JP6756113B2 - 蓋付容器 - Google Patents
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Description
以下、図1乃至図8Bを参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張して示すことがある。
まず図1乃至図2Bを参照して、蓋付容器10の概略を説明する。図1は、蓋付容器10を構成する部材の分解図であり、図2Aは、蓋付容器10の平面図である。また図2Bは、図2Aに示す蓋付容器をIIB−IIB線に沿って見た場合を示す断面図である。
図1乃至図2Bに示すように、容器20は、収容部25を画成する胴部21と、胴部21の上部に一周にわたって連接されたフランジ部22と、を含む。胴部21は、例えば、底面21aと、底面21aの外縁に沿って一周にわたって広がるよう底面21aから立設された側面21bと、を含む。フランジ部22は、胴部21の側面21bの上縁に連設され、外側に向かって水平方向に延びている。なお本明細書において、「側面」、「上部」、「上縁」や後述する「上面」、「下面」、「水平方向」などの用語は、容器20の収容部25が上方に開口するように蓋付容器10が載置されている状態を基準として蓋付容器10、容器20、蓋50やそれらの構成要素の位置や方向を表すものである。また、「外側」とは、平面視における容器20の収容部25の中心点25cから遠ざかる側である。また、後述する「内側」とは、容器20の収容部25の中心点25cに近づく側である。
容器20を構成する材料としては、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックを挙げることができる。
蓋30は、容器20の収容部25を覆うようフランジ部22の上面23に配置され、接合部40によってフランジ部22の上面23に接合されている。本実施形態において、蓋30の輪郭はフランジ部22の輪郭と同じであり、略矩形状に形成されている。蓋30の下面32は、フランジ部22の上面23に接合され得るよう構成されている。図3は、蓋30の層構成の一例を示す断面図である。図3に示すように、蓋30は、蓋30の下面32を構成するシーラント層35と、シーラント層35に積層された基材34と、を少なくとも含む。
接合部40は、フランジ部22の上面23と蓋30の下面32とを接合して容器20の収容部25を外部から封止する。図2Aに示すように、接合部40は、フランジ部22の上面23と蓋30の下面32との間に、平面視において収容部25を囲うように一周にわたって連続的に形成されている。接合部40は、容器20又は蓋30の少なくともいずれかを少なくとも部分的に溶融させることによって形成されたものであってもよい。また、接合部40は、接着剤などの、容器20および蓋30とは別個の構成要素によって形成されたものであってもよい。接合部40を蓋30とフランジ部22との間に形成することにより、容器20の収容部25を外部から封止することができる。なお図2Bにおいては、接合部40が蓋30側に形成されている例が示されているが、これに限られることはない。例えば、接合部40は、蓋30及びフランジ部22の両方に跨っていてもよく、また、接合部40は、フランジ部22側に形成されていてもよい。
突出ライン44がフランジ部22から剥離すると、蓋30とフランジ部22との間に蒸気孔が形成され、蒸気孔を介して収容部25の蒸気が外部へ抜ける。従って、本実施の形態においては、突出ライン44が、収容部25で発生した蒸気を収容部25の外部に排出する蒸気抜け機構18を構成している。
以下、図4及び図5を参照して、凸部26について説明する。図5は、図4に示す蓋付容器を、凸部26を通るV−V線に沿って見た場合を示す断面図である。V−V線は、凸部26が形成されているフランジ部22の辺(ここでは長辺22a)が延びる方向に平行である。
次に、蓋付容器10の製造方法の一例について説明する。
次に、蓋付容器10の容器20の収容部25に収容された内容物を加熱する方法の一例について、図8A及び図8Bを参照して説明する。図8A及び図8Bはいずれも、内容物を加熱している時の蓋付容器10を、図2Aに示す直線Lcに沿って見た場合を示す断面図である。
次に、図9乃至図10Eを参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においては、蓋付容器10の容器20をシート成形法で作製する。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
次に、蓋付容器10の製造方法の一例について説明する。ここでは、1つのシート15に複数の容器20を割り付けて、複数の蓋付容器10を同時に製造する方法について説明する。なお、以下に説明する各工程を、所定の方向に搬送されるシート15に対して施してもよい。
次に、図11乃至図13Cを参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態においては、蓋30に熱軟化性樹脂層37を設けることにより、蒸気抜け機構18を構成する。第3の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
次に、蓋付容器10の容器20の収容部25に収容された内容物を加熱する方法の一例について、図13A乃至図13Cを参照して説明する。図13A乃至図13Cはいずれも、内容物を加熱している時の蓋付容器10を、図11に示す直線Lcに沿って見た場合を示す断面図である。
15 シート
18 蒸気抜け機構
19 蒸気孔
20 容器
21 胴部
22 フランジ部
22a 長辺
22b 短辺
22c 隅部
22x 内縁
22y 外縁
23 上面
24 下面
25 収容部
26 凸部
26s 隙間
27 凹部
28 ギャップ
30 蓋
31 上面
32 下面
34 基材
35 シーラント層
36 接着層
37 熱軟化性樹脂層
37a 空隙
38 膨らみ部
40 接合部
40x 内縁
40y 外縁
42 主要ライン
44 突出ライン
45 第1部分
46 第2部分
Claims (3)
- 内容物を収容する収容部を画成する胴部と、前記胴部の上部に一周にわたって連接されたフランジ部と、を含む容器と、
前記容器の前記収容部を覆うよう前記フランジ部の上面に配置された蓋と、
前記フランジ部の前記上面と前記蓋の下面との間に一周にわたって連続的に形成され、前記フランジ部の前記上面と前記蓋の前記下面とを接合して前記容器の前記収容部を外部から封止する接合部と、を備え、
接合部は、前記フランジ部に沿って延びる主要ラインと、前記主要ラインと同一水平面上で前記主要ラインから内側に向かって突出した突出ラインと、を有し、
前記容器の前記フランジ部は、前記フランジ部の前記上面のうち前記突出ラインの外側であって前記蓋と重なる部分に形成され、前記接合部が形成されている前記フランジ部の前記上面から上方へ突出する凸部を含み、
前記凸部は、前記凸部が形成されている前記フランジ部の辺が延びる方向に沿って前記凸部を見た場合に、前記凸部と前記主要ラインとが少なくとも部分的に重なるよう、配置されている、蓋付容器。 - 内容物を収容する収容部を画成する胴部と、前記胴部の上部に一周にわたって連接されたフランジ部と、を含む容器と、
前記容器の前記収容部を覆うよう前記フランジ部の上面に配置された蓋と、
前記フランジ部の前記上面と前記蓋の下面との間に一周にわたって連続的に形成され、前記フランジ部の前記上面と前記蓋の前記下面とを接合して前記容器の前記収容部を外部から封止する接合部と、を備え、
前記蓋は、基材と、前記基材に接合され、前記蓋の前記下面を構成するシーラント層と、前記基材と前記シーラント層との間に位置し、少なくとも前記接合部の内縁の一部から前記接合部の外縁の一部に達するよう広がる熱軟化性樹脂層と、を含み、
前記熱軟化性樹脂層を構成する樹脂の軟化温度は、前記シーラント層を構成する材料の融点よりも低く、
前記フランジ部は、一対の長辺と、一対の短辺とを含む略矩形状の輪郭を有し、
前記熱軟化性樹脂層は、前記フランジ部の前記長辺の部分のうち、前記長辺が延びる方向における中間を含むように設けられており、
前記容器の前記フランジ部は、前記フランジ部の前記上面のうち前記接合部に重なる前記熱軟化性樹脂層の外側であって前記蓋と重なる部分に形成され、前記接合部が形成されている前記フランジ部の前記上面から上方へ突出する凸部を含み、
前記フランジ部は、隙間を空けて配置された少なくとも2つの前記凸部を含み、
少なくとも2つの前記凸部は、平面視において前記収容部の中心点及び前記隙間を通るとともに前記凸部に交わることなく前記フランジ部の外縁に至る直線を描くことができるよう、配置されている、蓋付容器。 - 前記フランジ部は、隙間を空けて配置された少なくとも2つの前記凸部を含み、
少なくとも2つの前記凸部は、平面視において前記収容部の中心点及び前記隙間を通るとともに前記凸部に交わることなく前記フランジ部の外縁に至る直線を描くことができるよう、配置されている、請求項1に記載の蓋付容器。
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