JP6750206B2 - シート製造装置およびシート製造方法 - Google Patents

シート製造装置およびシート製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シート製造装置およびシート製造方法に関する。
特許文献1には、粉粒状又は繊維状の原材料に熱硬化性樹脂とラジカル開始剤とが添加
されたマット状組成物を熱圧して繊維板とする製造装置が開示されている。この製造装置
における熱圧ローラーは、マット状組成物に対して110℃〜260℃の温度、及び10
〜150kgf/cm2程度の圧力に相当する線圧力を加えることができる。
特開2001−113509号公報
上記の製造装置では、装置の起動時には、熱圧ローラー間に残ったマット状組成物を搬
送しながらウォーミングアップをする(熱圧ローラーが所定温度に達するまで加熱する)
ことになり、マット状組成物を十分に加熱することができなかった。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、加熱不足等による不具合を低減すること
ができるシート製造装置およびシート製造方法を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態
様または適用例として実現することができる。
(1)本発明に係るシート製造装置の一態様は、繊維を含む原料を用いてシートを製造
するシート製造装置であって、繊維と樹脂とを含む材料を堆積させるための堆積部と、前
記堆積部により堆積された堆積物を加熱するための加熱部であって、第1回転体と第2回
転体とを含む加熱部と、前記第1回転体と前記第2回転体が堆積物を挟持して加熱するた
めの第1位置と、前記第1回転体と前記第2回転体が互いに離間する第2位置とに、前記
加熱部を変位させるための変位機構と、前記第2位置において前記第1回転体と前記第2
回転体とを加熱した後、前記第1位置に変位させる制御部とを有する。
このようなシート製造装置では、第1回転体と第2回転体が互いに離間する位置におい
て第1回転体と第2回転体を加熱した後に、第1回転体と第2回転体により堆積物を挟持
して加熱することで、加熱不足等による不具合を低減することができる。
(2)本発明に係るシート製造装置の一態様は、繊維を含む原料を用いてシートを製造
するシート製造装置であって、繊維と樹脂とを含む材料を堆積させるための堆積部と、前
記堆積部により堆積された堆積物を加熱するための加熱部であって、第1回転体と第2回
転体とを含む加熱部と、前記第1回転体と前記第2回転体が堆積物を挟持して加熱するた
めの第1位置と、前記第1回転体と前記第2回転体が互いに離間する第2位置とに、前記
加熱部を変位させるための変位機構とを有し、前記加熱部は、前記第2位置において前記
第1回転体と前記第2回転体がそれぞれ回転駆動可能に構成されている。
このようなシート製造装置では、第1回転体と第2回転体が互いに離間する位置におい
て第1回転体と第2回転体を回転させることで、第1回転体と第2回転体の表面温度を均
一にすることができ、加熱不足等による不具合を低減することができる。
(3)本発明に係るシート製造装置において、堆積物の搬送を開始するとき、前記加熱
部の温度が所定の温度に達した後、前記加熱部を前記第2位置から前記第1位置に変位さ
せる制御部を有してもよい。
このようなシート製造装置では、堆積物の搬送を開始するとき、加熱部の温度が所定の
温度に達した後に、第1回転体と前記第2回転体により堆積物を挟持して加熱することで
、搬送開始時の加熱不足によってシートの強度が部分的に低下することを防止し、シート
の強度を均一にすることができる。
(4)本発明に係るシート製造装置において、堆積物の搬送を停止するとき、前記加熱
部を前記第1位置から前記第2位置に変位させる制御部を有してもよい。
このようなシート製造装置では、堆積物の搬送を停止するとき、第1回転体と第2回転
体が互いに離間する位置に変位させることで、搬送停止時の過加熱による堆積物の変色等
を抑制することができる。
(5)本発明に係るシート製造装置において、前記加熱部が前記第2位置にあるとき、
前記第1回転体の周速度と、前記第2回転体の周速度とが異なっていてもよい。
(6)本発明に係るシート製造装置において、前記第1回転体を回転駆動させる駆動部
と、前記第1位置において前記駆動部による駆動力を前記第2回転体に伝達することなく
、前記第2位置において前記駆動部による駆動力を前記第2回転体に伝達するための伝達
機構とを有してもよい。
このようなシート製造装置では、第2位置において駆動部による駆動力を第2回転体に
伝達し、第1位置において駆動部による駆動力を第2回転体に伝達せずに第2回転体を第
1回転体に従動させることで、第1回転体と第2回転体により堆積物を安定的に搬送する
ことができる。
(7)本発明に係るシート製造装置において、前記第2位置において前記第1回転体と
前記第2回転体とが堆積物に接触しなくてもよい。
このようなシート製造装置では、搬送停止時の過加熱による堆積物の変色等を確実に防
止することができる。
(8)本発明に係るシート製造方法の一態様は、繊維を含む原料を用いてシートを製造
するシート製造方法であって、繊維と樹脂とを含む材料を堆積させる工程と、第1回転体
と第2回転体と含む加熱部を用いて、堆積された堆積物を加熱する工程と、を含み、堆積
物の搬送を開始するとき、前記加熱部の温度が所定の温度に達した後、前記加熱部を、前
記第1回転体と前記第2回転体が互いに離間する位置から、前記第1回転体と前記第2回
転体が堆積物を挟持して加熱するための位置に変位させる。
このようなシート製造方法では、堆積物の搬送を開始するとき、加熱部の温度が所定の
温度に達した後に、第1回転体と前記第2回転体により堆積物を挟持して加熱することで
、搬送開始時の加熱不足によってシートの強度が部分的に低下することを防止してシート
の強度を均一にすることができる。
本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す図である。 加熱部(第1位置)の一例を模式的に示す図である。 加熱部(第2位置)の一例を模式的に示す図である。 変位機構の一例を模式的に示す図である。 伝達機構の一例を模式的に示す図である。 制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 変形例について説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に
説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するもので
はない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない
1.全体構成
まず、本実施形態に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1
は、本実施形態に係るシート製造装置100を模式的に示す図である。
シート製造装置100は、図1に示すように、供給部10と、製造部102と、制御部
104と、を備える。製造部102は、シートを製造する。製造部102は、粗砕部12
と、解繊部20と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、回転体49と、混合部50
と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有
している。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。供給部10は、例えば、粗砕部12に原
料を連続的に投入するための自動投入部である。供給部10によって供給される原料は、
例えば、古紙やパルプシートなどの繊維を含むものである。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を、空気中で裁断して細片にする。
細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。図示の例では、粗砕部12は、
粗砕刃14を有し、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断することができる。粗砕
部12としては、例えば、シュレッダーを用いる。粗砕部12によって裁断された原料は
、ホッパー1で受けてから管2を介して、解繊部20に移送(搬送)される。
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。ここで、「解繊する」
とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすこと
をいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質
を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊
物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させ
るための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加
剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や
平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と
絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物
と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよ
い。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。ここで、液体中ではなく、大気中(空気中)等の気
中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。解繊部20として、具体的にはイ
ンペラーミルを用いる。解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発
生させる機能を有している。これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導
入口22から原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口24へと搬送する
ことができる。解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、選別部40に移送される
。なお、解繊部20から選別部40に解繊物を搬送させるための気流は、解繊部20が発
生させる気流を利用してもよいし、ブロアー等の気流発生装置を設け、その気流を利用し
てもよい。
選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物を導入口42から導入し、繊維の長
さによって選別する。選別部40は、ドラム部41と、ドラム部41を収容するハウジン
グ部43とを有している。ドラム部41としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。ドラ
ム部41は、網(フィルター、スクリーン)を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維
または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や
未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。例えば
、第1選別物は、管7を介して、混合部50に移送される。第2選別物は、排出口44か
ら管8を介して、解繊部20に戻される。具体的には、ドラム部41は、モーターによっ
て回転駆動される円筒の篩である。ドラム部41の網としては、例えば、金網、切れ目が
入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパ
ンチングメタルを用いる。
第1ウェブ形成部45は、選別部40を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する
。第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部(サク
ション機構)48と、を含む。
吸引部48は、選別部40の開口(網の開口)を通過して空気中に分散された第1選別
物をメッシュベルト46上に吸引することができる。第1選別物は、移動するメッシュベ
ルト46上に堆積し、ウェブVを形成する。メッシュベルト46、張架ローラー47およ
び吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、
張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。
ウェブVは、選別部40および第1ウェブ形成部45を経ることにより、空気を多く含
み柔らかくふくらんだ状態に形成される。メッシュベルト46に堆積されたウェブVは、
管7へ投入され、混合部50へと搬送される。
回転体49は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断することがで
きる。図示の例では、回転体49は、基部49aと、基部49aから突出している突部4
9bを有している。突部49bは、例えば、板状の形状を有している。図示の例では、突
部49bは4つ設けられ、4つの突部49bが等間隔に設けられている。基部49aが方
向Rに回転することにより、突部49bは、基部49aを軸として回転することができる
。回転体49によってウェブVを切断することにより、例えば、堆積部60に供給される
単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。
回転体49は、第1ウェブ形成部45の近傍に設けられている。図示の例では、回転体
49は、ウェブVの経路において下流側に位置する張架ローラー47aの近傍に(張架ロ
ーラー47aの横に)設けられている。回転体49は、突部49bがウェブVと接触可能
な位置であって、ウェブVが堆積されるメッシュベルト46と接触しない位置に設けられ
ている。これにより、メッシュベルト46が突部49bによって磨耗する(破損する)こ
とを抑制することができる。突部49bとメッシュベルト46との間の最短距離は、例え
ば、0.05mm以上0.5mm以下である。
混合部50は、選別部40を通過した第1選別物(第1ウェブ形成部45により搬送さ
れた第1選別物)と、樹脂を含む添加物と、を混合する。混合部50は、添加物を供給す
る添加物供給部52と、第1選別物と添加物とを搬送する管54と、ブロアー56と、を
有している。図示の例では、添加物は、添加物供給部52からホッパー9を介して管54
に供給される。管54は、管7と連続している。
混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別
物と添加物とを混合させながら、搬送することができる。なお、第1選別物と添加物とを
混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよ
いし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよい。
添加物供給部52としては、図1に示すようなスクリューフィーダーや、図示せぬディ
スクフィーダーなどを用いる。添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を
結着させるための樹脂を含む。樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていな
い。樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。
添加物供給部52から供給される樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば
、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエ
ーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ
アセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。
これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。添加物供給部52から供給され
る添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
なお、添加物供給部52から供給される添加物には、繊維を結着させる樹脂の他、製造
されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集を防止するた
めの凝集防止材抑制剤 、繊維等が燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。
混合部50を通過した混合物(第1選別物と添加物との混合物)は、管54を介して、堆
積部60に移送される。
堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊
物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加
物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす
。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させる
ことができる。
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部63とを有して
いる。ドラム部61としては、回転する円筒の篩を用いる。ドラム部61は、網を有し、
混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子
(網を通過するもの)を降らせる。ドラム部61の構成は、例えば、ドラム部41の構成
と同じである。
なお、ドラム部61の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい
。すなわち、ドラム部61として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味で
あり、ドラム部61は、ドラム部61に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成す
る。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サ
クション機構76と、を有している。
メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過
物を堆積する。メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通
しにくく空気を通す構成となっている。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転
することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を
通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形
成される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等で
ある。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設け
られている。サクション機構76は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト7
2に向く気流)を発生させることができる。サクション機構76によって、堆積部60に
より空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することができる。これに
より、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構7
6によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や
添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ること
により、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。メッシュベル
ト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。
なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられている。調湿部78は
、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができ
る。
シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートS
を成形する。シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および添加物
の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を
介して結着することができる。
シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部82と、加圧部82により加圧された
ウェブWを加熱する加熱部84と、を備えている。加圧部82は、一対のカレンダーロー
ラー85で構成され、ウェブWに対して圧力を加える。ウェブWは、加圧されることによ
りその厚さが小さくなり、ウェブWの密度が高められる。加熱部84としては、例えば、
加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロワー、
赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いる。図示の例では、加熱部84は、一対の加熱ロ
ーラー86を備えている。加熱部84を加熱ローラー86として構成することにより、加
熱部84を板状のプレス装置(平板プレス装置)として構成する場合に比べて、ウェブW
を連続的に搬送しながらシートSを成形することができる。ここで、カレンダーローラー
85(加圧部82)は、加熱ローラー86(加熱部84)によってウェブWに印加される
圧力よりも高い圧力をウェブWに印加することができる。なお、カレンダーローラー85
や加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。図示の例で
は、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部
92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有している。
第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートS
は、排出部96へと排出される。
シート製造装置100は、CPUと記憶部(ROM、RAM)を含む制御部104を含
む。制御部104は、加熱ローラー86(第1回転体、第2回転体)を回転駆動させる駆
動部(モーター)に制御信号を出力して、加熱ローラー86の回転を制御する。また、制
御部104は、加熱ローラー86を変位させるための変位機構のモーターに制御信号を出
力して、加熱ローラー86を変位させる制御を行う。
2.加熱部の構成
本実施形態のシート製造装置100は、上述のシート形成部80(加熱部84)におい
て、ウェブW(堆積部60により形成された堆積物)を加熱加圧してシートSを形成する
。図1の例では、加熱部84は一対の加熱ローラー86として簡略化して描かれている。
以下、本実施形態のシート製造装置100の加熱部84について詳細に説明する。
図2、図3は、本実施形態の加熱部84の一例を模式的に示す図である。加熱部84は
、回転可能な第1回転体181と、回転可能な第2回転体182と、加熱体183とを有
する。第1回転体181及び第2回転体182は、いずれも回転に伴って移動する外周面
を有するローラー形状であり、第1回転体181と第2回転体182によりウェブWを挟
持して加熱加圧してシートSを形成するように構成される。また、加熱体183は、第2
回転体182の外周面を加熱できるように配置される。第1回転体181と加熱体183
は、いずれも内部に熱源H(例えば、ハロゲンヒーター)を有する加熱ローラーとなって
いる。なお、加熱体183により第2回転体182を加熱することに代えて、非接触ヒー
ター(例えば、赤外線ヒーターやカーボンヒーター)により第2回転体182を加熱して
もよい。加熱部84は、熱源Hを制御する加熱制御部(図示省略)と、第1回転体181
と第2回転体182の温度を検出する温度検出部(図示省略)とを有する。なお、加熱制
御部および温度検出部の機能の少なくとも一部を制御部104が備えるよう構成してもよ
い。
第2回転体182は、回転中心部の芯金184と、その周囲を取り巻くように配置され
た軟質体185により構成されている。芯金184は、アルミニウム、鉄、ステンレス等
の金属で構成され、軟質体185は、シリコンゴム、ウレタンゴム等のゴムで構成されて
いる。また、第1回転体181及び加熱体183は、金属製の中空の芯金187で構成さ
れ、その表面には、フッ素コーティングの離型層188が設けられている。
本実施形態の加熱部84は、第1回転体181と第2回転体182がウェブWを挟持し
て加熱加圧するための第1位置(図2参照)と、第1回転体181と第2回転体182が
互いに離間する第2位置(図3参照)とに変位可能に構成されている。本実施形態のシー
ト製造装置100は、加熱部84の位置を変位させるための変位機構を備える。変位機構
は、第1回転体181と第2回転体182のいずれか一方を変位させてもよいし、第1回
転体181と第2回転体182の両方を変位させてもよい。なお、図2、3に示すように
、ウェブWを支持する支持部186(ガイド)を第1回転体181と第2回転体182の
近傍に設けることで、第2位置において第1回転体181と第2回転体182がウェブW
に接触しないようにしてもよい。支持部186は、第1回転体181と第2回転体182
の挟持部(ニップ部)に対してウェブWの搬送方向上流側の位置と搬送方向下流側の位置
のそれぞれに設けられる。
図4は、本実施形態の変位機構の一例を模式的に示す図である。変位機構190は、第
1回転体181の回転軸191を回転可能に支持する第1軸受部193と、第2回転体1
82の回転軸192を回転可能に支持する第2軸受部194と、第1ロッド195aと、
第2ロッド195bとを有する。第1軸受部193と第2軸受部194とは、回転軸19
6周りに回転可能に互いに接続されている。第1ロッド195aの一端側は回転軸197
a周りに回転可能に第2軸受部194に設けられ、第2ロッド195bの一端側は回転軸
197b周りに回転可能に第1軸受部193に設けられている。第1ロッド195aには
付勢部材198(バネ)が設けられている。付勢部材198の一端側は回転軸197aに
接続され、付勢部材198の他端側は第2ロッド195bの他端側199に接続されてい
る。変位機構190は、第2ロッド195bを回転軸197b周りに回転駆動する駆動部
(図示省略)を有する。
図4(A)は、加熱部84が第2位置にあるときの状態を示し、図4(B)は、加熱部
84が第1位置にあるときの状態を示している。図4(A)に示す状態(第2位置)にお
いて、第2ロッド195bを時計周りに回転させると、図4(B)に示すように、第1回
転体181と第2回転体182が互いに接触する第1位置に変位する。このとき、付勢部
材198によって、第1軸受部193(第1回転体181)は第2軸受部194(第2回
転体182)側に付勢され、第2軸受部194は第1軸受部193側に付勢される。また
、図4(B)に示す状態(第1位置)において、第2ロッド195bを反時計周りに回転
させると、第1回転体181と第2回転体182が互いに離間する第2位置に変位する。
本実施形態の加熱部84は、第2位置において第1回転体181及び第2回転体182
がそれぞれ回転駆動可能に構成されている。本実施形態のシート製造装置100は、第1
回転体181を回転駆動させる駆動部と、第1位置において当該駆動部による駆動力を第
2回転体182に伝達することなく、第2位置において当該駆動部による駆動力を第2回
転体182に伝達する伝達機構とを備える。
図5は、本実施形態の伝達機構の一例を模式的に示す図である。伝達機構200は、ド
ライブギア202と、メインギア203と、第1ギア204と、第2ギア205と、第3
ギア206と、第4ギア207とを有する。駆動部201(第1回転体181を回転駆動
させる駆動部)の回転軸にはドライブギア202が接続される。ドライブギア202には
メインギア203が噛み合わされ、メインギア203には第1回転体181の回転軸19
1が接続される。また、メインギア203には第1ギア204が噛み合わされ、第1ギア
204には、第2ギア205が噛み合わされる。第2ギア205の回転軸にはワンウェイ
クラッチ(図示省略)を介して第3ギア206が接続される。第3ギア206には第4ギ
ア207が噛み合わされ、第4ギア207には第2回転体182の回転軸192が接続さ
れる。
第2回転体182が第1回転体181と接触していないとき(第2位置において)、第
2回転体182は伝達機構200により伝達される駆動力によって回転駆動される。ここ
で、伝達機構200は、第1回転体181の周速度と第2回転体182の周速度とが異な
るように構成されており、第2位置において、第2回転体182は第1回転体181の周
速度よりも遅い周速度で回転する。ここでは、第2回転体182の周速度を第1回転体1
81の周速度よりも10%程度遅くしている。
第2回転体182が第1回転体181と接触すると(第1回転体181と第2回転体1
82がウェブWを挟持する第1位置に変位すると)、伝達機構200で伝達される駆動力
で回転する第2回転体182の周速度が第1回転体181の周速度よりも遅いためワンウ
ェイギアである第3ギア206は空転し、第2回転体182は第1回転体181の外周面
(挟持しているウェブWの表面)との摩擦により回転駆動される。すなわち、第1位置に
おいて、駆動部201による駆動力は第2回転体182に伝達されず、第2回転体182
は第1回転体181に従動する。なお、熱膨張によって軟質体185で構成された第2回
転体182の周速度が大きくなることも考慮して、第2回転体182の周速度が第1回転
体181の周速度よりも遅くなるように伝達機構200を構成している。
図6は、制御部104の処理の一例を示すフローチャートである。まず、制御部104
は、ウェブWの搬送を開始するか否かを判断する(ステップS10)。このとき、加熱部
84は、第1回転体181と第2回転体182が互いに離間する第2位置にある。ステッ
プS10においてウェブWの搬送を開始すると判断した場合(例えば、ユーザーがシート
の製造を開始するための操作を行った場合)、制御部104は、駆動部201に制御信号
を送信して、第1回転体181と第2回転体182の回転駆動を開始する制御を行う(ス
テップS12)。次に、制御部104は、加熱制御部に制御信号を送信して、第1回転体
181と第2回転体182の加熱を開始する制御を行う(ステップS14)。
次に、制御部104は、温度検出部から加熱部84の温度(第1回転体181と第2回
転体182の温度)を取得し(ステップS16)、取得した温度が所定の温度に達したか
否かを判断する(ステップS18)。ここで、「加熱部84の温度が所定の温度に達した
」とは、第1回転体181の温度が所定の第1温度に達し、第2回転体182の温度が所
定の第2温度に達したことをいう。第1温度と第2温度は同じ温度でもよいし異なる温度
でもよい。加熱部84の温度が所定の温度に達していない場合(ステップS18のN)に
は、ステップS16に移行し、加熱部84の温度が所定の温度に達した場合(ステップS
18のY)には、制御部104は、変位機構190の駆動部に制御信号を送信して、加熱
部84を、第1回転体181と第2回転体182がウェブWを挟持する第1位置に変位さ
せる制御を行う(ステップS20)。このとき、第1回転体181と第2回転体182を
回転させたまま第1位置に変位させてもよいし、第1回転体181と第2回転体182の
回転を停止させてから第1位置に変位させ、第1位置に変位した後、第1回転体181と
第2回転体182の回転を再開させてもよい。ステップS20とほぼ同時に、ウェブWの
搬送を開始する(ステップS22)。例えば、メッシュベルト72(張架ローラー74)
、加圧部82(カレンダーローラー85)、加熱部84(第1回転体181と第2回転体
182)等を駆動してウェブWの搬送を開始する。なお、制御部104は、加熱部84の
温度が所定の温度を維持するように加熱制御部を制御する。
次に、制御部104は、ウェブWの搬送を停止するか否かを判断する(ステップS24
)。ステップS24においてウェブWの搬送を停止すると判断した場合(例えば、ユーザ
ーがシートの製造を停止するための操作を行った場合)、制御部104は、加熱制御部に
制御信号を送信して、第1回転体181と第2回転体182の加熱を停止する制御を行い
(ステップS26)、駆動部201に制御信号を送信して、第1回転体181と第2回転
体182の回転駆動を停止する制御を行う(ステップS28)。ステップS28とほぼ同
時に、ウェブWの搬送を停止する(ステップS30)。例えば、メッシュベルト72(張
架ローラー74)、加圧部82(カレンダーローラー85)、加熱部84(第1回転体1
81と第2回転体182)等の駆動を停止してウェブWの搬送を停止する。次に、制御部
104は、変位機構190の駆動部に制御信号を送信して、加熱部84を第2位置に変位
させる制御を行う(ステップS32)。なお、上記の処理手順は一例であり、適宜に変更
してもよい。例えば、ステップS12の処理の前にステップS14の処理を行ってもよい
し、これらの処理を同時に行ってもよい。また、ステップS26の処理の前にステップS
28の処理を行ってもよいし、これらの処理を同時に行ってもよい。
このように、本実施形態のシート製造装置100では、ウェブWの搬送を開始する際に
、第1回転体181と第2回転体182が互いに離間する第2位置において加熱部84を
加熱させ、加熱部84の温度が所定の温度に達した後に、加熱部84を第1位置に変位さ
せる(第1回転体181と第2回転体182によりウェブWを挟持して加熱する)ことで
、搬送開始時の加熱不足によってシートの強度が部分的に低下することを防止することが
でき、シートの強度を均一にすることができる。
また、本実施形態のシート製造装置100では、第2位置において第1回転体181と
第2回転体182とを回転させながら加熱することで、第1回転体181と第2回転体1
82の表面温度を周方向にわたって均一にすることができる。仮に、第2回転体182を
停止させた状態で加熱すると、加熱体183との接触部分のみが加熱されるため、第2回
転体182の表面温度を周方向にわたって均一にすることができない。また、仮に、第1
回転体181を停止させた状態で加熱すると、対流等の影響により熱源Hからの熱が不均
一に伝わるため、第1回転体181の表面温度を周方向にわたって均一にすることができ
ない。
また、本実施形態のシート製造装置100では、堆積物の搬送を停止するとき、加熱部
84を第1位置から第2位置に変位させることで、搬送停止時にウェブWが第1回転体1
81と第2回転体182に挟持され続けること(搬送停止時の過加熱)によってウェブW
が変色等することを抑制することができる。更に、支持部186等によって、第2位置に
おいて第1回転体181と第2回転体182がウェブWに接触しないようにすることで、
ウェブWの変色等を確実に防止することができる。
また、本実施形態のシート製造装置100では、第1位置において駆動部201の駆動
力を第2回転体182に伝達しないように伝達機構200を構成することで、第1位置に
おいて第2回転体182を第1回転体181に従動させることができるため、第1回転体
181と第2回転体182によりウェブWを安定的に搬送することができる。仮に、第1
位置においても駆動部201の駆動力を第2回転体182に伝達するように構成すると、
第1回転体181と第2回転体182の周速度の差(第2回転体182の熱膨張に起因す
る速度差、部品公差に起因する速度差)によってウェブWを安定的に搬送することができ
ない。また、仮に、第1回転体181と第2回転体182のいずれか一方のみを回転させ
た状態で第1位置に変位させたとすると、第1回転体181と第2回転体182がウェブ
Wを挟持する際にウェブWに衝撃が加わりシートの品質を低下させてしまう。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形
態や変形例を組み合わせたりしてもよい。なお、製造部102は、シートを製造できる範
囲において、一部の構成を省略したり、他の構成を追加したり、公知の構成と置き換えて
もよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び
結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施
の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実
施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することが
できる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構
成を含む。
例えば、上記実施形態では、第1回転体181及び第2回転体182の形状をローラー
形状とする場合について説明したが、第1回転体181及び第2回転体182の少なくと
も一方をベルト形状としてもよい。図7に示す例では、第1回転体181が、ローラー1
89に張架され、当該ローラーによって回転駆動されるベルトを有し、第2回転体182
が、内部に熱源Hを有する加熱ローラーである。図7に示す例では、第1回転体181の
ベルトは、非接触ヒーターである加熱体183により加熱される。
1 ホッパー、2,3,7,8 管、9 ホッパー、10 供給部、12 粗砕部、14
粗砕刃、20 解繊部、22 導入口、24 排出口、40 選別部、41 ドラム部
、42 導入口、43 ハウジング部、44 排出口、45 第1ウェブ形成部、46
メッシュベルト、47 張架ローラー、48 吸引部、49 回転体、49a 基部、4
9b 突部、50 混合部、52 添加物供給部、54 管、56 ブロアー、60 堆
積部、61 ドラム部、62 導入口、63 ハウジング部、70 第2ウェブ形成部、
72 メッシュベルト、74 張架ローラー、76 サクション機構、78 調湿部、8
0 シート形成部、82 加圧部、84 加熱部、85 カレンダーローラー、86 加
熱ローラー、90 切断部、92 第1切断部、94 第2切断部、96 排出部、10
0 シート製造装置、102 製造部、104 制御部、181 第1回転体、182
第2回転体、183 加熱体、184 芯金、185 軟質体、186 支持部、187
芯金、188 離型層、189 ローラー、190 変位機構、191 回転軸、19
2 回転軸、193 第1軸受部、194 第2軸受部、195a 第1ロッド、195
b 第2ロッド、196,197a,197b 回転軸、198 付勢部材、199 他
端側、200 伝達機構、201 駆動部、202 ドライブギア、203 メインギア
、204 第1ギア、205 第2ギア、206 第3ギア、207 第4ギア、R 方
向、S シート、V ウェブ、W ウェブ

Claims (7)

  1. 繊維を含む原料を用いてシートを製造するシート製造装置であって、
    繊維と樹脂とを含む材料を堆積させるための堆積部と、
    前記堆積部により堆積された堆積物を加熱するための加熱部であって、第1回転体と、第2回転体と、前記第1回転体と前記第2回転体とを加熱する熱源とを含む加熱部と、
    前記第1回転体と前記第2回転体が前記堆積物を挟持して加熱するための第1位置と、前記第1回転体と前記第2回転体が互いに離間し前記堆積物を挟持しない第2位置とに、前記加熱部を変位させるための変位機構と、
    前記第2位置において前記第1回転体と前記第2回転体とを回転させながら加熱し、前記加熱部の温度が所定の温度に達した後、前記加熱部を前記第2位置から前記第1位置に変位させる制御部と、
    を有することを特徴とする、シート製造装置。
  2. 前記加熱部を前記第2位置から前記第1位置に変位させた後に、前記加熱部への前記堆積物の搬送を開始することを特徴とする、請求項1に記載のシート製造装置。
  3. 前記加熱部を前記第1位置から前記第2位置に変位させた後に、前記加熱部への前記堆積物の搬送を停止することを特徴とする、請求項1または2に記載のシート製造装置。
  4. 前記加熱部が前記第2位置にあるとき、前記第1回転体の周速度と、前記第2回転体の周速度とが異なることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  5. 前記第1回転体を回転駆動させる駆動部と、
    前記第1位置において前記駆動部による駆動力を前記第2回転体に伝達することなく、前記第2位置において前記駆動部による駆動力を前記第2回転体に伝達するための伝達機構と、を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  6. 前記第2位置において前記第1回転体と前記第2回転体とが堆積物に接触しないことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  7. 繊維を含む原料を用いてシートを製造するシート製造方法であって、
    繊維と樹脂とを含む材料を堆積させる工程と、
    第1回転体と第2回転体と、前記第1回転体と前記第2回転体とを加熱する熱源とを含む加熱部を用いて、堆積された堆積物を加熱する工程と、を含み、
    堆積物の搬送を開始するとき、前記第1回転体および前記第2回転体を回転させながら加熱し、前記第1回転体および前記第2回転体の温度が所定の温度に達した後、前記加熱部を、前記第1回転体と前記第2回転体が互いに離間し前記堆積物を挟持しない位置から、前記第1回転体と前記第2回転体が前記堆積物を挟持して加熱するための位置に変位させ
    前記第1回転体と前記第2回転体が前記堆積物を挟持して加熱するための位置に変位してから、前記堆積物を搬送して前記堆積物を加熱することを特徴とする、シート製造方法。
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