JP6755733B2 - マスク、計測方法、露光方法、及び、物品製造方法 - Google Patents

マスク、計測方法、露光方法、及び、物品製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6755733B2
JP6755733B2 JP2016139791A JP2016139791A JP6755733B2 JP 6755733 B2 JP6755733 B2 JP 6755733B2 JP 2016139791 A JP2016139791 A JP 2016139791A JP 2016139791 A JP2016139791 A JP 2016139791A JP 6755733 B2 JP6755733 B2 JP 6755733B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
mark
shot
exposure
dimming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016139791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018010211A (ja
Inventor
美和子 安藤
美和子 安藤
道生 河野
道生 河野
雅之 岡
雅之 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016139791A priority Critical patent/JP6755733B2/ja
Priority to KR1020170085851A priority patent/KR102198599B1/ko
Priority to CN201710558573.XA priority patent/CN107621749B/zh
Publication of JP2018010211A publication Critical patent/JP2018010211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6755733B2 publication Critical patent/JP6755733B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/2051Exposure without an original mask, e.g. using a programmed deflection of a point source, by scanning, by drawing with a light beam, using an addressed light or corpuscular source
    • G03F7/2059Exposure without an original mask, e.g. using a programmed deflection of a point source, by scanning, by drawing with a light beam, using an addressed light or corpuscular source using a scanning corpuscular radiation beam, e.g. an electron beam
    • G03F7/2063Exposure without an original mask, e.g. using a programmed deflection of a point source, by scanning, by drawing with a light beam, using an addressed light or corpuscular source using a scanning corpuscular radiation beam, e.g. an electron beam for the production of exposure masks or reticles
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/7095Materials, e.g. materials for housing, stage or other support having particular properties, e.g. weight, strength, conductivity, thermal expansion coefficient
    • G03F7/70958Optical materials or coatings, e.g. with particular transmittance, reflectance or anti-reflection properties

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Description

本発明は、マスク、計測方法、露光方法、及び、物品製造方法に関する。
半導体デバイスや液晶表示装置等の製造工程のうちリソグラフィ工程において、照明光学系によりマスク(レチクル)を照明して、感光性のレジスト層が塗布された基板に投影光学系を介してマスクのパターンの像を投影する露光装置が用いられている。露光対象となる感光性基板の大型化に対応するため、感光性基板の露光領域を複数のショット領域に分割し、各ショット領域に対応するパターンの像を順次露光する露光装置がある。このような露光装置では、隣接するショット領域のパターンの一部をつなぎ合わせて露光するつなぎ露光が行われている。
つなぎ露光を行う際の注意点は、パターン投影用のフォトマスクの製造誤差や投影光学系の収差、感光性基板を位置決めするステージの位置決め精度・走り精度などに起因したショット領域間のずれを小さくしてつなぎ精度を確保することである。つなぎ露光では隣接する二つのショット領域の相対位置ずれによってパターンの継ぎ目部分に段差が発生すると、製造されるデバイスの特性が損なわれることがある。さらに、デバイス製造では、つなぎ露光で形成された単層のパターンを複数の層に重ね合わせているため、各層におけるショット領域間の重ね合わせ誤差がパターンの継ぎ目部分で不連続に変化することになり、デバイスの品質が低下することになる。
パターンの継ぎ目部分の段差の発生を避けるため、それぞれのショット領域のつなぎ合わせる部分に幅をもたせ、その部分の露光量分布を変えるつなぎ露光が提案されている(特許文献1)。露光量分布をそれぞれのショット領域において端部に向かって徐々に減らすようにし、両方のショット領域の一部を重ねて露光し、足し合わせた露光量が最適露光量となるようにすることで、ショット領域間の段差をぼかすことができる。
また、特許文献2および特許文献3には、それぞれのショット領域のつなぎ領域にマークの像を形成し、マークの像の位置を計測する方法が開示されている。特許文献2には、第1ショット領域を露光してつなぎ領域及びつなぎ領域以外の領域にマークの像を形成し、第2ショット領域を露光する際につなぎ領域に形成されたマークに重ねて別のマークを露光して1つのマークを形成することが開示されている。そして、1つのマークの検出位置から、つなぎ領域を含む第1ショット領域の倍率残差と第2ショット領域の倍率残差を求めることが開示されている。特許文献3には、1ショット領域を露光してつなぎ領域にマークの像を形成し、第2ショット領域を露光する際にマークに重ねて露光することによってマークを消去することが開示されている。
特開平08−330220号公報 特開2015−12258号公報 特開平6−204105号公報
特許文献2に記載の発明では、第1ショット領域と第2ショット領域とのつなぎ領域で重ね合わせて形成された1つのマークから1つの位置が検出されているだけである。つまり、つなぎ領域における第1ショット領域のマークの位置と第2ショット領域のマークの位置を分離して検出されていない。そのため、第1ショット領域と第2ショット領域とを露光した後のつなぎ領域における第1ショット領域の位置と第2ショット領域の位置とのずれを計測できない。
特許文献3に記載の発明では、つなぎ領域に一時的に形成されたマークの像は第2ショット領域の露光後に消去されている。そのため、第1ショット領域と第2ショット領域とを露光した後のつなぎ領域における第1ショット領域の位置と第2ショット領域の位置とのずれを計測できない。
そこで、本発明は、第1ショット領域と第2ショット領域とを露光した後のつなぎ領域における第1ショット領域の位置と第2ショット領域の位置とのずれを計測するためのマスク及び計測方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一側面としてのマスクは、基板上に露光される第1ショット領域の位置と、前記第1ショット領域の一部につなぎ領域を設けて露光される第2ショット領域の位置と、のずれを計測するための第1マーク及び第2マークを有するマスクであって、前記第1マークは、前記第1ショット領域内の前記つなぎ領域に露光されるマークであり、第1減光領域と、前記第1減光領域の光透過率より高い光透過率の第1領域と、前記第1減光領域の光透過率より低い光透過率の第11領域と、を有し、前記第2マークは、前記第1マークとは異なり、前記第2ショット領域内の前記つなぎ領域に前記第1マークと重ね合わせて露光されるマークであり、第2減光領域と、前記第2減光領域の光透過率より高い光透過率の第2領域と、前記第2減光領域の光透過率より低い光透過率の第22領域と、を有し、前記第1マークおよび第2マークを重ねた場合に、前記第1マークの第1領域と前記第11領域の境界が前記第2マークの第2減光領域にあり、前記第2マークの第2領域と前記第22領域の境界が前記第1マークの第1減光領域にある、ことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の一側面としての計測方法は、基板上に露光される第1ショット領域の位置と、前記第1ショット領域の一部につなぎ領域を設けて露光される第2ショット領域の位置と、のずれを計測する計測方法であって、前記第1ショット領域の位置と前記第2ショット領域の位置とのずれを計測するための第1減光領域と、前記第1減光領域の光透過率より高い光透過率の第1領域と、前記第1減光領域の光透過率より低い光透過率の第11領域と、を含む第1マークを有するマスクを用いて、前記第1ショット領域内の前記つなぎ領域に前記第1マークの像を露光する工程と、前記第1マークとは異なり、前記第1ショット領域の位置と前記第2ショット領域の位置とのずれを計測するための第2減光領域と、前記第2減光領域の光透過率より高い光透過率の第2領域と、前記第2減光領域の光透過率より低い光透過率の第22領域と、を含む第2マークを有するマスクを用いて、前記第2ショット領域内の前記つなぎ領域に前記第1マークと重ね合わせて前記第2マークの像を露光する工程と、前記第1マークの像と前記第2マークの像とが重なって形成される像において、前記第1領域と前記第11領域の境界に対応する第1エッジの位置と、前記第2領域と前記第22領域の境界に対応する第2エッジの位置と、を計測する工程と、計測された前記第1エッジ及び前記第2エッジの位置に基づいて、前記つなぎ領域における前記第1ショット領域の位置と前記第2ショット領域の位置とのずれを算出する工程と、を有し、前記第1マークおよび第2マークを重ねた場合に、前記第1マークの第1領域と前記第11領域の境界が前記第2マークの第2減光領域にあり、前記第2マークの第2領域と前記第22領域の境界が前記第1マークの第1減光領域にあることを特徴とする。
本発明によれば、第1ショット領域と第2ショット領域とを露光した後のつなぎ領域における第1ショット領域の位置と第2ショット領域の位置とのずれを計測するためのマスク及び計測方法を提供することができる。
従来の3ショット領域のつなぎ露光の際の各ショットの図である。 従来の3ショット領域をつなぎ露光した後の図である。 従来の3ショット領域つなぎ露光で、つなぎ部の像の位置が急激に変化している例を示す概略図である。 第1実施形態の露光装置100を示す図である。 第1実施形態の露光光の遮光を示す図である。 第1実施形態のつなぎ露光で形成された大面積のパターン模式図である。 計測用マークを示す図である。 第1実施形態のつなぎ露光前のイメージ図とつなぎ露光後のつなぎ領域の拡大図である。 Line&Spaceパターンの模式図である。 ドットパターンの模式図である。 本発明のマスクを用いるつなぎ露光の補正処理フローチャートである。 第2実施形態の露光装置101を示す図である。 第2実施形態における同期操作を説明する概略側面図である。 第2実施形態の照明光10の遮光を示す図である。 第2実施形態のつなぎ露光で形成された大面積のパターン模式図である。 第3実施形態の露光装置102を示す図である。 第3実施形態のつなぎ露光で形成された大面積のパターン模式図である。 第3実施形態のつなぎ露光で用いるマスクのレイアウトを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態の露光装置100について、図4を参照しながら説明する。図4は、第1実施形態の露光装置100を示す図である。第1実施形態の露光装置100は、一例として、液晶表示デバイス(液晶パネル)の製造工程におけるリソグラフィ工程に採用されるものとする。露光装置100はステップ・アンド・スキャン方式にて、マスク1に形成されているパターンを、投影光学系4を介して表面にレジスト(感光剤)層が形成された基板であるプレート(ガラスプレート)5上(基板上)に露光する走査型投影露光装置である。なお、図4では、鉛直方向であるZ軸に垂直な平面内で露光時のマスク1および基板5の走査(移動)方向にY軸をとり、Y軸に直行する非走査方向にX軸をとっている。また、説明文中で使用する「光学系」とは、単数もしくは複数の鏡体または/およびレンズ体で構成される系をいう。露光装置100は、マスクステージ2と、照明光学系3と、投影光学系4と、基板ステージ6と、アライメントスコープ(マーク検出装置)7と、制御部8とを有する。また、マスク1はマスクステージ2に、基板5は基板ステージ6に保持されている。
照明光学系3は、例えば、Hgランプなどの光源から発せられた光を受けて、マスク1に対してスリット状に形成された照明光を照射する。マスク1は、例えば、露光されるべき微細なパターン(例えば回路パターン)が描画されたガラス製の原版である。マスクステージ2は、例えば真空吸着によりマスク1を保持しつつ、少なくともY軸方向に可動である。投影光学系4は、マスク1と、基板ステージ6に保持された基板5とを光学的に共役な関係に維持し、基板5上に等倍でパターン像を投影する。
アライメントスコープ7は、マスク1のアライメントマークと基板5のアライメントマークとを、投影光学系4を介して検出する。制御部8は、CPUやメモリを含み、露光装置100の各部構成を制御する。すなわち、制御部8は、マスク1のパターンを基板5に転写する処理(基板5を走査露光する処理、例えばつなぎ露光)を制御する。
次に、露光装置100の処理動作について説明する。露光装置100は、マスク1と基板5とを同期走査させ、マスク1の照明範囲に存在するパターンの像を基板5上のパターン形成領域に露光する。ここで、露光装置100は、マスク1に存在するパターンの像以上の面積をパターン形成領域に露光する場合には、1つのパターン形成領域につき複数のショット領域を設定し、パターンの像の一部を重複させつつ複数回露光する、いわゆるつなぎ露光を行う。以下、1つのパターン形成領域に対して第1のショット領域と、この第1のショット領域に一部が重複する第2のショット領域とが設定され、1つのマスク1で各ショット領域に各パターン像を露光することで、つなぎ露光するものとして説明する。
第1実施形態では第1のショットと第2のショットが走査方向に対して垂直に並ぶ場合について説明する。
図4の遮光板91は投影光学系4と基板5の間に配置される。遮光板91は例えば図5に示すように、投影光学系4を通過した露光光10の一部を遮光し、x方向において基板5上の露光領域の端部に向かって徐々に露光量が変化する露光量分布を形成する。また、逆の端部は通常のマスキングブレード92で遮光している。図5(a)は第1のショットを露光する場合の構成を示し、図5(b)は第2のショットを露光する場合の構成を示している。まず、遮光板91およびマスキングブレード92を図5(a)の状態に設定してマスク1の第1のショット領域を基板5上に露光する。次に、遮光板91およびマスキングブレード92を図5(b)の状態に設定して、マスク1の第2のショット領域を基板5上につなぎ領域が重なるようにX方向に基板ステージ6をステップさせて露光することで、第1層の大面積のパターンを形成する。
図6にはこのように形成された大面積のパターンの模式図を示す。図6(a)は、第1のショット領域110と、第2のショット領域111とを含み、第1のショット領域110の一部と第2のショット領域111の一部とが重なったつなぎ領域112を含む。また、図6(b)は、x方向における基板上における露光量分布を示す。つなぎ領域112以外の第1のショット領域と第2のショット領域の露光量を100%として、つなぎ領域112では第1のショット領域110と第2のショット領域111の露光量の合計が最適露光量(100%)となる。
このように第1層にパターンが露光された基板(感光剤)を現像する。その後の第2層以降は、第1層目に回路パターンと一緒に形成されたアライメントマークをマスク1のアライメントマークと同時にアライメントスコープ7で検出して位置情報を得て、それを基準に精度よく重ね合うように補正して露光することを繰り返す。
ここで、ショット領域をつなぎ合わせる場合の従来のテスト露光について説明する。テスト露光は量産露光を行う前に露光条件を設定するために行うもので、量産露光を行うフォトマスクで行うことが望ましい。
図1および図2に、例として3ショット領域をつなぎ合わせる場合のテスト露光時の露光パターンの模式図を示す。図1は3ショット領域のつなぎ露光の際の各ショットの図であり、図2は3ショット領域をつなぎ露光した後の図である。露光パターンの中心には実素子(デバイス回路パターン)の領域があり、その周囲にリソグラフィ工程やその他のさまざまな工程で使用するアライメントマーク領域がある。アライメントマーク領域には各ショットの形状を計測するための位置計測用マークがある。
テスト露光では図2のように3ショット領域のつなぎ露光をした後、潜像が形成されたレジストを現像し、位置計測マークのレジスト像の位置等を計測して各ショット領域全体の形状情報を得る。各ショット領域の形状情報から、理想格子形状に対する位置ずれ誤差を統計処理することで、最も理想的な格子状に露光できるように補正パラメータ(シフト、回転、倍率等)を求める。そして、量産露光時における、ステージや光学系等の露光制御データにオフセットとして入力する。
つなぎ領域は隣接する2つのショット領域の露光量の合計が最適露光量になるように設定されているため、各ショット領域のつなぎ領域に位置計測マークを配置しても各々のマークは露光量不足で現像されない。そのため、図1、2に示すように、従来のテスト露光では、つなぎ領域に位置計測用マークの像を形成していなかった。したがって、つなぎ領域における各ショット領域の正確な形状情報を得ることはできなかった。そのため、図3のように、ショット領域31の端の部分で基板上のつなぎ領域に相当する部分で急激にショット形状が変わる場合にも、つなぎ領域を含まない部分の形状情報をもとに補正する。そのため、次回の露光時におけるつなぎ領域での隣接ショットとの重ね合わせずれが生じる。重ね合わせずれはつなぎ領域での露光パターン(潜像)のコントラスト悪化となり、ムラの発生など製造されるデバイスの品質低下につながる。
そこで、本実施形態では、基板上に露光される第1ショット領域の位置と、第1ショット領域の一部につなぎ領域を設けて露光される第2ショット領域の位置と、のずれを計測するためのマークを用いる。図7を用いて、つなぎ領域の重ね合わせ情報を計測するためのマークについて説明する。図7(a)は第1のショット領域110の露光の際に露光される計測用マーク200を示し、図7(b)は第2のショット領域111の露光の際に露光される計測用マーク205を示す。それぞれのマークは、互いに垂直な2方向の辺(境界)を含む外形を有する2次元状のボックス形状となっており、ガラス領域と遮光領域と半透過領域の3つの領域をもつ。
第1マーク200は、第1ショット領域内のつなぎ領域に露光されるマークであり、第2マーク205は、第1マーク200とは異なり、第2ショット領域内のつなぎ領域に第1マーク200と重ね合わせて露光されるマークである。第1マーク200は、第1減光領域である半透過領域201と、遮光領域202と、ガラス領域203を有する。第2マーク205は、第2減光領域である半透過領域206と、遮光領域207と、ガラス領域208を有する。なお、第1マークのガラス領域203は、第2マーク205の半透過領域206の外形寸法と同じ寸法を有するものとする。ガラス領域を透過率100とすると遮光領域は0である。半透過領域は、つなぎ領域における位置の露光量から透過率が決められるが、半透過領域全体に入射する光の総光量に対して半透過領域を介して基板上に露光される露光量が低くなるように、つまり、減光されるように形成されている。ここで、減光領域の透過率は、領域全体に入射する光の総光量に対する基板上に露光される露光量の比を表す。遮光領域とガラス領域は、減光領域の光透過率とは異なる光透過率の領域である。
つなぎ領域で第1のショット領域と第2のショット領域の位置情報を量産露光と同じ露光条件で得るには第1のショット領域と第2のショット領域のつなぎ領域の露光量の合計が最適露光量100%に近い露光量となるようなマークが必要である。我々の露光実験から、数十μmサイズのマークのレジストのエッジの位置を計測できる程度にクリアに抜けるのは数μmサイズのマーク(マスク1に構成されるマークのうち最も厳密な露光量管理が必要なマーク)の最適露光量の75%となる結果が得られている。
図8は図7の重ね合わせマークを配置する場合の具体例を示す。図8(a)は図6のつなぎ領域112付近を拡大した図である。図の上段はつなぎ露光前の第1のショット領域110および第2のショット領域111のイメージ図であり、下段はつなぎ露光後のイメージ図である。図7(a)と図7(b)のマークをつなぎ領域112に露光する。ここでは露光された部分のレジストが現像後に無くなるポジ型で、露光量について加法性をもつレジストを用いた場合について説明する。第1のショット領域110では最適露光量の50%となる場所に第1のショット領域用の重ね合わせマーク200(図7(a))を露光する。ここでは、マーク200の半透過領域201の透過率を50%とする。第2のショット領域111では第1のショット領域110とつなぎ露光するためには最適露光量の50%となる場所に第2のショット領域用の重ね合わせマーク205(図7(b))を露光する。ここでは、マーク205の半透過領域206の透過率は50%とする。なお、図8は図6の−Y側のつなぎ領域の拡大図であるが、+Y側のつなぎ領域にも同様に適用できる。
基板5上での各ショット領域の重ね合わせマーク上の露光量を図8(b)、(c)に示す。図8(b)は第1のショットの重ね合わせマーク200上の位置を横軸、露光量を縦軸にとったグラフである。図7の遮光領域202とガラス領域203の境界位置にある破線210の位置が40μm付近、遮光領域202と半透過領域201の境界位置にある破線212の位置が30μm付近である。第1ショットの露光では最大露光量は50%であるため、マスク1上の重ね合わせマーク200のガラス部を透過した光の基板5上での露光量は50%となる。また、半透過部201の光透過率は最大露光量の50%のため、露光量は25%、遮光領域202の透過率は0%のため露光量は0%となる。図8(c)は第2ショットの重ね合わせマーク205上の位置を横軸、露光量を縦軸にとったグラフである。図7の半透過領域206と遮光領域207の境界位置にある破線211の位置が30μm付近、遮光領域207とガラス領域208の境界位置にある破線213の位置が20μm付近である。なお、破線212の位置より破線211の位置の方がマークの中心位置0に対して外側にあり、半透過領域206の外周境界が50μm、−50μmの位置にある。マーク205についても最大露光量と半透過部の透過率が第1ショットと共通であるため、マスク1上のガラス部、半透過部、遮光部を透過した光の基板5上での露光量は第1ショットと同じとなる。
これらのマークを中心位置が重ね合わせるようにつなぎ露光すると、図7(c)のようなボックスマーク像305が露光される。図8(d)はその時のボックスマーク上の位置を横軸、露光量を縦軸にとったグラフである。一番内側のボックス(レジスト無し302、−20μm〜20μmの位置)は、第1のショットで最適露光量の25%が露光され、第2のショットで50%が露光され、合計で最適露光量の75%が露光されるため、現像後にはレジストが無くなる。また、1つ外側のボックス(レジスト有り300、−20μm〜−30μm付近と20μm〜30μm付近の位置)は第1のショットでは最適露光量の25%が露光され、第2のショットで0%が露光され、合計で最適露光量の25%の露光量しかない。そのため、現像後にもレジストは残る。同様に2つ外側のボックス(レジスト有り301、−30μm付近と30μm付近の位置)は露光量0%、3つ外側のボックス(レジスト有り300、−30μm付近〜−40μmと30μm付近〜40μmの位置)は露光量25%となる。そのため、どちらも現像後にレジストは残る。最外の領域(−40μm〜−50μmと40μm〜50μmの位置)は第1のショットで最適露光量の50%、第2のショットで最適露光量の25%が露光され、合計で最適露光量の75%が露光されるため、現像後にはレジストが無くなる。重ね合わせ露光されたパターン(図7(c)、図8(d))において、最も外側のボックス(レジスト有り300、破線210の位置、−40μm、40μm付近)のエッジは、第1マーク200の遮光領域202のエッジ(境界)に対応する。そのため、そのエッジは第1のショット領域の位置情報をもつ。また、最も内側のボックス(レジスト有り300、破線213の位置、−20μm、20μm付近)のエッジ(境界)は、第2マーク205の遮光領域207のエッジに対応するため、第2のショットの位置情報をもつ。このように、マスクに形成された第1マークおよび第2マークの中心位置を仮に重ね合わせた場合に、第1マークの第1領域(ガラス領域)と第11領域(遮光領域)の境界が第2マークの第2減光領域(半透過領域)にあるように各マークが形成されている。また、第2マークの第2領域(ガラス領域)と第22領域(遮光領域)の境界が前記第1マークの第1減光領域(半透過領域)にあるように形成されている。
重ね合わせマークの半透過領域は、光透過率が0でも100%でもなく、入射光の光量を低下させて出射させる減光膜(例えば、酸化クロムを用いた化合物など)でもよい。また、図9に示す、露光装置(投影光学系)の解像限界以下の線幅のラインアンドスペース(Line&Space)パターンや図10に示す正方形や丸形状のドットパターン等を用いることができる。なお、これらのパターンの開口率を変えることで最適な透過率のマークを作成することができる。解像限界以下とは露光装置(投影光学系)の仕様やレジストやプロセスなどで変わる。なお、解像するサイズの線幅とした場合はボックス形状にLine&Spaceもしくはドットパターンが重なって露光されるため、ボックスのエッジが正確に計測できないため、適さない。図9のラインアンドスペースパターンの各ラインは、互いに垂直な2方向に沿った外形を有するマーク200、205(遮光部材)の2方向に対して斜めの方向に延びている。
また、マークは、上記の例に限らず、第1マークと第2マークを重ね合わせて露光したときに、第1マーク像のエッジが第1のショット領域の位置情報をもち、第2マーク像のエッジが第2のショット領域の位置情報をもつように形成されたマークであればよい。例えば、減光領域と遮光領域から成るマーク、又は、減光領域と光透過領域から成るマークでもよい。また、光透過率がゼロではない、互いに異なる光透過率をもつ2つの減光領域から成るマークでもよい。なお、重ね合わせマークはつなぎ領域の適正露光量の50%になる位置に配置する例を示したが、半透過部の透過率を露光量に合わせて変更することで他の露光量となる位置に配置して、その位置での各ショットの重ねずれ(相対位置)を計測することもできる。
次に、上記マスクを用いたショット位置のずれの計測及びつなぎ露光の補正処理の流れを説明する。図11はそのフローチャートである。まず、第1マークを有するマスクを用いて基板上のレジストに第1ショット領域を露光する(S1)。このとき、次の第2ショット領域の露光の際に、つなぎ領域となる部分に第1マークの像が露光される。次に、第2マークを有するマスクを用いて基板上のレジストに第2ショットを露光する(S2)。このとき、つなぎ領域となる部分に第1マークの像に重ね合わせて第2マークの像が露光される。S1とS2では、事前のテスト露光により最適とされる重ねずれオフセット値で露光を行う。次に、露光された基板5を現像する(S3)。そして、つなぎ領域において現像された、図7(c)に示す重ね合わせマークのレジスト像を計測装置を用いて計測する(S4)。第1マークの像と前記第2マークの像とが重なって形成される像において、第1マークの境界に対応する第1エッジの位置と、第2マークの境界に対応する第2エッジの位置と、を計測する。計測された第1エッジの位置から第1ショット領域の位置が求まり、計測された第2エッジの位置から第2ショット領域の位置が求まる。そのため、この計測により、第1ショット領域の位置と第2ショット領域の位置とのずれが求められる。S4の計測は露光装置100で行うこともできるし、露光装置外の計測機で行うことも可能であるが、露光装置の生産性を考えると露光装置外の計測機で計測を行うことが望ましい。そして、制御部8又は外部の制御部は、計測された第1エッジ及び第2エッジの位置に基づいて、つなぎ領域における第1ショット領域の位置と第2ショット領域の位置とのずれを算出する。そして、第1ショット領域と第2ショット領域の重ねずれ量を用いて、次の露光時において各ショットを重ね合わせるのに最適な補正値(オフセット値)を算出する(S5)。そして、制御部8にて、露光装置の露光条件に補正値として設定する(S6)。露光時の補正パラメータとしてはショット領域のシフト、回転、倍率等があり、露光装置の制御対象としてはステージや光学系等の制御データがあり、これらに補正値を入力してもよい。そして、露光装置は、次のつなぎ露光において、補正値を反映させて第1ショット領域の露光と第2ショット領域の露光を行う(S7)。例えば、第1ショット領域又は前記第2ショット領域の形状を補正して、第1ショット領域及び第2ショット領域を露光する。これにより、量産露光状態での位置情報を後の露光にフィードバックすることが可能となり、テスト露光による生産性低下を伴わずに常に重ね合わせを最適な状態に保持することができる。
なお、2つのショット領域のつなぎ露光を例に説明したが、第3のショット領域や第4のショット領域なども含めた複数ショット領域のつなぎ露光でも同様に適用できる。
また、つなぎ露光の補正処理において、S3の基板5の現像を行わず、レジスト像の代わりにレジストに形成された潜像を計測することでも実現可能である。この場合、現像のために露光装置100から基板5を搬出せずに露光装置100上で計測(S4)し、補正量算出(S5)と補正値の設定(S6)も露光装置100で行うことができため、露光装置100で処理が完結される。
以上のように、本実施形態によれば、本実施形態で示した位置計測用マークを用いて、つなぎ露光のつなぎ領域における第1ショット領域の位置と第2ショット領域の位置とのずれを算出することができる。これにより、次回の露光時に、ずれを反映した露光処理を行うことによってパターンの重ね合わせずれ又はパターンの欠陥を低減することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の露光装置101について、図12を参照しながら説明する。図12は、第2実施形態の露光装置101を示す図である。ここでは第1実施形態との相違点のみを説明し、第1実施形態で説明した内容と重複する説明は省略する。第2の実施形態では第1ショット領域と第2ショット領域が走査方向に平行な方向に並ぶ場合について説明する。
第2実施形態では、照明光学系3の中に遮光機構93を構成する。遮光機構93は、遮光板(遮光部材)93aを含み、移動動作を制御部8で制御する。遮光板93aは、露光時のマスク1の位置と共役な位置に配置され、少なくとも、露光時のマスク1および基板5の走査方向、すなわちY軸方向の+側および−側に移動することで照明光を遮蔽可能とする。遮光板93aの移動に伴い、照明光が通過する開口の大きさ(遮光板93aにより遮られる程度)が規定され、開口を通過した(遮光板93aに遮られなかった)照明光は、マスク1上に照射される。
次に、つなぎ露光を行うときの露光装置101の各構成要素の同期走査について説明する。図13は、本実施形態におけるつなぎ露光時の遮光機構93、マスクステージ2、および基板ステージ6の同期操作を説明する概略側面図である。また、図14は、遮光板93aと照明光10の位置関係を示す概略図である。図13(a)は、基板5上の、パターン形成領域における第1ショット領域に対するつなぎ領域を露光する直前の状態を示す図である。また、図14(a)はその時の遮光板と照明光10の位置を示す。本実施形態におけるつなぎ露光では、第1ショット領域の露光終了直前に、遮光機構93の遮光板93aはマスク1と基板5の+Y軸方向の移動(走査)に同期しつつ、−Y軸方向に移動(走査)する。この同期操作により、照明光10の光透過領域が徐々に遮蔽され、照明光10の光量が徐々に減少する。このように光量が調整された照明光10がマスク1のパターン領域の一部を照明することで、その像が、基板5上のパターン形成領域のつなぎ領域に露光量がほぼ直線的に小さくなるような露光量分布をもって転写される。
一方、図13(b)は、パターン形成領域における第2ショット領域に対するつなぎ領域を露光する直前の状態を示す図である。また、図14(b)はその時の遮光板と照明光10の位置を示す。本実施形態におけるつなぎ露光では、第2ショット領域の露光開始時は照明光10を遮光機構93の遮光板93aが遮光している。遮光板93aは、マスク1と基板5の+Y軸方向の移動に同期しつつ、−Y軸方向に移動する。この同期操作により、照明光10の光透過領域が徐々に増加し、照明光10の光量が徐々に増加する。このように光量が調整された照明光10がマスク1のパターン領域の一部を照明することで、その像が、基板5上のパターン形成領域のつなぎ領域に、露光量がほぼ直線的に大きくなるような露光量分布をもって転写される。
まず、遮光機構93を図13(a)の状態に設定してマスク1の第1のショット領域を基板5上に露光する。次に、遮光機構93を図13(b)の状態に設定してマスク1の第2のショット領域を基板5上につなぎ領域が重なるようにYに基板ステージ6をステップさせて露光する。これにより、第1層の大面積のパターンを形成する。図15にはこのように形成された大面積のパターンの模式図を示す。つなぎ領域の重ね合わせ情報を計測するためのマークの像は図15の第1のショット領域110および第2のショット領域111のそれぞれのつなぎ領域112に形成される。マークは第1実施形態と同様のマークを用いることができ、マークの透過率は第1実施形態に示した方法と同じように決定することができる。つなぎ露光後には、つなぎ領域112に、第1のショット領域110の重ね合わせマーク200と第2のショット領域111の重ね合わせマーク205を重ねて露光した、図7(c)のマーク像305が形成される。図15には例として露光量が最適露光量の50%となる位置に重ね合わせマーク像を露光した場合に形成される重ね合わせマーク像305を示している。
なお、図13ではマスク1と基板5のY軸方向の移動(走査)と遮光機構93の遮光板93aのY軸方向の移動(走査)は逆符号である例を示したが、同符号とすることも可能である。
以上のように、本実施形態によれば、第1実施形態で示した位置計測用マークを用いて、走査方向におけるつなぎ露光時にも、つなぎ領域における第1ショット領域の位置と第2ショット領域の位置とのずれを算出することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態の露光装置102について、図16を参照しながら説明する。図16は第3実施形態の露光装置102を示す図である。ここでは第1実施形態と第2実施形態の相違点のみを説明する。第3実施形態では第1〜第4ショットが走査方向に垂直方向と平行方向との両方に並ぶ場合について説明する。露光装置102は遮光板91、92および遮光機構93の両方を含む。
第3実施形態では図17に示すように基板5につなぎ露光による大面積のパターン領域を形成する。この時、遮光板91、92および遮光機構93の両方を用いて、第1ショット領域110、第2ショット領域111、第3ショット領域113、第4ショット領域114を順次露光する。つなぎ領域112aは第1ショット領域110と第2ショット領域111間のつなぎ領域であり、つなぎ領域112bは第2ショット領域111と第3ショット領域113間のつなぎ領域である。また、つなぎ領域112cは第3ショット領域113と第4ショット領域114間のつなぎ領域であり、つなぎ領域112dは第4ショット領域114と第1ショット領域110間のつなぎ領域を示す。
この時のマスク1上の露光レイアウトを図18に示す。例として4ショット領域のつなぎ露光による大面積パターン形成に用いるマスク1について説明する。マスク1は1枚のマスクであるが、図18では、各領域を分かりやすく表示するために3つの図を並べて表示している。マスク1は、第1ショット領域用の第1領域120、第2ショット領域用の第2領域121、第3ショット領域用の第3領域122、第4ショット領域用の第4領域123の4つの領域に分けられる。また、各領域同士はマスク上で一部は同じ領域を用いる。基板上におけるつなぎ領域における各ショット領域の重ね合わせ位置ずれを計測するため、各領域120〜122にそれぞれ図7に示した重ね合わせマーク200、205が形成されている。マークは第1実施形態と同様のマークを用いることができ、マークの透過率は第1実施形態に示した方法と同じように決定することができる。各マークの像は、図17に示す露光後の基板5上のつなぎ領域112a〜112d内に形成され、且つ、大面積のパターン領域の端にあたる部分に形成される。
大面積のパターン領域の中心付近(例えば、図17のつなぎ領域112a〜dが重なる領域)に重ね合わせマークの像を形成する場合は、重ね合わせマークを充分に小さくすることで、液晶表示デバイスの品質を落とすことなく重ねずれを評価することができる。
以上のように、本実施形態によれば、第1実施形態で示した位置計測用マークを用いて、走査方向及びそれに垂直な方向におけるつなぎ露光時にも、各つなぎ領域における2つショット領域間の位置のずれ(相対位置)を算出することができる。
<第4実施形態>
次に、前述の露光装置を利用した物品(半導体IC素子、液晶表示素子、MEMS等)の製造方法を説明する。デバイスは、前述の露光装置を使用して、感光剤が塗布された基板(ウェハ、ガラス基板等)を露光する工程と、その基板(感光剤)を現像する工程と、現像された基板を他の周知の工程で処理することにより製造される。他の周知の工程には、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等が含まれる。本デバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

Claims (9)

  1. 基板上に露光される第1ショット領域の位置と、前記第1ショット領域の一部につなぎ領域を設けて露光される第2ショット領域の位置と、のずれを計測するための第1マーク及び第2マークを有するマスクであって、
    前記第1マークは、前記第1ショット領域内の前記つなぎ領域に露光されるマークであり、第1減光領域と、前記第1減光領域の光透過率より高い光透過率の第1領域と、前記第1減光領域の光透過率より低い光透過率の第11領域と、を有し、
    前記第2マークは、前記第1マークとは異なり、前記第2ショット領域内の前記つなぎ領域に前記第1マークと重ね合わせて露光されるマークであり、第2減光領域と、前記第2減光領域の光透過率より高い光透過率の第2領域と、前記第2減光領域の光透過率より低い光透過率の第22領域と、を有し、
    前記第1マークおよび第2マークを重ねた場合に、前記第1マークの第1領域と前記第11領域の境界が前記第2マークの第2減光領域にあり、前記第2マークの第2領域と前記第22領域の境界が前記第1マークの第1減光領域にあることを特徴とするマスク。
  2. 前記第1減光領域又は前記第2減光領域は、入射光の光量を低下させて出射させる膜を有することを特徴とする請求項1に記載のマスク。
  3. 前記第1減光領域又は前記第2減光領域は、基板に露光されたときに解像しないパターンを有することを特徴とする請求項1または2に記載のマスク。
  4. 前記パターンは、ラインアンドスペースパターン又はドットパターンを含むことを特徴とする請求項に記載のマスク。
  5. 前記第1マーク及び前記第2マークは互いに垂直な2方向に沿った外形を有するボックス形状であることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のマスク。
  6. 前記第1マーク及び前記第2マークは互いに垂直な2方向に沿った外形を有するボックス形状であり、
    前記パターンは、前記2方向に対して斜めの方向に延びるラインを有するラインアンドスペースパターンを含むことを特徴とする請求項に記載のマスク。
  7. 基板上に露光される第1ショット領域の位置と、前記第1ショット領域の一部につなぎ領域を設けて露光される第2ショット領域の位置と、のずれを計測する計測方法であって、
    前記第1ショット領域の位置と前記第2ショット領域の位置とのずれを計測するための第1減光領域と、前記第1減光領域の光透過率より高い光透過率の第1領域と、前記第1減光領域の光透過率より低い光透過率の第11領域と、を含む第1マークを有するマスクを用いて、前記第1ショット領域内の前記つなぎ領域に前記第1マークの像を露光する工程と、
    前記第1マークとは異なり、前記第1ショット領域の位置と前記第2ショット領域の位置とのずれを計測するための第2減光領域と、前記第2減光領域の光透過率より高い光透過率の第2領域と、前記第2減光領域の光透過率より低い光透過率の第22領域と、を含む第2マークを有するマスクを用いて、前記第2ショット領域内の前記つなぎ領域に前記第1マークと重ね合わせて前記第2マークの像を露光する工程と、
    前記第1マークの像と前記第2マークの像とが重なって形成される像において、前記第1領域と前記第11領域の境界に対応する第1エッジの位置と、前記第2領域と前記第22領域の境界に対応する第2エッジの位置と、を計測する工程と、
    計測された前記第1エッジ及び前記第2エッジの位置に基づいて、前記つなぎ領域における前記第1ショット領域の位置と前記第2ショット領域の位置とのずれを算出する工程と、を有し、
    前記第1マークおよび第2マークを重ねた場合に、前記第1マークの第1領域と前記第11領域の境界が前記第2マークの第2減光領域にあり、前記第2マークの第2領域と前記第22領域の境界が前記第1マークの第1減光領域にあることを特徴とする計測方法。
  8. 基板を露光する露光方法であって、
    請求項に記載の計測方法を用いて、つなぎ領域を設けて露光される2つのショット領域の位置のずれを算出する工程と、
    基板上に第1ショット領域を露光した後、前記第1ショット領域の一部につなぎ領域を設けて第2ショット領域を露光する露光工程と、を有し、
    前記露光工程において、算出されたずれに基づいて、前記第1ショット領域又は前記第2ショット領域の形状を補正して、前記第1ショット領域及び前記第2ショット領域を露光する、ことを特徴とする露光方法。
  9. 物品を製造する製造方法であって、
    請求項に記載の露光方法を用いて基板を露光する工程と、
    露光された基板を現像する工程と、
    現像された基板を処理して物品を製造する工程と、を有することを特徴とする製造方法。
JP2016139791A 2016-07-14 2016-07-14 マスク、計測方法、露光方法、及び、物品製造方法 Active JP6755733B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016139791A JP6755733B2 (ja) 2016-07-14 2016-07-14 マスク、計測方法、露光方法、及び、物品製造方法
KR1020170085851A KR102198599B1 (ko) 2016-07-14 2017-07-06 마스크, 계측 방법, 노광 방법, 및 물품 제조 방법
CN201710558573.XA CN107621749B (zh) 2016-07-14 2017-07-11 掩模、测量方法、曝光方法以及物品制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016139791A JP6755733B2 (ja) 2016-07-14 2016-07-14 マスク、計測方法、露光方法、及び、物品製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018010211A JP2018010211A (ja) 2018-01-18
JP6755733B2 true JP6755733B2 (ja) 2020-09-16

Family

ID=60995617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016139791A Active JP6755733B2 (ja) 2016-07-14 2016-07-14 マスク、計測方法、露光方法、及び、物品製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6755733B2 (ja)
KR (1) KR102198599B1 (ja)
CN (1) CN107621749B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI684823B (zh) * 2018-10-01 2020-02-11 王楨坤 微影影像量測處理方法及系統
JP7240166B2 (ja) * 2018-12-18 2023-03-15 キヤノン株式会社 決定方法、露光方法、露光装置、および物品製造方法
CN113433791B (zh) * 2020-03-23 2023-03-31 长鑫存储技术有限公司 一种掩膜版
CN111745959B (zh) * 2020-07-06 2022-06-28 优你造科技(北京)有限公司 一种3d打印方法及3d打印设备
CN113075857B (zh) * 2021-03-30 2023-01-06 长鑫存储技术有限公司 光掩膜图案的处理方法、处理装置和光掩膜版
CN114885090A (zh) * 2021-04-27 2022-08-09 青岛海尔电冰箱有限公司 冰箱内图像获取方法、冰箱及计算机存储介质
KR20230050588A (ko) * 2021-10-08 2023-04-17 한국과학기술원 스티칭 노광 공정용 마스크

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000294487A (ja) * 1999-04-06 2000-10-20 Matsushita Electronics Industry Corp 半導体装置製造用重ね合わせ測定マークの配置構造
JP2000340482A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Sony Corp 露光方法及びこの方法を用いた露光装置
JP2005195877A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Seiko Epson Corp レチクル及び半導体装置の製造方法
JP2007304369A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Elpida Memory Inc フォトマスク
JP5696079B2 (ja) * 2012-03-22 2015-04-08 株式会社東芝 マスクおよび半導体装置の製造方法
JP6063650B2 (ja) * 2012-06-18 2017-01-18 Hoya株式会社 フォトマスクの製造方法
CN104281000A (zh) * 2014-10-23 2015-01-14 京东方科技集团股份有限公司 一种掩膜板
CN104391431B (zh) * 2014-12-12 2016-06-29 合肥京东方光电科技有限公司 曝光显影方法和系统、曝光控制系统

Also Published As

Publication number Publication date
KR102198599B1 (ko) 2021-01-06
KR20180008295A (ko) 2018-01-24
CN107621749A (zh) 2018-01-23
JP2018010211A (ja) 2018-01-18
CN107621749B (zh) 2021-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6755733B2 (ja) マスク、計測方法、露光方法、及び、物品製造方法
US6677088B2 (en) Photomask producing method and apparatus and device manufacturing method
KR100279799B1 (ko) 레티클 및 그것을 이용한 노광 장치 및 노광 방법
JP3328323B2 (ja) 位相シフトマスクの製造方法および半導体集積回路装置の製造方法
KR20010042133A (ko) 노광방법, 노광장치, 포토마스크, 포토마스크의 제조방법,마이크로디바이스, 및 마이크로디바이스의 제조방법
JP5457767B2 (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
WO2000068738A1 (fr) Table de montage, micro-appareil, masque photographique, procede d'exposition, et procede de fabrication d'appareil
WO1999066370A1 (fr) Procede relatif a l'elaboration d'un masque
JP6261207B2 (ja) 露光装置、露光方法、それらを用いたデバイスの製造方法
US20090190118A1 (en) Exposure apparatus inspection mask, and method of inspecting exposure apparatus using exposure apparatus inspection mask
JP2002107911A (ja) 露光用マスクの製造方法
JP2006208429A (ja) 両面マスクの作成方法
CN111338186B (zh) 决定方法、曝光方法、曝光装置以及物品制造方法
JPH1097969A (ja) 走査型縮小投影露光装置及びディストーション測定方法
TW201101369A (en) Exposure method and device manufacturing method, and overlay error measuring method
JP2008288338A (ja) フォトマスク、このフォトマスクを用いた露光装置のフレア測定方法及びマスクパターンの補正方法
JP6774269B2 (ja) 計測方法、計測装置、露光装置及び物品の製造方法
JP5288977B2 (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP2014192255A (ja) 露光装置および物品の製造方法
JP2008096665A (ja) フォトマスク及び半導体装置の製造方法
JP2004311896A (ja) 露光方法及び装置、デバイス製造方法、並びにマスク
JP3535770B2 (ja) 露光方法及び露光装置
JP7399813B2 (ja) フォトマスク
JP4529099B2 (ja) レチクル、露光方法および半導体装置の製造方法
TW202207276A (zh) 調整方法、曝光方法、曝光裝置及物品製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200728

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200826

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6755733

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151