JP2017172139A5 - - Google Patents
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Description
本発明の耐震構造は、柱及び梁によって構成された構造体に対しブレースが取り付けられた耐震構造であって、ボルト穴が形成され、構造体に固定された又は構造体の一部である固定部と、同一の方向に延在し、固定部に固定された一対のブレースと、を備え、固定部の前記ボルト穴に挿通された同一のボルトによって、一対のブレースが同一の固定部に対してボルト接合されている。
また、固定部は、板状であって、柱に固定されており、柱の中心軸線を含む面に沿っており、ブレースは、軸力材と、軸力材の長手方向の端部に設けられ固定部に固定される板状の固定片と、を備え、固定片は、軸力材の軸心からずれた位置に配置され、その一方の面が固定部の一方の面に当接されてボルト接合されており、軸力材は、固定部に対して固定片が固定された状態において、柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において固定片よりも固定部側に配置されている構成でもよい。この構成の耐震構造によれば、軸力材を固定部側に配置することができるので、ブレースを含む壁体を薄くすることができる。
また、固定部は、板状であって、柱の中心軸線を含む面に沿っており、ブレースは、軸力材と、軸力材の長手方向の端部に設けられ固定部に固定される板状の固定片と、を備え、固定片は、軸力材の軸心からずれた位置に配置され、その一方の面が固定部の一方の面に当接されてボルト接合されており、軸力材は、固定部に対して固定片が固定された状態において、柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において固定片よりも固定部とは反対側に配置されている構成でもよい。この構成の耐震構造によれば、軸力材が固定部側とは反対側に配置されて、軸力材同士の干渉を抑制することができ、軸力材の外径を大きくすることもできる。
また、固定部のボルト穴の位置と径に対応する開口が形成され、固定部とブレースとの間に固定されて固定部を補強する補強材を備える構成でもよい。これにより、固定部の強度が向上され、より大きな軸力を負担するブレースを使用することができる。
また、本発明は、柱及び梁によって構成された構造体を有する建物を補強する耐震補強方法であって、建物は、ボルト穴が形成され構造体に固定された又は構造体の一部である固定部と、柱及び梁によって構成された構造体に対し取り付けられ、固定部にボルト接合されることで、構造体に固定された既存のブレースと、を備え、耐震補強方法は、既存のブレースを固定するボルト接合を解除する解除工程と、既存のブレースに対して新たなブレースをその軸心方向が同一の方向となるように配置して、これらの一対のブレースを、固定部に対してボルト接合するブレース設置工程と、を含み、ブレース設置工程では、固定部のボルト穴に同一のボルトを挿通して、この同一のボルトによって一対のブレースを同一の固定部に対してボルト接合する。
この耐震補強方法では、柱に固定された又は柱の一部である既存の固定部を利用して、既存のブレースの他に、新たな別のブレースを追加することができ、建物を耐震補強することができる。
また、固定部は、板状であって、柱の中心軸線を含む面に沿っており、既存のブレース及び新たなブレースは、軸力材と、軸力材の長手方向の端部に設けられ固定部に固定される板状の固定片と、を備え、固定片は、軸力材の軸心からずれた位置に配置され、その一方の面が固定部の一方の面に当接されてボルト接合されており、解除工程の前段階において、既存ブレースの軸力材は、柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において固定片よりも固定部側に配置されており、ブレース設置工程において、既存のブレース及び新たなブレースを、軸力材が柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において固定片よりも固定部とは反対側となるように配置して、固定片で固定部を挟んだ状態でボルト接合するようにしてもよい。
また、固定部は、板状であって、柱の中心軸線を含む面に沿っており、既存のブレース及び新たなブレースは、軸力材と、軸力材の長手方向の端部に設けられ固定部に固定される板状の固定片と、を備え、固定片は、軸力材の軸心からずれた位置に配置され、その一方の面が固定部の一方の面に当接されてボルト接合されており、解除工程の前段階において、既存ブレースの軸力材は、柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において固定片よりも固定部側に配置されており、ブレース設置工程において、既存のブレース及び新たなブレースを、軸力材が柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において固定片よりも固定部とは反対側となるように配置して、固定片で固定部を挟んだ状態でボルト接合するようにしてもよい。
Claims (9)
- 柱及び梁によって構成された構造体に対しブレースが取り付けられた耐震構造であって、
ボルト穴が形成され、前記構造体に固定された又は前記構造体の一部である固定部と、
同一の方向に延在し、前記固定部に固定された一対の前記ブレースと、を備え、
前記固定部の前記ボルト穴に挿通された同一のボルトによって、前記一対のブレースが同一の前記固定部に対してボルト接合されている耐震構造。 - 前記一対のブレースは、前記固定部を挟んだ状態でボルト接合されている請求項1に記載の耐震構造。
- 前記固定部は、板状であって、前記柱に固定されており、前記柱の中心軸線を含む面に沿っており、
前記ブレースは、軸力材と、前記軸力材の長手方向の端部に設けられ前記固定部に固定される板状の固定片と、を備え、
前記固定片は、前記軸力材の軸心からずれた位置に配置され、その一方の面が前記固定部の一方の面に当接されてボルト接合されており、
前記軸力材は、前記固定部に対して前記固定片が固定された状態において、前記柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において前記固定片よりも前記固定部側に配置されている請求項1又は2に記載の耐震構造。 - 前記固定部は、板状であって、前記柱の中心軸線を含む面に沿っており、
前記ブレースは、軸力材と、前記軸力材の長手方向の端部に設けられ前記固定部に固定される板状の固定片と、を備え、
前記固定片は、前記軸力材の軸心からずれた位置に配置され、その一方の面が前記固定部の一方の面に当接されてボルト接合されており、
前記軸力材は、前記固定部に対して前記固定片が固定された状態において、前記柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において前記固定片よりも前記固定部とは反対側に配置されている請求項1又は2に記載の耐震構造。 - 前記ブレースは、軸力材を有し、
前記一対のブレースにおいて、前記軸力材の外径が互いに異なっている請求項1〜4の何れか一項に記載の耐震構造。 - 前記ブレースの固定片と前記固定部との間には、スペーサが配置されている請求項1〜5の何れか一項に記載の耐震構造。
- 前記固定部の前記ボルト穴の位置と径に対応する開口が形成され、前記固定部と前記ブレースとの間に固定されて前記固定部を補強する補強板を備える請求項1〜6の何れか一項に記載の耐震構造。
- 柱及び梁によって構成された構造体を有する建物を補強する耐震補強方法であって、
前記建物は、
ボルト穴が形成され前記構造体に固定された又は前記構造体の一部である固定部と、
前記柱及び梁によって構成された構造体に対し取り付けられ、前記固定部にボルト接合されることで、前記構造体に固定された既存のブレースと、を備え、
前記耐震補強方法は、
前記既存のブレースを固定するボルト接合を解除する解除工程と、
前記既存のブレースに対して新たなブレースをその軸心方向が同一の方向となるように配置して、これらの一対のブレースを、前記固定部に対してボルト接合するブレース設置工程と、を含み、
前記ブレース設置工程では、前記固定部の前記ボルト穴に同一のボルトを挿通して、この同一のボルトによって前記一対のブレースを同一の前記固定部に対してボルト接合する、耐震補強方法。 - 前記固定部は、板状であって、前記柱の中心軸線を含む面に沿っており、
前記既存のブレース及び前記新たなブレースは、軸力材と、前記軸力材の長手方向の端部に設けられ前記固定部に固定される板状の固定片と、を備え、
前記固定片は、前記軸力材の軸心からずれた位置に配置され、その一方の面が前記固定部の一方の面に当接されてボルト接合されており、
前記解除工程の前段階において、前記既存のブレースの軸力材は、前記柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において前記固定片よりも前記固定部側に配置されており、
前記ブレース設置工程において、前記既存のブレース及び前記新たなブレースを、前記軸力材が前記柱の中心軸線を含む面に対し直交する方向において前記固定片よりも前記固定部とは反対側となるように配置して、前記固定片で前記固定部を挟んだ状態でボルト接合する、請求項8に記載の耐震補強方法。
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