JP6751944B2 - 燃料電池単セル - Google Patents

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Description

この発明は、固体高分子電解質膜の両側に電極が配設された膜電極接合体を有し、その両側に金属薄板からなるセパレータが積層された燃料電池単セルに関する。
燃料電池単セルとして、固体高分子電解質膜の両側に電極が配設された膜電極接合体と、膜電極接合体の両側に積層された一対の金属セパレータと、を備え、積層方向に貫通する供給側連通孔および排出側連通孔が、それぞれ発電領域外の位置に形成されたものが公知である。
このような燃料電池単セルでは、各セパレータに、供給側連通孔から導入した反応ガス(具体的には燃料ガスもしくは酸化剤ガス)を、発電領域において電極面に沿って流通させ、排出側連通孔へ排出するガス流路が形成されており、アノード電極に沿って流通させた燃料ガスと、カソード電極に沿って流通させた酸化剤ガスとの電気化学反応により発電が行なわれる(例えば下記特許文献1,2参照)。
このように構成された燃料電池単セルでは、供給側連通孔の近傍領域に、供給側連通孔からの反応ガスを発電領域に案内するための複数の案内流路が設けられる一方、供給側連通孔周りに、積層方向に隣接して配置された他の燃料電池単セルとの間で反応ガスが漏れ出すのを防止するためシール材が設けられる。
ここでセパレータを金属薄板で構成した場合、セパレータの一方の面に案内流路としての凹溝をプレス成形すると、その凹凸形状がセパレータの他方の面(裏面)に現れてしまい、セパレータの裏面側における供給側連通孔周りで部分的にシール材との密着が失われ、十分なシール性を確保することができない虞がある。
このため、従来の燃料電池単セルでは、例えば下記特許文献1に記載のもののように、セパレータに形成された案内流路の凹凸部を覆う別体の蓋体を設けて、供給側連通孔周りにシール材を配置するための平坦部を確保したり、また下記特許文献2に記載のもののように、セパレータには案内流路を形成せず、別体の流路部材をセパレータと支持フレームとの間に配置して案内流路とする構成が採用されていた。しかしながら、何れの構成においても別体の部品が必要となり供給側連通孔周りの構造が複雑なものとなってしまう。
特開2017−147141号公報 特許第6245194号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、簡素な構成で、供給側連通孔周りのシール性を確保しつつ反応ガスを発電領域へ案内する流路を形成することができる燃料電池単セルを提供することを目的としてなされたものである。
而して本発明は、固体高分子電解質膜の両側に電極が配設された膜電極接合体と、
中央に開口を有する枠状をなし、該開口を取り囲む周縁部を前記膜電極接合体の外周縁部と接合させた樹脂製の枠部材と、
前記膜電極接合体および枠部材の両側に積層された金属薄板からなる一対のセパレータと、を備え、
積層方向に貫通する供給側連通孔および排出側連通孔が、それぞれ発電領域外の位置に形成され、前記供給側連通孔からの反応ガスを、各セパレータに形成されたガス流路を通じて発電領域において電極面に沿って流通させ、前記排出側連通孔へ排出するように構成された燃料電池単セルであって、
前記セパレータの前記供給側連通孔近傍領域には、前記反応ガスを発電領域に案内する供給側案内溝とともに、前記枠部材から離間する方向に膨出し前記供給側連通孔からの反応ガスを内部に貯留する供給側ガス貯留部が、前記供給側連通孔の周囲を囲むように形成されており、
該供給側ガス貯留部の頂部が、シール材当接部もしくはシール材接着部として構成されるとともに、該供給側ガス貯留部を介して前記供給側案内溝が前記供給側連通孔と連通するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、セパレータの供給側連通孔近傍領域に、反応ガスを発電領域に案内する供給側案内溝とともに、供給側連通孔からの反応ガスを内部に貯留する供給側ガス貯留部が形成され、供給側ガス貯留部を介して供給側案内溝を供給側連通孔と連通させる構成であり、供給側連通孔からの反応ガスは供給側ガス貯留部および供給側案内溝を経て発電領域へ案内される。
一方、供給側ガス貯留部は供給側連通孔の周囲を囲むように形成されているため、供給側ガス貯留部の頂部をシール材当接部もしくはシール材接着部とすることで供給側連通孔周りのシール性を確保することができる。
本発明では、供給側ガス貯留部と供給側案内溝とがともにセパレータに形成されるが、シール材当接部もしくはシール材接着部として構成される供給側ガス貯留部の頂部と、供給側案内溝とは位置が異なるため、供給側案内溝の凹凸形状によりシール材とセパレータとの間のシール性が損なわれることはない。
このように本発明では、従来のような別体の部材を用いることなく、簡素な構成で、供給側連通孔周りのシール性を確保しつつ反応ガスを発電領域へ案内する流路を形成することができる。
ここで、前記供給側ガス貯留部は、断面視において頂部を平坦に形成することが望ましい。このようにすれば、供給側連通孔周りに所定の幅を備えた環状の平坦面が確保できる。
また本発明では、前記供給側連通孔を、前記枠部材および各セパレータのそれぞれに形成された貫通口の重ね合わせにより形成し、前記枠部材に形成された貫通口に、前記供給側ガス貯留部の内部にまで延びる切欠を形成しておく。
このようにすれば、切欠を介して供給側連通孔と供給側ガス貯留部とを連通させることができる。
ここで本発明では、前記切欠を周方向異なる位置に複数形成することができる。
また本発明では、前記セパレータの、前記排出側連通孔近傍領域に、前記反応ガスを前記排出側連通孔に向けて案内する排出側案内溝とともに、前記枠部材から離間する方向に膨出し前記反応ガスを内部に貯留する排出側ガス貯留部を前記排出側連通孔の周囲を囲むように形成し、該排出側ガス貯留部の頂部を、シール材当接部もしくはシール材接着部として構成するとともに、該排出側ガス貯留部を介して前記排出側案内溝が前記排出側連通孔と連通するように構成することができる。
本発明の一実施形態の燃料電池単セルの平面図である。 同燃料電池単セルを枠付き膜電極接合体および各セパレータに分離して示した図である。 図2の枠付き膜電極接合体を膜電極接合体および枠部材に分離して示した図である。 第1セパレータの貫通口20bおよびその周辺部を拡大して示した図である。 第1セパレータの貫通口30bおよびその周辺部を拡大して示した図である。 同燃料電池単セルの製造方法を説明するための図である。 燃料ガス供給連通孔およびその周辺部の構造を説明するための図である。 燃料ガス排出連通孔およびその周辺部の断面図である。 酸化剤ガス供給連通孔およびその周辺部の断面図である。 酸化剤ガス排出連通孔およびその周辺部の断面図である。 冷却媒体供給連通孔およびその周辺部の断面図である。 冷却媒体排出連通孔およびその周辺部の断面図である。 本発明の他の実施形態の要部を示した図である。 燃料電池単セルの他の形態例を示した図である。 燃料電池単セルの更に他の形態例を示した図である。 燃料電池単セルの更に他の形態例を示した図である。 燃料電池単セルの更に他の形態例を示した図である。 燃料電池単セルの更に他の形態例を示した図である。 燃料電池単セルの更に他の形態例を示した図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて以下に詳しく説明する。
図2において、10は燃料電池単セル、12は枠付き膜電極接合体、14,16は枠付き膜電極接合体12の両側にそれぞれ積層された第1セパレータおよび第2セパレータである。燃料電池単セル10は外形が長方形で、本例では燃料電池単セル10を構成する枠付き膜電極接合体12および2つのセパレータ14,16が、同じ外形寸法の長方形とされている。なお、枠付き膜電極接合体12については、後述する機能を満足する範囲であればセパレータ14,16よりも小さい外形寸法で構成することも可能である。
図1に示すように本例の燃料電池単セル10は、その中央部が発電領域Eとされており、発電領域外の長手方向の一方の縁部には、積層方向に貫通する燃料ガス供給連通孔20、冷却媒体供給連通孔22、酸化剤ガス供給連通孔24が短手方向一列に形成され、また長手方向の他方の縁部には、積層方向に貫通する酸化剤ガス排出連通孔26、冷却媒体排出連通孔28、燃料ガス排出連通孔30が短手方向一列に形成されている。なお、発電領域外に形成されるこれら各連通孔の配置は、これに限定されるものではなく適宜変更可能である。
燃料電池単セル10は、通常、所定の数だけ積層された燃料電池スタックとして使用される。上記の各連通孔は、燃料ガス、酸化剤ガスもしくは冷却媒体を、積層方向(厚み方向)に流通させる供給用もしくは排出用マニホールドの一部を構成する。
そして発電に使用される燃料ガス(ここでは水素含有ガス)は、燃料ガス供給連通孔20より燃料電池単セル10の内部に導入され、燃料電池単セル10の中央部に設けられた発電領域Eにおいてアノード電極34の電極面に沿って流通し、その後、燃料ガス排出連通孔30より排出される。同様に、酸化剤ガス(ここでは空気)は、酸化剤ガス供給連通孔24より燃料電池単セル10の内部に導入され、発電領域Eにおいてカソード電極36の電極面に沿って流通し、その後、酸化剤ガス排出連通孔26より排出される。
なお、本例における発電領域Eとは、燃料電池単セル10を積層方向に沿って投影して観察したときに2つの電極34,36が重なり合う領域である。
枠付き膜電極接合体12は、膜電極接合体32とその周囲に接合された樹脂製の枠部材38とを備えている。図3に示すように、膜電極接合体32は、固体高分子電解質膜33を備え、固体高分子電解質膜33の両側にアノード電極34とカソード電極36が配設されている。
固体高分子電解質膜33は、フッ素系のイオン伝導性を有する高分子膜等で構成されている。一方、電極34,36は、触媒層とガス拡散層を備えている。ガス拡散層はカーボンクロスやカーボンペーパ等のカーボン多孔体で構成され、このガス拡散層の、固体高分子電解質膜33側の表面に、例えば白金のような触媒を担持した触媒担持カーボンを用いた触媒層が形成されている。
本例の膜電極接合体32は、アノード電極34およびカソード電極36が固体高分子電解質膜33よりも小さな平面寸法に設定されており、アノード電極34およびカソード電極36の周縁部から外側に向けて固体高分子電解質膜33が水平方向に延び出している。
枠部材38は、樹脂製のフィルム状素材からなり、2つの平坦な面を備え全体として矩形枠状をなしている。枠部材38は、膜電極接合体32よりも大きな外形寸法を有し、その中央には、膜電極接合体32の一方の電極(本例ではアノード電極34)が嵌め込まれる開口39が形成されている。
枠部材38の長手方向の一方の縁部には、貫通口20a、22a、24aが短手方向一列に形成されている。これら貫通口20a、22a、24aは、それぞれ燃料ガス供給連通孔20、冷却媒体供給連通孔22、酸化剤ガス供給連通孔24の一部を構成する。このうち貫通口20a、24aには、開口幅を所定の方向に向けて拡げる切欠43が形成されている。これら切欠43は、反応ガスが積層方向に流通する燃料ガス供給連通孔20(若しくは酸化剤ガス供給連通孔24)と、後述する供給側ガス貯留部50とを連通する連通路として機能し、積層方向に流通する反応ガスの一部を供給側ガス貯留部50に導入する。
枠部材38の長手方向の他方の縁部には、貫通口26a、28a、30aが短手方向一列に形成されている。これら貫通口26a、28a、30aは、それぞれ酸化剤ガス排出連通孔26、冷却媒体排出連通孔28、燃料ガス排出連通孔30の一部を構成する。このうち貫通口26a、30aには、上記貫通口20a、24aと同様に切欠43が形成されている。これら切欠43は、酸化剤ガス排出連通孔26(若しくは燃料ガス排出連通孔30)と、後述する排出側ガス貯留部58とを連通する連通路として機能する。
枠部材38を構成するフィルム状素材は、本体樹脂層40とその両面にそれぞれ形成された接着層41、42の3層で構成されている。本体樹脂層40には、例えばポリエチレンナフタレート系樹脂(PEN)、ポリフェニレンサルファイド系樹脂(PPS)等のエンジニアリングプラスチックが用いられている。ただし耐加水分解性、耐酸性、電気絶縁性、ガラス転位温度などの点において、燃料電池内の環境に適応できるものであれば、PENやPPS以外のものを用いることも可能である。本体樹脂層40の表面に形成される接着層41,42は、膜電極接合体32やセパレータ14,16と接着可能な熱可塑性を有するもので、具体的にはポリビニルアルコール系、アクリル系、スチレン系、ポリエステル系などの接着剤から成る。
本例では、枠部材38の開口39を取り囲む周縁部39aと、膜電極接合体32の外周縁部32aとが、接着層42により一体に接合され、枠付き膜電極接合体12が形成される。また、枠部材38と、第1セパレータ14および第2セパレータ16とが、接着層41,42により接合され、枠付き膜電極接合体12とセパレータ14,16との一体化が図られる。
第1セパレータ14および第2セパレータ16は、ステンレス系材料やTi系材料からなる板厚0.1mm程の金属薄板で、プレス加工により断面凹凸形状に成形され、反応ガスを流通させるための流路溝等が形成されている。第1セパレータ14および第2セパレータ16は、積層状態で膜電極接合体32の電極に当接するため、接触抵抗を下げる目的でプレス成形後にPVD法によるカーボン膜の被覆等の表面処理が施される場合がある。
第1セパレータ14は、膜電極接合体32のアノード電極34に対向して配置される。図2には、第1セパレータ14の、アノード電極34に向かう第1面14aの平面視の形状が示されている。発電領域外の長手方向の一方の縁部には、貫通口20b、22b、24bが短手方向一列に形成されている。これら貫通口20b、22b、24bは、それぞれ燃料ガス供給連通孔20、冷却媒体供給連通孔22、酸化剤ガス供給連通孔24の一部を構成する。また、第1セパレータ14の、発電領域外の長手方向の他方の縁部には、貫通口26b、28b、30bが短手方向一列に形成されている。これら貫通口26b、28b、30bは、それぞれ酸化剤ガス排出連通孔26、冷却媒体排出連通孔28、燃料ガス排出連通孔30の一部を構成する。
そして、第1セパレータ14の第1面14aには、燃料ガス供給連通孔20からの燃料ガス(水素含有ガス)を、発電領域Eにおいてアノード電極34の電極面に沿って流通させ、燃料ガス排出連通孔30へ排出する燃料ガス流路48が形成されている。
燃料ガス流路48は、発電領域Eにおいて、長手方向に延びる多数の凹溝45と、短手方向に延び凹溝45の一端側と連通する配流部46と、短手方向に延び凹溝45の他端側と連通する合流部47と、が形成されている。そして、燃料ガス供給連通孔20の近傍領域では、配流部46から複数の供給側案内溝54が延び出しており、供給側案内溝54と貫通口20bとの間には供給側ガス貯留部50が形成されている。
図4は、貫通口20bおよびその周辺部を拡大して示した図である。同図で示すように、貫通口20bの開口縁周りには、枠部材38と接合する平坦部51を僅かに残し、その外側の部位を第2面14b側に向けて、断面コ字状にその頂部49aが平坦となるよう膨出させた膨出部49が形成されている。膨出部49は、図4(A)に示すように、貫通口20bを囲繞するように形成され、膨出部49の長さ寸法L2は、隣接する貫通口20bの開口寸法L1より大とされている。
膨出部49の第1面14a側には、四角環状の凹部が貫通口20bの開口縁周りにガス貯留空間52として形成され、供給側案内溝54の端部は、このガス貯留空間52に開放されている。この貫通口20b周りに形成された膨出部49が、本発明における供給側ガス貯留部50に相当する。そして、膨出部49の頂部49aにおいて、燃料ガス供給連通孔20を囲む、所定の幅を備えた環状の平坦面が確保される。この膨出部49の頂部49aはシール材当接部として構成され、環状の平坦面には、燃料電池スタックとして組み付けられた状態で、積層方向に隣接して配置された他の燃料電池単セルのシール材が当接する。
図5は、上記貫通口20bとは長手方向反対側に位置する貫通口30bおよびその周辺部を拡大して示した図である。燃料ガス排出連通孔30の近傍領域では、発電領域Eの合流部47から複数の排出側案内溝56が延び出しており、排出側案内溝56と貫通口30bとの間には排出側ガス貯留部58が形成されている。
同図で示すように、貫通口30bの開口縁周りには、枠部材38と接合する平坦部51を僅かに残し、その外側の部位を第2面14b側に向けて、断面コ字状にその頂部49aが平坦となるよう膨出させた膨出部49が形成されている。膨出部49は、図5(A)に示すように、貫通口30bを囲繞するように形成され、膨出部49の長さ寸法L2は隣接する貫通口30bの開口寸法L1より大とされている。膨出部49の第1面14a側には四角環状の凹部が貫通口30bの開口縁周りにガス貯留空間59として形成され、排出側案内溝56の端部はガス貯留空間59に開放されている。この貫通口30b周りに形成された膨出部49が、本発明における排出側ガス貯留部58に相当する。そして、この膨出部49の頂部49aはシール材当接部として構成される。
なお、第1セパレータ14における他の貫通口22b、24b、26b,28bの周りにも同様に、第2面14b側に向けて、断面コ字状に膨出させた同形状の膨出部49が形成されている。また、これら貫通口よりも更に外側の周縁部には、これら貫通口を取り囲むように膨出部49と同じ高さで第2面14b側に向けて突出させた環状突条部60が形成されている。
第1セパレータ14の、膜電極接合体32とは反対側の面(第2面)14bには、積層方向に隣接して配置された他の燃料電池単セルとの間で冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成されている。
次に、第2セパレータ16は、膜電極接合体32のカソード電極36に対向して配置される。図2には、第2セパレータ16の、カソード電極36に向かう第1面16aとは反対側の第2面16bの平面視の形状が示されている。発電領域外の長手方向の一方の縁部には、貫通口20c、22c、24cが短手方向一列に形成されている。これら貫通口20c、22c、24cは、それぞれ燃料ガス供給連通孔20、冷却媒体供給連通孔22、酸化剤ガス供給連通孔24の一部を構成する。
また、発電領域外の長手方向の他方の縁部には、貫通口26c、28c、30cが短手方向一列に形成されている。これら貫通口26c、28c、30cは、それぞれ酸化剤ガス排出連通孔26、冷却媒体排出連通孔28、燃料ガス排出連通孔30の一部を構成する。
第2セパレータ16の、カソード電極36に向かう第1面16aには、酸化剤ガス供給連通孔24からの酸化剤ガスを、発電領域Eにおいてカソード電極36の電極面に沿って流通させ、酸化剤ガス排出連通孔26へ排出する酸化剤ガス流路62が形成されている。
酸化剤ガス流路62は、発電領域Eにおいて、長手方向に延びる多数の凹溝63と、短手方向に延び凹溝63の一端側と連通する配流部64と、短手方向に延び凹溝63の他端側と連通する合流部65と、が形成されている。
そして、酸化剤ガス供給連通孔24の近傍領域では、配流部64から複数の供給側案内溝66が延び出しており、供給側案内溝66と貫通口24cとの間には、第2面16b側に向けて、断面コ字状に膨出させた膨出部49が、供給側ガス貯留部50として形成されている。
また、酸化剤ガス排出連通孔26の近傍領域では、発電領域Eの合流部65から複数の排出側案内溝68が延び出しており、排出側案内溝68と貫通口26cとの間には、第2面16b側に向けて、断面コ字状に膨出させた膨出部49が、排出側ガス貯留部58として形成されている。
なお、第2セパレータ16における他の貫通口20c、22c、28c,30cの周りにも同様に、第2面16b側に向けて、断面コ字状に膨出させた膨出部49が形成されている。これら第2セパレータ16に形成された膨出部49の形状は、上述した第1セパレータ14に形成された膨出部49と、膨出方向が逆方向である点を除いて基本的に同じである。また、これら貫通口よりも更に外側の周縁部には、膨出部49と同じ高さで第2面16b側に向けて突出させた環状突条部60が形成されている。
第2セパレータ16に形成された環状突条部60の頂部60aおよび膨出部49の頂部49aはシール材接着部を構成し、図1で示すように、それぞれシール材71,72,73,74,75,76,77が接着されている。シール材としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム等からなるシール材を用いることができる。その結果、シール材72,74,75,77については、燃料電池スタックとして積層組付された状態で、積層方向に隣接して配置された他の燃料電池セルの第1セパレータ14のシール当接部に当接して、各連通孔内を流通する反応ガスの漏れ出しが防止される。また、第2セパレータ16の第2面16b側の、周縁部に設けられたシール材71で囲まれた領域内であって、且つシール材72,74,75,77よりも外側の領域には、冷却媒体が導入される。
なお、本例は第2セパレータ16側にシール材71等を接着させた構成であるが、場合によっては、第1セパレータ14側にシール材71等を接着させ、第2セパレータ16側をシール材当接部として構成することも可能である。
次に、燃料電池単セル10の製造方法について説明する。
まず所定の形状に加工されたセパレータ14,16、枠部材38および膜電極接合体32を準備する。
そして、図6に示すように、第1セパレータ14の第1面14a上に枠部材38を配置する。更に枠部材38の開口39にアノード電極34が図中下向きに嵌りこむように膜電極接合体32を配置する。更にその上に、第2セパレータ16を、その第1面16aをカソード電極36側に向けて配置する。そしてこれら部材を積み重ねた状態で積層方向に加熱加圧する。このとき枠部材38の両面に設けられた接着層41,42が溶融して、枠部材38と膜電極接合体32とが一体に接合され、また枠部材38とセパレータ14,16とが一体に接合される。その後、第2セパレータ16の第2面16b側のシール材接着部にシール材71等を接着し、燃料電池単セル10が作製される。
なお、燃料電池単セル10の製造方法はこれに限定されるものではなく、例えばシール材71等を、事前に第2セパレータ16の第2面16b側にインジェクション成形しておき、その後、上記のように全体を加熱加圧することも可能である。
このようにして作製された燃料電池単セル10では、枠部材38および各セパレータ14,16の各貫通口(例えば図6における貫通口20a,20b,20c)は積層方向に整列された状態で、加熱加圧され、積層方向に貫通する各連通孔(例えば図6における燃料ガス供給連通孔20)が形成される。
次に、このようにして各部材が一体に接合された燃料電池単セル10での燃料ガスの流れについて説明する。図7は、燃料ガス供給連通孔20およびその周辺部の構造を説明するための図である。燃料ガス供給連通孔20は、枠部材38および各セパレータ14,16のそれぞれに形成された貫通口20a,20b,20cの重ね合わせにより形成されている。
同図で示すように、燃料ガス供給連通孔20の一部を構成する枠部材38の貫通口20aには、燃料ガス供給連通孔20と供給側ガス貯留部50とを連通する切欠43が形成されており、燃料ガス供給連通孔20内を積層方向に流通する燃料ガスの一部が、切欠43を介して供給側ガス貯留部50内に導入される。そして、供給側ガス貯留部50内に一旦貯留された燃料ガスは、供給側案内溝54を介して発電領域Eに供給され、発電領域Eに供給された燃料ガスは、長手方向に延びる凹溝45内をアノード電極34の電極面に沿って流通し電気化学反応により消費され、残りは排出側案内溝56へと送られる。
図8に示すように、排出側案内溝56と燃料ガス排出連通孔30との間には、排出側ガス貯留部58が設けられている。
燃料ガス排出連通孔30は、枠部材38および各セパレータ14,16のそれぞれに形成された貫通口30a,30b,30cの重ね合わせにより形成され、燃料ガス排出連通孔30の一部を構成する枠部材38の貫通口30aには、燃料ガス排出連通孔30と排出側ガス貯留部58とを連通する切欠43が形成されている。このため排出側案内溝56を介して一旦ガス貯留部58内に送られた燃料ガスは、切欠43を介して燃料ガス排出連通孔30に排出される。
次に、燃料電池単セル10における酸化剤ガスの流れについて説明する。図9は、酸化剤ガス供給連通孔24およびその周辺部の断面図である。酸化剤ガス供給連通孔24は、枠部材38および各セパレータ14,16のそれぞれに形成された貫通口24a,24b,24cの重ね合わせにより形成されている。
同図で示すように、酸化剤ガス供給連通孔24の一部を構成する枠部材38の貫通口24aには、酸化剤ガス供給連通孔24とガス貯留部50とを連通する切欠43が形成されており、酸化剤ガス供給連通孔24内を積層方向に流通する酸化剤ガスの一部が、切欠43を介して供給側ガス貯留部50内に導入される。そして、供給側ガス貯留部50内に一旦貯留された酸化剤ガスは、供給側案内溝66を介して発電領域Eに供給される。発電領域Eに供給された酸化剤ガスは、長手方向に延びる凹溝63内をカソード電極36の電極面に沿って流通し電気化学反応により消費され、残りの酸化剤ガス(生成された水を含む)は排出側案内溝68へと送られる。
図10に示すように、排出側案内溝68と酸化剤ガス排出連通孔26との間には排出側ガス貯留部58が設けられている。酸化剤ガス排出連通孔26は、枠部材38および各セパレータ14,16のそれぞれに形成された貫通口26a,26b,26cの重ね合わせにより形成され、酸化剤ガス排出連通孔26の一部を構成する枠部材38の貫通口26aには、酸化剤ガス排出連通孔26と排出側ガス貯留部58とを連通する切欠43が形成されている。このため排出側案内溝68を介して一旦、排出側ガス貯留部58内に送られた酸化剤ガスは、切欠43を介して酸化剤ガス排出連通孔26に排出される。
次に、燃料電池単セル10における冷却媒体の流れについて説明する。図11は、冷却媒体供給連通孔22およびその周辺部の断面図である。冷却媒体供給連通孔22は、枠部材38および各セパレータ14,16のそれぞれに形成された貫通口22a,22b,22cの重ね合わせにより形成されている。同図で示すように、冷却媒体供給連通孔22の一部を構成する枠部材38の貫通口22aには、上述のような切欠は形成されておらず、膨出部49内に冷却媒体が導入されることはない。本例では、冷却媒体供給連通孔22周りに設けられたシール材76の一部に切欠76aが設けられているため、冷却媒体供給連通孔22内を積層方向に流通する冷却媒体の一部がシール材76の切欠76aを介して、第2セパレータ16の第2面16bと第1セパレータ14の第2面14bとの間に形成された冷却媒体流路に導入される。
そして冷却媒体流路を図中右向きに流通した冷却媒体は、図12に示すように、冷却媒体排出連通孔28周りに設けられたシール材73の一部に設けられた切欠73aを介して冷却媒体排出連通孔28に排出される。なお、本例では、冷却媒体供給連通孔22,冷却媒体排出連通孔28の周りにそれぞれシール材76,73を設けているが、これに代えてセパレータをシール材に相当する形状にプレス成形することも可能である。
以上のように本実施形態では、燃料ガスを発電領域Eに案内する供給側案内溝54が、燃料ガス供給連通孔20の周囲を囲むように形成された供給側ガス貯留部50を介して燃料ガス供給連通孔20と連通する構成であり、燃料ガス供給連通孔20からの燃料ガスは供給側ガス貯留部50および供給側案内溝54を経て発電領域Eへ案内される。
また、燃料ガス供給連通孔20の周囲を囲むように形成されている供給側ガス貯留部50の頂部49aをシール材当接部とすることで、燃料ガス供給連通孔20周りのシール性を確保することができる。
本実施形態では、供給側ガス貯留部50と供給側案内溝54がともに第1セパレータ14に形成されるが、シール材75が当接する供給側ガス貯留部50の頂部49aと供給側案内溝54は位置が異なるため、供給側案内溝54の凹凸形状により第1セパレータ14とシール材75との間のシール性が損なわれることはない。
このように本実施形態では、従来のような別体の部材を用いることなく、簡素な構成で、燃料ガス供給連通孔20周りのシール性を確保しつつ燃料ガスを発電領域Eへ案内する流路を形成することができる。
本実施形態では、供給側ガス貯留部50の頂部49aが断面視において平坦に形成され、燃料ガス供給連通孔20周りに所定の幅を備えた環状の平坦面が確保できるため、シール材75と第1セパレータ14との間のシール性を高めることができる。
また本実施形態では、燃料ガスを発電領域Eに案内する供給側案内溝54と、燃料ガス供給連通孔20との間に、枠部材38から離間する方向に膨出させ且つ膨出部49の長さ寸法L2を、隣接する燃料ガス供給連通孔20の開口寸法L1より大となした供給側ガス貯留部50が形成されている。本実施形態によれば、供給側ガス貯留部50が緩衝機構として働くため、ガス供給量が変動した場合でもその影響を抑制し、発電領域Eに対し安定的に燃料ガスの供給を行うことができる。
また本実施形態では、供給側ガス貯留部50における膨出部49の長さ寸法L2を隣接する燃料ガス供給連通孔20の開口寸法L1より大となしているため、燃料ガス供給連通孔20に直接、供給側案内溝54を接続する場合に比べ、供給側案内溝54の流路面積を大きくすることができ、ガス流通時の流路抵抗を抑えて発電領域Eに対し安定的に燃料ガスの供給を行うことができる。
また本実施形態では、燃料ガス供給連通孔20を、枠部材38および各セパレータ14,16のそれぞれに形成された貫通口20a,20b,20cの重ね合わせにより形成し、枠部材38の貫通口20aに、供給側ガス貯留部50の内部にまで延びる切欠43を形成しており、切欠43を介して燃料ガス供給連通孔20と供給側ガス貯留部50とを連通させることができる。
以上、燃料ガス供給連通孔20周りの構成を例に本実施形態の作用効果を述べたが、他の連通孔24,26,30についても同様である。
図13は、本発明の他の実施形態の要部を示した図である。上記第1の実施形態では、枠部材38の貫通口20aに切欠43を1つ設けたのに対し、本例では、切欠を周方向異なる位置に複数設けている。具体的には図13に示すように、3つの切欠43-1,43-2,43-3が供給側ガス貯留部50の内部にまで延び出している。本例では、3つの切欠43-1,43-2,43-3が、それぞれ燃料ガス供給連通孔20と供給側ガス貯留部50とを連通する連通路として機能するため第1の実施形態の場合に比べて、より多くのガスを導入することができる。
なお、本例では切欠43-1,43-2,43-3が何れも供給側案内溝54の正面に位置しないように配置されている。例えば、図7の例のように、切欠43が供給側案内溝54の正面に配置された場合、供給側案内溝54と切欠43との距離が短いと、3本ある供給側案内溝54のそれぞれに向けて均一にガスを送ることが困難となる。これに対し本例では、各切欠が特定の供給側案内溝54に向けてガスを吐出するような配置となっていないため、3つの供給側案内溝54のそれぞれに対しガスを均等に送り込むことが可能となる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまでも一例示である。例えば、流通させる反応ガス(燃料ガスと酸化剤ガス)を入れ替え、上記実施形態における第1セパレータ14を酸化剤ガスが流通するカソード側セパレータとし、第2セパレータ16を燃料ガスが流通するアノード側セパレータとすることも可能である等、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、同等の効果を奏するものに適宜変更可能であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において様々変更を加えた形態で実施可能である。
以下に他の形態例について述べる。
上記実施形態では、1つの連通孔について、膨出部49を第1セパレータ14および第2セパレータ16の両方に設けた例であったが、図14で示すように、膨出部49を一方のセパレータ(本例では第1セパレータ14)のみに設ける構成とすることも可能である。
また、図15で示すように、枠部材38を2枚の樹脂フィルム38-1,38-2で構成し、これら樹脂フィルム38-1,38-2で膜電極接合体32の外周縁部32a、すなわち固体高分子電解質膜33の外周縁部33aを挟持するように構成することも可能である。固体高分子電解質膜33は金属セパレータ14,16と熱膨張係数が異なる。このため、固体高分子電解質膜33と金属セパレータ14,16が直接接触していると、燃料電池内の温度変化で固体高分子電解質膜33には応力が生じやすくなるが、本例によれば、固体高分子電解質膜33が直接金属セパレータ14,16と接触することがなくなり、固体高分子電解質膜33の耐久性を向上させることができる。
更に、枠部材38を2枚の樹脂フィルム38-1,38-2で構成する場合には、図16に示すように、樹脂フィルム38-1,38-2を電極34,36の側端面34a,36aまで延出させ、固体高分子電解質膜33の、電極34,36よりも外側の部位を上下から樹脂フィルム38-1,38-2で覆うように構成することができる。このように、固体高分子電解質膜33のガス雰囲気中に露出する部分をなくすことで、固体高分子電解質膜33の劣化を抑えることができる。
このような観点から、枠部材38を1枚の樹脂フィルムで構成する場合であっても、図17に示すように樹脂フィルム38を電極34の側端面34aにまで延出させて、出来る限り固体高分子電解質膜33が隠れるよう樹脂フィルム38を配置することが望ましい。
また本発明では、図18に示すように、一方の電極(本例におけるアノード電極34)を、他方の電極(本例におけるカソード電極36)よりも大きく且つ固体高分子電解質膜33と略同じ外形寸法とし、固体高分子電解質膜33の一方の面(本例における下側の面)をアノード電極34で覆うようにすることも可能である。このようにすれば、膜電極接合体32単体でのハンドリング性(取扱い性)を高めることもできる。
ただし、本例の場合、アノード電極34の側端面34aからのガスの漏れ出しが懸念されるため、アノード電極34の側端面34aにシール材88を設ける必要がある。シール材88としては、例えば熱硬化型のオレフィン系シール材等を適宜用いることが可能である。
また本発明では、固体高分子電解質膜33を電極34,36と同じ外形寸法で構成することも可能である。この場合には図19に示すように、枠部材38を構成する2枚の樹脂フィルム38-1,38-2のそれぞれの周縁部39aにて膜電極接合体32の外周縁部32a全体を抱きかかえるように保持することも可能である。このようにすれば、固体高分子電解質膜33の露出が実質的にゼロとなり、固体高分子電解質膜33の劣化を抑制することができる。
10 燃料電池単セル
14 第1セパレータ
16 第2セパレータ
20 燃料ガス供給連通孔(供給側連通孔)
24 酸化剤ガス供給連通孔(供給側連通孔)
26 酸化剤ガス排出連通孔(排出側連通孔)
30 燃料ガス排出連通孔(排出側連通孔)
32 膜電極接合体
32a 外周縁部
34 アノード電極
36 カソード電極
38 枠部材
39 開口
39a 周縁部
43 切欠
48 燃料ガス流路(ガス流路)
49 膨出部
49a 頂部
50 供給側ガス貯留部
54,66 供給側案内溝
56,68 排出側案内溝
58 排出側ガス貯留部
62 酸化剤ガス流路(ガス流路)
E 発電領域

Claims (4)

  1. 固体高分子電解質膜の両側に電極が配設された膜電極接合体と、
    中央に開口を有する枠状をなし、該開口を取り囲む周縁部を前記膜電極接合体の外周縁部と接合させた樹脂製の枠部材と、
    前記膜電極接合体および枠部材の両側に積層された金属薄板からなる一対のセパレータと、を備え、
    積層方向に貫通する供給側連通孔および排出側連通孔が、それぞれ発電領域外の位置に形成され、前記供給側連通孔からの反応ガスを、各セパレータに形成されたガス流路を通じて発電領域において電極面に沿って流通させ、前記排出側連通孔へ排出するように構成された燃料電池単セルであって、
    前記セパレータの前記供給側連通孔近傍領域には、前記反応ガスを発電領域に案内する供給側案内溝とともに、前記枠部材から離間する方向に膨出し前記供給側連通孔からの反応ガスを内部に貯留する供給側ガス貯留部が、前記供給側連通孔の周囲を囲むように形成され、
    前記供給側連通孔は、前記枠部材および各セパレータのそれぞれに形成された貫通口の重ね合わせにより形成され、前記枠部材に形成された貫通口には、前記供給側ガス貯留部の内部にまで延びる切欠が形成されており、
    前記供給側ガス貯留部の頂部が、シール材当接部もしくはシール材接着部として構成されるとともに、該供給側ガス貯留部を介して前記供給側案内溝が前記供給側連通孔と連通するように構成されていることを特徴とする燃料電池単セル。
  2. 前記供給側ガス貯留部は、断面視において頂部が平坦に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池単セル。
  3. 前記切欠が周方向異なる位置に複数形成されていることを特徴とする請求項1,2の何れかに記載の燃料電池単セル。
  4. 前記セパレータの前記排出側連通孔近傍領域には、前記反応ガスを前記排出側連通孔に向けて案内する排出側案内溝とともに、前記枠部材から離間する方向に膨出し前記反応ガスを内部に貯留する排出側ガス貯留部が、前記排出側連通孔の周囲を囲むように形成され、
    前記排出側連通孔は、前記枠部材および各セパレータのそれぞれに形成された貫通口の重ね合わせにより形成され、前記枠部材に形成された貫通口には、前記排出側ガス貯留部の内部にまで延びる切欠が形成されており、
    前記排出側ガス貯留部の頂部が、シール材当接部もしくはシール材接着部として構成されるとともに、該排出側ガス貯留部を介して前記排出側案内溝が前記排出側連通孔と連通するように構成されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の燃料電池単セル。
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