JPH05301426A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH05301426A
JPH05301426A JP4107670A JP10767092A JPH05301426A JP H05301426 A JPH05301426 A JP H05301426A JP 4107670 A JP4107670 A JP 4107670A JP 10767092 A JP10767092 A JP 10767092A JP H05301426 A JPH05301426 A JP H05301426A
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JP
Japan
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recording
recording head
ink
test image
recording apparatus
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JP4107670A
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Tokitaka Ehata
時任 江幡
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクの不吐出やムラを自動検知して、自動
補正を行うことができる記録装置を提供すること。 【構成】 記録ヘッド9C,9M,9Y,9Bkによっ
てキャリブレーションパターン32を、所定のインター
バルでモニター専用の記録材41上に記録し、これをセ
ンサ31で読み取る。読み取ったパターンに基づいて、
上記記録ヘッド毎に不吐出、またはムラが発生している
か否かを判定する。この判定結果に基づいて、キャップ
部材23で吐出回復処理等の処理を行なうことにより、
自動補正が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号や原稿画像に
応じて画像を形成する記録装置、特にインクジェット記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、様々な画像形成手段を用いた
記録装置が実用化されている。特に、フルカラーの画像
形成に関しては、インクジェット記録装置が注目されて
いる。
【0003】インクジェット記録装置は、インクを液滴
として記録ヘッドノズルから記録媒体に対して吐出し、
ドット記録を行なう記録装置であり、装置構成、ランニ
ングコスト等の点で有利な記録装置である。この記録装
置の一例を挙げると、所定幅(約16mm)のノズル列
をもつ記録ヘッドを、記録材に対して相対的に縦横に順
次走査して記録印字を行う構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット記録ヘッドのノズル一個一個から吐出されるイ
ンクの量および吐出方向にはバラツキがあるため、その
バラツキが見かけ上スジとなることがある。このため、
記録された画像上に記録ヘッドの幅で周期的なスジムラ
が発生し、画像品位を低下させるという問題があった。
また、このムラが長時間の記録に際し、経時的に変化す
るという問題も生じていた。
【0005】さらに、記録ヘッドのノズル表面に、ゴ
ミ、インク等の固着物等が付着することにより、ノズル
からの正常なインク吐出が防げられる(以下、「不吐」
という。)と、画像上にライン状の欠陥として現れるの
で、画像品位を低下させるという問題があった。
【0006】これらの問題を解決するために、所定パタ
ーンを印字してこのパターンを目視もしくは、リーダー
で読取らせ、その情報をもとに、ヘッドのムラを補正す
ることが考えられる。
【0007】しかしながら、上記補正動作を行うか否か
をオペレータの判断に委ねると、補正動作が適宜行なわ
れないことがある。さらに、この場合、不吐に対しては
何ら対策は図られない。
【0008】さらに、これら画像品位の低下を招く現象
は常時チェックし、その補正を適宜行う必要があるが、
特に記録材として長尺ロール状のものを用いる場合、非
常に長い記録材(例えば100m以上)に一度に記録印
字を行う場合、印字中の不吐ムラは大きな問題になると
もにその補正も困難を極める作業である。また、長尺ロ
ール状の記録材が織布である場合には、微細なケバ状の
繊維が記録ヘッドのノズル付近に付着するため、不吐と
なる確率が紙等の記録材に比して、非常に高くなってし
まうという問題も生じる。
【0009】加えて、記録媒体が布帛等である場合、所
定パターンを記録媒体に記録して、このパターンを目視
もしくは、リーダーで読取らせ、その情報をもとに、ヘ
ッドのムラを補正しようと試みても、インクのにじみが
生じてしまい、また繊維のスジ目等に基づく記録媒体表
面の不均一性のために、記録した所定パターンを正確に
読み取ることができず、正確な記録ヘッドの吐出状況の
把握は困難であるという大きな問題があった。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、記録媒体が布帛やインクがにじみ易い紙
等、記録したテスト画像を正確に読み取りにくい記録媒
体に記録を行う場合であっても、正確な記録ヘッドの吐
出状況の把握を可能ならしめ、記録画像が常に安定した
記録装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、記録ヘッドを第1の記録媒体に対して相対的に走
査させて画像記録を行なう記録装置において、前記記録
ヘッドによって、前記第1の記録媒体に比してテスト画
像の記録に適した第2の記録媒体に所定のテスト画像の
記録を行うテスト画像記録手段と、前記テスト画像記録
手段によって記録されたテスト画像を読み取る読み取り
手段と、前記読み取り手段によって読み取ったテスト画
像に基づいて、前記記録ヘッドの記録状態を判定する判
定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて前記記録
ヘッドを制御する制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0012】前記読み取り手段は、記録されたテスト画
像を照明する照明手段と、この照明手段によって照明さ
れた前記テスト画像を投影する投影手段と、この投影手
段によって投影された前記テスト画像の光像を電気信号
に変換する光電変換素子とを有することが好ましい。
【0013】また、前記光電変換素子の有効素子数は、
前記記録ヘッドの有効記録素子数以上であることが好ま
しい。
【0014】前記第1の記録媒体の例としては、一方向
に充分長い長尺状の記録媒体が挙げられる。
【0015】また、前記第1の記録媒体の具体例として
は、布帛がある。
【0016】前記制御手段は、前記判定手段の判定結果
に基づいて、前記記録ヘッドに供給する駆動信号を補正
することを特徴とする。
【0017】前記記録ヘッドの具体例は、吐出口からイ
ンクを吐出する記録ヘッドである。
【0018】また、前記制御手段は、前記判定手段の判
定結果に基づいて前記記録ヘッドのインク吐出回復処理
を行なうことが好ましい。
【0019】さらに、前記記録ヘッドは、インクに熱に
よる状態変化を生起させ、該状態変化に基づいてインク
を前記吐出口から吐出させる熱エネルギー発生手段を有
する記録ヘッドが好ましく使用される。
【0020】また、前記記録ヘッドは、複数色の記録を
行い得る記録ヘッドとすることができる。
【0021】
【作用】本発明の記録装置によれば、画像の記録を行う
第1の記録媒体とは別に、記録ヘッドの吐出状況チェッ
クに用いる所定のテスト画像記録専用の第2の記録媒体
を設け、この第2の記録媒体に所定のヘッド吐出状態チ
ェック用テスト画像(キャリブレーションパターン)を
記録し、リーダーに読み取らせるようにしたので、第1
の記録媒体の表面状態、インクのにじみ易さ等、その種
類や性質等にかかわらず、常に正確な記録ヘッドの吐出
状況の把握を行うことができる。
【0022】したがって、布帛や再生紙のように記録媒
体の表面の繊維のスジ目や粗さによって記録ヘッドの吐
出ムラが強調され易い記録媒体を使用する場合や、布帛
や表面ににじみ防止の特殊コートを行っていない普通紙
のようなインクがにじみ易い記録媒体を使用する場合で
あっても、記録ヘッドのムラや不吐を適宜チェックし、
必要に応じてムラ補正、および吐出回復処理等を行った
り、使用する記録ヘッドを交換することが可能となり、
画像品位の低下を未然に防止することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明に係る記録装置の断面図
で、1は記録装置本体、2は記録材としての長尺状ロー
ル、4は記録材を所定長さにてカットするカッタ、3、
5は夫々記録材を搬送方向に搬送する一対の搬送ロー
ラ、6は記録材を後述の記録ヘッドの記録印字幅に対応
する量だけ正確に搬送位置決めする副走査ローラであ
る。以上の構成により、ロール2から供給される記録材
の搬送経路は形成される。
【0025】9は後述の記録ヘッドを支持するキャリッ
ジで、一対の主走査レール9aにより、図面に対して垂
直方向(実際の記録装置においては水平方向)に移動可
能に支持される。10はキャリッジ9と記録材をはさん
で対向する位置にあるプラテンであり、さらに記録印字
中の記録材の浮きを防止して平面に保つとともに、記録
材が記録ヘッドと接触するのを防止するための、たとえ
ばエアーによる吸引、あるいは静電吸着板等の吸引吸着
手段を有する。
【0026】次に、記録ヘッドの周辺を図2を用いて説
明する。キャリッジ9は、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックに対応する記録ヘッド9C,9M,9Y,
9Bkを備える。11は該記録ヘッド9C,9M,9
Y,9Bkにインクを供給するインク供給系で、シア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラックに対応するインクカ
ートリッジ11C,11M,11Y,11Bkを備え
る。不図示のポンプにより、チューブ12C,12M,
12Y,12Bkを介して、記録ヘッド9C,9M,9
Y,9Bkにインクを供給する。13はキャリッジ9を
主走査方向(図示左右方向)に走査駆動するモーター
で、該モーター13に固定されるプーリー14、プーリ
ー15、ベルト16を介して、キャリッジ9を駆動す
る。17はインク供給系11をキヤリッジ9と同期して
主走査方向(図示左右方向)に走査駆動するモーター
で、該モーター17に固定される駆動プーリー18、プ
ーリー19、ベルト20を介してインク供給系11を駆
動する。
【0027】22は前述のロール状の第1の記録材で、
搬送ローラ5、副走査ローラ6により図中上方向に搬送
される。23は画像品位を低下させる要因を除去するた
めの処理(以下、「吐出回復処理」という。)を行うた
めの位置にあるキャップ部材である。記録ヘッド9C,
9M,9Y,9Bkのノズル面を該キャップ部材23で
覆い、この状態で記録ヘッドノズルから、記録ヘッドの
駆動によるインク吐出、ないしは加圧によるインク排出
を行うものである。さらに、キャップ部材23内におい
て、高速気流を記録ヘッドノズル面に導入し、この気流
によって前述のインク吐出にともなう残留インク、ゴ
ミ、ケバ等をノズル面から吹飛ばすことにより、ノズル
面の清掃を行ない不吐、ムラを除去する。
【0028】31は、記録ヘッドの記録の状態を把握す
るためのモニターで、プラテン10の一端に設けられた
モニター専用の第2の記録材41に所定のインターバル
で記録印字されたテスト画像である所定テストパターン
(一様濃度パターン)32をモニターする。
【0029】前述したモニター専用の記録材41は、所
定パターン32の印字に同期して供給ロール42によっ
てプラテン10上に供給され、記録印字後は、モニター
31を経て、巻き取りロール43に巻き取られる。モニ
ター専用の記録材41は、インクジェット専用の記録用
紙を用いている。インクジェット専用の記録用紙として
は、例えば、シリカ粉やアルミナ粒子をポリビニルアル
コール水溶液に混ぜ、紙の表面に塗布乾燥したもの(例
えば、特開平2−43083号公報参照)等がある。こ
のような処理を施した記録用紙は、このような処理を施
さない通常の記録用紙に比べてインクのにじみが少な
く、本発明におけるモニター用の第2の記録媒体として
好適である。
【0030】上記所定パターン32のインターバル(記
録間隔)は、例えば捺染の記録を行う場合には、単位図
柄の繰り返しによって記録を行う場合が多いので、一単
位の図柄の印字が完了した際、すなわち一単位の図柄に
相当する副走査方向(記録媒体の搬送方向)の長さの記
録が完了した際に行うことで、不吐等による捺染製品の
不良品の発生率を低く抑えることができる。また、上記
所定パターン32の記録は、所定のライン数の記録が終
了した時点毎に行うこととしてもよい。この場合、上記
所定のライン数は、記録ヘッドの不吐出の生じ易さと布
帛の表面状態等により適宜決定される。また、毎行、上
記キャリブレーションを行えば、異常検出がリアルタイ
ムで行うことができ、一方、所定行おきに行えば記録速
度を低下させずに記録を行うことができる。
【0031】なお、所定パターン32のインターバル
は、捺染用インクの種類によってはインク不吐出の発生
し易さに差がある場合があるので、必要に応じて増減し
てもよい。また、所定パターン32は、例えば記録周波
数を通常の50%に設定したベタパターンとする。
【0032】次に、図3を用いてモニター31を詳細に
説明する。同図において、32はモニター専用の記録材
41に所定のインターバルにて記録されるキャリブレー
ションパターンで、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックそれぞれ単色で一様濃度に、一走査分記録印字され
る。33はキャリブレーションパターン32を照明する
一対の照明ランプ、34は該照明ランプ33に照明され
たキャリブレーションパターン32を投影する投影レン
ズ、35は投影レンズ34により投影されたキャリブレ
ーションパターン32を、光電変換するCCD等のセン
サーである。この素子数は、記録ヘッドの記録素子数以
上が望ましい。センサー35の出力により記録ヘッドの
不吐の有無、印字ムラが所定量以上か否かを検出し、必
要とあれば前述の吐出回復処理を行う。
【0033】図1、図2を用いて、通常の一連の記録印
字シーケンスを説明する。図1において、ロール2より
搬送された記録材が搬送ローラ5の直前に位置する記録
材検知センサー(不図示)により検知されると、搬送経
路の搬送ローラ5および副走査ローラ6は所定量、つま
り、記録材の先端が副走査ローラ6に至るまで駆動され
る。
【0034】図2において、記録材22の先端が副走査
ローラ6に至るまで搬送されると、キャリッジ9、イン
ク供給系11は、それぞれモーター13,17により走
査方向(図示右側)に駆動される。これとともに、記録
ヘツド9C,9M,9Y,9Bkは、画像信号に基づい
て、図中1で示す印字幅にて記録を行う。
【0035】ライン記録印字後、キャリッジ9およびイ
ンク供給系11は、図示左側の所定位置まで復帰駆動さ
れると供に、記録材22はモーター21により、印字幅
1に対応して正確に搬送される。
【0036】以上の記録印字、記録材搬送のシーケンス
を所定サイクル行った後、記録材22は機外に排出され
る。
【0037】次にモニター31について説明する。図4
にモニター31のセンサー35の出力信号を示す。横軸
は、センサー35の各画素に対応し、縦軸は、それぞれ
の画素に対応する出力を現わしている。センサー35の
出力は、パターン印字前の記録材を白レベルとして出力
補正、いわゆるシェーディング補正が行われている。ま
た、各画素出力は記録ヘッドの各ノズルに対応してお
り、各ノズルからの吐出量を測定することが可能であ
る。
【0038】各画素出力の平均値aに対して所定量大き
い値bより大きい出力が1ケ所でもある場合は不吐と判
断する。また、平均値aに対して所定量大きい値cをこ
える、もしくは所定量小さい値dを下まわる出力がある
場合、ムラが多いと判定する。経験的には、不吐検出の
スライスレベルbは、平均値aに対し、50%程度大き
い値を用い、ムラ検出のスライスレベルC,dは、平均
値aに対して5%〜10%程度大きい、もしくは小さい
値が望ましい。
【0039】ムラの判定については、これに限定される
ことはなく、たとえば、センサーの各画素出力の標準偏
差を求め、その大小により判定する方法、あるいは、セ
ンサー各画素出力をaiとして、隣接画素の差の絶対値
の和つまりA=Σ|ai−ai+1|を求めその大小に
より判定するようにしても良い。
【0040】ムラ補正に用いる記録ヘッドの各ノズルに
対応する値として、上記のようにセンサー35の各画素
の出力値をそのまま用いても良いが、ノイズ等の影響を
低減させるためにセンサー各画素出力の隣接画素たとえ
ば前後3画素の平均値をその画素出力として用いても良
い。なお、不吐、ムラの検出および、吐出回復処理等の
キャリブレーションシーケンスについては、記録装置全
体を制御する制御部(不図示)の制御の下に実行され
る。この制御部は、マイクロプロセッサ等のCPU、制
御プログラムや各種データを記憶しているROM、CP
Uのワークエリアとして使用されるRAM等を備えてい
る。
【0041】図5は、上記CPUが実行する不吐、ムラ
の検出および、吐出回復処理のキャリブレーションシー
ケンスを示すフローチャートである。これらの処理を実
行する制御プログラムは、前記ROMに格納されてい
る。
【0042】まず、前述のように一連の記録印字シーケ
ンスにおいて、所定のインターバルにてキャリブレーシ
ョンパターンが印字される(ステップSl)。モニター
31によりキャリブレーションパターンを読み取り(ス
テップS2)、まず前述のアルゴリズムにより、不吐が
あるかないかを判定する(ステップS3)。
【0043】不吐があると判定された場合、次に回復処
理を行うかどうかを判定する(ステップS4)。ステッ
プS4における判定は、この一連のシーケンスで既に回
復処理が行われたかどうかにより判定される。これは、
前述の吐出回復処理が適正に行なわれば、ほとんどの不
吐現象が解消されるという経験的事実に基づく。前述の
回復処理を行った後(ステップS5)、ステップSl戻
り、キャリブレーションパターン印字、パターン読み取
り(ステップS2)、不吐の有無判定(ステップS3)
を行ない、ステップS4で再び不吐があると判定された
場合は回復処理をせずに、ヘッドトラブルとして警告表
示するとともに装置動作を停止させる(ステップS
6)。
【0044】一方、ステップS3において不吐なしと判
定された場合、前述のムラ判定アルゴリズムに基づい
て、ムラの有無の判定を行う(ステップS7)。ムラが
無いと判定された場合は、記録印字を継続させる(ステ
ップSl2)。ステップS7において、ムラが所定値以
上と判定された場合、ムラ補正処理を行うか否かを判定
し(ステップS8)、ムラ補正処理(ステップS9)を
行う。ステップS9におけるムラ補正処理は、ステップ
S2において読み取ったパターンの出力信号を基に、対
応する記録ヘッドノズルの駆動信号(信号幅又は電圧
等)を補正することにより行われる。その補正後の駆動
信号により、ステップSlで印字したパターンと同じ一
様濃度のパターンを印字し(ステップSlO)、モニタ
ー31によりパターンを読み取る(ステップSll)。
【0045】これらステップS7,S8,S9,Sl
O,Sllのシーケンスを所定回(本実施例においては
3回)行い、それでもムラが多い場合には、記録ヘッド
のトラブルとして警告表示するとともに、装置動作を停
止させる(ステップS6)。これは、通常このムラ補正
のシーケンスは、回数を多くすればするほどムラ補正の
効果は期待できるが、3回程度繰り返せば実使用条件に
おいて十分な効果が得られる一方、3回程度のムラ補正
処理後、ムラがなお著しく多い場合は、記録ヘッドの寿
命等、記録ヘッドのトラブルと認められる場合がほとん
どであるという経験的事実に基づく。
【0046】以上、この一連のキャリブレーションのシ
ーケンスをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各
色について、同様に行うことにより、各記録ヘッドの吐
出の状態を人手を介することなく良好に保つことが可能
である。従って、無人運転であっても装置の稼働率を上
げることが可能となり、布帛等の長尺状の記録媒体に対
して記録を行うに際しては特に有効である。
【0047】また、上記実施例においては、第1の記録
媒体として布帛を使用した場合について説明したが、こ
れに限られず、例えば、インクがにじみ易い紙や、あら
かじめ下地に模様等が施された記録媒体等、記録ヘッド
の吐出ムラが強調され易い記録媒体に対する記録に応用
できる。なお、本発明における布帛の例としては、木綿
や絹等からなる織物あるいは不織布等の布状物を挙げる
ことができる。
【0048】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録装置において優れた
効果をもたらすものである。
【0049】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0050】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0051】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としてもよい。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成とすることもで
きる。
【0052】また、装置本体に装着されることで、装置
本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が
可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、ある
いは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられ
たカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0053】さらに、本発明の記録装置の構成として設
けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補
助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定でき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0054】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置とすることもで
きる。
【0055】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0056】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0057】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータやワードプロセッサ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるプリンタの形態の他、リーダ等と組み合わせた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るものであっても良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えば布帛のように布帛自体の繊維のスジ目等によって記
録ヘッドのムラが強調されたり、あるいはインクがにじ
み易いという性質を有するために、記録ヘッドからのイ
ンクの不吐出が目立ちにくくなるような記録媒体に記録
する場合であっても、モニター専用の記録材にテスト画
像を記録し、これをモニターで読み取り、記録ヘッドの
吐出状況を判定するようにしたので、記録媒体の種類や
性質にかかわらず正確な吐出状況の把握が可能となり、
的確なムラ補正、吐出回復処理等を行うことができ、常
に最良の吐出状態で記録を行うことができる。
【0059】さらに回復不能の状態を判定して動作を停
止させることができるので無人運転を行っても記録不良
品の発生を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置に係る一実施例を示す図であ
る。
【図2】図1に示した記録ヘッドの周辺を示す図であ
る。
【図3】図2のモニターを示す図である。
【図4】モニターのセンサー出力を示す図である。
【図5】実施例の動作シーケンスを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 記録装置本体 2 ロール 9 キャリッジ 10 プラテン 22 記録材 31 モニター 32 キャリブレーションパターン 41 キャリブレーションパターン用記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/185 2/05 29/18 8804−2C 29/46 A 8804−2C 9012−2C B41J 3/04 103 B

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを第1の記録媒体に対して相
    対的に走査させて画像記録を行なう記録装置において、 前記記録ヘッドによって、前記第1の記録媒体に比して
    テスト画像の記録に適した第2の記録媒体に所定のテス
    ト画像の記録を行うテスト画像記録手段と、 前記テスト画像記録手段によって記録されたテスト画像
    を読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段によって読み取ったテスト画像に基づ
    いて、前記記録ヘッドの記録状態を判定する判定手段
    と、 前記判定手段の判定結果に基づいて前記記録ヘッドを制
    御する制御手段と、を備えることを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記読み取り手段は、記録されたテスト
    画像を照明する照明手段と、この照明手段によって照明
    された前記テスト画像を投影する投影手段と、この投影
    手段によって投影された前記テスト画像の光像を電気信
    号に変換する光電変換素子とを有することを特徴とする
    請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記光電変換素子の有効素子数は、前記
    記録ヘッドの有効記録素子数以上であることを特徴とす
    る請求項2記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の記録媒体は一方向に充分長い
    長尺状であることを特徴とする請求項1記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の記録媒体は布帛であることを
    特徴とする請求項1記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記判定手段の判定結
    果に基づいて、前記記録ヘッドに供給する駆動信号を補
    正することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは吐出口からインクを吐
    出することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記判定手段の判定結
    果に基づいて前記記録ヘッドのインク吐出回復処理を行
    なうことを特徴とする請求項7記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクに熱による状
    態変化を生起させ、該状態変化に基づいてインクを前記
    吐出口から吐出させる熱エネルギー発生手段を有するこ
    とを特徴とする請求項7または8記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、複数色の記録を行
    い得ることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
JP4107670A 1992-02-26 1992-04-27 記録装置 Pending JPH05301426A (ja)

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