JP2005195877A - レチクル及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 専用レチクルや専用の測定装置を必要とする投影倍率やショット回転の微小な変化ではなく、製品の不良に直結する大きな変化を即座に発見できるマークを備えるレチクルとそれを用いた半導体装置の製造方法を提供することにある。
【解決手段】 レチクル7の石英基板19にクロム膜18を形成し、マーク12,13部分を抜く。マーク12,13の部分を覆うように光透過率調整膜17を形成し、マーク部分の光透過率を例えば40%に調整する。光透過率調整膜17としては、ハーフトーンマスクの遮光材として使用されるMoSi2を使用した。
【選択図】 図12

Description

本発明は、半導体装置製造の縮小投影露光工程において、露光ショットに起因する投影倍率及びショット回転の異常を発見するためのマークを備えたレチクル(マスク)及び半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造工程の一つとして露光工程がある。露光工程では、半導体基板上にレチクルのパターンを感光させるための投影露光装置が用いられている。その中で、分割露光に使用する縮小投影露光装置(ステッパ)には、人的要因、装置要因及び外部の環境要因によって、縮小投影レンズの投影倍率とショット回転に異常が発生する。ショット回転には、レンズの収差による回転とレチクル自体の回転による成分も含まれる。
投影倍率とショット回転の測定には、専用のテストレチクルを使用してテストパターンを、半導体基板上のレジスト膜に感光させた後現像して、それを投影露光装置に搭載されている自動計測機能を用いて測定する方法がある。
また、大きいテストパターンと小さいテストパターンを対向するスクラブライン上に配置し、転写後隣接するショットで重なる大きいテストパターンと小さいテストパターンの重なり具合から収差を測定する方法も開示されている(特許文献1参照)。
さらに、レチクルのスクライブ領域四隅の位置に、大きなボックスマークとその内側に位置する小さなボックスマークの二種類からなるマークを分割して配置し、ウェハ上に1レチクルごとに横列、縦列とステップアンドリピートして繰り返し感光させる。現像後、隣接する4ショットが重なることで分割されたマークにより大小二種類のボックスマークが形成され、それを利用して相対的位置ずれ量を測定し、誤差を計測する方法も開示されている(特許文献2参照)。
さらに、複数の計測用のパターンが形成された収差計測用レチクルを用意し、レチクルを通して投影されたパターンと、位置検出部の投影倍率だけ変倍させた開口パターンとの重なり具合から収差を計測する方法が開示されている。この方法では、それぞれの投影されたパターンの位置を特定し、その位置に基づいて収差を計測する(特許文献3参照)。
特開平10−274855公報(6〜8頁) 特開2002−62635公報(6、7頁) 特開2000−306803公報(3頁)
しかしながら、自動計測機能や位置検出部による投影倍率とショット回転の精密な測定には時間がかかるため、複数台の投影露光装置を稼動させている場合、量産効率を考慮するとその一台あたりの測定頻度は1〜数ヶ月に一度であった。また、人的要因、装置要因及び外部の環境要因によって、投影倍率やショット回転の大きな変化が発生した場合、実際の製品パターンを検査しても異常が発見されにくかった。このような背景から、長期間にわたって、投影倍率やショット回転の大きな変化を伴う異常が発見されず、多大な不良が発生する恐れがあった。
本発明の目的は、専用レチクルや専用の測定装置を必要とする投影倍率やショット回転の微小な変化ではなく、製品の不良に直結する大きな変化を即座に発見できるマークを備えるレチクルとそれを用いた半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明は、製品チップ領域とスクライブライン領域を含む矩形のショット領域を備える半導体装置製造の縮小投影露光工程で使用するレチクルであって、前記矩形のショット領域の少なくとも一対の対角部に、前記ショット領域の一辺の一部を含む外郭形状を有するマークを備えたことを特徴とする。
この構成のレチクルを用いれば、縮小投影露光工程で、前記矩形のショット領域の少なくとも一対の対角部に、前記ショット領域の一辺の一部を含む外郭形状を有するマークが、ショット領域ごとに半導体基板を覆うレジスト膜に感光、現像される。その際、異なるショット領域の対角部に存在するマークが組み合わされ、新しいマークが形成される。この新しいマークの形状変化を、マークの外郭形状に含まれるショット領域の一辺を基準にして観察することによって、投影倍率又はショット回転の異常を検査することができ、不良を即座に発見できる。また、基板の蝕刻前に異常が発見できるので、不良を発生させることなく、投影倍率やショット回転を調節後、再度縮小投影露光工程を行なうことができる。
また、本発明では、前記マークを含む領域に光透過率調整膜を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、露光時においてマーク部の光透過率を落としてレジスト膜を残すため、後のエッチング工程で半導体基板のマーク部分を蝕刻するのを抑えることができる。また、次の投影露光工程に移る前の半導体製造工程の一つであるレジスト膜剥離工程で剥離されるため、マーク部分が積層されて半導体基板上に残ることが少ない。
さらに、本発明では、前記マークは、前記矩形のショット領域の前記スクライブライン領域に形成され、前記マークの幅が5μm以上500μm以下であることを特徴とする。
この構成によれば、現在広く使用されている縮小倍率である例えば五分の一前後に縮小された転写後のマークの大きさが金属顕微鏡の観察によっても形状の確認ができる大きさ(1μm以上)になる。従って、金属顕微鏡を使った簡便な検査によって、投影倍率やショット回転の異常を即座に検査することができる。また、マークがレチクルのスクライブライン領域の幅(500μm以下)からはみ出ることもない。
さらに、本発明では、前記マークが、前記矩形のショット領域の角を含む外郭形状を有することを特徴とする。
この構成によれば、矩形の直角をなす角を含む外郭形状を有するマークがショット領域の対角にあるため、レジスト膜に現像後、異なる矩形のショット領域の角部分で、直角をなす角を含む外郭形状を有するマークが組み合わされる。投影倍率やショット回転に異常がない場合、矩形の角部分で組み合わされたマークの直交している辺はそれぞれ一直線上になる。金属顕微鏡で目視による検査する際、それぞれの辺が一直線上にあるかどうかを基準に観察すればよく、検査が容易にできる。
さらに、本発明では、前記マークがL字型であることを特徴とする。
この構成によれば、L字型マークによって現像後組み合わされたマークが十字型になり、金属顕微鏡による観察でも、倍率異常又はショット回転異常の確認が行ないやすい。
本発明は、前記レチクルを使用する縮小投影露光工程を含む半導体装置の製造方法であって、前記レチクルの前記ショット領域の少なくとも一対の対角部にある前記マークを縮小投影露光によって、半導体基板を被覆するレジスト膜にショット毎に感光させる前記縮小投影露光工程と、前記レジスト膜の現像工程と、異なる前記ショットにより、前記レジスト膜に現像された前記マークの組み合わされた形状によって、前記縮小投影露光工程での投影倍率又はショット回転の異常を検査する検査工程とを含むことを特徴とする。
この方法によれば、縮小投影露光工程で、前記矩形のショット領域の少なくとも一対の対角部に、前記ショット領域の一辺の一部を含む外郭形状を有するマークが、ショット領域ごとに半導体基板を被覆するレジスト膜に感光、現像される。その際、異なるショットの対角部に存在するマークが組み合わされ、新しいマークが形成される。この新しいマークの形状変化を、マークの外郭形状に含まれるショット領域の一辺を基準にして観察することによって、投影倍率又はショット回転の異常を検査することができ、不良を即座に発見できる。また、基板の蝕刻前に異常が発見できるので、不良を発生させることなく、投影倍率やショット回転を調節後、再度縮小投影露光工程を行なうことができる。
また、本発明では、半導体の積層工程毎に行なう前記縮小投影露光工程で使用する前記レチクルに設けられた前記マークの大きさを、前記縮小投影露光工程毎に同形状で変えていくことを特徴とする。
この方法によれば、半導体製造の積層工程毎に行なう縮小投影露光工程毎に、同一場所に大きさの異なるマークが形成される。従って、縮小投影露光工程後にエッチング処理等を行なって、半導体基板にマークの形状が蝕刻されても、次の縮小投影露光工程で形成されるマークの大きさが前の蝕刻されたマークの大きさと異なるために、金属顕微鏡を使用した目視の検査でマークを識別しやすくなる。
さらに、本発明では、前記縮小投影露光工程では、前記マークの縮小投影露光が光透過率調整膜を通じて行なわれることを特徴とする。
この方法によれば、マーク部の光透過率を落とすことによりマーク部分のレジスト膜が残るため、後のエッチング工程で半導体基板を蝕刻するのを抑えることができる。従って、前の縮小投影露光工程で半導体基板に残ったマークが邪魔にならず、金属顕微鏡を使用した目視の検査が行ないやすい。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明は以下の具体例に制限されるものではない。当業者は、以下の具体例に様々な変更を加えて本発明を最大限に実施することができ、かかる変更は本願特許請求の範囲に包含される。
(第一の実施形態)
本実施形態の主な構成要素と全体構成を、縮小投影露光装置の概略図である図1を参照して説明する。縮小投影露光装置1は、露光光を発生する光源2(水銀ランプ、レーザ等)、レチクル7がセットされるレチクルステージ3、露光工程ごとにレチクル7を交換するレチクル交換機構4、レチクル7に形成されたパターンを縮小して半導体基板であるウェハ8上に投影する投影レンズ5及びウェハ8の位置をコントロールするウェハステージ6から主に構成される。本実施形態では、1/5の縮小投影倍率で露光する。
光源2から照射される露光光と投影レンズ5により、半導体装置製造の各露光工程に対応したレチクル7(マスク)のパターンは縮小され、レジストが塗布されたウェハ8に感光される(1ショット分)。レチクル7は、各露光工程でレチクル交換機構4により交換され、レチクルステージ3にセットされる。縮小投影露光で分割露光する場合、ウェハステージ6でウェハ8を移動させて、一つの露光工程でショットを繰り返して、複数の同一パターンをレジストの異なる場所に隣り合うように順次感光させる。ウェハステージ6の位置は、レーザの干渉を利用して制御され、位置精度は0.05μmである。
図2に、本実施形態に使用するレチクルのショット領域の概略平面図を示す。矩形のショット領域9は、ハーフスクライブ構造のスクライブライン領域10と製品チップ領域11と、ショット領域9の一対の対角部に配置されたショット領域9の角を含む外郭形状を有する右上角のL字型のマーク12と左下角のL字型マーク13で構成される。便宜上、右上と左下との表現を用いたが、L字型のマーク12とL字型のマーク13はショット領域9の一対の対角部に配置されればよい。
ショット領域9に形成される露光パターンは、例えば、石英基板に遮光性を有するクロム膜を形成し、フォトリソグラフィによるクロム膜の除去、レーザによるクロム膜の除去、粒子線によるFIB(収束イオンビーム)加工によるクロム膜の除去等によって形成される。対角部のマーク12,13の部分は、クロム膜を抜き、スクライブライン領域10のマーク12,13を除く部分はクロム膜で遮光されている。L字型のマーク12,13の大きさは、長さ250μm、幅75μmとし、レジスト膜に1/5に縮小されても金属顕微鏡で観察できる大きさとした。
マーク12,13の幅は、例えば5μm以上500μm以下の値が良い。下限値は、縮小投影露光した際に、金属顕微鏡で容易に観察できる大きさで、上限値はスクライブラインを最小限に有効に使用できる大きさである。マーク12の長さは、マーク12の幅の3倍以上あれば、L字型のマーク12として認識ができる。
図3に、本実施形態に含まれる工程図を示した。本実施形態では、レチクル7に形成されたショット領域9の対角部のマーク12,13を、ウェハ8を被覆するレジスト膜15(図4に示す)にショット毎に感光させる縮小投影露光工程(S1)を行なう。次に、レジスト膜15の現像工程(S2)を行ない、レジスト膜15に形成されたマーク12,13を観察することによって、投影倍率又はショット回転の異常を検査する検査工程(S3)を行なう。ここで、ウェハ8とは、未処理のウェハ8だけでなく、前の工程でウェハ8の表面の膜等にパターンが形成されたウェハ8も含む。
以下に、各工程を説明する。縮小投影露光装置1に、図2のショット領域9を有するレチクル7をセットして、ウェハ8上のレジスト膜15にショット領域9の対角部のマーク12,13を感光させる分割縮小投影露光工程を行なった。分割露光は、ウェハステージ6をショットごとに移動させ、複数のショット領域9を隣り合うようにレジスト膜15に転写した。その後、通常のレジスト膜15の現像工程を行なった。レジスト膜15に現像後のL字型マーク12a、13aの大きさは、長さ50μm、幅15μmであった。
図4に、ウェハ8を覆うレジスト膜15に形成されたショット領域9の配列状態の部分平面図を示した。対角部のL字型マーク12、13は、ショット領域9の各四隅にL字型の角がほぼ点接触して形成される十字型マーク16となってスクライブライン14上に形成される。
図5〜9に、ショット領域9の四隅に形成された十字型マーク16の形状によって、縮小投影露光工程での投影倍率又はショット回転の異常を検査する検査工程を説明する図を示した。検査は、金属顕微鏡を使用して、直接レジスト膜15の表面を観察することによって行なった。投影倍率及びショット回転の異常が発生した場合の十字型マーク16の見え方を以下に説明する。
図5は、投影倍率及びショット回転に異常がない場合の十字型マーク16(基準マーク)の平面図である。レジスト膜15に形成された右上角のL字型マーク12aと左下角のL字型マーク13aは、十字型マーク16を形成する。ショット領域9の角を形成する縦と横2辺に相当するマークの辺は、縦方向と横方向とも一直線上にある。
図6は、投影倍率の拡大方向の異常が発生した場合の十字型マーク16を示す平面図である。右上角のL字型マーク12aと左下角のL字型マーク13aは、重なり合い、それぞれの辺は一直線上にない。
図7は、投影倍率の縮小方向の異常が発生した場合の十字型マーク16を示す平面図である。右上角のL字型マーク12aと左下角のL字型マーク13aはお互いに離れ、それぞれの辺は、一直線上にない。
図8は、ショット回転の右回り方向の異常が発生した場合の十字型マーク16を示す平面図である。右上角のL字型マーク12aと左下角のL字型マーク13aの各辺は一直線上からずれ、お互いに右回りに回転した形状となる。ショット回転は、L字型でマーク12a,13aの角をなす直角する二辺の傾きを見ることでわかる。
図9は、ショット回転の左回り方向の異常が発生した場合の十字型マーク16を示す平面図である。右上角のL字型マーク12aと左下角のL字型マーク13aの各辺は一直線上からずれ、お互いに左回りに回転した形状となる。
通常の管理状態では、投影倍率及びショット回転によるレジスト膜15上での線幅等の変化は、±0.1μmに管理され、管理値内の微量な変化に対しては、マーク形状変化も僅かである。しかし、管理値を越えた0.3μm程度の投影倍率又はショット回転異常が発生した場合、十字型マーク16において、右上角のL字型マーク12aと左下角のL字型マーク13aはそれぞれ逆方向に移動するため、マーク12a,13aの相対位置ずれ量は0.3μm×2の0.6μmとなり、容易に金属顕微鏡の観察によって確認できる。
上記に示した縮小投影露光工程、現像工程、エッチング工程、成膜工程等を繰り返すことで、スクライブライン14に、ショット領域9の対角部にショット領域9の角を含む外郭形状を有するL字型マーク12a,13aを備える半導体装置を得ることができる。
以上の製造方法及び構成によれば、縮小投影露光工程で、ショット領域9の一対の対角部に、ショット領域9の角を含む外郭形状を有するL字型マーク12a,13aが、ショット領域9ごとにウェハ8を覆うレジスト膜15に形成される。その際、異なるショットの対角部に存在するL字型マーク12a,13aが組み合わされ、十字型マーク16が形成される。十字型マーク16の形状変化を観察することによって投影倍率又はショット回転の異常を検査することができる。
また、レジスト膜15に現像後のL字型マーク12a,13aの幅が金属顕微鏡の観察によっても形状の確認ができる大きさ15μmになる。従って、金属顕微鏡を使った簡便な検査によって、投影倍率やショット回転の異常を即座に検査することができる。さらに、ウェハ状態の半導体装置で、各縮小投影露光工程の投影倍率やショット回転の状態を示す十字型マーク16がスクライブライン14に形成されるため、マーク用の余分な領域が必要ない。
(第二の実施形態)
図10に、本実施形態に使用するレチクルのショット領域の概略平面図を示す。ショット領域9は、フルスクライブ構造のスクライブライン領域10と製品チップ領域11と、ショット領域9の一対の対角部に配置されたショット領域9の角を含む外郭形状を有する右上角のL字型のマーク12と左下角のL字型マーク13で構成される。
ショット領域9に形成される露光パターンは、石英基板に遮光性を有するクロム膜を形成し、フォトリソグラフィによるクロム膜の除去、レーザによるクロム膜の除去、粒子線によるFIB加工によるクロム膜の除去等によって形成される。対角部のマークの部分は、クロム膜を抜き、マーク周辺のスクライブライン領域10はクロム膜で遮光されている。L字型のマークの大きさは、長さ250μm、幅75μmとし、現像後金属顕微鏡で観察できる大きさとした。
次に、レチクル7のL字型マーク12,13を含む領域に光透過率調整膜の形成を行なった。図12に、光透過率調整膜17を形成した場合のL字型マークを含む領域の概略断面図を示した。石英基板19に形成されたL字型マークのクロム膜18の開口部18aは、第一の実施形態の場合、露光光をほとんど100%透過させるが、本実施形態では図12に示すようにL字型マーク部を覆うように光透過率調整膜17を形成し、光透過率を40%に調整する。光透過率は、20〜60%に調整するのが好ましい。この範囲であれば、レジスト膜15の残りが十分で、後のエッチング工程においてもレジスト膜15が全部エッチングされることがなく、ウェハ8も蝕刻されない。また、レジスト膜15に段差を形成するのに十分な光透過率である。
光透過率調整膜17としては、ハーフトーンマスクの遮光材として使用されるMoSi2を使用した。製品チップ領域に形成された光透過率調整膜17は、通常のフォトエッチ工程で取り除いてL字型マーク付近にのみ光透過率調整膜17は残す。光透過率調整膜17としては、レジスト、ポリイミドなどの有機膜でも良いし、多層膜で構成した反射率増加膜を使用しても良い。
縮小投影露光装置1に、図10のショット領域9を有するレチクル7をセットして、ウェハ8上のレジスト膜15にショット領域9の対角部のマークを転写する分割縮小投影露光工程を第一の実施形態と同様に行なった。図11に、ウェハ8を覆うレジスト膜15に形成されたショット領域9の配列状態の部分平面図を示した。対角部のL字型マークは、ショット領域9の対角部単位に十字型マーク16となってスクライブライン14上に製品チップ領域11の左上角に接して形成される。形成後のL字型マークの大きさは、長さ50μm、幅15μmであった。但し、本実施形態では、レジスト膜15に形成されたマーク12a,13aは凹部にて形成されており、貫通はしていない。
図13は、L字型マーク部分に光透過率調整膜17を形成したレチクル7を使用して、L字型マーク部分をレジスト膜15に感光、現像した後のウェハ8とレジスト膜15の概略断面図である。光透過率調整膜17が存在するため、L字型マーク12a,13aは、完全にレジスト膜15が抜けずに投影光量に応じた厚さだけ残る。レジスト膜15に少しの段差でも形成されれば、金属顕微鏡での観察でもマーク12a,13aの観察は可能である。
上記のように、L字型マーク12a,13a部分に、レジスト膜15が残留するため、後の工程であるエッチング工程においてもウェハ8が蝕刻されることない。従って、それぞれの縮小投影露光工程で同じ場所に、L字型マーク12a,13aを形成しても、前の縮小投影露光工程のマークが残らないため、マーク12a,13aの観察が行ないやすい。
(第三の実施形態)
図14及び図15にL字型マーク部分の光透過率を光透過率調整用の色付きテープを貼り付けることによって簡便に調整する方法を説明する図を示した。尚、色付きテープも光透過率調整膜に含まれる。
図14は、クロム膜に直接テープを貼り付けた場合を示す概略平面図である。図15に、L字型マークを含む領域の概略断面図を示した。レチクル7の石英基板19にショット領域のパターンとして、第二の実施形態と同様にクロム膜18(図10参照)を形成した。右上角のL字型マーク12と左下角のL字型マーク13の上には透過率を調整するための色付きテープ21が貼り付けられる。すなわち、石英基板19上にクロム膜18がパターンニングされ、その上にL字型マーク12,13の開口部18aを覆う状態に色付きテープ21が貼り付けられる。
上記のように色付きテープ21の貼り付けられたレチクル7を使用して、第一の実施形態と同様に縮小投影露光工程、レジスト膜の現像工程、検査工程を行なった。現像後のL字型マーク12a,13aの大きさは、長さ50μm、幅15μmであった。また、これらの工程含む工程を繰り返すことによって、半導体装置は得られる。
第二の実施形態と同様に、L字型マーク12a,13aの部分に、レジスト膜15が残留するため、後の工程であるエッチング工程においてもウェハ8が蝕刻されることない。従って、それぞれの縮小投影露光工程で同じ場所に、L字型マークを形成しても、前の縮小投影露光工程のマークが残らないため、マーク12a,13aの観察が行ないやすい。加えて、色付きテープ21を貼り付けて光の透過率を調整するため、成膜、フォトエッチ工程を経て形成される光透過率調整膜と比較して簡便に光の透過率が調整できる。
(第四の実施形態)
本実施形態では、複数の縮小投影露光工程で使用する複数のレチクル7に設けられたL字型マーク12,13の大きさを縮小投影露光工程毎に同形状で後の工程に行くほど大きく変えた。その他の工程等は第一の実施の形態と同様に行なった。
図16に、一つの例として、ウェハ8上のレジスト膜15に重なって形成された左下角のL字型マーク13の平面図を示した。レジスト膜15に形成される最小のL字型マーク13aの長さは50μmで幅は15μmとなるようにし、その上層の露光時に形成されるL字型マークについては、層が増える度に、長さが2μm、幅が1μmづつ大きくなるようにL字型マーク13b,13c,13d,13e,13fの大きさを変えた。
レジスト膜15に現像されたL字型マーク12a,13aは、露光工程後の半導体製造工程であるエッチング工程でウェハ8に蝕刻されるが、次の縮小投影露光工程で使用するL字型マーク12,13を大きくするため、レジスト膜15に現像した際に、完全に一致して重なり合うことがない。組み合わされたL字型マーク12a,13aの異常を示す形状及び検査工程は、第一の実施形態と同様に行なった。
この方法によれば、次の縮小投影露光工程後の蝕刻によって形成されるL字型マーク12a,13aの大きさが前の蝕刻されたマークの大きさと異なるために、金属顕微鏡を使用した目視での検査が行ないやすい。
(変形例1)
図17は、本変形例で使用したレチクルのL字型マーク部分の断面構造を示す断面概略図である。光透過率調整膜17であるMoSi2膜を石英基板19上のL字型マークを含む領域に形成後、クロム膜18を形成し、L字型マークの部分も第一の実施形態と同様に、クロム膜18を除去する。マーク周辺のスクライブライン領域10はクロム膜で遮光されている。L字型のマークの大きさは、長さ1000μm、幅400μmとし、現像後金属顕微鏡で観察できる大きさとした。現像後のL字型マークの大きさは、長さ200μm、幅80μmであった。
(変形例2)
変形例2として、レチクル7への埃を避けるためのペリクル膜に色付きテープ21を貼り付けた。L字型のマークの大きさを長さ1000μm、幅400μmとした以外は、第三の実施形態と同様にレチクルを形成した。
図18は、ペリクル膜22を通してレチクル7を見た概略平面図である。透過率調整用の色付きテープ21は右上角のL字型マーク12と左下角のL字型マーク13上のペリクル膜22に貼り付けられる。図19に、L字型マークを含む領域の概略断面図を示した。L字型マーク12(13)上のペリクル膜22に色付きテープ21は貼り付けられる。
(変形例3)
第二の実施形態でのL字型のマーク12,13の大きさを、長さ1000μm、幅400μmとした以外は第二の実施形態と同様の工程を行なった。現像後のL字型マーク12a,13aの大きさは、長さ200μm、幅80μmであった。
(変形例4)
ショット領域9の少なくとも一対の対角部に設けられるマークは、ショット領域9の角を含む外郭形状であることに限定されない。例えばショット領域9の角をなす二辺のうち一辺のみを外郭形状に含んでいるマーク形状であってもよい。この場合、その角をなす二辺の交点を外郭形状に含んでもよいし、含まなくてもよい。
角をなす二辺の交点を外郭形状に含むマーク形状であれば、マークにおいてショット領域9の一辺の一部を含む部分の線分を見ることにより、その線分の傾きからショット回転の有無を検査することができる。また、マークが2つ組み合わさってできるマークにおいて、投影倍率が正常であれば先の2つの線分が一直線上に配置されることになるので、すなわち、マークは、ショット領域の一辺の一部をその外郭形状に含む形状であればよい。
このように、マークがその外郭形状にショット領域9の一辺の一部が含まれる形状であれば、マークにおいてショット領域9の一辺の一部を含む部分の線分を見て、その線分の傾きからショット回転異常の検査を行なうことができる。
前記各実施形態及び変形例から把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)請求項2に記載の光透過率調整膜の光透過率が、20〜50%であることを特徴とするレチクル。
(2)請求項8に記載の光透過率調整膜の光透過率が、20〜50%であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(3)請求項6〜8の何れか一項において、前記マークは、前記ショット領域の角を含む外郭形状を有することを特徴とする半導体の製造方法。
縮小投影露光装置の概略図。 ショット領域の概略平面図。 本実施形態に含まれる工程図。 ショット領域配列状態の部分平面図。 異常がない場合のマークの平面図。 投影倍率の拡大方向の異常が発生した場合の十字型マークの平面図。 投影倍率の縮小方向の異常が発生した場合の十字型マークの平面図。 ショット回転の右回り方向の異常が発生した場合の十字型マークの平面図。 ショット回転の左回り方向の異常が発生した場合の十字型マークの平面図。 ショット領域の概略平面図。 ショット領域配列状態の部分平面図。 L字型マークを含む領域の概略断面図。 ウェハとレジスト膜の概略断面図。 色付きテープを貼り付けた場合の概略平面図。 L字型マークを含む領域の概略断面図。 重なって形成されたL字型マークの平面図。 L字型マークを含む領域の概略断面図。 ペリクル膜を通してレチクルを見た概略平面図。 L字型マークを含む領域の概略断面図。
符号の説明
1…縮小投影露光装置、2…光源、3…レチクルステージ、4…レチクル交換機構、5…投影レンズ、6…ウェハステージ、7…レチクル、8…半導体基板としてのウェハ、9…ショット領域、10…スクライブライン領域、11…製品チップ領域、12…マークとしての右上角のL字型マーク、13…マークとしての左下角のL字型マーク、14…スクライブライン、15…レジスト膜、16…十字型マーク、17…光透過率調整膜、18…クロム膜、19…石英基板、20…マークの開口部、21…光透過率調整膜としての色付きテープ、22…ペリクル膜。

Claims (8)

  1. 製品チップ領域とスクライブライン領域を含む矩形のショット領域を備える半導体装置製造の縮小投影露光工程で使用するレチクルであって、
    前記矩形のショット領域の少なくとも一対の対角部に、前記ショット領域の一辺の一部を含む外郭形状を有するマークを備えたことを特徴とするレチクル。
  2. 請求項1に記載のレチクルにおいて、
    前記マークを含む領域に光透過率調整膜を備えたことを特徴とするレチクル。
  3. 請求項2に記載のレチクルにおいて、
    前記マークは、前記矩形のショット領域の前記スクライブライン領域に形成され、前記マークの幅が5μm以上500μm以下であることを特徴とするレチクル。
  4. 請求項2又は3に記載のレチクルにおいて、
    前記マークが、前記矩形のショット領域の角を含む外郭形状を有することを特徴とするレチクル。
  5. 請求項2〜4の何れか一項に記載のレチクルにおいて、
    前記マークが、L字型であることを特徴とするレチクル。
  6. 前記1〜5項の何れか一項に記載のレチクルを使用する縮小投影露光工程を複数含む半導体装置の製造方法であって、
    前記レチクルの前記ショット領域の少なくとも一対の対角部に配置され前記マークを縮小投影露光によって、半導体基板を被覆するレジスト膜にショット毎に感光させる前記縮小投影露光工程と、
    前記レジスト膜の現像工程と、
    異なる前記ショットにより、前記レジスト膜に転写された前記マークの組み合わされた形状によって、前記縮小投影露光工程での投影倍率又はショット回転の異常を検査する検査工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体の製造方法において、
    半導体の積層工程毎に行なう前記縮小投影露光工程で使用する前記レチクルに設けられた前記マークの大きさを、前記縮小投影露光工程毎に同形状で変えていくことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記縮小投影露光工程では、前記マークの縮小投影露光が光透過率調整膜を通じて行なわれることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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