JP6752599B2 - 耐震構造及び耐震補強方法 - Google Patents
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Description
また、固定部は、板状であって、柱の中心軸線を含む面に沿っており、既存のブレース及び新たなブレースは、軸力材と、軸力材の長手方向の端部に設けられ固定部に固定される板状の固定片と、を備え、固定片は、軸力材の軸心からずれた位置に配置され、その一方の面が固定部の一方の面に当接されてボルト接合されており、解除工程の前段階において、既存ブレースの軸力材は、柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において固定片よりも固定部側に配置されており、ブレース設置工程において、既存のブレース及び新たなブレースを、軸力材が柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において固定片よりも固定部とは反対側となるように配置して、固定片で固定部を挟んだ状態でボルト接合するようにしてもよい。
図1に示される壁構造体1は、鉄骨造の建物(例えば、規格化された柱や梁等を使用するプレハブ住宅など)の外壁部または内壁部に使用される構造体である。壁構造体1は、躯体2を備え、この躯体2は柱3及び梁4が接合されて構成されている。本実施形態では地上階の壁構造体1について説明するが、この壁構造体1は2階以上の各階にも設置されている。
次に図2〜図4を参照して柱脚部12について説明する。図2では、間柱6において柱本体10の下端に設けられた柱脚部12を示し、図3及び図4では、通し柱5において柱本体8の下端に設けられた柱脚部9を示している。柱脚部9,12は、一部異なる点があるが基本的に同様の構成である。
次に図5を参照して柱頭部について説明する。柱頭部11は、柱本体10の上端部に連結された上端板19と、上端板19に連結された固定部20と、梁4と接合される接合片21とを備えている。上端板19は矩形の板であり、柱本体10の上端部に溶接されている。上端板19は板厚方向が上下方向に沿うように配置されている。
図6は、通し柱5と梁4との接合部を拡大して示す斜視図である。図6では、屋内側を斜め上方から示している。また、図6では、通し柱5の両側に梁4が配置されている場合を図示している。なお、図1では、通し柱5の片側に梁4が接続されている構成を示しているが、図6に示されるように、通し柱5の両側(X方向の両側)に梁4が接続されている構成でもよい。また、図示はしないが、壁体の厚み方向(Y方向)に延在する梁が通し柱5に対して接続されていてもよい。
ここで、壁構造体1は、一対の柱3(5,8)間で当該一対の柱3に対して傾斜して配置されたブレース31〜34を備えている。壁構造体1は、具体的には、通し柱5に接続された柱梁接合金物(通し柱5と梁4との接合部)24と、間柱6の柱脚部12とを接続する一対のブレース31,32と、間柱6の柱頭部11と通し柱5の柱脚部9とを接続する一対のブレース33,34とを備えている。すなわち、一対のブレース31,32と、一対のブレース33,34とが互いに交差するように配置されている。
次に、耐震補強方法について説明する。ここでは、例えば、既存の建物の増改築時において、既存のブレース31,33の他に、新たな別のブレース32,34を追加して、建物を耐震補強する場合について説明する。既存のブレース31,33としては、ブレース31の上端部が通し柱5にボルト接合され、ブレース31の下端部が間柱6の柱脚部12にボルト接合され、ブレース33の上端部が間柱6の柱頭部11に接合され、ブレース33の下端部が通し柱5の柱脚部9にボルト接合されている。ブレース31,33は、一対の柱3間で、一対の柱3に対して傾斜して配置されている。
次に図7を参照して、一対のブレースの配置パターン(実施例1〜5)について説明する。図7では、一対のブレース31,32の下端部が、間柱6の柱脚部12に接合されている状態を図示している。また、図7では、ブレース31が屋内側に配置され、ブレース32が屋外側に配置されている。すなわち、ブレース31の羽子板41が第1固定板17の屋内側に配置され、ブレース32の羽子板41が第1固定板17の屋外側に配置されている。
次に、図8を参照して、固定部に設けられた補強材について説明する。補強材51には、第1固定板17のボルト穴17aの位置と径に対応する開口51aが設けられている。補強材51は、第1固定板17のボルト穴17aと開口51aとが重なる位置に配置され、ボルト43を締め付けることで第1固定板17とブレース31〜34の羽子板41との間に固定される。このような補強材を備える構成であると、第1固定板17の強度が向上され、より大きな軸力を負担するブレース31〜34を使用することができる。なお、補強材51は、第1固定板17に対して、ボルトやビスにより接合されていてもよいし、溶接により固定されていても良い。
Claims (5)
- 柱及び梁によって構成された構造体に対しブレースが取り付けられた耐震構造であって、
ボルト穴が形成され、前記構造体に固定された又は前記構造体の一部である固定部と、
同一の方向に延在し、前記固定部に固定された一対の前記ブレースと、を備え、
前記固定部の前記ボルト穴に挿通された同一のボルトによって、前記一対のブレースが同一の前記固定部に対してボルト接合されており、
前記ブレースは、軸力材を有し、
前記一対のブレースにおいて、前記軸力材の外径が互いに異なっている、耐震構造。 - 柱及び梁によって構成された構造体に対しブレースが取り付けられた耐震構造であって、
ボルト穴が形成され、前記構造体に固定された又は前記構造体の一部である固定部と、
同一の方向に延在し、前記固定部に固定された一対の前記ブレースと、を備え、
前記固定部の前記ボルト穴に挿通された同一のボルトによって、前記一対のブレースが同一の前記固定部に対してボルト接合されており、
前記ブレースの固定片と前記固定部との間には、スペーサが配置されている、耐震構造。 - 柱及び梁によって構成された構造体に対しブレースが取り付けられた耐震構造であって、
ボルト穴が形成され、前記構造体に固定された又は前記構造体の一部である固定部と、
同一の方向に延在し、前記固定部に固定された一対の前記ブレースと、を備え、
前記固定部の前記ボルト穴に挿通された同一のボルトによって、前記一対のブレースが同一の前記固定部に対してボルト接合されており、
前記固定部の前記ボルト穴の位置と径に対応する開口が形成され、前記固定部と前記ブレースとの間に固定されて前記固定部を補強する補強板を備える、耐震構造。 - 柱及び梁によって構成された構造体を有する建物を補強する耐震補強方法であって、
前記建物は、
ボルト穴が形成され前記構造体に固定された又は前記構造体の一部である固定部と、
前記柱及び梁によって構成された構造体に対し取り付けられ、前記固定部にボルト接合されることで、前記構造体に固定された既存のブレースと、を備え、
前記耐震補強方法は、
前記既存のブレースを固定するボルト接合を解除する解除工程と、
前記既存のブレースに対して新たなブレースをその軸心方向が同一の方向となるように配置して、これらの一対のブレースを、前記固定部に対してボルト接合するブレース設置工程と、を含み、
前記ブレース設置工程では、前記固定部の前記ボルト穴に同一のボルトを挿通して、この同一のボルトによって前記一対のブレースを同一の前記固定部に対してボルト接合する、耐震補強方法。 - 前記固定部は、板状であって、前記柱の中心軸線を含む面に沿っており、
前記既存のブレース及び前記新たなブレースは、軸力材と、前記軸力材の長手方向の端部に設けられ前記固定部に固定される板状の固定片と、を備え、
前記固定片は、前記軸力材の軸心からずれた位置に配置され、その一方の面が前記固定部の一方の面に当接されてボルト接合されており、
前記解除工程の前段階において、前記既存のブレースの軸力材は、前記柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において前記固定片よりも前記固定部側に配置されており、
前記ブレース設置工程において、前記既存のブレース及び前記新たなブレースを、前記軸力材が前記柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において前記固定片よりも前記固定部とは反対側となるように配置して、前記固定片で前記固定部を挟んだ状態でボルト接合する、請求項4に記載の耐震補強方法。
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