流れる。比較例では、第1実施形態のような第2ストレイキST2が形成されていないので、ウズW(図3参照)が発生せず、ストレイキ101を避けて通過した走行風は、白抜き矢印F10で示すように、外向き(外側)の流れとなって、車両を後方に向けて流れる。
これにより、図7で示すように、最も濃いドットで示す最も速い速度の空気が車両Vの側面S1から離れた位置を流れることになる。このため、白抜き矢印v100で示すように、車両Vの床下を通って後方に流れる床下車体中央部からの流れが遅くなる。このように流れが遅くなることで、車両V100の上部を通ってリアウインドウRWに付着して下向きに流れる風は、床下からの流速が遅くなることで、下向きの流れに誘発されて、リアウインドウRWから後方にかけて生じるウズ(渦)の度合いが強くなる。このようにウズの度合いが強いと、車両V100の中心を通る流れが負圧になって、誘導抵抗が大きくなる。このように、比較例では、幅広のストレイキ101による抵抗(形状抵抗)と、前記した誘導抵抗とによって、全体としての抵抗が大きくなる。
そこで、第1実施形態の空気抵抗低減装置10Aでは、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2とを組み合わせて構成することによって空気抵抗を低減したものである。第1実施形態の作用・効果について図4および図5を参照して説明する。図4は、第1実施形態の車両の空気抵抗低減装置による車両に流れる空気の速度分布図の一例、図5は、図4のA部における速度部分図である。なお、図4および図5では、空気の流れ速度の違いをドットの濃さで表現しており、図7および図8と同様である。
図5に示すように、第1実施形態では、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2を備えることで、通路4(図3参照)を通って、第2ストレイキST2の曲面部2dに沿って空気の流れが発生する。これにより、ウズW(図3参照)が発生し、前輪Rの外側面r2に付着させながら後方に流れる。そして、前輪Rの後方において、白抜きの矢印F2で示すように、車両Vに対して内向きの流れが発生する。
このように、内向きの流れ(矢印F2)が発生することで、図4に示すように、最も速い流れ(主流の流れ)を車両Vの側面S1に付着させることができ、圧力損失の幅D(領域)を狭めることができる。このように、圧力損失の幅Dが狭まることで、白抜き矢印vで示すように、車両床下中央部から後方への流れを速くすることができる。そして、車両Vの上部を通って、リアウインドウRWに付着して下向きに流れる風に、床下からの流れを当てる(巻き込む)ことで、リアウインドウRWから後方にかけて生じるウズの度合いを弱くすることができ、誘導抵抗を小さくできる。このように、第1ストレイキST1を比較例に対して短くしたことで抵抗(形状抵抗)を小さくすることができる。さらに、第2ストレイキST2は、前輪Rの前方において外向きの流れを発生させることで、前輪Rに当たる風の抵抗を小さくできる。さらに、第2ストレイキST2によって誘導抵抗を小さくすることで、走行風に対する全体としての走行抵抗を低減することが可能になる。
以上説明したように、第1実施形態では、車両Vの前方から見て、前輪Rの前方に設けられる第1ストレイキST1および第2ストレイキST2と、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2によって形成される通路4と、を備える。また、通路4が車両Vの前方に開口し、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2のうち車両Vの側面S1側に位置する第2ストレイキST2が、平面部2cによって車両Vの前後方向に延び、かつ、曲面部2dによって車両V中央側から車両Vの側面S1側に向けて曲がるように構成されている。これによれば、第1ストレイキST1を短く形成したことによる抵抗の低減、第2ストレイキST2を設けて、前輪Rの前方において側面S1側に逃すことによる抵抗の低減、第2ストレイキST2を設けることによって生じる抵抗の低減によって、全体として車両Vの走行抵抗を低減することができる。
また、第1実施形態では、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2を別体、換言すると別個に移動できるように構成することで、空気抵抗低減装置10Aの調整が容易になる。例えば、第1ストレイキST1を固定した状態で、第2ストレイキST2のみを移動させて調整することができる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態の車両の空気抵抗低減装置を示す斜視図、図10は、第2実施形態の車両の空気抵抗低減装置を車両底面側から見たときの平面図である。なお、第2実施形態は、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図9に示すように、第2実施形態の車両の空気抵抗低減装置10Bは、第1実施形態の第2ストレイキST2にカバー部材2eを追加したものである。このカバー部材2eは、板状の部材によって第1実施形態での第2ストレイキST2の外側面を覆うものであり、平面部2cの前端2c1から曲面部2dの端部2d1まで延びている。また、カバー部材2eは、アンダカバーUCから平面部2cおよび曲面部2dと同様の高さ位置まで突出している。
図10に示すように、カバー部材2eの前端2e1は、平面部2cに対して側面S1側に傾斜している。また、カバー部材2eの後端2e2は、曲面部2dの端部2d1の向きと直交する方向を向いている。また、カバー部材2eは、外側に向けて凸状となるように湾曲して形成されている。
このように第2実施形態では、第2ストレイキST2にカバー部材2eを追加することで、第2ストレイキST2の外側面側を通る空気の剥離を抑制することができる。つまり、実線の矢印F4で示す空気の流れの剥離を整流し、この矢印F4で示す流れに曲面部2dに沿って流れてきた空気の流れを巻き込む。これにより、実線矢印F3で示すように、前輪Rの外側面r2に付着させ易くできる。
(第3実施形態)
図11は、第3実施形態の車両の空気抵抗低減装置を示す正面図である。
図11に示すように、第3実施形態の車両の空気抵抗低減装置10Cは、第1実施形態の第2ストレイキST2の形状を変更したものである。なお、第1ストレイキST1の形状は、第1実施形態と同様である。
すなわち、第2ストレイキST2の高さH3(車両Vの底面側(アンダカバーUC)からの高さ)は、第1ストレイキST1の高さH1(車両Vの底面側(アンダカバーUC)からの高さ)よりも高く形成されている。
このように第3実施形態では、第2ストレイキST2を下方に延ばすことで、発生するウズ(渦)Wが下方にまで及び、前輪Rが走行風を踏みつけることによって発生する空気の流れを前輪Rの外側面r2に引き寄せる力が大きくなる。その結果、空気抵抗を低減できる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記した各記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。例えば、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2とを別体で構成したが、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2とを一体に構成してもよい。
また、前記した実施形態では、第1ストレイキST1と第2ストレイキST2とのアンダカバーUCから突出量(突出長さ)を略同じに構成したが、第1ストレイキST1の車両底面側からの高さH1より第2ストレイキST2の車両底面側からの高さH2を大きくしてもよい。これにより、第2ストレイキST2の曲面部の面積が大きくなることで、コアンダ効果を高めることができ、車両Vの側面S1に逃す空気の流量を増やすことができる。
また、前記した実施形態では、曲面部2dの端部2d1が車幅方向外側を向くように構成したが、このような向きに限定されるものではなく、曲面部2dの端部2d1から後方に向けて湾曲する第2の曲面部を追加してもよい。これにより、曲面部2dによって車両Vの側面S1に逃げる空気の流れを、車両Vの側面S1に付着させ易くできる。
4 通路
1a 板状部材(左右板状部材)
1a1 端部(車両側面側の端部)
1b 固定部
2a 板状部材(前後板状部材)
2b 固定部
2c 平面部
2c1 前部
2d 曲面部
2d1 端部
2e カバー部材
ST1 第1ストレイキ
ST2 第2ストレイキ
10A,10B 空気抵抗低減装置
H1 第1ストレイキの車両底面側からの高さ
H2,H3 第2ストレイキの車両底面側からの高さ
r1 内側面
R 前輪
S1 側面
V 車両

Claims (4)

  1. 車両前方から見て、前輪の前方に設けられる複数のストレイキと、
    前記複数のストレイキによって形成される通路と、を備え、
    前記通路は、前記車両前方に開口し、
    前記複数のストレイキのうち車両側面側に位置するストレイキは、車両鉛直方向下方に向けて突き出し、かつ、車両前後方向に延び、かつ、車両中央側から車両側面側に向けて曲がる前後板状部材を有し、
    前記複数のストレイキのうち車両中央側に位置するストレイキは、車両鉛直方向下方に向けて突き出し、かつ、車両左右方向に延びる左右板状部材を有し、
    前記前後板状部材の車両前後方向に延びる平面部と、前記左右板状部材の車両側面側の端部とは車両左右方向に離間していることを特徴とする車両の空気抵抗低減装置。
  2. 車両前方から見て、前輪の前方に設けられる複数のストレイキと、
    前記複数のストレイキによって形成される通路と、を備え、
    前記通路は、前記車両前方に開口し、
    前記複数のストレイキのうち車両側面側に位置するストレイキは、車両前後方向に延び、かつ、車両中央側から車両側面側に向けて曲がり、
    前記車両側面側に位置するストレイキの車両底面側からの高さは、前記車両中央側に位置するストレイキの車両底面側からの高さより高く形成されていることを特徴とする車両の空気抵抗低減装置。
  3. 前記車両側面側に位置するストレイキは、車両側面側にカバー部材を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の空気抵抗低減装置。
  4. 前記複数のストレイキのうち車両中央側に位置するストレイキの車幅方向外側の端部は、前記前輪の内側面と略重なる位置に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の空気抵抗低減装置。
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