JP6753197B2 - インプリントモールド - Google Patents

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Description

本発明は、インプリントモールドに関する。
近年、半導体デバイス(例えば、半導体メモリ等)、光学素子(例えば、ホログラム、偏光子、回折格子、拡散板等)、バイオチップ等の製品の製造工程において、ナノインプリント技術が利用されている。ナノインプリント技術は、基板の表面に凹凸パターンを形成した型部材(モールド)を用い、凹凸パターンを基板等の被加工物に等倍転写するパターン形成技術である。
かかるナノインプリント技術においては、基板の被転写面(モールドの凹凸パターンが転写される面)上に光硬化性樹脂等を塗布し、当該樹脂にモールドの凹凸パターンを接触させる。この状態で樹脂を硬化させた後、モールドを樹脂から剥離する。これにより、樹脂にモールドの凹凸パターンが転写される。上記製品の製造にあたっては、通常、基板上の複数の被転写領域上の樹脂にモールドの凹凸パターンが転写された後、一製品ごとに個片化される。
そのため、スループットの向上を目的として、従来、基材の一面上に設定された複数のパターン領域のそれぞれに凹凸パターンが形成されてなるモールドを用い、基板上の複数の被転写領域のそれぞれの上に塗布された樹脂に、モールドの各パターン領域に形成されている凹凸パターンを各被転写領域上の樹脂に同時に転写するインプリント方法及び当該インプリント方法に用いられるインプリントモールドが提案されている(特許文献1,2参照)。
特開2006−191089号公報 特開2016−21532号公報
上記特許文献1及び2において用いられるインプリントモールドは、各パターン領域に凹凸パターンが形成されていることで、各パターン領域に形成された凹凸パターンを各被転写領域上の樹脂に同時に転写することができるため、スループットの向上に寄与され得る。
ここで、一般に、インプリントモールドのパターン領域に形成される凹凸パターンは、インプリント技術を用いて製造される製品の設計に基づいて設計される。当該製品によっては、パターン領域内に形成されるべき凹凸パターンのパターン密度や、パターンピッチが均一でない場合もあるため、パターン領域内において表面積分布を有することがある。
複数のパターン領域のそれぞれが表面積分布を有する場合、複数のパターン領域が並列配置されてなるパターン領域群もまた、表面積分布を有することになる。かかるインプリントモールドを基板上の樹脂から剥離する際に、パターン領域群の中で樹脂から剥離しやすい部分と剥離し難い部分とが生じ得る。
通常、パターン領域(パターン領域群)において表面積分布を有しないインプリントモールドを用いたインプリント処理において、当該インプリントモールドを樹脂から剥離しようとすると、まず、パターン領域群の周縁部から樹脂との剥離が開始される。その後、パターン領域群と樹脂との接触している面(接触面)が平面視略円形状(又は略楕円形状)となるようにして剥離され、当該略円形状(略楕円形状)の接触面が、その略円形状を維持したままパターン領域群の中心に向かって小さくなっていく。最後には、パターン領域群の中心が樹脂から剥離される。このように、インプリントモールド(パターン領域群)と樹脂との接触面を略円形状に維持するようにしてインプリントモールドを樹脂から剥離することで、インプリントモールドの凹凸パターンが転写された樹脂に歪みが生じるのを抑制することができるため、優れた位置精度で樹脂に凹凸パターンを転写することができる。
しかしながら、パターン領域群の中に樹脂から剥離しやすい部分と剥離し難い部分とが含まれると、インプリントモールドの樹脂からの剥離の過程で、インプリントモールド(パターン領域群)と樹脂との接触面を略円形状に維持することが困難となり、インプリントモールドの凹凸パターンが転写された樹脂に歪みを生じさせてしまう。その結果、樹脂に転写される凹凸パターンの位置精度が低下してしまうという問題がある。
上記課題に鑑みて、本発明は、複数のパターン領域のそれぞれに凹凸パターンが形成されてなり、凹凸パターンを優れた位置精度で転写可能なインプリントモールドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基部と、前記基部の前記第1面側に設定される複数のパターン領域を含むパターン領域群と、前記複数のパターン領域のそれぞれに形成されている凹凸パターンとを具備し、前記凹凸パターンは、第1パターン及び第2パターンを含み、前記第1パターン及び前記第2パターンは、互いに異なる形状を有し、前記複数のパターン領域のそれぞれは、第1〜第N領域(Nは2以上の整数である。)を含み、一の前記パターン領域に含まれる第1領域には、前記第1パターンが形成されており、一の前記パターン領域に含まれる第2領域には、前記第2パターンが形成されており、前記第1領域と前記第2領域とは、互いに異なる表面積を有し、前記複数のパターン領域のそれぞれの表面積分布は対称性を有さず、前記複数のパターン領域は、前記表面積分布が互いに同一である2以上の前記パターン領域と前記表面積分布が互いに対称性を有する2以上の前記パターン領域とからなるか、又は、前記表面積分布が互いに対称性を有する2以上の前記パターン領域からなり、前記複数のパターン領域は、前記パターン領域群内の全体における表面積分布が対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されていることを特徴とするインプリントモールドを提供する。
また、本発明は、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基部と、前記基部の前記第1面側に設定される複数のパターン領域を含むパターン領域群と、前記複数のパターン領域のそれぞれに形成されている凹凸パターンとを具備し、前記凹凸パターンは、第1パターン及び第2パターンを含み、前記第1パターン及び前記第2パターンは、互いに異なる寸法及び/又はピッチを有し、前記複数のパターン領域のそれぞれは、第1〜第N領域(Nは2以上の整数である。)を含み、一の前記パターン領域に含まれる第1領域には、前記第1パターンが形成されており、一の前記パターン領域に含まれる第2領域には、前記第2パターンが形成されており、前記第1領域と前記第2領域とは、互いに異なる表面積を有し、前記複数のパターン領域のそれぞれの表面積分布は対称性を有さず、前記複数のパターン領域は、前記表面積分布が互いに同一である2以上の前記パターン領域と前記表面積分布が互いに対称性を有する2以上の前記パターン領域とからなるか、又は、前記表面積分布が互いに対称性を有する2以上の前記パターン領域からなり、前記複数のパターン領域は、前記パターン領域群内の全体における表面積分布が対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されていることを特徴とするインプリントモールドを提供する。
上記発明(発明1)において、前記複数のパターン領域は、前記パターン領域群内の全体における表面積分布がn回対称性(nは2以上の整数である。)を示すように前記パターン領域群内に配置されていてもよいし(発明2)、前記複数のパターン領域は、前記パターン領域群内の全体における表面積分布が線対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されていてもよいし(発明3)、前記複数のパターン領域は、前記パターン領域群内の全体における表面積分布がn回対称性(nは2以上の整数である。)、かつ線対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されていてもよい(発明4)。
上記発明において、前記複数のパターン領域のそれぞれは、少なくとも、表面積が相対的に大きい前記第1領域と表面積が相対的に小さい前記第2領域とを含み、前記複数のパターン領域のそれぞれの前記第1領域により構成される第1領域群が前記パターン領域群内の全体において対称性を示すように、前記複数のパターン領域は前記パターン領域群内に配置されているのが好ましい。
上記発明(発明1〜5)において、前記複数のパターン領域は、前記複数のパターン領域のうちの少なくとも一のパターン領域が他のパターン領域に囲まれるようにして前記パターン領域群内に配置されており、前記一のパターン領域を囲む他のパターン領域は、当該他のパターン領域により定義される領域内の全体における表面積分布が対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されていてもよいし(発明6)、前記複数のパターン領域のそれぞれは、略方形状であり、前記複数のパターン領域のうちの少なくとも一のパターン領域は、隣接パターン領域と3辺を対向しており、前記複数のパターン領域は、前記隣接パターン領域と3辺を対向させるパターン領域以外のパターン領域により定義される領域内の全体における表面積分布が対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されていてもよい(発明7)。上記発明(発明1〜7)において、前記基部の前記第2面側における平面視略中央に、窪み部が形成され得る(発明8)。
本発明によれば、複数のパターン領域のそれぞれに凹凸パターンが形成されてなり、凹凸パターンを優れた位置精度で転写可能なインプリントモールドを提供することができる。
図1(A)は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドの概略構成を示す切断端面図であり、図1(B)は同インプリントモールドの概略構成を示す平面図である。 図2は、本発明の一実施形態におけるパターン領域の概略構成を示す平面図である。 図3は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その1)の概略構成を示す平面図である。 図4は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その2)の概略構成を示す平面図である。 図5は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その3)の概略構成を示す平面図である。 図6は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その4)の概略構成を示す平面図である。 図7は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その5)の概略構成を示す平面図である。 図8は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その6)の概略構成を示す平面図である。 図9は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その7)の概略構成を示す平面図である。 図10は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その8)の概略構成を示す平面図である。 図11は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その9)の概略構成を示す平面図である。 図12は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その10)の概略構成を示す平面図である。 図13は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その11)の概略構成を示す平面図である。 図14は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その12)の概略構成を示す平面図である。 図15は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その13)の概略構成を示す平面図である。 図16は、本発明の一実施形態におけるパターン領域群(その14)の概略構成を示す平面図である。 図17は、実施例1におけるパターン領域群内のパターン領域の配置例を概略的に示す平面図である。 図18は、比較例1におけるパターン領域群内のパターン領域の配置例を概略的に示す平面図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るインプリントモールドの概略構成を示す切断端面図(図1(A))及び平面図(図1(B))であり、図2は、本実施形態におけるパターン領域の概略構成を示す平面図である。
図1(A)及び(B)に示すように、本実施形態に係るインプリントモールド1は、第1面21及び当該第1面21に対向する第2面22を有する基部2と、基部2の第1面21に形成されている微細凹凸パターン3とを有する。
本実施形態に係るインプリントモールド1の基部2の第2面22側の略中央には、第1面21側に形成されてなる微細凹凸パターン3に対向する窪み部4が形成されており、基部2における窪み部4の形成されている部分が薄板部23として構成される。窪み部4が形成されていることで、微細凹凸パターン3の形成されている第1面21(薄板部23)を容易に湾曲させることができる。
基部2を構成する材料は、特に限定されるものではなく、インプリントモールド用基材として一般的なものである。例えば、当該基部2は、インプリントモールドを製造する際に一般的に用いられている基板(例えば、石英ガラス、ソーダガラス、蛍石、フッ化カルシウム基板、フッ化マグネシウム基板、アクリルガラス等のガラス基板、ポリカーボネート基板、ポリプロピレン基板、ポリエチレン基板等の樹脂基板、これらのうちから任意に選択された2以上の基板を積層してなる積層基板等の透明基板;ニッケル基板、チタン基板、アルミニウム基板等の金属基板;シリコン基板、窒化ガリウム基板等の半導体基板等)により構成され得る。
基部2の厚さT2は、強度や取り扱い適性等を考慮し、例えば、300μm〜10mm程度の範囲で適宜設定され得る。なお、本実施形態において「透明」とは、波長300〜450nmの光線の透過率が85%以上であることを意味し、好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上である。
基部2の大きさ(平面視における大きさ)も特に限定されるものではないが、当該基部2が石英ガラスにより構成される場合、例えば、当該基部2の平面視における大きさは、152mm×152mm程度である。
基部2の平面視形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、略矩形状、略円形状等が挙げられる。本実施形態に係るインプリントモールド1が光インプリント用として一般的に用いられている石英ガラスにより構成される場合、通常、当該基部2の平面視形状は略矩形状である。
微細凹凸パターン3の形状、寸法等は、本実施形態に係るインプリントモールド1を用いて製造される製品において要求される形状、寸法等に応じて適宜設定され得る。例えば、微細凹凸パターン3の形状としては、ラインアンドスペース状、ピラー状、ホール状、格子状等が挙げられる。また、微細凹凸パターン3の寸法としては、例えば、10〜200nm程度である。
図1(B)に示すように、基部2の第1面21上には、所定のパターン領域群33内に複数のパターン領域31が設定され、上記微細凹凸パターン3は、各パターン領域31に形成されている。なお、図1(B)において、4つのパターン領域31が2行×2列のマトリックス状に並列するように基部2の第1面21上に設定されており、各パターン領域31に形成されている微細凹凸パターン3の図示は省略されている。パターン領域31の大きさは、本実施形態に係るインプリントモールド1を用いて製造される製品に応じて適宜設定され得る。
各パターン領域31は、略長方形状をなしており、所定の表面積分布を有する。例えば、図2に示すように、本実施形態におけるパターン領域31は、第1〜第4領域311〜314を含み、第1〜第4領域311〜314のそれぞれに所定の寸法及びピッチの微細凹凸パターン3が形成されている。第1〜第4領域311〜314に形成されている微細凹凸パターン3は、互いに異なる形状であってもよいし、いずれも同一形状であるが、寸法やピッチ等が異なるものであってもよい。これにより、第1〜第4領域311〜314のそれぞれの表面積が異なり、それらを含むパターン領域31は、表面積分布を有することになる。なお、図2に示す態様においては、第1領域311には寸法及びピッチが相対的に小さいピラー状の微細凹凸パターン3が形成され、第1領域311は相対的に大きい表面積を有する領域である。第2領域312には寸法及びピッチが相対的に大きいピラー状の微細凹凸パターン3が形成され、第2領域312は相対的に小さい表面積を有する領域である。第3領域313及び第4領域314のそれぞれにはラインアンドスペース状の微細凹凸パターン3が形成され、第3領域314及び第4領域314は同一の表面積を有する領域であって、第1領域311及び第2領域312の表面積の中間の表面積を有する領域である。
本実施形態において、パターン領域群33内における複数のパターン領域31の配置は、パターン領域群33内の全体における表面積分布が対称性を示すような配置である。例えば、図3及び図4に示す態様においては、パターン領域群33内の全体における表面積分布が2回対称性を示すように各パターン領域31が配置されている。また、図5に示す態様においては、パターン領域群33内の全体における表面積分布が線分L1を対称軸とする線対称性を示すように各パターン領域31が配置されている。さらに、図6に示す態様においては、パターン領域群33内の全体における表面積分布が線分L2を対称軸とする線対称性を示すように各パターン領域31が配置されている。さらにまた、図7に示す態様においては、パターン領域群33内の全体における表面積分布が2回対称性、かつ線分L1及び線分L2のそれぞれを対称軸とする線対称性を示すように各パターン領域31が配置されている。なお、図3〜図7において、各パターン領域31内の塗り潰し色の濃さにより表面積が表されており、各パターン領域31内の塗り潰し色の濃い部分が相対的に表面積の大きい領域を、塗り潰し色の薄い部分が相対的に表面積の小さい領域を表している。例えば、図3に示すパターン領域群33内の紙面上の右上に位置するパターン領域31においては、当該パターン領域31の左下の領域が相対的に表面積の大きい領域であり、右上の領域が相対的に表面積の小さい領域である。
このように、パターン領域群33内の全体における表面積が対称性を示すように各パターン領域31が配置されていることで、インプリントモールド1と樹脂との接触面を略円形状(略楕円形状)に維持したまま、インプリントモールド1を樹脂から剥離することができるため、微細凹凸パターン3を優れた位置精度で樹脂に転写することができる。
本実施形態においては、図8に示すように、パターン領域群33内に6つ(2行×3列)のパターン領域31が配置されていてもよい。この場合において、少なくとも、6つのパターン領域31のうちのパターン領域群33の4つの角部に位置するパターン領域31によって定義される領域内における表面積分布が対称性を示すように、それらの4つのパターン領域31はパターン領域群33内に配置され得る(図9参照)。パターン領域群33内の表面積分布による位置精度への影響は、パターン領域群33の外周縁の近傍において相対的に大きいため、パターン領域群33の4つの角部に位置するパターン領域31によって定義される領域内における表面積分布が対称性を示すことで、優れた位置精度にて転写が可能なインプリントモールド1とすることができる。
例えば、図10に示す態様においては、パターン領域群33内の6つのパターン領域31は、2回対称性を示すように配置される。また、図11に示す態様においては、パターン領域群33の4つの角部に位置するパターン領域31は、線分L2を対称軸とする線対称性を示すように配置される。さらに、図12に示す態様においては、パターン領域群33の4つの角部に位置するパターン領域31は、2回対称性、かつ線分L1を対称軸とする線対称性を示すように配置され、さらに6つのパターン領域31は、線分L2を対称軸とする線対称性を示すように配置される。
なお、図9〜図12において、図3〜図7と同様に、各パターン領域31内の塗り潰し色の濃さにより表面積が表されており、各パターン領域31内の塗り潰し色の濃い部分が相対的に表面積の大きい領域を、塗り潰し色の薄い部分が相対的に表面積の小さい領域を表している。
また、図13に示すように、パターン領域群33内に9つ(3×3)のパターン領域31が配置されていてもよいし、図14及び図15に示すように、7つのパターン領域31が配置されていてもよい。図13及び図14に示す態様において、パターン領域群33の中心に位置するパターン領域31以外のパターン領域31(当該中心に位置するパターン領域31を取り囲むパターン領域31)は、それらのパターン領域31により定義される領域内の全体における表面積分布が対称性(2回対称性)を示すように配置される。また、図15に示す態様において、パターン領域群33の中心に位置するパターン領域31以外のパターン領域31(当該中心に位置するパターン領域31を取り囲むパターン領域31)は、それらのパターン領域31により定義される領域内の全体における表面積分布が対称性(線分L1を対称軸とする線対称性)を示すように配置される。
上述したように、本実施形態に係るインプリントモールド1によれば、パターン領域群33内に含まれる複数のパターン領域31のそれぞれが表面積分布を有し、パターン領域群33の全体としても表面積分布を有するものの、パターン領域群33の全体における表面積分布が対称性を示すように各パターン領域31が配置されているため、当該インプリントモールド1を用いたインプリント処理により、優れた位置精度で微細凹凸パターン3を転写することができる。
上述した本実施形態に係るインプリントモールド1は、以下のようにして製造され得る。
まず、インプリントモールド1の基部2上に設定されるパターン領域群33内における複数のパターン領域31の配置を決定する。複数のパターン領域31の配置を決定するにあたり、各パターン領域31に形成されるべき微細凹凸パターン3の設計データに基づいて、各パターン領域31内の表面積分布を求める。具体的には、図2に示すように、各パターン領域31に第1〜第4領域311〜314が含まれる場合、第1〜第4領域311〜314のそれぞれの表面積を算出することで、各パターン領域31内の表面積分布を求めることができる。また、パターン領域31が複数の領域に区分されていない場合、当該パターン領域31を任意の複数の領域に区分し、区分された各領域の表面積を算出することで、各パターン領域31内の表面積分布を求めることができる。
次に、各パターン領域31内の表面積分布に基づき、パターン領域群33内の全体における表面積分布が対称性(2回対称性及び/又は線対称性)を示すように、複数のパターン領域31をパターン領域群33内に配置する。これにより、本実施形態に係るインプリントモールド1のパターン設計データを生成することができる。
続いて、インプリントモールド1を製造するために用いられる基板を準備し、当該パターン設計データに基づいて、インプリントモールド製造用基板の第1面上に、電子線描画装置等を用いてレジストパターンを形成し、当該レジストパターンをマスクとしたエッチング処理により、当該基板の第1面上に微細凹凸パターン3を形成する。これにより、基部2の第1面21上に、パターン領域群33内の全体において表面積分布に対称性を示すように微細凹凸パターン3が形成されてなるインプリントモールド1を製造することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態におけるインプリントモールド1は、基部2の第1面21側にメサ構造を有するものであってもよい。インプリントモールド1がメサ構造を有する場合、当該メサ構造の上面に複数のパターン領域31を含むパターン領域群33が設定され、各パターン領域31に微細凹凸パターン3が形成され、当該パターン領域群33内の全体において表面積分布が対称性を示すように各パターン領域31が配置される。
上記実施形態において、各パターン領域31が略長方形状である態様を例に挙げて説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、インプリントモールド1を用いて製造される製品に応じた形状のパターン領域31を有していればよい。例えば、各パターン領域31は、多角形状(例えば、三角形状、五角形状、六角形状等)であってもよい。
また、各パターン領域31は、略正方形状であってもよい。この場合において、図17に示すように、略正方形状の4つのパターン領域31が2行×2列でパターン領域群33内に配置されていれば、パターン領域群33内の全体の表面積分布が4回対称性を示し得る。すなわち、上記実施形態1に係るインプリントモールド1において、パターン領域群33内の全体の表面積分布がn回対称性(nは2以上の整数である。)を示すように、パターン領域群33内に複数のパターン領域31が配置されていればよい。
以下、実施例等を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、下記の実施例等により何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕
石英ガラス基板(152mm×152mm×6.35mm)からなる基部を備えるインプリントモールドと、石英ガラス基板(152mm×152mm×6.35mm)からなる基部を備えるインプリントモールド用基板とを準備した。図17に示すように、インプリントモールドの基部の第1面上のパターン領域群33内には、4つのパターン領域31(20mm×25mm)を2行×2列で配置し、各パターン領域内31に微細凹凸パターンを形成した。各パターン領域31内における一の長辺及び短辺に沿う略L字状の領域312内における表面積がそれ以外の領域311内における表面積よりも小さくなるように、領域311,312に微細凹凸パターンを形成した。具体的には、領域311内にはハーフピッチ40nmのラインアンドスペース状の微細凹凸パターンを形成し、領域312内には領域311内の微細凹凸パターンよりもハーフピッチの大きいラインアンドスペース状の微細凹凸パターン(ダミーパターン)を形成した。そして、パターン領域群33内の全体の表面積分布が4回対称性を示し得るように、各パターン領域31を配置した。また、各パターン領域31内に、位置精度を計測するための計測用パターンを7行×6列の42点配置した。
上記インプリントモールド用基板上に、インクジェット装置を用いて、光硬化性のインプリント樹脂を供給し、上記インプリントモールドを用いたインプリント処理を行い、レジストパターンを形成した。形成したレジストパターンの残膜を除去し、インプリントモールド用基板にドライエッチング処理を施した。
そして、インプリントモールド用基板に転写された微細凹凸パターンの位置精度を、座標測定装置(ケーエルエー・テンコール社製,IPRO Series)を用いて計測・評価した。その結果、位置精度(3σ)は、X方向で2.35nm、Y方向で3.17nmであった。位置ずれ量の絶対値の最大値は、X方向で2.45nm、Y方向で2.48nmであった。
〔比較例1〕
図18に示すように、パターン領域群33内の全体の表面積分布が対称性を示さないように2行×2列で4つのパターン領域31を配置した以外は、実施例1と同様のインプリントモールドを準備し、当該インプリントモールドを用いたインプリント処理を経て、インプリントモールド用基板に微細凹凸パターンを転写した。
インプリントモールド用基板に転写された微細凹凸パターンの位置精度を、座標測定装置(ケーエルエー・テンコール社製,IPRO Series)を用いて計測・評価した。その結果、位置精度(3σ)は、X方向で2.47nm、Y方向で3.24nmであった。位置ずれ量の絶対値の最大値は、X方向で2.66nm、Y方向で3.33nmであった。
上記実施例1及び比較例1の結果から、インプリントモールドのパターン領域群内における表面積分布が対称性を示し得るように当該パターン領域群内にパターン領域を配置することで、優れた位置精度で微細凹凸パターンをインプリントモールド用基板に転写可能であることが確認された。
本発明は、半導体デバイスの製造過程において半導体基板等に微細凹凸パターンを形成するためのナノインプリント工程にて用いられるインプリントモールドとして有用である。
1…インプリントモールド
2…基部
21…第1面
22…第2面
3…微細凹凸パターン
31…パターン領域
33…パターン領域群
4…窪み部

Claims (9)

  1. 第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基部と、
    前記基部の前記第1面側に設定される複数のパターン領域を含むパターン領域群と、
    前記複数のパターン領域のそれぞれに形成されている凹凸パターンと
    を具備し、
    前記凹凸パターンは、第1パターン及び第2パターンを含み、
    前記第1パターン及び前記第2パターンは、互いに異なる形状を有し、
    前記複数のパターン領域のそれぞれは、第1〜第N領域(Nは2以上の整数である。)を含み、
    一の前記パターン領域に含まれる第1領域には、前記第1パターンが形成されており、
    一の前記パターン領域に含まれる第2領域には、前記第2パターンが形成されており、
    前記第1領域と前記第2領域とは、互いに異なる表面積を有し、
    前記複数のパターン領域のそれぞれの表面積分布は対称性を有さず、
    前記複数のパターン領域は、前記表面積分布が互いに同一である2以上の前記パターン領域と前記表面積分布が互いに対称性を有する2以上の前記パターン領域とからなるか、又は、前記表面積分布が互いに対称性を有する2以上の前記パターン領域からなり、
    前記複数のパターン領域は、前記パターン領域群内の全体における表面積分布が対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されている
    ことを特徴とするインプリントモールド。
  2. 第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基部と、
    前記基部の前記第1面側に設定される複数のパターン領域を含むパターン領域群と、
    前記複数のパターン領域のそれぞれに形成されている凹凸パターンと
    を具備し、
    前記凹凸パターンは、第1パターン及び第2パターンを含み、
    前記第1パターン及び前記第2パターンは、互いに異なる寸法及び/又はピッチを有し、
    前記複数のパターン領域のそれぞれは、第1〜第N領域(Nは2以上の整数である。)を含み、
    一の前記パターン領域に含まれる第1領域には、前記第1パターンが形成されており、
    一の前記パターン領域に含まれる第2領域には、前記第2パターンが形成されており、
    前記第1領域と前記第2領域とは、互いに異なる表面積を有し、
    前記複数のパターン領域のそれぞれの表面積分布は対称性を有さず、
    前記複数のパターン領域は、前記表面積分布が互いに同一である2以上の前記パターン領域と前記表面積分布が互いに対称性を有する2以上の前記パターン領域とからなるか、又は、前記表面積分布が互いに対称性を有する2以上の前記パターン領域からなり、
    前記複数のパターン領域は、前記パターン領域群内の全体における表面積分布が対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されている
    ことを特徴とするインプリントモールド。
  3. 前記複数のパターン領域は、前記パターン領域群内の全体における表面積分布がn回対称性(nは2以上の整数である。)を示すように前記パターン領域群内に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリントモールド。
  4. 前記複数のパターン領域は、前記パターン領域群内の全体における表面積分布が線対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリントモールド。
  5. 前記複数のパターン領域は、前記パターン領域群内の全体における表面積分布がn回対称性(nは2以上の整数である。)、かつ線対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリントモールド。
  6. 前記複数のパターン領域のそれぞれは、少なくとも、表面積が相対的に大きい前記第1領域と表面積が相対的に小さい前記第2領域とを含み、
    前記複数のパターン領域のそれぞれの前記第1領域により構成される第1領域群が前記パターン領域群内の全体において対称性を示すように、前記複数のパターン領域は前記パターン領域群内に配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインプリントモールド。
  7. 前記複数のパターン領域は、前記複数のパターン領域のうちの少なくとも一のパターン領域が他のパターン領域に囲まれるようにして前記パターン領域群内に配置されており、
    前記一のパターン領域を囲む他のパターン領域は、当該他のパターン領域により定義される領域内の全体における表面積分布が対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインプリントモールド。
  8. 前記複数のパターン領域のそれぞれは、略方形状であり、
    前記複数のパターン領域のうちの少なくとも一のパターン領域は、隣接パターン領域と3辺を対向しており、
    前記複数のパターン領域は、前記隣接パターン領域と3辺を対向させるパターン領域以外のパターン領域により定義される領域内の全体における表面積分布が対称性を示すように前記パターン領域群内に配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインプリントモールド。
  9. 前記基部の前記第2面側における平面視略中央に、窪み部が形成されてなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインプリントモールド。
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