JP2009053135A - 回折干渉計、回折干渉計測方法、露光装置及び電子デバイスの製造方法 - Google Patents

回折干渉計、回折干渉計測方法、露光装置及び電子デバイスの製造方法 Download PDF

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【課題】被検光学系の光学特性を高精度に計測可能な回折干渉計を提供する。
【解決手段】被検光学系の光学特性を計測する回折干渉計において、前記被検光学系の像面又はその近傍に配置され、第1方向に長手方向を有する第1スリット、前記第1方向と交差する第2方向に長手方向を有する第2スリット及び少なくとも1つの開口部が形成されている第1のマスクと、前記被検光学系の物体面と前記被検光学系との間又は前記被検光学系と前記第1のマスクとの間に配置され、前記第1方向及び前記第2方向のうち、少なくとも1方向へ光束を回折させる回折部材と、前記第1スリット及び前記第2スリットの少なくとも一方を透過した前記光束と、前記開口部を透過した前記光束との干渉縞を検出する検出部とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体素子または液晶表示素子等の電子デバイスをリソグラフィ工程で製造するために用いられる投影光学系等の光学特性を計測するための回折干渉計、回折干渉計測方法、該回折干渉計を備えた露光装置及び該露光装置を用いた電子デバイスの製造方法に関するものである。
例えば半導体素子又は液晶表示素子等を製造する際に、マスク(レチクル、フォトマスク等)に形成されているパターンを投影光学系を介してレジストが塗布された基板(ガラスプレート又は半導体ウエハ等)上に露光する露光装置が使用されている。この露光装置においては、マスクに形成されているパターンを基板上に高解像度で投影するために、投影光学系は諸収差を十分に補正した良好な光学特性を有する投影光学系を用いることが重要である。このため、高精度に投影光学系の光学特性を測定する必要がある。また、コスト削減やスループット向上の観点から、測定の簡易化、迅速化も求められる。
そこで、例えば、点回折干渉計(Point Diffraction Interferometer:PDI)や線回折干渉計(Line Diffraction Interferometer:LDI)等を用いて、製造された投影光学系の光学特性の計測を行っている。点回折干渉計は、例えばピンホール等を透過した光束を被検光学系としての投影光学系に入射させ、投影光学系の像面に配置されたピンホール及び開口を透過させる。ピンホールを透過した光束は理想波面の参照光を形成し、開口部を透過した光束は投影光学系の光学特性を含む被検光を形成し、それぞれ形成された参照光と被検光の干渉縞を検出することにより、投影光学系の光学特性を計測する(例えば、特許文献1参照)。また、線回折干渉計は、例えばスリット等を透過した光束を被検光学系としての投影光学系に入射させ、投影光学系の像面に配置されたスリット及び開口を透過させる。スリットを透過した光束は理想波面の参照光を形成し、開口部を透過した光束は投影光学系の光学特性を含む被検光を形成し、それぞれ形成された参照光と被検光の干渉縞を検出することにより、投影光学系の光学特性を計測する(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−311080号公報
しかしながら、従来の点回折干渉計や線回折干渉計は、その構成上、被検光学系(例えば、投影光学系)をより高精度に測定するのが困難であるし、装置のコスト増加や測定時間の長期化を招いていた。
この発明の目的は、簡易な構成かつ迅速に被検光学系の光学特性を高精度に計測することができる回折干渉計、回折干渉計測方法、該回折干渉計を備えた露光装置及び該露光装置を用いた電子デバイスの製造方法を提供することである。
この発明の回折干渉計は、被検光学系(5)の光学特性を計測する回折干渉計において、前記被検光学系(5)の像面又はその近傍に配置され、第1方向(A)に長手方向を有する第1スリット(6a)、前記第1方向(A)と交差する第2方向(B)に長手方向を有する第2スリット(6b)及び少なくとも1つの開口部(6c)が形成されている第1のマスク(6)と、前記被検光学系(5)の物体面と前記被検光学系(5)との間、又は前記被検光学系(5)と前記第1のマスクとの間に配置され、前記第1方向(A)及び前記第2方向(B)のうち、少なくとも1方向へ光束を回折させる回折部材(4)と、前記第1スリット(6a)及び前記第2スリット(6b)の少なくとも一方を透過した前記光束と、前記開口部(6c)を透過した前記光束との干渉縞を検出する検出部(7)とを備えることを特徴とする。
また、この発明の回折干渉計測方法は、被検光学系(5)の光学特性を計測する回折干渉計測方法において、前記被検光学系(5)の像面又はその近傍に、第1方向(A)に長手方向を有する第1スリット(6a)、前記第1方向(A)と交差する第2方向(B)に長手方向を有する第2スリット(6b)及び少なくとも1つの開口部(6c)が形成されている第1のマスク(6)を配置する第1のマスク配置工程(S10)と、前記被検光学系(5)よりも上流側で前記第1のマスク(6)と光学的に共役な位置に、理想波面を形成させるためのピンホール(3a)又はスリットを有する第2のマスク(3)を配置する第2のマスク配置工程(S11)と、前記第1のマスク(6)と前記被検光学系(5)との間、または前記被検光学系(5)と前記第2のマスク(3)との間の光路中に、前記第1方向(A)及び前記第2方向(B)のうち、少なくとも1方向へ光束を回折させる回折部材(4)を配置する回折部材配置工程(S12)と、前記第1スリット(6a)及び前記第2スリット(6b)の少なくとも一方を透過した前記光束と、前記開口部(6c)を透過した前記光束との干渉縞を検出する検出工程(S13)、前記検出工程における検出結果に基づいて前記被検光学系の光学特性を計測する計測工程(S14)とを含むことを特徴とする。
また、この発明の露光装置は、投影光学系(PL)を介してパターンを感光性基板(W)上に露光する露光装置において、前記投影光学系(PL)の光学特性を計測するためのこの発明の回折干渉計を備えることを特徴とする。
また、この発明の電子デバイスの製造方法は、この発明の露光装置を用いてパターンを感光性基板(W)上に露光する露光工程(S303)と、前記露光工程(S303)により露光された前記感光性基板(W)を現像する現像工程(S304)とを含むことを特徴とする。
この発明の回折干渉計及び回折干渉計測方法によれば、簡易な構成かつ迅速に被検光学系の光学特性を高精度に計測することができる。
また、この発明の露光装置によれば、投影光学系の光学特性を計測するためのこの発明の回折干渉計を備えているため、良好な光学特性を有する投影光学系を介してパターンを感光性基板上に迅速かつ高精度に露光することができる。
また、この発明の電子デバイスの製造方法によれば、この発明の露光装置を用いて露光を行うため、良好な光学特性を有する投影光学系を介してパターンを感光性基板上に迅速かつ高精度に露光することができ、良好な電子デバイスを製造することができる。
以下、図面を参照して、この発明の第1の実施の形態にかかる回折干渉計について説明する。図1は、この実施の形態にかかる回折干渉計の概略構成を示す図である。
図1に示すように、光源1から射出した光束は、リレー光学系2により集光し、第1計測用マスク(第2のマスク)3に入射する。第1計測用マスク3は、後述する被検光学系5の上流側で、後述する第2計測用マスク6と光学的に共役な位置またはその近傍に配置されている。即ち、第1計測用マスク3は、リレー光学系2の集光位置、即ち、被検光学系5の物体面またはその近傍に配置されている。図2は、第1計測用マスク3の構成を示す図である。図2に示すように、第1計測用マスク3にはピンホール3aが形成されており、リレー光学系2により集光した光束はピンホール3aを通過することにより理想球面波(理想波面)を形成する。
ピンホール3を通過した光束は、被検光学系5の物体面と被検光学系5との間の光路中に配置されている回折部材4に入射する。図3は、回折部材4の構成を示す図である。図3に示すように、回折部材4は、被検光学系5の光軸方向に垂直な面内における所定方向A(以下、第1方向Aという。)及び第1方向Aと交差(直交)する方向B(以下、第2方向Bという。)へ光束を回折させる機能を有する。回折部材4から射出し、第1方向A及び第2方向Bへ回折された光束は、被検光学系5に入射する。被検光学系5は、例えば半導体素子または液晶表示素子等の電子デバイスを製造するための露光装置に搭載され、物体面に配置されるマスクのパターンの像を像面に形成する投影光学系等である。
なお、本実施形態にかかる回折部材4は、図3のような回折部材4以外に、第1方向Aへ光束を回折させる機能を有する回折部材と、第2方向Bへ光束を回折させる機能を有する回折部材とを、測定に応じて互いに挿脱(又は回転)交換ができるように構成した回折機構を用いてもよい。
被検光学系5から射出した光束は、第2計測用マスク(第1のマスク)6に入射する。第2計測用マスク6は、被検光学系5の像面またはその近傍に配置されている。図4は、第2計測用マスク6の構成を示す図である。図4に示すように、第2計測用マスク6には、第1方向Aに長手方向を有する第1スリット6a、第1方向Aに交差(直交)する第2方向Bに長手方向を有する第2スリット6b及び四角形状(例えば、正方形状)を有する開口部6cが形成されている。第1スリット6a及び第2スリット6bは、開口部6cの周辺部にそれぞれ開口部6cの辺に沿って形成されている。また、第1スリット6a及び第2スリット6bのそれぞれの短手方向のスリット幅は、理想波面の参照光を形成するために回折限界(λ/NA)より大きく回折限界に近い幅にするとよい。ここで、λは波長、NAは被検光学系の像側開口数をいう。
回折部材4を介することにより第1方向Aに回折した光束のうちの所定次数の光(この実施の形態においては、0次光とする。)は第2スリット6bを透過し、第2スリット6bを透過した0次光は第2方向Bを軸とする理想円柱波(理想波面)または理想楕円波(理想波面)の参照光を形成する。さらに、回折部材4を介することにより第1方向Aに回折した光束のうち、第2スリット6bを透過した所定次数の光と異なる次数の光(この実施の形態においては、1次光とする。)は、開口部6cを透過する。また、回折部材4を介することにより第2方向Bに回折した光束のうちの所定次数の光(この実施の形態においては、0次光とする。)は第1スリット6aを透過し、第1スリット6aを透過した0次光は第1方向Aを軸とする理想円柱波(理想波面)または理想楕円波(理想波面)の参照光を形成する。さらに、回折部材4を介することにより第2方向Bに回折した光束のうち、第1スリット6aを透過した所定次数の光と異なる次数の光(この実施の形態においては、1次光とする。)は、開口部6cを透過する。
第2計測用マスク6を透過した光束は、CCD撮像装置7に入射する。CCD撮像装置(検出部)7は、第1スリット6a、第2スリット6bを透過した0次光と開口部6cを透過した1次光との干渉縞、即ち、3光束の干渉縞を検出する。そしてこの3光束の干渉縞を解析することにより、第1方向Aに関する被検光学系5の光学特性及び第2方向Bに関する被検光学系5の光学特性を計測することができる。なお被検光学系5の光学特性の具体的な計測方法については後述する。
なお、図4における第2計測用マスク6の第1スリット6a及び第2スリット6b、開口部6cの配置は、例えば開口部6cの位置が決まると、第1スリット6a及び第2スリット6bの位置も決定される。さらに、図4における第2計測用マスク6の第1スリット6aと開口部6cとの間隔は、例えば、回折部材34で第2方向Bに回折した光束のうち、0次光が第1スリット6a、1次光が開口部6cに結像するように設定された回折部材34のピッチにより決定される。同様に、図4における第2計測用マスク6の第2スリット6bと開口部6cとの間隔は、例えば、回折部材34で第1方向Aに回折した光束のうち、0次光が第2スリット6b、1次光が開口部6cに結像するように設定された回折部材34のピッチにより決定される。
この第1の実施の形態にかかる回折干渉計によれば、第1方向A及び第2方向Bへ光束を回折させる回折部材4と、第1スリット6a、第2スリット6b及び開口部6cが形成されている第2計測用マスク6を備えているため、第1スリット6a、第2スリット6b及び開口部6cを通過した光束による干渉縞をCCD撮像装置7により検出することができ、検出結果から第1方向A及び第2方向Bに関する被検光学系5の光学特性を迅速かつ高精度に計測することができる。
ところで、点回折干渉計においては、被検光に対する参照光として理想波面を形成するために投影光学系に入射する前及び投影光学系から射出した後に光束がピンホールを透過する構成を採用しているため、光束の光量が大きく減少する。従って、少ない光量の被検光及び参照光により形成された干渉縞を検出するのは困難な場合がある。また、線回折干渉計においては、参照光を形成するために投影光学系に入射する前及び投影光学系から射出した後に光束がスリットを透過する構成を採用していることから、点回折干渉計と比較して光束の光量を増大させることができるが、スリットの短手方向に関する投影光学系の光学特性しか計測することができない。したがって、例えば、スリットが形成されているマスクを投影光学系の光軸回りに90度回転させ、またはスリットの方向を90度回転させたマスクに交換し、干渉縞を検出することにより、互いに直交する2方向に関する投影光学系の光学特性を計測している。
しかしながら、本実施形態にかかる回折干渉計によれば、従来の線回折干渉計のように、例えば、1つのスリットが形成された計測用マスクにより最初の干渉縞検出を行い、次に計測用マスクを90度回転させてから(または、直交するスリットが形成された別の計測用マスクに交換してから)2回目の干渉縞検出を行う必要がない。特に、たとえば計測用マスクの回転移動や交換により被検光学系の光軸方向における位置ずれが生じた場合、最初の計測と2回目の計測とで被検光学系の光軸方向における像の位置がずれることになる。これは被検光学系の非点収差の計測誤差となるため、被検光学系の光学特性を正確に計測することができない。従って、この第1の実施の形態にかかる回折干渉計によれば、第2計測用マスク6を回転移動または交換する必要がないため、簡易な構成で被検光学系5の光学特性、特に非点収差を迅速かつ高精度に計測することができる。
次に、図面を参照して、この発明の第2の実施の形態にかかる回折干渉計測方法について説明する。この第2の実施の形態においては、第1の実施の形態にかかる回折干渉計を用いた回折干渉計測方法について説明する。したがって、第2の実施の形態にかかる回折干渉計測方法においては、第1の実施の形態にかかる回折干渉計の構成の符号を用いて説明を行う。図5は、第2の実施の形態にかかる回折干渉計測方法について説明するためのフローチャートである。
まず、被検光学系5の像面またはその近傍に、第2計測用マスク6を配置する(ステップS10、第1のマスク配置工程)。次に、被検光学系5よりも上流側で、第2計測用マスク6が配置された位置と光学的に共役な位置またはその近傍に、第1計測用マスク3を配置する(ステップS11、第2のマスク配置工程)。次に、第1計測用マスク3と被検光学系5との間の光路中に、回折部材4を配置する(ステップS12、回折部材配置工程)。
次に、CCD撮像装置7により、第1スリット6a、第2スリット6bを透過した0次光(参照光)と開口部6cを透過した1次光(被検光)との干渉により形成される干渉縞、即ち3光束の干渉により形成される干渉縞を検出する(ステップS13、検出工程)。
次に、ステップS13において検出された干渉縞から被検光学系5の光学特性を計測する(ステップS14)。ここで、ステップS13において検出された干渉縞から、被検光学系5の第1方向A及び第2方向Bに関する光学特性を計測するために、CCD撮像装置7による検出結果をフーリエ変換する。図6は、CCD撮像装置7による検出結果をフーリエ変換した場合におけるフーリエ面上のスポットを示すグラフである。図6のグラフに示すスポット10には0次(又は0次成分)に関する被検光学系5の光学特性の情報、スポット11には第2方向Bに関する被検光学系5の光学特性の情報(例えば、第2方向Bに関する被検光の位相)、スポット12には第1方向Aに関する被検光学系5の光学特性の情報(例えば、第1方向Aに関する被検光の位相)が含まれている。なお、スポット10とスポット11との間隔は第1スリット6aと開口部6cとの間隔に比例し、スポット10とスポット12との間隔は第2スリット6bと開口部6cとの間隔に比例する。
図6のグラフに示すスポット11を切り出し(抽出し)、逆フーリエ変換することにより第2方向Bに関する被検光学系5の光学特性を計測することができる。同様に、図6のグラフに示すスポット12を切り出し、逆フーリエ変換することにより第1方向Aに関する被検光学系5の光学特性を計測することができる。
この第2の実施の形態にかかる回折干渉計測方法によれば、3光束の干渉による干渉縞をCCD撮像装置7により検出し、検出結果をフーリエ変換することにより第1方向A及び第2方向Bに関する被検光学系5の光学特性を迅速かつ高精度に計測することができる。また、例えば、従来の線回折干渉計のように、1つのスリットが形成された計測用マスクにより最初の干渉縞検出を行い、次に計測用マスクを90度回転させてから(または、直交するスリットが形成された別の計測用マスクに交換してから)2回目の干渉縞検出を行う必要がない。従って、この第2の実施の形態にかかる回折干渉計測方法によれば、第2計測用マスク6を回転移動または交換する必要がないため、被検光学系5の光学特性、特に非点収差を迅速かつ高精度に計測することができる。
次に、図面を参照して、この発明の第3の実施の形態にかかる回折干渉計について説明する。図7は、第3の実施の形態にかかる回折干渉計の構成を示す図である。なお、第3の実施の形態にかかる回折干渉計の説明においては、第1の実施の形態にかかる回折干渉計の構成と同一の構成の詳細な説明は省略する。また、第3の実施の形態にかかる回折干渉計の説明においては、第1の実施の形態にかかる回折干渉計の構成と同一の構成には第1及び第2の実施の形態で用いたものと同一の符号を用いて説明を行う。
図7に示すように、この回折干渉計は、第2計測用マスク6の入射面近傍であって、被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中に挿脱可能な第1遮光板20a及び第2遮光板20bを備えている。図8は第1遮光板20aの構成を説明するための図、図9は第2遮光板20bの構成を説明するための図である。第1遮光板20aは、図8に示すように、被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中に挿入されたとき、第1スリット6aに入射する光束を遮光する。第2遮光板20bは、図9に示すように、被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中に挿入されたとき、第2スリット6bに入射する光束を遮光する。
第1遮光板20aが被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中に挿入され、第2遮光板20bが被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中から退避されているとき、CCD撮像装置7は、第2スリット6bを透過した0次光と開口部6cを透過した1次光との干渉縞(第1干渉縞)を検出する。一方、第1遮光板20aが被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中から退避され、第2遮光板20bが被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中に挿入されているとき、CCD撮像装置7は、第1スリット6aを透過した0次光と開口部6cを透過した1次光との干渉縞(第2干渉縞)を検出する。
この第3の実施の形態にかかる回折干渉計によれば、第1スリット6aに入射する光束を遮光する第1遮光板20a及び第2スリット6bに入射する光束を遮光する第2遮光板20bを備えているため、第2計測用マスク6の回転移動や交換を行うことなく、第1干渉縞及び第2干渉縞をCCD撮像装置7により検出することができ、検出結果から第1方向A及び第2方向Bに関する被検光学系5の光学特性を計測することができる。したがって、第2計測用マスクの配置位置のずれによる被検光学系5の光学特性の計測誤差が生じることがなく、被検光学系5の光学特性を迅速かつ高精度に計測することができる。
次に、図面を参照して、この発明の第4の実施の形態にかかる回折干渉計測方法について説明する。この第4の実施の形態においては、第3の実施の形態にかかる回折干渉計を用いた回折干渉計測方法について説明する。したがって、第4の実施の形態にかかる回折干渉計測方法においては、第3の実施の形態にかかる回折干渉計の構成の符号を用いて説明を行う。図10は、第4の実施の形態にかかる回折干渉計測方法について説明するためのフローチャートである。
なお、図10に示すステップS20〜ステップS22までの動作は、第2の実施の形態にかかる回折干渉計測方法の図5に示すステップS10〜ステップS12までの動作と同様であるため、説明を省略する。
ステップS20〜ステップS22までの動作を終えた後、第2遮光板20bを被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中に挿入する(ステップS23、遮光板配置工程)。次に、CCD撮像装置7により、第1スリット6aを透過した0次光と開口部6cを透過した1次光との干渉により形成される第1干渉縞を検出する(ステップS24、検出工程)。ステップS24において検出した第1干渉縞から第1スリット6aの短手方向(第2方向B)に関する被検光学系5の光学特性を計測する(ステップS25)。
次に、第2遮光板20bを被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中から退避させ(ステップS26)、第1遮光板20aを被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中に挿入する(ステップS27、遮光板配置工程)。次に、CCD撮像装置7により、第2スリット6bを透過した0次光と開口部6cを透過した1次光との干渉により形成される第2干渉縞を検出する(ステップS28、検出工程)。ステップS28において検出した第2干渉縞から第2スリット6bの短手方向(第1方向A)に関する被検光学系5の光学特性を計測する(ステップS29)。
この第4の実施の形態にかかる回折干渉計測方法によれば、第1スリット6aに入射する光束を遮光する第1遮光板20a及び第2スリット6bに入射する光束を遮光する第2遮光板20bを用いて第1スリット6aまたは第2スリット6cに入射する光束を遮光するため、第2計測用マスク6の回転移動や交換を行うことなく、第1干渉縞及び第2干渉縞をCCD撮像装置7により検出することができ、検出結果から第1方向A及び第2方向Bに関する被検光学系5の光学特性を計測することができる。したがって、第2計測用マスクの配置位置のずれによる被検光学系5の光学特性の計測誤差を低減でき、被検光学系5の光学特性を迅速かつ高精度に計測することができる。
なお、上述の第1〜第4の実施の形態においては、ピンホール3aが形成されている第1計測用マスク3を用いているが、例えば、図11に示すような第1方向A及び第2方向Bに長手方向を有する2つのスリット25a及び25bが形成されている第1計測用マスク25を用いてもよい。スリット25a及び25bは互いに重なる部分を有し、スリット25a及び25bのスリットの幅は理想波面の参照光を形成するために回折限界(λ/NA)より大きく回折限界に近い幅である。この場合には、ピンホール3aと同様にスリット25a及び25bを透過することにより理想波面の参照光を形成することができ、かつピンホール3aを透過する光の光量と比較して多くの光量を確保することができることができるため、干渉縞をより容易に検出することができる。
また、上述の第1〜第4の実施の形態においては、第1計測用マスク3と被検光学系5との間の光路中に回折部材4を配置しているが、被検光学系5と第2計測用マスク6との間の光路中に回折部材4を配置するようにしてもよい。
また、上述の第1〜第4の実施の形態においては、図4に示す第2計測用マスク6を用いているが、これに限らず2つの開口部が形成され、かつ2つの開口部の周辺部に第1スリット及び第2スリットが形成されている第2計測用マスクを用いることができる。例えば、図12に示すような2つの開口部27c及び27dが形成され、かつ2つの開口部の周辺部に互いに重なる部分を有する第1スリット27a及び第2スリット27bが形成されている第1計測用マスク27を用いてもよい。また、図12に示すように、第1スリット27aと第2スリット27bとは、互いに略直交又は交差し、十字型のスリットを形成している。なお、第3の実施の形態にかかる回折干渉計においては、図8に示す第1遮光板20aの代わりに図13に示す第1遮光板28aを用いる。第1遮光板28aは、第2スリット27bに入射する光束を通過させるためのスリット29aを有しており、第1スリット27a及び開口部27dを遮光する。また、図9に示す第2遮光板20bの代わりに図14に示す第2遮光板28bを用いる。第2遮光板28bは、第1スリット27aに入射する光束を通過させるためのスリット29bを有しており、第2スリット27b及び開口部27cを遮光する。
なお、図12における第2計測用マスク6の第1スリット27a及び第2スリット27b、開口部27c及び27dの配置は、例えば第1スリット27a及び第2スリット27bの位置が決まると、開口部27c及び27dの位置も決定される。さらに、図12における第2計測用マスク6の第1スリット27aと開口部27dとの間隔は、例えば、回折部材34で第2方向Bに回折した光束のうち、0次光が第1スリット27a、1次光が開口部27dに結像するように設定された回折部材34のピッチにより決定される。同様に、図12における第2計測用マスク6の第2スリット27bと開口部27cとの間隔は、例えば、回折部材34で第1方向Aに回折した光束のうち、0次光が第2スリット27b、1次光が開口部27cに結像するように設定された回折部材34のピッチにより決定される。
次に、図面を参照して、この発明の第5の実施の形態にかかる露光装置(例えば、EUV露光装置)について説明する。図15は、この第5の実施の形態にかかるEUV露光装置の概略構成を示す図である。このEUV露光装置は、露光光として約5〜50nm(この実施の形態においては約13.5nm)の波長のEUV(extreme ultra violet、極端紫外)光を用いて、投影光学系PLに対して反射型レチクルR(反射型マスク)及びウエハWを相対的に移動させつつ反射型レチクルRのパターンの像を感光性材料(レジスト)が塗布された感光性基板としてのウエハ(感光性基板)W上に転写するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置である。
図15に示すように、EUV露光装置は、EUV光を射出するプラズマ光源を含み、複数の反射光学部材により構成される照明光学系IL1を備えている。照明光学系IL1から射出したEUV光は、折返しミラー30により反射され、後述する投影光学系PLの物点の位置に配置される反射型レチクルRに入射する。反射型レチクルRには、ウエハWに転写露光するためのパターンが形成されている。反射型レチクルRはレチクルステージRSTにより保持されており、レチクルステージRSTは反射型レチクルR面に対して水平方向(走査方向)及び垂直方向(フォーカス方向)に移動可能に構成されている。反射型レチクルRに形成されているパターンにより反射されたEUV光は、投影光学系PLに入射する。投影光学系PLは、複数の反射光学部材により構成され、反射型レチクルRに形成されているパターンを所定の倍率(縮小倍率、等倍率、または拡大倍率)で、ウエハW上に結像する。即ち、投影光学系PLを介したEUV光は、反射型レチクルRに形成されているパターンの像をウエハW上に形成する。
ウエハWは、投影光学系PLの像面内においてウエハステージWSTに載置されている。ウエハステージWSTは、ウエハWに対して水平方向及び垂直方向(フォーカス方向)に移動可能に構成されている。ウエハステージWSTにはウエハWを吸引保持するウエハホルダWHが設けられている。ウエハステージWSTをウエハW面内において二次元的に駆動制御しながら、ウエハWの各露光領域に反射型レチクルRのパターンを逐次露光する。
また、このEUV露光装置は、投影光学系PLの光学特性を計測するための第1の実施の形態にかかる回折干渉計と同様の構成を有する回折干渉計を備えている。回折干渉計は、第1の実施の形態にかかる光源1及びリレー光学系2と同様の構成を有する計測用照明光学系IL2を備えている。なお、計測用照明光学系IL2の光源1は、EUV光を供給できる光源でもよいし、248nmの波長の光を供給できるKrFエキシマレーザー光源や193nmの波長の光を供給できるArFエキシマレーザー光源でもよいし、その他の波長帯域(例えば、可視光)の光を供給できる光源であってもよい。例えば計測用照明光学系IL2から射出したEUV光は、第1の実施の形態にかかる第1計測用マスク3と同様の構成を有する第1計測用マスク32に形成されているピンホールを透過する。第1計測用マスク32は、予めレチクルステージRSTに保持され、投影光学系PLの物体面またはその近傍に配置される。
第1計測用マスク32に形成されているピンホールを透過したEUV光は、第1の実施の形態にかかる回折部材4と同様の構成を有する回折部材34(例えば、回折格子)に入射する。回折部材34は、移動可能に構成されており、投影光学系PLの光学特性計測時には投影光学系PLの物体面と投影光学系PLとの間の光路中に配置され、露光時には投影光学系PLの物体面と投影光学系PLとの間の光路中から退避される。回折部材34を介したEUV光は、投影光学系PLを介して、第1の実施の形態にかかる第2計測用マスク6と同様の構成を有する第2計測用マスク36に入射する。第2計測用マスク36はウエハステージWST上に載置されており、第2計測用マスク36の上面はウエハW面と略同一の高さに設定されている。第2計測用マスク36は、投影光学系PLの光学特性計測時には、ウエハステージWSTをウエハW面に対して水平方向に移動させることにより投影光学系PLの像面に配置される。
第2計測用マスク36に形成されている第1スリット、第2スリット及び開口部を透過したEUV光は、第1の実施の形態にかかるCCD撮像装置7と同様の構成を有するCCD撮像装置38に入射する。CCD撮像装置38は、第1スリット、第2スリット及び開口部を透過したEUV光の干渉縞を検出する。CCD撮像装置38による検出結果は図示しない制御装置に出力され、制御装置はCCD撮像装置38により同時に検出された検出結果から第1の実施の形態の回折干渉計と同様にして投影光学系PLの光学特性を計測する。
この第5の実施の形態にかかるEUV露光装置によれば、投影光学系PLの光学特性を計測するためのこの発明の回折干渉計を備えているため、簡易な構成で投影光学系PLの光学特性を迅速かつ高精度に計測することができる。したがって、良好な光学特性を有する投影光学系PLにより反射型レチクルRに形成されているパターンをウエハW上に高精度に露光することができる。
なお、第5の実施の形態にかかるEUV露光装置においては、第1の実施の形態にかかる回折干渉計と同様の構成を有する回折干渉計を備えているが、第3の実施の形態にかかる回折干渉計と同様の構成を有する回折干渉計を備えるようにしてもよい。即ち、投影光学系PLと第2計測用マスク36との間の光路中であって、第2計測用マスク36の近傍に第3の実施の形態にかかる遮光板20a,20bと同様の構成を有する遮光板を備えるようにしてもよい。この際、遮光板は、投影光学系PLと第2計測用マスク36との間の光路中に挿脱可能に構成し、投影光学系PLの光学特性計測時にのみ投影光学系PLと第2計測用マスク36との間の光路中に挿入する。
また、第5の実施の形態にかかるEUV露光装置においては、第1の実施の形態にかかる第1計測用マスク3と同様の構成を有する第1計測用マスク32を備えているが、反射型ピンホールを有する第1計測用マスクを備えるようにしてもよい。
なお、本実施の形態にかかる露光装置においては、上述のEUV露光装置のような反射光学系を用いる露光装置に限定されず、屈折光学系を用いる露光装置であってもよい。
また、上述の各実施の形態においては、被検光学系として投影光学系を例に挙げて説明したが、すべての光学系に本発明の回折干渉計及び回折干渉計測方法を適用することができる。
上述の実施の形態にかかる露光装置では、投影光学系を用いてマスクにより形成された転写用のパターンを感光性基板(ウエハ)に露光する(露光工程)ことにより、電子デバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の実施の形態にかかる露光装置を用いて感光性基板としてのウエハ等に所定の回路パターンを形成することによって、電子デバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図16のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図16のステップS301において、1ロットのウエハ上に金属膜が蒸着される。次のステップS302において、その1ロットのウエハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップS303において、上述の実施の形態にかかるEUV露光装置を用いて、マスクにより形成されたパターンの像が、回折干渉計により計測され、調整された光学特性を有する投影光学系を介して、その1ロットのウエハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップS304において、その1ロットのウエハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップS305において、その1ロットのウエハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスクにより形成されたパターンに対応する回路パターンが、各ウエハ上の各ショット領域に形成される。
その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイスの製造方法によれば、回折干渉計により高精度に計測し、計測結果から良好に調整された光学特性を有する投影光学系を用いて露光を行っているため、高精度な露光を行うことができ、良好な半導体デバイスを得ることができる。なお、ステップS301〜ステップS305では、ウエハ上に金属を蒸着し、その金属膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチングの各工程を行っているが、これらの工程に先立って、ウエハ上にシリコンの酸化膜を形成後、そのシリコンの酸化膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチング等の各工程を行っても良いことはいうまでもない。
また、この実施の形態にかかる露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、電子デバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図17のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図17において、パターン形成工程401では、この実施の形態にかかる露光装置を用いてマスクのパターンをプレートに転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が実行される。この光リソグラフィ工程によって、プレート上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光されたプレートは、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、プレート上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルタ形成工程402へ移行する。
次に、カラーフィルタ形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を複数水平走査線方向に配列されたりしたカラーフィルタを形成する。そして、カラーフィルタ形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有するプレート、およびカラーフィルタ形成工程402にて得られたカラーフィルタ等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有するプレートとカラーフィルタ形成工程402にて得られたカラーフィルタとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、回折干渉計により迅速かつ高精度に計測し、計測結果から良好に調整された光学特性を有する投影光学系を用いて露光を行っているため、高精度な露光を行うことができ、良好な液晶表示素子を得ることができる。
第1の実施の形態にかかる回折干渉計の構成を示す図である。 第1の実施の形態にかかる第1計測用マスクの構成を示す図である。 第1の実施の形態にかかる回折部材の構成を示す図である。 第1の実施の形態にかかる第2計測用マスクの構成を示す図である。 第2の実施の形態にかかる回折干渉計測方法について説明するためのフローチャートである。 第1干渉縞及び第2干渉縞をフーリエ変換した場合におけるフーリエ面上のスポットを示すグラフである。 第3の実施の形態にかかる回折干渉計の構成を示す図である。 第3の実施の形態にかかる第1遮光板の構成を説明するための図である。 第3の実施の形態にかかる第2遮光板の構成を説明するための図である。 第4の実施の形態にかかる回折干渉計測方法について説明するためのフローチャートである。 実施の形態にかかる他の第1計測用マスクの構成を示す図である。 実施の形態にかかる他の第2計測用マスクの構成を示す図である。 実施の形態にかかる他の第1遮光板の構成を説明するための図である。 実施の形態にかかる他の第2遮光板の構成を説明するための図である。 第5の実施の形態にかかるEUV露光装置の構成を示す図である。 実施の形態にかかる電子デバイスとしての半導体デバイスの製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態にかかる電子デバイスとしての液晶表示素子の製造方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1…光源、2…リレー光学系、3,32…第1計測用マスク、4,34…回折部材、5…被検光学系、6,36…第2計測用マスク、7,38…CCD撮像装置、20a…第1遮光板、20b…第2遮光板、IL1…照明光学系、IL2…計測用照明光学系、PL…投影光学系、R…レチクル、W…ウエハ、RST…レチクルステージ、WST…ウエハステージ、WH…ウエハホルダ。

Claims (17)

  1. 被検光学系の光学特性を計測する回折干渉計において、
    前記被検光学系の像面又はその近傍に配置され、第1方向に長手方向を有する第1スリット、前記第1方向と交差する第2方向に長手方向を有する第2スリット及び少なくとも1つの開口部が形成されている第1のマスクと、
    前記被検光学系の物体面と前記被検光学系との間、又は前記被検光学系と前記第1のマスクとの間に配置され、前記第1方向及び前記第2方向のうち、少なくとも1方向へ光束を回折させる回折部材と、
    前記第1スリット及び前記第2スリットの少なくとも一方を透過した前記光束と、前記開口部を透過した前記光束との干渉縞を検出する検出部と、
    を備えることを特徴とする回折干渉計。
  2. 前記第1スリット及び前記第2スリットは、前記開口部の周辺部にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記載の回折干渉計。
  3. 前記第1スリット及び前記第2スリットは、互いに重なる部分を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回折干渉計。
  4. 前記第1のマスクは、前記第1スリット及び前記第2スリットの周辺部に、少なくとも2つの前記開口部を有していることを特徴とする請求項3記載の回折干渉計。
  5. 前記第1スリットと前記第2スリットとは、互いに略直交し、十字型スリットを形成することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の回折干渉計。
  6. 前記少なくとも1つの開口部は、前記回折部材によって前記第1方向及び前記第2方向に回折される被検光が前記被検光学系を介して結像される位置又はその近傍に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回折干渉計。
  7. 前記被検光学系と前記第1のマスクとの間の光路中に、前記第1スリット又は前記第2スリットに入射する光束を遮光する遮光板を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の回折干渉計。
  8. 前記被検光学系よりも上流側で前記第1のマスクと光学的に共役な位置に、理想波面を形成させるためのピンホール又はスリットを有する第2のマスクを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の回折干渉計。
  9. 前記回折部材は、前記被検光学系の物体面と前記被検光学系との間に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の回折干渉計。
  10. 被検光学系の光学特性を計測する回折干渉計測方法において、
    前記被検光学系の像面又はその近傍に、第1方向に長手方向を有する第1スリット、前記第1方向と交差する第2方向に長手方向を有する第2スリット及び少なくとも1つの開口部が形成されている第1のマスクを配置する第1のマスク配置工程と、
    前記被検光学系よりも上流側で前記第1のマスクと光学的に共役な位置に、理想波面を形成させるためのピンホール又はスリットを有する第2のマスクを配置する第2のマスク配置工程と、
    前記第1のマスクと前記被検光学系との間、または前記被検光学系と前記第2のマスクとの間の光路中に、前記第1方向及び前記第2方向のうち、少なくとも1方向へ光束を回折させる回折部材を配置する回折部材配置工程と、
    前記第1スリット及び前記第2スリットの少なくとも一方を透過した前記光束と、前記開口部を透過した前記光束との干渉縞を検出する検出工程と、
    前記検出工程における検出結果に基づいて前記被検光学系の光学特性を計測する計測工程と、
    を含むことを特徴とする回折干渉計測方法。
  11. 前記第1スリット及び前記第2スリットは、前記開口部の周辺部にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項10記載の回折干渉計測方法。
  12. 前記第1スリット及び前記第2スリットは、互いに重なる部分を有していることを特徴とする請求項10又は請求項11記載の回折干渉計測方法。
  13. 前記第1のマスクは、前記第1スリット及び前記第2スリットの周辺部に、少なくとも2つの前記開口部を有していることを特徴とする請求項12記載の回折干渉計測方法。
  14. 前記第1スリットと前記第2スリットとは、互いに略直交し、十字型スリットを形成することを特徴とする請求項12又は請求項13記載の回折干渉計測方法。
  15. 前記被検光学系と前記第1のマスクとの間の光路中に、前記第1スリット又は前記第2スリットに入射する光束を遮光する遮光板を配置する遮光板配置工程を更に含み、
    前記検出工程は、前記遮光板配置工程により遮光されていない前記第2スリット又は前記第1スリットを透過した前記光束と、前記開口部を透過した前記光束との干渉縞を検出することを特徴とする請求項10乃至請求項14の何れか一項に記載の回折干渉計測方法。
  16. 投影光学系を介してパターンを感光性基板上に露光する露光装置において、
    前記投影光学系の光学特性を計測するための請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の回折干渉計を備えることを特徴とする露光装置。
  17. 請求項16記載の露光装置を用いてパターンを感光性基板上に露光する露光工程と、
    前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程と、
    を含むことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
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