JP6872389B2 - 車両用テーブル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テーブルをテーブル駆動装置により室内の使用位置と収納位置との間で移動させる車両用テーブル装置に関する。
特許文献1には、車両の衝突時に乗員の上半身の正面に配置されたテーブルを乗員の膝部の正面に移動させることにより、乗員とテーブルとの接触を避けることが示される。更に、この特許文献1には、移動後のテーブルからエアバッグを展開させることにより、乗員の膝下部位を拘束して保護することが示される。
特開2009−208566号公報
特許文献1の技術は、衝突時に乗員の膝下部にテーブルを移動させるが、乗員正面のエアバッグの展開領域を確保するという観点では改良の余地がある。また、仮に乗員正面にエアバッグが存在しない場合、または、乗員正面のエアバッグが展開しない場合、乗員の上半身の保護という観点では改良の余地がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、車両衝突時に室内のテーブルを適切に移動させることができる車両用テーブル装置を提供することを目的とする。
本発明は、
車両の室内に設けられるテーブルと、
前記テーブルを駆動するテーブル駆動装置と、
前記テーブル駆動装置を制御する制御装置と、
前記車両に発生する衝突を検出する衝突センサと、
前記テーブルが座席の前の使用位置にあるか否かを検出するテーブル位置センサと、を備え、
前記制御装置は、前記衝突センサにより前記衝突が予測され、且つ、前記テーブル位置センサにより前記テーブルが使用位置にあることが検出される場合に、前記テーブル駆動装置を制御して、前記テーブルを着座する乗員から離し、エアバッグの展開を制御するエアバッグ制御装置に前記エアバッグを展開させてもよいことを示す信号を出力する
ことを特徴とする。
上記構成によれば、車両の衝突時に、座席(乗員)の前方からテーブルを離すため、座席の前方から展開するエアバッグとテーブルとの干渉を回避でき、エアバッグによる乗員の保護を効果的に行うことができる。このように、車両衝突時に室内のテーブルを適切に移動させることができる。
前記テーブルは、運転席に設けられる第1テーブルと助手席に設けられる第2テーブルとを含み、
前記第1テーブルと前記第2テーブルは、共に水平面に沿って前記車両の幅方向中央側に回転可能であり、上下方向の位置が相違し、水平方向の位置が一部一致するようにしてもよい。
上記構成によれば、第1テーブルと第2テーブルの水平方向の位置が一部一致するため、車両用テーブル装置を近づけて配置できる。その結果、接地スペースはコンパクトになる。
また、本発明は、
車両の室内に設けられるテーブルと、
前記テーブルを駆動するテーブル駆動装置と、
前記テーブル駆動装置を制御する制御装置と、
前記車両に発生する衝突を検出する衝突センサと、
前記テーブルが座席の前の使用位置にあるか否かを検出するテーブル位置センサと、を備え、
前記制御装置は、前記衝突センサにより前記衝突が検出され、且つ、前記テーブル位置センサにより前記テーブルが使用位置にあることが検出される場合に、前記テーブル駆動装置を制御して、前記テーブルの表面または裏面を前記座席に向ける
ことを特徴とする。
上記構成によれば、車両の衝突時に、テーブルの表面または裏面を座席に向けるため、座席から前方に移動する乗員をテーブルにより拘束することができる。このように、車両衝突時に室内のテーブルを適切に移動させることができる。
前記テーブル駆動装置は、前記車両の幅方向と略平行する幅方向回転軸を回転の中心にして前記テーブルを駆動し、
前記幅方向回転軸は、前記テーブルの前記表面または前記裏面に作用する荷重を前記テーブルの外部に逃がすようにしてもよい。
上記構成によれば、テーブルが乗員から受ける荷重を外部に逃がすことができると共に、乗員がテーブルから受ける負荷を緩和することができる。
前記制御装置は、前記テーブル駆動装置を制御して、前記テーブルの前記裏面を前記座席に向けるようにしてもよい。
上記構成によれば、テーブルを前方に回転させるため、テーブル上に乗せられていた物を乗員側と反対側(乗員の前方)に落とすことができる。
また、本発明は、
車両の室内に設けられるテーブルと、
前記テーブルを駆動するテーブル駆動装置と、
前記テーブル駆動装置を制御する制御装置と、
前記車両に発生する衝突を検出する衝突センサと、
前記テーブルが座席の前の使用位置にあるか否かを検出するテーブル位置センサと、
シートベルトの着用状態を検出するシートベルトセンサと、を備え、
前記テーブル駆動装置は、前記車両の幅方向と略平行する幅方向回転軸を回転の中心にして前記テーブルを駆動し、また、前記車両の上下方向と略平行する上下方向回転軸を回転の中心にして前記テーブルを駆動し、
前記制御装置は、
前記衝突センサにより前記衝突が予測され、前記テーブル位置センサにより前記テーブルが使用位置にあることが検出され、前記シートベルトセンサにより前記シートベルトの着用が検出される場合に、前記テーブル駆動装置を制御して、前記上下方向回転軸を回転の中心にして前記テーブルを駆動させ、エアバッグの展開を制御するエアバッグ制御装置に前記エアバッグを展開させてもよいことを示す信号を出力し、
前記衝突センサにより前記衝突が予測され、前記テーブル位置センサにより前記テーブルが使用位置にあることが検出され、前記シートベルトセンサにより前記シートベルトの着用が検出されない場合に、前記テーブル駆動装置を制御して、前記幅方向回転軸を回転の中心にして前記テーブルを駆動させることによって、前記テーブルの表面または裏面を前記座席に向ける
ことを特徴とする。
上記構成によれば、乗員がシートベルトを着用していない場合に、テーブルで乗員を拘束し、乗員がシートベルトを着用している場合に、座席の正面からテーブルを退避させるため、シートベルトの着用状態に応じてテーブルを適切に利用することができる。
本発明によれば、車両衝突時に室内のテーブルを適切に移動させることができる。
図1は第1実施形態に係る車両の室内を模式化した模式図である。 図2Aは車両用テーブル装置の平面図であり、図2Bは図2AのIIB−IIB線断面図である。 図3はテーブル駆動装置の構成を模式化した模式図である。 図4A〜図4Dはテーブル駆動装置の動作説明図である。 図5は車両用テーブル装置のブロック図である。 図6は車両用テーブル装置の処理フローである。 図7は運転席側と助手席側の車両用テーブル装置の配置説明図である。 図8は別実施形態に係る車両用テーブル装置の外観を模式化した模式図である。
以下、本発明に係る車両用テーブル装置について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
[1 座席12の構成]
図1に示されるように、車両10の室内には乗員Pが着座する座席12が設けられる。以下では車両10が右ハンドル車であり、座席12が運転席であるものと想定する。以下の説明では座席12の正面方向を前方向とし、座席12の背面方向を後方向とする。また、車両10および座席12を横切る方向を幅方向とし、座席12の幅方向右側を右方向とし、左側を左方向とする。また、前後方向および幅方向と直交する方向のうち上向きの方向を上方向とし、下向きの方向を下方向とする。また、前後方向および幅方向をまとめて水平方向といい、水平方向と平行する平面を水平面とする。
座席12は、床パネルに対して前後方向に移動可能および/または略上下方向と平行する軸を中心として回転可能に取り付けられる基部14と、基部14の上部に固定されるシートクッション16と、シートクッション16の後端から上方向に延びるシートバック18と、シートバック18の上端に固定されるヘッドレスト20と、を備える。座席12には、車両用テーブル装置22が設けられる。
[2 車両用テーブル装置22の構成]
図1に示されるように、車両用テーブル装置22は、座席12よりも幅方向中央側である座席12の左側に設けられる。車両用テーブル装置22は、床パネルに直接設置されてもよいし、座席12に備え付けられてもよい。車両用テーブル装置22は、駆動系装置と制御系装置とを有する。
[2.1 駆動系装置]
図2A〜図4Dを用いて車両用テーブル装置22の駆動系装置を説明する。駆動系装置は、テーブル24とテーブル駆動装置26とを有する。テーブル駆動装置26は、第1テーブル駆動装置28と第2テーブル駆動装置30とを有する。第1テーブル駆動装置28はテーブル24と略同じ高さの位置に配置され、第2テーブル駆動装置30はテーブル24の下方向に配置される。テーブル24と第1テーブル駆動装置28は第1回転軸32で連結され、第1テーブル駆動装置28と第2テーブル駆動装置30は第2回転軸38で連結される。
テーブル24は樹脂またはゴムで形成される。テーブル24は、第2テーブル駆動装置30により駆動されて、座席12の左側に位置する収納位置(図4A)と座席12の正面に位置する使用位置(図4C)との間で水平面に沿って移動する。また、テーブル24は、第1テーブル駆動装置28により駆動されて、第1回転軸32を中心にして前後方向に回転可能である(図4D)。
第1テーブル駆動装置28は、テーブル24を支持する第1回転軸32と、第1回転軸32を回転させる第1モータ34と、第1モータ34の駆動回路(不図示)と、第2テーブル駆動装置30の第1ガイドレール46に沿って前後方向または幅方向に移動するスライド部材36と、を有する。第1回転軸32は、テーブル24が収納位置に位置する場合に前後方向と平行し、また、テーブル24が使用位置に位置する場合に幅方向と平行する。第1回転軸32の一端は、テーブル24が使用位置に位置する状態で左側に向く側面に固定される。第1回転軸32の他端は、第1テーブル駆動装置28の回転機構(不図示)により軸線を中心にして回転可能な状態で支持されると共に、回転機構を介して第1モータ34に連結される。スライド部材36は、円柱形状であり、第1テーブル駆動装置28の下部から下方向に突出する。
第2テーブル駆動装置30は、第1テーブル駆動装置28を支持する第2回転軸38と、第2回転軸38を前後方向に移動させる第2モータ40と、第2モータ40の駆動回路(不図示)と、第2モータ40の回転運動を第2回転軸38の直線運動に変換するワイヤ42およびプーリ44と、第1テーブル駆動装置28のスライド部材36を前後方向または左右方向に案内する第1ガイドレール46と、第2回転軸38を前後方向に案内する第2ガイドレール48と、を有する。第2回転軸38は、上下方向と平行し、スライド部材36の直径よりも小径である。また、第2回転軸38は、スライド部材36よりも後方に位置する。第2回転軸38の上端は、第1テーブル駆動装置28に相対的に回転可能な状態で連結される。第2回転軸38の下端は、ワイヤ42に直接的または間接的に固定される。ワイヤ42は環状であり、複数(ここでは2つ)のプーリ44に巻き掛けられる。1つのプーリ44の回転軸は、第2モータ40の回転軸に連結される。第1ガイドレール46は、前端部分を除く部分が前後方向と平行すると共に前端部分が徐々に幅方向と平行しており、スライド部材36を収納できる程度の幅を有する。第2ガイドレール48は、第1ガイドレール46の下方向に設けられる。第2ガイドレール48は、前後方向と平行しており、第2回転軸38を収納できる程度の幅を有する。
図4A〜図4Dを主に用いて、第1テーブル駆動装置28および第2テーブル駆動装置30により駆動されるテーブル24の動作を説明する。先ず、収納位置から使用位置への移動動作を説明する。図4Aに示されるように、テーブル24は未使用時に座席12(乗員P)の左側の収納位置に配置される。乗員Pが操作スイッチ60(図5)を操作すると、テーブルECU70(図5)から指令信号が出力され、第2テーブル駆動装置30の第2モータ40が正方向に回転を始める。第2モータ40の始動と同時にプーリ44およびワイヤ42が回転を始め、第2回転軸38が第2ガイドレール48に沿って前方向に移動を始めると共に、スライド部材36が第1ガイドレール46に沿って前方向に移動し始める。第2回転軸38の移動に伴い、第1テーブル駆動装置28とテーブル24が前方向に移動する。
第1ガイドレール46と第2ガイドレール48は前端近傍と後端近傍で案内方向が異なる。具体的には、第1ガイドレール46は前端部分に向かうにつれて前後方向と平行する形態から幅方向と平行する形態に徐々に変化するのに対して、第2ガイドレール48はいずれの位置でも前後方向と平行する。このため、図4Bに示されるように、第2回転軸38が前方向に移動し続けると、スライド部材36は徐々に幅方向(右方向)に移動方向を変える。すると、第1テーブル駆動装置28とテーブル24は第2回転軸38を回転の中心として水平面に沿って徐々に回転する。第2回転軸38が移動可能範囲の前端部分に達すると、スライド部材36も移動可能範囲の前端部分に達する。このとき、図4Cに示されるように、テーブル24は座席12(乗員P)の正面の使用位置に配置される。このように、第2テーブル駆動装置30は、テーブル24を収納位置から使用位置に移動させる際に、前方向に移動させつつ水平面に沿って回転させる。
使用位置から収納位置への移動動作は、上述した収納位置から使用位置への移動動作と逆の動作となる。図4Cに示されるように、テーブル24は使用時に座席12(乗員P)の正面の使用位置に配置される。乗員Pが操作スイッチ60(図5)を操作するか、または、衝突時の所定条件成立時(図6のステップS4)に、テーブルECU70(図5)から指令信号が出力され、第2テーブル駆動装置30の第2モータ40が負方向に回転を始める。第2モータ40の始動と同時にプーリ44およびワイヤ42が回転を始め、第2回転軸38が第2ガイドレール48に沿って後方向に移動し始める。一方、スライド部材36は第1ガイドレール46に沿って幅方向(左方向)に移動し始める。
第1ガイドレール46と第2ガイドレール48は前端近傍と後端近傍で案内方向が異なる。具体的には、第1ガイドレール46は後端部分に向かうにつれて幅方向と平行する形態から前後方向と平行する形態に徐々に変化するのに対して、第2ガイドレール48はいずれの位置でも前後方向と平行する。このため、図4Bに示されるように、第2回転軸38が後方向に移動し続けると、スライド部材36は徐々に後方向に移動方向を変える。すると、第1テーブル駆動装置28とテーブル24は第2回転軸38を回転の中心として水平面に沿って徐々に回転する。第2回転軸38が移動可能範囲の後端に達すると、スライド部材36も移動可能範囲の後端に達する。このとき、図4Aに示されるように、テーブル24は座席12(乗員P)の左側の収納位置に配置される。このように、第2テーブル駆動装置30は、テーブル24を使用位置から収納位置に移動させる際に、水平面に沿って回転させつつ後方向に移動させる。
また、図4Cおよび図4Dに示されるように、衝突時の所定条件成立時(図6のステップS5)に、テーブルECU70(図5)から指令信号が出力され、第1テーブル駆動装置28の第1モータ34が正方向に回転を始める。すると、テーブル24は幅方向と平行する第1回転軸32を回転の中心として前方向に回転する。そして、表面24Fが前方に向き、裏面24Bが後方に向くと、第1モータ34は停止する。
[2.2 制御系装置]
図5を用いて車両用テーブル装置22の制御系装置を説明する。車両用テーブル装置22は、操作スイッチ60とテーブル位置センサ62とシートベルトセンサ66と衝突センサ68を含む入力装置と、各入力装置とテーブル駆動装置26とに通信線で接続されるテーブルECU70と、を有する。
操作スイッチ60は、乗員Pに操作され、その操作に応じた操作信号、例えば使用位置へのテーブル24の移動を指示する信号や、格納位置へのテーブル24の格納を指示する信号等をテーブルECU70に出力する。操作スイッチ60は、座席12またはその近傍に設けられる。
テーブル位置センサ62は、テーブル24が使用位置にあるか否かを検出し、検出信号をテーブルECU70に出力する。テーブル位置センサ62は、例えば、第2モータ40の回転動作を検出するレゾルバやエンコーダであってもよいし、テーブル24が使用位置に配置されているときに第1テーブル駆動装置28や第2回転軸38等の位置を検出する近接センサであってもよい。
シートベルトセンサ66は、シートベルト64が着用されているか否かを検出し、検出信号をテーブルECU70に出力する。
衝突センサ68は、車両10に発生する衝突に関連する情報を検出し、検出信号をテーブルECU70に出力する。衝突センサ68は、例えば、車速センサやGセンサや圧力センサを含んでいてもよいし、車両10の周辺を撮影するカメラや、車両10と障害物(他車両等)との距離を計測するレーダやLIDARを含んでいてもよい。
テーブルECU70は、1つまたは複数のECUにより構成され、記憶装置と各種機能実現部を備える。機能実現部は、CPU(中央処理ユニット)が記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより機能が実現されるソフトウエア機能部である。なお、機能実現部は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路からなるハードウエア機能部により実現することもできる。本実施形態では機能実現部に、衝突判定部72、テーブル位置判定部74、シートベルト判定部76、モータ制御部78が含まれる。テーブルECU70は、各入力装置から情報を取得し、所定処理後に第1テーブル駆動装置28および/または第2テーブル駆動装置30に指令信号を出力する。
衝突判定部72は、衝突センサ68の検出信号に基づいて乗員Pが座席12の前方に移動する衝突が発生したか否かを判定する。なお、衝突判定部72は、衝突発生前に衝突の発生を予測するようにしてもよい。テーブル位置判定部74は、テーブル位置センサ62の検出信号に基づいてテーブル24が使用位置にあるか否かを判定する。シートベルト判定部76は、シートベルトセンサ66の検出信号に基づいてシートベルト64が着用されているか否かを判定する。モータ制御部78は、衝突判定部72とテーブル位置判定部74とシートベルト判定部76の判定結果に基づいてテーブル24の動作を決定し、第1テーブル駆動装置28および/または第2テーブル駆動装置30に指令信号を出力する。
車両用テーブル装置22は、エアバッグ系装置群と連動する。エアバッグ系装置群は、乗員Pの正面で展開するエアバッグ84と、エアバッグ84の展開を制御するエアバッグECU80と、エアバッグ84にガスを供給するガス発生装置82と、を有する。エアバッグECU80は、衝突センサ68から出力される検出信号およびテーブルECU70から出力される信号に基づいてガス発生装置82にガス発生を指示する指令信号を出力する。
[3 車両用テーブル装置22の処理]
図6を用いて車両用テーブル装置22の処理フローを説明する。以下で説明する処理は、車両10の走行中に継続して実行される。
ステップS1において、車両10に衝突が発生したか否かが判定される。衝突判定部72は、例えば、Gセンサで検出される減速度の値が所定値以上となり、且つ、圧力センサで検出される圧力値が所定値以上となった場合に衝突が発生したと判定する。または、衝突判定部72は、レーダまたはLIDARおよび車速センサの検出結果に基づいて、車両10と障害物との速度差および距離を演算し、両者の速度差が所定値以上となり、且つ、両者の距離が所定値以下となった場合に衝突の発生を予測する。ここで利用される各所定値は、テーブルECU70の記憶装置に予め記憶される。衝突判定部72が衝突を検出(予測)した場合(ステップS1:YES)、処理はステップS2に移行する。一方、衝突判定部72が衝突を検出(予測)しない場合(ステップS1:NO)、ステップS1の処理が繰り返し行われる。
ステップS1からステップS2に移行した場合、テーブル24が使用位置にあるか否かが判定される。テーブル位置判定部74が、テーブル24が使用位置にあることを検出した場合(ステップS2:YES)、処理はステップS3に移行する。一方、テーブル位置判定部74が、テーブル24が使用位置にないことを検出した場合(ステップS2:NO)、処理は終了する。テーブルECU70はエアバッグECU80にエアバッグ84を展開させてもよいことを示す信号を出力する。エアバッグECU80はガス発生装置82にエアバッグ84の展開を指示する指令信号を出力する。
ステップS2からステップS3に移行した場合、シートベルト64が着用されているか否かが判定される。シートベルト判定部76がシートベルト64の着用を検出した場合(ステップS3:YES)、処理はステップS4に移行する。一方、シートベルト判定部76がシートベルト64の着用を検出しない場合(ステップS3:NO)、処理はステップS5に移行する。
ステップS3からステップS4に移行した場合、テーブル24をヨー方向に回転する。ヨー方向の回転というのは、テーブル24を上下方向と平行する軸を中心として回転させることをいう。ここでは第2モータ40を駆動することにより第2回転軸38を中心としてテーブル24を移動させつつ回転させる。モータ制御部78は、第2テーブル駆動装置30に対して第2モータ40を負方向に回転させるための指令信号を出力する。第2テーブル駆動装置30は、指令信号に応じて第2モータ40を負方向に回転させる。すると、図4C、図4B、図4Aに示されるように、テーブル24は使用位置から収納位置に向けて移動する。このときテーブル24は第2回転軸38を中心としてヨー方向に回転しながら幅方向中央(座席12の左方向)に移動する。その結果、テーブル24は乗員Pから離され、エアバッグ84の展開領域を広く確保することができる。テーブルECU70はエアバッグECU80にエアバッグ84を展開させてもよいことを示す信号を出力する。エアバッグECU80はガス発生装置82にエアバッグ84の展開を指示する指令信号を出力する。なお、ステップS4の際に、第2テーブル駆動装置30が昇圧回路(不図示)を使用して第2モータ40を通常時よりも高速に回転させてもよい。
ステップS3からステップS5に移行した場合、テーブル24をピッチ方向に回転する。ピッチ方向の回転というのは、テーブル24を幅方向と平行する軸を中心として回転させることをいう。ここでは第1モータ34を駆動することにより第1回転軸32を中心としてテーブル24を正方向に回転させる。モータ制御部78は、第1テーブル駆動装置28に対して第1モータ34を回転させるための指令信号を出力する。第1テーブル駆動装置28は、指令信号に応じて第1モータ34を正方向に回転させる。すると、図4Cに示されるように、使用位置にあるテーブル24は、図4Dに示されるように、表面24Fを前方に向け、裏面24Bを後方、すなわち座席12に向ける。その結果、テーブル24は裏面24Bにより前方に移動する乗員Pを拘束することができる。このとき、第1回転軸32は、テーブル24が乗員Pから受ける荷重を、第1テーブル駆動装置28、第2回転軸38、第2テーブル駆動装置30に逃がす。
[4 その他の実施形態]
上記実施形態は、座席12が運転席であるものと想定した。図7に示されるように、運転席12Rと助手席12Lのそれぞれの幅方向中央側に車両用テーブル装置22R、22Lをそれぞれ設けることも可能である。この場合、運転席12R側の車両用テーブル装置22Rに設けられる第1テーブル24Rと、助手席12L側の車両用テーブル装置22Lに設けられる第2テーブル24Lを、上下方向の位置が相違し、水平方向の位置が一部一致するようにしてもよい。このようにすることで車両用テーブル装置22R、22Lの接地スペースがコンパクトになる。
また、上記実施形態は、第2テーブル駆動装置30が第2モータ40の回転運動を第2回転軸38の直線運動に変換している。図8に示される車両用テーブル装置22aのように、第2テーブル駆動装置30aが第2回転軸38aを直接回転させるようにしてもよい。この場合、テーブル24は、使用位置で第1回転軸32を中心にして矢線R2のように回転することが可能である。また、テーブル24は、使用位置で第2回転軸38aを中心にして矢線R1のように回転することが可能である。
上記実施形態は、第1モータ34を正方向に回転させることによりテーブル24を前方向に回転させて、表面24Fを前方に向け、裏面24Bを後方に向ける。これに代わり、第1モータ34を負方向に回転させることによりテーブル24を後方向に回転させて、表面24Fを後方に向け、裏面24Bを前面に向けるようにしてもよい。
[5 実施形態のまとめ]
車両用テーブル装置22は、車両10の室内に設けられるテーブル24と、テーブル24を駆動するテーブル駆動装置26と、テーブル駆動装置26を制御するテーブルECU70(制御装置)と、車両10に発生する衝突を検出する衝突センサ68と、テーブル24が座席12の前の使用位置にあるか否かを検出するテーブル位置センサ62と、を備える。テーブルECU70は、衝突センサ68により衝突が検出され、且つ、テーブル位置センサ62によりテーブル24が使用位置にあることが検出される場合に、テーブル駆動装置26の第2テーブル駆動装置30を制御して、テーブル24を着座する乗員Pから離す。
上記構成によれば、車両10の衝突時に、座席12(乗員P)の前方からテーブル24を離す(幅方向に離す)ため、座席12の前方から展開するエアバッグ84とテーブル24との干渉を回避でき、エアバッグ84による乗員Pの保護を効果的に行うことができる。
運転席12Rに第1テーブル24Rが設けられ、助手席12Lに第2テーブル24Lが設けられる場合、第1テーブル24Rと第2テーブル24Lは、共に水平面に沿って車両10の幅方向中央側に回転可能であり、上下方向の位置が相違し、水平方向の位置が一部一致する。
上記構成によれば、第1テーブル24Rと第2テーブル24Lの水平方向の位置が一部一致するため、車両用テーブル装置22R、22Lを近づけて配置できる。その結果、接地スペースはコンパクトになる。
テーブルECU70は、衝突センサ68により衝突が検出され、且つ、テーブル位置センサ62によりテーブル24が使用位置にあることが検出される場合に、テーブル駆動装置26の第1テーブル駆動装置28を制御して、テーブル24の表面24Fまたは裏面24Bを座席12に向ける。特に、本実施形態では、テーブルECU70は、第1テーブル駆動装置28を制御して、テーブル24の裏面24Bを座席12に向ける。
上記構成によれば、車両10の衝突時に、テーブル24の表面24Fまたは裏面24Bを座席12に向けるため、座席12から前方に移動する乗員Pをテーブル24により拘束することができる。特に、テーブル24を前方に回転させれば、テーブル24上に乗せられていた物を乗員P側と反対側(乗員Pの前方)に落とすことができる。
第1テーブル駆動装置28は、車両10の幅方向と略平行する第1回転軸32(幅方向回転軸)を回転の中心にしてテーブル24を駆動する。第1回転軸32は、テーブル24の表面24Fまたは裏面24Bに作用する荷重をテーブル24の外部に逃がす。
上記構成によれば、テーブル24が乗員Pから受ける荷重を外部に逃がすことができると共に、乗員Pがテーブル24から受ける負荷を緩和することができる。
車両用テーブル装置22は、シートベルト64の着用状態を検出するシートベルトセンサ66を備える。第1テーブル駆動装置28は、車両10の幅方向と略平行する第1回転軸32を回転の中心にしてテーブル24を駆動し、また、車両10の上下方向と略平行する第2回転軸38(上下方向回転軸)を回転の中心にしてテーブル24を駆動する。テーブルECU70は、シートベルトセンサ66によりシートベルト64の着用が検出される場合に、第2テーブル駆動装置30を制御して、第2回転軸38を回転の中心にしてテーブル24を駆動させる。また、シートベルトセンサ66によりシートベルト64の着用が検出されない場合に、第1テーブル駆動装置28を制御して、第1回転軸32を回転の中心にしてテーブル24を駆動させる。
上記構成によれば、乗員Pがシートベルト64を着用していない場合に、テーブル24で乗員Pを拘束し、乗員Pがシートベルト64を着用している場合に、座席12の正面からテーブル24を退避させるため、シートベルト64の着用状態に応じてテーブル24を適切に利用することができる。
なお、本発明に係る車両用テーブル装置は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両 12…座席
12R…運転席 12L…助手席
22、22a、22R、22L…車両用テーブル装置
24…テーブル 24B…裏面
24F…表面 24L…第2テーブル
24R…第1テーブル 26…テーブル駆動装置
28…第1テーブル駆動装置 30、30a…第2テーブル駆動装置
32…第1回転軸(幅方向回転軸) 38…第2回転軸(上下方向回転軸)
64…シートベルト 66…シートベルトセンサ
68…衝突センサ 70…テーブルECU(制御装置)

Claims (5)

  1. 車両の室内に設けられるテーブルと、
    前記テーブルを駆動するテーブル駆動装置と、
    前記テーブル駆動装置を制御する制御装置と、
    前記車両に発生する衝突を検出する衝突センサと、
    前記テーブルが座席の前の使用位置にあるか否かを検出するテーブル位置センサと、を備え、
    前記制御装置は、前記衝突センサにより前記衝突が予測され、且つ、前記テーブル位置センサにより前記テーブルが使用位置にあることが検出される場合に、前記テーブル駆動装置を制御して、前記テーブルを着座する乗員から離し、エアバッグの展開を制御するエアバッグ制御装置に前記エアバッグを展開させてもよいことを示す信号を出力する
    ことを特徴とする車両用テーブル装置。
  2. 請求項1に記載の車両用テーブル装置であって、
    前記テーブルは、運転席に設けられる第1テーブルと助手席に設けられる第2テーブルとを含み、
    前記第1テーブルと前記第2テーブルは、共に水平面に沿って前記車両の幅方向中央側に回転可能であり、上下方向の位置が相違し、水平方向の位置が一部一致する
    ことを特徴とする車両用テーブル装置。
  3. 車両の室内に設けられるテーブルと、
    前記テーブルを駆動するテーブル駆動装置と、
    前記テーブル駆動装置を制御する制御装置と、
    前記車両に発生する衝突を検出する衝突センサと、
    前記テーブルが座席の前の使用位置にあるか否かを検出するテーブル位置センサと、を備え、
    前記制御装置は、前記衝突センサにより前記衝突が検出され、且つ、前記テーブル位置センサにより前記テーブルが使用位置にあることが検出される場合に、前記テーブル駆動装置を制御して、前記テーブルの表面または裏面を前記座席に向ける
    ことを特徴とする車両用テーブル装置。
  4. 請求項3に記載の車両用テーブル装置であって、
    前記制御装置は、前記テーブル駆動装置を制御して、前記テーブルの前記裏面を前記座席に向ける
    ことを特徴とする車両用テーブル装置。
  5. 車両の室内に設けられるテーブルと、
    前記テーブルを駆動するテーブル駆動装置と、
    前記テーブル駆動装置を制御する制御装置と、
    前記車両に発生する衝突を検出する衝突センサと、
    前記テーブルが座席の前の使用位置にあるか否かを検出するテーブル位置センサと、
    シートベルトの着用状態を検出するシートベルトセンサと、を備え、
    前記テーブル駆動装置は、前記車両の幅方向と略平行する幅方向回転軸を回転の中心にして前記テーブルを駆動し、また、前記車両の上下方向と略平行する上下方向回転軸を回転の中心にして前記テーブルを駆動し、
    前記制御装置は、
    前記衝突センサにより前記衝突が予測され、前記テーブル位置センサにより前記テーブルが使用位置にあることが検出され、前記シートベルトセンサにより前記シートベルトの着用が検出される場合に、前記テーブル駆動装置を制御して、前記上下方向回転軸を回転の中心にして前記テーブルを駆動させ、エアバッグの展開を制御するエアバッグ制御装置に前記エアバッグを展開させてもよいことを示す信号を出力し、
    前記衝突センサにより前記衝突が予測され、前記テーブル位置センサにより前記テーブルが使用位置にあることが検出され、前記シートベルトセンサにより前記シートベルトの着用が検出されない場合に、前記テーブル駆動装置を制御して、前記幅方向回転軸を回転の中心にして前記テーブルを駆動させることによって、前記テーブルの表面または裏面を前記座席に向ける
    ことを特徴とする車両用テーブル装置。
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