JP2000021718A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

露光方法及び露光装置

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JP2000021718A JP10184235A JP18423598A JP2000021718A JP 2000021718 A JP2000021718 A JP 2000021718A JP 10184235 A JP10184235 A JP 10184235A JP 18423598 A JP18423598 A JP 18423598A JP 2000021718 A JP2000021718 A JP 2000021718A
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重露光に要する時間を短くする。 【解決手段】 投影露光装置に設置したマスク14の補
助パターン付のゲートパターンを用い、ウエハに対し
て、途中で現像することなく、小σの斜め照明によるフ
ァイン露光と大σの垂直照明によるラフ露光の多重露光
を行なう。ファイン露光とラフ露光のどちらの場合も投
影光学系の開口絞りは円形開口を持つ絞りを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,露光方法及び露光
装置に関し、特に微細な回路パタ−ンを感光基板上に露
光する露光方法および露光装置に関し、本発明の露光方
法及び露光装置は、例えばIC,LSI等の半導体チッ
プ、液晶パネル等の表示素子、磁気ヘッド等の検出素
子、CCD等の撮像素子といった各種デバイスの製造に
用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC、LSI、液晶パネル等のデ
バイスをフォトリソグラフィ−技術を用いて製造する時
には、フォトマスク又はレチクル等(以下、「マスク」
と記す。)の回路パタ−ンを投影光学系によってフォト
レジスト等が塗布されたシリコンウエハ又はガラスプレ
−ト等(以下、「ウエハ」と記す。)の感光基板上に投
影し、そこに転写する(露光する)投影露光方法及び投
影露光装置が使用されている。
【0003】上記デバイスの高集積化に対応して、ウエ
ハに転写するパタ−ンの微細化即ち高解像度化とウエハ
における1チップの大面積化とが要求されており、従っ
てウエハに対する微細加工技術の中心を成す上記投影露
光方法及び投影露光装置においても、現在、0.5μm以
下の寸法(線幅)の像を広範囲に形成するべく、解像度
と露光面積の向上が計られている。
【0004】従来の投影露光装置の摸式図を図15に示
す。図15中,191は遠紫外線露光用光源であるエキシ
マ−レ−ザ、192は照明光学系、193は照明光、194はマ
スク、195はマスク1944から出て光学系196に入射する
物体側露光光、196は縮小投影光学系、197は光学系196
から出て基板198に入射する像側露光光、198は感光基板
であるウエハ、199は感光基板を保持する基板ステージ
を、示す。
【0005】エキシマレ−ザ191から出射したレ−ザ光
は、引き回し光学系によって照明光学系192に導光さ
れ、投影光学系192により所定の光強度分布、配光分
布、開き角(開口数NA)等を持つ照明光193となるよ
うに調整され、マスク194を照明する。
【0006】マスク194にはウエハ198上に形成する微細
パタ−ンを投影光学系192の投影倍率の逆数倍(例えば2
倍や4倍や5倍)した寸法のパターンがクロム等によって
石英基板上に形成されており、照明光193はマスク194の
微細パターンによって透過回折され、物体側露光光195
となる。
【0007】投影光学系196は、物体側露光光195を、マ
スク194の微細パターンを上記投影倍率で且つ充分小さ
な収差でウエハ198上に結像する像側露光光197に変換す
る。像側露光光197は図19の下部の拡大図に示されるよ
うに、所定の開口数NA (=sinθ )でウエハ198上に収束
し、ウエハ198上に微細パターンの像を結ぶ。
【0008】基板ステ−ジ199は、ウエハ198の互いに異
なる複数の領域(ショット領域:1個又は複数のチップ
となる領域)に順次微細パタ−ンを形成する場合に、投
影光学系の像平面に沿ってステップ移動することにより
ウエハ198の投影光学系196に対する位置を変える。
【0009】しかしながら、現在主流の上記のエキシマ
レーザを光源とする投影露光装置は、0.15μm以下
のパタ−ンを形成することが困難である。
【0010】投影光学系196は、露光(に用いる)波長
に起因する光学的な解像度と焦点深度との間のトレ−ド
オフによる解像度の限界がある。投影露光装置による解
像パタ−ンの解像度Rと焦点深度DOFは、次の(1)式
と(2)式の如きレ−リ−の式によって表される。
【0011】 R=k1(λ/NA) ……(1) DOF=k2(λ/NA2) ……(2) ここで、λは露光波長、NAは投影光学系196の明るさを
表す像側の開口数、k1、k2はウエハ198の現像プロセ
ス特性等によって決まる定数であり,通常0.5〜0.
7程度の値である。
【0012】この(1)式と(2)式から、解像度Rを小さい
値とする高解像度化には開口数NAを大きくする「高NA
化」があるが、実際の露光では投影光学系196の焦点深
度DOFをある程度以上の値にする必要があるため、高N
A化をある程度以上進めることは不可能となることと、
高解像度化には結局露光波長λを小さくする「短波長
化」が必要となることとが分かる。
【0013】ところが短波長化を進めていくと重大な問
題が発生する。この問題とは投影光学系196のレンズの
硝材がなくなってしまうことである。殆どの硝材の透過
率は遠紫外線領域では0に近く、特別な製造方法を用い
て露光装置用(露光波長約248nm)に製造された硝材と
して溶融石英が現存するが,この溶融石英の透過率も波
長193nm以下の露光波長に対しては急激に低下するし、
0.15μm以下の微細パタ−ンに対応する露光波長15
0nm以下の領域では実用的な硝材の開発は非常に困難で
ある。また遠紫外線領域で使用される硝材は、透過率以
外にも、耐久性,屈折率均一性、光学的歪み、加工性等
の複数条件を満たす必要があり、この事から、実用的な
硝材の存在が危ぶまれている。
【0014】このように従来の投影露光方法及び投影露
光装置では、ウエハ198に0.15μm以下のパタ−ン
を形成する為には150nm程度以下まで露光波長の短波
長化が必要であるのに対し、この波長領域では実用的な
硝材が存在しないので、ウエハ198に0.15μm以下
のパターンを形成することができなかった。
【0015】米国特許第5,415,835号公報は2
光束干渉露光によって微細パターンを形成する技術を開
示しており、2光束干渉露光によれば、ウエハに0.15μ
m以下のパターンを形成することができる。
【0016】2光束干渉露光は、レーザからの可干渉性
を有し且つ平行光線束であるレーザ光をハーフミラーに
よって2光束に分割し、2光束を夫々平面ミラーによって
反射することにより2個のレーザ光(可干渉性平行光線
束)を0より大きく90度未満のある角度を成して交差
させることにより交差部分に干渉縞を形成し、この干渉
縞(の光強度分布)によってウエハのレジストを露光し
て感光させることで干渉縞の光強度分布に応じた微細な
周期パタ−ン(露光量分布)をウエハ(レジスト)に形
成するものである。
【0017】2光束がウエハ面の立てた垂線に対して互
いに逆方向に同じ角度だけ傾いた状態でウエハ面で交差
する場合、この2光束干渉露光における解像度Rは次の
(3)式で表される。
【0018】 R=λ/(4sinθ) =λ/4NA =0.25(λ/NA) ……(3) ここで、RはL&S(ライン・アンド・スペース)の夫々
の幅即ち干渉縞の明部と暗部の夫々の幅を、θは2光束
の夫々の像面に対する入射角度(絶対値)を表し、NA
=sinθである。
【0019】通常の投影露光における解像度の式である
(1)式と2光束干渉露光における解像度の式である(3)
式とを比較すると、2光束干渉露光の解像度Rは(1)
式においてk1 =0.25とした場合に相当するから、2
光束干渉露光では k1=0.2〜0.7である通常の投
影露光の解像度より2倍以上の解像度を得ることが可能
である。上記米国特許第5,415,835号公報には
開示されていないが、例えばλ= 0.248nm(Kr
Fエキシマ)でNA = 0.6の時は、R =0.10μm
が得られる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら2光束干
渉露光は、基本的に干渉縞の光強度分布(露光量分布)
に相当する単純な縞パターンしか得られないので、所望
の形状の回路パタ−ンをウエハに形成することができな
い。
【0021】そこで上記米国特許第5,415,835
号公報は、2光束干渉露光によって単純な縞パターン即
ち2値的な露光量分布をウエハ(のレジスト)に与えた
後、ある開口が形成されたマスクを用いて通常リソグラ
フィー(露光)を行なって更に別の2値的な露光量分布
をウエハに与えることにより孤立の線(パターン)を得
る「多重露光」を提案している。
【0022】しかしながら、上記米国特許第5,41
5,835号公報の多重露光の方法は、2光束干渉露光
用の露光装置にウエハを設置して露光した後で、別の通
常露光用の露光装置にウエハを設置し直して露光を行な
うので、時間がかかるという問題があった。
【0023】本発明の目的は、比較的短い時間で多重露
光が行なえる露光方法及び露光装置を提供することにあ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の露光方法は、微細パターンに補助パ
ターンを付設した同一のマスクパターンを照明条件を変
えて照明して共通の被露光領域に投影することを特徴と
する。
【0025】本発明の第2の露光方法は、微細パターン
に補助パターンを付設した同一のマスクパターンを小σ
(シグマ)と大σとで照明して共通の被露光領域に投影
することを特徴とする。ここで、σは、照明光学系のマ
スク側の開口数を投影光学系のマスク側の開口数で割っ
た値である。
【0026】本発明の第3の露光方法は、微細パターン
に補助パターンを付設した同一のマスクパターンを小N
A(開口数)と大NAとで照明して共通の被露光領域に
投影することを特徴とする。ここで、NAは照明光学系
のマスク側の開口数である。
【0027】本発明の第4の露光方法は、微細パターン
に補助パターンを付設した同一のマスクパターンに斜め
照明と垂直照明を行なって共通の被露光領域に投影する
ことを特徴とする。ここで、斜め照明とは投影光学系の
光軸に対して傾いた方向から照明する形態であり、垂直
照明とは投影光学系の光軸に平行な方向から照明する形
態である。
【0028】本発明の第1の露光装置は、微細パターン
に補助パターンを付設した同一のマスクパターンを照明
条件を変えて照明して共通の被露光領域に投影する露光
モードを有することを特徴とする。
【0029】本発明の第2の露光装置は、微細パターン
に補助パターンを付設した同一のマスクパターンを小σ
(シグマ)と大σとで照明して共通の被露光領域に投影
する露光モードを有することを特徴とする。ここで、σ
は、照明光学系のマスク側の開口数を投影光学系のマス
ク側の開口数で割った値である。
【0030】本発明の第3の露光装置は、微細パターン
に補助パターンを付設した同一のマスクパターンを小N
A(開口数)と大NAとで照明して共通の被露光領域に
投影する露光モードを有することを特徴とする。ここ
で、NAは照明光学系のマスク側の開口数である。
【0031】本発明の第4の露光装置は、微細パターン
に補助パターンを付設した同一のマスクパターンに斜め
照明と垂直照明を行なって共通の被露光領域に投影する
露光モードを有することを特徴とする。
【0032】上記の本発明の露光方法及び露光装置によ
れば、ある露光装置(例えばステップアンドリピート方
式やステップアンドスキャン方式の縮小投影露光装置)
にあるマスクを配置し、このマスクのパターン(同一の
マスクパターン)に対してこの露光装置に異なる照明条
件を設定することで多重露光が行なえるので、従来の2
台の異なる露光装置を用いるう場合に比べて多重露光に
要する時間が短くなる。
【0033】尚、上記の小σと大σの意味は各シグマの
大きさの相対的な関係を意味しているだけであり、「あ
るσとこのσより大きい(或いは小さい)σ」を意味す
る。同様に、上記の小NAと大NAの意味は各NAの大
きさの相対的な関係を意味しているだけであり、「ある
NAとこのσより大きい(或いは小さい)NA」を意味
する。
【0034】本発明は、KrFエキシマレーザー(波長約2
48nm)、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)又はF2エ
キシマレーザー(波長約157nm)から光で前記マスクパ
ターンを照明する形態を含む。
【0035】本発明は、屈折系、反射−屈折系、又は反
射系のいずれかより成る投影光学系によって前記マスク
パターンを投影する形態を含む。
【0036】本発明は、前記被露光領域を途中で現像す
ることなく各照明条件で順次露光する形態を含む。
【0037】本発明は、前記被露光領域を前記各照明条
件で各照明条件における光が互いに干渉しない状態で
(例えばそれぞれ直線偏光光として互いに偏光方向を直
交させる等した状態)同時に露光する形態を含む。
【0038】本発明は、前記マスクパターンは、使用す
る露光装置の解像限界以下の線幅(例えば0.1μm付
近)を持つ開口パターンを有する形態を含む。
【0039】本発明は、前記開口パターンは複数個並ん
でいる(所謂繰り返しパターンである)形態を含む。
【0040】本発明は、前記マスクパターンは例えばレ
ベンソン型の位相シフトパターンやリム型の位相シフト
パターンを有する形態を含む。
【0041】本発明は、前記開口パターンに近接して補
助パターンを配置してある形態を含む。
【0042】本発明は、上記の露光方法や露光装置及び
各形態を用いてデバイスパターンでウエハを露光する段
階と、露光したウエハを現像する段階とを有することを
特徴とするデバイス製造方法が提供できる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を説明す
る。
【0044】第1の実施形態の従来技術に対する改良点
は投影露光装置において照明光学系の照明条件と投影光
学系の開口絞りとを切り替えることにある。
【0045】本実施形態は、投影露光装置は従来から照
明条件切替機構や開口絞り切換え機構を有しているの
で、本実施形態を実施するための装置の改良は小規模で
済むという利点がある。また、多重露光に使用するマス
クは、従来と同様のパターンニングを行なった又は若干
の改良を施した、基本的に一枚のマスクであるため、作
成コストがあまりかからない。
【0046】本実施形態では、専用の2光束干渉計を使
用しないことは勿論投影露光装置に2光束干渉専用のレ
ベンソン型位相シフトマスクのように特殊なマスクを設
置することなく、ウエハに転写すべき回路パターンが形
成された通常のマスクに対して照明光学系の照明条件と
投影光学系の開口絞りの形態を適宜設定することにより
擬似的に「2光束干渉(微細な干渉縞の形成)」を達成
する。
【0047】本実施形態の多重露光の原理は、照明条件
によるマスクパターンの空間周波数スペクトルの制御と
投影光学系の開口絞りによるマスクパターンの空間周波
数スペクトルの制御を組み合わせることによって、マス
クから2光束干渉が実質的に生じるような空間周波数成
分を抽出してマスクに含まれる通常の露光では解像でき
ない極微細な線パターン(の繰り返しパターン)を当該
パターンに最適な当該2光束干渉によって独立にウエハ
のレジストを露光してそこに周期的な潜像を形成する一
方、同一のマスクパターンでウエハのレジストに通常の
露光を行なった結果の潜像を重ねて形成し(潜像形成の
順番は逆でも可)、積算された潜像(積算された露光量
分布)を元に現像を行って所望の回路パターンを得ると
いうものである。
【0048】この多重露光法によれば、1マスク内に含
まれる多様な微細パターンをそれぞれ投影露光装置の限
界能力を用いて露光可能となり、単純な一露光で制限さ
れていた投影露光装置の能力を最大限引き出すことがで
きる。
【0049】例えば、KrFエキシマレーザ(波長約248n
m)と像側の開口数(NA)0.6の投影レンズ系とを
用いた投影露光装置で、線幅0.1μmのパターン
(像)をシリコンウエハのレジスト上の露光(潜像形
成)することも可能であり、この線幅は現在この種の装
置の限界とされている最小焼付け線幅0.2μmの1/
2の線幅であり、約2倍の解像度が得られることにな
る。
【0050】図2に本多重露光法の基本的なフロ−チャ
−トを示す。
【0051】図2に示すとおり、本多重露光法は、ラフ
(粗)露光ステップ,ファイン(微細)露光ステップを
含む。ラフ露光ステップとファイン露光ステップは図2
の逆の順番で行なっても良く、少なくとも一方のステッ
プに複数回の露光ステップがある場合は、ラフ露光ステ
ップとファイン露光ステップを交互に行う方法もある。
ラフ露光とファイン露光の間では現像はしない。
【0052】また、各露光ステップ間には公知のウエハ
アライメントステップ等を適宜挿入して像形成精度を上
げる方法がある。このように本発明は図2のものにその
手順や構成が限定されるものではない。
【0053】図2が示す手順に従って多重露光を行なう
場合、あるマスクのパターン(マスクパターン)と投影
露光装置を用いてまずラフ露光を行い、ウエハ等の感光
基板をマスクパターンの像で露光する(レジストに潜像
を形成する)。本実施形態は投影光学系で解像できる最
小線幅以下の極微細な線幅の像を感光基板に露光するも
のであるため、マスクパターンは最小線幅以下の線幅に
対応するパターンを含んでいる。このようなマスクパタ
ーンの一例を図3に示す。
【0054】図3のパターンは半導体デバイスのASICに
用いられる所謂ゲートパターンである。図3中、31は
ゲート線で、スイッチングを司る主要部分であり、この
ゲート線の線幅に極微細化が望まている。一方、32は
配線コンタクト部で、この部分32はある程度の面積が
必要であるため、ゲート線31に比べて寸法が大きなパ
ターンとなっている。従って、このゲートパターンは投
影光学系で解像できる最小線幅以下の像に対応する微細
な線パターンとそれに比べて大きめのパターンとが混在
している。そのためラフ露光(投影露光)ステップでは
大きめのパターンは解像されるが微細線パターンは解像
されない。またその際の焦点深度は浅い。
【0055】次にラフ露光を行った感光基板の同一領域
(共通領域)に対して、現像を行なわずにファイン露光
を行なって、同一領域のレジストを微細線パターンの像
で露光することいよって多重露光を完了するが、本実施
形態のファイン露光は、マスクをそのままにして同一の
マスクパターンを対象に、マスクを照明する照明光学系
の照明条件とマスクパターンを投影する投影光学系の開
口絞りの形態を(ラフ露光の場合に対して)変更した後
で行うところが特徴である。
【0056】図4に、本実施形態のラフ露光とファイン
露光のそれぞれで設定される有効光源の形状(照明光学
系の開口絞りを投影光学系の開口絞りの開口に投影した
の像の形状)と投影光学系の開口絞りの開口形状とマス
クとウエハ上の像とを示す。
【0057】図4に示す通り、本実施形態では、同一の
マスクパターンに対して、ラフ露光の際はσ=0.8程
度の有効光源を形成する垂直照明法(通常の照明法)を
用いいると共に投影光学系の開口絞りとして通常の円形
の開口を備える絞りを用い、ファイン露光の際は2重極
の(σ=0.2程度の円形光源が一対光軸に関して対称
にマスクパターンであるゲートパターンアレイの微細線
パターンの繰り返し方向であるx方向に並ぶ)有効光源
を形成するような斜め照明法を用いると共に投影光学系
の開口絞りとしてマスクパターンであるゲートパターン
アレイの微細線パターンの繰り返し方向であるx方向に
長い長方形の開口を備える絞りを用い、ラフとファイン
の多重露光を行なう。尚、図4中のx軸とy軸の各方向
は図3のゲートパターン中に示したx軸とy軸の各方向
と揃えてある。
【0058】このような多重露光を行った時の各パター
ン像の光強度分布(断面)図の一例を図5に示す。図5
は具体的には図3に示したゲートパターンのゲート線の
中央部のA-A'断面の光強度分布を示している。図5にお
いて、上段はネガレジストに対する露光、下段はポジレ
ジストに対する露光の結果を示し、各段左から順にラフ
露光の結果、ファイン露光の結果、そしてラフとファイ
ンの二露光の積算結果を示している。
【0059】図5より、ラフ露光だけではゲート線を形
成できる許容露光量の幅(露光裕度)が狭いのに対し、二
露光(多重露光)ではファイン露光によりコントラスト
の大きいゲート線パターンの光強度分布が積算されるこ
とによって許容露光量の幅がネガレジストに対する露光
で約2倍、ポジレジストに対する露光では約3倍に拡大
されていることがわかる。
【0060】即ち本実施形態の多重露光により露光装置
の通常の解像限界よりも解像度の高い(線幅の狭い)パ
ターンの像で被露光基板のレジストを安定して露光し感
光させる(潜像を形成させる)ことが可能となる。
【0061】図14で本実施形態のファイン露光で用い
た斜め照明法に基く結像の効果を説明する。
【0062】図14中、(A)が通常の露光装置の通常の
使用状態で最小線幅のパターンを露光する様子、(B)が
通常の使用状態で限界解像の2倍の周波数のパターンを
露光する様子、(C)が本実施形態の斜め照明法で2倍の
周波数のパターンを露光する様子、を示す摸式図であ
る。
【0063】図14(A)では、マスク141上の線の繰
り返しパターン143のピッチP1に対応する1次回折光
が投影光学系の開口絞りの開口にぎりぎり入る状態とな
っている.即ち,投影光学系を通過して結像に寄与する
光はマスクを素通りする0次光と正負の1次回折光との
3光束である。尚、図14中、142はガラス基板であ
る。
【0064】図14(B)は、マスク141上の線の繰り
返しパターン143のピッチP2を図14(A)のピッチ
P1の1/2としたもので、この場合マスクで回折された
1次回折光の出射角θ2は14(A)の場合の出射角θ1
に比べて2倍となる。従って投影光学系の開口絞りの開
口に入るのは0次光のみとなり,即ち投影光学系を通過
して結像に寄与する光はマスクを素通りする0次光だけ
であり、線の像は解像されない。
【0065】図14(C)、図14(B)と同じく図14(A)
のピッチP1の1/2のピッチのパターン143を用いる
が,入射光を投影光学系の光軸に対して傾けて斜入射照
明とした場合であり、入射光の入射角θ3は図14(B)
の出射角θ2の1/2としている。この場合図示するよ
うに0次光と正負の 1次回折光の進行方向がそれぞれ
斜め方向に同じ側にシフトするので、正負の1次回折光
の内のどちらか一方の1次回折光(図は−1次の場合を
示している)と0次光とが投影光学系の開口絞りの開口
に入り、2光束が投影光学系を通過して結像に寄与す
る。
【0066】従って線の像は解像される。この2光束干
渉による結像において0次光と1次回折光の結像面が成
すなす角度(NA)は図14(A)の通常照明の場合の3
光束干渉角度(NA)の2倍であり、従って解像度は図
14(A)の場合の2倍となる。
【0067】以上の説明は1次元的な見方であり、もし
マスクが微細な線露光専用で1次元の周期パターン(繰
り返しパターン)だけ形成してあれば上記の斜入射照明
によって微細な線を露光することが可能であるが、一般
的なマスクはパターンの方向性が2次元であり投影光学
系の開口絞りは円形開口を備えているため、マスクから
の光は円形開口内で2次元的に分布し、斜入射照明を行
っても図14(C)で説明した2光束干渉の解像度が通常
の2倍という利点が得られない。
【0068】このことから、本実施形態はゲートパター
ン等の回路パターンに含まれる微細な線パターンを解像
度が通常の2倍或いはそれに近い条件で露光するのが目
的であるのので、図14の構成による通常の一回露光で
は目的を完全に達成できないことが分かる。
【0069】そこで本願発明者は鋭意検討を重ね、同一
パターンに対して大σの垂直照明と小σの斜め照明を行
なう多重露光を採用するだけでなく、斜め照明の際に投
影光学系の開口絞りとして解像限界以下の微細な線から
の回折光を選択的に通過させる長方形状の開口を有する
絞りを配置することによって目的を達成した。
【0070】本発明の露光装置の一実施例を図1に示
す。
【0071】図1において、11は露光用の光源であ
り、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)、ArFエキシ
マレーザー(波長約193nm)又はF2エキシマレーザー
(波長約157nm)が使用できる。これらのレーザーは必
要に応じて共振器内に分光素子を配置して狭帯域化レー
ザーとして用いられる。
【0072】12は照明光学系、13は照明光学系12
の照明モ−ドの摸式図、14は回路パターンが形成され
たマスク、15は照明光学系の開口絞り交換手段、16
は交換用開口絞り、17はレチクルステ−ジ、18は投
影光学系で、屈折系、反射−屈折系、又は反射系のいず
れかより成る。
【0073】19は投影光学系の開口絞り、20は投影
光学系の開口絞り交換手段、21は感光基板であるとこ
ろのレジスト付シリコンウエハ、22はウエハ21を保
持して投影光学系18の光軸方向及びこの光軸方向に垂
直な平面に沿って2次元的に移動するウエハステ−ジで
ある。
【0074】この露光装置はステップアンドリピート方
式やステップアンドスキャン方式でウエハ21の多数の
ショット領域にマスク14の回路パターンを縮小投影露
光する装置である。
【0075】この露光装置で前述のラフ露光を行なう場
合は、マスク14に対し、照明モード図13中(1)で示
したように通常の部分コヒーレント垂直照明即ち照明光
学系12で大NA、大σ(σ=0.6〜0.8程度)の円形開口
を持つ開口絞り(1)を用いると共に投影光学系18で径
が略最大の円形開口を持つ開口絞り(1)'を用いて、マス
ク14のパターンをウエハ2のレジストに結像させる。
【0076】次に、この露光装置で前述のファイン露光
を行う場合は、ラフ露光と同一のマスク14に対し、マ
スク14とウエハ21は基本的にそのままで、照明モー
ド図13中(2)で示したように小NA、小σ(σ=0.
1〜0.3程度)の斜入射照明即ち照明光学系12で開
口絞り(2)を用いると共に投影光学系18の開口で絞り
については斜入射照明により開口絞り位置で0次光と1
次回折光が並ぶ方向(換言すればマスク14の微細な線
の繰り返し方向)に長手方向を持つ長方形の開口を備え
る開口絞り(2)'を用いて、マスク14のパターンをウエ
ハ21の同一(共通の)領域に結像させてる。
【0077】照明光学系12の開口絞り(1)と(2)は開口
絞り交換手段16により交換し,投影光学系の18の開
口絞り(1)'と(2)'は開口絞り交換手段20によって交換
する。
【0078】開口絞り交換手段15としては、図6に示
すように、ファイン露光用とラフ露光用の2つの開口絞
り(フィルタ)63、64を1つの保持具61に固定し
ておき、この保持具61を照明光学系12の光軸に垂直
な方向に平行にスライドさせて一方の開口絞りを選択的
に照明光学系12の光路62内に配置する手段や、図7
に示すように、複数の開口絞り(フィルタ)73−77
を円盤状の保持具71(ターレット)に固定しておき、
この保持具71を照明光学系12の光軸に垂直な面内で
回転させて一つの開口絞りを選択的に照明光学系12の
光路72内に配置する手段等がある。
【0079】一方、開口絞り交換手段20としては、図
8に示すように、長方形開口を備える開口絞り(フィル
タ)85を不図示の保持具に保持しておき、ファイン露
光時にこの保持具を投影光学系18の光軸に垂直な方向
に平行にスライドさせて投影光学系18内の所定位置
(瞳位置)に開口絞り85挿入して固定し、ラフ露光時
にはこの保持具を平行にスライドさせて保持具ごと開口
絞り85を投影光学系の光路から退避させる手段や、図
9に示すように投影光学系18に対して外側より2枚の
遮光板95を投影光学系18の光軸に垂直な方向に平行
にスライドさせて光路96内の所定位置まで挿入して固
定することにより光路の中心部に長方形の開口を形成す
る手段等がある。
【0080】更に、図10に示すように機構102、1
03によって図8の手段の保持具や開口絞り85を駆動
して回転可能にしたり、図9の手段において2枚の遮光
板と遮光板挿入退避手段とを回転可能にしたりして、長
方形開口の方位を変更できるようにする構成を採った
り、長方形開口の方位が異なる複数種の開口絞りと開口
絞り挿入退避交換手段を設けたりする構成を採り、後述
する実施例に用いることもある。
【0081】前述の実施形態は集積化されたゲートパタ
ーンを2重露光(途中で現像しないで異なる条件で2回
露光する)するものであったが、以下には集積化された
ゲートパターンを3重露光で行なう実施形態を説明す
る。
【0082】本実施形態は図11に示すようにゲートパ
ターン同志が集積化された場合に、より適した露光方法
および露光装置の一例であり、図1、図7及び図10が
示す投影露光装置が用いられる。
【0083】本実施形態では図12に示すように、2左
のラフ露光と中央のファイン露光1に加えて右のファイ
ン露光2の3重露光を行うことによりによりゲートパタ
ーン像同志のxy方向のそれぞれの分離境界を強調でき
る。
【0084】本実施形態のラフ露光とファイン露光1は
露光量などに違いはあるものの基本的に前述の図4で説
明した実施形態と同じ露光を行なうが、ファイン露光2
は、2重極有効光源を形成する斜入射照明と長方形開口
の開口絞りによる空間周波数調整(フィルタリング)を
行う点はファイン露光1と同様であるが、マスクパター
ンは維持して、開口絞りの長方形開口の方位を(必要に
応じて有効光源の方位も)ファイン露光1の状態から9
0度回転させて配置して露光を行なう。これによって集
積化されたことで高い解像度が必要となったy方向(紙
面上下)の解像度を高め,更に斜入射照明の方向と異な
ることで,より好ましい強度分布を構成している。
【0085】本発明は以上説明した実施例に限定される
ものではなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲において露
光シーケンス等も種々に変更する事が可能である。
【0086】特に照明光学系12の開口絞りの開口形状
や投影光学系18の開口絞りの形状はウエハに転写すべ
き回路パターンに合わせて適宜選択される。例えば照明
光学系の開口絞り16としては輪帯状の開口を持つ絞り
(図7の絞り77)や光軸外に4つの開口を持つ絞り
(図7の絞り76)等も使用でき、投影光学系18の開
口絞り19としては楕円状開口を持つ絞りや光軸外に4
つの開口を持つ絞り等を用いることができる。これに関
してファイン露光の変形例(1)-(3)を図13に示す。
【0087】以上説明した各実施形態によれば、通常の
投影露光装置と一枚のマスク或いはそれぞれに若干の改
良を施しただけで、装置の限界解像以下の線幅のパター
ンを有する回路パターンを二重露光や三重露光によって
ウエハに露光できるので、装置間のウエハの移動、マス
クの交換等が不要であり、二重露光や三重露光に要する
時間を短くできる。次に投影光学系18の開口絞りの開
口形状を換えずにラフ露光とファイン露光を行なう実施
形態を説明する。本実施形態は図1及び図7が示す投影
露光装置により行なう露光方法に関するものである。
【0088】本実施形態の特徴は、露光装置の解像限界
以下の線幅の微細な孤立パターンを有する回路パターン
のこの微細な線に補助パターンを付設し、この補助パタ
ーン付回路パターンを、途中で現像を行なわないで、大
σの垂直照明によるラフ露光と小σの斜め照明によるフ
ァイン露光との二重露光を行なう点にあり、ラフ露光で
0.5λ/NA以上の大き目のパターンを優先的に解像
し、ファイン露光で0.5λ/NA以下の微細パターン
を優先的に解像する。ここで、λは露光光の波長、NA
は投影光学系の像面側の開口数である。
【0089】本実施形態の場合、投影光学系18の開口
絞りはラフ露光とファイン露光の双方で図1の円形開口
を備える開口絞り(1)'を用い、照明光学系12の切り替
えられる開口絞りとしては、ラフ露光は図7の通常の中
央円形開口を持つ絞り73、ファイン露光は図7の4つ
の軸外開口を持つ絞り76や輪帯開口を持つ絞り77が
用いられる。照明光学系12のこれらの開口絞りは先の
実施例で述べた方法により切り換えられる。
【0090】図17は絞り76の開口像(有効光源)を
示す図、図18は絞り77の開口像(有効光源)の図、
図19は絞り73の開口像(有効光源)の図であり、こ
れらの開口像は0次光で投影光学系の開口絞りの開口内
(瞳)に形成される。
【0091】補助パターンの付設の仕方について述べ
る。
【0092】パターンの幅wが0.5λ/NA以下の孤
立した微細パターンに対して補助パターンを付ける。こ
の時、片側のみ孤立している微細パターンには孤立して
いる片側のみに補助パターンを付ける。補助パターンの
線幅w'は大凡0.25λ/NA以下に設定され、微細パ
ターンと孤立パターンの間隔sは線幅w'と同じ値または
近い値にするのが有効である。
【0093】尚、微細パターンが繰り返しパターンを構
成している場合や補助パターンを付設できないくらい多
数密集している場合には、補助パターンは付けない。
【0094】また、補助パターンの位相(そこを通過す
る露光光の位相)を対象とするものの位相(そこを通過
する露光光の位相)に対して反転させてリム型の位相シ
フトマスクとしてもいい。この時、対象としている微細
パターンが光透過部でその回りが遮光部の場合には微細
パターンに対して補助パターンの位相を反転させ、対象
としている微細パターンが遮光部でその回りが光透過部
の場合には回りの部分に対して補助パターンの位相を反
転させる。
【0095】図16−1は前述の実施形態でも採り上げ
たゲートパターンの微細な2本の幅wの線に補助パターン
を付設した例であり、図16−1の例は一対のゲートパ
ターンを間隔sをあけて幅w'の補助パターンで取り囲ん
だものである。図16−2はゲートパターンの微細な線
に光透過部に対して位相を反転させた斜線で示す幅w'の
リム型の補助パターンを付設した例を示す。
【0096】本実施形態の露光方法による二重露光の結
果を図20に示す。
【0097】ここのでの二重露光は像側開口数NAが
0.6の投影光学系と波長λが248nmの露光光を用い
た。図20は図16−1のようにw=0.12μmの微
細線を有するゲートパターンの回りにw'=s=0.03
μmの補助パターンを付設したマスクを用いた。
【0098】図20の上段は図17の有効光源を形成す
る照明光でファイン露光を行なった結果を、図20の中
段は図19の有効光源を形成する照明光でラフ露光を行
なった結果を、図20の下段はこのファイン露光とラフ
露光の二重露光を行なった結果を示す。
【0099】図20が示す通り、ラフ露光の場合は2つ
の微細な線が解像されないでボケて露光させるのに対
し、ファイン露光の場合には2つの微細な線が解像され
ているが、2つの線の間隔が開きすぎていてゲートパタ
ーンとして必要な形状が得られていないが、二重露光の
場合は2つの微細な線が解像され且つゲートパターンと
して必要な形状が得られている。
【0100】このように本実施形態においても、通常の
投影露光装置と一枚のマスク或いはそれぞれに若干の改
良を施しただけで、装置の限界解像以下の線幅のパター
ンを有する回路パターンを二重露光によってウエハに露
光できるので、装置間のウエハの移動、マスクの交換等
が不要であり、二重露光に要する時間を短くできる。
【0101】以上説明した各実施形態において、ウエハ
21の多数個のショット領域にラフ露光とファイン露光
の二重露光を行なう場合、各ショット毎に二つの露光を
行なう形態、一方の露光を1枚又は1ロットの複数枚の
ウエハの全てショットに対して行なった後で、現像する
ことなく、他方の露光をこの1枚又は複数枚のウエハの
全てショットに対して行なう形態が採れる。
【0102】更に、二つの露光の照明光を互いに偏光方
向が直交する直線偏光光として、二つの露光に使用する
光が干渉しないようにして、二つ露光を同時に行なうこ
とも可能である。
【0103】また、本発明は、ネガレジスト及びポジレ
ジストのどちらにも対処できる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、短
い時間で、二重露光や三重露光などの多重露光が行なえ
る露光方法や露光装置を提供でき、従って、微細パター
ンを有するデバイスを早く製造できるデバイス製造方法
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の一例を示す図である。
【図2】本発明の露光方法のフローの一例を示す図であ
る。
【図3】ゲートチャート形状を示す摸式図である。
【図4】本発明に関連する露光方法の実施形態1の露光
条件と像強度を示す摸式図である。
【図5】実施形態1の微細な線の部分の強度分布と露光
裕度を示す模式図である。
【図6】照明光学系の開口絞り交換手段の一例を示す模
式図である。
【図7】照明光学系の開口絞り交換手段の他の例を示す
模式図である。
【図8】投影光学系の開口絞り交換手段の一例を示す模
式図である。
【図9】投影光学系の開口絞り交換手段の他の例を示す
模式図である。
【図10】投影光学系の開口絞りの回転手段の一例を示
す模式図である。
【図11】集積化されたゲートチャートの一例を示す摸
式図である。
【図12】本発明に関連する露光方法の実施形態2の露
光条件と像強度を示す模式図である。
【図13】ファイン露光の他の実施例を示す模式図であ
る。
【図14】斜入射照明の効果を示す説明図である。
【図15】通常の投影露光装置を示す概略図である。
【図16】本発明の一実施形態で用いる補助パターン付
ゲートパターンの一例を示す説明図である。
【図17】本発明の一実施形態で用いる補助パターン付
ゲートパターンの他の例を示す説明図である。
【図18】有効光源の一例を示す図である。
【図19】有効光源の他の例を示す図である。
【図20】有効光源の他の例を示す図である。
【図21】実施形態3の二重露光の効果を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
11 露光光源 12 照明光学系 13 照明モ−ド 14 マスク 15 照明光学系の開口絞り交換手段 16 照明光学系の開口絞り 17 マスクステ−ジ 18 投影光学系 19 投影光学系の開口絞り 20 投影光学系の開口絞り交換手段 21 ウエハ 22 ウエハステ−ジ

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定パターンに補助パターンを付設した
    同一のマスクパターンを照明条件を変えて照明して共通
    の被露光領域に投影することを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 所定パターンに補助パターンを付設した
    同一のマスクパターンを小σ(シグマ)と大σとで照明
    して共通の被露光領域に投影することを特徴とする露光
    方法。
  3. 【請求項3】 所定パターンに補助パターンを付設した
    同一のマスクパターンを小NA(開口数)と大NAとで照明
    して共通の被露光領域に投影することを特徴とする露光
    方法。
  4. 【請求項4】 所定パターンに補助パターンを付設した
    同一のマスクパターンに斜め照明と垂直照明を行なって
    共通の被露光領域に投影することを特徴とする露光方
    法。
  5. 【請求項5】 前記マスクパターンは、使用する露光装
    置の解像限界以下の線幅を持つ開口パターンを有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに
    記載の露光方法。
  6. 【請求項6】 前記開口パターンは複数個並んでいるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の露光方法。
  7. 【請求項7】 マスクパターンは位相シフトパターンを
    有することを特徴とする請求項5に記載の露光方法。
  8. 【請求項8】 前記開口パターンに近接して補助パター
    ンを配置してあることを特徴とする請求項5に記載の露
    光方法。
  9. 【請求項9】KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザ
    ー又はF2エキシマレーザーから光で前記マスクパターン
    を照明することを特徴とする請求項1−8のいずれかに
    記載の露光方法。
  10. 【請求項10】 屈折系、反射−屈折系、又は反射系の
    いずれかより成る投影光学系によって前記マスクパター
    ンを投影することを特徴とする請求項1−8のいずれか
    に記載の露光方法。
  11. 【請求項11】 前記被露光領域を途中で現像すること
    なく各照明条件で順次露光することを特徴とする請求項
    1−10に記載の露光方法。
  12. 【請求項12】 前記被露光領域を前記各照明条件で各
    照明条件における光が互いに干渉しない状態で同時に露
    光することを特徴とする請求項1−10に記載の露光方
    法。
  13. 【請求項13】 所定パターンに補助パターンを付設し
    た同一のマスクパターンを照明条件を変えて照明して共
    通の被露光領域に投影する露光モードを有することを特
    徴とする露光装置。
  14. 【請求項14】 所定パターンに補助パターンを付設し
    た同一のマスクパターンを小σ(シグマ)と大σとで照
    明して共通の被露光領域に投影する露光モードを有する
    ことを特徴とする露光装置。
  15. 【請求項15】 所定パターンに補助パターンを付設し
    た同一のマスクパターンを小NA(開口数)と大NAとで照
    明して共通の被露光領域に投影する露光モードを有する
    ことを特徴とする露光装置。
  16. 【請求項16】 所定パターンに補助パターンを付設し
    た同一のマスクパターンに斜め照明と垂直照明を行なっ
    て共通の被露光領域に投影する露光モードを有すること
    を特徴とする露光装置。
  17. 【請求項17】 前記マスクパターンは、使用する露光
    装置の解像限界以下の線幅を持つ開口パターンを有する
    ことを特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれか
    一つに記載の露光装置。
  18. 【請求項18】 前記開口パターンは複数個並んでいる
    ことを特徴とする請求項17に記載の露光方法。
  19. 【請求項19】 マスクパターンは位相シフトパターン
    を有することを特徴とする請求項17に記載の露光装
    置。
  20. 【請求項20】 前記開口パターンに近接して補助パタ
    ーンを配置してあることを特徴とする請求項17に記載
    の露光装置。
  21. 【請求項21】KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレー
    ザー又はF2エキシマレーザーから光で前記マスクパター
    ンを照明することを特徴とする請求項13−20のいず
    れかに記載の露光装置。
  22. 【請求項22】 屈折系、反射−屈折系、又は反射系の
    いずれかより成る投影光学系によって前記マスクパター
    ンを投影することを特徴とする請求項13−20いずれ
    かに記載の露光装置。
  23. 【請求項23】 前記被露光領域を途中で現像すること
    なく各照明条件で順次露光することを特徴とする請求項
    12−22に記載の露光装置。
  24. 【請求項24】 前記被露光領域を前記各照明条件で各
    照明条件における光が互いに干渉しない状態で同時に露
    光することを特徴とする請求項13−22に記載の露光
    装置。
  25. 【請求項25】 請求項13−24のいずれに記載の露
    光装置を用いてデバイスパターンでウエハを露光する段
    階と、露光したウエハを現像する段階とを有することを
    特徴とするデバイス製造方法。
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