JP6748238B2 - エレベータ装置、エレベータシステム、及びエレベータ装置の制御方法 - Google Patents

エレベータ装置、エレベータシステム、及びエレベータ装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、エレベータ装置、エレベータシステム、及びエレベータ装置の制御方法に関する。
従来より、荷物を自動搬送する荷物搬送用のロボット(自律走行体)をエレベータの乗りかごに乗車させて、目的のフロアまで移動させ、その後ロボットによる自律走行により荷物を目的地点まで搬送するエレベータシステムが提案されている。このようなロボット搬送型のエレベータシステムを採用することにより、荷物を搬送する人員の削減を図ることができる。
特開平11−147675号公報 特開2009−51617号公報
しかしながら、従来におけるエレベータシステムでは、ロボットを迅速に目的のフロアまで移動させることができるものの、エレベータを利用する乗員の利便性について考慮されていない。このため、多くの乗員がエレベータを利用する繁忙時間帯などにおいては、乗りかごの一部をロボットが占有することにより、乗員の運行効率が悪くなるという問題が生じる。
本発明の実施形態は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、エレベータを利用する乗員の利便性を損なうことなく、自律走行体(例えば、ロボット)を円滑に降車するフロアまで移動させることが可能なエレベータ装置、エレベータシステム、及びエレベータ装置の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の実施形態は、乗りかごに乗車している既乗員数を検出する既乗員数検出部と、自律走行体が乗車した乗車フロアから、降車フロアまでの各フロアで、乗りかごへの乗車を待機している乗車待ち人数を検出する乗車待ち人数検出部と、自律走行体が乗りかごに乗車しているときの既乗員数と、乗車待ち人数との合計人数が、予め設定した閾値人数以上の場合には、自律走行体を降車フロアに到達する前のフロアで降車させる制御を行う運行制御部とを備える。
本発明の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係るエレベータシステムの、ロボットの詳細な構成を示すブロック図。 本発明の第1実施形態に係るエレベータシステムの処理手順を示すフローチャートの第1の分図。 本発明の第1実施形態に係るエレベータシステムの処理手順を示すフローチャートの第2の分図。 乗りかご内に乗車しているロボットの位置を示す説明図。 本発明の第2実施形態に係るエレベータシステムの処理手順を示すフローチャートの第1の分図。 本発明の第2実施形態に係るエレベータシステムの処理手順を示すフローチャートの第2の分図。 図5AのS122の処理に示した閾値人数、閾値時間の設定処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係り、優先度及び荷物の大きさと、閾値人数、閾値時間の対応関係を示す説明図。 本発明の第3実施形態に係るエレベータシステムの処理手順を示すフローチャート。 図8のS251の処理に示した変数Kの設定処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態に係り、かご内呼び信号、乗場呼び信号、及びロボットの位置と、変数Kとの対応関係を示す説明図。 本発明の第4実施形態に係るエレベータシステムの処理手順を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施形態の説明]
図1は本発明の第1実施形態に係るエレベータシステムの構成を模式的に示すブロック図である。なお、本実施形態では、エレベータ装置100の乗りかご1内に乗車している乗員、及び各フロアのエレベータ乗場で待機している利用者を含めて「乗員」と言う。また、乗員やロボット(自律走行体)が乗りかご1に乗ることを「乗車」と言い、降りることを「降車」と言うことにする。なお、本実施形態では、自律走行体の一例としてロボットを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の自律走行可能な機器を用いることも可能である。
図1に示すエレベータシステムは、建造物の1階からN階までの各階に乗りかご1を移動するエレベータ装置100と、該エレベータ装置100を利用して建造物の各階に移動するロボット4から構成されている。
ロボット4は、例えば、建造物の所望の部屋に荷物を配送する自律走行型の宅配ロボットであり、演算装置、RTC(リアルタイムクロック)、及びROMなどを搭載した制御ユニットがアクチュエータを制御し、複数取り付けられた車輪(図示省略)を回転させることで、平面上を自在に移動することができる。また、ロボット4は、例えばブルートゥース(Bluetooth;登録商標)等の通信端末を備えることにより、荷物を配送する目的地のフロア(降車フロア)、及びRTCより取得される現在時刻を外部に出力することができる。なお、宅配ロボットは一例であり、本発明で示すロボットは宅配ロボットに限定されるものではない。
図2は、ロボット4の詳細な構成を示すブロック図である。図2に示すようにロボット4は、該ロボット4の動作を制御するロボット制御部41と、エレベータ装置100に搭載されるかご内通信機12(後述)及び乗場通信機22(後述)との間で通信を行うロボット通信機42(ロボット通信部)と、アンテナ43と、を備えている。
図1に戻って、エレベータ装置100は、乗員、荷物、或いはロボット4などを乗せて複数のフロアに移動可能である乗りかご1と、建造物の各フロア(例えば、1階〜N階)のエレベータ乗場に設けられた乗場装置2-1〜2-Nと、エレベータ装置100を制御する主制御装置3、を備えている。
乗りかご1の内部には、該乗りかご1内の画像を撮像するかご内カメラ11と、かご内通信機12と、かご内インジケータ13と、スピーカ14が設けられている。
かご内カメラ11は、例えば光学式のカメラであり、乗りかご1の天井または側板に設定されている。該かご内カメラ11は、乗りかご1の内部全体が撮像範囲として設定され、撮像した映像信号(例えば、NTSC信号)を主制御装置3に送信する。かご内カメラ11は、乗りかご1内に防犯用として設置されたカメラと兼用してもよい。
かご内通信機12は、乗りかご1内の天井、或いは側板に設置されたブルートゥース端末であり、図2に示したロボット通信機42と通信が可能である。また、後述する運行制御装置32より、ロボット4の乗りかご1への乗車指令信号、或いは乗りかご1からの降車指令信号が送信された際に、この指令信号をブルートゥースのプロトコルに変換して、乗りかご1に乗車中のロボット4のロボット通信機42に送信する。即ち、かご内通信機12は、ロボット4の、乗りかご1への乗車指令信号、及び降車指令信号を送信する指令信号送信部としての機能を備えている。
かご内インジケータ13は、LEDドットマトリクス、液晶パネルなどの表示端末を備えている。かご内インジケータ13は、乗りかご1内の戸袋(ドアの側部)、または側板に取り付けられ、主制御装置3より送信される制御信号に基づいて表示を切り替える。具体的に、現在の乗りかご1の階数を数字などで表示し、且つ上昇または下降を矢印などで表示する。乗りかご1内の乗員は、かご内インジケータ13の表示を見て現在の乗りかご1の階数、及び上昇・下降を認識することができる。
また、図示を省略しているが、かご内インジケータ13の近傍には、ドアの開、閉を操作する開操作ボタン、及び閉操作ボタンが設けられている。更に、降車フロアを入力するためのフロア選択ボタンが設けられている。フロア選択ボタンは、1〜N階までのフロアが存在する場合には、「1」〜「N」の押しボタンからなる。乗員によりフロア選択ボタンが押されると、停止するフロアを決定する信号であるかご内呼び信号が出力される。
スピーカ14は、乗りかご11内の乗員に対して、ロボット4が降車する際の報知音、緊急情報などの、乗員に報知するべき情報を音声で出力する。上述したかご内インジケータ13、及びスピーカ14は、乗りかご1内の乗員に、文字、または音声で情報を出力する報知部の一例である。
次に、図1に示す各乗場装置2-1〜2-Nについて説明する。各乗場装置2-1〜2-Nには、エレベータ乗場の周辺画像を撮像する乗場カメラ21-1〜21-Nと、乗場通信機22-1〜22-Nと、乗場インジケータ23-1〜23-Nが設けられている。なお、以下では、乗場装置、及び乗場装置に設けられる各機器を特定して示す場合には「乗場装置2-1」、「乗場カメラ21-1」のようにサフィックスを付して示し、特定しない場合或いは各機器を総称して示す場合には「乗場装置2」、「乗場カメラ21」のようにサフィックスを付さずに示すことにする。
乗場カメラ21は、例えば光学式のカメラであり、1階からN階までの各エレベータ乗場の天井や壁面などに設置されている。更に、乗場カメラ21は、エレベータ乗場の周辺が撮像範囲として設定され、撮像した映像信号(例えば、NTSC信号)を主制御装置3に送信する。乗場カメラ21は、各エレベータ乗場に防犯用として設けられたカメラと兼用しても良い。
乗場通信機22は、主制御装置3に電線を経由して接続されており、ロボット4がエレベータ乗場で待機しているときに、該ロボット4との間で通信を行うことにより、ロボット4に、乗車指令信号、降車指令信号などの各種の指令信号を無線で送信する。
乗場インジケータ23は、前述したかご内インジケータ13と同様に、LEDドットマトリクスまたは液晶パネルからなる表示ユニットであり、現在の乗りかご1の階数を数字などで表示し、且つ上昇または下降を矢印などで表示する。エレベータ乗場で乗りかご1の到着を待っている乗員は、乗場インジケータ23を見ることにより、現在の乗りかご1の階数、及び上昇・下降を認識することができる。また、図示を省略しているが、乗場インジケータ23の近傍には、乗員が上昇または下降を入力するための「乗場用呼びボタン」が設けられている。乗場用呼びボタンを押すことにより、各フロアで乗りかご1を呼ぶ信号である乗場呼び信号が出力される。
一方、主制御装置3は、画像解析装置31と、運行制御装置32を備えている。画像解析装置31は、マイコン、メモリなどの記憶部からなり、NTSC信号を入力するためのBNCコネクタ、及び運行制御装置32へ信号を出力するためのコネクタを備えた組み込みモジュールである。
画像解析装置31は、乗りかご1に設けられたかご内カメラ11で撮像された映像を解析して、乗りかご1内に乗車している乗員数(以下、「既乗員数」という)を認識する。
また、画像解析装置31は、各乗場装置2に設けられた乗場カメラ21で撮像された映像を解析して、各フロアで乗車待ちしている乗員数(以下、「乗車待ち人数」という)を認識する。例えば、2階の乗場装置2-2において、上昇の乗場用呼びボタンが押されている場合には、2階のエレベータ乗場で撮像された画像に含まれる乗員は、上層階に移動する乗員(上に移動する乗員)であるものと判断する。そして、既乗員数の情報、及び乗車待ち人数の情報を運行制御装置32に出力する。
即ち、画像解析装置31は、乗りかご1に既に乗車している乗員の人数である既乗員数を認識する既乗員数検出部としての機能を備えている。また、画像解析装置31は、ロボット4が乗車した乗車フロアから、目的地点のフロアである降車フロアまでの各フロアで、乗りかご1への乗車を待機している乗員の人数である乗車待ち人数を検出する乗車待ち人数検出部としての機能を備えている。
更に、画像解析装置31は、乗りかご1内にロボット4が乗車した場合には、かご内カメラ11で撮像された映像を解析して、乗りかご1内におけるロボット4の位置を推定する。具体的には、図4に示すように、乗りかご1のドア1aからロボット4までの距離Lを推定する。距離Lを推定することにより、ロボット4が乗りかご1内のドア側に存在するか、或いは奥側に存在するかを判断することができる。画像解析装置31は、ロボット4が乗りかご1に乗車しているときの、乗りかご1内におけるロボット4の停止位置を検出する位置検出部としての機能を備えている。
図1に示す運行制御装置32は、RTCを搭載したマイコンなどの制御ユニットで構成されており、エレベータ機械室や、乗りかご1の昇降路内に設置され、巻き上げ機(図示省略)を制御して、乗りかご1を昇降させて所望のフロアに停止させる制御、及びドアを戸開、戸閉する制御を行う。更に、ロボット4より、該ロボット4より呼び出し信号が送信された際には、ロボット4を迅速に、且つ、乗員への影響を極力軽減して、降車フロアに移動する制御を実施する。以下、詳細に説明する。
運行制御装置32は、任意のフロアにて、ロボット4より乗りかご1の呼び出し信号が送信された際に、画像解析装置31より出力される既乗員数(これを「X1」とする)、及び乗車待ち人数(これを「X2」とする)の情報に基づいて、乗りかご1へのロボット4の乗車、降車を制御する。
例えば、3階に存在するロボット4が上方向の呼び出し信号を送信した場合において、乗りかご1における既乗員数が一定の人数(これを、Xaとする)以上である場合には、乗りかご1内にロボット4の乗車スペースがある場合でも、この乗りかご1への乗車を許可しない。即ち、乗りかご1が3階で停止した場合でも、この乗場で待機しているロボット4の乗車を許可しない。換言すれば、乗りかご1における既乗員数が一定の人数Xa未満である場合には、ロボット4の乗りかご1への乗車を許可する。
また、乗りかご1内にロボット4が乗車中の場合であって、この乗りかご1の既乗員数X1と、この乗りかご1に対する乗車待ち人数(これを、X2とする)との合計が予め設定した閾値人数Xth以上である場合には、ロボット4を任意のフロア(例えば、最寄りのフロア)で降車させる制御を行う。
例えば、閾値人数Xthが5人に設定されており、ロボット4が3階において上方向に向かう乗りかご1に乗車し、ロボット4の目的階が7階であり、乗りかごに2人の乗員が乗車しており、4階〜6階における乗車待ち人数の合計が4人である場合には、既乗車人数(2人)と乗車待ち人数(4人)の合計が6人であり、閾値人数Xthである5人以上であるので、運行制御装置32は、最寄りのフロアである4階にて乗りかご1を停止させて、ロボット4を降車させる。
即ち、運行制御装置32は、乗場通信機22より、ロボット4による呼び出し信号を受信した場合には、画像解析装置31より取得した既乗員数X1と乗車待ち人数X2との合計人数に基づいて、合計人数(X1+X2)が予め設定した閾値人数Xth以上であるか否かを判断し、閾値人数Xth以上である場合には、ロボット4を、該ロボット4の降車フロアに到達する前のフロアで降車させる制御を行う運行制御部としての機能を備えている。
また、運行制御装置32は、ロボット4より乗車を要求する信号が出力された時刻である出力時刻を取得し、この出力時刻からの経過時間(これを、「T」とする)が、所定の閾値時間Tthに達したときに、未だロボット4が降車フロアに到達していない場合には、乗りかご1にロボット4のみを乗車させて、降車フロアに移動させる運転モードである専用運転モードに設定する制御を行う。
なお、上述した画像解析装置31は、独立した組み込みモジュールとする例を示したが、運行制御装置32のソフトウェア部として構成してもよい。また、かご内カメラ11とかご内通信機12と、かご内インジケータ13は一体のユニットとしてもよい。
また、乗場カメラ21、乗場通信機22、及び乗場インジケータ23は、各乗場毎に一体のユニットとしても良い。
また、上述した画像解析装置31及び運行制御装置32は、例えば、中央演算ユニット(CPU)や、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶手段からなる一体型のコンピュータとして構成することができる。
[第1実施形態の作用の説明]
次に、第1実施形態に係るエレベータシステムの処理動作を、図3A、図3Bに示すフローチャートを参照して説明する。
外部よりロボット4に対して、例えば荷物を所定の目的地点へ配送する指令信号が入力された、或いは操作者がロボット4に配送を指令する操作を行った場合には、図3AのステップS11において、ロボット制御部41は、乗りかご1の呼び信号を出力する。呼び信号は、ロボット4の目的地点のフロアである降車フロアの情報、及び呼び信号を出力した出力時刻を含む信号である。呼び信号は、ロボット通信機42より送信される。また、ロボット制御部41はタイマ機能を備えており、呼び信号を出力した出力時刻からの経過時間Tを計時する。
ステップS12において、乗場通信機22は、呼び信号を受信する。例えば、ロボット4が1階にて呼び信号を送信した場合には、1階の乗場通信機22-1にて呼び信号が受信される。この呼び信号は運行制御装置32に出力される。運行制御装置32は、呼び信号を取得することにより、ロボット4が待機しているフロア、及び、呼び信号が出力された出力時刻を認識することができる。
ステップS13において、画像解析装置31は、乗りかご1に設けられているかご内カメラ11で撮像された画像を解析して、乗りかご1に乗車している既乗員数X1を検出する。更に、既乗員数X1が予め設定した一定の人数Xa未満であるか否かを判定する。既乗員数X1が一定の人数Xa未満である場合、即ち、「X1<Xa」の場合には、ステップS14に処理を進める。また、「X1<Xa」でない場合には、乗りかご1にロボット4を乗車させることができないので、ステップS36において、ロボットの乗車を許可せず、乗りかご1を乗員のみを乗車させる通常の制御で作動させる。
ステップS14において、運行制御装置32は、乗りかご1をロボット4が待機するフロア(例えば、1階)に移動させ、ドアを戸開する。
ステップS15において、運行制御装置32は、ロボット4の乗車指令信号を出力する。この乗車指令信号は、ロボット4が待機するフロア(この例では1階)に設置された乗場通信機22-1より送信される。
ステップS16において、ロボット4のロボット通信機42は、乗車指令信号を受信する。
ステップS17において、ロボット制御部41は、ロボット4を自走させて、該ロボット4を乗りかご1に乗車させる。
ステップS18において、運行制御装置32は、乗りかご1のドアを戸閉し、上昇または下降させる。
ステップS19において、運行制御装置32は、ロボット4が降車フロアに到達するまでの各フロアにおいて乗車待ちをしている乗員数である乗車待ち人数X2を検出する。例えば、ロボット4が1階で乗車して、5階まで移動する場合(降車フロアが5階の場合)には、その間のフロアである2階、3階、及び4階において、乗車待ちをしている乗員の合計である乗車待ち人数X2を検出する。乗車待ち人数X2は、2階、3階、4階に設置された乗場カメラ21-1、21-2、21-3で撮像された画像を解析することにより検出することができる。そして、既に乗りかご1に乗車している既乗員数X1と、乗車待ち人数X2の合計人数「X1+X2」を算出し、この合計人数と閾値人数Xthを比較する。
「(X1+X2)<Xth」である場合には(S19;YES)、ステップS20において、乗りかご1がロボット4の降車フロアに到達したか否かを判定する。即ち、合計人数(X1+X2)が閾値人数Xth未満の場合には、乗りかご1にロボットを乗車させ続けても運行に影響はでないものと判断し、ロボット4を降車フロアまで移動させる。
降車フロアに到達した場合には(S20;YES)、ステップS21において、運行制御装置32は、乗りかご1のドアを戸開する。
更に、ステップS22において、運行制御装置32は、ロボット4を降車させるための降車指令信号を出力する。降車指令信号は、かご内通信機12より送信される。
ステップS23において、ロボット通信機42は、降車指令信号を受信する。
ステップS24において、ロボット制御部41は、ロボット4を自走させて、乗りかご1より降車させる。その後、降車フロアにおける目的地点までロボット4を移動させ、本処理を終了する。
一方、ステップS19の処理で「X1+X2≧Xth」と判定された場合には(S19;NO)、図3Bに示すステップS25において、運行制御装置32は、乗りかご1が次停止階に到達したか否かを判断し、次停止階に到達した場合には(S25;YES)、ステップS26に処理を進める。
ステップS26において、運行制御装置32は、乗りかご1のドアを戸開する。例えば、ロボット4が1階で乗りかご1に乗車し、その後、既乗員数X1と乗車待ち人数X2との合計人数が閾値人数Xthを超えた場合には、次のフロア(即ち、2階)で乗りかご1を停止させ、ドアを戸開する。
ステップS27において、運行制御装置32は、ロボット4の降車指令信号を出力する。この降車指令信号は、乗りかご1のかご内通信機12より送信される。
ステップS28において、ロボット4のロボット通信機42は、降車指令信号を受信する。そして、ロボット制御部41は、ロボット4を自走させて乗りかご1から降車させる。即ち、乗りかご1への乗車待ちをしている乗員が多数である場合には、ロボット4が降車フロアに到達する前の時点で乗りかご1から降車させることにより、乗員が乗車するスペースを広くし、多くの乗員が乗車できるようにする。
ステップS29において、前述したステップS19と同様に、既乗員数X1と、乗車待ち人数X2の合計人数「X1+X2」を算出し、この合計人数と閾値人数Xthを比較する。
「(X1+X2)<Xth」と判定された場合には(S29;YES)、図3Aに示すステップS14に処理を戻す。
「(X1+X2)≧Xth」と判定された場合には(S29;NO)、ステップS30において、運行制御装置32は、呼び信号の出力時刻からの経過時間Tが、予め設定した閾値時間Tthに達したか否かを判定する。なお、閾値時間Tthは、例えばエレベータシステムの管理者が事前に設定する。
経過時間Tが閾値時間Tthに達した場合には(S30;YES)、ステップS31において、運行制御装置32は、乗りかご1をロボット4を移動させるための専用運転モードに切り替える。
ステップS32において、運行制御装置32は、乗りかご1に設置したスピーカ14において、乗員に対して降車する旨の報知信号を出力する。例えば、スピーカ14より「このエレベータは、ロボット専用運転に切り替えられますので、降車してください」などの音声を出力する。また、各フロアに設けられた乗場インジケータ23において、「ロボット専用運転に移行します。乗車呼びは登録できません。」等のメッセージを表示して、ロボット専用運転であることを乗車待ちしている乗員に報知する。
ステップS33において、運行制御装置32は、乗りかご1をロボット4が待機するフロアに停止させ、ドアを戸開する。この際、乗りかご1に乗車している乗員は、降車する。
ステップS34において、運行制御装置32は、ロボット4の乗車指令信号を出力する。乗車指令信号は、ロボットが待機しているフロアの乗場通信機22より送信される。
ステップS35において、ロボット通信機42は、乗車指令信号を受信する。ロボット制御部41は、ロボット4を自走させて乗りかご1に乗車させる。その後、運行制御装置32は、乗りかご1を上昇、或いは下降させて、ロボット4の目的階まで移動させる。その後、図3AのステップS20に処理を移行する。ステップS20以後の処理は前述した通りである。
このようにして、本実施形態に係るエレベータシステムでは、乗りかご1に乗車している既乗員数X1、及びエレベータ乗場で待機している乗車待ち人数X2を検出し、これらの合計人数(X1+X2)を算出する。そして、合計人数が閾値人数Xth以上である場合には、乗りかご1からロボット4を降車させる。
従って、乗りかご1に既に乗車している乗員、及びエレベータ乗場で待機している乗員を優先して乗りかご1に乗車させることができ、エレベータ装置を利用する乗員の利便性を向上させることができる。
また、乗員の移動を優先したことにより、ロボット4の待ち時間が長くなり、出力時刻からの経過時間Tが閾値時間Tthに達した場合には、乗りかご1をロボット4を移動させるための専用運転モードに設定する。即ち、通常運転モードからロボット専用運転モードに変更する。従って、ロボット4が目的地点に到達するまでに大きく遅れることを防止することができる。例えば、ロボット4により荷物を目的地点まで配送する場合には、大きな時間遅れを発生させることなく、荷物を配送することが可能となる。
[第2実施形態の説明]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係るエレベータシステムでは、ロボット4が配送する荷物に、配送の優先度を設定し、設定した優先度に応じてエレベータシステムの制御を変更する。例えば、緊急性を有しており即時に目的地に届ける必要のある荷物を優先度「高」に設定し、それほど急がない荷物を優先度「中」に設定し、時間的な制約のない荷物を優先度「低」に設定する。そして、荷物の優先度に応じて待ち時間の閾値である閾値時間Tthを設定する。
更に、ロボット4が配送する荷物の大きさを分類する。例えば、荷物の大きさに基づいて「大」、「中」、「小」の3つに分類する。そして、大きさの分類に応じて、乗りかご1にロボット4と共に乗車可能な乗員人数(上述したX1+X2)の閾値人数Xthを設定する。具体的に、図7に示すように、閾値時間Tth、及び閾値人数Xthを設定する。
以下、図5A、図5B、図6、図7を参照して、第2実施形態に係るエレベータシステムの処理動作について説明する。
初めに、図7を参照して閾値人数Xth、及び閾値時間Tthの設定方法について説明する。優先度が「高」である場合には、後述するようにエレベータシステムをロボットの専用運転モードとして作動させるので、閾値人数Xth、及び閾値時間Tthは設定されない。
また、荷物の大きさが「大」である場合には、優先度が「中」及び「低」の双方の場合において、Xth=2人に設定され、荷物の大きさが「中」である場合には、優先度が「中」及び「低」の双方の場合において、Xth=4人に設定される。また、荷物の大きさが「小」である場合には、優先度が「中」及び「低」の双方の場合において、Xth=10人に設定される。即ち、荷物の大きさが大きいほど、乗りかご1内の空きスペースが狭くなるので、閾値人数Xthは少ない人数に設定される。
また、優先度が「中」である場合には、荷物の大きさが「大」、「中」、「小」のそれぞれの場合において、同一の閾値時間Tth=3分が設定される。優先度「低」である場合には、荷物の大きさが「大」、「中」、「小」のそれぞれの場合において、同一の閾値時間Tth=10分が設定されている。即ち、ロボット4には、目的地点に到着するまでの緊急性を示す指標である優先度が設定されており、優先度が高いほど閾値時間Tthが短く設定される。
次に、図5A、図5Bを参照して、第2実施形態に係るエレベータシステムの処理手順について説明する。第2実施形態では、ロボット4には、該ロボット4が配送する荷物の大きさ、及び優先度の情報が設定されている。
図5A、図5Bに示す処理は、前述した図3A、図3Bに示した処理と対比して、S121、S122に示す処理のみが相違しており、それ以外の処理は図3A、図3Bと同一であるので、S121、S122の処理について説明する。
ステップS12において、乗場通信機22が、呼び信号を受信すると、この呼び信号は運行制御装置32に出力される。
ステップS121において、運行制御装置32は、このロボット4が配送する荷物の優先度が「高」であるか否かを判定する。優先度が「高」である場合には(S121;YES)、図5BのステップS31に処理を進める。一方、優先度が「高」でない場合には(S121;NO)、ステップS122において、閾値人数Xth、及び閾値時間Tthを設定する処理を実行する。
以下、図6に示すフローチャートを参照して、ステップS122の詳細な処理について説明する。
図6のステップS441において、運行制御装置32は、ロボット4が搬送する荷物の優先度が「中」であるか「低」であるかを判定する。
「中」である場合には、ステップS442において、閾値時間Tthを3分に設定する。一方、「低」である場合には、ステップS443において、閾値時間Tthを10分に設定する(図7参照)。
次いで、ステップS444において、運行制御装置32は、荷物の大きさが「大」であるか否かを判定する。「大」である場合には、ステップS446において、閾値人数Xthを2人に設定する。
また、ステップS445において、運行制御装置32は、荷物の大きさが「中」であるか否かを判定する。「中」である場合には、ステップS447において、閾値人数Xthを4人に設定する。
更に、荷物の大きさが「中」でない場合、即ち「小」である場合には、ステップS448において、閾値人数Xthを10人に設定する。その後、図5Aに示すステップS13に処理を進める。ステップS13移行の処理手順は、前述した第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
このようにして、第2実施形態に係るエレベータシステムにおいては、ロボット4が搬送する荷物に大きさの分類、及び優先度を設定し、荷物の大きさの分類に基づいて閾値人数Xthを設定する。従って、荷物が小さく、乗りかご1の空きスペースに多くの乗員を乗せることが可能な場合には、閾値人数Xthを大きく設定することができる。これとは反対に、荷物が大きく、乗りかご1の空きスペースに狭い場合には、閾値人数Xthを小さく設定することにより、乗車可能な乗員数を制限することができる。
更に、荷物の優先度が「高」に設定されている場合には、エレベータシステムをロボット専用運転モードに切り替えることにより、荷物を優先的に目的階に搬送することができる。また、優先度が「低」に設定されている場合には、閾値時間Tthを長く設定することにより、乗員の移動を優先させることができ、乗員の待ち時間を低減することが可能となる。
[第3実施形態の説明]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。装置構成は、前述した図1と同様であるので、構成説明を省略する。第3実施形態では、乗りかご1にロボット4が乗車した後において、ロボット4を降車させるか否かの決定を、前述した既乗員数X1と乗車待ち人数X2との合計人数(X1+X2)に加えて、乗りかご1内におけるロボット4の位置を考慮して決定する。
即ち、前述した第1、第2実施形態では、既乗員数X1と乗車待ち人数X2との合計の人数が閾値人数Xth以上となった場合には、ロボット4を乗りかご1から降車させることにより、スペースを空けて乗車待ちをしている乗員が乗車できるようにした。しかし、乗りかご1内におけるロボット4の位置によっては、無理にロボット4を降車させるよりも継続して乗車させている方がスムーズな運行が可能になる場合がある。例えば、乗りかご1の後方(奥側)にロボット4が乗車している場合には、無理にロボット4を降車させようとすると、他の乗員に余儀なく移動を強いることになり、乗員は却って不便を被ることになる。
第3実施形態では、かご内呼び信号、及び、所望のフロアでの乗場呼び信号の有無、ロボット4とドアとの距離、に応じて、ロボット4を降車させるか否かを決定する。具体的に、かご内呼び信号、乗場呼び信号の有無、及び乗りかご1内におけるロボット4の位置に基づいて、ロボット4を降車させるか否かを決める変数Kを設定し、変数K=0の場合には降車させず、変数K=1の場合には降車させるように制御する。
即ち、運行制御装置32は、乗りかご1内にて停止するフロアを決める信号であるかご内呼び信号、及び、各フロアにて乗りかご1を呼ぶ信号である乗場呼び信号、を取得し、これらのかご内呼び信号及び乗場呼び信号と、ロボット4の停止位置に基づいて、乗りかご1が所定のフロアで停止したときの、ロボット4の降車を指示する降車指令信号を出力するか否かを決定する。
図10は、かご内呼び信号の有無、乗場呼び信号の有無、及び乗りかご1内におけるロボット4の位置と、変数Kとの対応関係を示す図である。例えば、かご内呼び信号「あり」、乗場呼び信号「なし」で、ロボット4が乗りかご1の後方(距離Lが500mm以上)に乗車している場合には、K=1に設定することが決められている。
以下、前述した図3A、及び、図8、図9を参照して、第3実施形態に係るエレベータシステムの動作について説明する。
第3実施形態は、図3A、図3Bに示した第1実施形態と対比して、図8に示すステップS251、S252の処理のみが相違しており、それ以外の処理は同一である。従って、図3A及び図8に示すフローチャート、図9に示すフローチャートを参照して第3実施形態に係るエレベータシステムの処理手順について説明する。
図3Aに示すステップS19において、乗りかご1内の既乗員数X1と乗車待ち人数X2の合計人数(X1+X2)が閾値人数Xth以上であると判定された場合には(S19;NO)、図8のステップS25において乗りかご1が次のフロアに到達したか否かが判定される。次のフロアに到達した場合には、ステップS251において、降車判断処理が実行される。
以下、図9に示すフローチャートを参照して、乗りかご1に乗車しているロボット4を降車させるか否かを判断する処理手順について説明する。
ステップS71において、運行制御装置32は、次のフロアでの停止を指示するための、かご内呼び信号が有るか否かを判断する。かご内呼び信号が有る場合には(S71;YES)、ステップS74において、運行制御装置32は、変数K=1に設定する。
かご内呼び信号がない場合には(S71;NO)、ステップS72において、運行制御装置32は、次のフロアのエレベータ乗場において、乗場呼び信号が有るか否かを判断する。乗場呼び信号が有る場合には(S72;YES)、ステップS73において、運行制御装置32は、図4に示すドア1aからロボット4までの距離Lが500mm未満であるか否かを判断する。L<500mmである場合には(S73;YES)、ステップS74において、運行制御装置32は、変数K=1に設定する。即ち、ロボット4はドア1aの近傍に存在するので、ロボット4を降車させるように制御する。
一方、L<500mmでない場合には(S73;NO)、ステップS75において、運行制御装置32は、変数K=0に設定する。また、乗場呼び信号がない場合(S72;NO)においても同様に、運行制御装置32は、変数K=0に設定する。即ち、ロボット4は乗りかご1内の奥に存在するので、そのままロボット4の乗車を継続させることにより他の乗員へ移動を強いることを防止する。
その後、図8のステップS252において、変数K=1であるか否かが判定され、K=1の場合には、ステップS26以後の処理を実行する。
また、変数K=0の場合には、図3Aに示すステップS20以後の処理を実施する。
このようにして、第3実施形態に係るエレベータシステムでは、乗りかご1内におけるロボット4の乗車位置に応じて、ロボット4を降車させるか否かを決定する。従って、乗りかご1内の後方に乗車しているロボット4を無理に降車させることにより、却って乗員に煩わしさを感じさせることを防止でき、スムーズなエレベータ装置の運行を行うことが可能となる。
[第4実施形態の説明]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。装置構成は、前述した第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第4実施形態では、所定時間以上エレベータシステムの利用が無く、該エレベータシステムが待機モードとされているときに、荷物の配送の有無に関係なく、乗りかご1内にロボット4を乗車させることにより、乗りかご1の重量を増加させ、カウンターウェイト(乗りかご1とのバランスを取るためのつり合い重り)とのバランスを取りやすくする。
更に、エレベータシステムに乗場呼び信号が発生して待機モードが解除されたときには、乗りかご1内に乗車している既乗員数を判断し、既乗員数が予め設定した上限人数(例えば、2人)以下である場合には、乗りかご1にロボット4を乗車させたまま、乗場呼び信号が発生したフロアに移動させる。つまり、既乗員数が少ない場合には、敢えてロボット4を乗りかご1に乗車させることにより、カウンターウェイトとのバランスを取りやすくする。
即ち、運行制御装置32は、かご内呼び信号、及び、乗場呼び信号が入力されておらず、且つ、乗りかご1内に乗員が乗車していないときに、ロボット4を乗りかごに乗車させる。その後、乗場呼び信号が入力され、且つ、乗車待ち人数が所定の上限人数以下である場合には、ロボット4を乗車させたまま、乗りかご1を移動させる制御を行う。
以下、図11に示すフローチャートを参照して、第4実施形態に係るエレベータシステムの処理手順について説明する。
初めに、ステップS51において、運行制御装置32は、かご内呼び信号、及び、乗場呼び信号がない状態が30秒以上継続しているか否かを判定する。30秒以上継続していない場合には(S51;NO)、ステップS58において、運行制御装置32は、エレベータシステムを通常運転で作動させる。
30秒以上経過した場合には(S51;YES)、ステップS52において、運行制御装置32は、乗りかご1をロボット4が待機しているフロアに移動させ、ドアを戸開する。
ステップS53において、運行制御装置32は、ロボット4に乗車指令信号を出力する。
ステップS54において、ロボット制御部41は、ロボット4を自走させて乗りかご1内に乗車させる。
ステップS55において、運行制御装置32は、乗場呼び信号が有るか否かを判定する。乗場呼び信号が有る場合には(S55;YES)、ステップS56において、運行制御装置32は、この乗場呼び信号が発生しているフロアにおける乗車待ち人数X2が2人(上限人数)以下であるか否かを判断する。
2人以下である場合には(S56;YES)、ステップS55に処理を戻す。即ち、乗りかご1にロボット4が乗車した状態を継続させる。
3人以上である場合には(S56;NO)、ステップS57において、運行制御装置32は、ロボット4に降車指令信号を送信する。ロボット4は、降車指令信号を受信することにより、停止したフロアで乗りかご1から降車する。その後、ステップS58において、通常運転に移行する。
このようにして、第4実施形態に係るエレベータシステムでは、エレベータシステムが待機モードとなった場合には、乗りかご1内にロボット4を乗車させることにより、カウンターウェイトとのバランスを取りやすくする。更に、乗りかご1が作動した場合であっても、乗車待ち人数が上限人数(例えば、2人)以下の場合には、乗りかご1にロボット4を乗車させ続けることにより、カウンターウェイトとバランスさせることができ、乗りかご1を昇降させるモータの消費電力を低減することが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…乗りかご、1a…ドア、2、2-1〜2-N…乗場装置、3…主制御装置、4…ロボット、11…かご内カメラ、12…かご内通信機、13…かご内インジケータ、14…スピーカ、21、21-1〜21-N…乗場カメラ、22、22-1〜22-N…乗場通信機、23、23-1〜23-N…乗場インジケータ、31…画像解析装置、32…運行制御装置、41…ロボット制御部、42…ロボット通信機、43…アンテナ、100…エレベータ装置、T…経過時間、Tth…閾値時間、X1…既乗員数、X2…乗車待ち人数、Xth…閾値人数



Claims (10)

  1. 乗りかごに自律走行体を乗車させて、前記自律走行体を建造物の所定のフロアに移動させるエレベータ装置であって、
    前記乗りかごに乗車している乗員の人数である既乗員数を検出する既乗員数検出部と、
    前記自律走行体が乗車した乗車フロアから、目的地点のフロアである降車フロアまでの各フロアで、前記乗りかごへの乗車を待機している乗員の人数である乗車待ち人数を検出する乗車待ち人数検出部と、
    前記自律走行体が前記乗りかごに乗車しているときの前記既乗員数と前記乗車待ち人数との合計人数が、予め設定した閾値人数以上の場合には、前記自律走行体を前記降車フロアに到達する前のフロアで降車させる制御を行う運行制御部と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 前記自律走行体は荷物を搬送する機能を有し、
    前記運行制御部は、前記自律走行体が搬送する荷物の大きさが大きいほど、前記閾値人数を少なく設定すること
    を特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記運行制御部は、
    前記自律走行体より乗車を要求する信号が出力された時刻である出力時刻を取得し、
    前記出力時刻から所定の閾値時間が経過した際に、前記自律走行体が前記降車フロアに到達していない場合には、前記乗りかごに前記自律走行体のみを乗車させて、前記降車フロアに移動させる運転モードである専用運転モードに設定すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記自律走行体には、前記目的地点に到着するまでの緊急性を示す指標である優先度が設定されており、
    前記運行制御部は、前記優先度が高いほど、前記閾値時間を短く設定すること
    を特徴とする請求項3に記載のエレベータ装置。
  5. 前記乗りかご内の乗員に、文字、または音声で情報を出力する報知部を更に備え、
    前記運行制御部は、前記専用運転モードに変更された際に、専用運転モードに変更された旨の情報を前記報知部にて出力すること
    を特徴とする請求項3または4に記載のエレベータ装置。
  6. 前記自律走行体が前記乗りかごに乗車しているときの、前記乗りかご内における前記自律走行体の停止位置を検出する位置検出部、を更に備え、
    前記運行制御部は、前記停止位置に応じて、前記乗りかごが所定のフロアで停止したときに、前記自律走行体の降車を指示する降車指令信号を出力するか否かを決定すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  7. 前記運行制御部は、
    前記乗りかご内にて停止するフロアを決める信号であるかご内呼び信号、及び、各フロアにて乗りかごを呼ぶ信号である乗場呼び信号、を取得し、
    前記停止位置に加え、前記かご内呼び信号、及び前記乗場呼び信号の有無に基づいて、前記乗りかごが所定のフロアで停止したときの、前記自律走行体の降車を指示する降車指令信号を出力するか否かを決定すること
    を特徴とする請求項6に記載のエレベータ装置。
  8. 前記運行制御部は、
    前記乗りかご内にて停止するフロアを決める信号であるかご内呼び信号、及び、各フロアにて乗りかごを呼ぶ信号である乗場呼び信号が所定時間以上入力されておらず、且つ、前記乗りかご内に乗員が乗車していないときには、前記自律走行体による荷物の配送の有無に関係なく、前記自律走行体を前記乗りかごに乗車させ、
    前記自律走行体による荷物の配送が有る場合には、前記自律走行体の行先となるフロアに前記乗りかごを移動させ、
    前記自律走行体による荷物の配送が無い場合には、その後、前記乗場呼び信号が入力され、且つ、前記乗車待ち人数が所定の上限人数以下である場合において、前記自律走行体を乗車させたまま、前記乗りかごを移動させること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  9. 建造物の複数のフロアに移動可能な乗りかごを有するエレベータ装置と、前記乗りかごに乗車して各フロアに移動可能な自律走行型の自律走行体と、を備えたエレベータシステムであって、
    前記エレベータ装置は、
    前記自律走行体が前記乗りかごに乗車した際の、前記乗りかごに既に乗車している乗員の人数である既乗員数を検出する既乗員数検出部と、
    前記自律走行体が乗車した乗車フロアから、目的地点のフロアである降車フロアまでの各フロアで、前記乗りかごへの乗車を待機している乗員の人数である乗車待ち人数を検出する乗車待ち人数検出部と、
    前記自律走行体の、前記乗りかごへの乗車指令信号、及び降車指令信号を送信する指令信号送信部と、
    前記乗りかごに前記自律走行体が乗車した際に、前記自律走行体を降車フロアまで移動させる制御を行う運行制御部と、を備え、
    前記自律走行体は、
    前記乗車指令信号、及び前記降車指令信号を受信する自律走行体通信部と、
    前記乗車指令信号、前記降車指令信号に基づいて、前記自律走行体の前記乗りかごへの乗車、及び前記乗りかごからの降車を制御する自律走行体制御部と、を備え、
    前記運行制御部は、前記既乗員数と、前記乗車待ち人数との合計人数を演算し、前記合計人数が予め設定した閾値人数以上の場合には、前記降車指令信号を出力し、
    前記自律走行体制御部は、前記降車指令信号を受信した際には、前記乗りかごが前記降車フロアに到達していなくても、前記自律走行体を前記乗りかごから降車させること
    を特徴とするエレベータシステム。
  10. エレベータの乗りかごに自律走行体を乗車させて、前記自律走行体を建造物の所定のフロアに移動させるエレベータ装置を制御する制御方法であって、
    前記自律走行体が前記乗りかごに乗車した際の、前記乗りかごに既に乗車している乗員の人数である既乗員数を検出するステップと、
    前記自律走行体が乗車した乗車フロアから、目的地点のフロアである降車フロアまでの各フロアで、前記乗りかごへの乗車を待機している乗員の人数である乗車待ち人数を検出するステップと、
    前記既乗員数と前記乗車待ち人数との合計人数が、予め設定した閾値人数以上の場合には、前記自律走行体を前記降車フロアに到達する前のフロアで降車させるステップと、
    を備えたことを特徴とするエレベータ装置の制御方法。
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