JP6748389B2 - 乗員拘束装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員拘束装置に関する。
従来の技術として、シートクッションの前後方向位置を検出するシートポジション検出手段と、ショルダアンカの車体に対する上下方向位置を変更可能にするアンカ位置変更手段と、シートポジション検出手段により検出されたシートクッションの前後方向位置に応じてアンカ位置変更手段の動作を制御する位置変更制御手段と、を備えた乗員拘束装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この乗員拘束装置によれば、シートクッションの前後方向位置に応じてショルダアンカの上下方向位置を適正な位置に変更することができるので、シートベルト装着時にシートベルトを確実に巻き取ることができ、かつ、シートベルトの張力を適正にすることができる。
特開2006−82703号公報
ところで、自動運転システムを備えた車両では、居住性を高めることを目的として、車両の前後方向に対してシートを回転させることが可能な回転シートを搭載することが提案されている。
従って本発明の目的は、シートの車両前後方向に対する回転位置によらずシートベルトの適切な拘束性能を確保することが可能な乗員拘束装置を提供することにある。
[1]本発明は上記目的を達成するために、車両前後方向に対して回転可能に配置された回転シートと、前記回転シートに設けられ、シートベルトを前記回転シートに対して相対移動可能に支持する複数の支持部と、前記複数の支持部を所定の位置まで移動させる複数の駆動部と、前記回転シートの前記車両前後方向に対する回転位置を検出する回転位置検出部と、前記回転位置検出部で検出された前記回転位置に基づいて前記複数の駆動部のうち少なくとも1つの駆動部を制御する制御部と、を備えている乗員拘束装置を提供する。
[2]前記制御部は、車両の状態を検出する車両情報検出部を備え、前記車両情報検出部が検出した車両情報に基づいて前記複数の駆動部のうち少なくとも1つの駆動部を制御する、上記[1]に記載の乗員拘束装置であってもよい。
[3]前記車両情報は車速であり、前記制御部は、前記車速が所定値以上の場合に前記複数の駆動部のうち少なくとも1つの駆動部を制御する、上記[2]に記載の乗員拘束装置であってもよい。
本発明によれば、シートの車両前後方向に対する回転位置によらずシートベルトの拘束性能を確保することが可能である。
図1は、本発明の実施の形態に係る回転シートを備えた車両の全体図である。 図2は、実施の形態に係る乗員拘束装置の構成を示す斜視図である。 図3(a)は、実施の形態に係る乗員拘束装置の側面図であり、図3(b)は上面図である。 図4は、実施の形態に係る制御部の構成の一例を示すブロック図である。 図5は、実施の形態に係る制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図6(a)は、実施の形態に係る乗員拘束装置の動作の一例を説明するために回転シートが正面を向いた状態を示した上面図であり、図6(b)は実施の形態に係る乗員拘束装置の動作の一例を説明するために回転シートが回転した状態を示した上面図である。 図7(a)は、変形例に係るバックル部の動作を説明するために動作前の状態を示した図であり、図7(b)は変形例に係るバックル部の動作を説明するために動作後の状態を示した図である。 図8は、本実施の形態に係る乗員拘束装置のショルダ部、アンカ部、及びバックル部の移動方向と、その移動方向に応じた効果との関係の一例を示す対応表である。
(実施の形態の要約)
本実施の形態に係る乗員拘束装置は、車両前後方向に対して回転可能に配置された回転シートと、前記回転シートに設けられ、シートベルトを前記回転シートに対して相対移動可能に支持する複数の支持部と、前記複数の支持部を所定の位置まで移動させる複数の駆動部と、前記回転シートの前記車両前後方向に対する回転位置を検出する回転位置検出部と、前記回転位置検出部で検出された前記回転位置に基づいて前記複数の駆動部のうち少なくとも1つの駆動部を制御する制御部と、を備えて概略構成されている。
この乗員拘束装置は、回転位置検出部で検出された回転位置に基づいて複数の駆動部を制御することにより、複数の支持部の回転シートに対する位置を変化させる。これにより、シートベルトのレイアウトが適宜変更されるので、回転シートの車両前後方向に対する回転位置によらずシートベルトの拘束性能を確保することが可能である。
[実施の形態]
(乗員拘束装置1の概要)
本実施の形態に係る乗員拘束装置の概要について図1乃至図3を参照して説明する。なお、以下の説明において、車両前後方向における前方を矢印L、車両車幅方向における内方を矢印W、車両上下方向の上方を矢印Nで示し、乗員が着座するシートの前方方向を矢印x、シートの幅方向における左方向を矢印y、シートの上方向を矢印zで示す。
図1は、本発明の実施の形態に係る回転シートを備えた車両の全体図である。図2は、実施の形態に係る乗員拘束装置の構成を示す斜視図である。図3(a)は、実施の形態に係る乗員拘束装置の側面図であり、図3(b)は上面図である。
本実施の形態の乗員拘束装置1は、例えば、車両に搭載されたシートに対して乗員を拘束するための装置である。図1に示すように、本発明の実施の形態に係る乗員拘束装置1が車両9の運転席及び助手席に搭載されているが、以下の説明においては運転席を例に説明する。
図2及び図3に示すように、乗員拘束装置1は、車両前後方向に対して回転可能に配置された回転シート2と、乗員Pを回転シート2に拘束する帯状のシートベルト3と、回転シート2に設けられ、シートベルト3を回転シート2に対して相対移動可能に支持する複数の支持部としてショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6と、ショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6を回転シート2に対して移動させる駆動力を発生する複数の駆動部としての第1乃至第3アクチュエータ71〜73と、を備えている。第1乃至第3アクチュエータ71〜73としては、従来から使用される公知の駆動手段でよく、例えばモータ、ソレノイド等を用いることができる。
回転シート2は、シートベルト3を巻き取る図略のリトラクタが内蔵された所謂ベルトインシートであり、乗員Pの臀部を支えるシートクッション21と、当該乗員Pの背部を支えるシートバック22と、を有している。回転シート2の車両前後方向に対する回転位置は、乗員Pの所定の操作によって変化させることができ、その駆動方式は手動式であってもよく、モータ駆動による電動式であってもよい。
シートベルト3の一方の端部は、アンカ部5に連結されている。シートベルト3の他方の端部は、ショルダ部4を介してシートバック22に内蔵されたリトラクタに連結されている。
ショルダ部4は、シートバック22の上端部における車幅方向外方(矢印Wと逆方向)側に設けられている。ショルダ部4にはシートベルト3を引き出す引出口が設けられ、当該引出口からシートベルト3が車両前方(矢印L方向)側に引き出されている。ショルダ部4には、第1アクチュエータ71が設けられている。
アンカ部5は、シートクッション21の車両9のドア91側(矢印Wと逆側)と対向する側面に設けられている。アンカ部5には、第2アクチュエータ72が設けられている。
バックル部6は、アンカ部5が配置されているシートクッション21とは反対側の側面に配置されている。バックル部6には、シートベルト3の途中に配置されたタング31が結合されている。バックル部6には、第3アクチュエータ73が設けられている。
図3(a)及び(b)に示すように、ショルダ部4は第1アクチュエータ71の駆動力によってシート幅方向(矢印y方向に沿った方向)に沿って移動可能に配置され、アンカ部5は第2アクチュエータ72の駆動力によってシート前後方向(矢印x方向に沿った方向)に沿って移動可能に配置され、バックル部6は第3アクチュエータ73の駆動力によってシート前後方向(矢印x方向に沿った方向)に沿って移動可能に配置されている。
第1乃至第3アクチュエータ71〜73が駆動すると、ショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6が、例えばラックアンドピニオン等の噛み合い機構の作用によって所定の位置まで移動し、移動した位置においてロックされるようにそれぞれ構成されている。なお、ショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6を移動させる機構としては、上記のラックアンドピニオンに限定されものではなく、例えばウォームギヤ等を用いた減速機構であってもよく、リンクアーム等を用いたリンク機構であってもよい。なおショルダ部4は、回転シート2のシートバック22の上端側だけでなく側面側まで移動するようにしてもよい。
図4に示すように、本実施の形態に係る乗員拘束装置1は、第1乃至第3アクチュエータ71〜73を制御する制御部としてのECU8を備えている。このECU8は、メモリ80に記憶されたプログラムに従い、取得したデータに演算処理等を行うCPU、半導体メモリであるRAM及びROM、ドライバなどの構成要素からなるマイクロコンピュータからなる。
ECU8には、第1乃至第3アクチュエータ71〜73と、回転シート2の車両前後方向に対する回転位置を検出する回転位置検出部としての回転位置センサ81と、車両9の走行速度に応じた信号を出力する車速センサ82と、バックル部6とタング31との結合状態に応じた信号を出力するバックルスイッチ83と、が電気的に接続されている。
ECU8は、回転位置センサ81、車速センサ82、及びバックルスイッチ83から出力された信号に基づいて、第1乃至第3アクチュエータ71〜73の駆動を制御する。本実施の形態では、ECU8が、車速センサ82及びバックルスイッチ83から出力された信号に基づいて第1乃至第3アクチュエータ71〜73を制御する必要があるか否かを判定し、制御する必要があると判定した場合に回転位置センサ81の出力信号に基づいて第1乃至第3アクチュエータ71〜73を制御する。
なお、車速センサ82及びバックルスイッチ83は、本発明における車両情報検出部の一例であり、これに限定されるものではない。例えば、車両の加速度に応じた信号を出力する加速度センサをECU8に接続し、乗員Pに作用する慣性力に応じて第1乃至第3アクチュエータ71〜73を制御させてもよい。あるいは、操舵角センサやヨーレイトセンサをECU8に接続し、車両9の走行方向のベクトルに応じて第1乃至第3アクチュエータ71〜73を制御させてもよい。
回転位置センサ81としては、例えば回転シート2を回転駆動するモータに設けられたレゾルバやホール素子等を用いてもよく、あるいは、ロータリエンコーダを用いてもよい。
車速センサ82は、例えば車輪のホイールの円周に一定角度ごとに設けられた磁性体の目印を磁気的に検出して回転速度を検出するものであり、この回転速度に基づいて車両9の速度信号を出力する。
バックルスイッチ83は、タング31がバックル部6に結合されるとオン信号をECU8に出力し、結合が解除されるとオフ信号をECU8に出力する。
次に、本実施の形態に係る乗員拘束装置1の動作について、図5乃至図7を参照しながら図5に示したフローチャートに従って説明する。
図5は、ECU8が実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートに示す処理は、ECU8によって一定時間毎に実行される。図6(a)は、乗員拘束装置1の動作の一例を説明するために回転シート2が正面を向いた状態を示した上面図であり、図6(b)は回転シート2が回転した状態を示した上面図である。図7(a)は、変形例に係るバックル部6の動作を説明するために動作前の状態を示した図であり、図7(b)は動作後の状態を示した図である。なお図6(a),(b)では、ステアリング90を二点鎖線で示している。
(動作)
図5に示すように、ECU8は、タング31がバックル部6に結合された状態の場合(Step10:Yes)、車速センサ82が出力する信号に基づいて車両9の車速が所定値より大きいか否かを判定する(Step11)。ここで、所定値とは、例えば車両が走行して間もない比較的低速の値であり、この所定値がメモリ80に予め記憶されている。ECU8は、メモリ80から取得した当該所定値と、車速センサ82から出力された信号と、に基づいて、Step11における判定処理を実行する。
車両9の車速が所定値より大きい場合には(Step11:Yes)、回転位置センサ81の出力信号に基づいて回転シート2の回転位置を検出し(Step12)、Step13に処理を進める。一方、車両9の車速が所定値以下の場合には(Step11:No)、ステップS10に処理を進める。
Step13の処理において、ECU8は、回転位置センサ81の信号に基づいて、回転シート2が回転した状態か否かを判定する(Step13)。回転シート2が回転した状態と判定された場合には(Step13:Yes)、ECU8は第1乃至第3アクチュエータ71〜73に駆動電流を流して作動させる。一方、回転シート2が回転していない状態と判定された場合には(Step13:No)、ステップS10に処理を進める。
ここで、回転シート2が回転した状態とは、図6(b)に示すように、回転シート2の前方方向(矢印x方向)と、車両前方方向(矢印L方向)とが、一致していない状態をいう。一方、回転シート2が回転していない状態とは、図6(a)に示すように、回転シート2の前方方向(矢印x方向)と車両前方方向(矢印L方向)とが一致している状態をいう。
本実施の形態では、Step14の処理において、ECU8が乗員Pに対するシートベルト3の拘束力が増加するように、第1乃至第3アクチュエータ71〜73を制御する。より詳細には、図6(b)に示すように、ショルダ部4及びアンカ部5がシート前後方向の後方(−x方向)に移動し、バックル部6がシート幅方向の内方(−y方向)に移動するように制御する。これにより、乗員Pに対するシートベルト3の拘束力が増加する。
以上のように、本実施の形態に係る乗員拘束装置1は、回転シート2の回転したときにショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6の位置を変更することが可能である。例えば、図6(b)に示すように、回転シート2が回転した状態で車両9が走行中している場合には、乗員Pに矢印y方向の慣性力が生じる。本実施の形態では、このような状態にあっても、シートベルト3の拘束力が増加するようにショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6を移動させ、シートベルト3のレイアウトを適宜変更することが可能である。これにより、回転シート2が回転した状態であっても、シートベルト3の適切な拘束性能を確保することができる。
なお、ショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6の移動量は、例えばシートベルト3を巻き取る図略のリトラクタに設けられたモータトルクに基づいてシートベルト3の張力に応じて決定してもよく、あるいは予め設定された一定量だけ移動するようにしてもよい。これによっても、シートベルト3の拘束性能を確保することが可能である。
また、本実施の形態では、ECU8が第1乃至第3アクチュエータ71〜73の3つのアクチュエータをすべて制御しているが、これに限らず、第1乃至第3アクチュエータ71〜73のうち、少なくとも1つのアクチュエータを制御してもよい。
また、変形例として、バックル部6を図7に示すように、シートベルト3の延伸方向に伸縮自在に構成してもよい。より詳細には、変形例に係るバックル部6は、図7(a)に示すように、シートベルト3の途中に配置されたタング31が結合される結合部61と、シートクッション21に固定された固定部62と、結合部61及び固定部62の間で伸縮可能に配置されたアーム部63と、からなる。固定部62には、第3アクチュエータ73が設けられている。
回転シート2が回転した状態になると、ECU8が第3アクチュエータ73を制御して、アーム部63が固定部62に内蔵されるリトラクタによって巻き取られ、結合部61が固定部62側に引き込まれる。ここで、結合部61の引込量は、例えば40mm程度である。このように、バックル部6の結合部61が引き込まれることにより、乗員Pの腰部に対する拘束力が増加する。なお、アーム部63は、モータ、ソレノイド等に構成された第3アクチュエータ73によって固定部62に対して軸方向に進退移動可能なロッドで構成してもよい。
(実施の形態の効果)
次に、本実施の形態に係る乗員拘束装置1の効果について、図8を参照して説明する。図8は、本実施の形態に係る乗員拘束装置のショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6の移動方向と、その移動方向に対応した効果との関係の一例を示す対応表である。
図8に示すように、ショルダ部4が矢印y方向に移動すると、例えば車両9の側突時の乗員Pの肩部に対する拘束性を向上させることができる。
アンカ部5が矢印x方向に移動すると、乗員Pに対する拘束力が軽減されて居住性の向上を図ることができる。一方、アンカ部5が矢印−x方向に移動すると車両前方側の前突時又は車両側方側の側突時における乗員Pの腰部に対する拘束力を向上させることができる。
バックル部6が矢印x方向に移動すると、乗員Pに対する拘束力が軽減されて、居住性を向上させることができる。一方、バックル部6が矢印−x方向に移動すると、車両前方側の前突時又は車両後方側の後突時における乗員Pの腰部とバックル部6との接触を防止することができる。
また、変形例に係るバックル部6を伸長させると、乗員Pに対する拘束力が軽減されて、居住性を向上させることができる。一方、変形例に係るバックル部6を引き込むと、車両前方側の前突時又は車両後方側の後突時における乗員Pの腰部とバックル部6との接触を防止することができる(図7(b)参照)。
以上のように、乗員拘束装置1は、ショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6の位置を適宜変更させることで、上述の各々の効果を組み合わせた効果を得ることが可能である。例えば、ショルダ部4をy方向に移動させ、かつ、バックル部6を−x方向に移動させた場合には、乗員Pの肩部及び腰部の拘束力を向上させることができる。
また変形例として、回転シート2の回転位置に応じてショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6を移動させるようにしてもよい。例えば、回転シート2の向きが車両後方側(矢印Lと逆方向)を向いている場合には居住性を優先して、シートベルト3の拘束力が軽減するようにショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6を移動させるようにし、回転シート2の向きが車幅方向の内方側(矢印W方向)を向いている場合には安全性を優先して、シートベルト3の拘束力が増加するように、ショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6を移動するようにしてもよい。
変形例として、シートベルト3の拘束力が軽減されたコンフォートモードと、シートベルト3の拘束力が増加したセフティモードと、の2つのモードを用意し、乗員Pのスイッチ操作によって2つのモードを切り替えられるようにしてもよい。
より詳細に述べると、ECU8が選択されたモードがコンフォートモードかセフティモードかを判定し、コンフォートモードだと判定された場合には、ECU8がショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6がシートベルト3の拘束力を軽減するように第1乃至第3アクチュエータ71〜73を制御する。一方、セフティモードだと判定された場合には、ショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6がシートベルト3の拘束力が増加するように第1乃至第3アクチュエータ71〜73を制御するようにすればよい。これによっても、シートベルト3の適切な拘束性能を確保することができる。
以上述べたように、本実施の形態に係る乗員拘束装置1は、回転位置センサ81が検出した回転シート2の回転位置に基づいて第1乃至第3アクチュエータ71〜73を制御することにより、ショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6の位置が適宜変更することができる。これにより、回転シート2が車両前後方向に対して回転した状態であっても、シートベルト3の適切な拘束性能を確保することができる。
また、乗員拘束装置1は、車速が所定値以上の場合に第1乃至第3アクチュエータ71〜73を制御するので、車両9が発進してからショルダ部4、アンカ部5、及びバックル部6を移動させることができる。つまり、車両9の発進後であれば乗員Pにシートベルト3の拘束力の変動を意識させることがないので、乗員Pに対してシートベルト3のレイアウト変更に伴う煩わしさを与えることがない。
また上記実施の形態では、乗員拘束装置1がシートベルト3を回転シート2に対して支持する支持部を3つ備えた3点式シートベルトである場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、4点式シートベルトの場合であっても本発明を適用することが可能である。
さらに上記実施の形態では、車両9の運転席の回転シート2を例に説明したが、これに限定されず、助手席あるは後部座席に本発明における乗員拘束装置1を適用してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…乗員拘束装置、2…回転シート、3…シートベルト、4…ショルダ部、5…アンカ部、6…バックル部、71…第1アクチュエータ、72…第2アクチュエータ、73…第3アクチュエータ、81…回転位置センサ、82…車速センサ、83…バックルスイッチ、9…車両

Claims (3)

  1. 車両前後方向に対して回転可能に配置された回転シートと、
    前記回転シートに設けられ、シートベルトを前記回転シートに対して相対移動可能に支持する複数の支持部と、
    前記複数の支持部を所定の位置まで移動させる複数の駆動部と、
    前記回転シートの前記車両前後方向に対する回転位置を検出する回転位置検出部と、
    前記回転位置検出部で検出された前記回転位置に基づいて前記複数の駆動部のうち少なくとも1つの駆動部を制御する制御部と、を備えている、
    乗員拘束装置。
  2. 前記制御部は、車両の状態を検出する車両情報検出部を備え、前記車両情報検出部が検出した車両情報に基づいて前記複数の駆動部のうち少なくとも1つの駆動部を制御する、
    請求項1に記載の乗員拘束装置。
  3. 前記車両情報は車速であり、
    前記制御部は、前記車速が所定値以上の場合に前記複数の駆動部のうち少なくとも1つの駆動部を制御する、
    請求項2に記載の乗員拘束装置。
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