JP6753198B2 - 光学フィルム - Google Patents
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Description
(1)第1の実施形態
[光学フィルムの構成]
図1は、本実施の形態に係る第1の態様に係る画像表示装置を示す図である。画像表示装置1は、画像表示パネル2のパネル面(視聴者側面)に、粘着剤層3を介して反射防止フィルムによる光学フィルム4が配置される。なお、画像表示パネル2は、例えば、自発光素子による画像表示パネルである有機ELによる画像表示パネルを適用することができ、また、液晶表示パネル等を適用するようにしてもよい。
図3は、1/4波長位相差層6、配向膜8、1/2波長位相差層7、配向膜9の転写に使用する光学フィルム用転写体15を示す断面図である。
支持体基材20としては、特に限定されず、各種の透明フィルム材を適用することができる。具体的には、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)フィルム、TAC(Triacetylcellulose)フィルム、COP(Cyclo Olefin Polymer)フィルム材等により構成することができる。なお、例えば、TACフィルム材としては、例えば特開2007−254699号公報に開示の2層によるフィルム材、特開2009−276779号公報に開示の3層によるフィルム材を適用することもできる。また。COPフィルム材としては、特開2011−128356号公報に開示のフィルム材を適用することができる。
配向膜8,9としては、光配向膜が適用される。この光配向膜としては、偏光紫外線の照射により配向規制力を設定することが可能な各種光配向膜材料により構成することができる。より具体的に、配向膜8,9としては、例えば光2量化型の材料により構成することができる。なお、光2量化型の材料については、例えば、「M.Schadt, K.Schmitt, V. Kozinkov and V. Chigrinov : Jpn. J. Appl.Phys., 31, 2155 (1992)」、「M. Schadt, H. Seiberle and A. Schuster : Nature, 381, 212 (1996)」等に開示されているものを用いることができる。
位相差層6,7としては、この種の光学フィルムに適用される種々の液晶材料により構成することができる。より具体的に、位相差層6,7は、重合性液晶組成物により構成される。重合性液晶組成物は、液晶性を示し分子内に重合性官能基を有する液晶化合物のほか、アンチブロッキング剤等を含有させることができる。また、棒状化合物に代えて、ディスコティック液晶による液晶化合物を適用してもよい。
上述した第1の実施態様では、光学フィルム用転写体15として、支持体基材20上に、配向膜9と、位相差層(1/2波長位相差層)7と、配向膜8と、位相差層(1/4波長位相差層)6とが、順次積層された構成のものを一例に示したが、これに限られるものではない。具体的には、例えば、上述した1/4波長位相差層6の上に、ポジティブCプレートに係る配向膜と、ポジティブCプレートに係る位相差層とが、さらに積層された積層体としてもよい。なお、ポジティブCプレートに係る配向膜とポジティブCプレートに係る位相差層とにより構成される積層体を「第3の積層体」ともいう。
[光学フィルムの構成]
本実施の形態に係る第2の態様として、いわゆる光学補償(位相差補償)、視野角特性の改善等に供する光学フィルム、この光学フィルムに使用される正Cプレートによる光学フィルム用転写体とすることができる。これにより、この実施形態において、Aプレートに係る位相差層及び配向膜に代えて、ポジティブCプレートに係る位相差層及び配向膜が作製されて光学フィルム用転写体が構成される。また、光学補償、視野角特性に係る直線偏光板等に、このポジティブCプレートが転写されて光学フィルムが作製され、この光学フィルムを配置して画像表示装置が構成される。
図5は、1/4波長位相差層6、配向膜8、ポジティブCプレートに係る位相差層7B、ポジティブCプレートに係る配向膜9Bの転写に使用する光学フィルム用転写体15Bを示す断面図である。
なお、上述のように、画像表示装置及び光学フィルム用転写体の構成として、第1の実施態様と第2の実施態様を具体例として示して説明したが、当然、これらの構成に限定されるものではなく、基材(支持体基材)に対して、配向膜と、位相差層とが、順次積層された構成を有するものであればよい。
[レベリング剤のブリードアウト現象]
上述したように、光学フィルム用転写体15(15B)においては、先ず、支持体基材20上に、配向膜組成物からなる塗工液が塗工されて配向膜9(ポジティブCプレートに係る配向膜9B)が形成され、その上に、液晶化合物を含む液晶組成物からなる塗工液が塗工されて位相差層7(ポジティブCプレートに係る位相差層7B)が形成される。これにより、第1の積層体21(21B)が支持体基材20上に形成される。次に、第1の積層体21(21B)における位相差層7(ポジティブCプレートに係る位相差層7B)上に、配向膜組成物からなる塗工液が塗工されて配向膜8が形成され、その配向膜8上に、液晶化合物を含む液晶組成物からなる塗工液が塗工されて位相差層6が形成される。これにより、第2の積層体22が第1の積層体21(21B)上に形成される。
そこで、本実施の形態においては、第1の積層体21を構成する配向膜9、位相差層7に含有させるレベリング剤として、反応性官能基を有するレベリング剤を用いる。具体的には、例えば、フッ素等を含有し、反応性官能基を有するフッ素含有レベリング剤を用いることができる。本発明者が検討を重ねた結果、このように、第1の積層体21を構成する配向膜9、位相差層7に含有させるレベリング剤として、反応性官能基を有するレベリング剤を用いることにより、そのレベリング剤を構成する例えばフッ素等の元素成分のブリードアウトが抑えられて、第2の積層体22を構成する位相差層6の塗工時におけるハジキの発生を効果的に防ぐことができることを見出した。
PET基材に、ポジティブCプレートに係る配向膜としてのUV樹脂層(ファインキュアーPXV−18,三洋化成工業株式会社製,膜厚3μm)と、ポジティブCプレートに係る位相差層(RMM28B,メルク株式会社製,膜厚1μm)と、光配向膜(1/4波長位相差層用配向膜)とを順に積層させて積層体を形成した。なお、光配向膜は、光二量化部位と熱架橋部位との両方を有する光配向材料(商品名:ROP−103,ロリック社製)100質量部と、PETA25質量部とを、PGME、IPA、及びCHNの混合溶媒900質量部に溶解させて得られる配向層用組成物を用いて、乾燥後の膜厚が200nmとなるように塗工して形成した。なお、配向膜組成物において、混合溶媒中のPGME、IPA、CHNの割合は、体積比で75:20:5であった。
ポジティブCプレートに係る位相差層を構成する液晶組成物に含有させるレベリング剤として、主鎖に複数の反応性官能基を有するフッ素含有レベリング剤である「フタージェント602A」(ネオス株式会社製)を組成物中濃度0.2質量%の割合で含有させて層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして積層体(積層体A)を作製した。
ポジティブCプレートに係る位相差層を構成する液晶組成物に含有させるレベリング剤として、主鎖に複数の反応性官能基を有するフッ素含有レベリング剤である「フタージェント650A」(ネオス株式会社製)を組成物中濃度0.2質量%の割合で含有させて層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして積層体(積層体A)を作製した。
ポジティブCプレートに係る位相差層を構成する液晶組成物に含有させるレベリング剤として、主鎖に複数の反応性官能基を有するフッ素含有レベリング剤である「メガファックRS−75」(DIC株式会社製)を組成物中濃度0.2質量%の割合で含有させて層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして積層体を作製した。
ポジティブCプレートに係る位相差層を構成する液晶組成物に含有させるレベリング剤として、フッ素含有レベリング剤である「メガファックF554」(DIC株式会社製)を組成物中濃度0.2質量%の割合で含有させて層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして積層体(積層体A)を作製した。なお、ここで用いたフッ素含有レベリング剤は、主鎖に反応性官能基を有しないものである。
2 画像表示パネル
3 粘着剤層
4,4B 光学フィルム
5 直線偏光板
6 1/4波長位相差層
7 1/2波長位相差層
7B ポジティブCプレートに係る位相差層
8,9 配向膜
9B ポジティブCプレートに係る配向膜
10 接着層
15,15B 光学フィルム用転写体
20 支持体基材
21,21B 第1の積層体
22 第2の積層体
Claims (11)
- 少なくとも、
基材と、
配向膜と、位相差層とにより構成される第1の積層体と、
配向膜と、位相差層とにより構成される第2の積層体と、
がこの順で積層されてなり、
前記第1の積層体における前記配向膜及び/又は前記位相差層には、反応性官能基を有し、フッ素を含有するレベリング剤が含まれている
光学フィルム。 - 前記第2の積層体での配向膜における前記レベリング剤に由来するフッ素濃度は、0.4atomic%以下である
請求項1に記載の光学フィルム。 - 前記第2の積層体上に、
配向膜と、位相差層とにより構成される第3の積層体がさらに積層されてなり、
前記第2の積層体における前記配向膜及び/又は前記位相差層には、反応性官能基を有する前記レベリング剤が含まれている
請求項1又は2に記載の光学フィルム。 - 少なくとも、基材と、第1の位相差層と、配向膜と、第2の位相差層と、
がこの順に積層されてなり、
前記第1の位相差層には、反応性官能基を有し、フッ素を含有するレベリング剤が含まれている
光学フィルム。 - 前記配向膜における前記レベリング剤に由来するフッ素濃度は、0.4atomic%以下である
請求項4に記載の光学フィルム。 - 少なくとも、基材と、配向膜と、第1の位相差層と、第2の位相差層と、
がこの順に積層されてなり、
前記配向膜には、反応性官能基を有し、フッ素を含有するレベリング剤が含まれている
光学フィルム。 - 前記レベリング剤は、ラジカル重合性不飽和二重結合を有する
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学フィルム。 - 前記レベリング剤は、複数の反応性官能基を有する多官能化合物である
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学フィルム。 - 前記レベリング剤は、分岐構造を有する
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光学フィルム。 - 前記レベリング剤は、親油性基を含む側鎖を有する
請求項9に記載の光学フィルム。 - 当該光学フィルムが、転写体である
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光学フィルム。
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