JP6398284B2 - インプリントモールド、インプリントモールド用ブランクス、並びにインプリントモールド用基板の製造方法及びインプリントモールドの製造方法 - Google Patents

インプリントモールド、インプリントモールド用ブランクス、並びにインプリントモールド用基板の製造方法及びインプリントモールドの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、インプリントモールド、インプリントモールド用ブランクス、並びにインプリントモールド用基板やインプリントモールドを製造する方法に関する。
微細加工技術としてのナノインプリント技術は、基材の表面に微細凹凸パターンが形成されてなる型部材(インプリントモールド)を用い、当該微細凹凸パターンをインプリント材料等の被加工物に転写することで微細凹凸パターンを等倍転写するパターン形成技術である(特許文献1参照)。特に、半導体デバイスにおける配線パターン等のさらなる微細化の進行等に伴い、半導体デバイスの製造プロセス等においてナノインプリント技術が益々注目されている。
一般に、電子線露光等の微細加工技術を用いて形成された微細凹凸パターンを有するモールド(マスターモールド)を作製し、当該マスターモールドを用いたインプリント処理により、当該マスターモールドの微細凹凸パターンが凹凸反転してなるモールド(レプリカモールド)が大量に作製される。このレプリカモールドが、半導体製品等の製造工程の一つであるインプリント処理に使用されるのが通常である。このようなレプリカモールドを用いてインプリント処理を行うのは、作製に多大な時間とコストを要するマスターモールドの破損リスクを低減するためである。
上記マスターモールドやレプリカモールド(以下「インプリントモールド等」という場合がある。)は、いずれ破損して廃棄されることがある。その際、上記インプリントモールド等をそのまま廃棄することは、製造コストや、環境上の観点から好ましくない。そのため、上記インプリントモールド等の微細凹凸パターンを除去し、インプリントモールド用基板として再生することが望まれている。
上記インプリントモールド等の微細凹凸パターンを除去する方法として、例えば、研磨スラリーを上記インプリントモールド等の被研磨面(微細凹凸パターンが形成されている面)に供給しながら、ウレタン等の研磨パッドが貼り付けられた定盤を押し付けて研磨する方法(特許文献2参照)等が考えられる。この研磨処理は、相対的に粒径の大きい(0.3〜3μm程度)酸化セリウムを主材とする研磨スラリーを用いる第1次研磨処理と、相対的に粒径の小さい(10〜300nm程度)コロイダルシリカを含む研磨スラリーを用いる第2次研磨処理とを含む。
米国特許第5,772,905号 特開昭64−40267号公報
一般に、図8に示すように、インプリントモールド100(特にレプリカモールド)としては、第1の面200A及びそれに対向する第2の面200Bを有する基部200と、基部200の第1の面200Aから突出する凸構造部300とを有し、凸構造部300の上面300Aに微細凹凸パターン500が形成されており、第2の面200Bに窪み部600が形成されているものが用いられる。
このような構成を有するインプリントモールド100の微細凹凸パターン500を除去するために上記特許文献2に開示されている研磨方法により凸構造部300の上面300Aを研磨する。この場合、定盤92に貼り付けられた研磨パッド91を凸構造部300の上面300Aに当接させたときの応力や、インプリントモールド100の自重等により、インプリントモールド100の基部200、特に基部200のうちの窪み部600の形成されている部分(その他の部分に比べて厚さの薄い部分)が湾曲するように変形するおそれがある(図9参照)。このように変形したまま上記研磨処理を行うと、凸構造部300の外周縁近傍の研磨量が凸構造部300の中央部近傍の研磨量よりも多くなり、凸構造部300の上面300Aのフラットネス(平坦性)が悪化し、特に凸構造部300の外周縁の角部が丸くなったインプリントモールド用基板として再生されてしまうという問題がある(図10参照)。特に、相対的に粒径の大きい(0.3〜3μm程度)酸化セリウムを主材とする研磨スラリーを用いる第1次研磨処理により、上記問題が生じ得る。
上記研磨処理により微細凹凸パターン500が除去された凸構造部300の上面300Aのフラットネス(平坦性)が悪化したインプリントモールド用基板を用いてインプリントモールドを製造すると、当該インプリントモールドを用いたインプリント処理時に、凸構造部300の上面300Aのフラットネス(平坦性)の悪化を原因として、インプリント樹脂の残膜厚の均一性が低下し、結果として、当該インプリントモールドを用いて形成される転写パターンの寸法精度を悪化させるおそれがある。
上記課題に鑑みて、本発明は、凸構造部の上面のフラットネス(平坦性)を悪化させることなく、研磨処理により微細凹凸パターンを除去することが可能なインプリントモールド、インプリントモールド用ブランクス、並びにインプリントモールド用基板及びインプリントモールドを製造する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、第1の面及び当該第1の面に対向する第2の面を有する基部と、前記第1の面から突出する凸構造部及び凸部と、前記凸構造部の上面に形成されている微細凹凸パターンとを備え、前記凸部は、前記第1の面側からの平面視において前記凸構造部の周囲に位置しており、前記凸部の高さは、前記凸構造部の高さと実質的に同一であり、前記基部の前記第2の面には、窪み部が形成されており、前記窪み部は、前記基部の平面視において当該窪み部を前記第1の面側に投影した投影領域が前記凸構造部を包摂するように、前記第2の面に形成されており、前記凸部は、少なくとも、前記第1の面側に前記窪み部を投影した前記投影領域よりも外側に設けられていることを特徴とするインプリントモールドを提供する(発明1)。
上記発明(発明1)によれば、凸構造部と実質的に同一の高さを有する凸部が、凸構造部の周囲に位置しているため、当該インプリントモールドの微細凹凸パターンを研磨処理により除去し、再生しようとするときに、基部の変形を防止することができ、その結果、基部の変形により凸構造部の上面のフラットネス(平坦性)が悪化するのを防止することができる。
本発明において、「凸部の高さが、凸構造部の高さと実質的に同一である」とは、基部の第1の面を基準とした凸部の高さが、当該第1の面を基準とした凸構造部の高さに対して−1.0〜+0.3%であること、好適には−0.5〜0%であることを意味するものとする。
上記発明(発明1)において、前記凸部は、前記第1の面上に複数設けられており、前記各凸部は、前記第1の面側からの平面視において、前記凸構造部を中心とした対称性を有する位置に設けられているのが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)において、前記凸構造部は、平面視略矩形状であり、前記第1の面上であって、前記凸構造部の周囲の領域に前記凸構造部と同一形状の矩形領域を複数並列配置したときに、前記凸部は、前記矩形領域のいずれかの辺上に位置するのが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1〜)において、前記凸構造部は、平面視略矩形状であり、前記凸構造部の上面は、複数の小領域と隣接する小領域間に位置する境界領域とを含み、前記微細凹凸パターンは、前記複数の小領域のそれぞれに形成されており、前記第1の面上における前記凸構造部の周囲の領域に、前記凸構造部と同一形状の矩形領域を複数並列配置したときに、前記凸部は、前記矩形領域内における前記境界領域に相当する領域に位置するのが好ましい(発明4)。
また、本発明は、上記発明(発明1〜)に係るインプリントモールドの前記凸構造部の上面を研磨する研磨工程を有し、前記研磨工程において、定盤に取り付けられた研磨具を前記凸構造部の上面及び前記凸部に当接させた状態で、当該研磨具に研磨剤を供給しながら前記定盤を前記インプリントモールドに対して相対的に回転させることにより、前記凸構造部の上面を研磨することを特徴とするインプリントモールド用基板の製造方法を提供する(発明)。
さらに、本発明は、上記発明(発明)に係るインプリントモールド用基板の製造方法により製造された前記インプリントモールド用基板の前記凸構造部の上面に微細凹凸パターンを形成するパターン形成工程を有することを特徴とするインプリントモールドの製造方法を提供する(発明)。
さらにまた、本発明は、第1の面及び当該第1の面に対向する第2の面を有する基部と、前記第1の面から突出する凸構造部及び凸部とを備え、前記凸部は、前記第1の面側からの平面視において前記凸構造部の周囲に位置しており、前記凸部の高さは、前記凸構造部の高さと実質的に同一であり、前記基部の前記第2の面には、窪み部が形成されており、前記窪み部は、前記基部の平面視において当該窪み部を前記第1の面側に投影した投影領域が前記凸構造部を包摂するように、前記第2の面に形成されており、前記凸部は、少なくとも、前記第1の面側に前記窪み部を投影した前記投影領域よりも外側に設けられていることを特徴とするインプリントモールド用ブランクスを提供する(発明)。
本発明によれば、凸構造部の上面のフラットネス(平坦性)を悪化させることなく、研磨処理により微細凹凸パターンを除去することが可能なインプリントモールド、インプリントモールド用ブランクス、並びにインプリントモールド用基板及びインプリントモールドを製造する方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドの概略構成を示す切断端面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドの概略構成を示す平面図である。 図3は、本発明の一実施形態における凸部の具体的態様を示す平面図である。 図4(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドの他の概略構成を示す平面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドの製造方法の各工程を切断端面図にて示す工程フロー図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドの凸構造部の上面を研磨する工程を概略的に示す側面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板の製造方法及び新たなインプリントモールドの製造方法の各工程を切断端面図にて示す工程フロー図である。 図8は、従来のインプリントモールドの概略構成を示す切断他面図である。 図9は、従来のインプリントモールドの凸構造部の上面を研磨する工程を概略的に示す切断端面図である。 図10は、従来の方法により凸構造部の上面を研磨して再生されたインプリントモールド用基板の概略構成を示す切断端面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るインプリントモールドの概略構成を示す切断端面図であり、図2は、本実施形態に係るインプリントモールドの概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るインプリントモールド1は、第1の面2A及び当該第1の面2Aに対向する第2の面2Bを有する基部2と、第1の面2Aから突出する凸構造部3及び凸部4とを備え、凸構造部3の上面3Aに微細凹凸パターン5が形成されており、第2の面2Bに窪み部6が形成されている。
基部2を構成する材料は、本実施形態に係るインプリントモールド1の用途(光インプリント用、熱インプリント用等の用途)に応じた材料であって、インプリントモールド用基板を構成する材料として一般的なもの(例えば、石英ガラス、ソーダガラス、蛍石、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、アクリルガラス等のガラス材料、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂材料、これらのうちから任意に選択された2以上の材料を積層してなる積層材料等の透明材料;ニッケル、チタン、アルミニウム等の金属材料;シリコン、窒化ガリウム等の半導体材料等)により構成される。なお、本実施形態において「透明」とは、波長300〜450nmの光線の透過率が85%以上であることを意味し、好ましくは90%以上である。
基部2の平面視形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、略矩形状、略円形状等が挙げられる。光インプリント用として一般的に用いられている石英ガラス基板からなるインプリントモールド1であれば、通常、基部2の平面視形状は略矩形状である。
基部2の大きさも特に限定されるものではないが、上述した石英ガラス基板からなるインプリントモールド1としては、一般に、上記基部2として152mm×152mmの大きさを有するものが用いられる。また、基部2の厚さT2は、強度、取り扱い適性等を考慮し、例えば、300μm〜10mm程度の範囲で適宜設定され得る。
基部2の第1の面2Aから突出する凸構造部3は、平面視において基部2の略中央に設けられている。かかる凸構造部3の形状は、略矩形状、略円形状等を例示することができる。
凸構造部3の大きさは、インプリントモールド1を用いたインプリント処理を経て製造される製品等に応じて適宜設定されるものである。例えば、33mm×26mmの略矩形状の凸構造部3を挙げることができる。
凸構造部3の高さT3は、インプリントモールド1が凸構造部3を備える目的を果たし得る限り、特に制限されるものではなく、例えば、10〜100μm程度に設定され得る。
基部2の第2の面2Bには、所定の大きさの窪み部6が形成されている。窪み部6が形成されていることで、本実施形態に係るインプリントモールド1を用いたインプリント処理時、特にインプリント樹脂との接触時やインプリントモールド1の剥離時に、基部2、特に凸構造部3の上面3Aを湾曲させることができる。その結果、凸構造部3の上面3Aとインプリント樹脂とを接触させるときに、微細凹凸パターン5とインプリント樹脂との間に空気を挟みこむのを抑制することができ、また、転写パターンからインプリントモールド1を容易に剥離することができる。
窪み部6の平面視形状は、略円形状であるのが好ましい。略円形状であることで、インプリント処理時、特に凸構造部3の上面3Aとインプリント樹脂とを接触させる時やインプリント樹脂からインプリントモールド1を剥離する時に、インプリントモールド1の凸構造部3の上面3Aを、その面内において実質的に均一に湾曲させることができる。
図2に示すように、窪み部6の平面視における大きさは、窪み部6を基部2の第1の面2A側に投影した投影領域HA内に、凸構造部3が包摂される程度の大きさである限り、特に制限されるものではない。当該投影領域HAが凸構造部3を包摂不可能な大きさであると、インプリントモールド1の凸構造部3の上面3Aの全面を効果的に湾曲させることができないおそれがある。なお、図2において、凸構造部3の上面3Aに形成されている微細凹凸パターン5は、図示が省略されている。
凸部4は、基部2の平面視において、凸構造部3の周囲に設けられている。凸部4の平面視形状としては、略矩形状、略円形状、ライン状等を例示することができる。凸部4の高さT4は、凸構造部3の高さT3と実質的に同一である。凸部4の高さT4が凸構造部3の高さT3と実質的に同一であることで、凸構造部3の上面3Aに研磨処理を施す際、研磨具に凸構造部3の上面3Aのみならず、凸部4も当接する。そのため、当該研磨処理時に、基部2、特に基部2における窪み部6の形成されている部分(他の部分よりも薄い部分)の変形を抑制することができる。その結果、凸構造部3の上面3Aに研磨処理を施してインプリントモールド1を再生する場合に、凸構造部3の上面3Aの平坦性を悪化させることがない。一方、凸部4の高さT4が、凸構造部3の高さT3よりも低すぎると、上記研磨具を凸構造部3の上面3Aに当接させたときに、基部2が湾曲するようにして変形するおそれがあり、その結果、凸構造部3の上面3Aのフラットネス(平坦性)が悪化するおそれがある。また、凸部4の高さT4が、凸構造部3の高さT3よりも高すぎると、インプリント処理時に当該凸部4が被転写基板に接触してしまうおそれがあり、また、研磨処理に際しては凸構造部3の上面3Aに研磨具を当接させることができず、効果的に研磨することができないおそれがある。
なお、本実施形態において、「凸構造部3の高さT3」とは、基部2の第1の面2Aを基準とした高さ、すなわち第1の面2Aから凸構造部3の上面3Aまでの長さ(第1の面2Aに対する垂直方向の長さ)を意味し、「凸部4の高さT4」とは、基部2の第1の面2Aを基準とした高さ、すなわち第1の面2Aから凸部4の上端までの長さ(第1の面2Aに対する垂直方向の長さ)を意味するものとする。そして、「凸部4の高さT4が凸構造部3の高さT3と実質的に同一である」とは、凸部4の高さT4が凸構造部3の高さT3に対して−1.0〜+0.3%であること、好適には−0.5〜0.0%であることを意味するものとする。
本実施形態に係るインプリントモールド1は、複数の凸部4を有していてもよい。この場合、複数の凸部4は、基部2の平面視において、凸構造部3の上面3Aを中心とする、より具体的には凸構造部3の上面3Aの図形重心を中心とする対称性(線対称性、回転対称性等)を有する位置に設けられているのが好ましい。特にN回対称性(Nは2以上の整数である。)等の回転対称性を有する位置に設けられているのが好ましい。複数の凸部4が凸構造部3の上面3A(上面3Aの図形重心)を中心とする対称性を有する位置に設けられていることで、本実施形態に係るインプリントモールド1を再生するために凸構造部3の上面3Aに研磨具を当接させて研磨処理を行う際に、凸構造部3の上面3Aにかかる応力(研磨具の当接による応力)が、当該上面3Aの面内において実質的に均一になる。その結果、凸構造部3の上面3Aの平坦性を悪化させることなく、上記研磨処理を行うことができるという効果を奏する。
上記対称性を有する位置に設けられる凸部4としては、例えば、複数のライン状の凸部4が凸構造部3の上面3Aを中心として放射状に配置される態様(図3(A)参照)、複数のライン状の凸部4が第1方向及び当該第1方向に直交する第2方向のいずれかに延伸する態様(図3(B)参照)、環状の凸部4が凸構造部3の周囲を取り囲む態様(図3(C)参照)等が挙げられるが、これらの態様に限定されるものではない。
本実施形態に係るインプリントモールド1が、ステップアンドリピート方式のインプリント処理により被転写基板の複数の領域に転写パターンを形成するために用いられるもののである場合、複数の凸部4は、当該インプリントモールド1を用いたインプリント処理によりパターン形成される被転写基板のスクライブラインに相当する位置に設けられていることが好ましい。被転写基板のスクライブラインには転写パターンが形成されないため、当該スクライブラインに相当する位置に設けられていることで、被転写基板上に形成された転写パターンに凸部4が接触するのを防止することができる。
具体的には、図4(A)に示すように、凸構造部3が平面視矩形形状であって、凸構造部3の上面3Aの略全面に微細凹凸パターン5(図4(A)においては図示を省略する)が形成されている場合、基部2の第1の面2A側からの平面視において、第1の面2A上(凸構造部3の周囲)に凸構造部3と同一外形の矩形領域30を複数配置したときの、各矩形領域30の辺31が、上記被転写基板のスクライブラインに相当する位置となる。このような場合において、凸部4は、各矩形領域30のいずれかの辺31上(各辺31を延伸させた線上)に位置するように設けられ得る。このような位置に凸部4が設けられていることで、インプリント処理時に被転写基板のスクライブライン上に凸部4が位置することとなり、被転写基板上に形成された転写パターンに凸部4が接触するのを防止することができる。
また、図4(B)に示すように、凸構造部3が平面視矩形形状であって、当該凸構造部3の上面3Aが十字状の境界領域3Bにより複数の小領域S1〜S4に区分されて各小領域S1〜S4に微細凹凸パターン5(図4(B)においては図示を省略する)が形成されており、各小領域S1〜S4の微細凹凸パターン5が一つの製品(例えば半導体製品等)を製造するために用いられるパターンである場合、すなわち、一回のインプリント処理により、複数個(図4(B)に示す例においては4個)の製品(半導体製品等)用の転写パターンが形成される場合、基部2の第1の面2A側からの平面視において、第1の面2A上(凸構造部3の周囲)に凸構造部3と同一外形の矩形領域30を複数配置したときに、各矩形領域30の辺31と、各矩形領域30内における、凸構造部3の上面3Aの十字状の境界領域3Bに相当する線分32が、上記被転写基板のスクライブラインに相当する位置となる。このような場合において、凸部4は、少なくとも、上記線分32上に位置するように設けられ得る。なお、図4(B)に示す例においては、各矩形領域30のいずれかの辺31上(各辺31を延伸させた線上)に凸部4が位置していてもよい。
なお、図4(B)においては、凸構造部3の上面3Aが4個(2×2)の小領域に区分されている例を挙げて説明したが、このような態様に限定されるものではなく、本実施形態に係るインプリントモールド1は、例えば、凸構造部3の上面3Aが6個(3×2)の小領域に区分されているものであってもよい。
上記凸部4は、第1の面2A側からの平面視において、窪み部6を第1の面2A側に投影した投影領域HAの内側及び投影領域HAの外側のいずれか一方、又はそれらの両方に設けられていてもよく、特に少なくとも上記凸部4の一部は、投影領域HAの外側に設けられているのが好ましい。このとき、例えば、一の凸部4が投影領域HAを跨ぐようにして投影領域HAの内側及び外側に設けられていてもよいし、複数の凸部4が第1の面2A上に設けられる場合には少なくとも投影領域HAの外側に凸部4が設けられていてもよい。投影領域HAの少なくとも外側に凸部4が設けられていることで、凸構造部3の上面3Aに研磨処理を施す際に、基部2の変形を効果的に防止することができ、凸構造部3の上面3Aのフラットネス(平坦性)を悪化させることなく当該凸構造部3の上面3Aを研磨することができる。
凸部4の寸法(凸部4の形状がライン状であれば短手方向の幅、凸部4の形状がピラー状であれば直径又は対角長さ)は、特に制限されるものではなく、10〜200μm程度に設定され得る。本実施形態に係るインプリントモールド1が、ステップアンドリピート方式のインプリント処理により被転写基板の複数の領域に転写パターンを形成するために用いられるものであれば、凸部4の寸法は、当該インプリントモールド1を用いたインプリント処理によりパターン形成される被転写基板のスクライブラインよりも小さい寸法である。具体的には、スクライブラインの寸法に対して50〜95%程度であり、好適には80〜95%程度である。
上述した本実施形態に係るインプリントモールド1は、以下のようにして製造することができる。図5は、本実施形態に係るインプリントモールド1の製造工程を切断端面図にて示す工程フロー図である。
まず、第1の面2Aにハードマスク層7が形成されてなるインプリントモールド用基板10を準備する(図5(A)参照)。
インプリントモールド用基板10としては、例えば、インプリントモールドを製造する際に一般的に用いられる基板(例えば、石英ガラス、ソーダガラス、蛍石、フッ化カルシウム基板、フッ化マグネシウム基板、アクリルガラス等のガラス基板、ポリカーボネート基板、ポリプロピレン基板、ポリエチレン基板等の樹脂基板、これらのうちから任意に選択された2以上の基板を積層してなる積層基板等の透明基板;ニッケル基板、チタン基板、アルミニウム基板等の金属基板;シリコン基板、窒化ガリウム基板等の半導体基板等)を用いることができる。
インプリントモールド用基板10の厚さは、基板の強度、取り扱い適性等を考慮し、例えば、300μm〜10mm程度の範囲で適宜設定され得る。なお、本実施形態において「透明」とは、波長300〜450nmの光線の透過率が85%以上であることを意味し、好ましくは90%以上である。
ハードマスク層7を構成する材料としては、例えば、クロム、チタン、タンタル、珪素、アルミニウム等の金属;窒化クロム、酸化クロム、酸窒化クロム等のクロム系化合物、酸化タンタル、酸窒化タンタル、酸化硼化タンタル、酸窒化硼化タンタル等のタンタル化合物、窒化チタン、窒化珪素、酸窒化珪素等を単独で、又は任意に選択した2種以上を組み合わせて用いることができる。
ハードマスク層7は、後述する工程(図5(C)参照)にてパターニングされ、それにより形成されたハードマスクパターン71,72は、インプリントモールド用基板10をエッチングして凸構造部3及び凸部4を形成するときのマスクとして用いられる(図5(D)参照)。そのため、インプリントモールド用基板10の種類に応じたエッチング選択比等を考慮して、ハードマスク層7の構成材料を選択するのが好ましい。例えば、インプリントモールド用基板10が石英ガラスにより構成される場合、ハードマスク層7としては、金属クロム膜、酸化クロム膜、窒化クロム膜等のクロム系化合物膜等が好適に選択され得る。
ハードマスク層7の厚さは、インプリントモールド用基板10の種類に応じたエッチング選択比等を考慮して適宜設定される。例えば、インプリントモールド用基板10が石英ガラスにより構成され、ハードマスク層7が金属クロム膜である場合、ハードマスク層7の厚さは、10nm〜1μm程度である。
次に、ハードマスク層7上に、凸構造部3に相当するレジストパターン81及び凸部4に相当するレジストパターン82を、フォトリソグラフィー法等により形成する(図5(B))。
レジストパターン81,82を構成するレジスト材料としては、特に制限されることなく、フォトリソグラフィー法等により一般的に用いられるエネルギー線感応型レジスト材料等を用いることができる。
続いて、レジストパターン81,82をマスクとして用い、ハードマスク層7をエッチングしてハードマスクパターン71,72を形成する(図5(C))。そして、ハードマスクパターン71,72をマスクとして用い、インプリントモールド用基板10をエッチングして凸構造部3及び凸部4を形成し、残存するハードマスクパターン71,72及びレジストパターン81,82を除去する(図5(D))。
最後に、インプリントモールド用基板10の第2の面2B側に窪み部6を形成し、その後、所望により、第1の面2A、凸構造部3の上面3A及び凸部4の上にハードマスク層70を形成する(図5(E))。窪み部6は、当該窪み部6に対応する開口部を有するレジスト膜をインプリントモールド用基板10の第2の面2B側に形成して当該レジスト膜をマスクとするエッチング処理により形成されてもよいし、所定の掘削工具等を用いた掘削処理により形成されてもよい。これにより、第1の面2A側から突出する凸構造部3及び凸部4を有し、第2の面2B側に窪み部6が形成されているインプリントモールド用ブランクス11を作製することができる。
このように、凸構造部3及び凸部4を同一工程で形成することで、凸構造部3の高さT3と凸部4の高さT4とを実質的に同一にすることができる。また、本実施形態に係るインプリントモールド1が、ステップアンドリピート方式のインプリント処理により被転写基板の複数の領域に転写パターンを形成するために用いられるものである場合、凸部4は、当該被転写基板のスクライブラインに相当する位置に設けられる必要があるため、当該凸部4には高い位置精度が要求される。この点、凸構造部3と凸部4とを同一工程で形成することで、凸部4の位置ずれが生じ難くなり、高い位置精度で凸部4を形成することができるという効果も奏する。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用ブランクス11の凸構造部3の上面3Aに、従来公知の方法により微細凹凸パターン5を形成することで、本実施形態に係るインプリントモールド1を製造することができる(図5(F))。
上述したように、本実施形態に係るインプリントモールド1によれば、凸構造部3の高さT3と実質的に同一の高さT4の凸部4を有するため、凸構造部3の上面3Aに研磨処理を施す際、研磨具に凸構造部3の上面3Aのみならず、凸部4も当接する。そのため、当該研磨処理時に、基部2、特に基部2における窪み部6の形成されている部分(他の部分よりも薄い部分)の変形を抑制することができる。その結果、使用済みのインプリントモールド1を再生するために凸構造部3の上面3Aに研磨処理を施すときに、凸構造部3の上面3Aのフラットネス(平坦性)を悪化させることなく研磨することができる。
続いて、上記インプリントモールド1を再生して、新たなインプリントモールドを製造する方法について説明する。図6は、本実施形態においてインプリントモールドの凸構造部の上面を研磨する工程を概略的に示す側面図であり、図7は、本実施形態における新たなインプリントモールドを製造する方法の各工程を切断端面図にて示す工程フロー図である。
まず、不織布、研磨布、ウレタン等の研磨具91が取り付けられた研磨定盤92を準備し、当該研磨具91に対してインプリントモールド1を押圧するようにして、インプリントモールド1の凸構造部3の上面3Aを研磨具91に当接させる(図6参照)。このとき、研磨具91に凸構造部3とともに凸部4も当接させるようにする。これにより、その後の研磨処理において、インプリントモールド1の基部2、特に基部2における窪み部6の形成されている部分(他の部分よりも薄い部分)の変形を抑制することができる。その結果、凸構造部3の上面3Aのフラットネス(平坦性)を悪化させることなく研磨することができる。
そして、研磨具91に対して研磨スラリーを供給することで研磨具91と凸構造部3の上面3Aとの間に研磨スラリーを供給し、凸構造部3に対して相対的に研磨定盤92(研磨具91)を回転させて、凸構造部3の上面3Aに研磨処理を施す(図6参照)。
研磨スラリーとしては、インプリントモールド1を構成する材質等に応じて適宜選択することができ、例えば、コロイド粒子(コロイダルシリカ等)を含む研磨スラリー等を用いることができる。
上記研磨処理における研磨量は、研磨処理によりインプリントモールド1の微細凹凸パターン5を消失させ、凸構造部3の上面3Aを平坦面とすることのできる程度の研磨量であれば特に制限はなく、微細凹凸パターン5の深さ以上程度であればよい。
上記研磨処理は、好ましくは、相対的に粒径の大きい(平均粒径0.3〜3μm程度)酸化セリウムを主材とする研磨スラリーを供給して研磨する1次研磨処理と、1次研磨処理後に、相対的に粒径の小さい(平均粒径10〜300nm程度)コロイダルシリカを含む研磨スラリーを供給して研磨する2次研磨とを含む。なお、インプリントモールド1の微細凹凸パターン5の深さが5nm程度である場合、1次研磨処理を省略してもよい。
このようにして、インプリントモールド1の凸構造部3の上面3Aを研磨し、微細凹凸パターン5を消失させることで、インプリントモールド用基板を製造(再生)することができる。
上述したインプリントモールド用基板の製造(再生)方法によれば、インプリントモールド1の第1の面2Aに凸部4が設けられており、当該凸部4の高さT4が凸構造部3の高さT3と実質的に同一であるため、凸構造部3の上面3Aを研磨する際に、研磨具91が凸構造部3のみならず、凸部4にも当接する。その結果、インプリントモールド1の基部2の変形を抑制し、凸構造部3の上面3Aのフラットネス(平坦性)を悪化させることなく、凸構造部3の上面3Aを研磨することができる。よって、凸構造部3の上面3Aのフラットネス(平坦性)が良好なインプリントモールド用基板を製造することができる。
上記インプリントモールド用基板に所定の洗浄処理等を施した後、当該インプリントモールド用基板の第1の面2A、凸構造部3の上面3A及び凸部4の上にハードマスク層73,74,75を形成する(図7(A)参照)。そして、凸構造部3の上面3A上のハードマスク層74上にレジストパターン(図示せず)を形成し、レジストパターンをマスクとしてハードマスク層74をエッチング(ドライエッチング)してハードマスクパターン76を形成する(図7(B)参照)。その後、ハードマスクパターン76をマスクとして凸構造部3の上面3Aをエッチングして微細凹凸パターン5を形成する。これにより、新たなインプリントモールド1’を製造することができる(図7(C)参照)。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態において、インプリントモールド1は、基部2の第2の面2Bに窪み部6が形成されているものを例に挙げたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、第2の面2Bに窪み部6が形成されていないものであってもよい。
以下、実施例等を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、下記の実施例等によって何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕
再生対象たるインプリントモールドとして、微細凹凸パターン5を有しない以外は、図1に示す構成を有するインプリントモールド1を被験試料として準備した。
このインプリントモールド1の凸構造部3の上面3Aに、下記に示す条件で研磨処理を施した。
研磨スラリー:コロイダルシリカを含む研磨スラリー
研磨装置:自転公転式研磨装置
研磨パッド:スウェード系研磨パッド
研磨量:1000nm
研磨処理後の凸構造部3の上面3Aの平坦度を、非接触三次元形状測定装置(製品名:NH−4N,三鷹光器社製)を用いて測定したところ、研磨前後での平坦度の変化量(研磨処理前の凸構造部3の上面3Aの平坦度と研磨処理後の当該平坦度との差分)は50nmであった。
〔比較例1〕
凸部4を有しない以外は、実施例1と同様の構成を有するインプリントモールドを用意し、実施例1と同様に凸構造部3の上面3Aに研磨処理を施した。
研磨処理後の凸構造部3の上面3Aの平坦度を、非接触三次元形状測定装置(製品名:NH−4N,三鷹光器社製)を用いて測定したところ、研磨処理前後での平坦度の変化量(研磨処理前の凸構造部3の上面3Aの平坦度と研磨処理後の当該平坦度との差分)は300nmであった。
比較例1の研磨処理後の凸構造部3の上面3Aの平坦度は、実施例1の研磨処理後の凸構造部3の上面3Aの平坦度よりも劣化していた。特に、比較例1においては、凸構造部3の外周縁の角部が丸くなるように研磨されていた。この比較例1の凸構造部3の上面3Aの平坦度が劣化したのは、比較例1のインプリントモールドが凸部4を有していないことにより、凸構造部3を研磨具に押圧したときに基部2が変形し、その状態で研磨されたことが原因であると考えられる。このように、インプリントモールド1の凸構造部3と実質的に同一の高さの凸部4が当該凸構造部3の周囲に設けられていることで、当該インプリントモールド1の凸構造部3のフラットネス(平坦性)を維持しつつ、微細凹凸パターン5を研磨処理により消失させ、インプリントモールド用基板として再生可能であると考えられる。
本発明は、半導体基板等に微細凹凸パターンを形成するためにインプリントモールドを用いてナノインプリント工程を実施するような微細加工技術分野において有用である。
1,1’…インプリントモールド
2…基部
2A…第1の面
2B…第2の面
3…凸構造部
4…凸部
5…微細凹凸パターン
6…窪み部

Claims (7)

  1. 第1の面及び当該第1の面に対向する第2の面を有する基部と、
    前記第1の面から突出する凸構造部及び凸部と、
    前記凸構造部の上面に形成されている微細凹凸パターンと
    を備え、
    前記凸部は、前記第1の面側からの平面視において前記凸構造部の周囲に位置しており、
    前記凸部の高さは、前記凸構造部の高さと実質的に同一であり、
    前記基部の前記第2の面には、窪み部が形成されており、
    前記窪み部は、前記基部の平面視において当該窪み部を前記第1の面側に投影した投影領域が前記凸構造部を包摂するように、前記第2の面に形成されており、
    前記凸部は、少なくとも、前記第1の面側に前記窪み部を投影した前記投影領域よりも外側に設けられていることを特徴とするインプリントモールド。
  2. 前記凸部は、前記第1の面上に複数設けられており、
    前記各凸部は、前記第1の面側からの平面視において、前記凸構造部を中心とした対称性を有する位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインプリントモールド。
  3. 前記凸構造部は、平面視略矩形状であり、
    前記第1の面上における前記凸構造部の周囲の領域に、前記凸構造部と同一形状の矩形領域を複数並列配置したときに、前記凸部は、前記矩形領域のいずれかの辺上に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリントモールド。
  4. 前記凸構造部は、平面視略矩形状であり、
    前記凸構造部の上面は、複数の小領域と隣接する小領域間に位置する境界領域とを含み、
    前記微細凹凸パターンは、前記複数の小領域のそれぞれに形成されており、
    前記第1の面上における前記凸構造部の周囲の領域に、前記凸構造部と同一形状の矩形領域を複数並列配置したときに、前記凸部は、前記矩形領域内における前記境界領域に相当する領域に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインプリントモールド。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載のインプリントモールドの前記凸構造部の上面を研磨する研磨工程を有し、
    前記研磨工程において、定盤に取り付けられた研磨具を前記凸構造部の上面及び前記凸部に当接させた状態で、当該研磨具に研磨剤を供給しながら前記定盤を前記インプリントモールドに対して相対的に回転させることにより、前記凸構造部の上面を研磨することを特徴とするインプリントモールド用基板の製造方法。
  6. 請求項に記載のインプリントモールド用基板の製造方法により製造された前記インプリントモールド用基板の前記凸構造部の上面に微細凹凸パターンを形成するパターン形成工程を有することを特徴とするインプリントモールドの製造方法。
  7. 第1の面及び当該第1の面に対向する第2の面を有する基部と、
    前記第1の面から突出する凸構造部及び凸部と
    を備え、
    前記凸部は、前記第1の面側からの平面視において前記凸構造部の周囲に位置しており、
    前記凸部の高さは、前記凸構造部の高さと実質的に同一であり、
    前記基部の前記第2の面には、窪み部が形成されており、
    前記窪み部は、前記基部の平面視において当該窪み部を前記第1の面側に投影した投影領域が前記凸構造部を包摂するように、前記第2の面に形成されており、
    前記凸部は、少なくとも、前記第1の面側に前記窪み部を投影した前記投影領域よりも外側に設けられていることを特徴とするインプリントモールド用ブランクス。
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