JP2001230180A - 露光装置の検査方法及び露光装置検査用フォトマスク - Google Patents

露光装置の検査方法及び露光装置検査用フォトマスク

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JP2001230180A JP2000036691A JP2000036691A JP2001230180A JP 2001230180 A JP2001230180 A JP 2001230180A JP 2000036691 A JP2000036691 A JP 2000036691A JP 2000036691 A JP2000036691 A JP 2000036691A JP 2001230180 A JP2001230180 A JP 2001230180A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便且つ短時間で露光装置の2次光源を検査す
る。 【解決手段】光源から射出した光を、有限の周期で透光
部と遮光部が繰り返され、かつ該透光部と遮光部の比が
複数与えられた回折格子パターンであって周囲を遮光領
域で遮られたピンホールパターン21及びグレーティン
グピンホールパターン22〜29を含む光学部材により
パターンが形成されたフォトマスク3に照明光学系2に
より導き、フォトマスク3を通過した0次回折光を投影
光学系4に照射させ、該フォトマスク3のパターン像を
ウェハ5上に転写し、ウェハ5上に転写された0次回折
光のパターン像に基づいて、照明光学系2内に形成され
る2次光源内の光強度分布を測定するものであって、フ
ォトマスク3とウェハ5が投影光学系4に関して非共役
な状態で転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子製造に
使用する投影露光装置の検査方法及び該露光装置の検査
用フォトマスクに係わり、特に露光装置の照明光学系の
性能を検査するための露光装置の検査方法及び露光装置
検査用フォトマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの回路パターンの製造に
は、リソグラフィ技術が一般に使用される。リソグラフ
ィ工程に使用される投影露光装置では、照明光学系から
射出された波長λの単色光が、回路パターンが描画され
たフォトマスクに入射する。そして、フォトマスクを通
過した光は投影光学系により集光される。そして、一般
にはフォトレジストが塗布された感光基板、具体的には
例えばシリコンウェハ上にフォトマスクの回路パターン
が結像投影される。照明光学系内に形成される2次光
源、すなわちフォトマスク側から照明光学系側を見たと
きの光源としての2次光源によりフォトマスクが照射さ
れるといえる。ここで、2次光源は有限の大きさを持つ
ものであり、その大きさはコヒーレンスファクタ(σ)
で表される。また、露光装置の分解能は投影光学系のウ
ェハ側開口数(NA)、λ及びσにより定まる。
【0003】ところで、形成すべき半導体デバイスパタ
ーンが微細になってくると露光装置に求められる性能も
厳しくなる。露光装置の性能は、その装置を構成する種
々の光学部品により定まるものではあるが、例えば、2
次光源の大きさや形状が変化すると、パターンのフォー
カス裕度あるいは露光量裕度が変化することはよく知ら
れている。また、照明光学系にごみ等が付着して2次光
源の内部に明るさのむらができた場合も、上記裕度は光
学系が正常な場合とは異なってくる。
【0004】シミュレーションを駆使したリソグラフィ
設計が半導体素子製造の上で重要な意味を有する現在に
おいては、このような予想外の不具合が露光装置に存在
することは、レジストパターン形状やフォーカス裕度あ
るいは露光量裕度の計算を不正確にするため好ましくな
い。露光装置の組立の過程で問題となる箇所を取り除い
ておくか、あるいは露光装置を使用する前にその不具合
量を予め測定しておき、シミュレーションに取り込む必
要が生じる。
【0005】そこで、露光装置の2次光源形状を測定す
る方法として、IBM社(米国)のKirk等により提
案された方法がある。この方法の場合、フォトマスク面
のうち、投影光学系に関してウェハと共役でない側の面
にピンホールを配置し、ピンホールカメラとして用いる
ことによりウェハ上に光源形状を転写する。これによ
り、稼働中の露光装置であっても装置を分解せずに測定
を行うことができるという利点を有する。
【0006】しかしながら、この方法では露光量を変え
て同一パターンを複数回露光しウェハ上に形成されたレ
ジストパターンを撮影した写真をした画像をそれぞれ重
ね合わせ、2次光源内の光強度分布の等高強度線図を得
る必要がある。従って、精度の高い検査を行うには、露
光量を少しずつ変えながら多数回露光を行わなければな
らない。この作業は繁雑であるばかりか検査時間が非常
に長くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
露光装置の検査方法では、2次光源形状を測定するのに
稼働中の露光装置を分解せずに測定する方法が提案され
ている。しかしながら、この方法では、同一パターンを
複数回露光する必要があるため、作業が繁雑となるばか
りか長時間の検査が必要となる。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、簡便且つ短時間で
露光装置の2次光源を検査する露光装置の検査方法を提
供することにある。
【0009】また、本発明の別の目的は、簡便且つ短時
間で露光装置の2次光源を検査する露光装置用フォトマ
スクを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る露光装置の
検査方法は、照明光学系から射出した光を、有限の周期
で透光部と遮光部が繰り返され、かつ該透光部と遮光部
の比が複数与えられた回折格子パターンであって周囲を
遮光領域で遮られた光透過パターンを含む光学部材によ
りパターンが形成されたフォトマスクに照明光学系によ
り導き、前記フォトマスクを通過した0次回折光を投影
光学系に照射させてウェハ上に転写し、前記ウェハ上に
転写された0次回折光のパターン像に基づいて、前記フ
ォトマスクから前記照明光学系を見た2次光源内の光強
度分布を測定するものであって、前記フォトマスクと前
記ウェハが前記投影光学系に関して非共役な状態で転写
することを特徴とする。
【0011】ここで、光透過パターンには、その内部が
透光部のみで回折パターンの形成されていないホールパ
ターンも含むものとする。
【0012】本発明の望ましい形態を以下に示す。
【0013】(1)投影光学系の射出側の開口数をN
A,露光装置のコヒーレンスファクタをσ、露光波長を
λ、マスクの倍率をMとしたとき、回折格子パターンの
周期は、p<Mλ/2NA・σを満たす。
【0014】(2)フォトマスクとウェハの投影光学系
に関する非共役な状態は、パターン露光に用いられるフ
ォトマスクの光学部材が配置される表面とは反対側の表
面に、光学部材の遮光部を配置することにより実現す
る。
【0015】(3)フォトマスクとウェハの投影光学系
に関する非共役な状態は、フォトマスク又はウェハの少
なくとも一方の位置を共役な位置から光軸方向に移動さ
せることにより実現する。
【0016】(4)光透過パターンは半径rの円形をな
し、フォトマスクの膜厚をd、露光波長をλ、露光波長
λにおけるフォトマスクの屈折率をnとすると、0.4
(ndλ)1/2≦r≦(ndλ)1/2を満たす。
【0017】(5)光透過パターンは複数形成され、各
光透過パターンの透光部と遮光部の比が異なるようにそ
れぞれ設けられてなる。
【0018】(6)光透過パターン内に透光部と遮光部
の比が異なる部分が配置されてなる。
【0019】(7)光強度分布の測定は、複数の光透過
パターンそれぞれから得られるレジストパターンのレジ
ストの形成領域と非形成領域との境界線を等高強度線と
し、各等高強度線を重ね合わせることにより等高強度線
図を得ることにより測定される。
【0020】(8)フォトマスクには、透光部のみから
なり、周囲を遮光領域で遮られた光透過パターンが形成
されてなる。
【0021】また、本発明に係る露光装置検査用フォト
マスクは、有限の周期で透光部と遮光部が繰り返され、
かつ該透光部と遮光部の比が複数与えられた回折格子パ
ターンであって周囲を遮光領域でさえぎられた光透過パ
ターンを含む光学部材によりパターンが形成された露光
装置検査用フォトマスクであって、検査に用いられる露
光装置内の投影光学系の射出側の開口数をNA、前記露
光装置のコヒーレンスファクタをσ、露光波長をλ、マ
スクの倍率をMとしたとき、前記回折格子パターンの周
期は、p<Mλ/2NA・σを満たすことを特徴とす
る。
【0022】本発明の望ましい形態を以下に示す。
【0023】(1)前記光透過パターンは半径rの円形
をなし、前記フォトマスクの膜厚をd、露光波長をλ、
露光波長λにおける前記フォトマスクの屈折率をnとす
ると、0.4(ndλ)1/2≦r≦(ndλ)1/2を満た
す。
【0024】(2)前記回折格子はライン&スペースパ
ターンである。
【0025】(3)前記回折格子は、遮光領域内に正方
格子状の透過領域が設けられた正方格子パターンからな
る。
【0026】(4)回折格子パターンはライン&スペー
スパターンであり、あるいは遮光領域内に正方格子状の
透過領域が設けられた正方格子パターンからなる。
【0027】(作用)本発明では、露光装置の2次光源
の検査において、通常のパターン露光と同様に、光源か
ら射出した光をフォトマスクに導き、該フォトマスクを
通過した回折光を投影光学系に照射させ、回折光の強度
分布をウェハ上に転写する。
【0028】本発明のパターン転写では、フォトマスク
に有限の周期で透光部と遮光部が繰り返された回折パタ
ーンの周囲を遮光領域で遮った光透過パターンが形成さ
れているため、2次光源からの光をフォトマスクに通す
ことにより、回折光が得られる。
【0029】また、フォトマスクとウェハが投影光学系
に関して非共役な状態である。これにより、回折光を0
次からそれ以上の高次回折光まで分離した状態での光強
度分布をレジストパターンとして得ることができ、かつ
0次回折光のみを得ることにより、2次光源の形状を特
定できる。
【0030】さらに、回折格子パターンの透光部と遮光
部の比が複数与えられたフォトマスクを用いることによ
り、2次光源の分布について露光量を変えて複数回露光
したのと同様の情報を得ることができる。すなわち、透
光部と遮光部の比が異なる回折格子を通過した回折光
は、それぞれの0次回折光が光強度を有するからであ
る。
【0031】このようにして得られたウェハ上のパター
ンを観察することにより、2次光源内の光強度分布を測
定することができる。
【0032】具体的には、透光部と遮光部の比を変えて
転写されたパターンをそれぞれ重ね合わせ、光強度分布
の等高強度線図を得ることにより、2次光源の光強度分
布を検査することができる。
【0033】さらに本発明では、投影光学系の射出側の
開口数をNA,露光装置のコヒーレンスファクタをσ、
露光波長をλ、マスクの倍率をMとしたとき、回折格子
パターンの周期をp<Mλ/2NA・σとする。これに
より、0次回折光と1次回折光を分離してウェハ上に転
写することができるため、1次回折光に干渉されずに光
強度分布を検査することができる。
【0034】さらに望ましくは、回折パターンの周期を
p<Mλ/{(1+σ)×NA}とする。これにより、
1次以上の高次回折光は瞳の外縁よりも外側に照射され
るため、投影光学系内の絞りにより遮られる。従って、
0次回折光のみにより形成されるパターンにより光強度
分布が観察できるため、より高精度の検査が可能とな
る。
【0035】また、フォトマスクをウェハの投影光学系
に関する非共役な状態を、パターン露光に用いられる前
記フォトマスクの光学部材が配置される表面とは反対側
の表面に、前記光学部材の遮光部を配置することにより
実現する。すなわち、フォトマスクをパターン露光の場
合とは表裏逆にして用いることにより、パターン露光に
用いられる露光装置の構成をそのままにして、非常に簡
便に非共役状態を発生させることができる。もちろん、
フォトマスク又はウェハの少なくとも一方の位置を共役
な位置から光軸方向に移動させてもよい。
【0036】また、光透過パターンを半径rの円形と
し、前記フォトマスクの膜厚をd、露光波長をλ、露光
波長λにおける前記フォトマスクの屈折率をnとする
と、 0.4(ndλ)1/2≦r≦(ndλ)1/2 を満たすような条件に設定する。これにより、光透過パ
ターンをピンホールと見た場合のピンホールカメラとし
ての分解能を高めることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0038】(第1実施形態)図1〜図7は本発明の第
1実施形態に係る露光装置の検査方法を説明するための
図である。本実施形態では、KrFエキシマレーザ縮小
投影露光装置(λ:248nm、NA:0.6,σ:
0.3,マスクの倍率M:4)の検査を行う場合を例に
とって説明する。
【0039】図1は本実施形態の検査対象とする縮小投
影露光装置の全体構成を示す図である。図1に示すよう
に、光源1と、照明光学系2と、フォトマスク3と、投
影光学系4と、ウェハ5とが、これらの順に露光光の光
路に沿って配列されて露光装置を構成している。
【0040】このように構成された縮小投影露光装置に
おいて、フォトマスク3の位置から照明光学系2を見た
光源は、2次光源又は有効光源と呼ばれる。この2次光
源の大きさは、投影光学系瞳の半径との比、すなわちコ
ヒーレンスファクタσで表される。σの大きさにより解
像特性等が大きく変化するため、理想的にはフォトマス
ク3上のすべての面において同一のσで照明するような
構成の照明光学系として、一括露光領域内において均一
な解像特性を実現する。
【0041】図2は上記露光装置に組み込まれるフォト
マスク3の全体構成を示す図である。図2に示すよう
に、フォトマスク3は光透過パターンとしてのピンホー
ルパターン21及びグレーティングピンホールパターン
22〜29を有する。これら光透過パターン21〜29
はそれぞれ直径80μmであり、互いに1200μm離
間して配置されている。また、各グレーティングピンホ
ールパターン22〜29内にはそれぞれ回折パターンが
設けられている。グレーティングピンホールパターンと
は、ピンホール内に回折格子が形成されたパターのこと
を指す。
【0042】光透過パターン21〜29の詳細な構成を
図3に示す。図3(a)は各光透過パターン21〜29
を拡大して示したもので、各光透過パターン22〜29
の内部にはそれぞれライン&スペースパターンからなる
回折格子が設けられている。図3(b)は一例としてグ
レーティングピンホールパターン29の回折格子の一部
をさらに拡大して示したものである。
【0043】図3(b)に示すように、グレーティング
ピンホールパターン29はライン状の遮光部291とラ
イン状の透光部292からなり、これら291及び29
2によりライン&スペースパターンを構成している。こ
こで、透光部292のライン幅をa、回折格子の周期を
pで表す。また、回折格子の周期pに対する透光部のラ
イン幅aの比(デューティー比)をεとする。すなわ
ち、ε=a/pとする。グレーティングピンホールパタ
ーン29においては、ε=0.2である。他の光透過パ
ターン21〜28はグレーティングピンホールパターン
29と同じ回折格子の周期pを有し、p=0.8μmで
ある。一方、他の光透過パターン21〜28はそれぞれ
異なるデューティー比を有しており、グレーティングパ
ターン22から28まで順にεは0.9から0.3まで
0.1刻みに設定されている。ピンホールパターン21
はε=1であり、周期pに対して透光部のライン幅aの
比は1である。すなわち、ピンホールパターン21内は
すべて透光部からなり、遮光部は存在せず、回折格子は
配置されていない。
【0044】このようなフォトマスク3を、光透過パタ
ーン21〜29が形成された面が2次光源側に配置され
るように露光装置に設置する。実パターンの露光の場合
には投影光学系4側にパターン形成面が配置されるが、
この露光装置の検査の場合は実パターン露光とは表裏逆
に設置することとなる。露光装置は実パターン露光の場
合のフォトマスク3の配置により共役な状態が作り出さ
れる。フォトマスク3は所定の厚さを有している。従っ
て、実パターン露光の場合とは表裏逆に配置することに
より、フォトマスク3の膜厚分だけフォトマスク3とウ
ェハ5が投影光学系4に関して非共役な状態とすること
ができる。
【0045】以上のような構成の露光装置を用いて露光
を行う。露光量は3000mJ/cm2とし、1回だけ
露光を行う。得られたレジストパターンの平面図を図4
に示す。図4に示すように、ウェハ5上の1チップ領域
に対応するレジストパターン形成領域40には、光透過
パターン21〜29に対応して、転写パターン41〜4
9が形成される。すなわち、ピンホールパターン21を
介して投影されたレジストパターンが転写パターン4
1,グレーティングピンホールパターン22を介して投
影されたレジストパターンが転写パターン42というよ
うに対応している。転写パターン41が最も光照射量が
多く、転写パターン49が最も光照射量が少なくなって
いる。これは、転写パターン49には2次光源の中で最
も明るい部分のみが転写されており、光照射量が多くな
るにつれて2次光源の中の暗い部分が転写パターン内に
現れてくることを示している。このようにして、各光透
過パターンごとに、それぞれの回折格子のデューティー
比に対応したレジストパターンが得られる。
【0046】次に、このように得られた各転写パターン
41〜49をそれぞれ画像処理し、各画像を重ね合わせ
る。具体的には、各転写パターン41〜49を、レジス
トが残存した領域とレジストが除去された領域で境界線
を引く。そして、各パターンごとに得られた境界線をそ
れぞれ重ね合わせる。これにより、2次光源の形状の等
高強度線図を得ることができる。
【0047】このようにデューティー比の異なるピンホ
ールパターン及びグレーティングピンホールパターンを
用いて2次光源の光強度分布の等高強度線図が得られる
原理を図5〜図7を用いて以下説明する。
【0048】孤立したピンホールパターンの中に回折パ
ターンがなければ、通常のピンホールカメラと同じ原理
により、ウェハ5上に転写される像は光源の像のみであ
る。上記のようにピンホールパターン内に周期的な形状
のライン&スペースパターンが配置されると、2次光源
からの露光光51は、光の回折現象により0次回折光5
2と1次回折光53を生じる。なお、2次以上の高次の
回折光は省略する。0次回折光52は回折パターンを通
過しても直進する回折光成分であり、一般的には回折光
の中で最も強度が大きい。1次回折光53は光軸から遠
ざかる方向に進む。瞳4aの内側に到達した光はウェハ
5に達するが、瞳4aの外側に到達した光は遮蔽され、
ウェハ5に達しない。すなわち、瞳を通過した光がウェ
ハ5上にパターンを形成することとなる。本実施形態で
は、0次回折光52により2次光源の像を観察するた
め、0次回折光52のみが瞳4aの内側を通過し、1次
回折光53は瞳4aの外側に照射されるような条件に設
定する。その条件は後述する。
【0049】また、各回折光はそれぞれが2次光源と相
似な像であるため、0次回折光52から光源の形状が分
かる。なお、通常のパターン露光のように、フォトマス
ク3とウェハ5が共役な状態で露光を行う場合には、ウ
ェハ5上でフォトマスク3のパターン像が結像され、光
源の像を観察することができない。これに対して本実施
形態では、フォトマスク3のパターン形成面が光源側に
配置されるように設定する。これにより、ウェハ5上で
フォトマスク3に形成されたパターン像が結像されず、
デフォーカス状態でウェハ5上に光が到達する。従っ
て、2次光源の像を示す0次回折光52を充分な大きさ
で観察することが可能となる。
【0050】また、周期p=0.8μmとした理由を図
6を用いて以下説明する。
【0051】投影光学系4の瞳4aの大きさ61を規準
とした量で表すと、各回折光の照射領域62,63は光
源形状と同じになり、回折光照射領域62,63の半径
はσで表される。なお、61aは瞳の大きさを表す仮想
的な線であり、半径1の円である。0次回折光は直進す
る成分なので周期pが変化してもその位置は変わらない
のに対して、1次回折光の位置は周期pにより変化し、
その照射領域63は図6(a)の矢印に示す方向に変動
する。周期pの周期的回折パターンによる回折を考える
と、0次回折光と1次回折光の間の距離はλ/(p×N
A)で表される。ウェハ5上に0次回折光と1次回折光
を分離して投影するためには、0次回折光照射領域62
と1次回折光照射領域63はオーバーラップしない必要
がある。従って、少なくとも図6(b)に示すように、
0次回折光照射領域62と1次回折光照射領域63が接
しているか、あるいはそれよりも離れている必要があ
る。これを周期pについて式で表すと、p<M・λ(2
NA・σ)となる。なお、2次以上の高次回折光は、1
次回折光よりもさらに回折角が大きいため、1次回折光
照射領域よりも瞳の中心からさらに外れる。従って、1
次回折光のみを考慮すれば2次以上の高次回折光は0次
回折光と分離される。
【0052】また、さらに望ましくは、観察するのは0
次回折光のみであるため、1次回折光は瞳4aを通過し
ない方がよい。この場合、0次回折光照射領域62と1
次回折光照射領域63の境界条件での位置関係は図6
(c)に示すようになる。すなわち、1次回折光照射領
域63の外縁が瞳の外縁に接しているか、あるいは離れ
ている必要がある。これを周期pについて式で表すと、 p<M・λ/{(1+σ)×NA} となる。ここで、本実施形態に用いた露光装置では、λ
=248nm、NA=0.6,σ=0.3,M=4であ
るため、周期p=0.8μmは上記式を満たすこととな
る。
【0053】図7はピンホール22〜29に配置される
回折格子のデューティー比と露光光の相対強度の関係を
示す図である。横軸はデューティー比、縦軸は露光光の
相対強度である。実線で示したのが本実施形態のライン
&スペースパターンにより得られる関係曲線である。図
7に示すように、デューティー比を変化させることによ
り露光光の相対強度が変化するのが分かる。なお、露光
光の相対強度は、回折格子が形成されないピンホール2
1の露光光強度を1とした場合の強度を表す。
【0054】このように、回折格子のデューティー比を
変えることにより、露光光強度が変化する。具体的に
は、0次回折光の相対強度はε2で表され、0次回折光
の強度はデューティー比εの増加と共に単調増加する。
従って、複数のデューティー比で露光したパターンを比
較すると、2次光源内の光強度の大小に応じてそれぞれ
パターンが形成される領域が異なってくる。具体的に
は、デューティー比が高い透光部の多いパターン(21
や22等)によれば、相対強度は高く、パターンが形成
される領域も大きくなる。一方、デューティー比が低い
透光部の少ないパターン(29や28等)によれば、相
対強度は低く、パターンが形成される領域は小さくな
る。従って、複数のデューティー比で露光したパターン
を得ることにより、露光量を複数変えて複数回露光した
のと同じ情報を得ることができる。
【0055】具体的には、各パターン21〜29により
得られるレジストパターンを、パターンが形成された領
域とパターンが形成されない領域とで境界線を引き、こ
れを等高強度線としてそれぞれ重ね合わせることによ
り、等高強度線図が得られる。なお、1のレジストパタ
ーンから、パターンが形成された領域とパターンが形成
されない領域の2分割により等高強度線図を得るのみな
らず、3分割や4分割等、複数に分割して複数の等高強
度線を得てもよい。
【0056】また、図7のデューティー比と相対強度の
関係曲線から、図4の各転写パターンから得られた各等
高強度線が意味する光強度を、回折格子のないピンホー
ルパターン21を用いて得られた転写パターンの等高強
度線の位置における光を基準(=1)とした相対地とし
て得ることができる。すなわち、転写パターン41の露
光の境界の位置(に対応する2次光源上)の光強度を1
とすると、転写パターン41の露光の境界位置に対応す
る2次光源上の光強度はε2で表され、回折格子のデュ
ーティー比ε=0.9であることから、ε2=0.81
である。同様に転写パターン43〜49においても、得
られる等高強度線の位置における光強度がそれぞれ0.
64,0.49,…,0.04であることが分かる。こ
うして得られた実際の2次光源における光強度の等高強
度線図、すなわち光強度分布を、設計上の2次光源、又
は理想的な2次光源の光強度分布と比較することによ
り、2次光源に異常があるか否かが判断できる。
【0057】また、光透過パターン21〜29の直径を
80μm、各光透過パターン21〜29同士の距離を1
200μmとした理由を説明する。
【0058】本実施形態におけるピンホールパターン2
1及びグレーティングピンホールパターン22〜29
は、原理的にはピンホールカメラと同じである。ピンホ
ールカメラの分解能はピンホールの半径をr、ピンホー
ルから像を写す面までの光路長をl、光の波長をλとし
たとき、 r=(lλ)1/2 を満たす場合に最適になることは広く知られている。本
実施形態の場合、ウェハ5上に転写されるパターン像
は、投影光学系に関して共役な位置、すなわちマスクの
表側において高い分解能であればよい。従って、上記の
光路長lとして、フォトマスク3の厚さdとフォトマス
ク3本体を構成するガラスの屈折率nの積を取ることに
より、2次光源の高分解能の像が得られる。但し、本実
施形態では必ずしも分解能が最高である必要はなく、次
式を満たしていれば充分である。
【0059】0.4(ndλ)1/2≦r≦(ndλ)1/2 本実施形態の場合、n=1.5、d=6.35mm、λ
=248nmであるため、光透過パターン21〜29の
直径=80μm(r=40μm)は上式を満たしている
ことが分かる。
【0060】このように本実施形態によれば、複数のデ
ューティー比を有する回折格子を持つピンホールパター
ンを複数フォトマスクに配置し、投影光学系に関して非
共役な状態で2次光源の光強度分布を測定する。これに
より、1回の露光で異なる複数回の露光で得られるのと
同じ2次光源の光強度分布の情報を得ることができ、2
次光源の測定時間を大幅に減少させることができる。
【0061】なお、本実施形態では説明の便宜上9種類
のデューティー比を有するピンホールパターンを用いた
が、その数には限定されないことはもちろんである。従
って、より精度の高い光強度分布を得るためにより多く
のピンホールパターンをフォトマスク3上に配置しても
よい。また、非共役な状態は実パターン露光の場合とは
表裏逆に配置することにより実現したが、フォトマスク
3又はウェハ5の少なくとも一方の位置を共役な位置か
ら光軸方向に移動させることにより実現させてもよい。
【0062】(第2実施形態)図8及び図9は本発明の
第2実施形態に係る露光装置の検査方法を説明するため
の図である。本実施形態では、第1実施形態と同様に、
KrFエキシマレーザ縮小投影露光装置(λ:248n
m、NA:0.6,σ:0.3,マスクの倍率M:4)
の検査を行う場合を例にとって説明する。従って、露光
装置の構成についての詳細な説明は省略する。本実施形
態の特徴点は、検査に用いられるフォトマスクに描画さ
れたピンホール中の回折格子の形状にある。第1実施形
態ではピンホールパターン内にライン&スペースパター
ンが配置されたが、本実施形態では正方格子パターンが
配置される。
【0063】図8は本実施形態で使用されるフォトマス
ク80の全体構成を示す図である。なお、第1実施形態
で用いられるフォトマスク3の代わりにフォトマスク8
0を配置することにより図1に示す露光装置に本実施形
態を適用することができる。図8に示すように、フォト
マスク80の露光領域80a内には、ピンホールパター
ン81及び複数のグレーティングピンホールパターン8
2〜93がそれぞれ等間隔に配置されている。各光透過
パターン81〜93の半径は第1実施形態と同じく、直
径80μmであり、互いに1200μm離間して配置さ
れている。
【0064】図9は本実施形態で使用されるフォトマス
ク80に配置されるグレーティングピンホールパターン
82〜93の一例としてグレーティングピンホールパタ
ーン93を例にとって拡大して示した図であり、図9
(a)はグレーティングピンホールパターン93の全体
構成を、図9(b)はその一部をさらに拡大して示した
図である。図9(a)及び(b)に示すように、このグ
レーティングピンホールパターン93は遮光部931と
方形の透光部932からなる。
【0065】遮光部931はマトリクス状に配置された
透光部932がそれぞれ離間して配置されるようにライ
ン状に図の上下方向及び左右方向に延び、格子形状をな
している。これにより、X方向及びY方向の2方向に対
して回折格子としての機能を有する。透光部932の1
辺の長さをa、周期をpで表し、デューティー比をεと
すると、第1実施形態と同様にε=a/pで表される。
グレーティングピンホールパターン93の場合、周期p
=0.8μm、ε=0.2に設定される。
【0066】他のグレーティングピンホールパターン8
2〜92は、グレーティングピンホールパターン93と
同様に共通の周期p=0.8μmである。また、各パタ
ーン82〜92それぞれデューティー比εは順にε=
0.9から順に単調に減少する。また、ピンホールパタ
ーン81は回折格子が配置されていない透光部のみから
なるパターンであり、ε=1であると言える。従って、
13個の光透過パターン81〜93により、ε=1から
ε=0.2までεが単調に減少するように各パターン8
1〜93のεが定められる。従って、パターン81から
順にεが1/1.3刻みで設定される。
【0067】以上のような構成のフォトマスク80を用
いて第1実施形態と同様の手法により露光を行う。露光
量は3000mJ/cm2、露光は1回だけ行う。この
ような露光により、第1実施形態と同様にデューティー
比の異なるパターンにより得られる複数のレジストパタ
ーンが得られる。これら複数のレジストパターンを第1
実施形態と同様の手法により重ね合わせることにより、
2次光源の光強度の分布の等高強度線図が得られる。な
お、本実施形態の場合は、0次回折光の相対強度はε4
で表され、図7ではデューティー比と露光光の相対強度
が点線で示される点が第1実施形態と異なる。
【0068】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。KrFエキシマレーザを光源として用いたが、
例えばi線あるいはArFエキシマレーザ、F2エキシ
マレーザ等を光源とした場合でも本発明と同様の効果を
奏することはもちろんである。また、マスクの倍率M
や、NAも本実施形態に示す値に限定されない。また、
露光装置の検査用マスクとしてフォトマスク3を説明し
たが、実際のパターン露光に用いられる実パターンを検
査用の光透過パターン21〜29とは表裏逆の面に配置
してもよい。このようにすることにより、実際のパター
ン露光を行いその都度検査用パターンを用いてリアルタ
イムで簡便に2次光源の光強度を観察することができ
る。この場合、光透過パターン21〜29と実パターン
は干渉し合わない程度に離間して配置するのが望まし
い。
【0069】さらに、1次回折光が瞳の外側に照射さ
れ、ウェハに到達しない場合について説明したが、必ず
しもそのようにする必要はなく、0次回折光と1次回折
光が分離してウェハ上に到達されればよい。この場合、
レジストパターン上に1次以上の回折光を投影させた
後、写真又はコンピュータの画像として得る際に1次以
上の回折光を消せばよい。
【0070】さらに、上記実施形態では光強度分布を得
る手法として各デューティー比ごとの転写パターンを画
像処理し、各画像を重ね合わせることにより等高強度線
図を得たが、これに限定されるものではない。例えば、
検査露光により得られたレジストパターンの膜厚から光
強度分布を求め、このように得られる各パターンの強度
分布を重ね合わせることにより光強度分布の等高強度線
図を得ることもできる。なお、この手法による場合には
露光量とレジストパターンの膜厚が比例関係、あるいは
それに近い関係のレジストを用いるのが好ましい。
【0071】さらに、ピンホールパターンとして円形の
ものを用いたが、面積が同等な形状であればこれに限定
されるものではない。フォトマスクの変形例を図10に
示す。図10(a)に示すように、フォトマスク101
a内に三角形のホールパターン102が形成されたもの
や、(b)に示すように、フォトマスク101b内に四
角形のホールパターン103が形成されたもの、さらに
は図10(c)に示すようにフォトマスク101c内に
楕円形のホールパターン104が形成されたもの等、所
定の距離だけ周囲が遮光部で遮られた光透過パターンで
あれば何でもよい。また、ピンホールパターン内部に配
置される回折格子としてライン&スペースパターン及び
正方格子パターンの場合を示したが、これらに限定され
るものではない。例えば市松格子状パターン、正六角形
の遮光部が蜂の巣状に配置された六方格子状パターン
や、これらパターンの遮光部と透光部を反転させたピラ
ーパターン等、回折光を生じさせる回折パターンであれ
ば何でもよい。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、検
査対象とする露光装置を用い、複数のデューティー比の
回折格子が配置された光透過パターンを通過して得られ
る0次回折光をウェハ上に転写することにより、複数の
光強度分布を有するパターンが得られ、これらを合成す
ることにより、露光装置の2次光源を簡便且つ短時間に
検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る露光装置の検査の
対象とする露光装置の全体構成を示す図。
【図2】同実施形態に係る露光装置の検査に用いられる
フォトマスクの全体構成を示す平面図。
【図3】同実施形態に係るフォトマスク内の光透過パタ
ーンの詳細な構成を示す図。
【図4】同実施形態に係る露光装置の検査における露光
で得られたレジストパターンを示す平面図。
【図5】同実施形態に係る露光装置の検査方法の原理を
説明するための図。
【図6】同実施形態に係る露光装置の検査方法の原理を
説明するための図。
【図7】同実施形態に係るデューティー比と露光光の相
対強度の関係を示す図。
【図8】本発明の第2実施形態に係る露光装置の検査に
用いられるフォトマスクの全体構成を示す平面図。
【図9】同実施形態に係るフォトマスク内のグレーティ
ングピンホールパターンの詳細な構成を示す図。
【図10】本発明のフォトマスクの光透過パターンの変
形例を示す図。
【符号の説明】
1…光源 2…照明光学系 3,80…フォトマスク 4…投影光学系 4a…瞳 5…ウェハ 21,81…ピンホールパターン 22〜29,82〜93…グレーティングピンホールパ
ターン 291,931…遮光部 292,932…透光部 41〜49…転写パターン 51…露光光 52…0次回折光 53…1次回折光 61…瞳の大きさ 62…0次回折光照射領域 63…1次回折光照射領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H095 BA02 BA07 BB02 BB36 BD09 BD13 BD23 5F046 AA17 AA25 BA03 CB17 DB01 DB11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光学系から射出した光を、有限の周
    期で透光部と遮光部が繰り返され、かつ該透光部と遮光
    部の比が複数与えられた回折格子パターンであって周囲
    を遮光領域で遮られた光透過パターンを含む光学部材に
    よりパターンが形成されたフォトマスクに導き、 前記フォトマスクを通過して発生した0次回折光を投影
    光学系を通してウェハ上に転写し、 前記ウェハ上に転写された0次回折光のパターン像に基
    づいて、前記フォトマスクから前記照明光学系を見た2
    次光源内の光強度分布を測定するものであって、 前記フォトマスクと前記ウェハが前記投影光学系に関し
    て非共役な状態で転写することを特徴とする露光装置の
    検査方法。
  2. 【請求項2】 前記投影光学系の射出側の開口数をN
    A,前記露光装置のコヒーレンスファクタをσ、露光波
    長をλ、前記フォトマスクの倍率をMとしたとき、前記
    回折格子パターンの周期は、 p<Mλ/2NA・σ を満たすことを特徴とする請求項1に記載の露光装置の
    検査方法。
  3. 【請求項3】 前記フォトマスクと前記ウェハの前記投
    影光学系に関する非共役な状態は、パターン露光に用い
    られる前記フォトマスクの光学部材が配置される表面と
    は反対側の表面に、前記光学部材の遮光部を配置するこ
    とにより実現することを特徴とする請求項2に記載の露
    光装置の検査方法。
  4. 【請求項4】 前記フォトマスクと前記ウェハの前記投
    影光学系に関する非共役な状態は、前記フォトマスク又
    は前記ウェハの少なくとも一方の位置を共役な位置から
    光軸方向に移動させることにより実現することを特徴と
    する請求項3に記載の露光装置の検査方法。
  5. 【請求項5】 前記光透過パターンは半径rの円形をな
    し、前記フォトマスクの膜厚をd、露光波長をλ、露光
    波長λにおける前記フォトマスクの屈折率をnとする
    と、 0.4(ndλ)1/2≦r≦(ndλ)1/2 を満たすことを特徴とする請求項1に記載の露光装置の
    検査方法。
  6. 【請求項6】 前記光透過パターンは複数形成され、各
    光透過パターンの透光部と遮光部の比が各透過パターン
    毎に異なるように設けられてなることを特徴とする請求
    項1に記載の露光装置の検査方法。
  7. 【請求項7】 前記光透過パターン内に透光部と遮光部
    の比が異なる部分が配置されてなることを特徴とする請
    求項1に記載の露光装置の検査方法。
  8. 【請求項8】 前記光強度分布の測定は、前記複数の光
    透過パターンそれぞれから得られるレジストパターンの
    レジストの形成領域と非形成領域との境界線を等高強度
    線とし、各等高強度線を重ね合わせることにより等高強
    度線図を得ることにより測定されることを特徴とする請
    求項1に記載の露光装置の検査方法。
  9. 【請求項9】 有限の周期で透光部と遮光部が繰り返さ
    れ、かつ該透光部と遮光部の比が複数与えられた回折格
    子パターンであって周囲を遮光領域でさえぎられた光透
    過パターンを含む光学部材によりパターンが形成された
    露光装置検査用フォトマスクであって、 検査に用いられる露光装置内の投影光学系の射出側の開
    口数をNA、前記露光装置のコヒーレンスファクタを
    σ、露光波長をλ、マスクの倍率をMとしたとき、前記
    回折格子パターンの周期は、 p<Mλ/2NA・σ を満たすことを特徴とする露光装置検査用フォトマス
    ク。
  10. 【請求項10】 前記光透過パターンは半径rの円形を
    なし、前記フォトマスクの膜厚をd、露光波長をλ、露
    光波長λにおける前記フォトマスクの屈折率をnとする
    と、 0.4(ndλ)1/2≦r≦(ndλ)1/2 を満たすことを特徴とする請求項9に記載の露光装置検
    査用フォトマスク。
  11. 【請求項11】 前記回折格子はライン&スペースパタ
    ーンであることを特徴とする請求項9に記載の露光装置
    検査用フォトマスク。
  12. 【請求項12】 前記回折格子は、遮光領域内に正方格
    子状の透過領域が設けられた正方格子パターンからなる
    ことを特徴とする請求項9に記載の露光装置検査用フォ
    トマスク。
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