JP6756202B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に関し、詳しくは、モータと、バッテリと、昇圧コンバータと、を備える車両に関する。
従来、この種の車両としては、車両機器と、バッテリと、バッテリに接続され車両機器を駆動する駆動回路と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、ユーザが降車したと判断された場合において、ユーザが車両へ戻らないと推定したときには、バッテリから車両機器への電力の供給が停止するように駆動回路を制御している。
特開2008−18791号公報
ところで、走行用のモータと、バッテリと、バッテリが接続される第1電力ラインからの電力を電圧の昇圧を伴ってモータが接続される第2電力ラインに供給する昇圧コンバータと、を備える車両では、システムの停止操作がなされたときには、昇圧コンバータを停止するなど所定のシステム停止処理を行なってシステムを停止する。そして、システムの起動操作がなされたときには、所定のシステムの起動処理を行なってシステムを起動して第2電力ラインの電圧が目標電圧になるように昇圧コンバータを制御している。こうした車両において、システムの停止操作がなされた直後にシステムの起動操作がなされる場合がある。この場合、ユーザは、速やかな発進を望んでいると考える。しかしながら、システムの停止操作がなされて一旦昇圧コンバータが停止すると、システムの起動操作がなされてから第2電力ラインの電圧が目標電圧になり発進可能な状態となるまでに比較的長い時間を要してしまい、速やかに発進ができなくなってしまう。
本発明の車両は、早期に発進可能な状態とすることを主目的とする。
本発明の車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
走行用のモータと、
バッテリと、
前記バッテリが接続される第1電力ラインからの電力を電圧の昇圧を伴って前記モータが接続される第2電力ラインに供給する昇圧コンバータと、
システムが起動しているときには、前記第2電力ラインの電圧が目標電圧に向けて徐々に変化するように前記昇圧コンバータを制御すると共に要求動力で走行するように前記モータを制御する制御装置と、
を備える車両であって、
前記制御装置は、
システムを停止するための停止操作がなされたときには、車両情報に基づいて前記停止操作がなされてから所定時間以内にシステムを起動するための起動操作がなされるか否かを予測し、
前記停止操作がなされてから前記所定時間以内に前記起動操作がなされると予測した所定予測時には、システムが起動しているときに比して高い上昇率で、前記第2電力ラインの電圧が前記目標電圧に向けて変化するように前記昇圧コンバータを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の車両では、システムを停止するための停止操作がなされたときには、車両情報に基づいて停止操作がなされてから所定時間以内にシステムを起動するための起動操作がなされるか否かを予測する。そして、停止操作がなされてから所定時間以内に起動操作がなされると予測した所定予測時には、システムが起動しているときに比して高い上昇率で、第2電力ラインの電圧が目標電圧に向けて変化するように昇圧コンバータを制御する。これにより、所定予測時には、第2電力ラインの電圧をより迅速に目標電圧まで上昇させて、車両を早期に発進可能な状態とすることができる。ここで、「車両情報」としては、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキポジションセンサからの検出値や、乗員がシートに着座しているか否かを検出する着座センサからの検出値、信号機の状態(どの色の信号が点灯していか)を示す信号機情報、車載レーダなど車両の周辺を監視する周辺監視機器からの情報などを挙げることができる。
こうした本発明の車両において、前記制御装置は、前記所定予測時において、前記システムが起動しているときと同じ上昇率で前記第2電力ラインの電圧を前記目標電圧に向けて変化させると前記所定時間以内に前記第2電力ラインの電圧が前記目標電圧に達するときには、前記システムが起動しているときと同じ上昇率で前記第2電力ラインの電圧が前記目標電圧に向けて変化するように前記昇圧コンバータを制御し、前記システムが起動しているときと同じ上昇率で前記第2電力ラインの電圧を前記目標電圧に向けて変化させると前記所定時間以内に前記第2電力ラインの電圧が前記目標電圧に達しないときには、前記システムを起動しているときに比して高い上昇率で、前記第2電力ラインの電圧が前記目標電圧に向けて変化するように前記昇圧コンバータを制御してもよい。こうすれば、システム停止操作がなされてから所定時間以内に、第2電力ラインの電圧を目標電圧に近づけることができ、より確実に発進可能な状態とすることができる。
また、本発明の車両において、前記制御装置は、前記停止操作が行なわれたときにおいて、前記所定予測時ではないときには、前記昇圧コンバータを停止する、ものとしてもよい。
本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のCONVECU50のCPUによって実行されるシステム停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 早期起動操作が予測されてレート値Rvh1で高電圧側電力ライン42の電圧VHを目標電圧VH*まで昇圧することができないと判定したときにおけるシステムの状態と電圧VHの時間変化の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、バッテリ36と、昇圧コンバータ40と、高電圧側コンデンサ46と、低電圧側コンデンサ48と、システムメインリレーSMRと、メイン電子制御ユニット(以下、「メインECU」という)70と、を備える。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ32の回転子は、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。
インバータ34は、モータ32に接続されると共に高電圧側電力ライン42に接続されている。このインバータ34は、6つのトランジスタT11〜T16と、6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、高電圧側電力ライン42の正極母線と負極母線とに対して、ソース側とシンク側になるように、2個ずつペアで配置されている。6つのダイオードD11〜D16は、それぞれ、トランジスタT11〜T16に逆方向に並列接続されている。トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ32の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、メイン電子制御ユニット70によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧側電力ライン44に接続されている。
昇圧コンバータ40は、高電圧側電力ライン42と低電圧側電力ライン44とに接続されている。この昇圧コンバータ40は、2つのトランジスタT31,T32と、2つのダイオードD31,D32と、リアクトルLと、を有する。トランジスタT31は、高電圧側電力ライン42の正極母線に接続されている。トランジスタT32は、トランジスタT31と、高電圧側電力ライン42および低電圧側電力ライン44の負極母線と、に接続されている。2つのダイオードD31,D32は、それぞれ、トランジスタT31,T32に逆方向に並列接続されている。リアクトルLは、トランジスタT31,T32同士の接続点と、低電圧側電力ライン44の正極母線と、に接続されている。昇圧コンバータ40は、昇圧コンバータ用電子制御ユニット(以下、「CONVECU」という)50によって、トランジスタT31,T32のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧側電力ライン44の電力を電圧の昇圧を伴って高電圧側電力ライン42に供給したり、高電圧側電力ライン42の電力を電圧の降圧を伴って低電圧側電力ライン44に供給したりする。
CONVECU50は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポートを備える。
CONVECU50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。CONVECU50に入力される信号としては、例えば、高電圧側コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからの高電圧側コンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VH,低電圧側コンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからの低電圧側コンデンサ48(低電圧側電力ライン44)の電圧VLを挙げることができる。
CONVECU50は、車載インフォティメント用電子制御ユニット(以下、「IVIECU」という)52やメインECU70と通信ポートを介して接続されている。CONVECU50は、メインECU70からのモータ32のトルク指令Tm*やIVIECU52からの予測信号Prrなどに基づいて、昇圧コンバータ40のトランジスタT31,32をスイッチング制御している。
IVIECU52は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポートを備える。
IVIECU52には、車両の周辺を監視する周辺監視機器54からの信号が入力ポートを介して入力されている。周辺監視機器54としては、例えば、車両の後部中央に取り付けられたミリ波レーダや、車両前方に設置されて車両前方の風景画像を動画や静止画として撮影可能なカメラを挙げることができる。
IVIECU52は、CONVECU50やITS用ECU(以下、「ITSECU」という)56,メインECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じて、各種信号やデータのやりとりを行なっている。
ITSECU56は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポートを備える。
ITSECU56には、高度道路交通システム(ITS)90を構成する各種システムからの情報、例えば、信号機からの信号情報や道路情報など路車間通信システムからの情報を無線通信を介して入力している。
ITSECU56は、IVIECU52と通信ポートを介して接続されており、必要に応じて、IVIECU52と各種信号やデータのやりとりを行なっている。
高電圧側コンデンサ46は、高電圧側電力ライン42の正極母線と負極母線とに接続されている。低電圧側コンデンサ48は、低電圧側電力ライン44の正極母線と負極母線とに取り付けられている。システムメインリレーSMRは、低電圧側電力ライン44における低電圧側コンデンサ48よりもバッテリ36側に設けられている。このシステムメインリレーSMRは、メイン電子制御ユニット70によってオンオフ制御されることにより、バッテリ36と昇圧コンバータ40や低電圧側コンデンサ48との接続および接続の解除を行なう。
メインECU70は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポートを備える。
メインECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。メイン電子制御ユニット70に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからの回転位置θm,モータ32の各相に流れる電流を検出する電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Ivを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサ36aからの電圧VB,バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサ36bからの電流IBも挙げることができる。さらに、パワースイッチ80からのプッシュ信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPも挙げることができる。そして、車速センサ88からの車速VSや、乗員がシートに着座していることを検出する着座センサ89からの着座信号Ssitも挙げることができる。
メインECU70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。メインECU70から出力される信号としては、例えば、インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号やシステムメインリレーSMRへの制御信号を挙げることができる。
メインECU70は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや角速度ωm,回転数Nmを演算している。また、メインECU70は、電流センサ36bからのバッテリ36の電流IBの積算値に基づいてバッテリ36の蓄電割合SOCを演算している。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ36の全容量に対するバッテリ36から放電可能な電力の容量の割合である。さらに、メインECU70は、システムが停止状態であるときに、ブレーキオンの状態でパワースイッチ80からプッシュ信号を入力したときには、システムメインリレーSMRをオンとすると共に初期化処理を実行することにより、システムを起動状態、即ち、レディオン(READYON)とする。そして、メインECU70は、システムが起動状態にあるときに、車両が停車している状態でパワースイッチ80からプッシュ信号を入力したときには、システムメインリレーSMRをオフとすることにより、システムを停止状態、即ち、レディオフ(READYOFF)とする。さらに、メインECU70は、走行中に一定時間以内に複数のプッシュ信号をパワースイッチ80から入力したときには、モータ32の駆動を停止した後にシステムメインリレーSMRをオフとすることにより、システムを停止状態とする。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、メインECU70は、システムが起動状態にあるときには、以下の走行制御を行なう。走行制御では、アクセル開度Accと車速VSとに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定し、トルク指令Tm*をCONVECU50に送信すると共にモータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。
トルク指令Tm*を受信したCONVECU50は、モータ32をトルク指令Tm*で駆動できるように高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*を設定する。そして、目標電圧VH*から電圧VHを減じた値の絶対値(|VH*−VH|)を走行制御における制御間隔tc(例えば、数msecなど)で除した値(|VH*−VH|/tc)と制限値Rmax1とのうち小さいほうの値をレート値Rvh1に設定して、高電圧側電力ライン42の電圧VHがレート値Rvh1で変化しながら目標電圧VH*となるように昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32のスイッチング制御を行なう。昇圧コンバータ40による高電圧側電力ライン42の電圧VHの昇圧を開始した後にユーザがアクセルペダル83から足を離したりブレーキペダル85を踏むなどにより電圧VHを降圧すると、バッテリ36の電圧VBや電圧VHのリプルが増加して振動が増加したり燃費が低下する不都合が生じる場合がある。実施例では、値(|VH*−VH|/tc)と制限値Rmax1とのうち小さいほうの値をレート値Rvh1に設定することにより、急激な電圧VHの変化を抑制し、こうした不都合を抑制することができる。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、システムを停止状態とするときの昇圧コンバータ40の制御について説明する。図2は、実施例のCONVECU50のCPUによって実行されるシステム停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、システムが起動状態にあるときに車両が停車している状態でパワースイッチ80からプッシュ信号が入力されたときや、システムが起動状態にあるときに車両が走行している状態で一定時間以内に複数のプッシュ信号がパワースイッチ80から入力されたとき、すなわち、ユーザによりシステムを停止するための停止操作がなされたときに実行される。
本ルーチンが実行されると、CONVECU50のCPUは、予測信号Prrが入力されているか否かを判定する処理を実行する(ステップS100)。予測信号Prrは、IVIECU52において、ユーザにより停止操作がなされてから所定時間tref(例えば、3sec,4sec,5secなど)以内の比較的早期にユーザがパワースイッチ80を押下する、すなわち、システムを起動するための起動操作を行なう(以下、この操作を「早期起動操作」という)ことが予測されたときに、IVIECU52から入力される。
ここで、IVIECU52により実行される早期起動操作の予測について説明する。IVIECU52は、システムが起動状態にある場合において、車両が停車している状態でパワースイッチ80からプッシュ信号を入力したときや車両が走行している状態で一定時間以内に複数のプッシュ信号がパワースイッチ80から入力されたとき、つまり、ユーザにより停止操作が行なわれたときに、以下の予測処理を実行する。
IVIECU52は、最初に、周辺監視機器54からの信号や信号機情報,プッシュ信号,ブレーキペダルポジションBP,着座信号Ssitなど処理に必要データを入力する。信号機情報は、ITSシステム90から無線通信により送信された情報をITSECU56を介して入力する。プッシュ信号,ブレーキペダルポジションBP,着座信号Ssitは、パワースイッチ80からのプッシュ信号やブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,着座センサ89からの着座信号Ssitを通信を介してメインECU70から入力する。
そして、車両情報に基づく複数の条件を調べて早期起動操作がなされるか否かを予測する。複数の条件としては、以下の条件を挙げることができる。
(1)ブレーキペダルポジションBPが閾値を超えており、ブレーキペダル85がオンされている条件。すなわち、システムが起動している状態での車両停止時に、車両を発進させる必要が生じたが、ユーザが誤ってブレーキペダル85をオフとしてパワースイッチ80をプッシュしてしまったため(システムを停止する操作をしたため)、ユーザが車両を発進させるためにブレーキペダル85をオンとしてシステムを起動しようとしていると判断したとき。
(2)着座信号Ssitがオンである条件。すなわち、ユーザが発進のためのシステム起動を意図しているため降車していないと判断したとき。
(3)システムを停止する操作を行なったときの信号機情報が赤信号(停止)である条件。すなわち、ユーザが信号待ちによる燃費の低下を抑制するためにシステムを停止する操作を行なっており、信号が青信号に切り替わるとシステムを起動して車両を発進させると判断したとき。
(4)システムが起動状態にあるときに車両が走行している状態で一定時間以内に複数のプッシュ信号がパワースイッチ80から入力されることにより、予測処理を実行した場合においては、周辺監視機器54からの信号により後続車の車速が所定値以上であり、後続車との車間距離が所定距離以下である条件。すなわち、後続車からの衝突回避のために緊急発進が必要となると判断したとき。
IVIECU52は、上記複数の条件の全てが成立しないときには、早期起動操作がなされないと予測して、予想処理を終了する。IVIECU52は、上記の複数の条件の少なくとも一つが成立したときには、早期起動操作がなされると予測して、予測信号Prrを出力し、上記条件毎にユーザにより停止操作がなされてから早期起動操作がなされるまでの時間として実験や解析などで予め定めた予測時間tonを出力する。以上、IVIECU52による予測処理について説明した。
CONVECU50のCPUは、IVIECU52からの予測信号Prrが入力されていないとき、すなわち、早期起動操作が予測されていないときには、昇圧コンバータ40を停止してシステムメインリレーSMRをオフとするなどシステムを停止するために必要な停止処理を実行して(ステップS110)、本ルーチンを終了する。
予測信号Prrが入力されているとき、すなわち、早期起動操作が予測されているときには、電圧VHと予測時間tonとを入力する(ステップS120)。電圧VHは、高電圧側コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aにより検出されたものを入力している。予測時間tonは、IVIECU52により設定されたものを入力する。
続いて、目標電圧VH*を電圧Vrefに設定する(ステップS130)。電圧Vrefは、バッテリ36の電圧VBより高く、昇圧コンバータ40で昇圧可能な最大電圧VHmaxより低い電圧であり、例えば、バッテリ36の電圧VBが200Vであり、最大電圧VHmaxが650Vであるときには、600Vなどに設定される。
そして、予測時間tonで述したレート値Rvh1で高電圧側電力ライン42の電圧VHを目標電圧VH*まで昇圧することができるか否かを判定する(ステップS140)。レート値Rvh1で高電圧側電力ライン42の電圧VHを目標電圧VH*まで昇圧することができると判定したときには、高電圧側電力ライン42の電圧VHが設定しているレート値(レート値Rvh1)で目標電圧VH*に向かって変化するように昇圧コンバータ40を制御して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。こうした制御により、高電圧側電力ライン42の電圧VHを制限値Rmax1の範囲内のレート値Rvh1で変化させながら、予測時間ton以内に目標電圧VH*の近くまで昇圧することができる。これにより、システムを停止しているときに昇圧コンバータ40を停止するものに比して、早期に車両を発進可能な状態とすることができ、その後、ユーザがパワースイッチ80を押下したときに迅速にユーザが要求する駆動力で車両を走行させることができる。
予測時間tonでレート値Rvh1で高電圧側電力ライン42の電圧VHを目標電圧VH*まで昇圧することができないと判定したときには、目標電圧VH*から電圧VHを減じた値を予測時間tonで除した値と制限値Rmax2とのうち小さいほうの値をレート値Rvh2に設定して(ステップS150)、高電圧側電力ライン42の電圧VHが設定されているレート値(レート値Rvh2)で目標電圧VH*に向かって変化するように昇圧コンバータ40を制御して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。制限値Rmax2は、制限値Rmax1より大きい値として設定されているから、レート値Rvh2は、レート値Rvh1より大きく設定されることが多い。
図3は、早期起動操作が予測されてレート値Rvh1で高電圧側電力ライン42の電圧VHを目標電圧VH*まで昇圧することができないと判定したときにおけるシステムの状態と電圧VHの時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、システムが起動している状態(レディオン)でパワースイッチ80がプッシュされると(時間t1)、システムが停止している状態となる(レディオフ)。早期起動操作が予測されているときには、電圧VHが目標電圧VH*に向けてレート値Rvh2で変化し、時間t1から予測時間tonが経過したとき(時間t2)で目標電圧VH*となる。このように、レート値Rvh1で高電圧側電力ライン42の電圧VHを目標電圧VH*まで昇圧することができないときには、レート値Rvh1より大きく設定されることが多いレート値Rvh2で高電圧側電力ライン42の電圧VHを目標電圧VH*とすることができる。したがって、電圧VHが目標電圧VH*となった状態で早期起動操作がなされるから、より確実且つ早期に発進可能な状態とすることができる。これにより、その後、ユーザがパワースイッチ80を押下したときに迅速にユーザが要求する駆動力で車両を走行させることができる。
以上説明した実施例の電気自動車20によれば、システムの停止操作がなされたときには、早期起動操作がなされるか否かを予測して、早期起動操作がなされると予測したときに、制限値Rmax1より大きい制限値Rmax2で制限したレート値Rvh2で高電圧側電力ライン42の電圧VHが目標電圧VH*に向かって変化するように昇圧コンバータ40を制御することにより、車両を早期に発進可能な状態とすることができる。
実施例の電気自動車20では、ステップS150の処理では、目標電圧VH*から電圧VHを減じた値を予測時間tonで除した値と制限値Rmax2とのうち小さいほうの値をレート値Rvh2としている。レート値Rvh2は、レート値Rvh1より大きくなるように設定すればよいから、例えば、レート値Rvh1の制限値Rmax1より大きい値として予め定めた所定値に設定してもよい。また、レート値Rvh1を予め定めた所定値に設定する場合には、この所定値より大きい値をレート値Rvh2に設定してもよい。
実施例の電気自動車20では、ステップS130の処理を実行した後に、ステップS140の処理で制限値Rmax1を用いて設定したレート値Rvh1で予測時間ton内に高電圧側電力ライン42の電圧VHを目標電圧VH*に昇圧できるか否かを判定している。しかしながら、ステップS130の処理を実行した後にステップS140の処理を実行せずにステップS150の処理を実行してもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「モータ」に相当し、バッテリ36が「バッテリ」に相当し、昇圧コンバータ40が「昇圧コンバータ」に相当し、CONVECU50とIVIECU52とITSECU56とメインECU70とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、32u,32v,36b 電流センサ、34 インバータ、36 バッテリ、36a,46a,48a 電圧センサ、40 昇圧コンバータ、40a,40b 温度センサ、42 高電圧側電力ライン、44 低電圧側電力ライン、46 高電圧側コンデンサ、48 低電圧側コンデンサ、50 昇圧コンバータ用電子制御ユニット(COVECU)、52 車載インフォティメント用電子制御ユニット(IVIECU)、54 ITS用電子制御ユニット(ITSECU)、54 周辺監視機器、70 メイン電子制御ユニット、80 パワースイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 着座センサ、90 ITSシステム、D11〜D16,D31,D32 ダイオード、L リアクトル、SMR システムメインリレー、T11〜T16,T31,T32 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 走行用のモータと、
    バッテリと、
    前記バッテリが接続される第1電力ラインからの電力を電圧の昇圧を伴って前記モータが接続される第2電力ラインに供給する昇圧コンバータと、
    システムが起動しているときには、前記第2電力ラインの電圧が目標電圧に向けて徐々に変化するように前記昇圧コンバータを制御すると共に要求動力で走行するように前記モータを制御する制御装置と、
    を備える車両であって、
    前記制御装置は、
    システムを停止するための停止操作がなされたときには、車両情報に基づいて前記停止操作がなされてから所定時間以内にシステムを起動するための起動操作がなされるか否かを予測し、
    前記停止操作がなされてから前記所定時間以内に前記起動操作がなされると予測した所定予測時には、システムが起動しているときに比して高い上昇率で、前記第2電力ラインの電圧が前記目標電圧に向けて変化するように前記昇圧コンバータを制御する、
    車両。
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