JP6756185B2 - 柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法 - Google Patents

柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法 Download PDF

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Description

本出願は柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法に関する。
近年、ノート型パソコン等の電子機器の軽小薄型化が進み、部品間の締結に両面テープが多用されるようになっている。一方、電子機器の搬送時に外部から加わる衝撃を吸収するために、部品間の締結に両面テープを備える柔軟部材(柔軟性シート)が用いられることも多くなってきた。例えば、電子機器の筐体の底面に物品を締結する場合には、物品と筐体の底面との間に柔軟性シートが設置され、柔軟性シートは両面テープで筐体の底面に貼り付けられる。
ところで、物品を柔軟性シートを用いて締結する場合、物品の系列や形式が異なると高さが異なることがあり、他の物品を配置するに当たって支障をきたすことがある。このため、例えば、物品の筐体底面への設置に際しては、筐体からの振動の伝達防止や物品設置時のガタツキの防止を兼ねて、物品と筐体との間に柔軟性シートを配置し、柔軟性シートの厚さを変えて物品の筐体底面からの高さを均一にすることが行われる。このような柔軟性シートは筐体底面に貼り付けるために柔軟性粘着シートであることが多く、この場合、シートの片面又は両面に両面テープ等の粘着材が設けられている。この用途に使用する柔軟性粘着シートとしては、例えばゴムシートがある。
一方、柔軟性粘着シートが両面テープ付ゴムシートである場合、両面テープ付ゴムシートは、ゴムシートの厚さ及びゴムの硬さの制約からリール状にして納品する形態が困難である。また、両面テープ付ゴムシートを使用する需要側の要求に答えるために、両面テープ付ゴムシートは、部材搭載率を高めるために、台紙上に余白無く両面テープ付ゴムシートを貼り付けたシート納品が一般的である。
図1(a)は電子機器の下部筐体1の平面図であり、柔軟性粘着シートであるゴムシート2を貼り付ける貼付位置3の一例を示すものである。また、図1(b)は図1(a)に示した電子機器の下部筐体1の斜視図であって、図1(a)に示した貼付位置3にゴムシート2を貼り付け、その上に物品4を載置する状態を示している。物品4の高さが異っても、ゴムシート2の厚さを変更することにより、物品4の下部筐体1の底面からの高さを揃えることができる。本例では、ゴムシート2は所定の厚さを備えた短冊状をしており、ゴムシート2の下部筐体1側の面(下面)には、粘着材或いは粘着シートの一例である両面テープが貼付されている。
図2(a)は台紙5にゴムシート2が複数枚、剥離可能に貼り付けられたゴムシートの集合体2Aの斜視図である。また、図2(b)は図2(a)に示したゴムシートの集合体2Aの側面図である。これらの図から分かるように、ゴムシートの集合体2Aには複数のゴムシート2が余白無く並べられており、個々のゴムシート2は粘着材である両面テープ6を介して台紙5に貼り付けられている。柔軟性シートがゴムシート2の場合、台紙5は剥離紙である。
図1に示した電子機器の下部筐体1にゴムシート2を貼り付ける場合は、比較技術では、図2(c)に示すように、ステージ7の上に置かれたゴムシートの集合体2Aから、ロボットハンド8の把持爪8Fが1つずつゴムシート2の端部2Eを把持する。そして、把持したゴムシート2を上方に引っ張り上げることにより、台紙5からゴムシート2が1つずつロボットによって剥離されて取り出される。ゴムシートの集合体2Aから取り出されたゴムシート2は、図示を省略した搬送ロボットによって電子機器の下部筐体1にある貼付位置3に運ばれて下部筐体1に貼り付けられる。
図3は、図2(c)に示したロボットハンド8の一例の構造を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。ロボットハンド8はロボットへの取付部8Aが、図示を省略したロボットに取り付けられて動作する。ロボットハンド8には、取付部8Aの下に開閉シリンダ8Cが設けられており、開閉シリンダ8Cの先に把持爪8Fを備えるハンド部8Hがある。開閉シリンダ8Cにはバルブ8Vがあり、バルブ8Vに供給される圧縮空気によって把持爪8Fを開閉動作させて、物品を把持したり、物品を放したりするクランプ動作を把持爪8Fに行わせることができる。把持爪8Fは先細の先端部8Tを備えており、先端部8Tの内面には両面テープが接着しないような加工が施されている。また、ハンド部8Hには、物品の位置や把持爪8Fのクランプ状態を検出するセンサ8Sが設けられている。
ところが、前述の比較技術において、図4(a)に示すように、ステージ7の上に置かれたゴムシートの集合体2Aの端のゴムシート2を把持爪8Fで引き上げると、図4(b)に示すように、隣のゴムシート2まで一緒に剥がしてしまうという課題があった。これは、隣接するゴムシート2同士は分離していても、ゴムシートの集合体2Aにおいて隣接するゴムシート2の両面テープ6が、引き上げたゴムシート2の両面テープ6にくっつくからであり、ゴムシート2を1枚ずつ剥離することが困難であった。
特開平4−046798号公報
特開平8−229887号公報
1つの側面では、ゴムシートの集合体からゴムシートを1枚ずつロボットで剥離する場合に、剥離しようとするゴムシートに、これに隣接するゴムシートが付着せず、所望のゴムシートだけを剥離することができる柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法を提供することを目的とする。
1つの形態によれば、台紙に柔軟性粘着シートが余白無く複数貼着された柔軟性粘着シートの集合体から、ロボットを用いて柔軟性粘着シートを1つずつ剥がす方法であって、ロボットとして、柔軟性粘着シートの集合体に並ぶ柔軟性粘着シートの1つの端部を把持できる把持爪を備える第1のロボットハンドと、柔軟性粘着シートの集合体の隣接する柔軟性粘着シートの間の切れ目に挿入して台紙を押えることができる台紙押え用爪を備える第2のロボットハンドを用意し、ステージの上に載置された柔軟性粘着シートの集合体の中の、剥離しようとする柔軟性粘着シートの切れ目に、第2のロボットハンドの台紙押え用爪を挿入して、柔軟性粘着シートの粘着材を分断して台紙を押え、第1のロボットハンドの把持爪で、剥離しようとする柔軟性粘着シートの端部を把持して、台紙押え用爪によって分断された部分の粘着材を台紙から剥離するように把持爪を上昇させ、台紙の上で、台紙押え用爪を柔軟性粘着シートの把持爪で把持されていない側に向かって移動させて、柔軟性粘着シートの粘着材を分断してゆき、台紙押え用爪による粘着材の分断に追従して、把持爪を上昇させることによって、柔軟性粘着シートを台紙から剥がすようにした柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法が提供される。
開示の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法によれば、ゴムシートの集合体からゴムシートを1枚ずつロボットで剥離する場合に、剥離しようとするゴムシートに、隣接するゴムシートが付着せず、所望のゴムシートだけを剥離することができるという効果がある。
(a)はゴムシートを貼り付け位置の一例を示す電子機器の下部筐体の平面図、(b)は(a)に示した電子機器の下部筐体にゴムシートを介して物品を取り付ける様子を示す組立斜視図である。 (a)は台紙に複数貼り付けられたゴムシート集合体の斜視図、(b)は(a)に示したゴムシート集合体の側面図、(c)は(a)に示したゴムシート集合体からロボットハンドが1枚のゴムシートを取り出す比較技術の方法を示す図である。 図2(c)に示したロボットハンドの構造を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 (a)はゴムシートの集合体の端のゴムシートをロボットハンドの把持爪で剥離する様子を説明する説明図、(b)はゴムシートの集合体の端のゴムシートをロボットハンドの把持爪で剥離する際に隣のゴムシートが付着する状態を説明する説明図である。 (a)から(c)は開示の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法に使用する台紙押え用ロボットハンドの平面図、正面図及び側面図である。 (a)から(e)は、図5に示したロボットハンドの先端部を、ゴムシートの集合体の端部のゴムシートに挿入する様子を示す説明図である。 開示のゴムシートの台紙からの剥離方法を説明するものであり、(a)、(b)は、ゴムシート集合体にある端部のゴムシートに、台紙押え用ロボットハンドの台紙押え用爪が挿入され、把持用ロボットハンドの把持爪が接近する状態を示す平面図と側面図、(c)、(d)は、(a)、(b)に示した端部のゴムシートと隣接するゴムシートの間を台紙押え用ロボットハンドが分離し、把持用ロボットハンドがゴムシートの端部を把持して持ち上げる状態を示す平面図と側面図である。 (a)、(b)は、図7(c)、(d)に示した状態から台紙押え用ロボットハンドが移動して、剥離するゴムシートと隣接するゴムシートの間を更に分離し、把持用ロボットハンドがゴムシートの端部を把持して持ち上げて剥離を進める状態を示す平面図と側面図、(c)、(d)は、(a)、(b)に示した状態から台紙押え用ロボットハンドが移動し終えて、剥離するゴムシートと隣接するゴムシートの間を完全に分離し、把持用ロボットハンドがゴムシートの端部を把持して、ゴムシートを台紙から完全に剥離した状態を示す平面図と側面図である。 開示のゴムシートのロボットハンドによる把持方法を説明するものであり、(a)、(b)は、ゴムシート集合体にあるゴムシートの1つにロボットハンドの把持爪が接近する状態を示す平面図と側面図、(c)、(d)は、(a)、(b)に示したゴムシートの1つに把持爪の一方が押し込まれる状態を示す平面図と側面図、(e)、(f)は、(c)、(d)に示した状態から把持爪がゴムシートの一端を把持した状態を示す平面図と側面図、(g)、(h)は、(e)、(f)に示した状態から把持爪が引き上げられ、ゴムシートの端部が台紙から浮き上がった状態を示す平面図と側面図である。 (a)、(b)は、図4(g)、(h)に示した第2の剥離により端部が台紙から浮き上がった状態のゴムシートの端部に把持爪が接近する状態を示す平面図と側面図、(c)、(d)は、(a)、(b)に示したゴムシートの浮き上がり部に把持爪が差し込まれてゴムシートが把持される状態を示す平面図と側面図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、同一または類似の要素には共通の参照符号を付し、理解を容易にするために、図面の縮尺を適宜変更している。
図5(a)から(c)は、開示の柔軟性粘着シートであるゴムシート2の台紙5からの剥離方法に使用する第2のロボットハンドである台紙押え用ロボットハンド28の平面図、正面図及び側面図である。第1のロボットハンドとしては、図3で説明したロボットハンド8を把持用ロボットとして使用することができる。
台紙押え用ロボットハンド28は、ロボットへの取付部28Aが、図示を省略したロボットに取り付けられて動作する。台紙押え用ロボットハンド28には、取付部28Aの下に開閉シリンダ28Cが設けられており、開閉シリンダ28Cの先に台紙押え用爪28Fと吸着パッド28Pがある。開閉シリンダ28Cにはバルブ28Vがあり、バルブ28Vに供給される圧縮空気によって台紙押え用爪28Fを開閉動作させたり、吸着パッド28Pに吸着動作をさせることができる。台紙押え用爪28Fは所定の長さをそなえており、台紙押え用爪28Fの先端部8Tを備えており、先端部8Tには両面テープ6を分断できるようになっている。
図6(a)から(e)は、図5に示した台紙押え用ロボットハンド28の先端部28Tを、ゴムシートの集合体2Aの端部のゴムシート2とゴムシート2の間の切れ目Gに挿入する様子を示す説明図である。ゴムシートの集合体2Aの端部のゴムシート2を剥離する場合は、図6(a)に示すように、台紙押え用爪28Fは斜めにしてゴムシートの集合体2Aに近づけ、図6(b)に示すように、先端部28Tの一方をゴムシートの集合体2Aの端面に当接させる。このとき、先端部28Tの間の距離は、ゴムシート2の幅に合わせてある。
次いで、図6(c)に示すように、台紙押え用爪28Fを回転させ、先端部28Tの他方をゴムシートの集合体2Aの切れ目Gに当接させる。他方の先端部28Tがゴムシートの集合体2Aの切れ目Gに当接したら、図6(d)に示すように、先端部28Tの間の距離を広げて一方の先端部28Tをゴムシートの集合体2Aの端面から離、この状態で台紙押え用爪28Fを下降させる。台紙押え用爪28Fを下降させると、先端部28Tは切れ目Gを押し広げながら切れ目Gに挿入される。そして、図6(e)に示すように、他方の先端部28Tがゴムシートの集合体2Aの台紙5に届いたら、台紙押え用爪28Fの下降を停止する。他方の先端部28Tがゴムシートの集合体2Aの台紙5に届いた状態では、ゴムシート2の切れ目Gの直下にある両面テープ6は、先端部28Tによって分断されている。
図7は、開示のゴムシート2の台紙5からの剥離方法を説明するものである。この状態では、ゴムシートの集合体2Aはステージ7の上に載置され、吸着装置9によって真空吸着されている。そして、図7(a)、(b)に示す状態は、図6(d)に示した状態に対応しており、台紙押え用爪28Fの先端部28Tがゴムシートの集合体2Aの台紙5に届いていない状態である。この状態で、ゴムシートの集合体2Aの端部に把持用ロボットハンド8の把持爪8Fが接近している。
図7(c)、(d)に示す状態は、図6(e)に示した状態に対応しており、台紙押え用爪28Fの先端部28Tがゴムシートの集合体2Aの台紙5に届いている状態である。この状態で、ゴムシートの集合体2Aの端部2Eが把持用ロボットハンド8の把持爪8Fで把持されて引き上げられている。把持爪8Fがゴムシート2の端部2Eを引き上げると、ゴムシート2の端部2Eでは、ゴムシート2の底面にある両面テープ6が台紙5から剥離される。台紙5は台紙押え用爪28Fの先端部28Tで押えられているのでステージ7の上に残る。
このとき、引き上げられたゴムシート2に隣接するゴムシートの両面テープ6は、台紙押え用爪28Fの先端部28Tで分断されている。よって、把持用ロボットハンド8の把持爪8Fで1つのゴムシート2の端部2Eが引き上げられても、隣接するゴムシート2の端部2Eは、両面テープ6が台紙押え用爪28Fの先端部28Tで分断されているので追従しない。
図8(a)、(b)は、図7(c)、(d)に示した状態から、台紙押え用ロボットハンド28が台紙5の上を、ギャップGを押し開きながらゴムシート2の反対側の端部に向かって移動している状態を示すものである。台紙押え用ロボットハンド28が台紙5の上を移動すると、ギャップGの直下にある両面テープ6が台紙押え用ロボットハンド28の先端部28Tによって分断される。また、台紙押え用ロボットハンド28が台紙5の上を移動する時に、把持用ロボットハンド8の把持爪8Fもゴムシート2の引き上げ動作を行い、台紙押え用ロボットハンド28の先端部28Tで両面テープ6が分断された部分のゴムシート2が剥がされてゆく。
図8(c)、(d)は、図8(a)、(b)に示した状態から台紙押え用ロボットハンド28が移動し終えた状態を示すものである。台紙押え用ロボットハンド28が台紙5の上を移動し終えると、台紙押え用ロボットハンド28が通ったギャップGの直下にある両面テープ6は、台紙押え用ロボットハンド28の先端部28Tによって分断される。よって、把持用ロボットハンド8の把持爪8Fがゴムシート2の引き上げ動作を継続することにより、台紙5から把持爪8Fが把持した1つのゴムシート2だけが剥がされる。
なお、図7、図8を用いて説明したゴムシート2の台紙5からの剥離方法では、把持用ロボットハンド8の把持爪8Fがゴムシート2の端部2Eを、しっかりと把持している。この把持方法を図9及び図10を用いて説明する。
図9(a)は、ステージ7の上に載置された複数のゴムシート2が貼り付けられたゴムシートの集合体2Aの、端部にあるゴムシート2に把持用ロボットハンド8の把持爪8Fが接近する状態を示す平面図であり、図4(b)は図4(a)の側面図である。図9(a)にはゴムシートの集合体2Aの一部しか示していない。
図9(c)、(d)は、図9(a)、(b)に示したゴムシート2に把持爪8Fの一方の先端部8Tが押し込まれる状態を示す平面図と側面図である。この場合、把持用ロボットハンド8はゴムシート2の端面2Fに垂直な方向からゴムシート2に接近し、先細の把持爪8Fの先端部8Tの一方で、矢印で示すようにゴムシート2の端面2Fを押して、先端部8Tをゴムシート2内に押し込み、変形部2Hを作る。
図9(e)、(f)は、図9(c)、(d)に示した状態から把持爪8Fがゴムシート2の変形部2Hを把持した状態を示す平面図と側面図である。把持用ロボットハンド8の先端部8Tがゴムシート2内に押し込まれ、ゴムシート2の端部2Eに変形部2Hができたら、把持用ロボットハンド8の先端部8Tで変形部2Hを把持する。そして、変形部2Hが把持された端部2Eにおいて、ゴムシート2の両面テープ6が台紙5に対して僅かに浮き上がるように、把持用ロボットハンド8を垂直方向に上昇させる。ここでは、両面テープ6の一部を台紙5から剥離することを第1の剥離と呼ぶ。第1の剥離を行うと、ゴムシート2の端部2Eにおいて、両面テープ6と台紙5の間に隙間Sができる。
図9(g)、(h)は、図9(e)、(f)に示した状態から把持用ロボットハンド8の把持爪8Fが回転してゴムシート2の端部2Eが折り曲げられるように引き上げられ、ゴムシート2に折り目が付けられた状態を示す平面図と側面図である。把持用ロボットハンド8の回転は、例えば、第1の剥離によって両面テープ6と台紙5の間にできた隙間Sの最も奥の部分、即ち、ゴムシート2の端部2Eから所定距離離れた位置を中心にして行うことができる。把持用ロボットハンド8の回転により、把持爪8Fが把持した端部2Eが台紙5に戻らなくなる状態までゴムシート2を折り曲げる。
この状態では、把持用ロボットハンド8はゴムシート2の端部2Eから所定距離離れた位置を中心にして70°程度回転しており、ゴムシート2に折り目が付くことがある。ここでは、ゴムシート2が台紙5に戻らなくなる状態までゴムシートを折り曲げて剥離することを第2の剥離と呼ぶ。第2の剥離が終了したら、把持用ロボットハンド8によるゴムシート2の端部2Eの変形部2Hの把持を一旦解除する。
図10(a)、(b)は、図9(g)、(h)に示した第2の剥離によりゴムシート2の端部2Eが台紙5から浮き上がり、両面テープ6と台紙5の間の隙間Sに把持爪8Fが接近する状態を示す平面図と側面図である。この後、把持用ロボットハンド8にある把持爪8Fの先端部8Tの一方が隙間Sに差し込まれ、先端部8Tの他方がゴムシート2の頂面2Tに位置する。そして、把持爪8Fの両方の先端部8Tで、両面テープ6と頂面2Tとが把持される。このように、把持爪8Fの先端部8Tにより把持されるゴムシート2の部位は、比較技術に比べてゴムシート2の部材中央に近づいている。
図10(c)、(d)は、図10(a)、(b)に示したゴムシート2の隙間Sに把持爪8Fが差し込まれてゴムシート2の端部2Eが把持爪8Fの両方の先端部8Tでしっかりと把持された状態を示している。図10(c)、(d)が、前述の図7(c)、(d)に示したゴムシート2の端部2Eを把持爪8Fした状態に対応する。以上説明した方法により、台紙5の上に余白なく並べられて貼り付けられたゴムシートの集合体2Aからゴムシート2を1枚ずつ剥離することが可能になった。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 台紙に、柔軟性粘着シートが余白無く複数貼着された柔軟性粘着シートの集合体から、ロボットを用いて前記柔軟性粘着シートを1つずつ剥がす方法であって、
前記ロボットとして、前記柔軟性粘着シートの集合体に並ぶ前記柔軟性粘着シートの1つの端部を把持できる把持爪を備える第1のロボットハンドと、前記柔軟性粘着シートの集合体の隣接する前記柔軟性粘着シートの間の切れ目に挿入して前記台紙を押えることができる台紙押え用爪を備える第2のロボットハンドを用意し、
ステージの上に載置された前記柔軟性粘着シートの集合体の中の、剥離しようとする前記柔軟性粘着シートの前記切れ目に、前記第2のロボットハンドの前記台紙押え用爪を挿入して、前記柔軟性粘着シートの粘着材を分断して前記台紙を押え、
前記第1のロボットハンドの前記把持爪で、剥離しようとする前記柔軟性粘着シートの前記端部を把持して、前記台紙押え用爪によって分断された部分の前記粘着材を前記台紙から剥離するように前記把持爪を上昇させ、
前記台紙の上で、前記台紙押え用爪を前記柔軟性粘着シートの前記把持爪で把持されていない側に向かって移動させて、前記柔軟性粘着シートの粘着材を分断してゆき、
前記台紙押え用爪による前記粘着材の分断に追従して、前記把持爪を上昇させることによって、前記柔軟性粘着シートを前記台紙から剥がすようにした柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
(付記2) 前記第1のロボットハンドの前記把持爪が、剥離しようとする前記柔軟性粘着シートの前記端部を把持する場合に、
前記第1のロボットハンドで前記柔軟性粘着シートの端部の角部を把持し、
把持した前記端部において、前記柔軟性粘着シートの粘着材が前記台紙に対して僅かに浮き上がるように、前記第1のロボットハンドを上昇させて前記粘着材の一部を前記台紙から剥離する第1の剥離を行い、
次に、前記第1のロボットハンドを回転させて、把持した前記端部が前記台紙に戻らなくなる状態まで前記端部を折り曲げる第2の剥離を行い、
前記端部が前記台紙に戻らず、前記粘着材と前記台紙との間に隙間ができた状態で、前記第1のロボットハンドによる前記端部の把持を一旦解除し、
前記第1のロボットハンドにある把持爪の先端部の一方を前記隙間に差し込み、他方を前記柔軟性粘着シートの頂面に位置させ、
前記把持爪の両方の先端部で、前記粘着材と前記頂面とを把持した状態で、前記台紙押え用爪と協働することを特徴とする付記1に記載の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
(付記3) 把持した前記端部が前記台紙に戻らなくなる状態が、把持した前記柔軟性粘着シートの端部から所定距離離れた位置に折り目が付く状態であることを特徴とする付記2に記載の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
(付記4) 前記第2の剥離は、前記端部から前記所定距離離れた位置を中心にして、前記第1のロボットハンドを70°以上の角度まで回転させることによって行うことを特徴とする付記3に記載の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
(付記5) 前記第1の剥離で、前記第1のロボットハンドで前記柔軟性粘着シートの前記端部を把持する際には、前記把持爪で前記柔軟性粘着シートの前記頂面と端面とが交わる角部を把持することを特徴とする付記1から3の何れかに記載の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
(付記6) 前記台紙押え用爪は、剥離しようとする前記柔軟性粘着シートの両側の前記切れ目に挿入できる第1の爪と第2の爪を備えることを特徴とする付記1から5の何れかに記載の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
(付記7) 前記第1の爪と第2の爪の間隔は、前記柔軟性粘着シートの幅に合わせて調節できることを特徴とする付記6に記載の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
1 下部筐体
2 ゴムシート(柔軟性粘着シート)
2A ゴムシートの集合体
2H 変形部
5 台紙
6 両面テープ(粘着材)
8 把持用ロボットハンド(第1のロボットハンド)
8F 把持爪
8T 先端部
28 台紙押え用ロボットハンド(第2のロボットハンド)
28F 台紙押え用爪
28T 先端部
G 切れ目
S 隙間

Claims (5)

  1. 台紙に柔軟性粘着シートが余白無く複数貼着された柔軟性粘着シートの集合体から、ロボットを用いて前記柔軟性粘着シートを1つずつ剥がす方法であって、
    前記ロボットとして、前記柔軟性粘着シートの集合体に並ぶ前記柔軟性粘着シートの1つの端部を把持できる把持爪を備える第1のロボットハンドと、前記柔軟性粘着シートの集合体の隣接する前記柔軟性粘着シートの間の切れ目に挿入して前記台紙を押えることができる台紙押え用爪を備える第2のロボットハンドを用意し、
    ステージの上に載置された前記柔軟性粘着シートの集合体の中の、剥離しようとする前記柔軟性粘着シートの前記切れ目に、前記第2のロボットハンドの前記台紙押え用爪を挿入して、前記柔軟性粘着シートの粘着材を分断して前記台紙を押え、
    前記第1のロボットハンドの前記把持爪で、剥離しようとする前記柔軟性粘着シートの前記端部を把持して、前記台紙押え用爪によって分断された部分の前記粘着材を前記台紙から剥離するように前記把持爪を上昇させ、
    前記台紙の上で、前記台紙押え用爪を前記柔軟性粘着シートの前記把持爪で把持されていない側に向かって移動させて、前記柔軟性粘着シートの粘着材を分断してゆき、
    前記台紙押え用爪による前記粘着材の分断に追従して、前記把持爪を上昇させることによって、前記柔軟性粘着シートを前記台紙から剥がすようにした柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
  2. 前記第1のロボットハンドの前記把持爪が、剥離しようとする前記柔軟性粘着シートの前記端部を把持する場合に、
    前記第1のロボットハンドで前記柔軟性粘着シートの端部の角部を把持し、
    把持した前記端部において、前記柔軟性粘着シートの粘着材が前記台紙に対して僅かに浮き上がるように、前記第1のロボットハンドを上昇させて前記粘着材の一部を前記台紙から剥離する第1の剥離を行い、
    次に、前記第1のロボットハンドを回転させて、把持した前記端部が前記台紙に戻らなくなる状態まで前記端部を折り曲げる第2の剥離を行い、
    前記端部が前記台紙に戻らず、前記粘着材と前記台紙との間に隙間ができた状態で、前記第1のロボットハンドによる前記端部の把持を一旦解除し、
    前記第1のロボットハンドにある把持爪の先端部の一方を前記隙間に差し込み、他方を前記柔軟性粘着シートの頂面に位置させ、
    前記把持爪の両方の先端部で、前記粘着材と前記頂面とを把持した状態で、前記台紙押え用爪と協働することを特徴とする請求項1に記載の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
  3. 把持した前記端部が前記台紙に戻らなくなる状態が、把持した前記柔軟性粘着シートの端部から所定距離離れた位置に折り目が付く状態であることを特徴とする請求項2に記載の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
  4. 前記第2の剥離は、前記端部から前記所定距離離れた位置を中心にして、前記第1のロボットハンドを70°以上の角度まで回転させることによって行うことを特徴とする請求項3に記載の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
  5. 前記台紙押え用爪は、剥離しようとする前記柔軟性粘着シートの両側の前記切れ目に挿入できる第1の爪と第2の爪を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の柔軟性粘着シートの台紙からの剥離方法。
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