JP6759656B2 - インクジェット記録装置及び不良ノズルの検出方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び不良ノズルの検出方法 Download PDF

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本発明は、インクジェット記録装置及び不良ノズルの検出方法に関する。
従来、搬送装置により搬送される記録媒体に対し、記録ヘッドに設けられた複数のノズルからインクを吐出することにより記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置がある。このようなインクジェット記録装置では、記録ヘッドにより記録された所定のテスト画像を、複数の撮像素子を有するラインセンサーといった読取手段により読み取り、得られた撮像データに基づいてインク吐出不良の不良ノズルを検出する技術がある。ノズルのインク吐出不良としては、インクの非吐出、インク吐出量の異常、及びインク吐出方向の異常があり、不良ノズルは、テスト画像におけるラインパターンの欠損や濃度むらに基づいて検出される。
インクジェット記録装置では、読取手段の撮像素子の感度ばらつきや光源の照度むらを補正するために読取手段の較正が行われる(例えば特許文献1)。この読取手段の較正では、反射率が均一かつ既知である白色板を読取手段により読み取り、得られた撮像データを白色板の反射率と対応する値に一致させる補正値を算出する。そして、読取手段によるテスト画像の読み取りでは、テスト画像の撮像データに上記の補正値が乗じられて読取結果としてのテスト画像の画像データが生成される。このように、較正された読取手段によるテスト画像の読取結果を用いることにより、不良ノズルを適切に検出することができる。このような白色板を用いた読取手段の較正を可能とするために、インクジェット記録装置には、白色板を読取手段の読取範囲に設置する機構や、白色板の読み取り時における白色板と読取手段の光入射面との距離を調整する機構などが設けられる。
特開2015−76748号公報
しかしながら、上記従来の技術では、白色板による較正を行うための機構によりインクジェット記録装置の構成が複雑になり、装置の大型化を招くという課題がある。
この発明の目的は、より簡素な構成で読取手段の較正を行って適切に不良ノズルを検出することができるインクジェット記録装置及び不良ノズルの検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置の発明は、
ノズルから記録媒体にインクを吐出する記録手段と、
記録媒体の表面を読み取る読取手段と、
記録媒体のうち画像が記録されていない未記録領域の前記読取手段による読取結果に基づいて前記読取手段を較正する較正手段と、
前記記録手段により記録媒体上にインクを吐出させて当該記録媒体上に所定のテスト画像を記録させる記録制御手段と、
前記記録媒体に記録された前記テスト画像を前記較正された前記読取手段により読み取って得られた読取結果に基づいて、前記ノズルからインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出手段と、
を備え
前記記録制御手段は、前記読取手段により前記未記録領域が読み取られた前記記録媒体上に前記記録手段により前記テスト画像を記録させることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送動作を行う搬送手段を備え、
前記読取手段は、前記搬送動作により搬送される記録媒体の表面を読み取り、
前記較正手段は、当該搬送される記録媒体の前記未記録領域のうち前記搬送方向について異なる複数の箇所を前記読取手段により読み取らせ、当該複数の箇所の読取結果に基づいて前記読取手段を較正する
ことを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のインクジェット記録装置において、
前記読取手段は、前記搬送動作により移動している記録媒体の表面を読み取り、
前記記録手段は、前記搬送手段により搬送される記録媒体に対する前記搬送方向に垂直な幅方向についての画像記録可能幅に亘ってインクを吐出可能なラインヘッドを有し、
前記記録制御手段は、前記搬送動作により移動している記録媒体に対して前記記録手段により前記テスト画像を記録させ、
当該インクジェット記録装置は、前記読取手段により記録媒体が読み取られるときの前記搬送動作による前記記録媒体の移動速度が、前記記録手段により前記テスト画像が記録されるときの前記搬送動作による記録媒体の移動速度よりも小さくなるように前記搬送手段による前記搬送動作を制御する搬送制御手段を備える
ことを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送手段は、記録媒体が載置される載置面を有する搬送部材を移動させることにより前記載置面上に載置された記録媒体を移動させて前記搬送動作を行い、
当該インクジェット記録装置は、
記録媒体の厚さに係る情報を取得する厚さ情報取得手段と、
前記取得された情報に基づいて、前記読取手段による前記読み取りにおける焦点を前記載置面上の前記記録媒体の表面に合わせる焦点調整手段と、
を備えることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、請求項に記載のインクジェット記録装置の発明は、
ノズルから記録媒体にインクを吐出する記録手段と、
記録媒体が載置される載置面を有する搬送部材を移動させることにより前記載置面上に載置された記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送動作を行う搬送手段と、
前記載置面及び前記搬送動作により搬送される記録媒体の表面を読み取る読取手段と、
前記載置面に設けられた所定の読取対象領域の前記読取手段による読取結果に基づいて前記読取手段を較正する較正手段と、
前記搬送動作により搬送される記録媒体に対して前記記録手段によりインクを吐出させて当該記録媒体上に所定のテスト画像を記録させる記録制御手段と、
前記記録媒体に記録された前記テスト画像を前記較正された前記読取手段により読み取って得られた読取結果に基づいて、前記ノズルからインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のインクジェット記録装置において、
前記読取対象領域は、白色であることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載のインクジェット記録装置において、
前記読取対象領域は、当該読取対象領域の各位置における反射率が均一となる材質であることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送動作に応じた前記読取対象領域の位置に係る位置対応情報を取得する位置対応情報取得手段を備え、
前記較正手段は、前記位置対応情報取得手段により取得された前記位置対応情報に対応する前記読取対象領域の位置が、前記読取手段により読み取り可能な位置となるときに前記読取手段により前記読取対象領域を読み取らせる
ことを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記較正手段は、前記搬送部材の前記読取対象領域のうち前記搬送方向について異なる複数の箇所を前記読取手段により読み取らせ、当該複数の箇所の読取結果に基づいて前記読取手段を較正することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記読取手段は、前記搬送動作により移動している前記載置面の前記読取対象領域及び記録媒体の表面を読み取り、
前記記録手段は、前記搬送手段により搬送される記録媒体に対する前記搬送方向に垂直な幅方向についての画像記録可能幅に亘ってインクを吐出可能なラインヘッドを有し、
前記記録制御手段は、前記搬送動作により移動している記録媒体に対して前記記録手段により前記テスト画像を記録させ、
当該インクジェット記録装置は、前記読取手段により前記読取対象領域又は記録媒体が読み取られるときの前記搬送動作による前記記録媒体の移動速度が、前記記録手段により前記テスト画像が記録されるときの前記搬送動作による記録媒体の移動速度よりも小さくなるように前記搬送手段による前記搬送動作を制御する搬送制御手段を備える
ことを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項10の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
記録媒体の厚さに係る情報を取得する厚さ情報取得手段と、
前記取得された情報に基づいて、前記読取手段による前記読み取りにおける焦点を前記載置面上の前記記録媒体の表面に合わせる焦点調整手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項11の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送手段は、円筒状のドラムを有し、当該ドラムの外周曲面上に前記記録媒体が載置され、前記ドラムを円筒軸に沿って回転させることで前記搬送動作を行うことを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記不良ノズル検出手段により検出された前記不良ノズルのインクの吐出不良が補完されるように記録媒体に記録する画像の画像データを補正する補正手段を備えることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、請求項14に記載の不良ノズル検出方法の発明は、
ノズルから記録媒体にインクを吐出する記録手段と、記録媒体の表面を読み取る読取手段と、を備えるインクジェット記録装置においてインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出方法であって、
記録媒体のうち画像が記録されていない未記録領域を前記読取手段により読み取らせる未記録領域読取ステップ、
前記未記録領域読取ステップにおける読取結果に基づいて前記読取手段を較正する較正ステップ、
前記記録手段により記録媒体上にインクを吐出させて当該記録媒体上に所定のテスト画像を記録させる記録ステップ、
前記記録媒体に記録された前記テスト画像を前記較正された前記読取手段により読み取らせるテスト画像読取ステップ、
前記テスト画像読取ステップにおける読取結果に基づいて、前記ノズルからインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出ステップ、
を含み、
前記記録ステップでは、前記読取手段により前記未記録領域が読み取られた前記記録媒体上に前記記録手段により前記テスト画像を記録させることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、請求項15に記載の不良ノズル検出方法の発明は、
ノズルから記録媒体にインクを吐出する記録手段と、記録媒体が載置される載置面を有する搬送部材を移動させることにより前記載置面上に載置された記録媒体を搬送する搬送動作を行う搬送手段と、前記搬送動作により搬送される記録媒体の表面及び前記載置面を読み取る読取手段と、を備えるインクジェット記録装置においてインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出方法であって、
前記載置面に設けられた所定の読取対象領域を前記読取手段により読み取らせる読取対象領域読取ステップ、
前記読取対象領域読取ステップにおける読取結果に基づいて前記読取手段を較正する較正ステップ、
前記搬送動作により搬送される記録媒体に対して前記記録手段によりインクを吐出させて当該記録媒体上に所定のテスト画像を記録させる記録ステップ、
前記記録媒体に記録された前記テスト画像を前記較正された前記読取手段により読み取らせるテスト画像読取ステップ、
前記テスト画像読取ステップにおける読取結果に基づいて、前記ノズルからインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出ステップ、
を含むことを特徴としている。
本発明に従うと、より簡素な構成で読取手段の較正を行って適切に不良ノズルを検出することができるという効果がある。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 ヘッドユニットの構成を示す模式図である。 画像読取部の構成を説明する模式断面図である。 インクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 不良ノズルの検出に用いられるテストチャートの一例を示す図である。 不良ノズル検出処理の制御手順を示すフローチャートである。 画像記録処理の制御手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態の画像読取部の較正方法を説明する模式図である。 第2の実施形態における不良ノズル検出処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明のインクジェット記録装置及び不良ノズルの検出方法に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像記録部20と、排紙部30と、制御部40(図4)とを備える。インクジェット記録装置1は、制御部40による制御下で、給紙部10に格納された記録媒体Pを画像記録部20に搬送し、画像記録部20で記録媒体Pに画像を記録し、画像が記録された記録媒体Pを排紙部30に搬送する。記録媒体Pとしては、普通紙や塗工紙といった紙のほか、布帛又はシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
給紙部10は、記録媒体Pを格納する給紙トレー11と、給紙トレー11から画像記録部20に記録媒体Pを搬送して供給する媒体供給部12とを有する。媒体供給部12は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを備え、このベルト上に記録媒体Pを載置した状態でローラーを回転させることで記録媒体Pを給紙トレー11から画像記録部20へ搬送する。
画像記録部20は、搬送部21(搬送手段)と、受け渡しユニット22と、加熱部23と、ヘッドユニット24(記録手段)と、定着部25と、画像読取部26(読取手段)と、デリバリー部28と、ロータリーエンコーダー29などを有する。
搬送部21は、円筒状の搬送ドラム211(搬送部材)の搬送面211a(載置面)の上に載置された記録媒体Pを保持し、搬送ドラム211がX方向に延びた回転軸(円筒軸)を中心に回転して周回移動することで搬送ドラム211及び当該搬送ドラム211上の記録媒体Pを搬送方向(Y方向)に搬送する搬送動作を行う。搬送ドラム211は、その搬送面211a上で記録媒体Pを保持するための図示しない爪部及び吸気部を備える。記録媒体Pは、爪部により端部が押さえられ、かつ吸気部により搬送面211aに吸い寄せられることで搬送面211aに保持される。搬送部21は、搬送ドラム211を回転させるための図示しない搬送ドラムモーターに接続されており、搬送ドラム211は、搬送ドラムモーターの回転量に比例した角度だけ回転する。
受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12により搬送された記録媒体Pを搬送部21に引き渡す。受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12と搬送部21との間の位置に設けられ、媒体供給部12から搬送された記録媒体Pの一端をスイングアーム部221で保持して取り上げ、受け渡しドラム222を介して搬送部21に引き渡す。
加熱部23は、受け渡しドラム222の配置位置とヘッドユニット24の配置位置との間に設けられ、搬送部21により搬送される記録媒体Pが所定の温度範囲内の温度となるように当該記録媒体Pを加熱する。加熱部23は、例えば、赤外線ヒーター等を有し、CPU41(図4)から供給される制御信号に基づいて赤外線ヒーターに通電して当該赤外線ヒーターを発熱させる。
ヘッドユニット24は、記録媒体Pが保持された搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで、搬送ドラム211の搬送面211aに対向するインク吐出面に設けられたノズル開口部から記録媒体Pに対してインクを吐出して画像を記録する。ヘッドユニット24は、インク吐出面と搬送面211aとが所定の距離だけ離隔されるように配置される。本実施形態のインクジェット記録装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット24が記録媒体Pの搬送方向上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
図2は、ヘッドユニット24の構成を示す模式図である。ここでは、ヘッドユニット24のうち搬送ドラム211の搬送面211aと対向する面が示されている。
ヘッドユニット24は、取付部材244に取り付けられた4つの記録ヘッド242を備える。記録ヘッド242の各々には、インクを貯留する圧力室と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、ノズル243とを各々有する複数の記録素子が設けられている。この記録素子は、圧電素子を変形動作させる駆動信号が入力されると、圧電素子の変形により圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、圧力室に連通するノズルからインクを吐出する。記録ヘッド242では、記録媒体Pの搬送方向と交差する方向(本実施形態では搬送方向と直交する方向、即ちX方向)に等間隔に配列されたノズル243からなる2つのノズル列が形成されている。これら2つのノズル列は、ノズル243の配置位置が、各ノズル列におけるノズル243の配置間隔の2分の1だけX方向について互いにずれるように設けられている。
また、記録ヘッド242では、ノズル243の形成時の加工ばらつき、圧電素子の特性ばらつき、ノズル243の詰まり、又はノズル開口部への異物の付着による閉塞などに起因してインク吐出不良のノズル243(不良ノズル)が生じる場合がある。不良ノズルの検出方法については、後述する。
4つの記録ヘッド242は、ノズル列のX方向についての配置範囲が切れ目なく繋がるように千鳥格子状に配置されている。ヘッドユニット24に含まれるノズル243のX方向についての配置範囲は、搬送部21により搬送される記録媒体Pのうち画像が記録される領域のX方向の幅をカバーしており、ヘッドユニット24は、画像の記録時には搬送ドラム211の回転軸に対して位置が固定されて用いられる。即ち、ヘッドユニット24は、記録媒体Pに対するX方向についての画像記録可能幅に亘ってインクを吐出可能なラインヘッドを有しており、インクジェット記録装置1は、シングルパス形式のインクジェット記録装置である。
なお、記録ヘッド242が有するノズル列の数は、1つ又は3つ以上であっても良い。また、ヘッドユニット24が有する記録ヘッド242の数は、3つ以下又は5つ以上であっても良い。
記録素子のノズルから吐出されるインクとしては、温度によってゲル状又はゾル状に相変化し、紫外線等のエネルギー線を照射することにより硬化する性質を有するものが用いられる。
また、本実施形態では、常温でゲル状であり加熱されることによりゾル状となるインクが用いられる。ヘッドユニット24は、ヘッドユニット24内に貯留されるインクを加熱する図示略のインク加熱部を備え、当該インク加熱部は、CPU41による制御下で動作し、ゾル状となる温度にインクを加熱する。記録ヘッド242は、加熱されてゾル状となったインクを吐出する。このゾル状のインクが記録媒体Pに吐出されると、インク滴が記録媒体Pに着弾した後、自然冷却されることで速やかにインクがゲル状となって記録媒体P上で凝固する。
定着部25は、搬送部21のX方向の幅に亘って配置された発光部を有し、搬送部21に載置された記録媒体Pに対して当該発光部から紫外線等のエネルギー線を照射して記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させて定着させる。定着部25の発光部は、搬送方向についてヘッドユニット24の配置位置からデリバリー部28の受け渡しドラム281の配置位置までの間において搬送面211aと対向して配置される。
画像読取部26は、搬送方向について定着部25によるインクの定着位置から受け渡しドラム281の配置位置までの間の位置において、搬送面211a及び搬送面211a上の記録媒体Pの表面を読み取り可能に配置される。本実施形態では、画像読取部26は、搬送部21により搬送される記録媒体Pの表面を所定の読取範囲で読み取って撮像データを制御部に出力する。
画像読取部26は、反射率が均一な読取対象物を読み取ったときの撮像データにおける画素値のばらつきが是正されるように較正(キャリブレーション)がなされた上で用いられる。画像読取部26の較正の方法については後述する。
図3は、画像読取部26の構成を説明する模式断面図である。図3では、X方向に垂直な断面における画像読取部26の構成が模式的に示されている。
画像読取部26は、筐体261と、筐体261の内部に収容された一対の光源262、ミラー2631,2632、光学系264、及びラインセンサー265と、を備えている。
筐体261は、一の面が搬送面211aに対向するように配置された直方体形状の部材である。筐体261のうち搬送面211aに対向する面は、ガラス等の光透過性を有する部材を用いて構成された光透過面261aである。以下では、光透過面261aに対向する位置での記録媒体Pの搬送方向をY方向とし、XY平面に垂直な方向をZ方向とする。
一対の光源262の各々は、X方向についてヘッドユニット24による画像の記録可能範囲を包含する範囲に配列された複数のLED(Light Emitting Diode)を有する線光源である。一対の光源262は、搬送方向に垂直な所定の基準面Aに対して対照な位置に配置され、筐体261の光透過面261aを通して搬送面211a上の記録媒体Pに光を射出する。また、各光源262の角度は、光透過面261aと搬送面211a上の記録媒体Pとの距離が所定の標準距離dである場合に当該記録媒体Pのうち基準面Aと交差するライン上に同一の入射角で光が照射されるように調整されている。
ミラー2631は、X方向について光源262の配置範囲に対応する長さを有し、光源262から射出され記録媒体Pにおいて反射した光のうち基準面Aを進行する光をミラー2632の方向に反射させる。ミラー2632は、ミラー2631よりも光透過面261aに近い位置に設けられ、ミラー2631において反射した光を光学系264の方向に反射させる。このようにミラー2631,2632が設けられることにより、筐体261内において適切な光路長が確保される。
光学系264は、ミラー2632からの入射光をラインセンサー265の撮像素子の位置に集光する。光学系264は、光透過面261aと搬送面211a上の記録媒体Pとの距離が所定の標準距離dである場合に当該記録媒体Pの表面がラインセンサー265の撮像素子の位置に結像するように、即ち記録媒体Pの表面に焦点が合うように、調整されている。光学系264としては、例えば、光軸に垂直な方向についての屈折率分布により入射光を所定の位置に集光する屈折率分布型レンズが多数配列されたものを用いることができる。
ラインセンサー265は、入射光の強度に応じた信号を出力する複数の撮像素子がX方向に配列された構成を有する。詳しくは、ラインセンサー265では、撮像素子がX方向に3列設けられ、各列の撮像素子により、入射光のうちR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の波長成分の強度に応じた信号がそれぞれ出力される。R,G,Bにそれぞれ対応する撮像素子は、例えば、光電変換素子としてフォトダイオードを備えるCCD(Charge Coupled Device)センサー又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサーの受光部に、R,G,又はBの波長成分の光を透過するカラーフィルターが配置されたものを用いることができる。なお、画像読取部26では、ラインセンサー265に代えてエリアセンサーが用いられても良い。
ラインセンサー265から出力された信号は、図示略のアナログフロントエンドにおいて電流電圧変換、増幅、雑音除去、アナログデジタル変換等がなされ、読取画像の輝度値を示す撮像データとして制御部40に出力される。本実施形態では、当該撮像データの画素値は、撮像素子による光の検出強度を0から255までの256階調で示す。
画像読取部26は、読取位置調整部27(図4)に取り付けられている。読取位置調整部27は、CPU41からの制御信号に基づいて画像読取部26を+Z方向及び−Z方向に移動させて、光透過面261aと記録媒体Pとの距離が所定の標準距離dとなるように画像読取部26の高さを調整する。読取位置調整部27の構成は、特には限られないが、例えばZ方向に延びる支柱部と、画像読取部26の筐体261が固定されステッピングモーターの回転により支柱部に沿って+Z方向及び−Z方向に移動可能な移動部とを備えた構成とすることができる。本実施形態では、読取位置調整部27及びCPU41により焦点調整手段が構成される。
デリバリー部28は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを有するベルトループ282と、記録媒体Pを搬送部21からベルトループ282に受け渡す円筒状の受け渡しドラム281とを有し、受け渡しドラム281により搬送部21からベルトループ282上に受け渡された記録媒体Pをベルトループ282により搬送して排紙部30に送出する。
ロータリーエンコーダー29は、搬送ドラム211に取り付けられ、搬送ドラム211が所定の角度回転するごとにパルス信号(検出信号)を制御部40に出力する。ロータリーエンコーダー29の構成は、特には限られないが、例えば、所定の円周上に配列されたスリットが設けられ搬送ドラム211とともに回転するコードホイールと、当該コードホイールのスリットに光を照射する発光部と、発光部から射出されスリットを通過した光を検出する受光部とを備え、受光部により光が検出されたタイミングでパルス信号を制御部40に出力する構成とすることができる。また、ロータリーエンコーダー29は、搬送ドラム211が1回転するごとに1回、基準パルス信号を制御部40に出力する。制御部40では、この基準パルス信号が入力された後に入力されたパルス信号の数のカウント値に基づいて、搬送ドラム211の位置を取得することができる。また、本実施形態では、当該カウント値が、搬送ドラム211の搬送動作に応じた位置に対応する位置対応情報を構成する。また、本実施形態では、ロータリーエンコーダー29及びCPU41により位置対応情報取得手段が構成される。
排紙部30は、デリバリー部28により画像記録部20から送り出された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレー31を有する。
図4は、インクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、加熱部23と、記録ヘッド駆動部241及び記録ヘッド242と、定着部25と、画像読取部26と、読取位置調整部27と、ロータリーエンコーダー29と、制御部40と、搬送駆動部51と、操作表示部52と、入出力インターフェース53と、バス54などを備える。
記録ヘッド駆動部241は、記録ヘッド242の記録素子に対して適切なタイミングで画像データに応じて圧電素子を変形動作させる駆動信号を供給することにより、記録ヘッド242のノズル243から画像データの画素値に応じた量のインクを吐出させる。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)(較正手段、記録制御手段、不良ノズル検出手段、搬送制御手段、厚さ情報取得手段、補正手段)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)及び記憶部44を有する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。また、CPU41は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM42は、不揮発性メモリーを含んでいても良い。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM43に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。
記憶部44には、入出力インターフェース53を介して外部装置2から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)及び当該プリントジョブに係る画像データ、後述する不良ノズル検出処理に用いられるテストチャート(テスト画像)の画像データであるテスト画像データ、画像読取部26による撮像データなどが記憶される。このうちプリントジョブには、記録する画像に係る画像データを指定する情報の他、画像を記録する記録媒体Pの種別に係る情報(例えば記録媒体Pの大きさ及び厚さ)が含まれる。また、記憶部44には、後述する不良ノズル検出処理において用いられる記録媒体Pの種別に係る情報が記憶される。また、記憶部44には、画像読取部26の較正結果に係る画像読取部較正データ44a、及び吐出不良の不良ノズルを示す不良ノズルデータ44bが記憶される。記憶部44としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されても良い。
搬送駆動部51は、CPU41から供給される制御信号に基づいて搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を供給して搬送ドラム211を所定の速度及びタイミングで回転させる。ここで、搬送駆動部51は、制御信号に基づいて、搬送ドラム211を第1の速度、又は第1の速度より大きい第2の速度で回転させる。第1の速度は、画像読取部26による読み取りを行う際の速度として予め設定された速度であり、第2の速度は、ヘッドユニット24による画像の記録を行う際の速度として予め設定された速度である。また、搬送駆動部51は、CPU41から供給される制御信号に基づいて媒体供給部12、受け渡しユニット22、及びデリバリー部28を動作させるためのモーターに駆動信号を供給して、記録媒体Pの搬送部21への供給及び搬送部21からの排出を行わせる。
操作表示部52は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置と、操作キーや、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルといった入力装置とを備える。操作表示部52は、表示装置において各種情報を表示させ、また入力装置に対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部40に出力する。
入出力インターフェース53は、外部装置2と制御部40との間のデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース53は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか又はこれらの組み合わせで構成される。
バス54は、制御部40と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
外部装置2は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース53を介してプリントジョブ及び画像データ等を制御部40に供給する。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1における不良ノズルの検出方法について説明する。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、所定のタイミングで、又はユーザーによる操作表示部52に対する所定の入力操作に基づいて不良ノズルの検出が行われる。
不良ノズルの検出は、記録媒体Pに所定のテストチャートを記録し、このテストチャートを画像読取部26で撮像して得られた撮像データを解析することにより行われる。
図5は、不良ノズルの検出に用いられるテストチャートの一例を示す図である。図5に示されるテストチャート60は、ヘッドユニット24により記録媒体Pに記録された画像であり、搬送方向に延びる複数のライン61からなるラインパターンを含む。図5には、テストチャート60のうち一の記録ヘッド242により記録された部分が示されている。ヘッドユニット24の他の記録ヘッド242によっても同様のラインパターンが記録される。
テストチャート60の各ライン61は、ヘッドユニット24の単一のノズル243から吐出されたインクにより記録されている。また、このテストチャート60では、X方向の位置が隣り合うノズル243により記録されたライン61がY方向にずらされて記録されているとともに、7つおきのノズル243により記録されたライン61のY方向の位置が互いに一致するようになっている。
このテストチャート60における複数のライン61の各々は、複数のノズル243の何れか一つと対応するため、テストチャート60の画像読取部26による撮像データにおいて特定のライン61に異常が認められる場合に、当該特定のライン61と対応するノズル243を不良ノズルとして特定することができる。例えば、テストチャート60の撮像データにおいて図5に示されるライン61aが欠損している場合には、当該ライン61aと対応するノズル243がインクを吐出しない不良ノズルとして同定される。また、テストチャート60の撮像データにおいて特定のライン61の濃度が所定の基準範囲の範囲外となっている場合には、当該特定のライン61と対応するノズル243がインクの吐出量に異常がある不良ノズルとして同定される。また、テストチャート60の撮像データにおいて特定のライン61がノズル243の位置と対応した所定の範囲内に記録されていない場合には、当該特定のライン61と対応するノズル243がインクの吐出方向に異常がある不良ノズルとして同定される。
不良ノズルが同定されると、不良ノズルのヘッドユニット24における配列番号を示す不良ノズルデータ44bが記憶部44に記憶される。
不良ノズルが同定された後に、プリントジョブが記憶部44に記憶され、プリントジョブに係る画像を記録媒体Pに記録する画像記録動作が行われる場合には、不良ノズルデータ44bが参照され、不良ノズルのインク吐出不良が補完されるように画像データが補正されて当該補正された画像データに基づいて画像の記録が行われる。
このように、不良ノズルは、画像読取部26によるテストチャート60の読取結果に基づいて検出される。このため、本実施形態では、当該読取結果から不良ノズルが適切に検出されるよう、テストチャート60の読み取りに先立って画像読取部26が較正される。以下では、画像読取部26の較正について説明する。
不良ノズルの検出は、記録されたテストチャート60におけるライン61の位置及びその濃度に基づいて行われる。このため、画像読取部26によるテストチャート60の撮像データでは、テストチャート60におけるライン61の濃度が適切に画素値として反映されている必要がある。ただし、複数のライン61間の濃度の相対値が適切に画素値に反映されていれば足り、各ライン61の濃度の絶対値が撮像データから正確に読み取り可能となっている必要はない。このため、本実施形態の画像読取部26では、ラインセンサー265の撮像素子の感度ばらつきや光源262の輝度ばらつきによる誤差が補正されて、反射率が均一な読取対象物を読み取った読取結果における画素値のばらつきが是正されるように較正されていれば十分である。
そこで、本実施形態では、白色板といった専用の標準部材に代えて、反射率が均一な読取対象物として未記録の白色の記録媒体Pを用い、当該記録媒体Pの画像読取部26による読取結果に基づいて画像読取部26の較正を行う。
即ち、画像読取部26の較正では、まず、搬送部21により搬送される記録媒体Pの未記録領域のうち搬送方向について異なる複数の箇所が画像読取部26により読み取られて記録媒体Pの撮像データが取得される。次に、得られた撮像データにおいて同一の撮像素子に対応する複数の画素のうち一部の画素について、画素値の平均値が算出され、当該平均値を画素値とする一次元データである較正用画像データが生成される。ここでは、記録媒体Pの撮像データにおいて同一の撮像素子に対応する複数の画素のうち、画素値の平均値からの差異が所定の範囲内(例えば±2σの範囲内、又は±3σの範囲内)である画素の画素値が平均される。なお、記録媒体Pの撮像データに、塵などの異物に起因して画素値に異常が生じている(例えば周囲の画素の画素値より値が低い)画素がある場合には、当該画素を除外し、残りの画素を用いて較正用画像データを生成しても良い。
較正用画像データが生成されると、較正用画像データにおける各画素の画素値を所定の値に一致させる補正値が算出される。即ち、較正用画像データのうち、ラインセンサー265のX方向についてi番目の撮像素子(iは撮像素子の数に応じた範囲の自然数)に対応する画素の画素値I(i)を所定値Iaに補正する補正値C(i)が、全てのiについて下記の数式(1)により算出される。
C(i)=Ia/I(i)・・・(1)
ここで、所定値Iaは、例えば最大階調に対応する255とすることができる。あるいは、所定値Iaは、記録媒体Pよりも反射率が大きい読取対象を読み取った場合に、画素値I(i)に補正値C(i)を乗じた値が飽和する(255を超える)のを避けるため、255よりも小さい値(例えば240)としてもよい。また、所定値Iaは、記録媒体Pの反射率に対応した値、例えば記録媒体Pの撮像データにおける全ての画素値の平均値としても良い。
補正値C(i)は、ラインセンサー265におけるR,G,Bに対応する撮像素子の列の各々に対して算出され、画像読取部較正データ44aとして記憶部44に記憶される。
なお、本実施形態において記録媒体Pが白色であるとは、画像読取部26により記録媒体Pの未記録領域を読み取ったときのラインセンサー265のR,G,Bの各撮像素子における出力が当該撮像素子の最大出力の70%以上となる、との条件が満たされることをいう。本実施形態では、例えば記録媒体PのISO白色度が80以上である場合には、通常当該条件が満たされる。
上記のように較正が行われた後、画像読取部26によりテストチャート60の読み取りが行われる場合には、i番目の撮像素子によるテストチャート60の撮像データの画素値に対して補正値C(i)が乗じられ、得られた補正後の撮像データ(画像データ)が読取結果として記憶部44に記憶される。
続いて、不良ノズルを検出する不良ノズル検出処理、及び不良ノズルの検出結果を用いた画像記録処理のCPU41による制御手順について説明する。
図6は、不良ノズル検出処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この不良ノズル検出処理は、ユーザーにより操作表示部52に対して不良ノズル検出の実行を指示する所定の入力操作が行われた場合に実行される。また、不良ノズル検出処理は、例えばインクジェット記録装置1の製造時や出荷時、あるいはインクジェット記録装置1により所定枚数の記録媒体Pへの画像記録が行なわれたときといった所定のタイミングで実行されても良い。
CPU41は、不良ノズル検出処理の開始に先立ち、搬送駆動部51から搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を出力させて、上述した第1の速度で搬送ドラム211の回転動作を開始させる。また、CPU41は、不良ノズル検出処理に用いられる記録媒体Pの厚さに係る情報を記憶部44から取得し、読取位置調整部27に制御信号を出力して、画像読取部26の光透過面261aと記録媒体Pとの距離が所定の標準距離dとなるように読取位置調整部27により画像読取部26の高さを調整させる。
不良ノズル検出処理が開始されると、CPU41は、未記録の記録媒体Pを画像読取部26により読み取らせる(ステップS101:未記録領域読取ステップ)。即ち、CPU41は、搬送駆動部51から媒体供給部12及び受け渡しユニット22を駆動するモーターに駆動信号を出力させて未記録の記録媒体Pを給紙トレー11から搬出させ搬送ドラム211の搬送面211aに載置させる。そして、CPU41は、ロータリーエンコーダー29から出力されたパルス信号の数のカウント値によって記録媒体Pと画像読取部26とが対向するタイミングを検出し、当該タイミングが検出されると、画像読取部26により適切な間隔で繰り返し記録媒体Pを読み取らせ、撮像データを取得して記憶部44に記憶させる。
なお、ステップS101において読み取られる記録媒体Pには、一部に画像が記録されていても良い。この場合には、CPU41は、記録媒体Pのうち画像が記録されていない未記録領域が画像読取部26の光透過面261aに対向したタイミングで画像読取部26により記録媒体Pを読み取らせる。
CPU41は、取得された撮像データに基づいて画像読取部較正データ44aを生成し記憶部44に記憶させる(ステップS102:較正ステップ)。即ち、CPU41は、ステップS101において取得された撮像データから上述のアルゴリズムに基づいて補正値C(i)を算出し、画像読取部較正データ44aとして記憶部44に記憶させる。
CPU41は、ステップS101における読み取りに用いられた記録媒体Pに対してヘッドユニット24によりテストチャート60を記録させる(ステップS103:記録ステップ)。即ち、CPU41は、搬送駆動部51から搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を出力させて、上述した第2の速度で搬送ドラム211を回転させる。そして、CPU41は、ロータリーエンコーダー29から出力されたパルス信号の数のカウント値に基づく適切なタイミングで、記憶部44に記憶されたテストチャート60に係るテスト画像データを記録ヘッド駆動部241から記録ヘッド242に供給させることにより、ヘッドユニット24により記録媒体Pに対してインクを吐出させて記録媒体P上にテストチャート60を記録させる。また、CPU41は、インクが付与された記録媒体Pが定着部25の位置に移動したタイミングで、定着部25により当該インクに所定のエネルギー線を照射させることでインクを記録媒体Pに定着させる。
なお、ステップS103では、ステップS101において読み取りに用いられた記録媒体Pを排紙部30に送出した上で、新たな記録媒体Pに対してテストチャート60を記録しても良い。
CPU41は、テストチャート60が記録された記録媒体Pを画像読取部26により読み取らせる(ステップS104:テスト画像読取ステップ)。即ち、CPU41は、搬送駆動部51から搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を出力させて、第1の速度で搬送ドラム211を回転させる。また、CPU41は、搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで、画像読取部26により繰り返し記録媒体P上のテストチャート60を読み取らせ、撮像データを取得して記憶部44に記憶させる。そして、CPU41は、テストチャート60の撮像データのうちi番目の撮像素子に対応する画素値に対して補正値C(i)を乗じ、得られた補正後の撮像データ(画像データ)を記憶部44に記憶させる。
CPU41は、ステップS104において補正されたテストチャート60の撮像データに基づいて不良ノズルを検出する(ステップS105:不良ノズル検出ステップ)。即ち、CPU41は、テストチャート60の撮像データから異常が認められるライン61を特定し、当該ライン61に対応するノズル243を不良ノズルとして同定する。CPU41は、同定された不良ノズルのヘッドユニット24における配列番号を示す不良ノズルデータ44bを生成し記憶部44に記憶させる。
ステップS105の処理が終了すると、CPU41は、不良ノズル検出処理を終了させる。
図7は、画像記録処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この画像記録処理は、入出力インターフェース53を介して外部装置2からプリントジョブ及び画像データが制御部40に入力された場合に実行される。また、CPU41は、画像記録処理の開始に先立ち、搬送駆動部51から搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を出力させて第2の速度で搬送ドラム211の回転動作を開始させる。
CPU41は、不良ノズルデータ44bに基づいて画像データを補正する(ステップS201)。即ち、CPU41は、不良ノズルによるインク吐出が行われないように、かつ当該インクの非吐出が周辺のノズル243からのインク吐出量の増加により補完されるように、画像データを補正する(ステップS201)。CPU41は、補正後の画像データを記憶部44に記憶させる。
CPU41は、補正された画像データに基づいてヘッドユニット24により記録媒体P上に画像を記録させる(ステップS202)。即ち、CPU41は、記憶部44に記憶された補正後の画像データを搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで記録ヘッド駆動部241から記録ヘッド242に供給させることにより、ヘッドユニット24により記録媒体Pに対してインクを吐出させて記録媒体P上に画像を記録させる。また、CPU41は、インクが付与された記録媒体Pが定着部25の位置に移動したタイミングで、定着部25により当該インクに所定のエネルギー線を照射させることでインクを記録媒体Pに定着させる。
CPU41は、新たなプリントジョブの実行命令が有る(取得されている)か否かを判別する(ステップS203)。取得されていると判別された場合には(ステップS203で“Yes”)、CPU41は、処理をステップS201に移行させる。
新たなプリントジョブの実行命令がないと判別された場合には(ステップS203で“No”)、CPU41は、画像記録処理を終了させる。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、複数のノズル243から記録媒体Pにインクを吐出するヘッドユニット24と、記録媒体Pの表面を読み取る画像読取部26と、CPU41と、を備え、CPU41は、記録媒体Pのうち画像が記録されていない未記録領域の画像読取部26による読取結果に基づいて画像読取部26を較正し(較正手段)、ヘッドユニット24により記録媒体P上にインクを吐出させて当該記録媒体P上に所定のテストチャート60を記録させ(記録制御手段)、記録媒体Pに記録されたテストチャート60を較正された画像読取部26により読み取って得られた読取結果に基づいて、複数のノズル243のうちインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する(不良ノズル検出手段)。このような構成によれば、記録媒体Pの未記録領域の画像読取部26による読取結果に基づいて、画像読取部26によるテストチャート60の読取結果から不良ノズルが検出可能となるように画像読取部26を較正することができる。よって、画像読取部26の較正のために専用の白色板を用いる必要がないため、インクジェット記録装置1において、白色板による較正にのみ必要とされる構成要素を省略することができる。この結果、より簡素な構成で画像読取部26の較正を行って適切に不良ノズルを検出することができる。
また、CPU41は、画像読取部26により未記録領域が読み取られた記録媒体P上にヘッドユニット24によりテストチャート60を記録させる(記録制御手段)。このように、画像読取部26の較正に用いられた記録媒体P上にテストチャート60を記録して画像読取部26により読み取ることで、テストチャート60における濃度の読み取り誤差を低減させることができる。この結果、より適切に不良ノズルを検出することができる。
また、CPU41は、画像が記録された記録媒体Pの未記録領域の画像読取部26による読取結果に基づいて当該画像読取部26を較正する(較正手段)。これによれば、記録済みの記録媒体Pが搬送ドラム211の搬送面211a上に載置されている場合において、未記録の記録媒体Pを新たに搬送ドラム211に供給することなく画像読取部26の較正を行うことができる。よって、より容易に画像読取部26の較正を行うことができる。また、記録済の記録媒体Pを有効利用することにより損紙を削減することができる。
また、インクジェット記録装置1は、記録媒体PをY方向に搬送する搬送動作を行う搬送部21を備え、画像読取部26は、搬送動作により搬送される記録媒体Pの表面を読み取り、CPU41は、当該搬送される記録媒体Pの未記録領域のうちY方向について異なる複数の箇所を画像読取部26により読み取らせ、当該複数の箇所の読取結果に基づいて画像読取部26を較正する(較正手段)。これにより、記録媒体P上の一部に付着した塵、汚れ、インク滴といった異物に起因して画像読取部26の較正において算出される補正値C(i)に生じる誤差を低減させることができる。よって、画像読取部26の較正の精度を高めることができるため、より適切に不良ノズルを検出することができる。
また、画像読取部26は、搬送動作により移動している記録媒体Pの表面を読み取り、ヘッドユニット24は、搬送部21により搬送される記録媒体Pに対するX方向についての画像記録可能幅に亘ってインクを吐出可能なラインヘッドを有し、CPU41は、搬送動作により移動している記録媒体Pに対してヘッドユニット24によりテストチャート60を記録させ(記録制御手段)、画像読取部26により記録媒体Pが読み取られるときの搬送動作による記録媒体Pの移動速度が、ヘッドユニット24によりテストチャート60が記録されるときの搬送動作による記録媒体Pの移動速度よりも小さくなるように搬送部21による搬送動作を制御する(搬送制御手段)。これにより、画像読取部26の較正のための記録媒体Pの未記録領域の読み取り回数を増加させることができるため、補正値C(i)に生じる誤差をより低減させて画像読取部26の較正の精度を高めることができる。また、画像読取部26によるテストチャート60の読み取りにおいて搬送方向についての読み取り解像度を増大させることができる。これにより、より精度良くテストチャート60を読み取ることができるため、より適切に不良ノズルを検出することができる。
また、搬送部21は、記録媒体Pが載置される搬送面211aを有する搬送ドラム211を移動させることにより搬送面211a上に載置された記録媒体Pを移動させて搬送動作を行い、CPU41は、記録媒体Pの厚さに係る情報を取得し(厚さ情報取得手段)、インクジェット記録装置1は、取得された情報に基づいて、画像読取部26による読み取りにおける焦点を搬送面211a上の記録媒体Pの表面に合わせる焦点調整手段(読取位置調整部27及びCPU41)を備える。このような構成によれば、記録媒体Pの厚さによらず記録媒体Pの表面に焦点が合うように画像読取部26の光透過面261aと記録媒体Pとの距離を適切な値(標準距離d)に調整して読み取りを行うことができる。これにより、記録媒体Pを用いた画像読取部26の較正をより高精度に行うことができる。また、画像読取部26によるテストチャート60の読み取り精度を向上させることができるため、より適切に不良ノズルを検出することができる。
また、搬送部21は、円筒状の搬送ドラム211を有し、当該搬送ドラム211の外周曲面上に記録媒体Pが載置され、搬送ドラム211を円筒軸に沿って回転させることで搬送動作を行う。このような構成によれば、搬送部材(搬送ドラム211)を変形させることなく搬送部21による搬送動作を行うことができるため、搬送ドラム211が何れの位置にあっても記録媒体Pを搬送面211a上に保持させておくことができる。このため、搬送ドラム211に記録媒体Pを供給し、また排出させる位置、記録媒体Pに画像を記録する位置、及び記録媒体Pを読み取る位置の自由度を高めることができる。
また、CPU41は、検出された不良ノズルのインクの吐出不良が補完されるように記録媒体Pに記録する画像の画像データを補正する(補正手段)。これにより、不良ノズルがある場合においても適正な画質で画像を記録することができる。
また、本実施形態の不良ノズル検出方法は、記録媒体Pのうち画像が記録されていない未記録領域を画像読取部26により読み取らせる未記録領域読取ステップ、未記録領域読取ステップにおける読取結果に基づいて画像読取部26を較正する較正ステップ、ヘッドユニット24により記録媒体P上にインクを吐出させて当該記録媒体P上に所定のテストチャート60を記録させる記録ステップ、テストチャート60が記録された記録媒体Pを較正された画像読取部26により読み取らせるテスト画像読取ステップ、テスト画像読取ステップにおける読取結果に基づいて、複数のノズルのうちインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出ステップ、を含む。これにより、記録媒体Pの未記録領域の画像読取部26による読取結果に基づいて、画像読取部26によるテストチャート60の読取結果から不良ノズルを検出可能な精度で画像読取部26を較正することができる。よって、より簡素な構成で画像読取部26の較正を行って適切に不良ノズルを検出することができる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、画像読取部26により搬送ドラム211の表面を読み取った読取結果に基づいて画像読取部26を較正する点で第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点について説明する。
図8は、本実施形態の画像読取部26の較正方法を説明する模式図である。図8では、搬送ドラム211の搬送面211aの一部と、画像読取部26とが示されている。
本実施形態の搬送ドラム211は、搬送面211aのうち記録媒体Pの載置可能範囲の範囲外に、反射率が均一かつ白色の材質の読取対象領域211bが設けられている。読取対象領域211bは、搬送ドラム211の回転軸方向について、画像読取部26による読取範囲をカバーする範囲に設けられている。また、搬送ドラム211の外周面の円周方向についての読取対象領域211bの幅は、搬送ドラム211が第1の速度で回転している場合において、画像読取部26により読取対象領域211bを所定回数読み取り可能な幅とされる。読取対象領域211bは、搬送面211aが白色に塗装されることにより形成されていても良いし、搬送面211aに硫酸バリウムといった白色材料からなる板状部材を嵌め込むことにより形成されていても良い。また、本実施形態において読取対象領域211bが白色であるとは、画像読取部26により記録媒体Pの未記録領域を読み取ったときのラインセンサー265のR,G,Bの各撮像素子における出力が当該撮像素子の最大出力の70%以上となる、との条件が満たされることをいう。本実施形態では、例えば記録媒体PのISO白色度が80以上である場合には、通常当該条件が満たされる。
本実施形態の不良ノズルの検出方法は、画像読取部26による読取対象領域211bの読取結果を用いて画像読取部26を較正する点を除き第1の実施形態と同様である。
即ち、本実施形態では、画像読取部26により読取対象領域211bの異なる複数の位置が読み取られ、i番目の撮像素子による読取対象領域211bの撮像データにおける画素値の平均値が画素値I(i)とされる。そして、上記の数式(1)に基づいて補正値C(i)が取得される。
図9は、本実施形態における不良ノズル検出処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。図9に示されるフローチャートは、第1の実施形態に係る図6のフローチャートにおいてステップS101の処理をステップS101aに変更したものである。以下では、図6のフローチャートと同一の処理については説明を省略する。
CPU41は、不良ノズル検出処理の開始に先立ち、読取位置調整部27に制御信号を出力して、画像読取部26の光透過面261aと、搬送面211a及び読取対象領域211bとの距離が所定の標準距離dとなるように読取位置調整部27により画像読取部26の高さを調整させる。
不良ノズル検出処理が開始されると、CPU41は、搬送ドラム211の読取対象領域211bを画像読取部26により読み取らせる(ステップS101a:読取対象領域読取ステップ)。即ち、CPU41は、ロータリーエンコーダー29から出力されたパルス信号の数のカウント値によって画像読取部26と読取対象領域211bとが対向するタイミングを検出し、当該タイミングが検出されると、画像読取部26により適切な間隔で繰り返し読取対象領域211bを読み取らせ、撮像データを取得して記憶部44に記憶させる。
また、CPU41は、ステップS104の処理において、画像読取部26による記録媒体Pの読み取りの前に、読み取り対象の記録媒体Pの厚さに係る情報を記憶部44から取得し、読取位置調整部27に制御信号を出力して、画像読取部26の光透過面261aと記録媒体Pとの距離が所定の標準距離dとなるように読取位置調整部27により画像読取部26の高さを調整させても良い。なお、記録媒体Pの厚さが小さく、当該高さの調整を行わなくても適切に画像読取部26による記録媒体Pの読み取りを行うことができる場合には、当該高さの調整は省略することができる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置は、複数のノズル243から記録媒体Pにインクを吐出するヘッドユニット24と、記録媒体Pが載置される搬送面211aを有する搬送ドラム211を周回移動させることにより搬送面211a上に載置された記録媒体PをY方向に搬送する搬送動作を行う搬送部21と、搬送面211a及び搬送動作により搬送される記録媒体Pの表面を読み取る画像読取部26と、CPU41と、を備え、CPU41は、搬送面211aに設けられた読取対象領域211bの画像読取部26による読取結果に基づいて画像読取部26を較正し(較正手段)、搬送動作により搬送される記録媒体Pに対してヘッドユニット24によりインクを吐出させて当該記録媒体P上に所定のテストチャート60を記録させ(記録制御手段)、記録媒体Pに記録されたテストチャート60を較正された画像読取部26により読み取って得られた読取結果に基づいて、複数のノズル243からインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する(不良ノズル検出手段)。このような構成によれば、搬送面211a上の読取対象領域211bの画像読取部26による読取結果に基づいて、画像読取部26によるテストチャート60の読取結果から不良ノズルが検出可能となるように画像読取部26を較正することができる。よって、画像読取部26の較正のために専用の白色板を用いる必要がないため、インクジェット記録装置1において、白色板による較正にのみ必要とされる構成要素を省略することができる。この結果、より簡素な構成で画像読取部26の較正を行って適切に不良ノズルを検出することができる。
また、読取対象領域211bを白色とすることにより、読取対象領域211bの撮像データにおける画素値を大きくすることができるため、より精度よく画像読取部26を較正することができる。
また、読取対象領域211bは、当該読取対象領域211bの各位置における反射率が均一となる材質である。これにより、ラインセンサー265の各撮像素子について同一の計算式(上記数式(1))により補正値C(i)を求めることができるため、より容易に画像読取部26を較正することができる。
また、インクジェット記録装置1は、搬送動作に応じた読取対象領域211bの位置に係る位置対応情報を取得する位置対応情報取得手段としてのCPU41及びロータリーエンコーダー29を備え、CPU41は、取得された位置対応情報に対応する読取対象領域211bの位置が、画像読取部26により読み取り可能な位置となったときに画像読取部26により読取対象領域211bを読み取らせる(較正手段)。これによれば、簡易な構成で、読取対象領域211bを読み取り可能なタイミングを適切に検出することができる。
また、CPU41は、搬送ドラム211の読取対象領域211bのうちY方向について異なる複数の箇所を画像読取部26により読み取らせ、当該複数の箇所の読取結果に基づいて画像読取部26を較正する(較正手段)。これにより、読取対象領域211b上の一部に付着した塵、汚れ、インク滴といった異物に起因して画像読取部26の較正において算出される補正値C(i)に生じる誤差を低減させることができる。よって、画像読取部26の較正の精度を高めることができるため、より適切に不良ノズルを検出することができる。
また、画像読取部26は、搬送動作により移動している搬送面211aの読取対象領域211b及び記録媒体Pの表面を読み取り、ヘッドユニット24は、搬送部21により搬送される記録媒体Pに対するX方向についての画像記録可能幅に亘ってインクを吐出可能なラインヘッドを有し、CPU41は、搬送動作により移動している記録媒体Pに対してヘッドユニット24によりテストチャート60を記録させ(記録制御手段)、画像読取部26により読取対象領域211b又は記録媒体Pが読み取られるときの搬送動作による記録媒体Pの移動速度が、ヘッドユニット24によりテストチャート60が記録されるときの搬送動作による記録媒体Pの移動速度よりも小さくなるように搬送部21の搬送動作を制御する(搬送制御手段)。これにより、画像読取部26の較正のための読取対象領域211bの読み取り回数を増加させることができるため、補正値C(i)に生じる誤差をより低減させて画像読取部26の較正の精度を高めることができる。また、画像読取部26によるテストチャート60の読み取りにおいて搬送方向についての読み取り解像度を増大させることができる。これにより、より精度良くテストチャート60を読み取ることができるため、より適切に不良ノズルを検出することができる。
また、本実施形態の不良ノズル検出方法は、搬送面211aに設けられた読取対象領域211bを画像読取部26により読み取らせる読取対象領域読取ステップ、読取対象領域読取ステップにおける読取結果に基づいて画像読取部26を較正する較正ステップ、搬送動作により移動する記録媒体Pに対してヘッドユニット24によりインクを吐出させて当該記録媒体P上に所定のテストチャート60を記録させる記録ステップ、較正された画像読取部26によりテストチャート60が記録された記録媒体Pを読み取らせるテスト画像読取ステップ、テスト画像読取ステップにおける読取結果に基づいて、複数のノズル243のうちインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出ステップ、を含む。これにより、搬送面211a上の読取対象領域211bの画像読取部26による読取結果に基づいて、画像読取部26によるテストチャート60の読取結果から不良ノズルを検出可能な精度で画像読取部26を較正することができる。よって、より簡素な構成で画像読取部26の較正を行って適切に不良ノズルを検出することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、補正値C(i)の算出を制御部40において行う例を用いて説明したが、インクジェット記録装置1の外部に設けられた情報処理装置(例えば外部装置2)により補正値C(i)を算出し、当該算出の結果を制御部40に入力しても良い。
また、上記実施形態では、ユーザーによる入力操作に応じて、及び所定のタイミングで不良ノズル検出処理を行う例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、画像記録処理において記録媒体の余白に不良ノズルの有無を検出するためのテストチャートを記録し、当該テストチャートの画像読取部26による読取結果において不良ノズルが存在することが示された場合において不良ノズル検出処理を行っても良い。
また、上記各実施形態では、複数のライン61を含むテストチャート60を用いて不良ノズルを検出する例を用いて説明したが、不良ノズルの検出に用いるテスト画像は、これに限られない。例えば、テスト画像として、各ノズル243により記録された階調パターンからなるグレーチャートを記録し、当該グレーチャートの読取結果における濃度むらから不良ノズルを検出しても良い。このようなグレーチャートによれば、ノズル243のインク吐出方向の異常を検出できるとともに、ノズル243のインク吐出量の異常を容易かつ適切に検出することができる。
また、上記各実施形態では、記憶部44に記憶された記録媒体Pの厚さに係る情報に基づいて読取位置調整部27により画像読取部26の高さを調整する例を用いて説明したが、搬送面211a上の記録媒体Pの厚さを検出する検出部を設けて、当該検出部による検出結果に基づいて画像読取部26の高さを調整しても良い。
また、記録媒体Pの厚さが小さく、画像読取部26の高さの調整を行わなくても適切に画像読取部26による記録媒体Pの読み取りを行うことができる場合には、読取位置調整部27を省略しても良い。
また、上記各実施形態では、読取位置調整部27及びCPU41により画像読取部26と読取対象との距離を調整することにより画像読取部26の読み取りにおける焦点を調整する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、画像読取部26の筐体261の内部におけるミラー2631,2632及び光学系264の少なくとも一方の位置を調整することにより焦点を調整しても良い。この場合には、ミラー2631,2632や光学系264を移動させる移動手段と、当該移動手段に制御信号を出力するCPU41により焦点調整手段が構成される。
また、上記第1の実施形態では、白色の記録媒体Pの読取結果に基づいて画像読取部26を較正する例を用いて説明したが、白色以外の記録媒体Pを用いても良い。また、記録媒体Pとして反射率が均一であるものを用いる例を挙げて説明したが、較正に用いた記録媒体P上にテストチャート60を記録して読み取る場合には、記録媒体Pの幅方向についての反射率は、必ずしも均一でなくても良い。
また、上記第2の実施形態では、読取対象領域211bの反射率が均一である場合を例に挙げて説明したが、読取対象領域211bの反射率が均一でない場合に、次のようにして画像読取部26を較正しても良い。即ち、読取対象領域211bの反射率の分布を示すデータを予め取得して記憶部44に記憶させておき、読取対象領域211bの読取結果と、記憶部44に記憶された読取対象領域211bの反射率のX方向についての分布との乖離を是正するように補正値C(i)を算出しても良い。また、読取対象領域211bは、白色以外の色であっても良い。
また、上記各実施形態では、ロータリーエンコーダー29から出力されたパルス信号の数のカウント値によって、画像読取部26と、記録媒体P又は読取対象領域211bとが対向するタイミングを検出する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、画像読取部26、又は画像読取部26とは別個の読取装置により記録媒体Pの端部や読取対象領域211bの端部を検出することにより記録媒体Pや読取対象領域211bの位置を直接検出しても良い。
また、上記各実施形態では、搬送ドラム211の回転動作により移動している記録媒体P又は読取対象領域211bの表面を画像読取部26により読み取り、また当該移動する記録媒体Pに対してヘッドユニット24からインクを吐出する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。画像読取部26による記録媒体P及び読取対象領域211bの表面の読み取りや、ヘッドユニット24による記録媒体Pに対するインクの吐出は、搬送ドラム211の回転動作が一時停止した状態において行われても良い。即ち、本明細書における搬送動作には、搬送ドラム211の回転動作が一時停止し記録媒体Pが移動していない状態が含まれる。
また、上記各実施形態では、搬送ドラム211により記録媒体Pを搬送する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、2本のローラーに支持されローラーの回転に応じて移動する搬送ベルト(搬送部材)により記録媒体Pを搬送しても良い。また、同一平面上を往復移動する搬送部材により記録媒体Pを搬送しても良い。
また、上記各実施形態では、シングルパス形式のインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、ヘッドユニットを走査させながら画像の記録を行うインクジェット記録装置に本発明を適用しても良い。また、ヘッドユニットに単一のノズルが設けられたインクジェット記録装置に本発明を適用しても良い。
また、上記各実施形態では、常温でゲル状であり加熱されることによりゾル状となるインクをゾル状に加熱して吐出するインクジェット記録装置1を例に説明したが、これに限定する趣旨ではなく、常温でゾル状又は液体であるインクを含む種々の公知のインクを用いてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
2 外部装置
10 給紙部
11 給紙トレー
12 媒体供給部
20 画像記録部
21 搬送部
211 搬送ドラム
211a 搬送面
211b 読取対象領域
22 受け渡しユニット
23 加熱部
24 ヘッドユニット
241 記録ヘッド駆動部
242 記録ヘッド
243 ノズル
244 取付部材
25 定着部
26 画像読取部
261 筐体
261a 画像読取面
262 光源
2631,2632 ミラー
264 光学系
265 ラインセンサー
27 読取位置調整部
28 デリバリー部
29 ロータリーエンコーダー
30 排紙部
31 排紙トレー
40 制御部
41 CPU
42 RAM
43 ROM
44 記憶部
44a 画像読取部較正データ
44b 不良ノズルデータ
51 搬送駆動部
52 操作表示部
53 入出力インターフェース
54 バス
60 テストチャート
61,61a ライン
P 記録媒体

Claims (15)

  1. ノズルから記録媒体にインクを吐出する記録手段と、
    記録媒体の表面を読み取る読取手段と、
    記録媒体のうち画像が記録されていない未記録領域の前記読取手段による読取結果に基づいて前記読取手段を較正する較正手段と、
    前記記録手段により記録媒体上にインクを吐出させて当該記録媒体上に所定のテスト画像を記録させる記録制御手段と、
    前記記録媒体に記録された前記テスト画像を前記較正された前記読取手段により読み取って得られた読取結果に基づいて、前記ノズルからインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出手段と、
    を備え
    前記記録制御手段は、前記読取手段により前記未記録領域が読み取られた前記記録媒体上に前記記録手段により前記テスト画像を記録させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送動作を行う搬送手段を備え、
    前記読取手段は、前記搬送動作により搬送される記録媒体の表面を読み取り、
    前記較正手段は、当該搬送される記録媒体の前記未記録領域のうち前記搬送方向について異なる複数の箇所を前記読取手段により読み取らせ、当該複数の箇所の読取結果に基づいて前記読取手段を較正する
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記読取手段は、前記搬送動作により移動している記録媒体の表面を読み取り、
    前記記録手段は、前記搬送手段により搬送される記録媒体に対する前記搬送方向に垂直な幅方向についての画像記録可能幅に亘ってインクを吐出可能なラインヘッドを有し、
    前記記録制御手段は、前記搬送動作により移動している記録媒体に対して前記記録手段により前記テスト画像を記録させ、
    当該インクジェット記録装置は、前記読取手段により記録媒体が読み取られるときの前記搬送動作による前記記録媒体の移動速度が、前記記録手段により前記テスト画像が記録されるときの前記搬送動作による記録媒体の移動速度よりも小さくなるように前記搬送手段による前記搬送動作を制御する搬送制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記搬送手段は、記録媒体が載置される載置面を有する搬送部材を移動させることにより前記載置面上に載置された記録媒体を移動させて前記搬送動作を行い、
    当該インクジェット記録装置は、
    記録媒体の厚さに係る情報を取得する厚さ情報取得手段と、
    前記取得された情報に基づいて、前記読取手段による前記読み取りにおける焦点を前記載置面上の前記記録媒体の表面に合わせる焦点調整手段と、
    を備えることを特徴とする請求項又はに記載のインクジェット記録装置。
  5. ノズルから記録媒体にインクを吐出する記録手段と、
    記録媒体が載置される載置面を有する搬送部材を移動させることにより前記載置面上に載置された記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送動作を行う搬送手段と、
    前記載置面及び前記搬送動作により搬送される記録媒体の表面を読み取る読取手段と、
    前記載置面に設けられた所定の読取対象領域の前記読取手段による読取結果に基づいて前記読取手段を較正する較正手段と、
    前記搬送動作により搬送される記録媒体に対して前記記録手段によりインクを吐出させて当該記録媒体上に所定のテスト画像を記録させる記録制御手段と、
    前記記録媒体に記録された前記テスト画像を前記較正された前記読取手段により読み取って得られた読取結果に基づいて、前記ノズルからインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 前記読取対象領域は、白色であることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記読取対象領域は、当該読取対象領域の各位置における反射率が均一となる材質であることを特徴とする請求項又はに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記搬送動作に応じた前記読取対象領域の位置に係る位置対応情報を取得する位置対応情報取得手段を備え、
    前記較正手段は、前記位置対応情報取得手段により取得された前記位置対応情報に対応する前記読取対象領域の位置が、前記読取手段により読み取り可能な位置となるときに前記読取手段により前記読取対象領域を読み取らせる
    ことを特徴とする請求項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記較正手段は、前記搬送部材の前記読取対象領域のうち前記搬送方向について異なる複数の箇所を前記読取手段により読み取らせ、当該複数の箇所の読取結果に基づいて前記読取手段を較正することを特徴とする請求項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記読取手段は、前記搬送動作により移動している前記載置面の前記読取対象領域及び記録媒体の表面を読み取り、
    前記記録手段は、前記搬送手段により搬送される記録媒体に対する前記搬送方向に垂直な幅方向についての画像記録可能幅に亘ってインクを吐出可能なラインヘッドを有し、
    前記記録制御手段は、前記搬送動作により移動している記録媒体に対して前記記録手段により前記テスト画像を記録させ、
    当該インクジェット記録装置は、前記読取手段により前記読取対象領域又は記録媒体が読み取られるときの前記搬送動作による前記記録媒体の移動速度が、前記記録手段により前記テスト画像が記録されるときの前記搬送動作による記録媒体の移動速度よりも小さくなるように前記搬送手段による前記搬送動作を制御する搬送制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 記録媒体の厚さに係る情報を取得する厚さ情報取得手段と、
    前記取得された情報に基づいて、前記読取手段による前記読み取りにおける焦点を前記載置面上の前記記録媒体の表面に合わせる焦点調整手段と、
    を備えることを特徴とする請求項10の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記搬送手段は、円筒状のドラムを有し、当該ドラムの外周曲面上に前記記録媒体が載置され、前記ドラムを円筒軸に沿って回転させることで前記搬送動作を行うことを特徴とする請求項11の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記不良ノズル検出手段により検出された前記不良ノズルのインクの吐出不良が補完されるように記録媒体に記録する画像の画像データを補正する補正手段を備えることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  14. ノズルから記録媒体にインクを吐出する記録手段と、記録媒体の表面を読み取る読取手段と、を備えるインクジェット記録装置においてインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出方法であって、
    記録媒体のうち画像が記録されていない未記録領域を前記読取手段により読み取らせる未記録領域読取ステップ、
    前記未記録領域読取ステップにおける読取結果に基づいて前記読取手段を較正する較正ステップ、
    前記記録手段により記録媒体上にインクを吐出させて当該記録媒体上に所定のテスト画像を記録させる記録ステップ、
    前記記録媒体に記録された前記テスト画像を前記較正された前記読取手段により読み取らせるテスト画像読取ステップ、
    前記テスト画像読取ステップにおける読取結果に基づいて、前記ノズルからインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出ステップ、
    を含み、
    前記記録ステップでは、前記読取手段により前記未記録領域が読み取られた前記記録媒体上に前記記録手段により前記テスト画像を記録させることを特徴とする不良ノズル検出方法。
  15. ノズルから記録媒体にインクを吐出する記録手段と、記録媒体が載置される載置面を有する搬送部材を移動させることにより前記載置面上に載置された記録媒体を搬送する搬送動作を行う搬送手段と、前記搬送動作により搬送される記録媒体の表面及び前記載置面を読み取る読取手段と、を備えるインクジェット記録装置においてインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出方法であって、
    前記載置面に設けられた所定の読取対象領域を前記読取手段により読み取らせる読取対象領域読取ステップ、
    前記読取対象領域読取ステップにおける読取結果に基づいて前記読取手段を較正する較正ステップ、
    前記搬送動作により搬送される記録媒体に対して前記記録手段によりインクを吐出させて当該記録媒体上に所定のテスト画像を記録させる記録ステップ、
    前記記録媒体に記録された前記テスト画像を前記較正された前記読取手段により読み取らせるテスト画像読取ステップ、
    前記テスト画像読取ステップにおける読取結果に基づいて、前記ノズルからインクの吐出不良を生じている不良ノズルを検出する不良ノズル検出ステップ、
    を含むことを特徴とする不良ノズル検出方法。
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