JP6743478B2 - ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、ベルト装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置は、転写体や搬送体として、複数の支持部材としてのローラ等に巻き掛けられた無端状のベルト部材を備えた転写ユニットや搬送ユニットなどのベルト装置を備えている。このようなベルト装置においては、ベルト部材の移動速度(搬送速度)を制御するために、ベルト移動方向と直交するベルト幅方向の少なくとも一方側に、光学検出手段によって読み取られるテープ状の被検出部をベルト長手方向(全長方向)に渡って貼り付けられて設けられたものがある。テープ状の被検出部は、スケールテープとも呼ばれていて、スリットや凹凸が形成されており、光学検出手段によって、当該スリットや凹凸を検出される。このような構成のベルト装置としては、たとえば特許文献1が挙げられる。
ベルト部材に設けた被検出部には、使用に伴い紙粉やトナーあるいはインクなどが付着すると、光学検出手段による読取不良の原因となる場合があり、清掃するのが望ましい。清掃部材を用いて清掃する場合、清掃部材を被検出部に当接するように配置することが想定されるが、清掃部材と被検出部との位置関係にバラツキがあると、清掃不良の要因につながることから、位置精度が要求される。
本発明は、ベルト部材に設けられた被検出部を清掃する清掃部材の位置精度の向上を図ることを、その目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るベルト装置は、複数のローラに巻き掛けられて走行移動可能なベルト部材と、前記ベルト部材の、ベルト移動方向と交差するベルト幅方向の少なくとも一方側にベルト長手方向に渡って配置された被検出部と、前記被検出部を検出する光学検出手段と、前記被検出部に接触して前記被検出部を清掃する回転体を有し、前記回転体は、前記複数のローラのうち、少なくとも1つのローラの軸の端部に取り付けられていことを特徴としている。
本発明によれば、ベルト移動方向に移動するベルト部材を支持する少なくとも1つの支持部材に、ベルト部材の幅方向に位置する端部に設けられた被検出部を清掃する清掃部材を支持して設けたので、被検出部に対する清掃部材の位置精度の向上を図ることができる。
本発明に係るベルト装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示す概略図。 本発明に係るベルト装置としての転写ユニットの構成を説明する拡大図。 ベルト部材とローラと清掃部材の接触部をベルト内側か見た部分拡大斜視図。 ベルト部材に設けたテープ状の被検出部の一構成例を示す拡大断面図。 テープ状の被検出部を検出する光学検出手段の配置構成を説明する図。 (a)〜(c)は光学検出手段の構成を説明する図。 ベルト部材に設けたテープ状の被検出部のつなぎ目部分の拡大図。 本発明の第1の実施形態の構成を説明する図。 (a)は回転体からなる清掃部材としてのブラシローラの構成を説明する図、(b)はブラシローラが設けられる支持部材の構成を説明する図。 ブラシローラの変形例を説明する図。 回転体からなる清掃部材の変形例を説明する図。 本発明の第2の実施形態の構成を説明する図。 第2の実施形態の構成を説明した平面視図。 本発明の第3の実施形態の構成を説明する図。 (a)発泡体からなる清掃部材としてのスポンジローラの構成を説明する図、(b)はスポンジローラが設けられる支持部材の構成を説明する図。 支持部材であるローラとベルト部材との巻付角を説明する拡大図。 本発明の第4の実施形態の構成を説明する図。 本発明の第5の実施形態の構成を説明する図。 第5の実施形態における支持部材としてのローラと軸との構成を説明する拡大図。 カバー部材を備えた本発明の第6の実施形態の構成を説明する図。 カバー部材の構成と、その機能を説明する断面図。 本発明の第7の実施形態の構成を説明する図。 第7の実施形態における板状部材に繊維を設けて構成した清掃部材の構成を説明する斜視図。 テープ状の被検出部のつなぎ目で発生する課題を説明する拡大図。 テープ状の被検出部のつなぎ目を補強した状態を説明する拡大図。 (a)はつなぎ目の補強部分とブラシ状の清掃部材による課題を説明する図、(b)は(a)の部分拡大図。 (a)は本発明の第8の実施形態の構成を説明する図、(b)は(a)の部分拡大図。 ベルト幅方向におけるテープ状の被検出部と清掃部材と保護部材の幅の関係を説明する図。 第6の実施形態に第8の実施形態における保護部材を設けた形態を説明する図。 本発明の第9の実施形態の構成を説明する断面図。 第9の実施形態における清掃部材の駆動系の構成を説明する拡大図。 第9の実施形態における清掃部材の駆動系の別な構成を説明する拡大図。 第9の実施形態における清掃部材の駆動系の別な構成を説明する拡大図。 複数の清掃部材がスポンジローラで構成された変形例を説明する拡大図。
以下、本発明に係る複数の実施形態について図面を用いて順次説明する。各実施形態において、同一の機能や構成を有するものには同一の符号を付し、重複説明は適宜省略する。図面は一部構成の理解を助けるために部分的に省略する場合もある。
本発明に係るベルト装置は、複数の支持部材に巻き掛けられて走行移動可能なベルト部材と、ベルト部材の、ベルト移動方向と交差するベルト幅方向の少なくとも一方側にベルト長手方向に渡って配置された被検出部と、被検出部を検出する光学検出手段と、複数の支持部材のうち、少なくとも1つの支持部材に取り付けられていて、被検出部を清掃する清掃部材とを備えることを特徴としている。このため、ベルト移動方向に移動するベルト部材を支持する少なくとも1つの支持部材と、ベルト部材の幅方向に位置する端部に設けられた被検出部を清掃する清掃部材と被検出部とが共通の支持部材を介して配置されるため、被検出部に対する清掃部材の位置精度の向上を図ることができる。
最初に各実施形態に係るベルト装置が適用される画像形成装置の構成について説明し、次いでベルト装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式のカラー複写機1000である。図中符号1100は画像形成装置の装置本体となる複写機本体、1200は複写機本体1100を載せる給紙テーブル、1300は複写機本体1100上に取り付ける画像読取部としてのスキャナ、1400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置を示す。
複写機本体1100には、その中央に、無端状のベルト部材である中間転写体としての転写ベルト10を有するベルト装置となる転写ユニット500が設けられている。転写ベルト10は、複数の支持部材としての複数のローラに巻き掛けられていて、図中時計回りに走行移動可能とされている。符号Vで示す矢印は転写ベルト10の移動方向(以下「ベルト移動方向V」と記す)確を示す。
転写ベルト10の周囲には、画像転写後に転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する転写クリーニング装置17が配置されている。転写ユニット500の上方には、その搬送方向Vに沿って、搬送方向下流側からブラック・シアン・マゼンタ・イエロの4つのプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yが横に並べて配置されている。これら4つのプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yは、タンデム画像形成部20を構成している。
タンデム画像形成部20の上には、露光装置21が配置されている。プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yは、像担持体としてのドラム状の感光体40Bk、40C、40M、40Yを備えている。プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yは、周知の電子写真プロセスの機能部材により各感光体上に各色の現像剤としてのトナーを用いてトナー像を形成するとともに、トナー像転写後の感光体表面を清掃する機能を備えている。プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Y及び転写ユニット500は、複写機本体1100に着脱可能に支持されている。
転写ベルト10を挟んでタンデム画像形成部20との反対側には、二次転写部材としての二次転写ローラ23が配置されている。二次転写ローラ23は、転写ベルト10を介して、転写ベルト10を外側から支持する支持部材であり、二次転写対向部材としての二次対向ローラ512に押し当てられていて、両者の接触部に転写部としての二次転写部(ニップ部)22を形成している。二次転写部(ニップ部)22では、転写バイアスが二次対向ローラ512又は二次転写ローラ23に印加されることで、転写ベルト10上のトナー像あるいは合成カラー画像がシート状の記録媒体としての用紙Pに転写される。
二次転写ローラ23よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写されたトナー画像を定着する定着装置25が配置されている。定着装置25は、定着部材としてのベルト部材である定着ベルト26に加圧部材となる加圧ローラ27を押し当てて構成されている。
二次転写対向部材としては、二次対向ローラ512ではなく、複数のローラ部材に無端ベルトを巻き掛けたものであってもよい。本実施形態においては、二次転写部材である二次転写ローラ23を転写ベルト10に接触させる接触方式を採用しているが、非接触のチャージャを二次転写部材として配置してもよい。このような場合は、ローラ部材やベルト部材による用紙搬送機能を合わせて備えることが難しくなるため、搬送手段を個別に配置すればよい。
図示の例では、二次転写部(ニップ部)22および定着装置25の下に、上述したタンデム画像形成部20と平行に、用紙Pの両面に画像を記録すべく用紙Pを反転する用紙反転装置28が配置されていて、両面印刷に対応可能とされている。片面印刷だけの場合には、用紙反転装置28は無くてもよい。
カラー複写機1000は、パソコンなどの外部端末装置と有線、無線を問わずに接続可能としてプリンタとして機能するようにしてもよい。なお、画像形成装置としては、カラー複写機やプリンタに限定されるものではなく、ファクシミリ、あるいは複写機、プリンタ、ファクシミリ等の少なくとも2つの機能を備えた複合機であってもよい。
このような構成のカラー複写機1000を用いてカラー複写物を得るには、原稿自動搬送装置1400の原稿台30上にカラーの原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置1400を開いてスキャナ1300のコンタクトガラス32上にカラーの原稿をセットし、原稿自動搬送装置1400を閉じてそれで押さえる。
カラー複写機1000は、スタートスイッチが操作されてオンすると、原稿自動搬送装置1400に原稿がセットされているときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ1300を駆動して、第1走行体33および第2走行体34を走行する。カラー複写機1000では、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容が読み取られる。
スタートスイッチが操作されると、駆動部となる駆動モータによって転写ベルト10が時計周り方向に回転して搬送走行する。同時に、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yが備える感光体40Bk、40C、40M、40Yが回転駆動して各感光体上にそれぞれ、ブラック・シアン・マゼンタ・イエロの単色のトナー像を形成する。カラー複写機1000では、転写ベルト10の搬送走行とともに、それらの単色のトナー像を順次、転写ベルト10上に転写して合成カラー画像を形成する。
カラー複写機1000は、スタートスイッチが操作されると、給紙テーブル1200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから用紙Pを繰り出す。繰り出された用紙Pは、分離ローラ45で1枚ずつ分離されて給紙路46に入いり、搬送ローラ47で搬送されて複写機本体1100内の給紙路48に導かれ、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の用紙Pを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。そして、転写ベルト10上の合成カラー画像が二次転写部22に到達するタイミングを合わせてレジストローラ49が回転すると、転写ベルト10と二次転写ローラ23との間の二次転写部22に用紙Pが送り込まれ、この二次転写部22で合成カラー画像が一括して用紙P上に転写される。単色の複写物を得る場合には、1色のトナー像を形成して転写ベルト10に転写し、二次転写部22でこのトナー像を用紙P上に転写する。
画像転写後の用紙Pは、二次転写部22により搬送されて定着装置25へと送り込まれ、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着された後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。あるいは、画像転写後の用紙Pは、切換爪55で切り換えて用紙反転装置28に搬送され、そこで反転して再び二次転写部22へと導かれ、裏面にも画像を転写された後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。
画像転写後の転写ベルト10は、転写クリーニング装置17により画像転写後に転写ベルト10上に残留する残留トナーが除去され、タンデム画像形成部20による再度の画像形成に備える。
本実施形態で用いる転写ベルト10は、PVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)等を単層または複数層に構成したものである。なお、必要に応じ転写ベルト10の表面に離型層をコートしても良い。転写ベルト10としては、ゴム層を有する弾性ベルトを用いることもできる。弾性ベルトを用いることで、二次転写部(ニップ部)22で転写ベルト10が潰れて凹凸のある用紙Pなどでも隙間を埋めることができるため転写性が良くなる。ゴム層だけではベルト伸びが大きくなってしまうため、転写ベルト10としては、基層にポリイミド層(PI層)など樹脂性の層を設けてもよい。さらに転写ベルト10の表層に摩擦係数の低い層を設けてもよい。
次に転写ユニット500についてより詳細に説明する。
図2は、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yと転写ユニット500とを複写機本体手前側から見た概略図である。転写ユニット500は、複数の支持部材としての第1〜第10のローラ501〜511と、支持部材としての二次対向ローラ512と、これらローラ501〜512に巻き掛けられた転写ベルト10を備えている。ローラ501〜511は、それぞれ図3に示すようにローラ軸501b〜511bの外周に装着されたローラであって、ローラ軸501b〜511bと一体回転するように構成されている。複数のローラのうちローラ511とローラ508は、複写機本体1100の右端側と左端側に配置されている。本実施形態においてローラ511は駆動ローラとして構成されていて、ローラ501〜510は従動ローラとして構成されている。ローラ511は駆動源としての駆動モータM1によって図中時計周り方向に回転駆動される。この駆動により、転写ベルト10は所定移動速度で走行移動される。
ローラ512とローラ507の間には、支持部材であり張力付与部材としてのテンションローラ15が配置されていて、転写ベルト10をベルト内側に向かって付勢することで、転写ベルト10に張力を与えている。
転写ベルト10は、ローラ511とローラ508の間で巻き掛けられた上辺側において、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yの感光体40Bk、40C、40M、40Yと対向している。ローラ506とローラ507との間には、転写ベルト10を外側から内側に向かって押圧する押圧部となるテンションローラ15が配置されている。テンションローラ15は、芯金の外周にゴム層を備えた弾性ローラとして構成されている。
二次対向ローラ512は、芯金の外周にゴム層を備えたゴムローラであって、芯金の部分に二次転写バイアスが印加されるように構成されている。また、本実施形態において、二次転写バイアスは、定電流制御されたものが印加されるように構成されている。
転写ベルト10の上辺側には、転写ベルト10の内側で、感光体40Bk、40C、40M、40Yと対向する部位に、一次転写部材である一次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yがそれぞれ配置されている。一次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yは、周知の接離機構で図中上下方向に揺動する支持アーム141Bk、141C、141M、141Yにそれぞれ回転可能に支持されていて、支持アーム141Bk、141C、141M、141Yの角度を電動アクチュエータやカムなどで調整することで転写ベルト10に対して接離するように構成されている。
一次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yは、芯金の外周にゴム層を備えたゴムローラであって、それぞれ芯金の部分に一次転写バイアスが印加されるように構成されている。本実施形態において、一次転写バイアスは、定電流制御されたものが印加されるように構成されている。
図3に示すように、転写ベルト10は、ベルト移動方向Vと交差するベルト幅方向Xの少なくとも一方側となる端部10Aで、各ローラと対向する側となる内面10Bに、ベルト長手方向の全域に渡って被検出部となるスケールテープ200が配置されている。
スケールテープ200は、図4に示すように、絶縁性の保護層201と導電性の金属層202と接着層203とが積層された3層構造とされていて、接着層203の接着力によって転写ベルト10の内面10Bに接着固定されて転写ベルト10と一体化されている。導電性の金属層202は、保護層201を構成する絶縁性を有する、たとえばポリエチレンテレフタラート(PET)製の絶縁フィルム上にアルミなどの導電性の金属を蒸着して形成した金属蒸着膜である。スケールテープ200は、金属層202の一方の面202aに保護層201が設けられ、金属層202の他方の面202bに接着層203が設けられている。なお、図4は、スケールテープ200の構成を説明するために、各層を誇張して記載している。
スケールテープ200は、たとえばレーザ加工機などから加工用のレーザ光を保護層201側から金属層202に照射することで、部分的に金属層202を溶融して凹凸部202cが形成されている。凹凸部202cは、図4、図6(a)に示すように、同じ長さで、互いに平行に等間隔で、かつ、ベルト移動方向Vに沿って極めて小さいピッチで配列され、転写ベルト10の全周に設けられることで、全体として光学検出手段によって読み取られるための検知部となるスケールマークMを構成している。
図4に示すように、スケールテープ200の厚みをt、保護層201の厚みをt1、金属層202の厚みをt2、接着層203の厚みをt3とすると、厚みt1は10μm以上、厚みt2は10μm以上が好ましい。本実施形態では、厚みt1、t2をそれぞれ25tμm、厚みt3を5μmとしたスケールテープ200を用いている。このため、転写ベルト10の端部の厚さは、スケールテープ200の厚さt分だけ、他の部位に比べて厚く形成されることになる。
本実施形態では、スケールテープ200を転写ベルト10の内面10Bに接着しているが、これに限らない。レーザ加工機などにより転写ベルト10の内面10BにスケールマークMを直接形成してもよい。
また、本実施形態では、スケールテープ200を転写ベルト10の全周に設けたが、これに替えて、転写ベルト10の移動方向の一部にスケールテープ200を設けてもよい。
光学検出手段たるスケールマークセンサ(以下、「スケールセンサ」という)60は、図5に示すようにスケールマークMと対向するように配置されている。スケールセンサ60は、駆動制御装置71と信号線を介して接続されている。スケールセンサ60は、転写ベルト10上のスケールマークMを順次検出して、駆動制御装置71に検出信号を出力している。つまり、スケールセンサ60は、被検出部であるスケールテープ200を検出するとともに、スケールテープ200を読み取る機能を備えている。駆動制御装置71は、モータ駆動回路81を介して駆動モータM1と接続されていて、駆動モータM1の作動を制御してベルト移動速度を制御する機能を有している。駆動制御装置71は、後述するように、スケールセンサ60からの検出信号からスケールマークMをピッチ補正するための位置データ等を取得し、目標位置データをモータ駆動回路81に入力する等して、転写ベルト10のベルト移動速度を制御する。このように、駆動制御装置71は、スケールセンサ60で検出した転写ベルト10の位置情報等に基づき、モータ駆動回路81に適宜信号を出力し、モータ駆動回路81により駆動モータM1を駆動させて、転写ベルト10のベルト移動速度をフィードバック制御している。
図6を用いて、スケールセンサ60によるスケールマークMの検出について説明する。図6(a)はスケールテープのスケールマークMの平面視図、図6(b)はスケールセンサ60の光学系の構成と光路を示す側面透視図、図6(c)はスケールセンサ60の検出面の平面図である。このスケールマークMは、反射型のマークであり、図示のように、転写ベルト10の外周面にベルト移動方向Vに沿って反射部としてのスケールマークMと遮光部Sとが交互に形成されている。
スケールセンサ60は、LED等の発光素子111、コリメートレンズ112、スリットマスク113(図6(b)参照)、ガラスや透明樹脂フィルム等の透明カバーからなる受光窓114、及びフォトトランジスタ等の受光素子115を有し、それらが筐体110の各部に固定されている。
スケールセンサ60の光源である発光素子111が発光すると、その光がコリメートレンズ112を通過して平行光束になり、図6(c)に示すように、スリットマスク113のスケールマークMと平行な複数のスリット113aを通り、複数の光ビームLBに分割されて、転写ベルト10上のスケールテープ200に照射される。この複数の光ビームLBの一部がスケールマークMにより反射されて、反射光が受光窓114を通って受光素子115によって受光され、受光素子115が反射光の明暗の変化(強弱)を電気信号に変換する。このように、スケールセンサ60は、受光素子115により反射光の強弱を感知してスケールマークMを検出し、転写ベルト10の移動に伴うスケールマークMの有無を、連続的に変調されたアナログ交番信号にして出力する。
転写ベルト10の端部に設けたスケールテープ200は、例えば使用に伴い紙粉やトナー等の汚れでスケールテープ200の光反射性が著しく低下してしまうことがある。この場合、スケールテープ200の光反射性の低下の程度は様々ではあるが、スケールセンサ60が持つ一定の光反射性を下回ると、スケールセンサ60によってスケールテープ200のスケールマークMを検知できなくなってしまい、読取不良の原因となる場合がある。このようにスケールセンサ60によって検知されなくなった結果、転写ベルト10の移動速度を正確に制御することができなくなり、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことがある。
このため、スケールテープ200の汚れを清掃するのが望ましい。清掃部材を用いて清掃する場合、清掃部材をスケールセンサ60に当接するように配置することが想定されるが、清掃部材とスケールセンサ60との位置関係にバラツキがあると、清掃不良の要因につながることから、位置精度が要求される。
また、スケールテープ200は、無端状でなく、帯状のものを切断して転写ベルト10の端部の内面10Bに貼り付けている。このため、図7に示すように、貼り始めの端部200bと貼り終わりの端部200cとの間につなぎ目200dができてしまう。このつなぎ目200dにトナーや紙粉を入り込んでしまうと、スケールテープ200の接着不良の要因となり、経時においてスケールテープ200の端部200bや端部200cの浮きが発生し、予め設定した転写ユニット500の耐久時間に到達する前に、スケールテープ200の寿命となってしまい、転写ベルト10の交換が余儀なくされることもあり得る。
(第1の実施形態)
そこで、本発明の第1の実施形態では、図2に示すように、清掃部材であり回転体であるブラシローラ600を、スケールテープ200と対向する側で、スケールセンサ60よりもベルト移動方向上流側に配置している。ブラシローラ600は、図8に示すように、円筒状の芯金部601と、芯金部601の周面である表面601aから放射方向に突出するように設けられ、スケールテープ200に接触する多数の繊維602aからなるブラシ部602を備えている。芯金部601は、図9(a)に示すように、その中央部に断面D字形状の貫通孔603がベルト幅方向Xに延びるように形成されている。ローラ509を支持するローラ軸509bの端部509baは、図9(b)に示すように、芯金部601の貫通孔603の断面形状と同様に断面D字形状とされている。このため、ブラシローラ600は、ローラ軸509bの端部509baに貫通孔603を挿入することで、図7に示すように、ローラ509と一体回転するように構成される。ブラシ部602は、凹凸部202cの凹部に、繊維602aの先端が到達するようにスケールテープ200に圧接されている。すなわち、ブラシローラ600は、複数の支持部材のうち、少なくとも1つの支持部材であるローラ509のローラ軸509bに、ローラ509と一体回転するように設けられている。
ブラシ部602の繊維602aに用いる材質としては、例えば合成樹脂繊維や導電性PET樹脂が挙げられる。本実施形態では、導電性PET樹脂製の繊維602aとして芯金部601に植毛してブラシ部602を構成している。
このように、ベルト移動方向Vに移動する転写ベルト10を支持するローラ509のローラ軸509bに、スケールテープ200と接触して清掃する清掃部材であるブラシローラ600を設けることで、ブラシローラ600とスケールテープ200とが共通の支持部材であるローラ509のローラ軸509bを介して配置される。このため、スケールテープ200に対するブラシローラ600の位置精度の向上を図ることができる。ローラ509は、転写ベルト10を支持する部材であり、ローラ509は転写ベルト10の内面10B(内表面)に対して精度よく位置が決まっている。清掃部材であるブラシローラ600は、このローラ509のローラ軸509bに取り付けられるので、転写ベルト10の内面10B(内表面)に設けられたスケールテープ200に対して、ブラシローラ600の位置が精度よく決まる。位置精度の向上は、清掃不良によるスケールセンサ60の読取り不良(検出不良)を低減し、転写ベルト10の移動速度の制御を正確に行えることになり、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことを防止することができる。
なお、ローラ509としては、芯金に弾性層を被覆した弾性ローラや、表面に弾性層を有さない金属ローラを用いることができるが、本実施形態ではローラ509として金属ローラを用いている。ローラ509として金属ローラを用いる場合は、弾性ローラを用いる場合に比べて、ローラ軸509bと転写ベルト10の内表面との距離をより精度よく決めることができる。これにより、スケールテープ200に対するブラシローラ600の位置精度の向上をより一層図ることができる。
ブラシローラ600によってスケールテープ200がクリーニングされるため、スケールテープ200の端部のつなぎ目200d(図7参照)の浮きの発生を抑制することができ、スケールテープ200の耐久性の向上を図れることから、転写ベルト10の交換を防止することができ、装置が目標とする一定の時間の耐久性を確保することができる。
清掃部材として、その形状が回転体のものを用いるので、部品点数が少なく低コストな構成とすることができる。清掃部材として、ローラ軸509bと一体回転可能としたブラシローラ600を用いるので、ベルト移動方向Vへの転写ベルト10の移動に伴い、ブラシローラ600も従動回転する。このとき、各ローラと転写ベルト10との接触箇所はベルト幅方向Xの全域であるが、ブラシローラ600と転写ベルト10との接触箇所はローラとの接触箇所よりも、ベルト幅方向Xにおいて狭くなっている。さらに、ブラシローラ600は、モータ等の駆動源によって駆動されるのではなく、スケールテープ200との接触による摩擦力で回転するので、転写ベルト10とブラシローラ600との間に線速差が生じる。このため、スケールテープ200に付着した粉やトナーを、ブラシローラの600のブラシ部602でかき出すことができ、清掃不良による読取不良(検出不良)をより低減することができる。よって、転写ベルト10の移動速度をより正確に制御することができ、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことを一層防止することができるとともに、装置が目標とする一定の時間の耐久性をより確保することができる。ブラシローラ600は転写ベルト10の移動に従動して回転するので、ブラシローラ600を回転駆動するための駆動源が不要であり、設置スペースなどを考慮しなくてよい。清掃部材がブラシローラ600であると、スケールテープ200から掻き取った紙粉やトナーをブラシ内に貯め込ことができる。
また、ブラシローラ600とローラ509とは、別部材であるので、スケールセンサ60よりも移動方向上流側に位置する任意のローラにブラシローラ600を追加で装着して設けることが容易であり、交換も可能である。
図9(a)、(b)に示すように、回転体であるブラシローラ600の外径R1は、ローラ509の外径R2よりも大きくなるように形成されている、ブラシローラ600の外径R1とは、スケールテープ200と接触していないときのブラシ部602の外径である。このため、ローラ軸509bに装着されたブラシローラ600のブラシ部602は、スケールテープ200の凹凸部202cに食い込むことになり、より凹凸部202cに付着した付着物である紙粉やトナーをかき落とすことができ、清掃不良による読取不良(検出不良)をより低減することができる。よって、転写ベルト10の移動速度をより正確に制御することができ、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことを防止することができるとともに、装置が目標とする一定の時間の耐久性をより確保することができる。
本実施形態では、ブラシローラ600とローラ軸509bとを一体化するのに、芯金部601の貫通孔603とローラ軸509bの端部509baの形状とを断面D字形状とすることで、回り止めし、軸線方向への抜け止めにはEリングを用いているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、図10に示すように、貫通孔603とローラ軸509bの端部509baの形状は断面円形のままで、貫通孔603とローラ軸509bの端部509baとを直径方向に貫通するように孔520を形成し、当該孔にピン521などを挿入して回り留めと抜け止めを兼用するようにしても良い。
また、清掃部材を回転させるための駆動源を不要とする観点からすると、ローラ軸509bの端部509baに駆動歯車などを設けなくてよいので、設置スペースを確保できることから、図11に示すように、ローラ軸509bの端部509baに直接、スケールテープ200の凹凸部202cまで届く長さの繊維602aを植毛して回転体となる清掃部材600Aを構成するようにしても良い。
本実施形態では、画像形成装置としてのカラー複写機1000は、図1に示すように転写ベルト10上の画像(トナー像)を記録媒体である用紙Pへ二次転写するための転写部としての二次転写部(ニップ部)22を有する。また、ブラシローラ600は、図2に示すように、二次転写部(ニップ部)22よりも転写ベルト10の移動方向下流側であって、かつ、スケールセンサ60よりも転写ベルト10の移動方向上流側に配置されている。このように配置することで、二次転写部(ニップ部)22における二次転写工程でスケールテープ200へトナーなどが飛散したとしても、スケールテープ200はスケールセンサ60に到達する前に予めブラシローラ600により清掃される。これによりスケールセンサ60による読取不良(検出不良)の発生を防止できる。
なお、図2に示した構成にかえて、ブラシローラ600を転写ベルト10の移動方向においてスケールセンサ60のすぐ上流に配置してもよい。すなわち、ブラシローラ600よりもベルト移動方向上流側に位置する転写部としての一次転写部(感光体40Y、40M、40Cと転写ベルト10との接触位置である)よりも、ベルト移動方向下流側にスケールセンサ60を配置する。これにより、一次転写部における一次転写工程で飛散したトナーがスケールテープ200へトナーなどが飛散したとしても、スケールテープ200はスケールセンサ60に到達する前に予めブラシローラ600により清掃される。これによりスケールセンサ60による読取不良(検出不良)の発生をより確実に防止できる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、図12に示すように、第1の実施形態で説明した清掃部材としてのブラシローラ600に接触してブラシローラ600を清掃するブラシクリーニング部610を備えたものである。ブラシクリーニング部610は、ブラシローラ600のブラシ部602に接触する金属製のブレードであるフリッカー611と、フリッカー611を取り付けるホルダー612を備えている。フリッカー611は、その一端611aがブラシ部602に接触し、その他端611bがホルダー612にボルト621とナット622の締結部材で取付けられて固定されている。ホルダー612は転写ユニット500のフレーム613の上部613aに固定されている。
フリッカー611の少なくとも一端611a側は、図13に示すように、ベルト幅方向Xに延びていて、ベルト幅方向Xにおけるブラシ部602の全域で接触するように構成されている。フリッカー611の一端611aは、図12に示すように、繊維602aと芯金部601の表面601aとの間にその先端が位置するように配置されて、ブラシ部602と接触している。無論、フリッカー611の一端611aとブラシ部602との接触度合は、ブラシ部602の繊維602aやフリッカー611の材質によって、適宜設定すればよく、例えばフリッカー611の一端611aの先端を芯金部601の表面601aに接触させるようにしても良い。
このようにブラシローラ600に接触してブラシローラ600を清掃するブラシクリーニング部610を備えていると、ブラシローラ600が回転して、フリッカー611の一端611a部分を通過する際に、ブラシ部602に蓄積された紙粉なトナーが払い落とされるため、ブラシローラ600を清掃することができる。このため、ブラシローラ600のクリーニング性能を維持することができるとともに、ブラシローラ600に蓄積された紙粉やトナーのスケールテープ200への再付着を防止することができる。これにより、清掃不良による読取不良(検出不良)をより低減することができる。よって、転写ベルト10の移動速度をより正確に制御することができ、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことを防止することができるとともに、装置が目標とする一定の時間の耐久性をより確保することができる。
本実施形では、さらにブラシローラ600の周囲に遮蔽部材615と遮蔽部材620を備えている。遮蔽部材615はスポンジ製であって、フレーム613の下部613bに固定されたブラケット614に取付けられてブラシローラ600を間にしてフリッカー611の一端611aと反対側に配置されている。遮蔽部材615は、ベルト幅方向Xに延びていて、少なくともブラシローラ600のベルト幅方向Xの長さよりも長く形成されている。
遮蔽部材620は、図13に示すように、平面形状がL型であって、フリッカー611の他端611b側と、ブラシローラ600よりもベルト幅方向Xの中央側からフリッカー611及びブラシローラ600を覆うように構成されている。
このように、ブラシローラ600の周囲やフリッカー611の周囲が遮蔽部材615と遮蔽部材620によって覆われるので、ブラシローラ600よりフリッカー611でかき落とされた図中黒丸で示す紙粉なトナーの装置内への飛散を抑制することができ、スケールテープ200や転写ベルト10への再付着を抑えられる。よって、清掃不良による読取不良(検出不良)をより低減することができ、転写ベルト10の移動速度を経時に渡って安定して制御することができ、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことを防止することができるとともに、装置が目標とする一定の時間の耐久性をより確保することができる。さらに、転写ベルト10への飛散したトナーの付着を抑制することかできることから、画像品質を高めることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、図14に示すように、スケールテープ200を清掃する回転体からなる清掃部材として、スポンジなどの発泡体で構成されたスポンジローラ630を用いるものである。スポンジローラ630は、芯金部631と、芯金部631の外周631aに装着された筒状のスポンジ部632とを備えている。芯金部631の中心には、貫通孔603が形成されていて、ローラ軸509bの端部509baに回り止めされてローラ軸509bと一体回転可能に装着されている。
この場合においても、図15(a)、(b)に示すように、回転体であるスポンジローラ630の外径R1aは、ローラ509の外径R2よりも大きくなるように形成されている。スポンジローラ630の外径R1aとは、スケールテープ200と接触していないときのスポンジ部632の外径である。このため、ローラ軸509bに装着されたスポンジローラ630の表面630aは、スケールテープ200の凹凸部202cに潰れて食い込むことになり、凹凸部202cに付着した付着物である紙粉やトナーを取り除くことができ、清掃不良による読取不良(検出不良)をより低減することができる。よって、転写ベルト10の移動速度をより正確に制御することができ、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことを防止することができるとともに、装置が目標とする一定の時間の耐久性をより確保することができる。
回転体からなる清掃部材であるブラシローラ600やスポンジローラ630は、転写ベルト10が移動することで従動回転してスケールテープ200を清掃することから、確実に従動回転することが重要である。ブラシローラ600やスポンジローラ630を確実に従動回転させるには、転写ベルト10(スケールテープ200)との摩擦力が1つの要素となる。両者の摩擦力は、転写ベルト10とブラシローラ600やスポンジローラ630の材質が待つ摩擦係数とともに、図16に示すように、ブラシローラ600やスポンジローラ630に対する転写ベルト10の巻付角θの影響も大きい。
そこで、本発明者は、転写ベルト10とブラシローラ600やスポンジローラ630の材質を一定のまま、巻付角θを0度から段階的に増やした試験を行ったところ、巻付角θが10度以上であると、確実にブラシローラ600やスポンジローラ630が従動回転することを確認できた。このため、回転体からなる清掃部材であって、転写ベルト10の移動に伴い従動回転する回転体の巻付角θは10度以上が好ましい。
(第4の実施形態)
スポンジローラ630は、スケールテープ200の清掃に伴い、紙粉やトナーがその表面630aや気泡内に蓄積されることから、クリーニング性能の維持のためには清掃が必要なることもある。そこで、本実施形態では、図17に示すように、回転体の周面であるスポンジローラ630の表面630aに接触し、スポンジローラ630を清掃するクリーニング部640を備えている。
クリーニング部640は、ロール状に巻き取られた帯状のクリーニング部材641と、クリーニング部材641の一端641aが取り付けられていて、駆動モータ等の駆動源642によって回転される巻取プーリ643と、引き出されたクリーニング部材641の部分641bをスポンジローラ630の表面630aに付勢するテンションローラ644を備えている。クリーニング部材641と巻取プーリ643とは間隔を空けて配置されていて、ロール状態から引き出されたクリーニング部材641の部分641bが間隔内においてスポンジローラ630の表面630aに当接、好ましくは圧接するようにテンションローラ644が設けられている。
クリーニング部640は、所定時間あるいは所定印刷枚数毎に駆動源642を作動して巻取プーリ643を回転させることで、クリーニング部材641をロール状態から引出し、スポンジローラ630に付着している紙粉やトナーなどを吸着するように構成されている。
このようにスポンジローラ630に接触してスポンジローラ630を清掃するクリーニング部640を備えていると、転写ベルト10のベルト移動方向Vへの移動に伴い従動回転するスポンジローラ630の表面630aに接触するクリーニング部材641が巻取プーリ643によって巻き取られることで、スポンジローラ630の表面630aに付着した紙粉やトナーが清掃することができる。このため、スポンジローラ630のクリーニング性能を維持することができるとともに、スポンジローラ630に蓄積された紙粉やトナーのスケールテープ200への再付着を防止することができる。これにより、清掃不良による読取不良(検出不良)をより低減することができる。よって、転写ベルト10の移動速度をより正確に制御することができ、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことを防止することができるとともに、装置が目標とする一定の時間の耐久性をより確保することができる。
(第5の実施形態)
上記の実施形態では、回転体で構成した清掃部材を転写ベルト10の移動に伴い従動回転するものとして説明したが、本実施形態では、図18に示すように、ローラ軸509bを駆動部となる駆動モータM2を用いて回転させて回転体からなる清掃部材を回転駆動するようにしたものである。本実施形態では、回転体からなる清掃部材としてブラシローラ600を用いるものとして説明するが、スポンジローラ630であっても良い。
駆動モータM2は、転写ベルト10のベルト移動方向Vに対して逆方向となるようにローラ軸509bを回転駆動するように構成されている。本実施形態において、ローラ軸509bは、図18中、反時計回り方向Cに回転駆動される。本実施形態において、端部59baにスポンジローラ630が固定されるローラ軸509bとローラ509との間には、図19に示すように、一方向クラッチ645が介装されている。この一方向クラッチ645は、ローラ軸509bが反時計回り方向Cに回転する際に、ローラ509をローラ軸509bに対して空間させる方向に機能するものである。
このように、ブラシローラ600を転写ベルト10のベルト移動方向Vに対して逆方向となるように回転駆動すると、転写ベルト10と一体で移動するスケールテープ200に対して、ブラシ部602の繊維602aがカウンター方向から回転しながら圧接する。このため、スケールテープ200の凹凸部202cに付着した紙粉やトナーなどの付着物をより効率よくかき落として清掃することができる。清掃不良によるスケールセンサ60の読取不良(検出不良)を低減し、転写ベルト10の移動速度の制御を正確に行えることになり、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことを防止することができる。また、ローラ509は、回転駆動するローラ軸509bに対して空転するので、ベルト移動方向Vに移動する転写ベルト10に対する抵抗を最小限に抑えることができる。
(第6の実施形態)
上記実施形態では、フリッカー611を備えたブラシクリーニング部610や、ロール状に巻き取られた帯状のクリーニング部材641を備えたクリーニング部640を用いて、回転体であるブラシローラ600やスポンジローラ630に付着した紙粉やトナーを取り除いている。しかし、ブラシクリーニング部610やクリーニング部640によるクリーニング時や、清掃部材の回転螺伴い紙粉やトナーが飛散すると、装置内を汚してしまうだけでなく、転写ベルト10やスケールテープ200に対して再付着することも懸念される。
そこで本実施形態では、図20に示すように、少なくても清掃部材を覆うカバー部材660を設けている。本実施形態において、清掃部材にはブラシローラ600を用いて説明するが、スポンジローラ630を用いても良い。
カバー部材660は、転写ベルト10と対向する部位である上部661に開口部664が形成されることで、その一部が開口されている。カバー部材660は、開口部664以外は閉鎖されたケースとして構成されている。カバー部材660は、転写ユニット500のフレームに装着されることで固定されている。ベルト幅方向Xに位置するカバー部材660の側面662,663は、ローラ軸509bを回転自在に支持している。カバー部材660は、ローラ軸509bに装着されて設けられるブラシローラ600全体を内部に収容している。開口部664内には、図21に示すように、回転体の周面であるブラシローラ600の表面601aの一部が臨んでブラシ部602がカバー部材660の外部に開口部664から露呈している。露呈しているブラシ部602は、スケールテープ200に繊維602aが接触、好ましくは圧接するように配置されている。
ケース状のカバー部材660の内部には、ブラシクリーニング部610を構成するフリッカー611が、そのフリッカー611の一端611aをブラシ部602に接触するように配置されて固定されている。つまり、本実施形態において、ブラシローラ600とブラシクリーニンク部を構成するフリッカー611は、カバー部材660によってその周囲が遮蔽されるように覆われている。
また、清掃部材として発泡体であるスポンジローラ630を用いる場合、カバー部材660は、少なくともスポンジローラ630の周囲が遮蔽するように覆うものとなる。スポンジローラ630だけでなく、クリーニング部640も備える場合、カバー部材660は、スポンジローラ630の周囲とクリーニング部640の周囲が遮蔽するように覆うものとなる。
このようにブラシローラ600を覆うカバー部材660を備えていると、ブラシローラ600に付着している紙粉やトナーが、装置内部に飛散し難くなる。また、本実施形態では、ブラシローラ600を清掃するフリッカー611もカバー部材660の内部に固定して配置しているので、フリッカー611でかき落とした紙粉やトナーの飛散をカバー部材660が無い場合と比べて格段に少なくすることができ、ブラシローラ600のクリーニング性能を維持することができるとともに、ブラシローラ600に蓄積された紙粉やトナーのスケールテープ200への再付着や飛散を防止することができる。これにより、清掃不良による読取不良(検出不良)をより低減することができる。よって、転写ベルト10の移動速度をより正確に制御することができ、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことを防止することができるとともに、装置が目標とする一定の時間の耐久性をより確保することができる。
(第7の実施形態)
上記の実施形態では、スケールテープ200を清掃する清掃部材の形態として回転体からなものを説明したが、本実施形態は、図22に示すように、スケールテープ200を清掃する清掃部材として、板状の基材651に複数の繊維652aが設けられたブラシ体650を備えている。
板状の基材651は、図23に示すように、ベルト幅方向Xに延びるように形成された金属板又は樹脂板であって、多数の繊維652aを植毛などによって立設した形成されている。ブラシ体650のベルト幅方向Xへの幅はスケールテープ200の幅よりも長く形成されている。ブラシ体650は図22に示すように、ローラ軸509bの端部509baに回転自在に支持されたカラー653に固定されて、スケールテープ200と対向する側から、複数の繊維652aの先端が凹凸部202cに圧接するように配置されている。カラー653は、フレーム613に固定されたブラケット654に支持されていて、ローラ軸509bや転写ベルト10とつれ回りしないように構成されている。ブラシ部652の繊維652aに用いる材質としては、例えば合成樹脂繊維や導電性PET樹脂が挙げられる。本実施形態では、導電性PET樹脂製の繊維652aとして板状の基材651に植毛してブラシ部652を構成している。
このように、ベルト移動方向Vに移動する転写ベルト10を支持するローラ509のローラ軸509bに、スケールテープ200と接触して清掃する清掃部材であるブラシ体650を設けることで、ブラシ体650とスケールテープ200とが共通の支持部材であるローラ509のローラ軸509bを介して配置されるので、スケールテープ200に対するブラシ体650位置精度の向上を図ることができる。位置精度の向上は、清掃不良によるスケールセンサ60の読取不良(検出不良)を低減し、転写ベルト10の移動速度の制御を正確に行えることになり、画像形成(色ズレ)に大きな影響を及ぼすことを防止することができる。
ブラシ体650によってスケールテープ200がクリーニングされるため、スケールテープ200の端部のつなぎ目200d(図7参照)の浮きの発生を抑制することができ、スケールテープ200の耐久性の向上を図れることから、転写ベルト10の交換を防止することができ、装置が目標とする一定の時間の耐久性を確保することができる。
(第8の実施形態)
上述した実施形態において、スケールテープ200は、転写ベルト10の内面10Bの端部10Aに貼り付けられている。また、本実施形態の場合、テンションローラ15によって、転写ベルト10がおもて面10Cから内面10B側に付勢されている。このため、図24に示すように、つなぎ目200dがテンションローラ15の部位を通過する際に、つなぎ目200dに対して開き方向の力が作用してつなぎ目200dが広げられ、経時において端部200bや端部200cが内面10Bから剥がれてしまうことが想定される。このため、図25に示すように、端部200bから端部200cに掛けてシート状の補強合部材である補強テープ210を張りつけて覆い、つなぎ目200dが広がらないにすることで、つなぎ目200dにおけるスケールテープ200の端部200b、200cの剥がれを防止することができる。
ただ、補強テープ210を用いると、補強テープ210を貼り付けた部分が(つなぎ目200d近傍)が、他の部位に比べて厚くなってしまう。このようなスケールテープ200の剥がれ防止部として補強テープ210を用いた場合、清掃部となるブラシローラ600の配置部分を補強テープ210の部位の通過時に、図26(a)、(b)に示すように、ブラシローラ600のブラシ部602の繊維602aの先端602a1が補強テープ210の端部210aにくさび状に引っかかってしまい、補強テープ210の剥がれる要因となり兼ねない。
そこで、本実施形態では、図27(a)、(b)に示すように、補強テープ210の部分が、ブラシローラ600の部位を通過しても、ブラシ部602が補強テープ210の端部210aに引っかからないようにするために、ブラシローラ600と補強テープ210の間に介在するように、シート状の保護部材としての保護シート220を配置した。保護シート220は、図28に示すように、ベルト幅方向Xへの幅W3が、スケールテープ200の幅W1や及びブラシローラ600の幅W2よりも幅広く形成されている。また、ブラシローラ600の幅W2はスケールテープ200の幅W1よりも幅広く形成されている。
このようにブラシローラ600と補強テープ210の間に保護シート220介在させると、補強テープ210がブラシローラ600上を通過する際に、ブラシローラ600のブラシ部602の繊維602aが、保護シート220を介してスケールテープ200(転写ベルト10)に押される。このため、繊維602aの先端602a1が撓んで寝かされるので、補強テープ210の端部210aに食い込まなくなり、補強テープ210の剥がれを防止することができる。
本発明者らが補強テープ210とブラシローラ600との接触部での補強テープ210の剥がれを観察したところ、ブラシローラ600のブラシ部602に補強テープ210の端部210aが侵入する際に、ブラシ部602の繊維602aが起立していると、端部210aに繊維602aの先端602a1が引っかかることを見出した。このため、保護シート220の設置場所としては、ブラシローラ600の設置部位よりも、ベルト移動方向Vの上流側からブラシローラ600の設置部位に侵入するように配置するのが好ましい。
また、第6の実施形態で説明したように、ブラシローラ600を覆うカバー部材660を備えている場合には、図29に示すように、カバー部材660からブラシローラ600が外部に露呈する開口部664よりも、ベルト移動方向Vの上流側から開口部664内に延びるように、保護シート220をカバー部材660に貼り付けて設け、ブラシローラ600と補強テープ210の間に保護シート220介在させるようにすればよい。すなわち、保護シート220は、ベルト移動方向Vの上流側から、その先端220aが開口部664内に位置するように、カバー部材660の外側面に、その基端220b側が装着されている。
保護シート220の材質としては、ポリウレタンやポリエチレンテレフタレート(PET)などの柔らかい樹脂材質でスケールテープ200に傷をつけない材質とするのが好ましい。
図29に示すように、開口部664の上流側端部664aからブラシローラ600に向かって突出する保護シート220の突出量は、ブラシローラ600のブラシ部602の繊維602aの長さ(ブラシの長さ)やの繊維602a(ブラシ)の硬さ、繊維602a(ブラシ)の材質、繊維602a(ブラシ)のスケールテープ200に対する食込量、スケールテープ200の表面の摩擦係数、スケールテープ200と転写ベルト10の内面10Bとの接着力、スケールテープ200の厚みt(図4参照)などにより決まる。本実施形態では、保護シート220を設けない状態で、ブラシローラ600とスケールテープ200が接触する領域をLとしたとき、保護シート220の先端220aが、接触領域Lにおけるベルト移動方向Vの上流側端から距離L1の位置になるように保護シート220を配置している。ここで、L1=L/3である。このように保護シート220を設けることで、補強部材210の端部210aの剥がれを防止することができた。さらにこの保護シート220を設けることで、ブラシローラ600よりもベルト移動方向上流側への、ブラシローラ600からの紙粉やトナーなどの飛散を防止することができる。
第8の実施形態では、保護部材としての保護シート220を、清掃部材となるブラシローラ600とスケールテープ200の間に介在するように配置したが、清掃部材が第7の実施形態で説明したブラシ体650の場合には、ブラシ体650とスケールテープ200の間に介在するように配置することで、第8の実施形態と同様の効果を得ることかできる。
(第9の実施形態)
図21で説明したベルト装置となる転写ユニット500は、カバー部材660の内部に1つの清掃部材としてブラシローラ600を従動回転可能に配置して、スケールテープ200の紙粉やトナーなどの付着物を効率良く掻き落として清掃するようにした。これに対し、本実施形態では、図30に示すように、さらなる効率化のために、ブラシローラ600とは別な清掃部材であり、回転体であるブラシローラ700をカバー部材660の内部に配置した。すなちわ、本実施形態は、第6の実施形態の構成に、ブラシローラ600とは別な清掃部材の構成を、スケールテープ200と対向する側に追加した。本実施形態では、清掃部材であるブラシローラ600を上流側の清掃部材とすると、ブラシローラよりもスケールテープ200の移動方向Vの下流側に、ブラシローラ700を下流側の清掃部材として配置した。つまり、本実施形態では、複数の支持部材のうち、少なくとも1つの支持部材であるローラ509に取り付けられた清掃部材としてのブラシローラ600は第一の清掃部材であって、この第一の清掃部材よりもベルト移動方向Vの下流側に配置された第二の清掃部材としてのブラシローラ700を備えている。このため、本実施形態に係るカバー部材660は、図21で説明したカバー部材660よりもスケールテープ200の移動方向Vに対して幅広く形成されている。
ブラシローラ700は、ブラシローラ600と同様、円筒状の芯金部701と、芯金部701の周面である表面701aから放射方向に突出するように設けられ、スケールテープ200に接触する多数の繊維702aからなるブラシ部702を備えている。芯金部701は、ベルト幅方向Xに延びるように形成されている。ブラシローラ700の芯金部701は、ブラシローラ600よりも下流側位置で、カバー部材660に固定された軸703に軸受部材を介して回転可能に嵌めこまれて配置されている。
ブラシ部702は、スケールテープ200の凹凸部202cの凹部に、繊維702aの先端が到達するようにスケールテープ200に圧接されている。ローラ軸703は、繊維702aの先端が、凹部に到達するようにスケールテープ200に圧接される位置に設けられている。ブラシ部702の繊維702aに用いる材質としては、例えば合成樹脂繊維や導電性PET樹脂が挙げられる。本実施形態では、導電性PET樹脂製の繊維702aとして芯金部701に植毛してブラシ部702を構成している。カバー660は、スケールテープ200と繊維702aとの圧接が精度良く確実に保持できるように、転写ユニット500に固定されている。また、本実施形態においてブラシローラ700は、ブラシローラ600よりも小径に形成されている。
このように、スケールテープ200の移動方向Vに対して複数のブラシローラ600,700を配置すると、スケールテープ200に付着した紙粉やトナーなどの付着物が、上流側のブラシローラ600によって大部分が掻き取られて取り除かれる。仮に取り残したあった場合でも、下流側のブラシローラ700で取り除くことができる。このため、長期間の使用においても、光学検出手段であるスケールセンサ60の読取不良を防止することができる。
また、図21に示す第6の実施形態においては、カバー部材660の上部に位置するカバー先端661aとスケールテープ200の間に隙間Yがあり、大半の付着物を清掃するブラシローラ600の回転に伴い、紙粉やトナーが僅かながら飛散することが想定される。このようなトナーの飛散は、長期間の使用では装置内を汚してしまうだけでなく、転写ベルト10やスケールテープ200に対して再付着ことも懸念され、この結果、スケールセンサ60による読取不良の原因となり兼ねない。しかし、本実施形態のように、ブラシローラ600の下流側にブラシローラ700を備えていると、ブラシローラ700によって、その隙間Yは塞がれるため、上流側のブラシローラ600からの紙粉やトナーが飛散して装置内に拡散するのを防止することができる。
図30に示す構成において、ブラシローラ700は回転可能に支持されていて、転写ベルト10と圧接しているので、時計回り方向に従動回転する。しかし、付着物の飛散防止という観点では、ブラシローラ700の回転方向は、スケールテープ200の移動方向Vに対してカウンター方向(互いに対向する部位において逆方向)であることが有効である。つまり、ブラシローラ600は、ベルト移動方向Vへ回転可能であり、ブラシローラ700は、ベルト移動方向Vと反対方向へ回転可能とされている。ブラシローラ700は、図30において、反時計回り方向(カウンタ方向)に回転するのが好ましい。
このようにブラシローラ700を反時計回り方向(カウンタ方向)に回転させると、スケールテープ200と繊維702aの離れ際から、カバー先端661aとスケールテープ200の隙間Yを通って、紙粉やトナーが飛散する量は格段に減少する。加えて、ブラシローラ700の反時計回り方向(カウンタ方向)への回転であれば、効率よく紙粉やトナーを掻き落とす利点もある。
ブラシローラ700に捕集された紙粉やトナーは、カバー部材660に設けられているフリッカー765にて図中の黒丸で示すように掻き落とされる。このフリッカー765は、カバー660の内部に配置されていて、その周囲をカバー660に覆われるため、ブラシローラ700からの紙粉やトナーの装置内への飛散を抑制することができ、スケールテープ200や転写ベルト10への再付着を抑えられる。
次に、図31〜図33を用いて、ブラシローラ700の駆動系の構成について順次説明する。
図31に示す駆動系の構成は、複数離のプーリ750,751と、プーリ750とプーリ750に巻き掛けられた無端状のベルト752を備えている。プーリ750は、スケールテープ200の移動により従動するブラシローラ600を支持するローラ軸509bにブラシローラ600と同軸上に設けられていて、ブラシローラ600に従動して一体回転する。プーリ750は、ブラシローラ600と同軸上のベルト支持部材であるローラ509に従動して回転するようにしてもよい。
プーリ751は、ローラ軸703に配置されてブラシローラ700と同軸上に設けられており、ブラシローラ700と一体回転するように構成されている。ベルト752はプーリ750とプーリ751とに襷がけに掛けられていて、ブラシローラ600とブラシローラ700との回転方向が逆方向となるように構成されている。本実施形態では、スケールテープ200の移動方向Vによってブラシローラ600は時計回り方向に従動回転し、ブラシローラ700は駆動系の構成によって反時計回り方向に回転するように構成されている。
すなわち、本実施形態は、第一の清掃部材であるブラシローラ600の回転を、駆動伝達手段として無端状のベルト752及びプーリ750,751を介して第二の清掃部材であるブラシローラ700に伝達する駆動系を備えている。
支持部材であるローラ509が、ブラシローラ700を従動回転する場合は、その駆動トルクは充分に足りる。しかしブラシローラ600が、ブラシローラ700を従動回転する場合は、スケールテープ200との摩擦抵抗等により、その駆動トルクが不足して、ブラシローラ600とブラシローラ700の回転が止まってしまう可能性がある。
この対策として、ブラシローラ700を回転するのに必要な要求駆動トルクを低くすることや、ブラシローラ700に伝達される回転駆動トルクを増大することが考えられる。
例えば、プーリ750の直径を、プーリ751の直径よりも小径に形成する。このような構成とすると、ブラシローラ600の回転は、ベルト752を介してプーリ771に伝わり、その結果、ブラシローラ700は、ブラシローラ600よりも減速されて回転する。このため、ブラシローラ700を回転する回転駆動トルクが増大して、ブラシローラ600とブラシローラ700を確実に回転駆動することができる。このことは、ブラシローラ600,700の非回転や回転不足を防止して、良好なスケールテープ200のクリーニングを行なえることとなる。プーリ750とプーリ751の回転比率としては、プーリ751の直径を、例えばプーリ750の直径の少なくとも1.5倍以上とするのが望ましい。
プーリ比を1.5倍以上とした理由は、転写ベルト10の動力伝達効率を96%とし、転写ベルト10に対向して回転するブラシローラ700の摩擦力を40%(一般的な樹脂同士の最大)とし、ブラシローラ700の駆動力をブラシローラ600の50%以上アップにすれば回転不足を防止できると考えたためである。
ブラシローラ700を回転するのに必要な要求駆動トルクを低くする手法としては、ブラシローラ700の繊維702aの植毛密度を、ブラシローラ600の繊維602aの密度より低くして、スケールテープ200との接触抵抗を低減して、ブラシローラ700の要求駆動トルクを減らすことも有効である。
繊維602の植毛密度は、繊維702aの密度の1.5倍以上が望ましい。また、繊維702aの径を、繊維602の径より細くして、スケールテープ200との接触抵抗を低減して要求駆動トルクを低減することも有効である。さらに、繊維702aの材質を変更して、繊維602より柔らかくして、スケールテープ200との接触抵抗を低減して要求駆動トルクを低減するようにしても良い。
植毛密度を1.5倍以上とした理由は、プーリ比の場合と同様、転写ベルト10の動力伝達効率を96%とし、転写ベルト10に対向して回転するブラシローラ700の摩擦力を40%(一般的な樹脂同士の最大)とし、ブラシローラ700の繊維密度をブラシローラ600の繊維密度の50%以上アップにすれば回転不足を防止できると考えたためである。すなわち、繊維に数に転写ベルト10の反力が比例すると考えたからである。
ブラシローラ700に伝達される回転駆動トルクを増大する手法としては、ブラシローラ700の芯金701の外径を、ブラシローラ600の芯金601より小さくすることも有効である。
ブラシローラ600の回転をブラシローラ700に伝達する駆動力伝達部材となるベルト752の材質は、弾性体が望ましい。弾性体の材質としては、ゴムが適している。ベルト752の強度を増加するために、ゴムに繊維を混入させたものも有効である。また、ベルト752の芯材として、糸などが入っているものでも有効である。プーリ750とプーリ751の材質としては、金属単体や合成樹脂材でも有効である。
図32を用いて、ブラシローラ700の駆動系の別な構成について説明する。
この構成の駆動系は、ブラシローラ600の回転を、駆動伝達手段を介してブラシローラ700に伝達する駆動系において、駆動伝達手段として、ブラシローラ600の回転をブラシローラ700に伝達する複数の歯車を用いたものである。複数の歯車の内の1つであり最上流に配置された歯車770は、ローラ軸509bに配置されていて、スケールテープ200の移動により従動するブラシローラ600(ローラ509)と同軸上に設けられている。この歯車770は、ブラシローラ600と一体に従動回転するように構成されている。歯車770は、ブラシローラ600と同軸上のベルト支持部材に従動して回転するようにしてもよい。
複数の歯車の内の別な歯車771は、ローラ軸703に配置されて、ブラシローラ700と同軸上に設けられている。歯車771は、ブラシローラ7000と一体に従動回転するように構成されている。
歯車770と歯車771は、その間に複数の歯車の一部である歯車772,773を介しては噛合っている。歯車772,773は、カバー部材660に支持された軸772a、773aに回転可能にはめ込まれて支持されている。
支持部材であるローラ509が、ブラシローラ700を従動回転する場合は、その駆動トルクは充分に足りる。しかし、ブラシローラ600が、ブラシローラ700を従動回転する場合は、図31に示したプーリを用いた駆動系で説明したように、スケールテープ200との摩擦抵抗により、その駆動トルクが不足し、ブラシローラ600とブラシローラ700の回転が不足して、場合によっては止まってしまう可能性がある。
この対策として、歯車770の直径を歯車771の径より小径として、ブラシローラ701の回転速度を低減して、回転駆動トルクを高めることが有効である。
このような複数の歯車で構成された歯車輪列を用いた駆動系の場合、ブラシローラ600の回転は、歯車770、772,773から歯車771に減速して伝わり、その結果、ブラシローラ700は、ブラシローラ600よりも減速されて回転する。このため、ブラシローラ700を回転駆動する回転駆動トルクが増大して、ブラシローラ600とブラシローラ700を確実に回転駆動することができ、ブラシローラ600,700の非回転や回転不足を防止して、良好なスケールテープ200のクリーニングを行なえる。歯車770〜歯車773に用いる材質としては、金属でも、合成樹脂材でも有効である。
図32を用いて、ブラシローラ700の駆動系の別な構成について説明する。
上述の実施形態では、ブラシローラ600の回転に伴って、ブラシローラ700が従動回転するものとして説明した。または、ブラシローラ600と同軸上のベルト支持部材の回転に伴って、ブラシローラ700が従動回転するものとして説明した。これに対し、本実施形態では、ローラ軸703を清掃駆動部となる駆動モータM3を用いて回転して、第二の清掃部材であるブラシローラ700を回転駆動するようにしたものである。すなわち、第二の清掃部材であるブラシローラ700を回転駆動する清掃駆動部としての駆動モータM3を備えている。
この場合、ブラシローラ700は、駆動モータM3によって反時計回り方向(カウンタ方向)に回転駆動されることで、スケールテープ200と繊維702aの離れ際から、カバー先端661aとスケールテープ200の隙間Yを通って、紙粉やトナーが飛散する量は格段に減少するとともに、スケールテープ200との摩擦抵抗を考えことなく、必要な回転駆動トルクで回転させることができる。このため、ブラシローラ600,700の非回転や回転不足を防止して、良好なスケールテープ200のクリーニングを行なえる。
図30〜図33では、第二の清掃部材であり下流側の清掃部材を、繊維702aを備えたブラシローラ700として説明したが、第二の清掃部材であり下流側の清掃部材としては、例えば、図34に示すように、発泡体からなるスポンジローラ730で構成したものであっても良い。つまり、上流側の清掃部材としてスポンジローラ630を用い、下流側の清掃部材としてもスポンジローラ730を用いる。
この場合、スポンジローラ730に用いるスポンジ材質には、スケールテープ200との摩擦抵抗によるトルク低減目的で、スポンジローラ630のスポンジ材よりも気泡の多いスポンジを使用することが好ましい。または、スポンジ材質がブラシローラ630のスポンジよりも柔らかい材質を採用することが有効である。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、本実施形態では、画像形成装置としてトナーを用いる電子写真方式のカラー複写機1000を例示したが、インクを用いて画像を形成するタイプの画像形成装置に本発明のベルト装置を適用して、転写ベルト10のスケールテープ200に付着したインクを清掃するようにしても良い。インクの清掃には、かき出すよりも吸収する方が好ましいため、ブラシ状の清掃部材よりは発泡体からなる清掃部材を用いるのが適切である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 ベルト部材(転写ベルト)
10A ベルト部材の一方側(ベルト端部)
22 転写部
60 光学検出手段(スケールセンサ)
200 被検出部(スケールテープ)
200b スケールテープの端部
200c スケールテープの端部
200d つなぎ目
210 シート状の補強部材
210a 補強部材の端部
220 シート状の保護部材
220a 保護部材の先端
220b 保護部材の基端
500 ベルト装置(転写ユニット)
501〜511 複数の支持部材(ローラ)
509b ローラの軸
600 清掃部材(ブラシローラ、回転体)、第一の清掃部材
601a 回転体の周面
602 ブラシ部
610 ブラシクリーニング部
630 回転体、発泡体(スポンジローラ)
630a 回転体の周面、発泡体の表面
640 クリーニング部
650 ブラシ体
651 板状の基材
652a 複数の繊維
660 カバー部材
664 開口部
700 第二の清掃部材(ブラシローラ、回転体)
730 回転体、発泡体(スポンジローラ)
752 駆動伝達手段(無端状のベルト)
770〜773 複数の歯車
1000 画像形成装置
M2 駆動部
M3 清掃駆動部
R1、R1a 回転体の外径
R2 ローラの外径
P 記録媒体
V ベルト移動方向
X ベルト幅方向
θ 巻付角
特開2016−012087号公報

Claims (27)

  1. 複数のローラに巻き掛けられて走行移動可能なベルト部材と、
    前記ベルト部材の、ベルト移動方向と交差するベルト幅方向の少なくとも一方側にベルト長手方向に渡って配置された被検出部と、
    前記被検出部を検出する光学検出手段と、
    前記被検出部に接触して前記被検出部を清掃する回転体を有し、
    前記回転体は、前記複数のローラのうち、少なくとも1つのローラの軸の端部に取り付けられているベルト装置。
  2. 前記回転体は前記ローラに対して交換可能であることを特徴とする請求項1に記載のベルト装置。
  3. 前記回転体は、その周面から突出するように設けられたブラシ部を備えたブラシローラである請求項1または2に記載のベルト装置。
  4. 前記ブラシ部に接触して前記ブラシローラを清掃するブラシクリーニング部を備える請求項3に記載のベルト装置。
  5. 前記ブラシローラおよび前記ブラシクリーニング部を覆うカバー部材を有する請求項4に記載のベルト装置。
  6. 前記回転体は、発泡体である請求項に記載のベルト装置。
  7. 前記発泡体の表面に接触し、前記発泡体を清掃するクリーニング部を有する請求項6に記載のベルト装置。
  8. 前記発泡体および前記クリーニング部を覆うカバー部材を有する請求項7に記載のベルト装置。
  9. 前記カバー部材は、前記ベルト部材と対向する部位に開口部が形成されていて、前記回転体の周面が、前記開口部から外部に露呈している請求項5または8に記載のベルト装置。
  10. 前記少なくとも1つの支持部材はローラであって、
    前記回転体の外径は、前記ローラの外径よりも大きい請求項乃至9の何れか1項に記載のベルト装置。
  11. 前記回転体には断面D字形状の貫通孔が形成されており、前記貫通孔に前記ローラの軸が挿入されていることを特徴とする請求項10に記載のベルト装置。
  12. 前記回転体を回転駆動する駆動部を備える請求項乃至9の何れか1項に記載のベルト装置。
  13. 前記ベルト部材は、前記回転体への巻付角が10度以上で巻き付けられている請求項乃至12の何れか1項に記載のベルト装置。
  14. 前記少なくとも1つのローラは、金属ローラである請求項1乃至13の何れか1項に記載のベルト装置。
  15. 複数の支持部材に巻き掛けられて走行移動可能なベルト部材と、
    前記ベルト部材の、ベルト移動方向と交差するベルト幅方向の少なくとも一方側にベルト長手方向に渡って配置され、つなぎ目を有する被検出部と、
    前記被検出部を検出する光学検出手段と、
    前記複数の支持部材のうち、少なくとも1つの支持部材に取り付けられていて、前記被検出部を清掃する清掃部材と、を備え、
    前記ベルト部材は、前記つなぎ目を覆うシート状の補強部材を有し、
    前記補強部材と前記清掃部材の間に介在するシート状の保護部材を備えるベルト装置。
  16. 複数の支持部材に巻き掛けられて走行移動可能なベルト部材と、
    前記ベルト部材の、ベルト移動方向と交差するベルト幅方向の少なくとも一方側にベル
    ト長手方向に渡って配置された被検出部と、
    前記被検出部を検出する光学検出手段と、
    前記被検出部に接触して前記被検出部を清掃するブラシローラと、
    前記ベルト部材に設けられ、前記被検出部が有するつなぎ目を覆うシート状の補強部材と、
    前記ブラシローラを覆うとともに、前記ブラシローラの一部を外部に露呈する開口部を有するカバー部材と、
    前記開口部よりも、前記ベルト移動方向の上流側から前記開口部内に延びるように前記カバー部材に設けられ、前記補強部材と前記ブラシローラの間に介在するシート状の保護部材と、を備えるベルト装置。
  17. 複数の支持部材に巻き掛けられて走行移動可能なベルト部材と、
    前記ベルト部材の、ベルト移動方向と交差するベルト幅方向の少なくとも一方側にベルト長手方向に渡って配置された被検出部と、
    前記被検出部を検出する光学検出手段と、
    前記複数の支持部材のうち、少なくとも1つの支持部材に取り付けられていて、前記被検出部を清掃する清掃部材と、
    前記複数の支持部材のうち、少なくとも1つの支持部材に取り付けられた第一の清掃部材と、前記第一の清掃部材よりも前記ベルト移動方向の下流側に配置された第二の清掃部材と、
    を備え、
    前記第一の清掃部材は、前記ベルト移動方向へ回転可能であり、前記第二の清掃部材は、前記ベルト移動方向と反対方向へ回転可能であるベルト装置。
  18. 前記第一の清掃部材の回転を、駆動伝達手段を介して前記第二の清掃部材に伝達する駆動系を備える請求項17に記載のベルト装置。
  19. 前記駆動伝達手段は、前記第一の清掃部材と前記第二の清掃部材とを連結する無端状のベルトである請求項18に記載のベルト装置。
  20. 前記無端状のベルトは、前記第一の清掃部材と同軸上の前記支持部材と前記第二の清掃部材とを連結する請求項19に記載のベルト装置。
  21. 前記駆動伝達手段は、前記第一の清掃部材の回転を前記第二の清掃部材に伝達する複数の歯車である請求項18に記載のベルト装置。
  22. 前記複数の歯車は、前記第一の清掃部材と同軸上の前記支持部材と前記第二の清掃部材とを連結する請求項21に記載のベルト装置。
  23. 第二の清掃部材を回転駆動する清掃駆動部を備える請求項17に記載のベルト装置。
  24. 前記第一の清掃部材と前記第二の清掃部材は、ブラシローラまたは発泡体である請求項18乃至23の何れか1項に記載のベルト装置。
  25. 前記ブラシローラまたは前記発泡体を覆うカバー部材を有する請求項24に記載のベルト装置。
  26. 請求項1乃至25の何れか1項に記載のベルト装置を備えた画像形成装置。
  27. 前記ベルト部材上の画像を記録媒体へ転写するための転写部を有し、
    前記清掃部材は、前記転写部よりも前記ベルト部材の移動方向下流側であって、かつ、前記光学検出手段よりも前記ベルト部材の移動方向上流側に配置されている請求項26に記載の画像形成装置
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