JP2015225996A - モールド製造用構造体の製造方法、およびモールドの製造方法 - Google Patents

モールド製造用構造体の製造方法、およびモールドの製造方法 Download PDF

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博彦 熊谷
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Abstract

【課題】モールドの凹凸パターンの転写精度を改善できる、モールド製造用構造体の製造方法の提供。【解決手段】板状体の第1主面に、周囲が段差で囲まれるメサ部を形成するメサ部形成工程と、該メサ部形成工程の後に、前記メサ部の表面の形状を基準にして前記板状体の外周面を研削する外周面研削工程と、該外周面研削工程の後に、前記板状体の前記第1主面とは反対側の第2主面に、前記メサ部の前記表面の形状を基準にして凹部を形成する凹部形成工程とを有し、前記メサ部の前記表面は、インプリント用の凹凸パターンの形成面である、モールド製造用構造体の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、モールド製造用構造体の製造方法、およびモールドの製造方法に関する。
フォトリソグラフィ法の代替技術として、インプリント法が注目されている。インプリント法は、モールドと基材との間に転写材を挟み、モールドの凹凸パターンを転写材に転写する技術である。インプリント法は、半導体素子だけでなく、反射防止シート、バイオチップ、磁気記録媒体など様々な製品の製造に適用できる。
モールドは、板状体の第1主面に形成されるメサ部と、板状体の第1主面とは反対側の第2主面に形成される凹部とを有する(例えば特許文献1参照)。凹部の底面は蓋部で覆われ、蓋部における凹部の底面とは反対側の面からメサ部が突出する。メサ部の周囲は段差で囲まれ、メサ部の表面に凹凸パターンが形成される。
モールドと基材との間に転写材を挟む際、モールドに外力を加えることで、蓋部が弾性的に撓み、メサ部の表面が基材に向けて凸の曲面に変形される。メサ部と基材との間のガスが逃げやすく、ガスの閉じ込めが抑制できる。
特表2009−536591号公報
モールド製造用構造体の製造方法は、板状体の第1主面にメサ部を形成する工程と、板状体の第2主面に凹部を形成する工程とを有する。モールド製造用構造体のメサ部の表面に凹凸パターンを形成することによりモールドが得られる。
従来、モールド製造用構造体において外周面、メサ部、および凹部の位置関係が適切ではなく、モールドに外力を加えたときのメサ部の表面形状に誤差が生じ、凹凸パターンの転写精度が低かった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、モールドの凹凸パターンの転写精度を改善できる、モールド製造用構造体の製造方法の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
板状体の第1主面に、周囲が段差で囲まれるメサ部を形成するメサ部形成工程と、
該メサ部形成工程の後に、前記メサ部の表面の形状を基準にして前記板状体の外周面を研削する外周面研削工程と、
該外周面研削工程の後に、前記板状体の前記第1主面とは反対側の第2主面に、前記メサ部の前記表面の形状を基準にして凹部を形成する凹部形成工程とを有し、
前記メサ部の前記表面は、インプリント用の凹凸パターンの形成面である、モールド製造用構造体の製造方法が提供される。
本発明の一態様によれば、モールドの凹凸パターンの転写精度を改善できる、モールド製造用構造体の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態によるモールドの製造方法を示すフローチャートである。 図1のメサ部形成工程のうちの成膜工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1のメサ部形成工程のうちの露光工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1のメサ部形成工程のうちの現像工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1のメサ部形成工程のうちの1次エッチング工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1のメサ部形成工程のうちのレジスト膜除去工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1のメサ部形成工程のうちの2次エッチング工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1のメサ部形成工程のうちのエッチング保護膜除去工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1の保護膜形成工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1の外周面研削工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1の外周面研削工程完了時のガラス板の状態を示す平面図である。 図1の凹部形成工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1の凹部形成工程完了時のガラス板の状態を示す平面図である。 図1の保護膜除去工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1のエッチング保護膜形成工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1の凹凸パターン形成工程のうちのレジスト膜形成工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1の凹凸パターン形成工程のうちの開口パターン形成工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1の凹凸パターン形成工程のうちの1次エッチング工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1の凹凸パターン形成工程のうちのレジスト膜除去工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1の凹凸パターン形成工程のうちの2次エッチング工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 図1の凹凸パターン形成工程のうちのエッチング保護膜除去工程完了時のガラス板の状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態によるモールドの平面図である。 本発明の一実施形態によるモールドを用いたインプリント方法を示す断面図である。 変形例によるメサ部の表面の中心を求める第1工程を示す平面図である。 変形例によるメサ部の表面の中心を求める第2工程を示す平面図である。 変形例によるメサ部の表面の中心を求める第3工程を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。本明細書において、数値範囲を表す「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味する。
図1は、本発明の一実施形態によるモールドの製造方法を示すフローチャートである。図1に示すように、モールドの製造方法は、メサ部形成工程S11、保護膜形成工程S12、外周面研削工程S13、凹部形成工程S14、外周面研磨工程S15、凹部研磨工程S16、保護膜除去工程S17、エッチング保護膜形成工程S18、および凹凸パターン形成工程S19を有する。
メサ部形成工程S11では、例えば図2〜図8に示すように、板状体としてのガラス板10の第1主面11に、周囲が段差で囲まれるメサ(mesa)部13を形成する。メサ部形成工程S11では、ガラス板10の第1主面11に、フォトマスク20を用いてエッチングマスクを形成し、エッチングマスクを用いてエッチングを行うことによりメサ部13を形成する。メサ部13の表面13aは、インプリント用の凹凸パターンの形成面である。メサ部13の表面13aの形状は、図11では長方形であるが、円形、楕円形、多角形などでもよい。
ガラス板10は、SiOガラス、またはTiO−SiOガラスで形成されてよい。SiOガラスやTiO−SiOガラスは、一般的なソーダライムガラスに比べて、紫外線の透過率が高い。また、SiOガラスやTiO−SiOガラスは、一般的なソーダライムガラスに比べて、線膨張係数が小さく、温度変化による凹凸パターンの寸法変化が小さい。TiO−SiOガラスは、TiOを5〜12質量%含むことが好ましい。TiO含有量が5〜12質量%であると、室温付近での線膨張係数が略ゼロであり、室温付近での寸法変化がほとんど生じない。
平面視(ガラス板10の板厚方向視)におけるガラス板10の形状は、図11では長方形(詳細には正方形)であるが、円形、楕円形、多角形などでもよい。
尚、本実施形態では、板状体として、ガラス板が用いられるが、金属板、樹脂板、セラミック板などが用いられてもよい。
メサ部形成工程S11は、図2に示す成膜工程、図3に示す露光工程、図4に示す現像工程、図5に示す1次エッチング工程、図6に示すレジスト膜除去工程、図7に示す2次エッチング工程、および図8に示すエッチング保護膜除去工程を有する。
図2に示す成膜工程では、ガラス板10の第1主面11に、エッチング保護膜31、およびレジスト膜32をこの順で成膜する。エッチング保護膜31は、クロムまたはクロム化合物で形成されてよい。エッチング保護膜31は、多層膜であってもよく、例えばクロムまたはクロム化合物の薄膜と、タンタルまたはタンタル化合物の薄膜とで構成されてもよい。タンタルまたはタンタル化合物の薄膜の代わりに、ケイ素またはケイ素化合物の薄膜が用いられてもよい。エッチング保護膜31は、例えばスパッタリング法で形成される。レジスト膜32は、本実施形態ではポジ型であるが、ネガ型でもよい。レジスト膜32は、例えばスピンコート法で形成される。
図3に示す露光工程では、フォトマスク20のパターンをレジスト膜32に投影露光する。この投影露光は、等倍露光、縮小投影露光のいずれでもよい。
図4に示す現像工程では、レジスト膜32の露光部を除去する。フォトマスク20の開口パターンに対応する開口パターンがレジスト膜32に形成される。尚、レジスト膜32がネガ型の場合、レジスト膜32の非露光部が除去される。
尚、本実施形態では、レジスト膜32に開口パターンを形成するため、露光装置が用いられるが、電子線描画装置、レーザ描画装置などが用いられてもよい。また、レジスト膜32の開口パターンは、インプリント法でも作製できる。
図5に示す1次エッチング工程では、開口パターン付きのレジスト膜32を用いて、エッチング保護膜31のエッチングを行う。このエッチングは、ドライエッチング、ウェットエッチングのいずれでもよい。レジスト膜32の開口パターンに対応する開口パターンがエッチング保護膜31に形成される。
図6に示すレジスト膜除去工程では、不要になったレジスト膜32を除去する。
図7に示す2次エッチング工程では、開口パターン付きのエッチング保護膜31をエッチングマスクとして用いて、ガラス板10のエッチングを行う。このエッチングは、ドライエッチング、ウェットエッチングのいずれでもよい。ガラス板10の第1主面11に、周囲が段差で囲まれるメサ部13が形成される。
図8に示すエッチング保護膜除去工程では、不要になったエッチング保護膜31を除去する。
尚、本実施形態では、メサ部形成用のエッチングマスクとして、エッチング保護膜31が用いられるが、エッチング保護膜31とレジスト膜32との積層膜、またはレジスト膜32が用いられてもよい。
保護膜形成工程S12(図1参照)では、図9に示すように、ガラス板10を保護する保護膜40を形成する。保護膜40は、ガラス板10から剥離されるまで、ガラス板10に傷やゴミが付くのを防止する。保護膜40は、金属膜、セラミック膜、ガラス膜などでもよいが、衝撃吸収性および剥離性に優れた樹脂膜であってもよい。樹脂膜は、液状の樹脂をガラス板10に塗布して熱処理したもの、シート状の樹脂をガラス板10に接着したものなどであってよい。
保護膜40は、図9に示すようにメサ部形成後の第1主面11に形成される。保護膜40は、少なくともメサ部13を保護してよく、メサ部成形後の第1主面11全体を保護してもよい。保護膜40の形成により、メサ部形成後の第1主面11を平坦化してもよい。この場合研削機や研磨機などのステージが、保護膜40を介してガラス板10を安定的に保持できる。
また、保護膜40は、図9に示すようにメサ部形成後の第1主面とは反対側の第2主面12に形成される。保護膜40は、第2主面12全体を保護してもよいし、第2主面12のうち凹部形成部分を除く部分を保護してもよい。
尚、本実施形態の保護膜40は、メサ部形成後の第1主面11および第2主面12の両面に形成されるが、いずれか片面に形成されてもよい。
外周面研削工程S13(図1参照)では、図10および図11に示すように、メサ部13の表面13aの形状を基準にしてガラス板10の外周面を研削する。図10および図11において、2点鎖線は研削前のガラス板10および保護膜40の輪郭線を示す。
ガラス板10の外周面の研削には、マシニングセンターなどの研削機が用いられる。研削機は、ガラス板10の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理することにより、研削工具に対するメサ部13の位置情報を取得する。研削機は、研削工具に対するメサ部13の位置情報を補正するため、研削工具でガラス板10の外周部などを試験的に研削してよい。尚、研削機は、研削工具に取り付けられるタッチプローブなどで、研削工具に対するメサ部13の位置情報を取得してもよい。
研削機は、メサ部13の表面13aの形状が長方形の場合、当該長方形の頂点V1、V2を結ぶ直線L11上に、ガラス板10の研削の目標点T1、T2を設定する。目標点T1と頂点V1との距離と、目標点T2と頂点V2との距離は等距離とする。同様に、研削機は、長方形の頂点V2、V3を結ぶ直線L12上に、目標点T3、T4を設定する。目標点T3と頂点V2との距離と、目標点T4と頂点V3との距離は等距離とする。また、研削機は、長方形の頂点V3、V4を結ぶ直線L13上に、目標点T5、T6を設定する。目標点T5と頂点V3との距離と、目標点T6と頂点V4との距離は等距離とする。さらに、研削機は、長方形の頂点V4、V1を結ぶ直線L14上に、目標点T7、T8を設定する。目標点T7と頂点V4との距離と、目標点T8と頂点V1との距離は等距離とする。このように、研削機は、メサ部13の表面13aの外周を基準にして目標点T1〜T8を設定する。そうして、研削機は、ガラス板10の外周面を目標点T1〜T8に研削し、メサ部13の表面13aの中心とガラス板10の中心とを一致させる。
尚、本実施形態の外周面研削工程S13では、研削の目標点T1〜T8を設定するが、研削の目標線を設定してもよい。研削の目標線は、メサ部13の表面13aのいずれかの辺に対して平行に設定される。
凹部形成工程S14(図1参照)では、図12および図13に示すように、ガラス板10の第2主面12に、メサ部13の表面13aの形状を基準にして凹部15を形成する。尚、ガラス板10の外周面の形状を基準に凹部15を形成することで、メサ部13の表面13aの形状を基準に凹部15を形成してもよい。
凹部15の底面は蓋部16で覆われ、凹部15の側面は第2主面12に対して垂直とされる。尚、凹部15の側面は第2主面12に対して斜めとされてもよい。凹部15の深さは略一定であってよく、蓋部16の厚みは略一定であってよい。蓋部16における凹部15の底面とは反対側の面からメサ部13が突出する。メサ部13の周囲は段差で囲まれる。メサ部13は、図13に示すように平面視において凹部15の底面よりも小さく、凹部15の底面からはみ出さないように形成される。平面視において、凹部15の形状は、図13では円形であるが、楕円形、長方形、多角形などでもよい。
凹部15の形成には、外周面の研削に用いられる研削機がそのまま用いられてよい。研削機は、メサ部13の表面13aの形状が長方形の場合、当該長方形の4つの頂点V1、V2、V3、V4の位置情報を取得する。長方形の角が丸い場合、長方形の各辺の延長線同士の交点が頂点として用いられてよい。次いで、研削機は、互いに平行な2辺の中点M1、M2を結ぶ線L1と、残りの互いに平行な2辺の中点M3、M4を結ぶ線L2との交点Pを、メサ部13の表面13aの中心として求める。研削機は、メサ部13の表面13aの中心を基準にして凹部15を形成し、メサ部13の表面13aの中心と凹部15の中心とを一致させる。
外周面研磨工程S15(図1参照)では、ガラス板10の外周面を研磨し、外周面研削工程S13などで生じた傷を除去する。研磨砥粒としては、例えばセリア砥粒やシリカ砥粒、ジルコニア砥粒などが用いられる。研磨方式は、倣い研磨であってよい。倣い研磨の場合、研磨による芯ずれが抑制できる。
外周面研磨工程S15は、外周面研削工程S13の後に行われる限り、凹部形成工程S14の前に行われてもよいが、凹部形成工程S14の後に行われてもよい。外周面研削工程S13および凹部形成工程S14が続けて行われる場合、研削機に対するガラス板10のセッティングが1回で済み、研削工具に対するメサ部13の位置情報が共通で使用できる。研削機に対するガラス板10のセッティングが1回で済むように、図10に示すように第2主面12を上に向けてガラス板10の外周面を研削してよい。
凹部研磨工程S16(図1参照)では、凹部15の表面(側面、底面)を研磨し、凹部形成工程S14などで生じた傷を除去する。研磨砥粒としては、例えばセリア砥粒やシリカ砥粒、ジルコニア砥粒などが用いられる。研磨方式は、倣い研磨であってよい。倣い研磨の場合、研磨による芯ずれが抑制できる。
尚、外周面研磨工程S15と凹部研磨工程S16との順序は逆でもよい。また、外周面研磨工程S15と凹部研磨工程S16とは同時に行われてもよい。
保護膜除去工程S17(図1参照)では、図14に示すように、ガラス板10から保護膜40を剥離し、ガラス板10を露出させる。保護膜除去工程S17は、外周面研削工程S13の後に行われる限り、いつ行われてもよい。保護膜除去工程S17は、図1に示すように凹部形成工程S14、外周面研磨工程S15、および凹部研磨工程S16の後に行われてもよい。この場合研削や研磨による傷の発生が抑制できる。
エッチング保護膜形成工程S18(図1参照)では、図15に示すように、凹凸パターンの形成用のエッチング保護膜51を形成する。エッチング保護膜51は、メサ部形成後の第1主面11全体に形成されてよい。
エッチング保護膜形成工程S18は、メサ部形成工程S11の後に行われる限り、いつ行われてもよく、例えば保護膜形成工程S12の前に行われてもよく、保護膜除去工程S17の後に行われてもよい。
エッチング保護膜51は、クロムまたはクロム化合物で形成されてよい。エッチング保護膜51は、多層膜であってもよく、例えばクロムまたはクロム化合物の薄膜と、タンタルまたはタンタル化合物の薄膜とで構成されてもよい。タンタルまたはタンタル化合物の薄膜の代わりに、ケイ素またはケイ素化合物の薄膜が用いられてもよい。エッチング保護膜51は、例えばスパッタリング法で形成される。
メサ部13および凹部15が形成されたガラス板10とエッチング保護膜51とで、モールド製造用構造体が構成される。尚、モールド製造用構造体は、メサ部13および凹部15が形成されたガラス板10のみで構成されてもよい。
尚、本実施形態のエッチング保護膜形成工程S18は、凹凸パターン形成工程S19とは別の工程であるが、凹凸パターン形成工程S19の一部であってもよい。また、エッチング保護膜51は、レジスト膜であってもよく、この場合、凹凸パターン形成工程S19において、レジスト膜形成工程は不要である。
凹凸パターン形成工程S19(図1参照)では、例えば図16〜図21に示すように、メサ部13の表面13aに、インプリント用の凹凸パターンを形成する。凹凸パターン形成工程S19は、図16に示すレジスト膜形成工程、図17に示す開口パターン形成工程、図18に示す1次エッチング工程、図19に示すレジスト膜除去工程、図20示す2次エッチング工程、および図21に示すエッチング保護膜除去工程を有する。
図16に示すレジスト膜形成工程では、エッチング保護膜51の上にレジスト膜52を成膜する。レジスト膜52は、本実施形態ではポジ型であるが、ネガ型でもよい。レジスト膜52は、例えばスピンコート法で形成される。
図17に示す開口パターン形成工程では、凹凸パターンに対応する開口パターンをレジスト膜52に形成する。レジスト膜52の開口パターンは、フォトリソグラフィ法、電子線リソグラフィ法、インプリント法などで形成される。
インプリント法で開口パターンを形成する場合、図16に示すレジスト膜形成工程において、インクジェット法などでレジスト液の液滴をドット状に塗布してもよい。
図18に示す1次エッチング工程では、開口パターン付きのレジスト膜52を用いて、エッチング保護膜51のエッチングを行う。エッチングは、ドライエッチング、ウェットエッチングのいずれでもよい。レジスト膜52の開口パターンに対応する開口パターンがエッチング保護膜51に形成される。
図19に示すレジスト膜除去工程では、不要になったレジスト膜52を除去する。
図20に示す2次エッチング工程では、開口パターン付きのエッチング保護膜51をエッチングマスクとして用いて、メサ部13の表面13aのエッチングを行う。エッチングは、ドライエッチング、ウェットエッチングのいずれでもよい。エッチング保護膜51の開口パターンに対応する凹凸パターンがメサ部13の表面13aに形成される。
図21に示すエッチング保護膜除去工程では、不要になったエッチング保護膜51を除去する。
このようにして、凹凸パターン付きのガラス板10が得られる。凹凸パターン付きのガラス板10は、モールドとして用いられる。モールドの凹凸パターンは、多種多様であってよく、図22に示すラインアンドスペースのパターンに限定されない。
図23は、本発明の一実施形態によるモールドを用いたインプリント方法を示す図である。インプリント方法は、モールドとしてのガラス板10と基材60との間に転写材70を挟み、ガラス板10の凹凸パターンを転写材70に転写する。転写材70の凹凸パターンは、ガラス板10の凹凸パターンが略反転したものとなる。
基材60としては、例えばシリコンウエハが用いられる。シリコンウエハは素子、回路、端子などが形成されたものであってよく、シリコンウエハに形成された素子などに転写材70が塗布されてよい。尚、基材60として、ガラス板、セラミック板、樹脂板、金属板などが用いられてもよい。
転写材70としては、例えば光硬化性樹脂が用いられる。光硬化性樹脂は、光インプリント法に用いられる一般的なものが使用できる。
転写材70は、液体の状態でガラス板10と基材60との間に挟まれ、その状態で固化される。固化の方法は、転写材70の種類に応じて適宜選択される。転写材70が光硬化性樹脂の場合、光(例えば紫外線)が用いられる。
光硬化性樹脂は、光の照射によって液体から固体に変化する。光硬化性樹脂は非ニュートン流体や粘弾性を有する液体であってもよい。光は、ガラス板10を透過して転写材70に照射されてよい。尚、基材60が光透過性を有する場合、基材60側から転写材70に光が照射されてもよく、この場合、ガラス板10は光透過性を有しなくてもよい。ガラス板10と基材60の両側から転写材70に光が照射されてもよい。
光インプリント法では、室温での成型が可能であり、ガラス板10と基材60との線膨張係数差による歪みが発生しにくく、転写精度が良い。尚、硬化反応の促進のため、光硬化性樹脂は加熱されてもよい。
尚、本実施形態では、光インプリント法が用いられるが、熱インプリント法が用いられてもよい。熱インプリント法の場合、転写材70として、熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂が用いられる。熱可塑性樹脂は、加熱によって溶融し、冷却によって固化する。熱硬化性樹脂は、加熱によって液体から固体に変化する。熱硬化性樹脂は非ニュートン流体や粘弾性を有する液体であってもよい。
転写材70の固化後、転写材70とガラス板10とが分離される。転写材70を固化してなる凹凸層と、基材60とで構成される製品が得られる。製品の凹凸パターンは、ガラス板10の凹凸パターンが略反転したものである。
図23に示すように、ガラス板10と基材60との間に転写材70を挟む際、ガラス板10に外力を加えることで、蓋部16が弾性的に撓み、メサ部13の表面13aが基材60に向けて凸の曲面に変形される。メサ部13と基材60との間のガスが逃げやすく、ガスの閉じ込めが抑制できる。
メサ部13の表面13aが基材60に向けて凸の曲面に変形するように、例えば、ガラス板10の外周面や凹部15の底面が押圧される。凹部15の底面は、凹部15内に形成されるガス室の気圧で押圧されてよい。
メサ部13の表面13aの変形は、転写材70の固化前に解除されてよく、固化した転写材70とガラス板10とを剥離する際に再び行われてよい。転写材70の外周から中心に向けて順次剥離を行うことができる。
ところで、本実施形態によれば、メサ部13の表面13aの形状を基準にして、ガラス板10の外周面を研削し、且つ、凹部15を形成する。よって、平面視において、メサ部13の中心と、凹部15の中心と、ガラス板10の中心とを一致させることができる。
そのため、ガラス板10の外周面や凹部15の底面を押圧したとき、メサ部13と基材60との間隔は、メサ部13の中心において最も狭く、メサ部13の外周において最も広い。よって、メサ部13の中心から外周に向けて、メサ部13と基材60との間のガスが逃げやすく、ガスの閉じ込めが抑制できる。
また、ガラス板10の外周面や凹部15の底面を押圧したとき、メサ部13の表面13aは、その中心を頂点とする凸の曲面に変形し、その中心に対して対称に変形する。よって、凹凸パターンの複数の凸部と、基材60との間に形成される残膜の厚みムラが低減できる。
このように、ガスの閉じ込めが抑制でき、残厚の厚みムラが低減できるため、モールドの転写精度が向上できる。
また、本実施形態によれば、メサ部13の形成後に、外周面の研削、および凹部15の形成が行われるため、メサ部形成工程S11におけるメサ部13の形成位置の要求精度が緩和できる。例えば、メサ部13の形成にフォトマスク20が使用される場合、フォトマスク20とガラス板10との位置合わせの要求精度が緩和でき、アライメントマークあるいは外形の厳密な測定による位置合わせではなく、位置決めピンなどによる位置合わせが使用できる。
また、本実施形態によれば、フォトマスク20を用いて、エッチングマスクのパターンが形成される。レーザや電子線による線描でパターンを形成する場合に比べて、パターン形成に要する時間が短縮できる。また、レーザ描画装置や電子線描画装置よりも安価な露光装置が使用でき、モールドの製造コストが削減できる。
さらに、本実施形態によれば、凹部15の形成前に外周面の研削が行われるため、外周面の研削時に凹部15の形成による剛性低下の影響がなく、外周面の研削精度が向上できる。
以上、モールドの製造方法、モールド製造用構造体の製造方法の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
例えば、メサ部13の表面13aの中心を求める方法は、図13に示す方法に限定されない。図24〜図26は、変形例によるメサ部の表面の中心を求める第1工程〜第3工程を示す図である。変形例において、メサ部13の表面13aの形状は長方形である。
図24に示す第1工程では、長方形の一辺に2つの点P1、P2を設定し、当該2つの点P1、P2を結ぶ線分と垂直に交わる垂線L21を引く。そうして、垂線L21と、長方形の輪郭とが交わる交点P3、P4を結ぶ線分の垂直二等分線L22を引く。
同様に、図25に示す第2工程では、長方形の他の一辺に2つの点P5、P6を設定し、当該2つの点P5、P6を結ぶ線分と垂直に交わる垂線L23を引く。そうして、垂線L23と、長方形の輪郭とが交わる交点P7、P8を結ぶ線分の垂直二等分線L24を引く。
第1工程と第2工程は、どちらが先に行われてもよく、同時に行われてもよい。
その後、図26に示す第3工程では、図24に示す垂直二等分線L22と、図25に示す垂直二等分線L24との交点P9を、メサ部13の表面13aの中心として求める。
そうして、メサ部13の表面13aの中心と凹部15の中心とが一致するように、凹部15が形成される。また、メサ部13の中心とガラス板10の中心とが一致するように、ガラス板10の外周面が研削される。平面視において、研削後のガラス板10の形状が長方形の場合、当該長方形のいずれか2辺は垂直二等分線L22に対して平行とされ、残りの2辺は垂直二等分線L24に対して平行とされる。
尚、メサ部13の表面13aの中心は、メサ部13の表面13aの形状が長方形の場合、当該長方形の対角線同士の交点として求められてもよい。
10 ガラス板
11 第1主面
12 第2主面
13 メサ部
13a メサ部の表面
15 凹部
16 蓋部
20 フォトマスク
31 凹部の形成用のエッチング保護膜
32 凹部の形成用のレジスト膜
40 保護膜
51 凹凸パターンの形成用のエッチング保護膜
52 凹凸パターンの形成用のレジスト膜
60 基材
70 転写材

Claims (8)

  1. 板状体の第1主面に、周囲が段差で囲まれるメサ部を形成するメサ部形成工程と、
    該メサ部形成工程の後に、前記メサ部の表面の形状を基準にして前記板状体の外周面を研削する外周面研削工程と、
    該外周面研削工程の後に、前記板状体の前記第1主面とは反対側の第2主面に、前記メサ部の前記表面の形状を基準にして凹部を形成する凹部形成工程とを有し、
    前記メサ部の前記表面は、インプリント用の凹凸パターンの形成面である、モールド製造用構造体の製造方法。
  2. 前記メサ部形成工程では、前記板状体の第1主面に、フォトマスクを用いてエッチングマスクを形成し、該エッチングマスクを用いてエッチングを行うことにより前記メサ部を形成する、請求項1に記載のモールド製造用構造体の製造方法。
  3. 前記メサ部形成工程の後、前記外周面研削工程の前に、前記板状体を保護する保護膜を形成する保護膜形成工程と
    前記外周面研削工程の後に、前記板状体から前記保護膜を剥離する保護膜除去工程とをさらに有する、請求項1または2に記載のモールド製造用構造体の製造方法。
  4. 前記メサ部形成工程の後に、前記凹凸パターンの形成用のエッチング保護膜を形成するエッチング保護膜形成工程をさらに有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモールド製造用構造体の製造方法。
  5. 前記板状体はガラス板である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモールド製造用構造体の製造方法。
  6. 前記ガラス板は、SiOガラス、またはTiO−SiOガラスで形成される、請求項5に記載のモールド製造用構造体の製造方法。
  7. 前記ガラス板は、TiO−SiOガラスで形成され、TiOを5〜12質量%含む、請求項6に記載のモールド製造用構造体の製造方法。
  8. 板状体の第1主面に、周囲が段差で囲まれるメサ部を形成するメサ部形成工程と、
    該メサ部形成工程の後に、前記メサ部の表面の形状を基準にして前記板状体の外周面を研削する外周面研削工程と、
    該外周面研削工程の後に、前記板状体の前記第1主面とは反対側の第2主面に、前記メサ部の前記表面の形状を基準にして凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記メサ部形成工程の後に、前記メサ部の前記表面に、インプリント用の凹凸パターンを形成する凹凸パターン形成工程とを有する、モールドの製造方法。
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