JP2008116750A - フォーカステスト方法、フォーカステストマスク、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

フォーカステスト方法、フォーカステストマスク、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】収差の影響を受けることなく周期パターンを用いてデフォーカスを簡単に精度良く測定すること。
【解決手段】マスクパターンの像を投影光学系を介して半導体基板上に投影する際のフォーカスをテストするフォーカステスト方法であって、平行をなすn個(nは2以上の自然数)の透光部(43,44)とn+1個のラインパターン(48)からなり、隣り合う2つの前記透光部の間に1つの前記ラインパターンが位置し、前記隣り合う2つの透光部を透過した各光の位相差が中間位相であるフォーカステストパターンを形成し、少なくとも前記隣り合う2つの透光部とそれらの間の前記1つのラインパターンとをマスクするトリムパターン(45)を形成し、前記フォーカステストパターンと前記トリムパターンを重ね合わせて前記半導体基板上に投影し、前記半導体基板上に形成された前記フォーカステストパターンの像を光学的に測定して前記半導体基板の表面のデフォーカスを測定する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、半導体装置の製造におけるフォトリソグラフィ工程に使用されるフォーカステスト方法、フォーカステストマスク、及び半導体装置の製造方法に関する。
近年、半導体記憶装置の製造においては、回路を構成する素子や配線などの高集積化、またパターンの微細化が進められている。回路パターンの微細化に伴い、フォトマスク上の回路パターンを半導体ウェハ上に転写するフォトリソグラフィ工程では、パターン転写精度の低下が深刻になっており、フォーカスの許容値範囲が狭くなっている。このため、ウェハの平坦度や露光装置の収差に対するスペックが厳しくなると同時に、ウェハ上に転写されたレジストパターンを用いたフォーカスの高精度な測定方法が求められている。
従来では、レジストパターンを用いたフォーカスの測定方法として、
(方法1)特許文献1、特許文献2、非特許文献1に示される方法
(方法2)特許文献3、特許文献4、非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4、非特許文献5に示される方法
(方法3)特許文献5、非特許文献6、非特許文献7に示される方法
がある。
方法1(特許文献1、特許文献2、非特許文献1)は、先細りした三角形あるいは菱形のパターンを用いて、転写後の長辺方向の寸法を測定することによりフォーカスを測定する方法であり、一般的にSMPと呼ばれている。
この方法には、(1)ベストフォーカスで長辺寸法が最大になり、デフォーカスの測定は寸法変化が対象となるため、プラスとマイナスの両方のデフォーカス方向を同時に判断することができない、(2)露光量の変動の影響を受けるため、露光量を特定しないとデフォーカス量が正確に測定できない、という問題がある。
方法2(特許文献3、特許文献4、非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4、非特許文献5)は、レベンソン型位相シフトマスク(Alternating Phase Shifting Mask)を用いて、孤立線状の遮光パターンの両側で位相差が180°以外(最適値は90°)になるようなパターンをデフォーカス状態で露光すると、孤立線パターンの像が横方向に移動する現象を利用したフォーカス測定方法である。さらに、通常の合わせずれ測定装置を用いて自動測定することを前提とした構成についても示している。
この方法には、測定対象が孤立パターンに限定され、周期パターンに拡張できないという問題がある。すなわち、実際の半導体装置の回路パターンの密度に近いパターンでは測定ができない。また、コマ収差や球面収差の影響を受けるため、デフォーカス量の正確な測定が困難である。また、孤立線パターンは細く形成されるため、通常の合わせずれ測定装置の分解能では測定が難しく、精度が悪い。(例えば、特許文献5の〜)
方法3(特許文献5、非特許文献6、非特許文献7)は、開口パターン内に階段状あるいは斜め状に位相差の遷移領域を設けたフォトマスクを用いるもので、このパターンをデフォーカス状態で露光すると、パターン像が横方向に移動する現象を利用したフォーカス測定方法である。このフォトマスクは、PSG(Phase Shift Grating)マスクとも呼ばれる。特許文献5では、周期パターンに拡張した例に関して述べられている。
この方法には、フォトマスク作製が困難であり、また、石英の段差がフォトマスクの欠陥検査時に擬似欠陥として検出され、通常の検査ができないという問題がある。
USP No.US4908656 特許第2580668号公報 USP No.US5300786 特許第2539163号公報 特許第3297423号公報 K. Suwa, SPIE vol. 2440, pp. 712 T. A. Brunner et. al., SPIE vol. 2197, pp. 541 R. D. Mih et. al., SPIE vol. 2440, pp. 657 G. M. Pugh et. al., SPIE vol. 2440, pp. 690 D. Wheeler et. al., SPIE vol. 3051, pp. 225 H. Nomura, Opt. Rev., vol. 8, no. 3, pp. 184, 2001 H. Nomura, SPIE vol. 4346, pp. 25
本発明の目的は、収差の影響を受けることなく周期パターンを用いてデフォーカスを簡単に精度良く測定できるフォーカステスト方法、フォーカステストマスク、及び半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の一形態のフォーカステスト方法は、マスクパターンの像を投影光学系を介して半導体基板上に投影する際のフォーカスをテストするフォーカステスト方法であって、平行をなすn個(nは2以上の自然数)の透光部とn+1個のラインパターンからなり、隣り合う2つの前記透光部の間に1つの前記ラインパターンが位置し、前記隣り合う2つの透光部を透過した各光の位相差が中間位相であるフォーカステストパターンを形成し、少なくとも前記隣り合う2つの透光部とそれらの間の前記1つのラインパターンとをマスクするトリムパターンを形成し、前記フォーカステストパターンと前記トリムパターンを重ね合わせて前記半導体基板上に投影し、前記半導体基板上に形成された前記フォーカステストパターンの像を光学的に測定することにより前記半導体基板の表面のデフォーカスを測定する。
本発明の他の形態のフォーカステストマスクは、マスクパターンの像を投影光学系を介して半導体基板上に投影する際のフォーカスをテストするためのフォーカステストマスクであって、平行をなすn個(nは2以上の自然数)の透光部とn+1個のラインパターンからなり、隣り合う2つの前記透光部の間に1つの前記ラインパターンが位置し、前記隣り合う2つの透光部を透過した各光の位相差が中間位相であるフォーカステストパターンと、少なくとも前記隣り合う2つの透光部とそれらの間の前記1つのラインパターンとをマスクするためのトリムパターンと、を有する。
本発明によれば、収差の影響を受けることなく周期パターンを用いてデフォーカスを簡単に精度良く測定できるフォーカステスト方法、フォーカステストマスク、及び半導体装置の製造方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態のフォーカス測定方法は、フォトマスク上に形成された半導体装置の回路パターン(マスクパターン)及びフォーカス測定パターン(フォーカステストパターン)の像を投影光学系を介して半導体基板上に投影し、フォーカス測定パターンの転写像を用いてデフォーカス量を測定する。
フォーカス測定パターンは、上述した方法2のレベンソン型位相シフトマスクのタイプのパターンを周期パターンに拡張したものを用い、さらにトリムパターンを有するものを用いて、このトリムパターンとフォーカス測定マークである中間位相のレベンソンパターンとを重ね合わせて露光した場合に、トリムパターンに覆われないレベンソンパターンの周期端を取り除いた一部のラインパターンを半導体基板上に残す構成とする。
(第1の実施の形態)
まず、本第1の実施の形態のフォーカス測定パターンの基本的な特性について説明する。
図1は、本第1の実施の形態のフォトマスクのフォーカス測定パターン部分を説明する要部断面図であり、一般的なレベンソン型位相シフトマスクの構成を示している。石英基板10の表面には遮光膜(一般にクロムが用いられる)11が形成されており、さらに開口部12、13が設けられている。開口部13は開口部12に対して位相差が設けられている。なお、レベンソン型位相シフトマスクは上記位相差がほぼ180度であるが、本実施の形態のフォーカス測定パターンでは中間位相(30度〜150度が望ましい)にする。すなわち、隣り合う2つの開口部を透過した各光の位相差が中間位相となる。
図2の(a)(b)(c)は、本第1の実施の形態のフォーカス測定パターンの基本的な特性を説明する模式図であり、図1のフォトマスクを転写したウェハ上のレジストパターンを示す上面図である。図2の(a)(b)(c)において、レジスト膜20に、開口部12が転写されたスペース部21(寸法S1)と、開口部13が転写されたスペース部22(寸法S2)が形成されている。
図2の(b)に示すように、ベストフォーカスでは、スペース部21、22の寸法(S1、S2)はほぼ同一になる。図2の(a)に示すように、マイナスデフォーカスでは、スペース部21の方がスペース部22よりも大きく、図2の(c)に示すように、プラスデフォーカスでは、逆にスペース部22の方が大きくなる。この特性は、上述した方法2の場合と同じである(例えば、特許文献5の〜に記載の方法)。
図3に本実施の形態のフォーカス測定パターンの性能の例として、ピッチ350nmのライン/スペースパターン(周期パターン)で、位相差が105度の計算結果を示す。ここで、スペース部21と22に挟まれたライン幅は90〜130nmである。最先端のレジストプロセスで安定して形成できる充分な幅と考えられる。この例では、ライン幅が90〜130nmの範囲でデフォーカスによって変動したが、ピッチとライン/スペースの比率を選ぶことにより、ライン幅がさほど変動しない条件も選択可能である。またピッチも、露光装置の波長、NA(開口数)等から決まる解像性に応じて選択可能であり、より微細なパターンを選択可能である。
図3に示すように、スペース部S1とS2の寸法差(S1−S2)は、デフォーカス量に比例してほぼ直線的に変化する。これにともない、ラインの位置がデフォーカス量に比例してシフトする。デフォーカス量0.1μmに対してスペース部S1とS2の寸法差は30nmである。言い換えると、3nmのスペース差を検出できれば0.01μmのデフォーカス量がわかることになり、その感度は極めて高い。本実施の形態のフォーカス測定方法では、この特性を利用してフォーカスを高精度に測定できる。
図4、図5、図6は、本実施の形態のフォーカス測定マークの構成例を示す上面図である。
図4にフォトマスク上のフォーカス測定パターンを示す。Bars−In−Barsと呼ばれる合わせマークに似せて構成している。通常、1本のバーは0.5〜2μm程度の幅で数〜数十μm程度の長さを有する孤立ライン、もしくはスペースからなる。本実施の形態では、これをより微細なラインアンドスペースパターンに分解した。
図4において、41はクロム遮光膜、42はラインアンドスペースパターンである。さらに一部を拡大した右側の図において、43は開口部(透光部)、44は中間位相の開口部(透光部)を示す。このようにフォーカス測定パターンは、平行をなすn個(nは2以上の自然数)の開口部43,44とn+1個のラインパターン48からなり、隣り合う2つの開口部の間に1つのラインパターンが位置している。
フォーカス測定マークは、フォトマスク上の回路パターンに影響しない領域であればどこにでも配置可能である。ここでは半導体装置の作製に用いられるフォトマスクのダイシングライン上に配置することとする。
図5にトリム(トリミング:不必要な部分を取り除く)パターンを示す。図5において、45はクロム遮光膜、46は開口部である。トリムパターンは、フォーカス測定パターンに重ねて露光することにより、フォーカス測定パターンのラインアンドスペースパターンの周期端部分がレジストに転写されるのを防止するために用いられる。
トリムパターンは、フォーカス測定パターンの少なくとも隣り合う2つの開口部とそれらの間の1つのラインパターンとをマスクする。すなわちトリムパターンは、フォーカス測定パターンの2つの開口部の幅とそれらの間の1つのラインパターンの幅とを加算した値より幅広く構成される。
トリムパターンは、フォーカス測定パターンと同一のフォトマスク上に配置してもよいし、別のフォトマスク上に配置してフォーカス測定パターンとトリムパターンを順次露光することにより重ね露光してもよい。
図6に重ね露光後のウェハ(半導体基板)上のレジストパターンを示す。47はレジスト膜である。重ねて露光することにより、フォーカス測定パターンのライン(遮光部)とトリムパターンのラインが重なった部分のみラインパターンが残る。図6において、48はマイナスデフォーカスの露光の際にバーの位置がシフトして見える方向を示している。この様子を図7の(a)(b)で説明する。
図7の(a)はフォーカス測定パターンとトリムパターンの重なりを示し、図7の(b)は重ね露光により残るレジストパターンを示す。図7の(a)(b)からわかるように、フォーカス測定パターンのラインアンドスペースパターン周期端の2ライン分がレジストパターンとして残らない。すなわち、トリムパターンに覆われないフォーカス測定パターンの部分のレジストパターンを取り除く。これは、周期端のパターンがデフォーカスの影響のみならず、露光装置のコマ収差の影響を受けるためである。
合わせずれ測定装置で見た場合、検出光学系の分解能が低いために、レジストに転写されたラインアンドスペースパターンはぼけて一体になって見えることになる。したがって、このパターンの位置として検出されるのは、左端のラインの左エッジ50と右端のラインの右エッジ51で決まる両者の中心座標と考えてよい。
すなわち図8の(a)に示すように、マイナスデフォーカスの際には図7の(a)の開口部43に相当するスペースが拡がり、中間位相の開口部44に相当するスペースが狭まる。したがって、左端のラインの左エッジ50と右端のラインの右エッジ51で決まるパターンの位置は、図8の(b)に示すベストフォーカスの場合に比べて右にシフトして見える。図8の(c)に示すプラスデフォーカスの際にはその逆であり、ベストフォーカスの場合に比べて左にシフトして見える。
一般的に、合わせずれ検査装置は外側のバーと内側のバーの位置ずれを測定するものである。そこで、外側のバーの構成に対して、内側のバーでは左端エッジ、右端エッジと位相差の関係が逆になるように構成する。この構成により、デフォーカスによるバー位置のシフトが2倍に強調されて、合わせずれとして検出される。また、合わせずれの方向により、デフォーカス方向も検知できる。
事前に、計算によりデフォーカスとバー位置のシフトの関係を把握する、あるいは、デフォーカスを変化させて露光を行い、上記関係を測定しておく。この関係を使って、実際に測定したい露光時のデフォーカス量を合わせずれ測定値から簡単に導き出すことができる。
本第1の実施の形態によれば、デフォーカスに対して感度の高い中間位相のレベンソン型位相シフトマスクタイプのフォーカス測定パターンを用いて、収差の影響を受けにくい周期パターン、さらには周期端を除いた周期パターンを形成することにより、デフォーカス方向を特定したデフォーカス量の高精度な測定が可能である。また、合わせずれ測定装置を用いることにより測定時間が短くなり、スループットが極めて高くなる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、フォーカス測定パターンをレジストパターンに転写した。半導体装置の製造プロセスによっては、フォーカス測定パターンをレジストパターンではなく、下地材料膜のパターンに転写し、これを測定した方が望ましい場合もある。
例えば、第1のフォトマスクを用いて第1の露光を行い、レジストパターンを一旦形成し、レジスト膜の下地材料膜を加工した後に、再度レジスト膜を全面に形成して第2のフォトマスクを用いて第2の露光を行い、上記下地材料膜を再度加工して、重なったパターンのみ残すようなプロセスをとることも可能である。
この場合には、デフォーカスの測定対象となる露光の際の第1のフォトマスクにフォーカス測定パターンを配置し、第2のフォトマスクにトリムパターンを配置することにより、下地材料膜にBars−In−Barsマークを形成することができる。このマークを合わせずれ測定装置で測定することにより、デフォーカス量を測定できる。
図9の(a)〜(d)及び図10の(a)〜(d)は、半導体装置の製造プロセス例を示す断面図である。まず、図9の(a)のように、Si基板95上に酸化膜94、Poly−Si膜93、ARC(Anti−Reflection Film)92、レジスト91が積層されたウェハを準備する。
次に、図9の(b)に示すように、第1のフォトマスクを用いて第1の露光を行う。第1のフォトマスクは図4に示すフォーカス測定パターンを有している。図9の(b)はレジスト現像後のフォーカス測定パターン(図4の右側の図)の要部断面図である。
次に、図9の(c)に示すようにARC92をエッチングし、図9の(d)に示すようにPoly−Si膜93をエッチングし、図10の(a)に示すようにレジスト91及びARC92を剥離する。
次に、図10の(b)に示すように、再びARC97及びレジスト96を塗布した後、第2のフォトマスクを用いて第2の露光を行う。第2のフォトマスクは図5に示すトリムパターンを有している。図10の(b)はレジスト現像後のトリムパターン(図5の右側の図)を示している。
次に、図10の(c)に示すように、ARC97及びPoly−Si膜93を再びエッチングし、図10の(d)に示すようなPoly−Siパターンが残る。このパターンを合わせずれ測定装置で測定することにより、第1のフォトマスクによる露光時のデフォーカス量を知ることができる。
なお本第2の実施の形態では、2枚のフォトマスクにフォーカス測定パターンとトリムパターンをそれぞれ配置したが、露光装置の調整用等にフォーカス測定用のフォトマスクを使用する場合に、フォーカス測定パターンとトリムパターンを同一のフォトマスク上に配置することは容易である。
(第3の実施の形態)
本第3の実施の形態では、半導体装置の製造プロセスにおけるフォーカス測定の適用例を示す。
図11は、本第3の実施の形態に係るランダムロジックのゲートパターン例を示す図である。このようなデバイスのゲートパターン設計においては、製造コスト削減のためにゲート部だけでなく、ゲートとコンタクトパッドとの間を接続する連結配線部に関しても、150nm以下の微細線幅が求められている。また、線の間隔も200nm以下と極めて狭く、且つ複雑なパターンが存在する。
このようなパターンを形成する方法として、例えば特開平7−106227号公報に示されるように、レベンソン型位相シフトマスク(alternating phase shifting mask)と通常のフォトマスクを多重露光する方法がある。
図12の(d)に示すゲートパターンを形成する場合、第1のフォトマスクとして、図12の(a)に示すように、図11のアクティブ領域110上に乗ったゲート部111を挟む開口を設け、ゲート部を挟んで交互に位相シフタ;0°開口部122、180°開口部123;を設けたレベンソン型位相シフトマスクを用いる。さらに第2のフォトマスクとして、図12の(b)に示すように、図11の連結配線部112とコンタクトパッド部113及びゲート部を覆う遮光パターン部124を含む遮光パターンを設けた通常のクロムマスク(Binaryマスクとも呼ぶ)を用いる。これら第1のフォトマスクと第2のフォトマスクを用いて順次露光する。
これにより、図12の(c)に示すように遮光部の重なる領域に露光光が照射されない暗部125が形成される。したがって、ポジレジストを用いた場合には暗部125にレジストの残ったパターンが形成される。ここで、第2の露光に使用した第2のフォトマスクはトリムマスクと呼ばれる。この方法を多重露光方法(この場合には2重露光)と呼ぶ。この後、形成したレジストパターンをマスクにして下地材料膜(例えばPoly−Si膜)をRIE(Reactive Ion Etching)により加工し、ゲートを形成する。
上記の半導体製造プロセスに適用する場合、フォーカス測定パターン(図4)を第1のフォトマスクであるレベンソン型位相シフトマスクに、トリムパターン(図5)を第2のフォトマスクであるトリムマスクに搭載する。
レベンソン型位相シフトマスクにフォーカス測定パターンを搭載する方法は後述する(第4の実施の形態)。トリムパターンをトリムマスクに搭載する方法は、半導体装置の回路パターンをマスクに作り込むのと同時かつ同様に行える。
図13は、フォーカス測定を半導体装置の製造プロセスに応用する例を示すフローチャートである。通常、半導体ウェハは25枚を1単位として、露光工程など各工程が行われる。まず、1枚目のウェハに対して、上述した半導体製造プロセスの第1の露光(ステップS1)と第2の露光(ステップS2)を行い、回路パターンとフォーカステストパターン(フォーカス測定パターンとトリムパターンにより形成されるパターン)を形成する。
次に、フォーカステストパターンを合わせずれ検査装置により測定して、第1の露光のデフォーカス量を測定する(ステップS3)。このデフォーカス量をもとに2枚目以降のウェハに対して第1の露光のフォーカス設定値を再調整し、2枚目以降のウェハに対して第1の露光と第2の露光を行い(ステップS4,5)、後工程を行う(ステップS6)。
また、1枚目のウェハのデフォーカス量があらかじめ想定されたずれよりも大きい場合には(ステップS7)、形成されたパターン寸法のずれも大きいと予想される。したがって、レジストを一度剥離して(ステップS8)、再度第1の露光と第2の露光(ステップS1,S2)を行うのが望ましい。1枚目のウェハのデフォーカス量があらかじめ想定されたずれ以下の場合には(ステップS7)、後工程を行う(ステップS9)。
当然ながら、1枚目のウェハの露光の際に、フォーカスは事前のテストの結果をもとに設定がなされている。しかしながら、露光装置の経時変化等によりずれを生じることがしばしばある。そこで、本第3の実施の形態の方法によりデフォーカス量を測定し、そのずれを補正することにより、高精度に寸法制御されたパターン形成が可能となる。
本第3の実施の形態では、1枚目のウェハでデフォーカス量を測定し、その結果を2枚目以降のウェハにフィードバックしたが、ウェハの1単位(例えば25枚)の露光をした後に各ウェハのデフォーカス量を測定し、その結果を次の単位のウェハにフィードバックする方法も有効である。
(第4の実施の形態)
図14の(a)〜(g)は、フォーカス測定パターンを搭載したレベンソン型位相シフトマスクの作製工程例を示す断面図である。
まず、図14の(a)に示すように、石英基板71とクロム膜72からなるフォトマスクブランクス上にレジスト膜73を形成した後、EB(電子ビーム)描画装置を用いて描画をし、現像する。これにより、描画部分にレジスト膜のないレジストパターンを形成する。
次に、図14の(b)に示すように、クロム膜72をRIE(Reactive Ion Etching)処理し、レジスト膜73を剥離することによりクロム膜パターンを形成する。ここまでは、通常のクロムマスクと同じ作製工程である。
次に、位相差形成工程の説明をする。位相差形成は、一般に石英基板に段差を設けることにより達成される。光源としてArF(波長193nm)レーザーを使用する露光装置に用いるフォトマスクの場合には、180度の位相差は石英基板の段差(図14の(g)中のA)は、およそ171nmに相当する。また、後述するが、段差側面での露光光の減衰を防止するために、石英基板に段差を設ける方法としては、RIEにより掘り込んだ後、ウェットエッチングを加え、合わせて171nmとする方法がよく知られている。
以降、回路パターン(図中左側)とフォーカス測定パターン(図中右側)とを分けて説明することにする。
レジスト膜74を全面に塗布形成したのち、EBあるいはレーザー描画装置によりレジスト膜74を感光させ、現像することにより、図14の(c)に示すように回路パターンの開口部101一つおきにレジスト膜74を形成する。一般に、0度開口部と180度開口部(ここでは掘り込む部分のこと)はあらかじめ決定されており、それに応じた描画データになっている。ここで、フォーカス測定パターンは描画しない。
次に図14の(d)に示すように、レジスト膜74で覆われていない開口部101が露出した石英基板71をRIEで掘り込んだのち、図14の(e)に示すように、レジスト膜74を剥離する。
次に図14の(f)に示すように、回路パターン側では、図14の(c)と同様に開口部101一つおきにレジスト膜75を形成する。フォーカス測定パターン側では、中間位相形成部分102を露出させ、それ以外を覆うようにレジスト膜75を形成する。次に、レジスト膜75で覆われていない開口部が露出した石英基板71をウェットエッチング処理して掘り込んだのち、図14の(g)に示すようにレジスト膜75を剥離する。
ここで、RIEとウェットエッチングによる掘り込み量の比率を1:1にしておけば90度の中間位相を形成できる。段差Aが171nmの場合、90度の中間位相の段差BはArF露光装置の場合85.5nmに相当する。171nm(=A):100nm(=B)にしておけば、105度の中間位相の形成が可能である。
また、ここではウェットエッチングによりフォーカス測定パターンの中間位相部分を形成したが、逆に、石英基板71をRIEする際に中間位相部分をエッチングしてもよい。ウェットエッチングの際にはレジストで覆うことにより、エッチングされないようにすればよい。
このように、レベンソン型位相シフトマスクにおいて石英基板の段差をクロム膜の下に隠した構成とすることにより、欠陥検査装置で石英基板の段差が検出されることがなく、擬似欠陥を検出せずに通常通りの検査を行うことが可能である。
(第5の実施の形態)
図15は、フォーカス測定パターンの配置を工夫した例を示す図である。図15では、露光時のウェハ面上のショット81の配置を示している。隣接するショットのダイシングラインの一部82のみが重ねて露光されるように、レイアウトを工夫する。ここで、ダイシングラインの重ね露光される領域(各ショットの左側部と右側部)にフォーカス測定パターン83とトリムパターン84を配置し、隣接する2つのショットを露光することによりフォーカス測定パターン83とトリムパターン84が重ね露光されるようにする。
すなわち、第1のショットにおいて形成されるトリムパターン84と第1のショットに隣接する第2のショットにおいて形成されるフォーカス測定パターン83とが重なる。通常の連続ショットで重ね露光が可能となるため、追加の露光工程の必要がなく、スループットの低下を生じないという利点がある。
以上のように本発明の実施の形態によれば、合わせずれ測定装置での自動測定が可能なマークパターンを形成する際に、周期パターンを用い、かつコマ収差や球面収差の影響を受ける周期端のパターン部分を形成せずにフォーカス測定から除外することができる。
このように収差の影響を受けにくい周期パターン、さらには周期端を除いた周期パターンを形成することにより、露光時のデフォーカス方向を特定することができ、収差の影響を受けることなく周期パターンを用いて露光時のデフォーカス量を簡単に高精度に測定できる。また、光学的測定装置を用いることによりデフォーカス量の測定時間が短くなり、スループットが極めて高くなる。よって、半導体装置の製造の歩留まりを向上することができる。
なお、本発明は上記各実施の形態のみに限定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる。
第1の実施の形態のフォトマスクのフォーカス測定パターン部分を説明する要部断面図。 第1の実施の形態のフォーカス測定パターンの基本的な特性を説明する模式図。 第1の実施の形態に係るフォーカス測定パターンの性能の例を示す図。 第1の実施の形態に係るフォーカス測定パターンを示す図。 第1の実施の形態に係るフォーカス測定パターンを示す図。 第1の実施の形態に係るフォーカス測定パターンを示す図。 第1の実施の形態に係るフォーカス測定パターンとトリムパターンの重なりを示す図。 第1の実施の形態に係るレジストパターンを示す図。 第2の実施の形態に係る半導体装置の製造プロセス例を示す断面図。 第2の実施の形態に係る半導体装置の製造プロセス例を示す断面図。 第3の実施の形態に係るランダムロジックのゲートパターン例を示す図。 第3の実施の形態に係るパターン形成を示す図。 第3の実施の形態に係るフォーカス測定を半導体装置の製造プロセスに応用する例を示すフローチャート。 第4の実施の形態に係るフォーカス測定パターンを搭載したレベンソン型位相シフトマスクの作製工程例を示す断面図。 第5の実施の形態に係るフォーカス測定パターンの配置を工夫した例を示す図。
符号の説明
10…石英基板 11…遮光膜 12,13…開口部 20…レジスト膜 21,22…スペース部 41…クロム遮光膜 42…ラインアンドスペースパターン 43…開口部 44…開口部 45…クロム遮光膜 46…開口部 47…レジスト膜 48…ラインパターン 91…レジスト 92…ARC 93…Poly−Si膜 94…酸化膜 95…Si基板 110…アクティブ領域 111…ゲート部 112…連結配線部 113…コンタクトパッド部 121…第1のフォトマスク 122…0°開口部 123…180°開口部 124…遮光パターン部 125…暗部 71…石英基板 72…クロム膜 73…レジスト膜 74,75…レジスト膜 81…ショット 82…ダイシングラインの一部 83…フォーカス測定パターン 84…トリムパターン

Claims (5)

  1. マスクパターンの像を投影光学系を介して半導体基板上に投影する際のフォーカスをテストするフォーカステスト方法であって、
    平行をなすn個(nは2以上の自然数)の透光部とn+1個のラインパターンからなり、隣り合う2つの前記透光部の間に1つの前記ラインパターンが位置し、前記隣り合う2つの透光部を透過した各光の位相差が中間位相であるフォーカステストパターンを形成し、
    少なくとも前記隣り合う2つの透光部とそれらの間の前記1つのラインパターンとをマスクするトリムパターンを形成し、
    前記フォーカステストパターンと前記トリムパターンを重ね合わせて前記半導体基板上に投影し、
    前記半導体基板上に形成された前記フォーカステストパターンの像を光学的に測定することにより前記半導体基板の表面のデフォーカスを測定することを特徴とするフォーカステスト方法。
  2. 前記中間位相は30度〜150度であることを特徴とする請求項1に記載のフォーカステスト方法。
  3. 前記半導体基板上に投影する際に、第1のショットにおいて形成される前記トリムパターンと前記第1のショットに隣接する第2のショットにおいて形成される前記フォーカステストパターンとが重なることを特徴とする請求項1または2に記載のフォーカステスト方法。
  4. マスクパターンの像を投影光学系を介して半導体基板上に投影する際のフォーカスをテストするためのフォーカステストマスクであって、
    平行をなすn個(nは2以上の自然数)の透光部とn+1個のラインパターンからなり、隣り合う2つの前記透光部の間に1つの前記ラインパターンが位置し、前記隣り合う2つの透光部を透過した各光の位相差が中間位相であるフォーカステストパターンと、
    少なくとも前記隣り合う2つの透光部とそれらの間の前記1つのラインパターンとをマスクするためのトリムパターンと、
    を有することを特徴とするフォーカステストマスク。
  5. 請求項1に記載のフォーカステスト方法を用いて半導体装置を製造することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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