JP6748238B2 - エレベータ装置、エレベータシステム、及びエレベータ装置の制御方法 - Google Patents
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Description
[第1の実施形態の説明]
図1は本発明の第1実施形態に係るエレベータシステムの構成を模式的に示すブロック図である。なお、本実施形態では、エレベータ装置100の乗りかご1内に乗車している乗員、及び各フロアのエレベータ乗場で待機している利用者を含めて「乗員」と言う。また、乗員やロボット(自律走行体)が乗りかご1に乗ることを「乗車」と言い、降りることを「降車」と言うことにする。なお、本実施形態では、自律走行体の一例としてロボットを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の自律走行可能な機器を用いることも可能である。
また、乗場カメラ21、乗場通信機22、及び乗場インジケータ23は、各乗場毎に一体のユニットとしても良い。
また、上述した画像解析装置31及び運行制御装置32は、例えば、中央演算ユニット(CPU)や、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶手段からなる一体型のコンピュータとして構成することができる。
次に、第1実施形態に係るエレベータシステムの処理動作を、図3A、図3Bに示すフローチャートを参照して説明する。
外部よりロボット4に対して、例えば荷物を所定の目的地点へ配送する指令信号が入力された、或いは操作者がロボット4に配送を指令する操作を行った場合には、図3AのステップS11において、ロボット制御部41は、乗りかご1の呼び信号を出力する。呼び信号は、ロボット4の目的地点のフロアである降車フロアの情報、及び呼び信号を出力した出力時刻を含む信号である。呼び信号は、ロボット通信機42より送信される。また、ロボット制御部41はタイマ機能を備えており、呼び信号を出力した出力時刻からの経過時間Tを計時する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係るエレベータシステムでは、ロボット4が配送する荷物に、配送の優先度を設定し、設定した優先度に応じてエレベータシステムの制御を変更する。例えば、緊急性を有しており即時に目的地に届ける必要のある荷物を優先度「高」に設定し、それほど急がない荷物を優先度「中」に設定し、時間的な制約のない荷物を優先度「低」に設定する。そして、荷物の優先度に応じて待ち時間の閾値である閾値時間Tthを設定する。
初めに、図7を参照して閾値人数Xth、及び閾値時間Tthの設定方法について説明する。優先度が「高」である場合には、後述するようにエレベータシステムをロボットの専用運転モードとして作動させるので、閾値人数Xth、及び閾値時間Tthは設定されない。
図6のステップS441において、運行制御装置32は、ロボット4が搬送する荷物の優先度が「中」であるか「低」であるかを判定する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。装置構成は、前述した図1と同様であるので、構成説明を省略する。第3実施形態では、乗りかご1にロボット4が乗車した後において、ロボット4を降車させるか否かの決定を、前述した既乗員数X1と乗車待ち人数X2との合計人数(X1+X2)に加えて、乗りかご1内におけるロボット4の位置を考慮して決定する。
第3実施形態は、図3A、図3Bに示した第1実施形態と対比して、図8に示すステップS251、S252の処理のみが相違しており、それ以外の処理は同一である。従って、図3A及び図8に示すフローチャート、図9に示すフローチャートを参照して第3実施形態に係るエレベータシステムの処理手順について説明する。
ステップS71において、運行制御装置32は、次のフロアでの停止を指示するための、かご内呼び信号が有るか否かを判断する。かご内呼び信号が有る場合には(S71;YES)、ステップS74において、運行制御装置32は、変数K=1に設定する。
また、変数K=0の場合には、図3Aに示すステップS20以後の処理を実施する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。装置構成は、前述した第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第4実施形態では、所定時間以上エレベータシステムの利用が無く、該エレベータシステムが待機モードとされているときに、荷物の配送の有無に関係なく、乗りかご1内にロボット4を乗車させることにより、乗りかご1の重量を増加させ、カウンターウェイト(乗りかご1とのバランスを取るためのつり合い重り)とのバランスを取りやすくする。
初めに、ステップS51において、運行制御装置32は、かご内呼び信号、及び、乗場呼び信号がない状態が30秒以上継続しているか否かを判定する。30秒以上継続していない場合には(S51;NO)、ステップS58において、運行制御装置32は、エレベータシステムを通常運転で作動させる。
Claims (10)
- 乗りかごに自律走行体を乗車させて、前記自律走行体を建造物の所定のフロアに移動させるエレベータ装置であって、
前記乗りかごに乗車している乗員の人数である既乗員数を検出する既乗員数検出部と、
前記自律走行体が乗車した乗車フロアから、目的地点のフロアである降車フロアまでの各フロアで、前記乗りかごへの乗車を待機している乗員の人数である乗車待ち人数を検出する乗車待ち人数検出部と、
前記自律走行体が前記乗りかごに乗車しているときの前記既乗員数と前記乗車待ち人数との合計人数が、予め設定した閾値人数以上の場合には、前記自律走行体を前記降車フロアに到達する前のフロアで降車させる制御を行う運行制御部と、
を備えたことを特徴とするエレベータ装置。 - 前記自律走行体は荷物を搬送する機能を有し、
前記運行制御部は、前記自律走行体が搬送する荷物の大きさが大きいほど、前記閾値人数を少なく設定すること
を特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。 - 前記運行制御部は、
前記自律走行体より乗車を要求する信号が出力された時刻である出力時刻を取得し、
前記出力時刻から所定の閾値時間が経過した際に、前記自律走行体が前記降車フロアに到達していない場合には、前記乗りかごに前記自律走行体のみを乗車させて、前記降車フロアに移動させる運転モードである専用運転モードに設定すること
を特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ装置。 - 前記自律走行体には、前記目的地点に到着するまでの緊急性を示す指標である優先度が設定されており、
前記運行制御部は、前記優先度が高いほど、前記閾値時間を短く設定すること
を特徴とする請求項3に記載のエレベータ装置。 - 前記乗りかご内の乗員に、文字、または音声で情報を出力する報知部を更に備え、
前記運行制御部は、前記専用運転モードに変更された際に、専用運転モードに変更された旨の情報を前記報知部にて出力すること
を特徴とする請求項3または4に記載のエレベータ装置。 - 前記自律走行体が前記乗りかごに乗車しているときの、前記乗りかご内における前記自律走行体の停止位置を検出する位置検出部、を更に備え、
前記運行制御部は、前記停止位置に応じて、前記乗りかごが所定のフロアで停止したときに、前記自律走行体の降車を指示する降車指令信号を出力するか否かを決定すること
を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエレベータ装置。 - 前記運行制御部は、
前記乗りかご内にて停止するフロアを決める信号であるかご内呼び信号、及び、各フロアにて乗りかごを呼ぶ信号である乗場呼び信号、を取得し、
前記停止位置に加え、前記かご内呼び信号、及び前記乗場呼び信号の有無に基づいて、前記乗りかごが所定のフロアで停止したときの、前記自律走行体の降車を指示する降車指令信号を出力するか否かを決定すること
を特徴とする請求項6に記載のエレベータ装置。 - 前記運行制御部は、
前記乗りかご内にて停止するフロアを決める信号であるかご内呼び信号、及び、各フロアにて乗りかごを呼ぶ信号である乗場呼び信号が所定時間以上入力されておらず、且つ、前記乗りかご内に乗員が乗車していないときには、前記自律走行体による荷物の配送の有無に関係なく、前記自律走行体を前記乗りかごに乗車させ、
前記自律走行体による荷物の配送が有る場合には、前記自律走行体の行先となるフロアに前記乗りかごを移動させ、
前記自律走行体による荷物の配送が無い場合には、その後、前記乗場呼び信号が入力され、且つ、前記乗車待ち人数が所定の上限人数以下である場合において、前記自律走行体を乗車させたまま、前記乗りかごを移動させること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエレベータ装置。 - 建造物の複数のフロアに移動可能な乗りかごを有するエレベータ装置と、前記乗りかごに乗車して各フロアに移動可能な自律走行型の自律走行体と、を備えたエレベータシステムであって、
前記エレベータ装置は、
前記自律走行体が前記乗りかごに乗車した際の、前記乗りかごに既に乗車している乗員の人数である既乗員数を検出する既乗員数検出部と、
前記自律走行体が乗車した乗車フロアから、目的地点のフロアである降車フロアまでの各フロアで、前記乗りかごへの乗車を待機している乗員の人数である乗車待ち人数を検出する乗車待ち人数検出部と、
前記自律走行体の、前記乗りかごへの乗車指令信号、及び降車指令信号を送信する指令信号送信部と、
前記乗りかごに前記自律走行体が乗車した際に、前記自律走行体を降車フロアまで移動させる制御を行う運行制御部と、を備え、
前記自律走行体は、
前記乗車指令信号、及び前記降車指令信号を受信する自律走行体通信部と、
前記乗車指令信号、前記降車指令信号に基づいて、前記自律走行体の前記乗りかごへの乗車、及び前記乗りかごからの降車を制御する自律走行体制御部と、を備え、
前記運行制御部は、前記既乗員数と、前記乗車待ち人数との合計人数を演算し、前記合計人数が予め設定した閾値人数以上の場合には、前記降車指令信号を出力し、
前記自律走行体制御部は、前記降車指令信号を受信した際には、前記乗りかごが前記降車フロアに到達していなくても、前記自律走行体を前記乗りかごから降車させること
を特徴とするエレベータシステム。 - エレベータの乗りかごに自律走行体を乗車させて、前記自律走行体を建造物の所定のフロアに移動させるエレベータ装置を制御する制御方法であって、
前記自律走行体が前記乗りかごに乗車した際の、前記乗りかごに既に乗車している乗員の人数である既乗員数を検出するステップと、
前記自律走行体が乗車した乗車フロアから、目的地点のフロアである降車フロアまでの各フロアで、前記乗りかごへの乗車を待機している乗員の人数である乗車待ち人数を検出するステップと、
前記既乗員数と前記乗車待ち人数との合計人数が、予め設定した閾値人数以上の場合には、前記自律走行体を前記降車フロアに到達する前のフロアで降車させるステップと、
を備えたことを特徴とするエレベータ装置の制御方法。
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